JP3009077U - 墓地用枠石 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 永年使用で継目部分にひび割れを生じたり、
組石がずれたり、傾いたすることのない墓地用枠石を提
供することを目的とする。 【構成】 方形の天然石材の内部をくり抜いて周囲を一
定幅の枠体となすほか、前面部は平面視で凸段に形成
し、且つ該凸段内部には断面凹状のくぼみを含めて一体
物となしたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は墓地用枠石に関する。

【０００２】

【従来の技術】

墓石を取囲むようにして枠石を設けるが、これの従来技術は図３及び図４に示 す通りであり、図３は部品図を示すものであって１箇の後石ａと２箇の横石ｂ及 び前石ｃ、並びに１箇の下段石ｄと上段石ｅとを図４に示す如くして組立てしめ るのである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は上述の通り１箇の後石ａと２箇の横石ｂ及び前石ｃ並びに１箇の下段石 ｄ及び上段石ｅとを別体に作成し、これを墓地で組み立てることが行われるが、 永年の使用では土砂の流出や地盤沈下等で石ずれや継目部分に隙間を生じて大変 見苦しいものとなる。 本考案は如上の問題点を解決せんとするものである。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

本考案の墓地用枠石は力形の天然石材の内部をくり抜いて周囲を一定幅の枠体 となすほか、前面部は平面視で凸段に形成し、且つ該凸段内部には断面凹状のく ぼみを含めて一体物となしたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

天然石材の内部をくり抜いて枠体を構成する後石、横石、前石などを一体に形 成してあることから、永い年月間で石ずれや継目部分に隙間等の問題を生じせし めたりすることがない。

【０００６】

【実施例】 図１は本考案に係わる枠石１の斜視図であって、天然石材の内部を繰り抜いて 後石ａ、横石ｂ、前石ｃ及び段石ｄ、ｅ等を全て一体的に形成する。

【０００７】 図２は上記枠石を使用した墓地の全体斜視図である。本考案に於ける枠石の寸 法は墓石２の大きさやその他によって適宜設計されるが、通常前側ｍが１ｍ〜３ ｍ、奥側ｎが１ｍ〜３ｍ、高さＨが１０ｃｍ〜４０ｃｍ、枠幅Ｓが８ｃｍ〜３０ ｃｍ、凸段の奥行きｋが２０ｃｍ〜５０ｃｍ、段高さｈが５ｃｍ〜２０ｃｍとな される。

【０００８】

【考案の効果】

本願考案の枠石は以上の通り天然石をくり抜いた一体品のため地表面へ据付け た際、全体が適確にバランスした配置状態であり、これは永年に亘り安定的に保 持されて従来の如き問題点を生じさせることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる枠石の斜視図である。

【図２】上記枠石を使用した墓地の全体斜視図である。

【図３】従来品の部品図を示すものである。

【図４】従来品の斜視図である。

【符号の説明】

１ 枠石 ２ 墓石 ａ 後石 ｂ 横石 ｃ 前石 ｄ 下段石 ｅ 上段石

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 方形の天然石材の内部をくり抜いて周囲
   を一定幅の枠体となすほか、前面部は平面視で凸段に形
   成し、且つ該凸段内部には断面凹状のくぼみを含めて一
   体物となしたことを特徴とする墓地用枠石。
2. 【請求項２】 前側が１ｍ〜３ｍ、奥側が１ｍ〜３ｍ、
   高さ１０ｃｍ〜４０ｃｍ、枠幅が８ｃｍ〜３０ｃｍ、凸
   段は奥行き２０ｃｍ〜５０ｃｍ、段高５ｃｍ〜２０ｃｍ
   となしたことを特徴とする請求項１記載の墓地用枠石。