JP3008783U - 電源タップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、互いに関係しあっている複数の電
気機器において、その電源投入を決まった順序で行いた
い場合に、１つの電源スイッチを投入する操作で可能に
する電源タップを提供する。 【構成】 電源スイッチ６を投入すると、直ちに出力が
得られる出力端子１２と、タイマー１５に具備してあ
る、遅延時間設定ダイヤル１６によって設定された時間
が経過してから出力が得られる、遅延出力端子１４を設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電源タップに関わり、電源スイッチとタイマーを有することにより、 電源スイッチ投入後２つ以上の出力に時間差を与えることに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電源タップは、図３に示すような構成をしており、１つの入力を少なく とも２つ以上の出力に分配しており、複数の電気機器を同時に使用できるように なっている。図３において、電源タップ１の入力部２に図示しない電線等を用い て電気を供給することにより、出力端子３に分配される。また、図４のように入 力部２に電線４やプラグ５が具備された物や、図５のように電源スイッチ６が具 備された物もある。図５のような場合、１つの電源スイッチを投入することによ りすべての出力が有効になるように内部で接続してある。また、図示しない電源 スイッチが複数具備されており、そのスイッチ操作により出力を個別に有効にす ることのできる物もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

互いに関係しあっている複数の電気機器を使用する楊合、同時に電源が供給さ れた場合、もしくは電源を供給する順番によっては、正しく動作しない電気機器 がある。

【０００４】 このような場合、図３や図４に示した電源タップを使用した場合、それぞれ接 続した電気機器に具備されている電源スイッチを、順次投入しなければならない 。また、図５に示した電源タップを使用した場合も、結局はそれぞれ接続した電 気機器に具備されている電源スイッチを、順次投入しなければならない。また、 図示しない複数の電源スイッチを具備している電源タップを使用した場合は、電 源タップに具備されている電源スイッチか、電気機器に具備されている電源スイ ッチのいずれかを、順次投入しなければならない。

【０００５】 本考案は、以上の点に鑑み、複数の電気機器の電源投入を１つの電源スイッチ で行い、さらに各電気機器への電源供給に時間差を与えることを容易に、かつ低 コストで提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、電源を分配する電源タップにおいて、電 源スイッチと、タイマーを有し、少なくとも１つの入力部を、少なくとも２つ以 上の出力部に分配し、電源スイッチを投入した後、タイマーにより、少なくとも １つの出力が得られてから、別の少なくとも１つの出力が得られるまでの時間を 遅延させることができることを特徴とする電源タップである。

【０００７】 さらに望ましくは、タイマーの遅延時間を任意に変化させることができること を特徴とする電源タップである。

【０００８】 さらに望ましくは、出力部がコンセントであることを特徴とする電源タップで ある。

【０００９】 さらに望ましくは、タイマーにより遅延されていることを表示する表示器を具 備したことを特徴とする電源タップである。

【００１０】 また、当然ながら、複数のタイマーが具備されている場合や、出力端子のうち 、タイマーの機能によらず、電源スイッチ投入後、直ちに出力が得られる出力端 子を具備している場合においても、同様な効果が得られる。

【００１１】

【作用】

本考案によれば、互いに関係しあっている複数の電気機器において、その電源 投入を決まった順序で行いたい場合、１つの電源スイッチを投入する操作でその 目的を容易に達成することが可能である。

【００１２】

【実施例】

図１は、本考案の実施例を示している。図２は、本考案の実施例のブロック図 である。なお、従来技術と同様の機能を有する部分には同様の記号を用いる。 電源タップ１０は、入力部２に図示しない電線等を用いて電源を供給する。電 源スイッチ６を投入することにより出力端子１２には直ちに出力が得られる。こ のとき、電源投入ランプ１１が点灯し、図示しない電気機器を出力端子１２に接 続していると電源が供給される。さらにこのとき、タイマー動作ランプ１３が点 灯し、タイマーが動作中であることを示し、遅延出力端子１４には出力は得られ ない。

【００１３】 その後、タイマー１５に具備してある遅延時間設定ダイヤル１６により、設定 された時間が経過すると、遅延出力端子１４に出力が得られる。このとき出力表 示ランプ１７が点灯し、タイマー動作ランプ１３は消灯する。よって、図示しな い電気機器が遅延出力端子１４に接続してあると、このとき電源が供給される。

【００１４】 よって、電源スイッチ６を投入することにより、出力端子１２に接続された図 示しない電気機器に電源が供給された後、遅延出力端子１４に接続した図示しな い電気機器は、タイマー１５に具備してある遅延時間設定ダイヤル１６により設 定された時間だけ遅延の後、電源が供給される。

【００１５】

【考案の効果】

以上に述べたように、本考案によれば、１つの電源スイッチを投入することに より、時間差を持って得られる少なくとも２つ以上の出力を得ることが容易に可 能である。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による電源タップの一実施例を示す斜視
図である。

【図２】本考案による電源タップの一実施例を示すブロ
ック図である。

【図３】従来技術による電源タップの第１実施例を示す
斜視図である。

【図４】従来技術による電源タップの第２実施例を示す
斜視図である。

【図５】従来技術による電源タップの第３実施例を示す
斜視図である。

【符号の説明】

６ …電源スイッチ １０…電源タップ １２…出力端子 １４…遅延出力端子 １５…タイマー １６…遅延時間設定ダイヤル

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源を分配する電源タップにおいて、電
   源スイッチとタイマーを有し、少なくとも１つの入力部
   を、少なくとも２つ以上の出力部に分配し、電源スイッ
   チを投入した後、タイマーにより、少なくとも１つの出
   力が得られてから、別の少なくとも１つの出力が得られ
   るまでの時間を遅延させることができることを特徴とす
   る電源タップ。
2. 【請求項２】 タイマーの遅延時間を任意に変化させる
   ことができることを特徴とする前記請求項１に記載され
   た電源タップ。
3. 【請求項３】 出力部がコンセントであることを特徴と
   する前記請求項１に記載された電源タップ。
4. 【請求項４】 タイマーにより遅延されていることを表
   示する表示器を具備したことを特徴とする前記請求項１
   に記載された電源タップ。