JP3009813U - シート体スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】両側から絵や写真などを見ることができる。上
下左右の状態を変えることができる。 【構成】フレーム１１は、均一の厚さを有しその内側に
窓を形成する。フレーム１１は、その内周縁にシート体
保持溝２６を有し、その外周縁から窓およびシート体保
持溝２６に連通するシート体挿入孔２５を有する。１対
の脚部１２は、フレーム１１の外周縁と着脱可能に嵌合
する立設用凹部３５を有する。２枚の透明板１３は、窓
より大きくシート体保持溝２６とシート体挿入孔２５と
に挿入可能な大きさを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、絵やメニュー表、写真などのシート体を立てておくためのシート体 スタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のシート体スタンドは、フレームの裏板を外してその中に絵や写真などを 入れ、裏板を閉じ、フレームまたは裏板に固定された脚部で支えるようになって いる。

【０００３】 しかしながら、従来のシート体スタンドでは、表裏が決まっており、表側から しか絵や写真などを見ることができないという問題点があった。 また、従来のシート体スタンドでは、上下左右が決まっており、決まった状態 でしか絵や写真などを見ることができないという問題点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、両側から絵や 写真などを見ることができ、また、上下左右の状態を変えることができるシート 体スタンドを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るシート体スタンドは、フレームと１ 対の脚部と２枚の透明板とを有し、前記フレームは、均一の厚さを有しその内側 に窓を形成し、その内周縁に連続するシート体保持溝を有し、前記窓の幅より長 くその外周縁から前記窓および前記シート体保持溝に連通するシート体挿入孔を 有し、前記シート体保持溝および前記シート体挿入孔は同一平面上に形成され、 各脚部は、前記フレームの外周縁と着脱可能に嵌合する立設用凹部を有し、各透 明板は前記窓より大きく前記シート体保持溝および前記シート体挿入孔に挿入可 能な大きさを有し、前記２枚の透明板は、互いに重ねた厚さが前記シート体挿入 孔および前記シート体保持溝の幅より薄いことを、特徴とする。

【０００６】 フレームの外形は、長方形、正方形、円形、楕円形、その他いかなる形状であ ってもよい。また、フレームの大きさは、いかなる大きさであってもよい。 ２枚の透明板は、プラスチックから成ることが好ましいが、ガラス、その他の 材質から成ってもよい。

【０００７】

【作用】

本考案に係るシート体スタンドでは、２枚の透明板の間に絵、メニュー表、写 真などのシート体を挟み、これらをフレーム内にシート体挿入孔からシート体保 持溝に沿って挿入する。シート体は、２枚の透明板とともにシート体挿入孔とシ ート体保持溝とで保持される。シート体の上下位置に合わせてフレームの下側と なる部分の外周縁の任意の位置に１対の脚部の立設用凹部を嵌合させる。シート 体スタンドは１対の脚部により立ち、シート体をフレームの窓から見ることがで きる。２枚のシート体を背中合わせにして２枚の透明板の間に挟みフレーム内に セットした場合には、２枚のシート体をそれぞれフレームの両側から見ることが できる。なお、シート体は、シート状のものであれば、絵、メニュー表、写真、 料金表、地図、案内表示、その他、材質、用途を問わず、いかなるものであって もよい。

【０００８】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。 図１および図２は、本考案の一実施例を示している。 図１および図２に示すように、シート体スタンド１０は、フレーム１１と１対 の脚部１２，１２と２枚の透明板１３，１３とから成っている。

【０００９】 フレーム１１は、４本の木材２１，２２，２３，２４から成っている。互いに 向かい合う木材２１，２３および木材２２，２４は、木材２１，２３が短く、木 材２２，２４が長く、それぞれ同一の形状、寸法を有している。４本の木材２１ 〜２４は両端が傾斜しており、木材２２，２４の両端には固定用凸部が設けられ 、木材２１，２３の両端には固定用凹部が設けられている。木材２１はシート体 挿入孔２５を有し、木材２２，２３，２４はシート体保持溝２６を有している。

【００１０】 フレーム１１は、木材２２，２４の両端の固定用凸部を木材２１，２３の両端 の固定用凹部に嵌合させ、４本の木材２１〜２４を環状に組み合わせて構成され ている。さらに、４本の木材２１〜２４は、木材２１，２３の側面両端から木材 ２２，２４の両端に釘を埋め込むよう打ち付け、その孔を砥の粉で塞いで組み立 てられている。４本の木材２１〜２４は、好適には青森産の杉材から成り、表面 に木目を有している。

【００１１】 フレーム１１は、長方形の外形を有し、約２ｃｍの均一の厚さを有している。 フレーム１１は、その内側に窓を形成している。フレーム１１の外形寸法は約４ ２ｃｍ×約３２ｃｍであり、窓の寸法はＢ４版大で、約３６．４ｃｍ×約２５． ７ｃｍである。シート体保持溝２６は、フレーム１１の内周縁３１に連続して設 けられている。シート体挿入孔２５は、窓の幅より長く、フレーム１１の外周縁 ３２から窓およびシート体保持溝２６に連通している。シート体挿入孔２５およ びシート体保持溝２６は、同一平面上に形成されている。

【００１２】 脚部１２，１２は、互いに同一の形状、寸法を有し、それぞれ、２箇所の支持 部３３，３３と、立設用凹部３４とを有している。支持部３３，３３と立設用凹 部３４とは、互いに反対側に設けられている。立設用凹部３４は、脚部１２を切 り欠いて形成され、フレーム１１の厚さとほぼ同じ幅を有し、フレーム１１の外 周縁３２と着脱可能に嵌合するようになっている。フレーム１１および各脚部１ ２の表面には、ニスが塗られている。

【００１３】 透明板１３，１３は、互いに同一の形状、寸法を有し、薄い透明プラスチック 板から成っている。各透明板１３は、窓より大きくシート体保持溝２６とシート 体挿入孔２５とに挿入可能な大きさを有している。各透明板１３は、フレーム１ １内に完全に挿入したとき、シート体挿入孔２５内に収まり、フレーム１１の外 側に突出しないようになっている。２枚の透明板１３，１３は、互いに重ねた厚 さがシート体挿入孔２５およびシート体保持溝２６の幅より薄くなっている。

【００１４】 次に、作用を説明する。 図１および図２（Ａ）〜（Ｄ）に示すように、シート体スタンド１０を使用す る場合、２枚の透明板１３，１３の間に絵、メニュー表、写真などのシート体を 挟み、これらをフレーム１１内にシート体挿入孔２５からシート体保持溝２６に 沿って挿入する。シート体は、２枚の透明板１３，１３とともにシート体挿入孔 ２５とシート体保持溝２６とで保持される。

【００１５】 シート体の上下位置に合わせてフレーム１１の下側となる部分の外周縁３２の 任意の位置に１対の脚部１２，１２の立設用凹部３４，３４を嵌合させる。２つ の脚部１２，１２は、互いに離れていた方が安定性が良い。シート体が縦長の場 合には、図２（Ａ），（Ｂ）に示すようにフレーム１１を縦長にセットし、木材 ２１または２３の部分に脚部１２，１２のを取り付ける。なお、木材２１の部分 を下側にした場合、シート体挿入孔２５が下側となるが、透明板１３，１３をシ ート体保持溝２６との摩擦で落ちない程度の寸法にしておけば、透明板１３，１ ３がフレーム１１から抜け落ちるのを防ぐことができる。シート体が横長の場合 には、図２（Ｃ），（Ｄ）に示すようにフレーム１１を横長にセットし、木材２ ２または２４の部分に脚部１２，１２を取り付ける。

【００１６】 シート体スタンド１０は１対の脚部１２，１２により垂直に立ち、図２（Ａ） または図２（Ｃ）に示すように、シート体をフレーム１１の窓から縦横好みの角 度で見ることができる。このように、シート体スタンド１０は、上下左右の状態 を変えることができ、使用の自由度が高くなっている。

【００１７】 ２枚のシート体を背中合わせにして２枚の透明板１３，１３の間に挟みフレー ム１１内にセットした場合には、２枚のシート体をそれぞれフレーム１１の両側 から見ることができる。シート体は、２枚の透明板１３，１３とともにシート体 挿入孔２５から抜き出して、他のものと交換することができる。

【００１８】 なお、前記実施例では、フレームおよび脚部をニスで塗装した例を示している が、ニスで塗装する代わりに漆塗りにしてもよく、また、塗装しなくてもよい。 また、フレームの窓の大きさは、Ｂ４版の大きさの場合について例示しているが 、Ｂ５版、Ａ４版、Ａ５版、その他いかなる大きさにしてもよい。また、フレー ムの材質は、木材の場合について例示しているが、木材の代わりにプラスチック 、その他の材料を用いてもよい。

【００１９】

【考案の効果】

本考案に係るシート体スタンドによれば、絵や写真などのシート体を２枚の透 明板の間に挟み、内側に窓を形成したフレーム内にその外周縁のシート体挿入孔 からセットするので、シート体を両側から見ることができ、また、フレームは均 一の厚さを有し、外周縁の任意の位置で脚部の立設用凹部と嵌合できるので、上 下左右の状態を変えることができ、使用の自由度が高くなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のシート体スタンドを示す分
解斜視図である。

【図２】本考案の一実施例のシート体スタンドの（Ａ）
縦向きにした状態の正面図、（Ｂ）その側面図、（Ｃ）
横向きにした状態の正面図、（Ｄ）その側面図である。

【符号の説明】

１０ シート体スタンド １１ フレーム １２ 脚部 １３ 透明板 ２５ シート体挿入孔 ２６ シート体保持溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】フレームと１対の脚部と２枚の透明板とを
   有し、 前記フレームは、均一の厚さを有しその内側に窓を形成
   し、その内周縁に連続するシート体保持溝を有し、前記
   窓の幅より長くその外周縁から前記窓および前記シート
   体保持溝に連通するシート体挿入孔を有し、前記シート
   体保持溝および前記シート体挿入孔は同一平面上に形成
   され、 各脚部は、前記フレームの外周縁と着脱可能に嵌合する
   立設用凹部を有し、 各透明板は前記窓より大きく前記シート体保持溝および
   前記シート体挿入孔に挿入可能な大きさを有し、前記２
   枚の透明板は、互いに重ねた厚さが前記シート体挿入孔
   および前記シート体保持溝の幅より薄いことを、 特徴とするシート体スタンド。