JP3004413U - 柩用蒲団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】柩を火葬する際の煤や灰の発生を低減させるこ
とができ、柩内を茶の芳香で満たし、遺族や葬儀の列席
者に清涼感を与えることができる。 【構成】柩用蒲団１を柩の底面に敷設できるように細長
方形状に作り、蒲団カバー２と、この蒲団カバー２内に
封入される内袋３とから構成する。内袋３にはキルティ
ング加工を施して袋状に区画された複数の茶葉収納部４
が設け、この茶葉収納部４に多量の茶葉５を収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、柩の中に敷いて遺体を安置するために使用される蒲団に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来からの柩用蒲団には綿蒲団が使用されており、現在では化学繊維製の中綿 を収納したものが主流である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、柩内には遺体の防腐のためにドライアイスを収納するのであるが、 綿蒲団の場合、中綿が湿気を帯びてしまい火葬時の不完全燃焼の一因となり、煤 や灰が多く発生するという問題があった。 本考案は、上記問題点に鑑み、柩を火葬する際の煤や灰の発生を低減させるこ とができるばかりでなく、柩内を茶の芳香で満たし、遺族や葬儀の列席者に清涼 感を与え物故者を偲ぶのに効果的な柩用蒲団を提供することを目的とするもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このため本考案では、柩用蒲団を、キルティング加工を施して袋状に区画され た複数の茶葉収納部を設け、該茶葉収納部内に茶葉を収納したことより構成した ものである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案に係る柩用蒲団の一部欠截斜視図、図２は図１のＡ−Ａ線におけ る一部拡大断面図である。

【０００６】 図１及び図２に示すように、柩用蒲団１は柩の底面に敷設できるように細長方 形状に作られており、蒲団カバー２と、この蒲団カバー２内に封入される内袋３ とから構成されている。 内袋３にはキルティング加工を施して袋状に区画された複数の茶葉収納部４が 設けられており、この茶葉収納部４には多量の茶葉５が収納されている。

【０００７】 次に、本実施例の作用について説明する。 茶葉収納部４は内袋３にキルティング加工を施して袋状に区画されているので 、茶葉５が蒲団内で乱雑になることがなく、平面上に均等に収納することができ る。そして、茶葉５の吸湿作用により、柩内を乾燥状態に保つことができる。 このため、火葬時に柩を完全燃焼させることができ煤や灰の発生を低減するこ とができる。そしてなによりも本考案に係る柩用蒲団１を柩内に敷設すると柩内 が茶の芳香で満たされるため、遺族や葬儀の列席者に清涼感を与えることができ ばかりでなく、従来使用されていた防臭剤が不要になる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成したことにより、柩を火葬する際の煤や灰の発生 を低減させるという優れた効果がある。また、柩内を茶の芳香で満たし、遺族や 葬儀の列席者に清涼感を与えることができ、物故者を偲ぶのに良い効果をあげる ことができる。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る柩用蒲団の一部欠截斜視図であ
る。

【図２】図１のＡ−Ａ線における一部拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 柩用蒲団 ２ 蒲団カバー ３ 内袋 ４ 茶葉収納部 ５ 茶葉

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キルティング加工を施して袋状に区画され
   た複数の茶葉収納部を設け、該茶葉収納部内に茶葉を収
   納したことを特徴とする柩用蒲団。