JP3008515U - 救命胴衣 - Google Patents

救命胴衣

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JP3008515U
JP3008515U JP1994010966U JP1096694U JP3008515U JP 3008515 U JP3008515 U JP 3008515U JP 1994010966 U JP1994010966 U JP 1994010966U JP 1096694 U JP1096694 U JP 1096694U JP 3008515 U JP3008515 U JP 3008515U
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JP
Japan
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life jacket
garment
shoulder
buoyancy
sides
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JP1994010966U
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Inventor
誠夫 佐々木
Original Assignee
株式会社双進
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運動性が高く、体が蒸れにくく、さらには耐
衝撃性にも優れ、例えば磯釣り用、或いはカヌーポロ用
などとして好適な救命胴衣を提供する。 【構成】 胴衣前身頃2と胴衣後身頃3の上部同士を左
右いずれか一方の肩部6において連続形成し、他方の肩
部は形成せず、胴衣前身頃2と胴衣後身頃3の脇部同士
を両側胴衣脇身頃4,5を介して一体に連結形成し、一
方肩部6から他方脇部にかけて一つの開口部7を形成し
た。胴衣前身頃2、胴衣後身頃3及び両側胴衣脇身頃
4,5には前側地9と裏側地10との間を一部固着して
各頃2,3,4,5に区画室を設け、少なくとも胴衣前
身頃2及び両側胴衣脇身頃4,5に設けた区画室11,
13及び14内には、浮力を得ると共に耐衝撃性を高め
るために、浮力材15とFRPからなる硬質板部材16
とを介装した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、運動性を向上させた救命胴衣であり、さらに耐衝撃性をも備え、例 えば磯釣り用、或いはカヌーポロなどの水上スポーツ用などとして好適な救命胴 衣に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の救命胴衣は、前身頃及び後身頃の上部同士を左右両側肩部を介して連続 一体的に形成するか、或いは左右両側に配設された肩ベルトを介して連結して形 成する(特開平4−127096)一方、前身頃、後身頃及び脇身頃に表側地と 裏側地とを配設し、これら表側地、裏側地間に膨縮可能な空気袋部を収納するか 、或いは発泡プラスチックなどの浮力板部材を収納するかして浮力を得られるよ うに形成するのが一般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の救命胴衣では運動性能が制約されていまうといった 問題があった。例えば、装着すると両肩が救命胴衣の肩部によって上方から押圧 され、特に肩を上下させる場合など救命胴衣が邪魔となって動かしずらかった。 また、装着位置が少しずれただけでも、運動の大きな障害になるといった問題も あった。
【0004】 ところで、カヌーポロ競技においてはカヌー同志が衝突して相手のカヌーの先 端部が選手の胸などを突く危険があったし、カヌーで川を下る場合には岩などに 衝突する危険もあった。また、磯釣りする場合は、波に浚われて全身を岩に叩き つけられる危険もあった。しかしながら、上記従来の救命胴衣では、空気袋部や 浮力板部材が多少とも衝撃を緩衝する役割を果たすものの、とても強い衝撃には 耐えられるものではなく、危険であった。
【0005】 さらに、上記従来の救命胴衣によれば、上半身のほとんどが通気性の悪い救命 胴衣で覆われるため、体が蒸れやすいという問題もあった。
【0006】 そこで、本考案は、上記従来の救命胴衣の問題を解消するために、耐衝撃性に 優れており、それでいて自由に腕を動かすことができ、しかも体が蒸れることが ない救命胴衣を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の救命胴衣は、胴衣前身頃と胴衣後身頃の上 部同士を左右いずれか一方の肩部において連続させ、他方の肩部は形成させず上 記一方の肩部から他方脇部にかけて一つの開口部を形成し、上記一方の肩部とそ の下方胴衣脇身頃の間にアームホールを形成してなり、少なくとも当該前身頃及 び両側脇身頃には、表側地と裏側地との間に、浮力材を介装してなる構成を有す るものである。
【0008】 さらに、表側地と裏側地との間に、浮力材と共に硬質板部材を介装すれば、耐 衝撃性に優れた救命胴衣を形成することができる。
【0009】 本考案の好ましい一例としては、上記構成において、表側地と裏側地との間の 一部を固着して区画室を設け、これら各区画室内に浮力材乃至硬質板部材を介装 してなるものである。
【0010】 また、同じく本考案の好ましい一例としては、上記構成において、少なくとも 胴衣肩部及び胴衣脇身頃に寸法調整手段を設けてなるものである。
【0011】
【作用】
本考案の救命胴衣によれば、アームホールに一方の腕を通し、開口部に他方の 腕と頭部とを通して装着することができ、浮力材によって浮力を得ることができ 、開口部に通した手は肩部の拘束から開放された状態になるから、何等の障害も なく自在に動かすことができる。 さらに、この開口部によって体の露出部が多くなり、露出部から熱が発散でき るから、体が蒸れを防ぐことができる。 また、硬質板部材によって少なくとも前方及び両横方からの強い衝撃から体を 護ることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の救命胴衣の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】 本考案の救命胴衣1は、図1に示すように、胴衣前身頃2、胴衣後身頃3及び 両側胴衣脇身頃4,5とからなっており、胴衣前身頃2と胴衣後身頃3の上部同 士を左右いずれか一方の肩部6において連続させ、他方の肩部は形成させず、胴 衣前身頃2と胴衣後身頃3の脇部同士を両側胴衣脇身頃4,5を介して一体に連 結させ、胴衣前身頃2、胴衣後身頃3及び他方胴衣脇身頃5の上縁部2a,3a ,5aによって一方肩部6から他方脇部にかけて一つの開口部7を形成し、一方 肩部6の外縁部6bとその下方の胴衣脇身頃4の上縁部4aとの間にアームホー ル8を形成してなっている。
【0014】 上記胴衣前身頃2、胴衣後身頃3及び両側胴衣脇身頃4,5は、図1及び図2 に示すように、適宜形状のナイロン布、ポリエステル布などの合成繊維布からな る表側地9及び裏側地10間の一部を縫合するなど固着して(図中点線部)、胴 衣前身頃2、胴衣後身頃3及び両側胴衣脇身頃4,5にそれぞれ区画室11,1 2,13及び14を設け、胴衣前身頃2及び両側胴衣脇身頃4,5に設けた区画 室11,13及び14内には、浮力を得ると共に耐衝撃性を高めるために、ウレ タンフォーム、ポリエチレンフォームなどの独立式発泡プラスチック材からなる 浮力材15を二層以上重ねて、これら浮力材15、15間に繊維強化プラスチッ ク(FRP)などからなる硬質板部材16を少なくとも一枚介装してしてなる積 層体を収納する一方、胴衣後身頃3に設けた区画室12内には、浮力を得るため に浮力材15を収納してなっている。
【0015】 ここで、上記浮力材15は、板部材であっても、棒状部材であってもよい。ま た、硬質板部材16は、体形に沿って適宜曲面状に形成されているものが好まし い。硬質板部材16は、FRPの他、金属板材やセラミックなどを用いることも できるが、価格及び重量の点からしてFRPが優れている。
【0016】 上記両側胴衣脇身頃4,5の上縁部は、ゴム型織地、ゴムシート等のゴム製部 材を配して寸法調整手段としての伸縮部18,18として形成し、さらに、上記 両側胴衣脇身頃4,5及び一方肩部6には、それぞれ寸法調整手段としてのベル ト部17,17,17を配設し、肩口及び両側脇部の寸法調整可能としてある。 また、上記胴衣前身頃2、胴衣後身頃3及び両側胴衣脇身頃4,5の下端縁部 には寸法調整手段としての紐部材19を配設してある。
【0017】 なお、左右いずれ側を開口部7とするかについては、左右のどちらがきき手で あるかによって決定するようにしても、心臓の位置によって決定するようにして も、或いは競技の特殊性によって決定するようにしてもよい。
【0018】 本考案の救命胴衣1は、上記のような構成であるので、アームホール9に一方 の腕を通し、開口部7に他方の腕と頭部とを通した後、紐部材18を結び、両側 胴衣脇身頃4,5及び一方肩部6に配設されたベルト部17,17,17をそれ ぞれ調節しつつ締めれば、体にフィットさせて、しかも装着位置がずれないよう に装着することができる。
【0019】 このような構成の救命胴衣1によれば、開口部7に通した他方の腕は、完全に 開放された状態であるから何の障害もなく自在に動かすことができ、この開放さ れた状態はたとえ救命胴衣1の装着位置が多少ずれたとしても変わらない。また 、開口部7から露出する部分、すなわち首部及び他方の腕部の体表面積が大きく この露出部から熱を発散することができるので、激しい運動をしても体が蒸れに くい。さらに、浮力材15によって十分な浮力を得ることができる一方、少なく とも腹部と両側脇部は、硬質板部材16によって強い衝撃からも保護されるよう になっている。
【0020】 なお、上記救命胴衣1の構成の他、胴衣前身頃及び両側胴衣脇身頃のみに浮力 材を介装して形成してもよい。このように形成しても十分な浮力を得ることがで きる。ただし、浮力のバランスの点を重視すれば、上記救命胴衣1のように胴衣 前身頃、胴衣後身頃及び両側胴衣脇身頃に浮力材を介装して形成するのが好まし い。 また、胴衣後身頃に硬質板部材を介装して形成してもよい。このように形成す れば、後方からの衝撃からも体を保護することができる。ただし、救命胴衣の重 量を重視するならば、上記救命胴衣1にように胴衣前身頃及び両側胴衣脇身頃に 浮力材を介装して形成するのが好ましい。
【0021】
【考案の効果】
本考案の救命胴衣によれば、落水した場合に十分な浮力を得られるばかりか、 少なくとも一方の腕の運動性能は制約されないから、例えばカヌーポロなどのカ ヌー競技において、選手は運動能力を遺憾なく発揮することができる。さらに、 装着した場合の体の露出部が多いから体が蒸れることがなく、たとえ夏場でも好 適に運動することができる。また、硬質板部材を介装することにより耐衝撃性が 高まり、カヌーポロなどのカヌー競技や磯釣りなどを安全に楽しむことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の救命胴衣の一例を示した斜視図であ
る。
【図2】図1の横断面図である。
【符号の説明】
1 救命胴衣 2 胴衣前身頃 3 胴衣後身頃 4,5 胴衣脇身頃 6 肩部 7 開口部 8 アームホール 9 表側地 10 裏側地 11,12,13,14 区画室 15 浮力材 16 硬質板部材 17 ベルト部 18 伸縮部 19 紐部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴衣前身頃と胴衣後身頃の上部同士を左
    右いずれか一方の肩部において連続させ、他方の肩部は
    形成させず上記一方の肩部から他方脇部にかけて一つの
    開口部を形成し、上記一方の肩部とその下方胴衣脇身頃
    の間にアームホールを形成してなり、少なくとも当該前
    身頃及び両側脇身頃には、表側地と裏側地との間に、浮
    力材を介装してなる構成を有する救命胴衣。
  2. 【請求項2】 表側地と裏側地との間に、浮力材と共に
    硬質板部材を介装してなる構成を有する請求項1に記載
    の救命胴衣。
  3. 【請求項3】 表側地と裏側地との間の一部を固着して
    区画室を設け、これら各区画室内に、浮力材乃至硬質板
    部材を介装してなる請求項1又は2に記載の救命胴衣。
  4. 【請求項4】 少なくとも胴衣肩部及び胴衣脇身頃に寸
    法調整手段を設けてなる請求項1,2,3のいずれかに
    記載の救命胴衣。
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