JP3004625B2 - 高出力レーザ光分岐装置 - Google Patents

高出力レーザ光分岐装置

Info

Publication number
JP3004625B2
JP3004625B2 JP10093552A JP9355298A JP3004625B2 JP 3004625 B2 JP3004625 B2 JP 3004625B2 JP 10093552 A JP10093552 A JP 10093552A JP 9355298 A JP9355298 A JP 9355298A JP 3004625 B2 JP3004625 B2 JP 3004625B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
laser
light receiving
light
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10093552A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10319329A (ja
Inventor
敏史 松本
明良 早川
耕三 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP10093552A priority Critical patent/JP3004625B2/ja
Publication of JPH10319329A publication Critical patent/JPH10319329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3004625B2 publication Critical patent/JP3004625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高出力レーザを用い
て、たとえば半田付け、溶接、切断などのレーザ加工を
行うのに好適な高出力レーザ光分岐装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ加工等に用いられる高出力
レーザ光を分岐して使用する場合、分岐比が固定である
ビームスプリッタが一般に使用されている。近年、加工
用のレーザの高出力化が進み、一体のレーザ発振器から
発振されるレーザビームを複数に分岐し、多点同時加工
が可能となってきている。そうした場合、ある特定の出
力端に通常より大きい出力、あるいは通常より小さな出
力が要求される適用事例で、レーザ発振器の出力を調整
してしまうと、出力の変化を望まない他の出力端でも出
力が変わってしまう。そこで、レーザ加工に用いられる
ような高出力レーザビームを連続可変の分岐比で正確に
分岐する技術が望まれる。連続可変に光を分岐する技術
として、分光光度計の光路切換え装置(実公昭59−2
6257)が開示されており、透明材料で作られた素子
の片面に反射膜が次第に薄くなるように蒸着したものを
スライドさせることにより、光の分配率を連続的に変え
ることが述べられている。しかし、このような蒸着膜は
線形的な反射率が得られる替わりに、高出力レーザに対
する耐久性がなくkW級のレーザビームに対しては蒸着
膜が破損してしまう。また、レーザ加工装置(特開平4
−275007)では、レーザ分割ミラーをレーザ光に
対して垂直方向にスライドさせることにより分割比を可
変できる方法が述べられているが、レーザ分割ミラーの
稜線をレーザビームの中央に持ってくる必要があるた
め、高出力レーザに適用する場合にこの部分での光の散
乱、あるいは反射膜の破損が問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年高出力化が進んで
いるYAGレーザ等の固体レーザおよびよう素レーザ
は、石英系の光ファイバに対して低損失な近赤外光の波
長で発振するため、1個のレーザ発振器から複数の光フ
ァイバに導光して多点同時加工に用いれば、光ファイバ
のフレキシブル性によりそのメリットは非常に大きい。
【0004】ところが、各ファイバに導光するレーザ光
の分岐比が固定のままでは不便である。固体レーザおよ
びよう素レーザの近赤外波長の高出力レーザビームを光
学素子等の破損およびレーザ出力のロスをできるだけ少
なく、連続可変に分岐するためには合成石英ガラス等の
透明基板の表面に誘電体多層膜を連続的に反射率が変わ
るようにコーティングしたものを、スライドさせて用い
れば安全に分岐できる。ところが、基板の長手方向に連
続的に反射率が変化するように誘電体多層膜をコーティ
ングしたものは、その基板の長手方向に対して線形的な
反射率を得ることが難しい。また、分岐比を変えるため
には、基板をスライドさせて所定の分岐比の得られる位
置にこの可変ビームスプリッタを移動させるが、レーザ
ビームがレーザ発振器の熱変形等によってその出射方向
変化を起こすと、可変ビームスプリッタへの入射位置が
変わり、分岐比が変化してしまう。
【0005】本発明の目的は、上述した課題を解決する
ためのもので、光ファイバを用いた多点同時レーザ加工
を効率よく行うために、高出力レーザビームを安全かつ
正確に任意の分岐比に分岐する高出力レーザ分岐装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ光を反
射するための反射素子と、前記反射素子の回転角を制御
して、レーザ光の反射方向を任意に制御するための角変
位手段と、反射レーザ光を受光するための複数の受光窓
と、前記角変位手段を制御して、各受光窓毎にレーザ光
の受光時間を設定するための受光時間制御手段とを備え
ることを特徴とする高出力レーザ光分岐装置である。
【0007】
【作用】また本発明に従えば、反射素子の回転角を制御
してレーザ光を走査することによって、複数の受光窓に
反射レーザ光を受光させ、さらに角変位手段を制御する
ことによって各受光窓毎の受光時間を任意に設定でき
る。したがって、レーザ光を時分割的に複数分岐するこ
とができる。
【0008】
【実施例】図1(a)は、本発明の第1実施例を示す構
成図である。高出力レーザから放射されるレーザビーム
LBが左方から進行して、ミラー4に入射する。ミラー
4はガルバノメータなどの走査器40に保持されてい
る。ミラー4の裏面にはフォトダイオードなどの受光素
子36が一体的に設けられ、ミラー4の高反射面を僅か
に通過した光を受光して、レーザビームLBの出力を計
測する。
【0009】走査器40は走査制御回路40aによって
周期的に駆動され、走査周期内の回転角および角速度を
任意に調整できるように構成される。走査されたレーザ
ビームLB1は、図1(b)に示すように、複数の受光
窓を構成する各レンズ1に順番に入射して集束され、各
レンズ1に対応した光ファイバ2にそれぞれ導入され
る。レンズ1として球面レンズを用いてそのまま連設す
ると各レンズ間に隙間が生ずるため、レーザビームLB
1の照射範囲を網羅するように隣接端面を一部カットし
て接合して、光量損失を防いでいる。また、レーザビー
ムLB1を待機させるための受光窓として、ビームダン
プ3が隣接して設けられる。
【0010】走査制御回路40aの制御によって、各受
光窓毎にレーザビームLB1の受光時間が設定される。
たとえば元のレーザビームLBの出力を100%とし
て、各レンズ1に30%、20%、40%、ビームダン
プ3に10%を分岐する場合、走査周期内のデューティ
比が各レンズ1で30%、20%、40%、ビームダン
プ3で10%となるようにそれぞれ調整することにな
る。
【0011】このように各受光窓毎の受光時間を調整し
ながらレーザビームLBを時分割的に複数分岐すること
によって、分岐光量比を任意に調整できる。
【0012】図2(a)は、本発明の第2実施例を示す
構成図である。本実施例は図1に示したものと同様な構
成であるが、走査器40の手前にレンズ1が配置されて
いる点が相違する。
【0013】高出力レーザから放射されるレーザビーム
LBが左方から進行して、レンズ1によって集束され、
ミラー4に入射する。ミラー4はガルバノメータなどの
走査器40に保持されている。ミラー4の裏面にはフォ
トダイオードなどの受光素子36が一体的に設けられ、
ミラー4の高反射面を僅かに通過した光を受光して、レ
ーザビームLBの出力を計測する。
【0014】走査器40は走査制御回路40aによって
周期的に駆動され、走査周期内の回転角および角速度を
任意に調整できるように構成される。走査されたレーザ
ビームLB1は、図2(b)に示すように、複数の受光
窓を構成する各光ファイバ2に順番に導入される。光フ
ァイバ1は所定間隔で並べられ、銅などの熱伝導性材料
から成るホルダー39に開口端面から少し奥まった所に
装着される。ホルダー39の表面には黒色皮膜等の光吸
収性膜がコーティングされ、さらに冷却管路41が設置
されて光吸収による温度上昇を防いでいる。
【0015】走査制御回路40aの制御によって、各受
光窓毎にレーザビームLB1の受光時間が設定される。
たとえば元のレーザビームLBの出力を100%とし
て、各光ファイバ2に40%、20%、40%を分岐す
る場合、走査周期内のデューティ比が各光ファイバ2で
40%、20%、40%となるようにそれぞれ調整する
ことになる。
【0016】このように各受光窓毎の受光時間を調整し
ながらレーザビームLBを時分割的に複数分岐すること
によって、分岐光量比を任意に調整できる。
【0017】
【発明の効果】以上詳説したように本発明の分岐装置に
よれば、高出力レーザ光を安全で確実に分岐することが
でき、しかも連続可変の分岐比で複数の分岐を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1実施例を示す構成図
であり、図1(b)はレンズ1およびビームダンプ3の
配置図である。
【図2】図2(a)は本発明の第2実施例を示す構成図
であり、図2(b)は光ファイバ2の配置図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2 光ファイバ 3 ビームダンプ 4 ミラー 36 受光素子 40 走査器 40a 走査制御回路 41 冷却管路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−179312(JP,A) 特開 昭63−296015(JP,A) 特開 平5−245680(JP,A) 特開 昭64−17015(JP,A) 特開 平2−281678(JP,A) 特開 平1−101507(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を反射するための反射素子と、 前記反射素子の回転角を制御して、レーザ光の反射方向
    を任意に制御するための角変位手段と、 反射レーザ光を受光するための複数の受光窓と、 前記角変位手段を制御して、各受光窓毎にレーザ光の受
    光時間を設定するための受光時間制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする高出力レーザ光分岐装置。
JP10093552A 1998-04-06 1998-04-06 高出力レーザ光分岐装置 Expired - Fee Related JP3004625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10093552A JP3004625B2 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 高出力レーザ光分岐装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10093552A JP3004625B2 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 高出力レーザ光分岐装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22534394A Division JP2907319B2 (ja) 1994-09-20 1994-09-20 高出力レーザ光分岐装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10319329A JPH10319329A (ja) 1998-12-04
JP3004625B2 true JP3004625B2 (ja) 2000-01-31

Family

ID=14085432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10093552A Expired - Fee Related JP3004625B2 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 高出力レーザ光分岐装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3004625B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6965710B2 (en) 2001-09-18 2005-11-15 Hitachi Metals, Ltd. Optical switch and its production method, and optical path-switching apparatus comprising optical switch
JP7042823B2 (ja) * 2016-12-02 2022-03-28 テラダイオード, インコーポレーテッド レーザビームに関連する方法およびレーザシステム
WO2019181114A1 (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10319329A (ja) 1998-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101842421B1 (ko) 레이저 광선 제공 장치 및 선형 배광 재생 장치
US7102118B2 (en) Beam formation unit comprising two axicon lenses, and device comprising one such beam formation unit for introducing radiation energy into a workpiece consisting of a weakly-absorbent material
US4927226A (en) Multiplexer for high power CW lasers
EP0080067A2 (en) Optical beam concentrator
GB2261318A (en) Semiconductor laser pumped solid state laser
GB2294126A (en) Optical transmission and solid state laser devices using graded index optical fibre
CN110076450A (zh) 双光束激光加工光学系统
JPH07290263A (ja) レーザ加工装置とレーザ加工方法
JP2000042779A (ja) レーザ加工装置
US4178561A (en) Scanning arrangements for optical frequency converters
US11515681B2 (en) Laser module and laser system including the same
JP3004625B2 (ja) 高出力レーザ光分岐装置
US20230037387A1 (en) Device for combining several light beams
KR20210131510A (ko) 라인 빔 형성 장치
JP4166493B2 (ja) マルチビーム走査装置および光源装置
JP2577638B2 (ja) レーザマーキング方法及び装置
JP2907319B2 (ja) 高出力レーザ光分岐装置
KR100862522B1 (ko) 레이저가공 장치 및 기판 절단 방법
JP2956759B2 (ja) レーザビームダンパ
JP2001001171A (ja) 表示基板用レーザ加工装置
KR100787236B1 (ko) 극초단 펄스 레이저 가공 장치 및 방법
CN113467096A (zh) 一种激光光束平顶光整形装置及其工作方法
EP1198039B1 (en) Solid state laser apparatus
US20050180703A1 (en) Method and device for splicing optical waveguides
TW200407516A (en) Tunable light source module

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees