JP3004001B2 - 皿バネ及びこの皿バネの表層面潤滑皮膜生成方法 - Google Patents
皿バネ及びこの皿バネの表層面潤滑皮膜生成方法Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は皿バネ及びこの皿バ
ネの表層面潤滑皮膜生成方法に関する。
ネの表層面潤滑皮膜生成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の皿バネには、小型で大量生産向け
のプレス加工品、大型の切削加工品、錆や耐食性を高め
た鍍金加工品等があるが、いずれのものもそれぞれに問
題を抱えている。すなわち、プレス加工品では、滑り性
及び耐摩耗性に問題があり、切削加工品では、同心円状
の切削跡(レース面)があって滑り性に問題があり、鍍金
加工品では、電気めっき中に発生する水素が加工品に侵
入してバネ弾性特性としての機械的強靭性を弱めてしま
うところの水素脆性の問題がある。
のプレス加工品、大型の切削加工品、錆や耐食性を高め
た鍍金加工品等があるが、いずれのものもそれぞれに問
題を抱えている。すなわち、プレス加工品では、滑り性
及び耐摩耗性に問題があり、切削加工品では、同心円状
の切削跡(レース面)があって滑り性に問題があり、鍍金
加工品では、電気めっき中に発生する水素が加工品に侵
入してバネ弾性特性としての機械的強靭性を弱めてしま
うところの水素脆性の問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、第１には、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給
油性、耐食性、バネ弾性特性としての機械的強靭性の全
てが優れている皿バネを提供することであり、第２に
は、前記の皿バネを、鍍金処理したものにおける水素脆
性が発生しないように効率良く製造し得る皿バネの表層
面潤滑皮膜生成方法を、第３には、さらに、二硫化モリ
ブデン又は黒鉛のいずれか又は双方の擦り込みそして皮
膜生成を確実且つ高効率で行える皿バネの表層面潤滑皮
膜生成方法を提供することにある。
は、第１には、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給
油性、耐食性、バネ弾性特性としての機械的強靭性の全
てが優れている皿バネを提供することであり、第２に
は、前記の皿バネを、鍍金処理したものにおける水素脆
性が発生しないように効率良く製造し得る皿バネの表層
面潤滑皮膜生成方法を、第３には、さらに、二硫化モリ
ブデン又は黒鉛のいずれか又は双方の擦り込みそして皮
膜生成を確実且つ高効率で行える皿バネの表層面潤滑皮
膜生成方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するため、皿バネでは、表層面に、二硫化モリブデ
ン又は黒鉛のいずれか又は双方の活性化イオン成分が打
ち込みによる衝突時の衝撃エネルギーで擦り込み・含浸
されていると共に、この擦り込み・含浸された同成分の
二硫化モリブデン又は黒鉛のいずれか又は双方からなる
潤滑皮膜が被着形成されていることを特徴とする。そし
て、皿バネの表層潤滑皮膜の生成方法では、皿バネの表
面に、皿バネ硬度と同等以上の硬度を有する３０〜８０
μｍの鋼球に加えて０．２〜０．８μｍの二硫化モリブ
デン又は純度が９８〜９９．８％程度の黒鉛のいずれか
又は双方の潤滑粒子からなる混合粒子を９０〜１５０ｍ
／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、この鋼球の衝突時におけ
る衝撃エネルギーで表層面に梨地状の凹凸面を形成しな
がら且つ表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込むこと
により、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を擦り
込ませると共に同成分の二硫化モリブデン又は黒鉛のい
ずれか又は双方からなる潤滑皮膜を生成処理するように
したことを特徴とする。また本発明の表層面潤滑皮膜生
成方法では、前記混合粒子が、鋼球表面に潤滑粒子をバ
インダーとしての鉱物油で添着している乾燥固体状のも
のであることを特徴とする。
達成するため、皿バネでは、表層面に、二硫化モリブデ
ン又は黒鉛のいずれか又は双方の活性化イオン成分が打
ち込みによる衝突時の衝撃エネルギーで擦り込み・含浸
されていると共に、この擦り込み・含浸された同成分の
二硫化モリブデン又は黒鉛のいずれか又は双方からなる
潤滑皮膜が被着形成されていることを特徴とする。そし
て、皿バネの表層潤滑皮膜の生成方法では、皿バネの表
面に、皿バネ硬度と同等以上の硬度を有する３０〜８０
μｍの鋼球に加えて０．２〜０．８μｍの二硫化モリブ
デン又は純度が９８〜９９．８％程度の黒鉛のいずれか
又は双方の潤滑粒子からなる混合粒子を９０〜１５０ｍ
／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、この鋼球の衝突時におけ
る衝撃エネルギーで表層面に梨地状の凹凸面を形成しな
がら且つ表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込むこと
により、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を擦り
込ませると共に同成分の二硫化モリブデン又は黒鉛のい
ずれか又は双方からなる潤滑皮膜を生成処理するように
したことを特徴とする。また本発明の表層面潤滑皮膜生
成方法では、前記混合粒子が、鋼球表面に潤滑粒子をバ
インダーとしての鉱物油で添着している乾燥固体状のも
のであることを特徴とする。
【０００５】本発明における混合粒子は、乾燥している
ドライ状態のもの、湿潤或いは液状化しているウエット
状態のもののいずれであっても良い。又、鋼球と二硫化
モリブデンおよび／又は黒鉛の関係は、鋼球表面に二硫
化モリブデンおよび／又は黒鉛が添着しているところの
一体関係のものであっても良いし、又、別体関係のもの
であっても良い。
ドライ状態のもの、湿潤或いは液状化しているウエット
状態のもののいずれであっても良い。又、鋼球と二硫化
モリブデンおよび／又は黒鉛の関係は、鋼球表面に二硫
化モリブデンおよび／又は黒鉛が添着しているところの
一体関係のものであっても良いし、又、別体関係のもの
であっても良い。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の皿バネの実施の１形態と
して第１態様のものを例示すれば、皿バネは公知の形状
及び材質のもので、この皿バネの表層面には、二硫化モ
リブデンの活性化イオン成分が擦り込み・含浸されてい
ると共に、この含浸された同成分の二硫化モリブデンか
らなる潤滑皮膜が被着形成されている。
して第１態様のものを例示すれば、皿バネは公知の形状
及び材質のもので、この皿バネの表層面には、二硫化モ
リブデンの活性化イオン成分が擦り込み・含浸されてい
ると共に、この含浸された同成分の二硫化モリブデンか
らなる潤滑皮膜が被着形成されている。
【０００７】次に、本発明の皿バネの実施の他の１形態
として第２態様のものを例示すれば、皿バネは公知の形
状及び材質のもので、この皿バネの表層面には、黒鉛の
活性化イオン成分が擦り込み・含浸されていると共に、
この含浸された同成分の黒鉛からなる潤滑皮膜が被着形
成されている。
として第２態様のものを例示すれば、皿バネは公知の形
状及び材質のもので、この皿バネの表層面には、黒鉛の
活性化イオン成分が擦り込み・含浸されていると共に、
この含浸された同成分の黒鉛からなる潤滑皮膜が被着形
成されている。
【０００８】本発明の皿バネの実施の他の１形態として
第３態様のものを例示すれば、皿バネは公知の形状及び
材質のもので、この皿バネの表層面には、二硫化モリブ
デン及び黒鉛の活性化イオン成分が擦り込み・含浸され
ていると共に、この含浸された同成分の二硫化モリブデ
ン及び黒鉛からなる潤滑皮膜が被着形成されている。
第３態様のものを例示すれば、皿バネは公知の形状及び
材質のもので、この皿バネの表層面には、二硫化モリブ
デン及び黒鉛の活性化イオン成分が擦り込み・含浸され
ていると共に、この含浸された同成分の二硫化モリブデ
ン及び黒鉛からなる潤滑皮膜が被着形成されている。
【０００９】次に、本発明の皿バネの表層面潤滑皮膜生
成方法の実施の１形態として、前記した第１態様の皿バ
ネについて説明する。先ず、予め混合粒子を作る。０．
５μｍの二硫化モリブデンを鉱物油でミックスした混合
液中に、皿バネ硬度と同等以上の硬度を有する５０μｍ
の鋼球を浸漬し、取り出して、鋼球の表面に二硫化モリ
ブデンからなる潤滑粒子を鉱物油をバインダーとして低
温で乾燥定着処理して添着して、粉末固体状の混合粒子
を形成する。皿バネ１の表面に、前記した混合粒子をエ
アーによって１２０ｍ／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、こ
の連続噴射状態下で、鋼球の衝突時における衝撃エネル
ギーで表層面に梨地状の凹凸面を繰り返し形成しなが
ら、同時に、表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込む
ことにより、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を
擦り込ませて、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給
油性、耐食性、かじり防止性を付与すると共に、この表
層面に、二硫化モリブデンの混合潤滑皮膜を被着処理し
て、さらに、バネ弾性特性たる機械的強靭性を付加す
る。
成方法の実施の１形態として、前記した第１態様の皿バ
ネについて説明する。先ず、予め混合粒子を作る。０．
５μｍの二硫化モリブデンを鉱物油でミックスした混合
液中に、皿バネ硬度と同等以上の硬度を有する５０μｍ
の鋼球を浸漬し、取り出して、鋼球の表面に二硫化モリ
ブデンからなる潤滑粒子を鉱物油をバインダーとして低
温で乾燥定着処理して添着して、粉末固体状の混合粒子
を形成する。皿バネ１の表面に、前記した混合粒子をエ
アーによって１２０ｍ／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、こ
の連続噴射状態下で、鋼球の衝突時における衝撃エネル
ギーで表層面に梨地状の凹凸面を繰り返し形成しなが
ら、同時に、表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込む
ことにより、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を
擦り込ませて、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給
油性、耐食性、かじり防止性を付与すると共に、この表
層面に、二硫化モリブデンの混合潤滑皮膜を被着処理し
て、さらに、バネ弾性特性たる機械的強靭性を付加す
る。
【００１０】次に、本発明の皿バネの表層面潤滑皮膜生
成方法の実施の他の１形態として、前記した第２態様の
皿バネについて説明する。先ず、予め混合粒子を作る。
純度が９９％程度で０．５μmの黒鉛を鉱物油でミック
スした混合液中に、皿バネ硬度と同等以上の硬度を有す
る５０μｍの鋼球を浸漬し、取り出して、鋼球の表面に
黒鉛からなる潤滑粒子を鉱物油をバインダーとして低温
で乾燥定着処理して添着して、粉末固体状の混合粒子を
形成する。皿バネ１の表面に、前記した混合粒子をエア
ーによって１２０ｍ／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、この
連続噴射状態下で、鋼球の衝突時における衝撃エネルギ
ーで表層面に梨地状の凹凸面を繰り返し形成しながら、
同時に、表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込むこと
により、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を擦り
込ませて、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給油
性、耐食性、かじり防止性を付与すると共に、この表層
面に、黒鉛の混合潤滑皮膜を被着処理して、さらに、バ
ネ弾性特性たる機械的強靭性を付加する。
成方法の実施の他の１形態として、前記した第２態様の
皿バネについて説明する。先ず、予め混合粒子を作る。
純度が９９％程度で０．５μmの黒鉛を鉱物油でミック
スした混合液中に、皿バネ硬度と同等以上の硬度を有す
る５０μｍの鋼球を浸漬し、取り出して、鋼球の表面に
黒鉛からなる潤滑粒子を鉱物油をバインダーとして低温
で乾燥定着処理して添着して、粉末固体状の混合粒子を
形成する。皿バネ１の表面に、前記した混合粒子をエア
ーによって１２０ｍ／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、この
連続噴射状態下で、鋼球の衝突時における衝撃エネルギ
ーで表層面に梨地状の凹凸面を繰り返し形成しながら、
同時に、表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込むこと
により、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を擦り
込ませて、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給油
性、耐食性、かじり防止性を付与すると共に、この表層
面に、黒鉛の混合潤滑皮膜を被着処理して、さらに、バ
ネ弾性特性たる機械的強靭性を付加する。
【００１１】次に、本発明の皿バネの表層面潤滑皮膜生
成方法の実施の他の１形態として、前記した第３態様の
皿バネについて説明する。先ず、予め混合粒子を作る。
０．５μｍの二硫化モリブデンと純度が９９％程度で
０．５μｍの黒鉛を鉱物油でミックスした混合液中に、
皿バネ硬度と同等以上の硬度を有する５０μｍの鋼球を
浸漬し、取り出して、鋼球の表面に二硫化モリブデンと
黒鉛からなる潤滑粒子を鉱物油をバインダーとして低温
で乾燥定着処理して添着して、粉末固体状の混合粒子を
形成する。皿バネ１の表面に、前記した混合粒子をエア
ーによって１２０ｍ／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、この
連続噴射状態下で、鋼球の衝突時における衝撃エネルギ
ーで表層面に梨地状の凹凸面を繰り返し形成しながら、
同時に、表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込むこと
により、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を擦り
込ませて、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給油
性、耐食性、かじり防止性を付与すると共に、この表層
面に、二硫化モリブデンと黒鉛の混合潤滑皮膜を被着処
理して、さらに、バネ弾性特性たる機械的強靭性を付加
する。
成方法の実施の他の１形態として、前記した第３態様の
皿バネについて説明する。先ず、予め混合粒子を作る。
０．５μｍの二硫化モリブデンと純度が９９％程度で
０．５μｍの黒鉛を鉱物油でミックスした混合液中に、
皿バネ硬度と同等以上の硬度を有する５０μｍの鋼球を
浸漬し、取り出して、鋼球の表面に二硫化モリブデンと
黒鉛からなる潤滑粒子を鉱物油をバインダーとして低温
で乾燥定着処理して添着して、粉末固体状の混合粒子を
形成する。皿バネ１の表面に、前記した混合粒子をエア
ーによって１２０ｍ／ｓｅｃの噴射速度で噴射し、この
連続噴射状態下で、鋼球の衝突時における衝撃エネルギ
ーで表層面に梨地状の凹凸面を繰り返し形成しながら、
同時に、表層面に前記潤滑粒子を繰り返し打ち込むこと
により、表層面に同潤滑粒子の活性化イオン成分を擦り
込ませて、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗性、耐給油
性、耐食性、かじり防止性を付与すると共に、この表層
面に、二硫化モリブデンと黒鉛の混合潤滑皮膜を被着処
理して、さらに、バネ弾性特性たる機械的強靭性を付加
する。
【００１２】前記した表層面潤滑皮膜生成方法では、混
合粒子が鋼球表面に二硫化モリブデンおよび／又は黒鉛
を添着した粉末固体状のものである例を説明したが、こ
れに限定されず、混合粒子が、鋼球と二硫化モリブデン
および／又は黒鉛が別体である粉末固体状の態様であっ
ても良く、さらに、空気圧による噴射に限らず、液圧に
よる噴射であっても良い。
合粒子が鋼球表面に二硫化モリブデンおよび／又は黒鉛
を添着した粉末固体状のものである例を説明したが、こ
れに限定されず、混合粒子が、鋼球と二硫化モリブデン
および／又は黒鉛が別体である粉末固体状の態様であっ
ても良く、さらに、空気圧による噴射に限らず、液圧に
よる噴射であっても良い。
【００１３】表１は、鍍金処理した比較品と前記第１態
様の本発明品について、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗
性、耐給油性、耐食性、バネ弾性特性としての機械的強
靭性、水素脆性をチェックしたデーターである。
様の本発明品について、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗
性、耐給油性、耐食性、バネ弾性特性としての機械的強
靭性、水素脆性をチェックしたデーターである。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】Ａ．請求項１により、滑り性、耐摩耗
性、耐摩耗抵抗性、耐給油性、耐食性、バネ弾性特性と
しての機械的強靭性が優れている。 Ｂ．請求項２により、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗
性、耐給油性、耐食性、バネ弾性特性としての機械的強
靭性が優れている皿バネを、鍍金処理したもののような
水素脆性が発生しないように効率良く製造し得る。 Ｃ．請求項３により、さらに、擦り込みそして皮膜生成
を確実且つ高効率で行い製造できる。
性、耐摩耗抵抗性、耐給油性、耐食性、バネ弾性特性と
しての機械的強靭性が優れている。 Ｂ．請求項２により、滑り性、耐摩耗性、耐摩耗抵抗
性、耐給油性、耐食性、バネ弾性特性としての機械的強
靭性が優れている皿バネを、鍍金処理したもののような
水素脆性が発生しないように効率良く製造し得る。 Ｃ．請求項３により、さらに、擦り込みそして皮膜生成
を確実且つ高効率で行い製造できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16F 1/00 - 6/00 F16F 15/00 - 15/32 B24C 1/10 B24C 11/00 C21D 7/00 C23C 26/00
Claims (3)
- 【請求項１】 表層面に、二硫化モリブデン又は黒鉛の
いずれか又は双方の活性化イオン成分が打ち込みによる
衝突時の衝撃エネルギーで擦り込み・含浸されていると
共に、この擦り込み・含浸された同成分の二硫化モリブ
デン又は黒鉛のいずれか又は双方からなる潤滑皮膜が被
着形成されていることを特徴とする皿バネ。 - 【請求項２】 皿バネの表面に、皿バネ硬度と同等以上
の硬度を有する３０〜８０μｍの鋼球に加えて０．２〜
０．８μｍの二硫化モリブデン又は純度が９８〜９９．
８％程度の黒鉛のいずれか又は双方の潤滑粒子からなる
混合粒子を９０〜１５０ｍ／ｓｅｃの噴射速度で噴射
し、この鋼球の衝突時における衝撃エネルギーで表層面
に梨地状の凹凸面を形成しながら且つ表層面に前記潤滑
粒子を繰り返し打ち込むことにより、表層面に同潤滑粒
子の活性化イオン成分を擦り込ませると共に同成分の二
硫化モリブデン又は黒鉛のいずれか又は双方からなる潤
滑皮膜を生成処理するようにしたことを特徴とする皿バ
ネの表層面潤滑皮膜生成方法。 - 【請求項３】 前記混合粒子が、鋼球表面に潤滑粒子を
バインダーとしての鉱物油で添着している乾燥固体状の
ものであることを特徴とする請求項２記載の皿バネの表
層面潤滑皮膜生成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10121122A JP3004001B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 皿バネ及びこの皿バネの表層面潤滑皮膜生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10121122A JP3004001B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 皿バネ及びこの皿バネの表層面潤滑皮膜生成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11315868A JPH11315868A (ja) | 1999-11-16 |
| JP3004001B2 true JP3004001B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=14803436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10121122A Expired - Fee Related JP3004001B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 皿バネ及びこの皿バネの表層面潤滑皮膜生成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3004001B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008121903A (ja) * | 2001-06-14 | 2008-05-29 | Chuo Spring Co Ltd | 重ね皿ばね |
| GB0311852D0 (en) * | 2003-05-22 | 2003-06-25 | Westwind Air Bearings Ltd | Rotary tool holder assemblies |
| JP4290530B2 (ja) | 2003-11-11 | 2009-07-08 | 株式会社不二製作所 | 噴射ノズル、及び該噴射ノズルを備えたブラスト加工装置、並びにブラスト加工方法、該ブラスト加工方法による潤滑層の形成方法 |
| JP4384941B2 (ja) * | 2004-06-23 | 2009-12-16 | 株式会社大林組 | グラウンドアンカー |
| US20070134468A1 (en) * | 2004-07-14 | 2007-06-14 | Buehler Jane E | Enhanced friction reducing surface and method of making the same |
| US7687112B2 (en) | 2004-07-14 | 2010-03-30 | Kinetitec Corporation | Surface for reduced friction and wear and method of making the same |
| JP4784272B2 (ja) * | 2005-11-10 | 2011-10-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 加熱ロールの製造方法 |
| KR101225765B1 (ko) * | 2010-09-29 | 2013-01-23 | 현대제철 주식회사 | 강판의 표면 방청처리 방법 및 장치 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP10121122A patent/JP3004001B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11315868A (ja) | 1999-11-16 |
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