JP3006917B2 - 高分解能計測方法および装置 - Google Patents

高分解能計測方法および装置

Info

Publication number
JP3006917B2
JP3006917B2 JP3154503A JP15450391A JP3006917B2 JP 3006917 B2 JP3006917 B2 JP 3006917B2 JP 3154503 A JP3154503 A JP 3154503A JP 15450391 A JP15450391 A JP 15450391A JP 3006917 B2 JP3006917 B2 JP 3006917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmitter
phase
signal
receiver
received
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3154503A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH052072A (ja
Inventor
秀治 森松
豊喜 笹倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Priority to JP3154503A priority Critical patent/JP3006917B2/ja
Priority to US08/039,298 priority patent/US5412617A/en
Publication of JPH052072A publication Critical patent/JPH052072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3006917B2 publication Critical patent/JP3006917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/89Sonar systems specially adapted for specific applications for mapping or imaging
    • G01S15/8902Side-looking sonar
    • G01S15/8904Side-looking sonar using synthetic aperture techniques
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/87Combinations of sonar systems
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/52003Techniques for enhancing spatial resolution of targets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分解能の計測を可能
にする開口合成の技術を適用した計測方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に波動を用いた探査において分解能
を上げるためには、センサー長を長くすることが必要に
なり、センサー長をL、波長をλとしたとき、分解能θ
(°)は、θ=50.6λ/Lの関係になる事が知られて
いる。
【0003】ところで、高分解能が得られるサイドスキ
ャンソナーやMNBESにおいて深海を探査する場合に
は、水中伝搬での減衰を少なくするために周波数を低く
しなければならないのと、船底への据え付け等で寸法制
限されるためにセンサー(送受波器)をそれ程大きくでき
ず、従って分解能θは高くても2°が実用上の限界とな
る。分解能2°といえばこの種の装置では十分に高分解
能であるがこの分解能を以てしても水深6000mの海
底での左右方向の距離分解能は、海底までの直線距離が
例えば7000mとなる斜め下方向を探査するとき、 7000×sin(2°)=244m となり、探査物体までの距離に比例して分解能が低下す
る。海底面での分解能を上げるにはビームが広がらない
ようにセンサーを海底近くまで沈める計測法も考えられ
るが、この場合、曳航体やケーブル等のコストが高くな
る上、所望の水中位置で連続的に測定を行うこと等に多
くの困難を伴う。
【0004】ここで高分解能を得るためにサイドルッキ
ングレーダ(側方監視レーダ)に採用している開口合成の
技術が“電波映像の科学”(松尾優著 全国出版刊)や
“波動と映像”(佐藤拓宋他著 森北出版刊)に紹介され
ているのでこれらを引用して簡単に述べる。
【0005】通常のレーダ(実開口レーダ)では、図1に
示すように航空機Yには小型のアンテナしか搭載できな
いので、ブロードなビーム角βしか得られず、地表に照
射された楕円領域Qが地表での分解能となり低い。しか
し、このレーダに開口合成の技術を適用することによ
り、方位分解能(x方向)を領域Aで示されるように飛躍
的に向上する。又、距離分解能(z方向)も別の手段(パ
ルス圧縮)で領域Bのごとく高めることができ、それら
の交差領域Cで示される極めて鋭い分解能を得ることが
できる。
【0006】図2に示すように斜下側方に波長λの電波
をビーム角βで放射し、そのエコーの受信強度を記録し
ておく。地上Tgにあるターゲットに対しては、飛行経
路a、b、c、…に至る間、レーダビームによって照射
され、それらのエコーを記録し、これを後で指向合成
(位相を揃えて合成)することにより、実質的にaeの大
きさを持つアンテナで目標を捕えたことと等価となる。
【0007】単にc点にあるレーダからビーム角βで目
標Tgを捕えるとしたとき、距離Rでビームは、前述し
たようにβR=Lに広がり、これが地上での方位分解能
となるが、開口合成のアンテナでは、そのビーム角β'
は、β'=λ/ae=λ/Lとなり、従って地上での分解
能β'R=(λ/ae)・R≒Dとなり、アンテナの寸法D
と同じ分解能が得られ、しかもこの分解能はレーダとタ
ーゲットとの距離に無関係である。
【0008】距離分解能の向上に対しては、従来のパル
ス圧縮レーダ(チャープレーダ)に用いられているパルス
圧縮技術を用いる。即ち、距離分解能を上げるには、幅
の狭いパルスを作成すればよく、そのために線形周波数
変調パルスを用い、送信パルス幅T内で直線的に周波数
変調(FM、偏移Δf)したものを送信し、受信機では、
直線状の周波数対遅延時間特性を持つ整合フィルタを通
すことにより、包絡線波形を持つ出力(狭いパルス)が得
られる。周波数偏移Δfとパルス幅Tとの積、つまりパ
ルス圧縮比がある大きい程、狭パルスが得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従ってこの開口合成の
技術を水中探知装置に応用することにより分解能を向上
できることが容易に想像されるが、以下に説明するよう
に水中での超音波の伝搬速度が電波に比べてはるかに遅
いことが主な原因となり未だ実現されていない。本発明
は上述の課題を解決するためになされたものであり、レ
ーダで用いられている開口合成の技術を適用する際に生
じた障害を解決することにより、水中探知装置において
高分解能の計測を可能にする計測方法およびその装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明の高分解能計測
方法は、送波器により探査物体に対して超音波ビームを
送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器にて複
数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を揃えて
合成する、開口合成の技術を用いる方法であって、探査
物体までの超音波の往復に要する時間の間に、受波器を
送波器長L以下の長さ移動させるようにし、このときに
受波し位相合成した信号と、前記送波信号とを掛け合わ
せることにより、前記位相合成された信号おけるメイン
ロブの両側に生じるグレーティングロブを除去すること
を特徴とする。第2発明では、受波器を送波器長Lの間
隔で複数個n設け、探査物体までの超音波の往復に要す
る時間の間に、受波器をL×n以下の長さ移動させるよ
うにしたものであり、船の移動速度を速めることができ
る。第3発明では、探査物体までの超音波の往復に要す
る時間の間に、送波器よりm回送波すると共に、受波器
をL(送波器長)×m以下の長さ移動させるようにしたも
のである。第4発明は、第2発明と第3発明とを組み合
わせたものであり、船の移動速度を相乗的に速めること
ができる。
【0011】
【作用】上述した開口合成の技術は、センサーを移動さ
せながら超音波を発射して海底からのエコーを受波し、
センサーの見掛けの開口長を大きくするものである。海
底までの距離が例えば7000mの場合には超音波の往
復時間は約9.3秒となる。従って超音波の送信周期は
余裕をみて10秒とすれば、船が10秒間に移動する長
さ毎に送受波器が並ぶことになる。船の移動速度を5ノ
ットとしたとき、見掛け上の送受波器の間隔は25mと
なる。このときの超音波周波数を仮に12kHzとすれ
ば波長は12.5cmとなるので、図3に示すように2
00λ毎に送受波器が等価的に並ぶことになる。
【0012】送受波器の間隔をn1(λ)としたとき、こ
れらの送受波器で受波された同一のエコーよりの各信号
を、位相を揃えて合成(位相合成と呼ぶ)したとき、図4
に示したように、主ビーム(メインロブ)41に非常に接
近した角度から連続的に側帯波42が生じる。この側帯
波はメインロブと感度差がなくほぼ同レベルになってお
り、このような側帯波をグレーティングロブという。こ
のグレーティングロブの発生角度α(°)は、α=sin
-1(1/n1)で与えられ、送受波器間隔が200λのとき
のグレーティングロブの発生角度αは0.29°とな
る。
【0013】図5は、グレーティングロブの発生がなく
メインロブのみを有する位相合成された受波波形を示し
ており、図8は探査物体を示している。図5の理想的な
指向特性を有する場合には、図8の通りに計測される
が、図6に示すようにメインロブの左右に一対のグレー
ティングロブがあった場合には、図9に示すように二つ
のゴーストが生じる。尚、図7のように指向特性が良く
ない(ブロードな)メインロブの場合には図8の探査物体
は図10のように計測され識別不能である。
【0014】かかるグレーティングロブの発生を無くす
には、等価的な送受波器の間隔を0.5λ(=6.25c
m)程度にすることである。しかしながら10秒間の移
動速度を6.25cmとするのは実質的に静止状態であ
り海上での測定は不可能といえる。仮に可能だとして
も、このような低速では広い海域を測定するのに時間が
かかり過ぎる。
【0015】そこで、グレーティングロブが生じてもそ
れを排除できる方策について以下に検討してみる。 1)送波指向性を狭くしてグレーティングロブの近接許
容角を小さくする。開口合成を用いたシステムでは、分
解能は、送波器長と同等になるので送波器長が短ければ
分解能もよくなる。しかし、送波器長が短ければ固有の
指向性が広くなり、近接許容角を小さくすることはでき
ない。そこで分解能を多少犠牲にすることになるが、送
波器長をある程度長くし送信指向特性を狭くすることに
より、グレーティングロブの近接許容角を小さくするこ
とが有力な手段の一つになる。具体的には送波器長は3
ないし4mとなる。
【0016】超音波周波数を12kHz(波長12.5c
m)、送波器長Lを3.2m(25.6λ)としたとき、送
波ビームの広がり角β(°)は、β=sin-1(λ/L)よ
り、β=2.24°となる。この場合の送波ビームを図
11に示す。一方、開口合成された受波信号におけるグ
レーティンクロブの発生角度αが図12で示すように
2.24°以上であれば、図12におけるグレーティン
クロブと図11の送波ビームのメインロブとが重なるこ
とはない。この角度をグレーティンクロブの近接許容角
という。図11と送波ビームと図12の受波ビームとを
掛け合わせれば、図13に示すようにすべてのグレーテ
ィンクロブが除去され、メインロブのみ取り出される。
従って、グレーティンクロブの発生角度αが2.24°
以上となるように、言い換えれば、10秒間の船の移動
速度が3.2m(0.64ノット)以下であれば開口合成が
可能となる。
【0017】2)多重受信により受波信号の密度を高め
る。理想的には図14に示すように一組の受波器Sが1
0秒間で3.2m移動する毎にターゲットTよりのエコ
ーを受波すればよいが、所定のピッチで複数組の受波器
を備えて多重受信することにより、船の移動速度を更に
現実的な値に高めることができる。上記の1)の手法に
より送受波器の配列ピッチを3.2mにできるので、予
め3.2mおきに複数個Uの受波器を設けておくと、船
の移動速度を3.2×Uに高めることができる。例えば
図15に示すように、3.2m隔てて2組の受波器S1
2を設け、ある時点で図示した位置の受波器S1、S2
にて受波し、10秒後にそれぞれ6.4m移動した受波
器S1'、S2'にて再びターゲットTよりのエコーを受波
すれば、3.2mのピッチで並ぶ受波器で受波すること
と等価になる。この場合、受波器S1、S2の移動速度、
即ち船の移動速度は2倍の1.28ノットになる。3.2
m間隔で3個の受波器を備えれば、船の移動速度は3倍
になる。
【0018】3)多重送信により受波信号の密度を高め
る。通常の音響機器は、送受波器より超音波を発射し海
底からのエコーを受波するまで次の超音波を発射しない
方式がとられる。本発明では、次々に超音波を発射し海
底からのエコーを受信する多重送信により、受波信号の
密度を高める方式が考えられる。この技術は衛星搭載の
観測機器での開口合成に用いられているものである。こ
れを実現するためには、各送信に対して海底からのエコ
ーを独立して識別することが必要であり、そのために
は、海底からのエコーの継続時間を短くして前後の送信
エコーとオーバラップしないようにする必要がある。
【0019】図16は、上下方向の指向角がφ1の送信
ビームで海底AないしBを探査する様子を示しており、
このときの探査結果を図17に示している。一方、図1
8のごとく、指向角がφ2(<φ1)の送信ビームで海底
A'ないしB'を探査したときの像を図19に示してい
る。図16と図18を比較してわかるように、送信ビー
ムの指向角が鋭い程海底における探査幅(刈り幅)が短く
なり、又、図17と図19を比較してわかるように、刈
り幅が短いと送信パルスPの送信間隔を短くできる。図
18の指向角φ2では、図20で示したように、送信パ
ルスPの間隔tは、刈り幅A'B'程度とすることができ
る。図21は、送信パルスPとエコーRとの対応を示し
ており、パルスPiに対するエコーはRiである。
【0020】このようにして10秒間にV回送信できた
とすると、船の移動速度は0.64・Vノットとなる。
上記の2)および3)の技術を組み合わせることがで
き、U組の送受波器を備え、10秒間にV回多重送信す
れば、船の移動速度は、0.64・U・Vノットとな
り、実現容易な速度にできる。
【0021】
【実施例】図22は、本発明の水中探知装置の一実施例
を示す制御ブロック図である。1は、例えば3.2mお
きに受波器1A、送受波器1B、および受波器1Cを配
列してなるセンサーであり、送受波器1Bの送波器長は
3.2mである。受波器を3組設けたので、船の移動速
度は、上述の条件に従えば0.64×3ノットとなる。
尚、これらの3個の送受波器は、船の航行方向となるの
で船底等への据え付けは容易である。2は、センサー1
に対して送受を切り換えるための回路である。3は、セ
ンサー1よりの3系統の受波信号をそれぞれ増幅する受
信増幅器である。4は、受信増幅器3よりの出力信号を
アナログからデジタルに変換するA/D変換器である。
5および7はCPU6に対するインターフェイスであ
る。CPU6は、インターフェイス5を介して入力され
る3系統の受信信号を開口合成のための演算を行う。そ
の詳細については後で述べる。8は、インターフェイス
7を介して入力されるCPU6よりの出力信号に基づき
探査結果を表示する記録器であり、9は、前記の探査結
果をデータとして記録するデータ収録装置である。10
は、CPU6での開口合成に必要なセンサー1の位置、
方位および水深等のデータが入力される外部データ入力
部である。11は、送信タイミングや送信信号のパルス
幅を決める送信制御部であり、12は、送信信号を出力
する送信増幅器であり、送受切換器2を介してセンサー
1の送受波器に印加される。
【0022】CPU6で行われる開口合成の演算を図2
3のフローチャートに従って説明する。尚、開口合成そ
のものの技術は公知なので詳細は専門書に譲ることに
し、ここではあらましについて述べることとする。ここ
で行われる開口合成の機能には、リアルタイムモード
と、ポストプロセッシングモードとがある。リアルタイ
ムモードでは、船の移動に遅れることなく(遅れても一
定時間内で)開口合成をし記録器8へ出力する。このモ
ードでは厳密な位相補償等の演算はできないので近似演
算となる。
【0023】一方、ポストプロセッシングモードでは、
正確な演算を期すために、演算量が膨大となりリアルタ
イムでは処理できないために、測定した生データは一
旦、データ収録装置9へ収録しておき、後でそれを再生
してCPU6で演算させる。さて、ステップS1では、
m=開口合成距離/ビーム合成と、n=開口合成距離/
受波素子のピッチの計算が行われる。本実施例ではビー
ム合成ピッチおよび受波素子のピッチは3.2mであ
る。ステップS2では、送信地点および多重送信地点の
反射エコーの切り出しがなされる。ステップS3では船
の移動距離が開口合成の中心差より大きくなったかの判
定がなされ、大きくなったときには、ステップS4−1
にて開口合成の中心予想地O1点が決定される。
【0024】ステップS5では最初の送信地点での外部
データ(位置データ)と、受信データ(図21に示すP、
R)とを有機的に結合する。ステップS6では、前述し
たリアルタイム処理のモードなのかポストプロセッシン
グのモードなのかの判定がなされ、リアルタイムモード
のときはステップS7に進み、開口合成の中心(図2で
はLの中央点)と対象エコーとの距離の位置から位相シ
フト量Ci0が演算される。このモードでは近似演算をす
る。具体的には探知距離範囲における中心距離となる箇
所(距離Dj)に固定的にフォーカスを結ぶようにして演
算を簡略化する。
【0025】次のステップS8およびステップS9にお
いて、前記の距離Djに対して、C1(Dj)+C2(Dj)
+…+Cn(Dj)の計算により、前記の中心距離とした
箇所よりのエコーが指向合成される。nは素子数であ
る。ステップS10ではCPU6によりリアルタイムで
演算された合成エコーが記録器8へ送出される。ステッ
プS11ては、前記のDjをj=1ないしlに変えて以
上の演算が行われる。以上述べたステップS4−1以降
のフローがビーム合成数mの数についてそれぞれ平行し
て行われる。一方、ポストプロセッシングモードの場合
には、ステップS12で開口合成の中心O1点と対象エ
コーとの距離の位置から位相シフト量Ciが演算され
る。その際、このモードでは、探知距離範囲全体に対し
て距離Djを変えフォーカス点を移動させて(ダイナミッ
クフォーカス)演算する。上記実施例でき多重受信の場
合であったが、多重送信を併用することにより、船の移
動速度を更に高めることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、探査物
体までの超音波の往復に要する時間の間に、受波器を送
波器長L以下の長さ移動させることにより、グレーティ
ングロブの発生角が、送波ビームの広がり角以下になら
ないようにし、これにより、このときに受波し位相合成
した信号と、前記送波信号とを掛け合わせることによ
り、開口合成された信号おけるメインロブ両側の分解能
を低下させるグレーティングロブを除去するようにした
ので高分解能で計測が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーダにおける開口合成の技術を説明するた
めに用いた図
【図2】 レーダにおける開口合成の技術を説明するた
めに用いた図
【図3】 開口合成により一つのセンサーが等価的に等
間隔に並ぶようになることを示す図
【図4】 開口合成の技術を水中探知装置に適用した場
合にメインロブ以外に派生するグレーティングロブを示
す図
【図5】 メインロブのみを有する指向合成された受波
波形図
【図6】 メインロブの両側に一対のグレーティングロ
ブを有する指向合成された受波波形図
【図7】 図5におけるメインロブがブロードの場合を
示す図
【図8】 探査物体の例を示した図
【図9】 図6の受波波形の場合に図8の探査物体の実
際の探査結果を示した図
【図10】 図7の受波波形の場合に図8の探査物体の
実際の探査結果を示した図
【図11】 本発明に用いた送波ビームの指向特性を示
す図
【図12】 図11の送波ビームの場合の指向合成され
た受波ビームを示す図
【図13】 図11の送波ビームと図12の受波ビーム
とを掛け合わせることにより得た信号を示す図
【図14】 水中探知装置に適用した開口合成の技術を
説明するための図
【図15】 図14において受波器を2組設けた場合の
開口合成の技術を説明するための図
【図16】 斜め下方に送波した超音波ビームの上下方
向の広がりを示した図
【図17】 図16の指向角の送波ビームで海底を探査
したときの計測図
【図18】 図16において上下方向の広がりを狭くし
た超音波ビーム図
【図19】 図18の指向角の送波ビームで海底を探査
したときの計測図
【図20】 図19に示した送信パルスの1周期の間に
複数回の送信したパルスを示した図
【図21】 図20の送信パルスを用いたときの海底の
探査結果を示す図
【図22】 本発明の測定方法を実施するのに適した一
実施例を示す制御ブロック図
【図23】 図22におけるCPUの制御動作を示した
フローチャート
【符号の説明】
1 センサー 2 送受切換回路 3 受信増幅器 4 A/D変換器 5 インターフェイス 6 CPU 7 インターフェイス 8 記録器 9 データ収録装置 10 外部データ入力部 11 送信制御部 12 送信増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−121353(JP,A) 特開 昭62−121354(JP,A) 特開 昭62−121355(JP,A) 特開 昭62−121356(JP,A) 特開 昭62−121357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測方法であって、探査物体までの超音波の往復に要する
    時間の間に、受波器を送波器長L以下の長さ移動させる
    ようにし、このときに受波し位相合成した信号と、前記
    送波信号とを掛け合わせることにより、前記位相合成さ
    れた信号おけるメインロブの両側に生じるグレーティン
    グロブを除去することを特徴とする高分解能計測方法。
  2. 【請求項2】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測方法であって、受波器を送波器長Lの間隔で複数個n
    設け、探査物体までの超音波の往復に要する時間の間
    に、受波器をL×n以下の長さ移動させるようにし、こ
    のときに受波し位相合成した信号と、前記送波信号とを
    掛け合わせることにより、前記位相合成された信号おけ
    るメインロブの両側に生じるグレーティングロブを除去
    することを特徴とする高分解能計測方法。
  3. 【請求項3】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測方法であって、探査物体までの超音波の往復に要する
    時間の間に、送波器よりm回送波すると共に、受波器を
    L(送波器長)×m以下の長さ移動させるようにし、この
    ときに受波し位相合成した信号と、前記送波信号とを掛
    け合わせることにより、前記位相合成された信号おける
    メインロブの両側に生じるグレーティングロブを除去す
    ることを特徴とする高分解能計測方法。
  4. 【請求項4】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測方法であって、受波器を送波器長Lの間隔で複数個n
    設け、探査物体までの超音波の往復に要する時間の間
    に、送波器よりm回送波すると共に、受波器をL×m×
    n以下の長さ移動させるようにし、このときに受波し位
    相合成した信号と、前記送波信号とを掛け合わせること
    により、前記位相合成された信号おけるメインロブの両
    側に生じるグレーティングロブを除去することを特徴と
    する高分解能計測方法。
  5. 【請求項5】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測装置であって、探査物体までの超音波の往復に要する
    時間の間に、受波器を送波器長L以下の長さ移動させる
    ようにし、このときに受波し位相合成した信号と、前記
    送波信号とを掛け合わせることにより、前記位相合成さ
    れた信号おけるメインロブの両側に生じるグレーティン
    グロブを除去することを特徴とする高分解能計測装置。
  6. 【請求項6】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測装置であって、受波器を送波器長Lの間隔で複数個n
    設け、探査物体までの超音波の往復に要する時間の間
    に、受波器をL×n以下の長さ移動させるようにし、こ
    のときに受波し位相合成した信号と、前記送波信号とを
    掛け合わせることにより、前記位相合成された信号おけ
    るメインロブの両側に生じるグレーティングロブを除去
    することを特徴とする高分解能計測装置。
  7. 【請求項7】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測装置であって、探査物体までの超音波の往復に要する
    時間の間に、送波器よりm回送波すると共に、受波器を
    L(送波器長)×m以下の長さ移動させるようにし、この
    ときに受波し位相合成した信号と、前記送波信号とを掛
    け合わせることにより、前記位相合成された信号おける
    メインロブの両側に生じるグレーティングロブを除去す
    ることを特徴とする高分解能計測装置。
  8. 【請求項8】 送波器により探査物体に対して超音波ビ
    ームを送波し、探査物体よりのエコーを移動する受波器
    にて複数の地点で受波し、受波した複数の信号を位相を
    揃えて合成する、開口合成の技術を用いる高分解能の計
    測装置であって、受波器を送波器長Lの間隔で複数個n
    設け、探査物体までの超音波の往復に要する時間の間
    に、送波器よりm回送波すると共に、受波器をL×m×
    n以下の長さ移動させるようにし、このときに受波し位
    相合成した信号と、前記送波信号とを掛け合わせること
    により、前記位相合成された信号おけるメインロブの両
    側に生じるグレーティングロブを除去することを特徴と
    する高分解能計測装置。
JP3154503A 1991-06-26 1991-06-26 高分解能計測方法および装置 Expired - Fee Related JP3006917B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3154503A JP3006917B2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 高分解能計測方法および装置
US08/039,298 US5412617A (en) 1991-06-26 1992-06-26 High resolution measuring method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3154503A JP3006917B2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 高分解能計測方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH052072A JPH052072A (ja) 1993-01-08
JP3006917B2 true JP3006917B2 (ja) 2000-02-07

Family

ID=15585670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3154503A Expired - Fee Related JP3006917B2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 高分解能計測方法および装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5412617A (ja)
JP (1) JP3006917B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2803658B2 (ja) * 1996-11-06 1998-09-24 日本電気株式会社 合成開口ソーナーシステム
FR2756931B1 (fr) * 1996-12-10 1999-02-19 Thomson Marconi Sonar Sas Sonar lateral a antenne synthetique
DE202014004790U1 (de) 2014-06-07 2014-07-29 Universität Leipzig Anordnung zum Vermessen von Schallgeschwindigkeitsverteilungen und daraus abgeleiteter Größen in Räumen unter Verwendung akustischer Signale

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4088978A (en) * 1976-09-27 1978-05-09 Westinghouse Electric Corp. Synthetic aperture side-looking sonar system

Also Published As

Publication number Publication date
US5412617A (en) 1995-05-02
JPH052072A (ja) 1993-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6066099A (en) Method and apparatus for high-frame-rate high-resolution ultrasonic image data acquisition
JP3584883B2 (ja) 合成開口ソーナー及び合成開口処理方法
CA1151283A (en) Method for shaping and aiming narrow beams
US5150336A (en) Frequency dispersive transmitting array
JPH0727021B2 (ja) 合成開口レーダ装置
US4958330A (en) Wide angular diversity synthetic aperture sonar
Zhang et al. Influence of the stop-and-hop assumption on synthetic aperture sonar imagery
JP3006917B2 (ja) 高分解能計測方法および装置
Hayes et al. Test results from a multi-frequency bathymetric synthetic aperture sonar
JP3528580B2 (ja) 物体計測装置
Lawlor et al. Methods for increasing the azimuth resolution and mapping rate of a synthetic aperture sonar
Billon et al. Some general considerations for synthetic aperture sonar design
Xiang-jian et al. An Imaging Algorithm for High-speed Side-scan Sonar Based on Multi-beam Forming Technology
Silkaitis et al. Synthetic-aperture sonar imaging: system analysis, image formation, and motion compensation
Riyait et al. Comparison of the mapping resolution of the ACID synthetic aperture sonar with existing sidescan sonar systems
Guyonic Experiments on a sonar with a synthetic aperture array moving on a rail
Zhai et al. A new algorithm for high-precision submarine topography imaging
Langli et al. The first results with a new multibeam subbottom profiler
Callow et al. Advanced wavenumber domain processing for reconstruction of broad-beam multiple-receiver synthetic aperture imagery
Dutkiewicz et al. Synthetic aperture sonar for sub-bottom imaging
GB2314628A (en) Acoustic and radar direction finding
Blondel et al. The parametric side-scan sonar instrument and synthetic aperture sonar processing
Blanford et al. Design and Evaluation of a Compact Correlation Velocity Log for Small Underwater Vehicles
JP2854578B2 (ja) 合成開口レーダの画像処理方法および装置
Alais et al. A new generation side scan sonar

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees