JP3007120U - 一文字額 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 掛軸の日本古来の美をそこなわない一文字額
にし、絵を必要に応じ自由に取り替えられるようにし、
洋式にもあう一文字額にする。 【構成】 長方形の模様板の中央部に、横方向から絵６
とその上に透明保護板７をスライド可能に挿入するため
上下一対のガイドレールを設けた構造のもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一文字額に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の掛軸は、図３に示すように、長方形状に布１１でできており、上端に八 双１２、下端に軸棒１３を取り付け、中央部に絵６を布１１に直接貼り付け、絵 ６の上端から布１１にかけて一文字１４、絵６の下端から布１１にかけ一文字１ ５を、それぞれ貼り付けた形状になっている。なお、１６は八双１２に取り付け た吊りひもである。 この掛軸は、主に和室の床の間の部屋等に使用されている、また巻いて保管す るようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、現代社会の建築様式では洋室が多くなり、掛軸の利用も和室などの部 屋に限定されて利用も少なくなってきた。そこで、日本古来の美を持つ掛軸の外 観をそこなわいように洋室にも取り入れられる額が要求されるようになった。 また、従来の掛軸は、絵を固定しているので、絵を季節に応じ、場に応じて取 り替えようとすれば、掛軸全体をかけ替えなければならないという問題点があっ た。絵のみ入れ替えが出来る必要がある。 本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、絵を自 由に取り替えることが出来る一文字額を提供する事を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案が提供する一文字額は、基板の上下にそれぞれ八双と軸棒を取り付け、 前記基板の中央部に横方向から絵とその上の透明保護板をさしこみスライド可能 に挿入するため額の一文字部分に上下一対のガイドレールを設けた構造のもので ある。

【０００５】

【作用】

上記の基板をかえず、ガイドレールに、その季節、その場に適した絵を、必要 の都度、挿入または取り外すことによって自由に取り替えることが出来る。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１、図２によって説明する。図１は実施例の正面図 、図２はその側面図である。図に於いて、１は長方形の布張ベニヤ板、２はその 上端部に取り付けた八双、３はその下端部に取り付けた軸棒、４、５は本考案の 部分で、布張ベニヤ板１の、ほぼ中央部に横方向に平行に配置して貼り付けたガ イドレールである。このガイドレール４、５は断面形状がコ字型でプラスチック で出来ており、その表出面に模様布ａ，ｂお張りつけて形成されている。６はガ イドレール４、５に挿入して取り付ける絵で、季節ごとに各種のものが用意され ている。７は透明プラスチック板絵６の上にはめて、これを保護するためのもの である。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、上記のような構成にしたから、簡単な 作業により絵の入れ替えが楽にでき、掛軸のもつ日本古来の美をこわさず、洋式 の部屋にもとり入れることができ外観的にもすぐれた額を提供することが出来る 。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の額の正面図

【図２】図１の側面図

【図３】従来の掛軸の正面図

【符号の説明】 ａ 模様布 ｂ 模様布 １ ベニヤ布張板 ２ 八双 ３ 軸棒 ４ 一文字コ字型プラスチック製のガイドレール ５ 一文字コ字型プラスチック製のガイドレール ６ 絵 ７ 透明プラスチック板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下にそれぞれ八双と軸棒を取り付けた
   布張りの板の掛軸の一文字の箇所に、絵とその上に透明
   保護板をスライド可能に挿入するため上下一対のガイド
   レールを設けた構造の一文字額。