JP3010214U - カット面が形成された宝石の拡大視装置 - Google Patents

カット面が形成された宝石の拡大視装置

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JP3010214U
JP3010214U JP1994013861U JP1386194U JP3010214U JP 3010214 U JP3010214 U JP 3010214U JP 1994013861 U JP1994013861 U JP 1994013861U JP 1386194 U JP1386194 U JP 1386194U JP 3010214 U JP3010214 U JP 3010214U
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裕明 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はカット面が形成された宝石の拡大視
装置に関し、表面のテーブルに連接するスターファセッ
トのカット面からの入射光線と、テーブル面からの入射
光線とが裏面のカット面を介した反射光線により現出さ
れる映像を一つの重複した映像とすることによって宝石
の鑑定に貢献し、且つ美観を増大させて客の興趣を呼び
起こし、宝石の販売に寄与することを目的とする。 【構成】 支持手段12で支持されているカットダイヤ
モンド11等のカット面が形成されている宝石に対し
て、上下の2段の照射手段14、16から異なる向きで
光線を照射し、この該照射手段14、16で照射された
宝石を拡大視手段13、19、20で拡大視するもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カットダイヤモンド等のカット面を有する宝石を、カット面毎の光 線の反射および透過光による像の変化を拡大して見たり、撮影したり、あるいは ビデオプリンターによりプリントしたり、あるいは映像を磁気的に記録しておき コンピュータ制御によりその映像を再生することができるカット面が形成された 宝石の拡大視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のカット面が形成された宝石の拡大視装置においては、暗視野照 明装置を用いて宝石に白色光を照射し、この照射した光線による宝石のカット面 の映像を、拡大視鏡、ビデオ画面、あるいはビデオプリンターで現出していたも のである。以下、近年、盛んに利用されているビデオ画面あるいはビデオプリン ターを用いた場合について説明する。
【0003】 前記暗視野照明装置は図3のように、筐体1の上面に開口2を形成すると共に 、筐体1内に設置した光源ランプ3の光線が直接に開口2に到達しないよう、光 源ランプ3と開口2間に遮光板4を設置し、筐体1の内面は光源ランプ3の光線 を反射するようになっている。
【0004】 前記開口2の上部には、カット面が形成されているダイヤモンド等の宝石5が 支持アームによって取り付けられており、この宝石5を撮影するビデオカメラ6 が開口2とは反対側に設置されている。
【0005】 而して、光源ランプ3から出射した光線は、宝石5には直接には到達せず、筐 体1の内面で反射された光線のみが宝石5を照射し、この光線が宝石のカットの 状態に応じてビデオカメラ6によって撮影され、ビデオ画面、あるいはビデオプ リンターによって拡大再現される。
【0006】 このビデオ画面、あるいはビデオプリンターで描出された映像により、その宝 石のカットの良し悪し、および宝石内の不純物、透明度等が判断され、宝石の鑑 定、ランク付けが行われるものである。
【0007】 一方、宝石のカットの良し悪しに重大な影響を与えるのは、宝石を表面から見 た場合の図4、図5の実線で表したテーブルの形状、および斜線域で表したスタ ーファセットであり、この部分のカットの状態は宝石の裏面側のカットとの相関 により光線の反射具合に重大な影響を与えるものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このようなカット面が形成された宝石の拡大視装置においては、宝石のカット による白色光の明暗の模様がビデオ画面に現出、あるいはビデオプリンターで印 刷がされるだけで、スターファセットの境界線は現出されず、従って宝石の良し 悪し、特に宝石のプロポーションやカットのランク付けの判断がしにくく、また 、宝石の販売等に際して客の興趣を充分に呼び起こすことができにくいという問 題があった。
【0009】 つまり、従来の宝石拡大視装置においては、スターファセットが作り出す反射 光と他の部分からの反射光の映像を同一画面で見ることはできなかった。 そのために、表面側のテーブル、スターファセットと裏面側のカットとの相関 関係とを1つの画面として捉えることができないので、宝石全体としての光線の 反射による宝石のプロポーションやシンメトリーを判断しにくい問題点があった 。
【0010】 本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、 光線による表面側のカットと裏面側のカットの両者の反射映像並にテーブルに連 接するスターファセット部分の反射映像を一つの重複した映像とすることによっ て、宝石の鑑定に貢献し、かつ、その美観を増大させて客の興趣を呼び起こし、 宝石の販売に寄与し得るカット面が形成された宝石の拡大視装置を提供せんとす るにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案のカット面が形成された宝石の拡大視装置は前記した目的を達成せんと するもので、その手段は、カットダイヤモンド等のカット面が形成されている宝 石を支持する支持手段と、該支持手段に支持された宝石に対して上下2段に位相 をずらした2段の位置から光線を照射する複数の照射手段と、該照射手段で照射 された宝石を拡大視する拡大視手段とを具備した装置によって達せられる。
【0012】 又、照射手段の内の宝石に近い側の照射手段と、宝石との間にフィルターを配 置することにより、他の部分からの反射光との識別が容易になるためにスターフ ァセットの境界線がより明確に現出する。 又、照射手段を宝石側にのみ光線を照射する環状の面状光源とすることにより 、宝石に対し均一の光線を照射し得る。
【0013】 又、本件装置により、拡大視された宝石を記録する場合にはカラービデオカメ ラと、該カラービデオカメラで撮影された映像をモニターするカラーディスプレ ーと、前記カラービデオカメラからの信号をプリントするカラービデオプリンタ ーとから拡大視手段を構成させれば良い。 又、映像をDAT等で磁気的に記録し、コンピュータ制御により再生させるこ とも容易に行なえる。
【0014】
【作用】
本考案のような宝石等の極めて小さな物体を拡大視する拡大視手段に使用され る光学レンズは、焦点範囲が極めて狭く、その焦点距離から少しでも離れれば、 その場所の像は結ばず、その焦点位置の像のみを映し出す。
【0015】 そして、ダイヤモンドのような拡大視して鑑定等が行われる宝石は、光線の透 過率が高く、その宝石の内部からの透過光線に対して前記光学レンズの像を結ば せ、その位置での宝石のカット面に当たった光線の像を見ることができるもので ある。
【0016】 従って、本考案のカット面が形成された宝石の拡大視装置は、支持手段に支持 されている宝石に、2段の位置に配置された光源からの光線をテーブル面側及び スターファセット面側の双方向より照射するので、宝石のテーブル面側のカット 面の映像と、裏面側のカット面で反射して宝石内を通過した反射映像との2つの 映像が重なった状態において、テーブルに連接するスターファセットを通過して 反射した映像を拡大レンズの焦点位置に結ばせることができる。
【0017】 そのために、宝石のスターファセットを通過して裏面のカット面で反射した映 像と、テーブル面側を通過して裏面のカット面で反射した映像とが1つの画面に 捉えられるので、この映像をカラービデオカメラのモニター面に映し出して見た り、あるいはカラービデオプリンタで印刷する等の再現手段で現出することによ って、宝石のカットによるプロポーションやシンメトリーの良し悪しをこの画面 から鑑定できるものである。
【0018】
【実施例】
次に本考案の実施の一例を、カットダイヤモンドを拡大視する場合について、 図1、図2により以下に説明する。 この実施例において、ダイヤモンド11を支持する支持手段12は、図2のよ うにダイヤモンド11の左右両側から挟み込むようにして、ダイヤモンド11の 表面から自由に光線が入り込み、且つそのカット面の反射を上方から透視できる ようになっている。 尚、この支持手段は挾持手段に限られたものでなく、黒色ビロード地の宝石収 納ケースに載置されている状態であっても良い。
【0019】 この支持手段12の上方には、図1のように支持手段12で挟み込まれたダイ ヤモンド11と同中心線上にカラービデオカメラ13が設置され、このカラービ デオカメラ13の光学レンズは、ダイヤモンド11の透明性により、このダイヤ モンド11の上面のみならず、その内部の反射を見ることができる位置に焦点を 結ぶことができる。
【0020】 このカラービデオカメラ13の外周にはリング状の第1の光源14が設けられ 、この第1の光源14に対して、その下方中心側にのみ光線を照射できるように カバー15が設けられている。
【0021】 この第1の光源14の下側には第2の光源が設けられるが、この第2の光源と しては照度がさほど必要されないことからエレクトロルミネッセンス(EL)1 6が望ましく、このエレクトロルミネッセンス(EL)16の下側には、カラー フィルター17が設置される。また、このカラーフィルター17に加えて、光が 拡散し、映像のバランスが良くなる乳白色拡散フィルターを用いても良い。
【0022】 従って、第1の光源14から出射した光線は、支持手段12で支持されている ダイヤモンド11のテーブル面方向に照射できるものであるが、エレクトロルミ ネッセンス(EL)16から出射した光線はダイヤモンドのスターファセット方 向に照射することになる。そして当該光はカラーフィルター17を通過すること によって一色の色彩が施される。
【0023】 前述の第1の光源14からの無着色の光線はテーブル面よりダイヤモンド11 内に入射されて裏面のカット面で反射され、再びダイヤモンド11内を通過して ダイヤモンド11外に出射し、エレクトロルミネッセンス(EL)16からの光 線はダイヤモンド11の表面のテーブルに連接するスターファセットを形成する カット面から入射して内部で反射し、出射する。
【0024】 しかるに、これを撮影するカラービデオカメラ13の光学レンズは、焦点距離 の短いこと、並びに拡大率の大きいこととが相まって焦点範囲が狭いものいであ り、かつ、ダイヤモンド11は透明度が高く、その内部を通過して反射された光 線の明るさは衰えない。
【0025】 そこで、表面のテーブルとスターファセットの各々から入射した光線が、裏面 のカットで反射されて宝石内を透過し作り出した映像を、拡大レンズの焦点位置 において1つの映像として捉えることができ、しかも他のカット面の像は焦点距 離の相違により像を結ばず、映像として捕らえられない。
【0026】 従って、前記映像を1つの画面として捉えた拡大レンズの映像をカラービデオ カメラ13は描出することができ、このビデオカメラ13にはモニター画面18 を有するビデオ装置19、ビデオカラープリンタ20が接続されているので、前 述の映像をビデオ装置19のモニター画面18に映し出し、あるいはビデオカラ ープリンタ20で印刷することができる。 又、その映像はDATを使ったレコーダに記録することができる。
【0027】 なお、前記した実施例における拡大視手段は前記カラービデオカメラ13に代 えて顕微鏡のような拡大視鏡として直接目で見れるようなものでもよく、さらに 、宝石はダイヤモンドに限定されるものではなく、表面がカットされた光の透過 率の高い宝石であれば前記と同様な鑑定が行えるものである。
【0028】
【考案の効果】
本考案は叙上のように、宝石に対し、2段の異なる高さから照射方向の異なる 光線を照射し、その光線により表面のテーブルに連接するスターファセットのカ ット面からの入射光線と、テーブル面からの入射光線とが裏面のカット面を介し た反射光線により現出される映像を1つの画像として直接に見たり、テレビのモ ニター画面として表したり、ビデオプリンターで印刷したりすることができる。
【0029】 従って、この表面のテーブルに連接するスターファセットの状態を、裏面のカ ットによってできる映像との関連によって知ることができ、カットダイヤモンド 等の鑑定において、宝石の光線の反射に起因する境界線のバランスによって宝石 のカットの良し悪しを鑑定するのに有力な道具となる。
【0030】 しかも、これを店頭に設置し、購入を希望する顧客にその映像を見せながら説 明することにより、顧客の興味を呼び起こすと共に、顧客に宝石の良さを説明す ることができる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の断面図である。
【図2】同上のダイヤモンド支持手段の平面図である。
【図3】従来の暗視野照明装置の原理図である。
【図4】ダイヤモンドのテーブルとスターファセットを
示す平面図である。
【図5】同上の側面図である。
【符号の説明】
11 ダイヤモンド 12 支持手段 13 カラービデオカメラ 14 第1の光源 16 エレクトロルミネッセンス(EL) 17 カラーフィルター 18 モニター画面 19 ビデオ装置 20 ビデオプリンタ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットダイヤモンド等のカット面が形成
    されている宝石を支持する支持手段と、該支持手段に支
    持された宝石に対して2段の位置から光線を照射する複
    数の照射手段と、該照射手段で照射された宝石を拡大視
    する拡大視手段とを具備したカット面が形成された宝石
    の拡大視装置。
  2. 【請求項2】 前記2段の照射手段の内の宝石に近い側
    の照射手段と、宝石との間にフィルターを配置したこと
    を特徴とする請求項1記載のカット面が形成された宝石
    の拡大視装置。
  3. 【請求項3】 前記2段の照射手段が宝石側にのみ光線
    を照射する環状の光源としたことを特徴とする請求項1
    および2記載のカット面が形成された宝石の拡大視装
    置。
  4. 【請求項4】 前記2段の照射手段の全てあるいは何れ
    か一方を環状の電子蛍光ライトとしたことを特徴とする
    請求項3記載のカット面が形成された宝石の拡大視装
    置。
  5. 【請求項5】 前記拡大視手段が、カラービデオカメラ
    と、該カラービデオカメラで撮影された映像をモニター
    するカラーディスプレーと、前記カラービデオカメラか
    らの信号をプリントするカラービデオプリンターと、映
    像を磁気的に記録し、コンピュータ制御により再生する
    ことが可能なレコーダーとから構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のカット面が形成された宝石の拡
    大視装置。
JP1994013861U 1994-10-14 1994-10-14 カット面が形成された宝石の拡大視装置 Expired - Lifetime JP3010214U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7434070B2 (ja) 2020-06-10 2024-02-20 株式会社中央宝石研究所 ダイヤモンドの観察/撮像装置及びダイヤモンドの観察/撮像方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7434070B2 (ja) 2020-06-10 2024-02-20 株式会社中央宝石研究所 ダイヤモンドの観察/撮像装置及びダイヤモンドの観察/撮像方法

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