JP3008360U - 組合せ式按摩器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動と電磁波を用い、特に広い範囲の按摩も
行える按摩器の提供。 【構成】 一つの電動機の一端の偏心輪の高速回転によ
り振動を発生させ、按摩ヘッド内のコイルに電動機を並
列或いは直列して直流電流を流して電磁波を発生させ、
以上により一つの按摩部を形成し、一つの電源供給器に
は同時に多数の按摩部を接続できるものとし、、治療が
必要な患部の広さに応じて按摩部を組み合わせて使用
し、組合せ使用時には、各按摩部を蜂の巣状の底座に置
き入れて使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の按摩器に関し、特に単一で手に持って使用しても、或いは複 数組み合わせて按摩装置として使用してもよく、振動によるマッサージ効果と電 磁波による治療効果を得られる、一種の組合せ式按摩器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般のツボの治療方法或いは器具には、鍼灸、電子鍼灸等があり、その治療効 果は、ツボ及び神経組織の受ける刺激によるものである。鍼灸或いは薬物を用い た治療では、治療効果が上がらない場合に、その疾病と関連のあるツボのある皮 膚や筋肉に様々な範囲及び程度の硬化現象が表れることがあり、そこの血管中の 血液もまた高い粘りけを有し、徐々に硬化する状態にある。これは漢方では「経 絡硬結」と称し、皮膚及び筋肉中の微細な血管の循環不良を指す。このような状 態が起こると、血液による代謝効果が失われ充分な栄養を細胞や神経組織に与え ることができない。この場合に薬物治療や鍼灸治療を行っても血液が正常に循環 することがないため予期した効果は得られず、かえって病状が悪化する場合があ る。このような問題を改善するために、高周波振動により直接微細な血管の循環 を促進し、並びに電磁波を利用して血液中の鉄イオンの物理特性を導き、もって 間接的に血液循環を促進する按摩器が考案された。

【０００３】 しかし、このような振動及び電磁力を利用した按摩器には、以下のような欠点 があった： （イ）従来の按摩器で本体を手で保持して使用するものは、点式に人体の部位 を按摩することはできるが、一回に広い面積を按摩することはできなかった； （ロ）按摩器の電源は電池によってなされることが多く、電池交換の必要があ り、按摩の時間も電池の寿命により制限を受けた； （ハ）按摩ヘッドの上端に一つの磁性球を設けたものでは、皮膚との接触時に 不快感を生じた； （ニ）按摩ヘッドの磁性球の受ける体積には制限があり、その発生する電磁波 も極めて有限であり、予期した治療効果を上げるのは難しかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする問題】

本考案は、一種の、単一或いは組合せ式に使用でき、これにより按摩が必要な 面積に応じて使用形態が選択でき、また使用者が仰臥しての使用もできる、振動 及び電磁波利用の按摩器を提供することを課題とする。 本考案は次に、従来のものより比較的大きな電磁波を発生できる按摩器を提供 することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の組合せ式按摩器は、一つの電源供給器、複数の按摩部、及び一つの蜂 の巣状の底座から構成し、 そのうち、電源供給器の正面の主コントロールパネルには、一つの総電源スイ ッチを設ける外、複数の按摩部スイッチと、複数の直流電源出力座を設け、別に その上面には一つのタイマーを設け、これにより按摩時間を設定できるものとす る。上記複数の直流電源出力座の出力電圧はいずれも５Ｖとし、並びにリード線 で複数の按摩部と連接し、 上記按摩部は、それぞれ一つの発砲ゴム製のゴム管で被覆し、且つその上端に は一つの弾頭状の按摩ヘッドを設け、該按摩部は、片手で保持してツボの刺激を 行えるものとし、同時に上記蜂の巣状の底座内に複数設置できるものとし、 上記蜂の巣状の底座は、按摩部の外径と等しい内径を有する複数の円筒を、蜂 の巣状に配列してなし、各円筒内には一つのばねを設け、按摩部を置き入れる時 に、弾性を呈するようにし、 以上の構成を有するものとし、上記直流電源供給器を同時に複数の按摩部に連 接することで、按摩器の単一使用か蜂の巣状の底座と組み合わせた複数使用かの 選択使用に供する。

【０００６】 上記按摩部は、発砲ゴム製のゴム管で被覆し、且つ内部に一つの電動機を設け 、該電動機の心軸上に一つの偏心輪を設け、 該電動機の上面に２つのボルトで一つの上蓋を固定し、該上蓋の上面には凹んだ 受け座を設けて按摩ヘッドの固定に供し、 該上蓋の底面には凹んだ一つの環状空間を形成し、上記の電動機軸上の偏心輪 の回転に供し、 按摩ヘッドは一つのプラスチック材料を用いて外形を弾頭状に形成し、その内 には一つのコイルを設けて該電動機の二つの端子と互いに連接し、直流電流が該 コイルを流れて発生する電磁波を患者の電磁波治療に供する。

【０００７】

【作用】

本考案は、一種の振動と電磁波の発生を利用した按摩器であり、特に、一つだ け手に持って或いは組み合わせて按摩装置として使用することもでき、一つの電 動機の一端の偏心輪の高速回転により振動を発生させ、按摩ヘッド内のコイルに 電動機を並列或いは直列して直流電流を流して電磁波を発生させ、以上により一 つの按摩部を形成し、該按摩器の電源供給器には同時に多数の按摩部を接続でき 、治療が必要な患部の広さに応じて按摩部を組み合わせて使用する。組合せ使用 時には、各按摩部を蜂の巣状の底座に置き入れて使用する。このように単一のツ ボ治療に供するのみならず、広い面積を按摩でき、多機能、多選択性の按摩治療 の目的を達することができる。

【０００８】

【実施例】

本考案は、一つの電源供給器（１０）、複数の按摩部（２０）、及び一つの蜂 の巣状の底座（３０）から構成する。

【０００９】 そのうち、電源供給器（１０）は、家庭用の１１０Ｖ交流電流を５Ｖの直流電 流に変換する装置であり、その正面の主コントロールパネル（１１）には、一つ の総電源スイッチ（１２）を設ける外、複数の按摩部スイッチ（１３）と、複数 の直流電源出力座（１４）を設け、別にその上面には一つのタイマー（１５）を 設け、これにより按摩時間を設定できるものとする。上記複数の直流電源出力座 （１４）の出力電圧はいずれも５Ｖとし、並びにリード線で複数の按摩部（２０ ）と連接する。

【００１０】 上記按摩部（２０）は、それぞれ一つの発砲ゴム製のゴム管（２１）で被覆し 、且つその上端には一つの弾頭状の按摩ヘッド（２５）を設け、該按摩部（２０ ）は、片手で保持してツボの刺激を行えるものとし、同時に上記蜂の巣状の底座 （３０）内に複数設置できるものとする。

【００１１】 上記蜂の巣状の底座（３０）は、按摩部（２０）の外径と等しい内径を有する 複数の円筒（３１）を、蜂の巣状に配列してなし、各円筒（３１）内には一つの ばね（３２）を設け、按摩部（２０）を置き入れる時に、弾性を呈するようにす る。

【００１２】 本考案の按摩部（２０）の構造については、図３及び図４を参照して説明する 。按摩部（２０）は、発砲ゴム製のゴム管（２１）で被覆し、且つ内部に一つの 電動機（２２）を設け、該電動機（２２）の心軸上に一つの偏心輪（２３）を設 ける。該偏心輪（２３）の重力遠心回転により、高周波振動の現象を発生するこ とができる。また、該電動機（２２）の上面に２つのボルト（４１）で一つの上 蓋（２４）を固定し、該上蓋（２４）の上面には凹んだ受け座（２４１）を設け て按摩ヘッド（２５）の固定に供する。また、上蓋（２４）の底面には凹んだ一 つの環状空間（２４２）を形成し、電動機軸上の偏心輪（２３）の回転に供する 。また、上記按摩ヘッド（２５）は一つのプラスチック材料を用いて形成し、且 つ外形は弾頭状を呈するものとする。その内には一つのコイル（２５１）を設け 、且つ電動機（２２）の二つの端子（２２１）と互いに連接する。これにより直 流電流がコイル（２５１）を経て電磁波を発生し、患者の電磁波治療に供するこ とができる。電動機（２２）は底部に一つの底座（２６）を嵌め、該底座（２６ ）の上面を凹ませて一つの環状溝（２６１）を設ける。該環状溝（２６１）は一 つの緩衝コイル（２７）を受けるのに供し、もって電動機の底座の振動を減少す る。

【００１３】 以上の部分より構成し、本考案の按摩ヘッド（２５）の内に設けたコイル（２ ５１）が電動機（２２）の電源と互いに連接することで、各按摩部（２０）は全 て振動し患者に対して按摩並びに電磁波治療を行うことができる。さらに、本考 案は、必要に応じて、単一の按摩部（２０）を使用するか、蜂の巣状の底座（３ ０）を用いて複数の按摩部（２０）を使用するかを選択でき、按摩治療の必要な 面積、形状に応じることができる（図５におけるＡ、Ｂ参照）。また、治療時間 を設定でき、確実に治療の実用効果を増進することができる。本考案を人体のツ ボ位置の硬結現象の治療に用いることで、確実に凝りが軟化して消失し、組織内 の血管の血液循環も回復し、正常に至り、患部の経絡硬結の症状もまたこれに伴 い改善されたり、癒されることができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、一種の振動と電磁波の２重効果を得られる按摩器であり、特に、単 一使用か、蜂の巣状の底座に複数設置しての組合せ使用かが選択でき、よって按 摩が必要な面積に応じて使用形態が選択でき、また使用者が仰臥しての使用もで き、従来のこの種の按摩器の点式刺激しか行えない点を改善した。 本考案はまた、各按摩部を同時に按摩並びに電磁波治療に使用することができ 、従来の点式のこの種の按摩器よりも治療効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の按摩器ユニットの部分断面図である。

【図３】本考案の按摩器ユニットの分解斜視図である。

【図４】本考案の按摩器ユニットの断面図である。

【図５】本考案の使用状態説明図である。

【符号の説明】

１０・・・電源供給器 ２０・・・按摩部 ３０・・・
蜂の巣状の底座 Ｉ１・・・主コントロールパネル １２・・・総電源ス
イッチ １３・・・按摩部スイッチ １４・・・直流電源出力座 １５・・・タイマー ２１・・・ゴム管 ２５・・・按
摩ヘッド ３１・・・円筒 ３２・・・ばね ２２・・・電動機
２３・・・偏心輪 ４１・・・ボルト ２４・・・上蓋 ２４１・・・受け
座 ２４２・・・環状空間 ２５１・・・コイル ２２１・
・・端子 ２６・・・底座 ２６１・・・環状溝 ２７・・・緩衝
コイル

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの電源供給器、複数の按摩部、及び
   一つの蜂の巣状の底座から構成し、 そのうち、電源供給器の正面の主コントロールパネルに
   は、一つの総電源スイッチを設ける外、複数の按摩部ス
   イッチと、複数の直流電源出力座を設け、別にその上面
   には一つのタイマーを設け、これにより按摩時間を設定
   できるものとする。上記複数の直流電源出力座の出力電
   圧はいずれも５Ｖとし、並びにリード線で複数の按摩部
   と連接し、 上記按摩部は、それぞれ一つの発砲ゴム製のゴム管で被
   覆し、且つその上端には一つの弾頭状の按摩ヘッドを設
   け、該按摩部は、片手で保持してツボの刺激を行えるも
   のとし、同時に上記蜂の巣状の底座内に複数設置できる
   ものとし、 上記蜂の巣状の底座は、按摩部の外径と等しい内径を有
   する複数の円筒を、蜂の巣状に配列してなし、各円筒内
   には一つのばねを設け、按摩部を置き入れる時に、弾性
   を呈するようにし、 以上の構成を有するものとし、上記直流電源供給器を同
   時に複数の按摩部に連接することで、按摩器の単一使用
   か蜂の巣状の底座と組み合わせた複数使用かの選択使用
   に供する、組合せ式按摩器。
2. 【請求項２】 按摩部は、発砲ゴム製のゴム管で被覆
   し、且つ内部に一つの電動機を設け、該電動機の心軸上
   に一つの偏心輪を設け、 該電動機の上面に２つのボルトで一つの上蓋を固定し、
   該上蓋の上面には凹んだ受け座を設けて按摩ヘッドの固
   定に供し、 該上蓋の底面には凹んだ一つの環状空間を形成し、上記
   の電動機軸上の偏心輪の回転に供し、 按摩ヘッドは一つのプラスチック材料を用いて外形を弾
   頭状に形成し、その内には一つのコイルを設けて該電動
   機の二つの端子と互いに連接し、直流電流が該コイルを
   流れて発生する電磁波を患者の電磁波治療に供する、 請求項１に記載の組合せ式按摩器。