JP3008648U - 敷石ブロック - Google Patents

敷石ブロック

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JP3008648U
JP3008648U JP1994012123U JP1212394U JP3008648U JP 3008648 U JP3008648 U JP 3008648U JP 1994012123 U JP1994012123 U JP 1994012123U JP 1212394 U JP1212394 U JP 1212394U JP 3008648 U JP3008648 U JP 3008648U
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行秀 加藤
亮 近藤
正敏 長谷川
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日本釉色煉瓦工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通水性とその永続性が優れ、強度、耐久性が高
く、及び歩行の障害とならない実用性の高い敷石ブロッ
クを提供することを目的とする。さらに、製造中欠陥が
発生しにくい形態の敷石ブロックを提供することも目的
とする。 【構成】非多孔質で非透水性のレンガ状セラミック質の
ブロックにおいて、ブロック平面から底面に貫通する孔
径6〜7mmの貫通孔を、所定距離間隔で設けた敷石ブロ
ック、所定孔径の貫通孔を中心線対称に設けた敷石ブロ
ック、あるいは所定孔径の貫通孔の配置パターンが、点
又は線対称な小パターン群からなり、かつ、前記小パタ
ーン群の集合が中心線対称となるように設けられている
敷石ブロックである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、道路特に歩道の舗装に用いられる、通水性を有する敷石ブロックに 関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、道路の舗装率の上昇に伴い、道路表面上を流れて直接河川や下水道に流 れる雨水が増え、地中に浸透する雨水が減少するようになった。そのため、長期 的には地下水の減少、地下水位の低下、土地の乾燥、街路樹の枯れ、地盤沈下及 び塩害、短期的には特に都市部において、気温や路面温度の上昇、及び集中豪雨 時の都市型洪水の頻発等の環境問題が発生するようになった。そこで、透水性、 さらには通水性を有して水を地中へ透過する性質を備えた舗装材の開発が待たれ ていた。
【0003】 第1の従来例として、微細な気孔を有する多孔質セラミックを舗装材として用 いることが行なわれた。この気孔の外径は約1mm以下であり、焼成時に、バイン ダである樹脂の焼失やセラミック原料の一部の溶融によって連続気孔を形成し、 この連続気孔により透水性を付与していた。
【0004】 また、第2の従来例として、実開昭60-32403号公報には、セメント、金属、陶 磁器で製作した、円筒形又は底面方向にロート型の貫通孔が多数設けられたブロ ック、及びブロック表面に平行、網目状又は環状に溝部を形成し、該溝部に貫通 孔を設けたブロックが開示されている。
【0005】 また、第3の従来例として、実公平4-19047号公報には、6角形をした煉瓦質 のブロック本体に孔径が2〜5mmで上下の開口端が肉薄庇縁部13により狭窄さ れた無数の貫通細孔12を該ブロック本体11の周縁部分に無孔部14を残して 均斉に配設したことを特徴とする舗装用煉瓦ブロックが記載されている(図7) 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1〜3の従来例におけるブロックにおいては、透水性を 担うブロックに設けられた貫通孔の形態・配置パターンが不適等若しくは規定さ れておらず、透水性及びその継続性、さらにブロック全体の強度、耐久性が十分 ではなかった。そして、いずれも製造段階で歪が生じて割れ欠けが発生するとい う問題があった。
【0007】 即ち、上記第1の従来例である多孔質セラミックにおいては、水の透過にセラ ミック自体の連続気孔を用いるために、元々透水性が低い上に、泥や車粉等の細 かい物質が気孔に詰まり易く、セラミック表面の汚れ、油分の付着によっても大 きく透水性が低下するために、洗浄が度々必要であり、また洗浄しても、透水機 能は1年前の約9割程度しか回復せず、数年で通常のアスファルトやコンクリー ト舗装とあまり変わらない透水性しか発揮できていなかった。また、多孔質のセ ラミックブロックは、原料費、製造費が高くつきコストの割りに透水効果が低か った。そして、多孔質であるために強度が低かった。
【0008】 上記第2の従来例である実開昭60-32403号公報記載のブロックは、金属性では 、滑り易く、防錆が問題であり、例えばステンレスを使用すれば大変高価なもの となってしまい大面積を敷き詰めることは現実には困難である。セメントは、安 価であるが焼成を行なわないため、焼成セラミックに比べて強度が低く、貫通孔 の部分で欠け、割れ等が生じ易く、貫通孔を開けることによってさらに強度が低 下する。陶磁器で製作した場合、滑り易く、また貫通孔を開ける際に、破壊が起 こり易いなどの問題がある。
【0009】 さらには、ブロックに設けられた貫通孔の孔径、貫通孔のパターン配置を何等 規定しておらず、任意に貫通孔の配置パターンを選択できるとあり、強度上や製 造上の配慮がなされていず、実施困難であった。 そして、ロート型の貫通孔は、ブロック平面と底面が互いに、厚み中心面に対 して対称でないので焼成時にひずみが生じ製造困難である。また、ブロック表面 に溝部を形成し貫通孔に流入する水を多くしようとしているが、この溝部は歩行 の障害になり、ハイヒールのかかと等が引掛かり易かった。また、溝部に泥等が 詰まり易く、却って貫通孔が詰まり易くなっていた。
【0010】 また、上記第3の従来例である実公平4-19047号公報記載の正6角形の煉瓦質 ブロックは、孔径が2〜5mmと小さく、泥が詰まると、後から雨が降ったり、洗 浄を行なっても、なかなか詰まった泥を排除することができなかった。 また、無数の貫通細孔を5mm程度の間隔で均斉に配置するとあるが、間隔が狭 過ぎて強度が低くなり、孔間にひびが生じそこから破断するおそれがあった。そ して、孔が細かいので透水性を高めるためには貫通細孔を多数(無数)設ける必 要があり、それに伴い抗折強度(曲げ強度)、耐圧強度等の低下が避けられなか った。また、孔の全面的な配置パターンは具体的に規定されておらず、強度上や 製造上の配慮がなされていなかった。
【0011】 また、孔が細かいもの(孔径5mm以下の小さいもの)を押出成形するには、押 出時に孔を形成するためのピンの破壊が起こるため、量産効率の高い押出成形が できなかった。
【0012】 さらに、孔の開口部を狭窄する肉薄庇縁部を、焼成前の押出品の切断速度の調 整により歩留まりよく設けることは非常に困難だった。
【0013】 そこで、本考案は前記問題点を解消し、通水性とその永続性及び強度が高く、 しかも耐久性が高く、歩行者の障害にならず、実用性の高い敷石ブロックを提供 することを目的とする。
【0014】 さらに、製造中の欠陥が発生しにくい形態の敷石ブロックを提供することも目 的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の第1の視点は、非多孔質で非透水性のセラ ミック質のブロックに、ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔 を、孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、等ピッチに設けたものである。
【0016】 前記目的を達成するため、本考案の第2の視点は、非多孔質で非透水性のセラ ミック質のブロックに、前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫 通孔が、前記敷石ブロックの平面において、中心線で区画される少なくとも2つ の面で夫々、孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、等ピッチに、かつ、前記貫通 孔の配置パターンが前記中心線に対称となるように設けられているものである。
【0017】 前記目的を達成するため、本考案の第3の視点は、非多孔質で非透水性のセラ ミック質のブロックに、前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫 通孔が、前記敷石ブロックの平面において、中心線で区画される2つの面で夫々 、孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、少なくとも2つのパターン内で等ピッチ に、及び、前記貫通孔の配置パターンが、点又は線対称な小パターン群からなり 、かつ、前記小パターン群の集合が前記中心線に対称となるように設けられてい るものである。
【0018】
【好適な態様】
第1の視点において好ましくは、敷石ブロック平面において、互いに直交する 線の交点上を孔の中心として等ピッチに貫通孔が設けられている。
【0019】 あるいは、敷石ブロック平面において、貫通項の配置が、上下方向に1行の孔 数が2m、2m−1、2mの繰り返し、かつ、左右方向に1列の孔数が2n+1 、2n、2n+1(但しm、nは自然数)である。
【0020】 第3の視点において好ましくは、点又は線対称な小パターンの形状が、正方形 、6角形又は円形である。
【0021】 あるいは、点又は線対称な小パターンの形状が正6角形であり、正6角形の頂 点又は頂点及び中心を前記貫通孔の中心として、前記貫通孔が配置されている。
【0022】 第2又は3の視点において好ましくは、敷石ブロック平面の2つの中心線で区 画される2組の面で夫々、前記貫通孔の配置パターンが前記中心線に対称となる ように設けられている。
【0023】 あるいは、敷石ブロック平面の中心線上及び近傍に貫通孔が配置されていない 。
【0024】 第1〜3の視点において好ましくは、貫通孔の貫通軸方向に垂直な断面が、正 方形、6角形又円である。
【0025】 あるいは、敷石ブロックの全体が、立方体、正方体、菱面体、6方体、楕円体 、又は円柱のいずれか一である。
【0026】
【作用】
上記構成のもと、本考案においては、敷石ブロックの貫通孔の径が6〜7mmの 大きさに形成されているので、通水性が非常に高く、かつ、歩行の障害にならず 、例えばハイヒールのかかとや傘の石突が挟まることがない。
【0027】 また、車粉、泥、砂及び小石等の粒径の小さいものは雨や散水によって洗い流 され、砂利や石等の粒径の大きいものは、貫通孔内に入らないので非常に目詰ま りしにくい。もし孔が目詰まりしても、孔径が大きいのでジェット洗浄、真空掃 除機等により、孔の目詰まりが容易に解消され、通水能力は施工時の段階までほ ぼ百%近く回復する。
【0028】 そして、敷石ブロック本体は、硬く緻密なレンガ状セラミック質からなり、貫 通孔間隔(孔外径の最短距離)が所定距離(5〜20mm間隔)以上あるので、機械 的強度(曲げ強度、圧縮強度等)が非常に強い。考案者による実験によれば、耐 圧強度において、従来の透水タイル(多孔性セラミック質)が160kg/cm 2 であるのに対し、本考案に係る敷石ブロックは460kg/cm2を示している 。又、曲げ強度は約3〜4倍も優れている。なお、本考案でレンガ状材質とは、 一般にレンガに用いられるセラミック質をいうが、表面が陶磁器の如く滑らず、 十分な硬度及び強度を持つセラミック質であって、レンガ質に類するものも含む 。
【0029】 なお、上記の貫通孔間隔は、強度面から7mm以上が好ましい。
【0030】 そして、このようなブロックにおいて貫通孔は、等ピッチあるいは等パターン で設けられているので、ブロックの強度が均一であり、セラミックの乾燥、焼成 時に問題となる歪みが起こり難い構造となっているため、歩留まりが非常に高く 、製造コストが低減できる。
【0031】 以上のように、本考案の第1〜3の視点に係る敷石ブロックは、通水を担う貫 通孔の孔径、貫通孔の間隔、貫通孔の配置パターンが対称性が高く最適に設計さ れているので、歩行の妨げにならず、通水性及びその永続性、及び機械的強度に 非常に優れ、加えて製造工程中の歪みによる不良が発生せず歩留まりが高い。
【0032】 以下、各視点における構成及びそれらの好適な態様により特に生じる作用につ いて述べる。
【0033】 本考案の第1の視点における好ましい敷石ブロックでは、敷石ブロック平面に おいて、互いに直交する線の交点上を孔の中心として等ピッチに貫通孔が設けら れ、あるいは敷石ブロック平面において、前記貫通孔の配置が、上下方向に1行 の孔数が2m、2m−1、2mの繰り返し、かつ、左右方向に1列の孔数が2n +1、2n、2n+1(但しm、nは自然数)ているので、強度を維持しながら も貫通孔数が多くできて通水性に優れている。さらに、貫通孔の配置の対称性が 高いので製造時に歪みが発生しにくい。
【0034】 本考案の第2の視点における、非多孔質で非透水性のレンガ状セラミック質の ブロックに、前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔が、前 記敷石ブロックの平面において、中心線で区画される少なくとも2つの面で夫々 、孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、等ピッチに、かつ、前記貫通孔の配置パ ターンが前記中心線対称となるように設けられている敷石ブロックは、貫通孔の 全体配置パターンに対称性があるので、通水性及び製品の機械的強度を兼ね備え 、装飾性もあり、また製造時に歪みが発生しにくい。
【0035】 本考案の第3の視点における、非多孔質で非透水性のセラミック質のブロック に、前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔が、前記敷石ブ ロックの平面において、中心線で区画される2つの面で夫々、孔外径の最短距離 が5〜20mm間隔で、少なくとも2つの小パターン群内部で等ピッチに、及び、前 記貫通孔の配置パターンが、点又は線対称な小パターン群からなり、かつ、前記 小パターン群の集合が前記中心線に対称となるように設けられている敷石ブロッ クは、貫通孔の部分的及び全体配置パターンに対称性があるので、通水性及び製 品の機械的強度を兼ね備え、非常に装飾性が高く、また製造時に歪みが発生しに くい。
【0036】 特に、本考案の第3の視点に係る好ましい敷石ブロックでは、敷石ブロック平 面での点又は線対称な小パターンの形状が、正方形、6角形又は円形であること で、部分的にも対称性が増し、敷石ブロックの機械的強度の均一性が高くなり、 また製造時に歪みが発生しにくく、残留応力の不均一性が非常に小さい。
【0037】 特に、本考案の第3の視点に係る好ましい敷石ブロックでは、敷石ブロック平 面での点又は線対称な小パターンの形状が正6角形であり、正6角形の頂点又は 頂点及び中心を前記貫通孔の中心として、前記貫通孔が配置されていることで、 多数の孔を所定径、所定間隔で密度高く配置することができる。また舗装材とし て装飾性も高い。
【0038】 特に、本考案の第2又は3の視点の好ましい態様である、敷石ブロック平面で の対称性が2回、例えば直交する2本の中心線で夫々半分に分けられる2組の面 で、貫通孔の配置パターンが前記2本の中心線に対称となるように設けられてい ることで、対称性が増し敷石ブロック全体の機械的強度の均一性が高くなり、一 層製造時に歪みが発生しにくい。
【0039】 特に、本考案の第2又は3の視点の好ましい態様である、敷石ブロック平面の 中心線対称に貫通孔が配置され、かつ中心線上及び近傍に貫通孔が配置されてな い構成である敷石ブロックは、中心線で半分に切断して半端材(2分の1敷石ブ ロック)として用いることができる。ブロックを敷き詰める場合には、通常半ピ ッチずつずらして敷設していき半端材が必要となるので、上記の敷石ブロックは 極めて有用である。
【0040】 また、本考案の第1〜3の視点において、敷石ブロックの全体が、立方体、菱 形、楕円体等の対称性を有する物体、及びこれら以上の対称性を有する3次元形 状(正方体、円柱、6方体)であることで、製造時、特に乾燥工程、焼成工程で の歪みが発生しにくい。また、製品の強度も高く、その均一性も増す。
【0041】 また、本考案の第1〜3の視点において、敷石ブロックに設けられる貫通孔の 貫通方向の断面形状が、点又は線対称な図形(正方形等)、及び特に対称性の高 い6角形、円であることで、製造時の歪み特に乾燥工程、焼成工程での歪みが発 生しにくく、製品としての強度も高くなり、特に応力の加わりやすい貫通孔付近 の強度も高く維持できる。
【0042】
【実施例】 以下、図面を参照して本考案を実施例に即して詳細に説明する。
【0043】 <実施例1> 先に、本実施例に係る敷石ブロックの一製造方法について述べる。
【0044】 ブロックの原料は、レンガ状セラミック質(焼結後、表面がある程度ざらざら しており、かつ、内部が緻密で硬い材質)を形成させるために、長石(新島長石 等)、焼成タイル屑をパウダ状に粉砕したもの(タイルセルベン)、焼成ガイシ 屑をパウダ状に粉砕したもの(ガイシセルベン)、及び粒状にしたヘドロ、フラ イアッシュ等を加えて混合し、必要に応じてふるいにかけたり、さらに微粉砕し て粒度調整する。長石を用いることにより、焼成後の敷石ブロックの強度や、装 飾性が増す。また、粒度が細かい原料の方が焼成後に緻密で硬いブロックとなり 好ましい。また、レンガ状に焼結されるので、陶磁質のように過度に滑り、歩行 者の障害となることもない。
【0045】 上記に例示した原料以外にも、表面がある程度の摩擦を有し、所定の強度が得 られ耐久性もあるレンガ状セラミック質のブロックの原料となりうるものであれ ばよい。例えば、粘土類ではカオリン、木節粘土、蛙目粘土、高アルミナ粘土、 煉瓦粘土、及びベントナイト等、鉱物類では、石英、アルミナ、マグネシア等で ある。
【0046】 次に、成形方法について述べる。湿式成形(主に押出成形)の場合は、通常の 押出成形技術と同様に、上記混合粉に水、バインダ、焼結助材を加えて、混合、 造粒し、比較的粘度の高い坏土を作る。この坏土を敷石ブロックに形成される貫 通孔に応じた所定形状、所定数のピンが林立するダイス中に坏土を押出して、焼 成前の貫通孔を有する敷石ブロック前駆体を得る。このブロックを乾燥後、原料 に応じて約800〜1200℃で焼成して完成品を得る。このような押出成形は量産性 に優れている。
【0047】 乾式成形の場合は、通常の乾式プレス技術と同様に、上記混合粉にバインダ、 潤滑材等と水分を僅かに加えて混合粉、あるいは顆粒にし貫通孔に応じたピンが 所定形状に林立する金型に入れて加圧成形して、脱型し焼成前の敷石ブロック前 駆体を得て、さらに乾燥後焼成して完成品を得る。
【0048】 上記両成形方法とも、緻密で硬く表面にある程度の摩擦を有するレンガ状セラ ミック質を形成して、敷石ブロック本体から孔(気孔)を排除することができる 。
【0049】 なお、試験的生産に適するが、まず孔を備えていない敷石ブロックを焼成し、 ドリルで所定の貫通孔を開けることもできる。
【0050】 なお、他の実施例でも本実施例(実施例1)に述べたブロックの製造方法を好 適に用いることができる。
【0051】 次に、図面を参照して本考案の実施例1に係る敷石ブロックを説明する。
【0052】 図1は、本考案の実施例1に係る、貫通孔2を複数備えた敷石ブロック1の外 観を示す一部破断斜視図である。
【0053】 敷石ブロック1本体に、断面が略楕円の外径6〜7mmの貫通孔が等ピッチに、 孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、敷石ブロック平面3(図1中の上面)にお ける2つの中心線で対称に配列されている。
【0054】 このような敷石ブロックは、通水を担う貫通孔の孔径、貫通孔の間隔、貫通孔 の配置パターンが対称性が高く最適に設計されているので、歩行の妨げにならず 、通水性及びその永続性、及び機械的強度に非常に優れ、加えて製造工程中の歪 みによる不良が発生せず歩留まりが高い。
【0055】 なお、図1の敷石ブロック1は立方体だが、正方体、6方体等も対称性が高く 、機械的強度が均一であり、及び製造時に歪みが発生しにくく割れ欠けが少ない 。
【0056】 また、全体の形状の対称性をできるだけ損なわない範囲で、敷石ブロックに、 敷石ブロック相互の嵌合又は係止部となるような、凹部又は凸部を設けることも 、敷石ブロックの施工時の手間を軽減し好ましい。
【0057】 <実施例2> 図2(a)〜(c)は、本考案の実施例2に係り、貫通方向に垂直な孔の断面 が円形で孔径6〜7mmの86個の貫通孔2を有しており、貫通孔が平面上の2つの 中心線対称に等ピッチで孔外径間隔6〜7mmで設けられている敷石ブロック1を 示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【0058】 なお、図2の敷石ブロックは、底面図は平面図に、背面図は正面図に、及び右 側面図は左側面図に同じである。
【0059】 以下、図2を参照して実施例2に係る敷石ブロックを説明する。なお、製造方 法は実施例1と同一であるので本実施例では説明を省略する。
【0060】 敷石ブロック1の貫通孔径は、孔径6〜7mmであり、製造時に歪みの発生を防 止するために、全貫通孔の孔径は均一であることが好ましい。貫通孔2の間隔は 、孔外径同士の最短距離で6〜7mmで配置されている。ブロック全体の大きさは おおよそ、縦9〜12cm(図1(a)平面図上下方向)、横19〜23cm(図1( a)平面図左右方向)、高さ5〜8cm(図1(b)正面図上下方向)が施工時 にハンドリングし易く好ましい。煉瓦の標準規格であるブリティシュ規格に準拠 すれば、縦114cm、横230cm、高さ60cmである。勿論本考案の趣旨を逸脱し ない範囲内で、任意の寸法に設計製造でき、種々の態様を採ることができる。
【0061】 また、図1(a)平面図上で、貫通孔2は上下方向に1行の孔数が2m、2m −1、2mの繰り返し、かつ、左右方向に1列の孔数が2n+1、2n、2n+ 1(但しm、nは自然数)で並んでいる。このようにパターン形成することで、 孔全体のパターンの対称性が増し、等ピッチに孔が配列して、強度が均一化し、 製造における乾燥、焼成歪が減少し、ひび、割れ、欠け等の製造欠陥が発生しな い。また、孔数を多くして通水性を向上させることができる。
【0062】 次に、本実施例の敷石ブロック1の作用について述べる。貫通孔2は、敷石ブ ロック1の平面から底面へ水を通過させる。貫通孔2以外の敷石ブロック1本体 は、硬く緻密なレンガ状セラミック質からなっており水を透過せず、かつ表面に 適度なざらつきを有しているので過度に滑らない。貫通孔の孔径(直径)は6〜 7mmであり、ハイヒールの踵や傘の石突きが挟まらない径であり歩行の障害とな らず、かつ、車粉、泥、砂及び小石等の粒径の小さいものは雨や散水によって洗 い流され、砂利や石等の粒径の大きいものは、貫通孔内に入らないので非常に目 詰まりしにくいような径である。
【0063】 もし孔が目詰まりしても、孔径が大きいのでジェット洗浄、ブラッシング、貫 通孔の吸引等により、孔の目詰まりが容易に解消され、通水能力は施工時の段階 までほぼ百%近く回復する。
【0064】 図3は、本考案の実施例2に係り、貫通方向に垂直な孔の断面が正6角形で孔 径(互いに平行な辺の距離)6〜7mmの86個の貫通孔2を有しており、貫通孔が 平面上の2つの中心線対称に等ピッチで孔外径間隔6〜7mmで設けられている敷 石ブロック1の平面図である。
【0065】 図3に示す敷石ブロック1は、貫通孔の断面形状が6角形である点を除いて、 前記図2に示す貫通孔の断面形状が円形である本実施例の敷石ブロックと構成及 び作用は同一である。但し、円形よりは6角形の方が装飾性が高い。
【0066】 この他に、貫通方向に垂直な孔の断面形状としては、4角形、菱形、楕円等の 対称性を有する形状も好ましい。
【0067】 <実施例3> 図4は、本考案の実施例3に係り、貫通方向に垂直な孔の断面が円形で孔径6 〜7mmの50個の貫通孔2を有しており、図の上下方向の中心線を境に左右対称に 孔が配され、左右分割面において夫々、孔は等ピッチで孔外径間隔9〜11mmで設 けられている敷石ブロック1の平面図である。
【0068】 また、上記左右分割面において夫々、上下方向に1行の孔数が2m、2m−1 、2mの繰り返し、かつ、左右方向に1列の孔数が2n、2n−1、2nの繰り 返し(但しm、nは自然数)で並んでいる。なお、貫通孔は、平面上で左右方向 の中心線対称に配置されてもいる。
【0069】 なお、図4の敷石ブロックは、実施例2の図2(a)〜(c)に示されると同 様に底面図は平面図に、背面図は正面図に、及び右側面図は左側面図に同じ立方 体であるので、正面図および側面図等は省略して平面図のみを示す。
【0070】 図4を参照して実施例3に係る敷石ブロックを説明する。なお、製造方法は実 施例1と同一であるので本実施例では説明を省略する。
【0071】 敷石ブロック1において、非多孔質で非透水性のレンガ状セラミック質のブロ ックに、前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔2が、敷石 ブロック1の平面において、貫通孔2の全体の配置パターンが、中心線(図4の 上下、左右両方向)で対称となっているので、通水性及び製品の機械的強度を兼 ね備え、装飾性もあり、また製造時に歪みが発生しにくい。
【0072】 ところで、ブロックを敷き詰める場合には、通常半ピッチずつずらして敷設し ていくので半端が必要となる。本実施例の敷石ブロックは中心線対称に孔が配置 され、かつ、ブロック図の上下方向中心線近傍には、孔が配置されていない。そ のため、施工現場で適宜本実施例に係る敷石ブロックを切断して、2分の1の敷 石ブロックを作り敷き詰めていくことが容易にできる。
【0073】 その他、敷石ブロック1のサイズ、通水性等の作用は実施例2の場合と同一で あるので説明を省略する。
【0074】 <実施例4> 図5は、本考案の実施例4に係り、貫通方向に垂直な孔の断面が円形で孔径6 〜7mmの60個の貫通孔2を有しており、図の上下方向の中心線を境に左右対称に 孔が配され、左右分割面において夫々、各頂点に孔がある正6角形の小パターン が5個存在し、5個の正6角形の中心は、仮想の略正方形の頂点及び前記略正方 形の対角線の交点上に夫々位置しており、孔の外径同士の最小間隔が約6mmで設 けられている敷石ブロック1の平面図である。
【0075】 図5を参照して実施例4に係る敷石ブロックを説明する。なお、製造方法は実 施例1と同一であるので本実施例では説明を省略する。
【0076】 本実施例図5の敷石ブロック1は立方体であり、貫通孔の配列以外は前記の実 施例2に係る敷石ブロックと同一であるので平面図のみを用いる。
【0077】 敷石ブロック1は、非多孔質で非透水性のセラミック質のブロックであり、前 記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔が、孔の外径同士の最 小間隔が約6mmで、前記敷石ブロックの平面において、図5の上下方向の中心線 で対称な2つの面で夫々、5つの6角形の小パターンがあり、そのパターン内で 貫通孔2が等ピッチに、かつ、前記5つの小パターン群の集合が互いに上記中心 線対称となるように設けられており、貫通孔の部分的及び全体配置パターンに対 称性があるので、通水性及び製品の機械的強度を兼ね備え、非常に装飾性が高く 、また製造時に歪みが発生しにくい。
【0078】 本実施例の敷石ブロック1も平面図上の2つの中心線対称であり、実施例3の 図4に示すような敷石ブロック1と同様に図中の上下方向の中心線付近に貫通孔 がないので、この中心線で切断して2分の1の敷石ブロックを作り半端材として 用いることが容易にできる。
【0079】 また、図5に示すように、装飾性を高めて、かつ対称性を備えるように貫通孔 の小パターン(6角形、正方形、円形等)を形成することが好ましい。小パター ンの集合も同様であり、図5では上下方向の中心線で対称な2つの各面において 、5つの小パターンが正方形の頂点及び中心に夫々配置されている。その他、敷 石ブロック1のサイズ、通水性等の作用は実施例2の場合と同一であるので説明 を省略する。
【0080】 図6は、本考案の実施例4に係り、貫通方向に垂直な孔の断面が円形で孔径6 〜7mmの70個の貫通孔2を有しており、図の上下方向の中心線を境に左右対称に 孔が配され、左右分割面において夫々、各頂点及び中心に孔がある正6角形の小 パターンが5個存在し、5個の正6角形の中心は、仮想の略正方形の頂点及び前 記略正方形の対角線の交点上に夫々位置しており、孔の外径同士の最小間隔が5 mm以上で設けられている敷石ブロック1の平面図である。
【0081】 図6に示す敷石ブロック1の構成及び作用については、小パターンの中心(6 角形の中心)に孔があることを除き、図5に示す本実施例の敷石ブロック1と同 じである。
【0082】 <実施例5> 実施例1〜4に係る敷石ブロックは、通常の敷石煉瓦材と同様の方法で路盤に 施工される。例えば、下層から順に、路床、粗砂利層、細砂利層、サンドクッシ ョン層の上に本考案の敷石ブロックがモルタル等の目地材を用いて敷設、埋設さ れる。
【0083】 なお、本考案の敷石ブロックは、道路の敷石特に歩道の敷石として好適である が、他に側溝の蓋材、通水性及び水蒸気透過性のある塀材及び壁材等の建築材と して用いることができる。
【0084】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、敷石ブロックの貫通孔の径が6〜7mmの 大きさに形成されているので、通水性が非常に高く、かつ、歩行の障害にならず 、例えばハイヒールのかかとや傘の石突が挟まることがない。
【0085】 また、車粉、泥、砂及び小石等の粒径の小さいものは雨や散水によって洗い流 され、砂利や石等の粒径の大きいものは、貫通孔内に入らないので非常に目詰ま りしにくい。もし孔が目詰まりしても、孔径が大きいのでジェット洗浄、真空掃 除機等により、孔の目詰まりが容易に解消され、通水能力は施工時の段階までほ ぼ百%近く回復する。
【0086】 そして、敷石ブロック本体は、硬く緻密で表面に適度な摩擦を有するレンガ状 セラミック質からなり、貫通孔間隔(孔外径の最短距離)が所定距離(5〜20mm 間)以上あるので、機械的強度(曲げ強度、圧縮強度等)が非常に強い。考案者 による実験によれば、耐圧強度において、従来の透水タイル(多孔性セラミック 質)が160kg/cm2であるに対し、本考案に係る敷石ブロックは460k g/cm2を示している。また、曲げ強度は約3〜4倍程度向上している。
【0087】 そして、これらの貫通孔は、等ピッチあるいは等パターンで設けられているの で、強度が均一であり、セラミックの乾燥、焼成時に問題となる歪みが起こり難 い構造となっているため、歩留まりが非常に高い。
【0088】 以上のように、本考案の敷石ブロックは、通水を担う貫通孔の孔径、貫通孔の 配置パターンが対称性が高く最適に設計されているので、歩行の妨げにならず、 通水性及びその永続性、及び機械的強度が非常に優れ、加えて製造工程中の歪み による不良が発生せず歩留まりが高い。
【0089】 また、第1の視点における好ましい敷石ブロックでは、敷石ブロック平面にお いて、互いに直交する線上を孔の中心として等ピッチに貫通孔が設けられ、ある いは敷石ブロック平面において、前記貫通孔の配置が、上下方向に1行の孔数が 2m、2m−1、2mの繰り返し、かつ、左右方向に1列の孔数が2n+1、2 n、2n+1の繰り返し(但しm、nは自然数)で配列されているので、強度を 維持しながらも貫通孔数が多くできて通水性に優れている。さらに、貫通孔の配 置の対称性が高いので製造時に歪みが発生しにくい。
【0090】 本考案の第2の視点における、非多孔質で非透水性のレンガ状セラミック質の ブロックに、前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔が、前 記敷石ブロックの平面において、中心線で区画される少なくとも2つの面で夫々 、孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、等ピッチに、かつ、前記貫通孔の配置パ ターンが前記中心線に対称となるように設けられている敷石ブロックは、貫通孔 の全体配置パターンに対称性があるので、通水性及び製品の機械的強度を兼ね備 え、装飾性もあり、また製造時に歪みが発生しにくい。
【0091】 本考案の第3の視点における、非多孔質で非透水性のセラミック質のブロック に、前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔が、前記敷石ブ ロックの平面において、中心線で区画される2つの面で夫々、孔外径の最短距離 が5〜20mm間隔で、前記貫通孔の配置パターンが、点又は線対称な少なくとも2 つの小パターン群からなり、この小パターン内で等ピッチに、かつ、前記小パタ ーン群の集合が前記中心線に対称となるように設けられている敷石ブロックは、 貫通孔の部分的及び全体配置パターンに対称性があるので、通水性及び製品の機 械的強度を兼ね備え、非常に装飾性が高く、また製造時に歪みが発生しにくい。
【0092】 特に、本考案の第3の視点の好ましい態様である、敷石ブロック平面での点又 は線対称な小パターンの形状が、正方形、6角形又は円形であることで、部分的 にも対称性が増し、敷石ブロックの機械的強度の均一性が高くなり、また製造時 に歪みが発生しにくく、残留応力の不均一性が非常に小さい。
【0093】 特に、本考案の第3の視点の好ましい態様である、敷石ブロック平面での点又 は線対称な小パターンの形状が正6角形であり、正6角形の頂点又は頂点及び中 心を前記貫通孔の中心として、前記貫通孔が配置されていることで、多数の孔を 所定径、所定間隔で密度高く配置することができる。また舗装材として装飾性も 高い。
【0094】 特に、本考案の第2又は3の視点の好ましい態様である、敷石ブロック平面で の対称性が2回、例えば直交する2本の中心線で夫々半分に分けられる2組の面 で、貫通孔の配置パターンが前記2本の中心線対称となるように設けられている ことで、対称性が増し敷石ブロック全体の機械的強度の均一性が高くなり、一層 製造時に歪みが発生しにくい。
【0095】 特に、本考案の第2又は3の視点の好ましい態様である、敷石ブロック平面の 中心線対称に貫通孔が配置され、かつ中心線上及び近傍に貫通孔が配置されてな い構成である敷石ブロックは、中心線で半分に切断して半端材(2分の1敷石ブ ロック)として用いることができる。ブロックを敷き詰める場合には、通常半ピ ッチずつずらして敷設していき半端材が必要となるので、上記の敷石ブロックは 極めて有用である。
【0096】 また、本考案の第1〜3の視点において、敷石ブロックの全体が、立方体、菱 形、楕円体等の対称性を有する物体、及びこれら以上の対称性を有する3次元形 状(正方体、円柱、6方体)であることで、製造時、特に乾燥工程、焼成工程で の歪みが発生しにくい。また、製品の強度も高く、その均一性も増す。
【0097】 また、本考案の第1〜3の視点において、敷石ブロックに設けられる貫通孔の 貫通方向の断面形状が、点又は線対称な図形(正方形)、及び特に対称性の高い 6角形、円であることで、製造時の歪み特に乾燥工程、焼成工程での歪みが発生 しにくく、製品としての強度も高くなる。特に応力の加わりやすい貫通孔付近の 強度も高く維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係る、貫通孔2を複数備え
た敷石ブロック1の外観を示す一部破断斜視図である。
【図2】(a)〜(c)は、本考案の実施例2に係り、
貫通方向に垂直な孔の断面が円形で孔径6〜7mmの86個
の貫通孔2を有しており、貫通孔が平面上の2つの中心
線対称に等ピッチで孔外径間隔6〜7mmで設けられてい
る敷石ブロック1を示し、(a)は平面図、(b)は正
面図、(c)は左側面図である。
【図3】本考案の実施例2に係り、貫通方向に垂直な孔
の断面が正6角形で孔径(互いに平行な辺の距離)6〜
7mmの86個の貫通孔2を有しており、貫通孔が平面上の
2つの中心線対称に等ピッチで孔外径間隔6〜7mmで設
けられている敷石ブロック1の平面図である。
【図4】本考案の実施例3に係り、貫通方向に垂直な孔
の断面が円形で孔径6〜7mmの50個の貫通孔2を有して
おり、図の上下方向の中心線を境に左右対称に孔が配さ
れ、左右分割面において夫々、孔は等ピッチで孔外径間
隔9〜11mmで設けられている敷石ブロック1の平面図で
ある。
【図5】本考案の実施例4に係り、貫通方向に垂直な孔
の断面が円形で孔径6〜7mmの60個の貫通孔2を有して
おり、図の上下方向の中心線を境に左右対称に孔が配さ
れ、左右分割面において夫々、各頂点に孔がある正6角
形の小パターン群が5個存在し、5個の正6角形の中心
は、仮想の略正方形の頂点及び前記略正方形の対角線の
交点上に夫々位置しており、孔の外径同士の最小間隔が
約6mmで設けられている敷石ブロック1の平面図であ
る。
【図6】本考案の実施例4に係り、貫通方向に垂直な孔
の断面が円形で孔径6〜7mmの70個の貫通孔2を有して
おり、図の上下方向の中心線を境に左右対称に孔が配さ
れ、左右分割面において夫々、各頂点及び中心に孔があ
る正6角形の小パターンが5個存在し、5個の正6角形
の中心は、仮想の略正方形の頂点及び前記略正方形の対
角線の交点上に夫々位置しており、孔の外径同士の最小
間隔が約6mmで設けられている敷石ブロック1の平面図
である。
【図7】第3の従来例に係り、6角形をした煉瓦質のブ
ロック本体に孔径が2〜5mmで上下の開口端が肉薄庇縁
部13により狭窄された無数の貫通細孔12を該ブロッ
ク本体11の周縁部分に無孔部14を残して均斉に配設
した舗装用煉瓦ブロックの一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 敷石ブロック 2 貫通孔 3 敷石ブロック平面

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非多孔質で非透水性のレンガ状セラミック
    質のブロックに、 ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫通孔
    を、 孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、 等ピッチに設けたことを特徴とする敷石ブロック。
  2. 【請求項2】前記敷石ブロック平面において、互いに直
    交する線の交点を孔の中心として等ピッチに貫通孔が設
    けられたことを特徴とする請求項1記載の敷石ブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】前記敷石ブロック平面において、前記貫通
    項の配置が、上下方向に1行の孔数が2m、2m−1、
    2mの繰り返し、かつ、左右方向に1列の孔数が2n+
    1、2n、2n+1の繰り返し(但しm、nは自然数)
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の敷石ブロ
    ック。
  4. 【請求項4】非多孔質で非透水性のレンガ状セラミック
    質のブロックに、 前記ブロック平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの貫
    通孔が、 前記敷石ブロックの平面において、 中心線で区画される少なくとも2つの面で夫々、 孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、 等ピッチに、かつ、 前記貫通孔の配置パターンが前記中心線に対称となるよ
    うに設けられていることを特徴とする敷石ブロック。
  5. 【請求項5】非多孔質で非透水性のレンガ状セラミック
    質のブロックに、 前記ブロックの平面から底面に貫通する孔径6〜7mmの
    貫通孔が、前 記敷石ブロックの平面において、 中心線で区画される2つの面で夫々、 孔外径の最短距離が5〜20mm間隔で、 前記貫通孔の配置パターンが、点又は線対称な少なくと
    も2つの小パターン群からなり、前記小パターン内で前
    記貫通孔が等ピッチに、かつ、前記小パターン群の集合
    が前記中心線に対称となるように設けられていることを
    特徴とする敷石ブロック。
  6. 【請求項6】前記点又は線対称な小パターンの形状が、
    正方形、6角形又は円形であることを特徴とする請求項
    5記載の敷石ブロック。
  7. 【請求項7】前記点又は線対称な小パターンの形状が正
    6角形であり、正6角形の頂点又は頂点及び中心を前記
    貫通孔の中心として、前記貫通孔が配置されていること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の敷石ブロック。
  8. 【請求項8】前記敷石ブロック平面の2つの中心線で区
    画される2組の面で夫々、 前記貫通孔の配置パターンが前記中心線対称となるよう
    に設けられていることを特徴とする請求項4〜7のいず
    れか一に記載の敷石ブロック。
  9. 【請求項9】前記貫通孔の貫通軸方向に垂直な断面が、
    正方形、6角形又円であることを特徴とする請求項1〜
    8のいずれか一に記載の敷石ブロック。
  10. 【請求項10】前記敷石ブロックの全体が、立方体、正
    方体、菱面体、6方体、楕円体、又は円柱のいずれか一
    であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記
    載の敷石ブロック。
  11. 【請求項11】敷石ブロック平面の少なくとも1つの中
    心線上及び近傍に貫通孔が配置されていないことを特徴
    とする請求項4〜10のいずれか一に記載の敷石ブロッ
    ク。
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