JP3003923B2 - 最適灌水量判定方法、最適灌水量報知装置及び灌水制御装置 - Google Patents

最適灌水量判定方法、最適灌水量報知装置及び灌水制御装置

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JP3003923B2
JP3003923B2 JP7309526A JP30952695A JP3003923B2 JP 3003923 B2 JP3003923 B2 JP 3003923B2 JP 7309526 A JP7309526 A JP 7309526A JP 30952695 A JP30952695 A JP 30952695A JP 3003923 B2 JP3003923 B2 JP 3003923B2
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soil
ground
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物を栽培するた
めの雨除けハウスやガラス温室などの施設内圃場に播種
後或いは植物の栽培途中に灌水した際に最適灌水量とな
ったと判定する最適灌水量判定方法、最適灌水量となっ
たことを報知する最適灌水量報知装置、及び最適灌水量
となるように灌水を制御する灌水制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、圃場などで植物を栽培すると
き、灌水量が適切でないと播種後の発芽率や植物の生育
が悪くなる。
【0003】従来、圃場への灌水は、農業従事者の経験
と勘によるところが大きかった。灌水量は農家の勘や経
験により、栽培環境の状態を観察して適当と思われる灌
水量を灌水するか、或いは、それぞれ個別に灌水量が決
定されて、その一定分量を灌水しているに過ぎなかっ
た。前者のような灌水量の決定方法では誤差が大きく、
またたとえ最適な灌水量が常に得られるようになったと
しても、その域に到達するにはかなりの熟練が必要とな
る。また、後者のような方法では、栽培環境の変化に応
じて植物や培土にとって最適な灌水量は当然変化してゆ
くのであるから、灌水時の気温や湿度、圃場に残留して
いる水分の量、圃場の耕耘状況、圃場土壌の種類、肥料
の量、日照時間が異なっている場合、最適な灌水量が得
られないことになる。
【0004】しかし近年では、勘や経験によらずに最適
な灌水量を得る方法として、水分計を利用する方法があ
る。また、この方法により土壌水分を直接測定し灌水制
御を実施しようとするシステムが出現し始めている。土
壌水分測定には水分計を用いるが、水分計には赤外線
を利用した赤外線式、熱センサプローブによる比熱
式、土壌電気抵抗を測定する電気伝導式、浸透圧を
応用したテンションメータ式の4種類の測定原理があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一見、土壌水分による
制御は最適のようであるが、土壌水分測定の面からの問
題も少なくない。は土壌表面の水分状態しか把握する
ことができない。は測定に時間を要すると共にリアル
タイムの出力が得られないため制御には不適である。
は土壌中の肥料分の濃度の影響を受けやすい。は地表
面よりかなり深い位置の水分しか測定できない。これら
を総合すると、何らかの土壌水分は測定して灌水制御を
行っているが、測定した土壌水分自体植物に有効なもの
であるかが疑問である。また土壌水分は、圃場内でばら
つきの大きい物理量であるため、正確な測定を行うには
多点計測が必要となるが、水分センサ自身非常に高価で
あり、経済面から実際的でない。
【0006】これらのうち植物にとって最適な土壌の水
分状態が一目で見れる水分計はのテンションメータ式
のみであり、他の水分計はただ単位土壌中の含水率を求
めるだけで、環境が異なるとその環境における最適な植
物栽培の灌水量が把握できなくなる。テンションメータ
式は植物が利用できる水分量を測定する水分計なので環
境の変化に関わらず、常にその環境における植物にとっ
て最適な灌水量を知ることができる。しかし、センサ部
をかなり深く埋める(浅くて15cm)必要があるため、
播種時や根域が浅い植物の栽培には向かない。また、周
囲の土壌と馴染んで正確な測定値を指し示すには最低1
週間は必要であるため、栽培期間の短い植物の栽培にも
不向きである。
【0007】よって本発明は、上述した従来の問題に鑑
み、植物を栽培するための雨除けハウスやガラス温室な
どの施設内圃場に播種後或いは植物の栽培途中に灌水し
た際に、播種後の発芽率や植物の生育が悪くならないよ
う最適灌水量となったことを判定する最適灌水量判定方
法を提供することを課題としている。
【0008】本発明はまた、上述した従来の問題に鑑
み、植物を栽培するための雨除けハウスやガラス温室な
どの施設内圃場に播種後或いは植物の栽培途中に灌水し
た際に、播種後の発芽率や植物の生育が悪くならないよ
う最適灌水量となったことを報知する最適灌水量報知装
置を提供することを課題としている。
【0009】本発明は更に、上述した従来の問題に鑑
み、植物を栽培するための雨除けハウスやガラス温室な
どの施設内圃場に播種後或いは植物の栽培途中に灌水し
た際に、播種後の発芽率や植物の生育が悪くならないよ
う最適灌水量となるように灌水を制御する灌水制御装置
を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された請求項1記載の最適灌水量判定方
法は、施設内圃場への灌水の開始からの地温の変化を監
視し、地温が灌水開始時の温度から所定温度低下したと
き最適灌水量となったと判定することを特徴としてい
る。
【0011】上記構成において、施設内圃場への灌水を
開始してからの地温の変化を監視し、地温が灌水開始時
の温度から所定温度低下したとき最適灌水量となったと
判定しているので、この判定した最適灌水量となった時
点で灌水を止めることにより、最適の灌水を行うことが
できる。
【0012】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項2記載の最適灌水量報知装置は、図1(a)
の基本構成図に示すように、施設内圃場の土壌の所定の
深度に設置され地温を検知して地温検知信号を出力する
温度センサ31〜3nと、灌水を開始させるに当たって操
作される操作手段103と、該操作手段の操作に応じて
前記温度センサからの地温検知信号により灌水直前の地
温を検出する灌水開始時地温検出手段100a−1と、
前記温度センサからの地温検知信号により灌水開始後の
地温を検出する灌水開始後地温検出手段100a−2
と、該灌水開始後地温検出手段により検出した灌水開始
後の地温が前記灌水直前の地温より所定値以上低下した
ことを検出する温度低下検出手段100a−3と、該温
度低下検出手段による検出に応じて最適灌水量となった
ことを報知する報知手段105とを備えることを特徴と
している。
【0013】上記構成において、灌水を開始させるに当
たって操作手段103を操作すると、この操作に応じて
灌水開始時地温検出手段100a−1が、施設内圃場の
土壌の所定の深度に設置された温度センサ31〜3nから
の地温検知信号により灌水直前の地温を検出する。灌水
開始後地温検出手段100a−2が、温度センサからの
地温検知信号により灌水開始後の地温を検出し、この灌
水開始後の地温が灌水直前の地温より所定値以上低下し
たことを温度低下検出手段100a−3が検出すると、
報知手段105が最適灌水量となったことを報知するの
で、この報知により最適灌水量となったと知った時点で
灌水を止めることにより、最適の灌水を行うことができ
る。
【0014】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項3記載の灌水制御装置は、図1(b)の基本
構成図に示すように、施設内圃場の土壌の所定の深度に
設置され地温を検知して地温検知信号を出力する温度セ
ンサ31〜3nと、灌水を開始させるに当たって操作され
る操作手段103と、該操作手段の操作に応じて前記温
度センサからの地温検知信号により灌水直前の地温を検
出する灌水開始時地温検出手段100a−1と、前記温
度センサからの地温検知信号により灌水開始後の地温を
検出する灌水開始後地温検出手段100a−2と、該灌
水開始後地温検出手段により検出した灌水開始後の地温
が前記灌水直前の地温より所定値以上低下したことを検
出する温度低下検出手段100a−3と、前記操作手段
の操作に応じて灌水のための給水を開始させ、前記温度
低下検出手段による検出に応じて給水を停止させて灌水
を終了させる給水制御手段100a−4とを備えること
を特徴としている。
【0015】上記構成において、灌水を開始させるに当
たって操作手段103を操作すると、給水制御手段10
0a−4が灌水のための給水を開始させる。また、この
操作手段の操作に応じて灌水開始時地温検出手段100
a−1が、施設内圃場の土壌の所定の深度に設置された
温度センサ31〜3nからの地温検知信号により灌水直前
の地温を検出する。給水の開始による灌水が開始された
後、灌水開始後地温検出手段100a−2が、温度セン
サからの地温検知信号により灌水開始後の地温を検出
し、この灌水開始後の地温が灌水直前の地温より所定値
以上低下したことを温度低下検出手段100a−3が検
出すると、給水制御手段100a−4が給水を停止させ
て灌水を終了させるので、最適灌水量となった時点で給
水が自動的に止められることにより、最適の灌水を自動
的に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は本発明の最適灌水量判定方
法により判定された最適灌水量の灌水が行われる雨除け
ハウスやガラス温室などの施設内部の灌水設備の一例を
示し、ハウス1の天井にハウスの長手方向に配した配管
2a,2bに多数の灌水ノズル21〜2nが設けられてい
る。なお、施設内部の灌水設備は、灌水ノズル、灌水ホ
ース、灌水チューブなどによりハウス天井方向から土壌
表面に対してほぼ均一に灌水できるものであれば制限は
なく、図示以外のものであってもよい。
【0017】上述の灌水設備をしたハウス1内の土壌中
には、ハウスの中央及び両側の少なくとも3カ所に地温
測定用のサーミスタ、測温抵抗体などの温度センサ3
が、深さを播種の深さ10mm〜20mmに略等しくなるよ
うに設置されている。この温度センサ3によって灌水直
前の地温を測定してから灌水を行い、地温が所定温度低
下したら灌水を止める。
【0018】上記所定温度は、土壌の種類が変化しても
変化しにくい値である土壌水分を示すpF値で2前後に
対応する温度2°C±0.5°Cに設定される。植物に
好適な水分状態は、植物の種類によって若干異なるが、
一般にpF値で1.8〜2.2の範囲内にある。しか
し、所定温度は、植物に悪影響を与えるpF1以下又は
pF2.8以上に対応する温度でなければ、上記範囲
1.8〜2.2に対応する温度でなくてもよい。因み
に、灌水を開始してから止めるまでの地温低下温度は、
ホウレンソウでは2°Cで、2°C前後低下したら灌水
を止める。
【0019】灌水により地温が2°C低下した場合、土
壌水分はテンションメータの測定値でpF2前後になっ
ている。この値は植物が生育するのに最適な値であり、
高い発芽率を一定して得られるようになると共に、構成
もきわめて簡単である。
【0020】(実施例1)約1アールの面積を有するビ
ニールハウス(開口5.4m、奥行き18m)の砂質土
壌の圃場に、噴霧径1.5mの灌水ノズルを48本(4
本×12本)配列し、ハウス天井方向から土壌表面に対
してほぼ均一に灌水できるように灌水設備を設置した。
また、土壌中には地温測定用に温度センサとして熱電対
を10本任意の位置に深さ10mm〜20mmになるよ
うに設置すると共に、その近傍に土壌水分測定用テンシ
ョンメータを設置した。テンションメータによる土壌水
分測定位置は、地表面より20cm前後の深さにある。
【0021】この系を用いて灌水ノズルから灌水を行っ
た際の地温及び土壌水分の測定を行った結果を表1に示
す。なお、地温及び土壌水分は、計測地点10点のデー
タの平均を用いた。表中、圃場地温は測定開始時の地温
22°Cからの減少分で示した。また、土壌水分を示す
pF値は、土壌の種類が変化しても変化しにくい値であ
り、植物体にとっては、pF2前後(1.8〜2.2)
が好適水分状態である。
【0022】
【表1】
【0023】(実施例2)土壌が火山灰土系土壌である
ことを除いて実施例1と同一の系において、地温及び土
壌水分の測定を行 った結果を表2に示す。なお、表
中、圃場地温は測定開始時の地温19°Cからの減少分
で示した。
【0024】
【表2】
【0025】(実施例3)土壌が粘土系土壌であること
を除いて実施例1と同一の系において、地温及び土壌水
分の測定を行 った結果を表3に示す。なお、表中、圃
場地温は測定開始時の地温24°Cからの減少分で示し
た。
【0026】
【表3】
【0027】土壌の種類、外気温、天候に関係なく地温
の減少が、2°C程度であれば植物体に対して好適水分
環境が整っていることが分かる。しかし、水分測定用テ
ンションメータは深い位置に入っているため、根圏近傍
ではもう少し好適水分状態に達していると予想される。
よって、圃場地温減少分2°Cとなる実施例1の75
分、実施例2の90〜105分、そして実施例3の12
0分で最適灌水状態が得られる。
【0028】(実施例4)実施例2のビニールハウスを
2棟用意し、株間5cm、条間15cmになるように人
参コート種子を12000粒播種機により各ビニールハ
ウスに播種した。なお、コート種子を使用したのは、土
壌が低水分状態では発芽しにくく、その性質を利用する
ためである。播種の際の深度は1.5cmになるように
し、播種後の鎮圧は播種機の鎮圧輪のみで行った。播種
後の一方のハウスには、地温が2°C減少するまで灌水
ノズルによる灌水を実施し、試験区1とした。地温測定
は実施例2と同様に10点で行った。他方のハウスに
は、実施例2で好適水分に到達した灌水時間の90分だ
け灌水ノズルによる灌水を実施し、試験区2とした。灌
水処理後両ビニールハウスとも一切灌水を行わず、各試
験区について試験開始後同一時刻に発芽率をそれぞれ調
査した結果を表4に示す。なお、灌水時のハウス外気温
は31°Cで、ハウス内気温は36°Cであった。ビニ
ールハウスの側窓の開閉などの管理は両試験区とも同一
の条件で行った。
【0029】
【表4】
【0030】なお、出芽試験時の温度が高かったため、
試験区2では土壌水分不足により出芽不良が生じたと予
想される。この表4からは、他の条件下で最適灌水時間
とされた場合であっても条件が異なると最適灌水時間と
はならないが、地温の所定温度の低下によって灌水量を
決定すると良好な出芽率が得られることが分かる。
【0031】(実施例5)地温測定用に温度センサを3
本使用している以外、実施例1と同様のハウス内圃場を
用いて地温が2°C減少するまで灌水ノズルによる灌水
を実施した際の各種土壌における土壌水分の測定を行っ
た結果を示すと表5のようになる。灌水中止タイミング
を与えられる地温は、3点の計測値の平均を用い、土壌
水分も3点のデータの平均を用いた。なお、試験開始時
のハウス外気温は27°C、ハウス内気温は33°Cで
試験終了後まで、ほぼ変化はなかった。また、各ビニー
ルハウス内の土壌初期水分は、pF2.8であった。
【0032】
【表5】
【0033】(実施例6)実施例5に示した圃場土壌
が、火山灰土壌のビニールハウスを2棟用意し、株間5
cm、条間15cmになるようにホウレンソウコート種
子(コート種子の発芽は、土壌水分の影響を受けやすい
性質を利用した。)を12000粒播種機によりそれぞ
れのビニールハウスに播種した。播種の際の深度は1.
5cmになるように設定し、播種後の鎮圧は播種後の鎮
圧輪のみで行った。
【0034】播種後一方のハウスには、地温が2°C減
少すると灌水を停止する制御機構を付加した灌水装置で
灌水した。地温の測定値は、3本の温度センサにより行
った(試験区1)。他方のハウスには、実施例5で好適
水分に到達した灌水時間(100分)だけ灌水ノズルに
よる灌水を実施した(試験区2)。この灌水処理後両ビ
ニールハウスとも一切灌水は行わなかった。因みに、灌
水時のハウス外気温は23°Cで、ハウス内気温は28
°Cであった。ビニールハウスの側窓の開閉などの管理
は、2棟とも同様の条件で行った。また、試験開始後同
一時刻にそれぞれの出芽数の調査を行った結果を表6に
示す。
【0035】
【表6】
【0036】試験区2では、実施例5の場合より温度が
低かったため、加湿状態では発芽不良を起こすホウレン
ソウに不適な土壌水分環境となった。また、出芽率の減
少は、出芽後過水分により立ち枯れ状態になったからで
ある。
【0037】次に、上述した最適灌水量判定方法により
判定した最適灌水量となったことを報知する本発明によ
る最適灌水量報知装置の一実施形態を図3を参照して説
明する。同図において、装置は予め定めたプログラムに
従って動作するCPU100a、プログラムを格納した
ROM100b及び各種のデータを格納するエリアの他
作業エリアを有するRAM100cを内蔵したμCOM
100を有する。
【0038】μCOM100の入力には、ハウス内の圃
場の土壌中に種子の播種深度と同程度の10mm〜20
mmの間に設置した温度センサ31〜3nからの温度信号
をAD変換して出力するAD変換器101の出力が接続
されている。なお、AD変換器101と温度センサ31
〜3nとの間にはCPU100aの制御のもとで温度セ
ンサからの1つの温度信号を選択してAD変換器101
に対して入力するセレクタ102が介在されている。
【0039】また、μCOM100の他の入力には、灌
水を開始させる際にオン操作される操作手段としてのス
タートスイッチ103が接続されている。上記温度セン
サ3 1〜3nには、CPU100aの制御のもとで基準電
圧源104から一定の電圧が供給されるようになってい
る。各温度センサは、例えば図4に示すように、基準電
圧源104とアース間に直列に接続されたサーミスタの
ような感温素子3aと抵抗3bとからなり、感温素子3
a及び抵抗3b間の接続点の電圧がセレクタ102を介
してAD変換器101に入力されるようになっている。
μCOM100の出力には、最適灌水量となったときそ
の旨を報知する報知手段としてのブザー105が接続さ
れている。なお、報知手段としてはブザー以外のサイレ
ンなどの放音装置や点滅手段のような発光装置であって
もよい。
【0040】以上の構成において、灌水に当たってハウ
ス1内の配管2a及び2bに給水する給水管2の途中に
設けた図示しない給水栓を開放するに先だって、灌水作
業者がスタートスイッチ103がオン操作すると、CP
U100aはこのオン操作に応じて温度センサ31〜3n
からの温度信号をAD変換器101を介して入力し、各
温度センサが設置されているハウス1内の各部の所定深
度の地温を測定し、その平均をとって灌水開始直前のハ
ウス内地温を検出する。
【0041】CPU100aはその後も温度センサ31
〜3nからの温度信号を入力して灌水によるハウス内の
地温の変化を監視し、地温が灌水開始時の地温から予め
定めた所定温度低下したかどうかを検出し、この検出に
応じてブザー105を動作させて鳴動させ、最適灌水量
となったことを報知する。このブザー105の鳴動によ
って、灌水作業者最適灌水量の灌水が行われたと判断し
て給水栓を閉じ、ハウス1内の配管2a及び2bに対し
て行っていた給水を停止させて、ハウス1内での灌水を
終了させることができる。
【0042】以上概略説明した最適灌水量報知装置の動
作の詳細を、CPU100aが予め定めたプログラムに
従って行う処理を示す図5のフローチャートを参照して
以下説明する。
【0043】CPU100aは電源の投入によって動作
を開始し、その最初のステップS1においてスタートス
イッチ103のオン操作を待つ。スタートスイッチ10
3がオン操作され、ステップS1の判定がYESになる
とステップS2に進んで出力ポートO1を例えばLから
Hレベルにして基準電圧源104をオンさせ、温度セン
サ31〜3nに動作電源を供給させてからステップS3に
進む。ステップS3においては温度センサ31〜3nから
の出力電圧のAD値を順次読み込んでRAM100cの
所定の記憶エリアに一時的に格納する。
【0044】このためにCPU100aは、出力ポート
2からセレクタ102に対して例えば複数ビットの選
択信号を順次出力すると共に出力ポートO3からAD変
換器101に対して選択信号に同期したサンプリング信
号を順次出力し、セレクタ102を介してAD変換器1
01に入力する温度センサ31〜3nからの出力電圧の1
つを順次選択させると共にこの選択した出力電圧をAD
変換させ、この結果得られるAD値を入力ポートIから
順次読み込む。
【0045】その後ステップS4に進んで出力ポートO
1を例えばHからLレベルにしてそれまでオンしていた
基準電圧源104をオフさせ、温度センサ31〜3nに対
する動作電源の供給を停止させる。
【0046】続いてステップS5に進み、ここで上記ス
テップS3において読み込んだ温度センサ31〜3nの出
力電圧のAD値についての平均値を演算して求め、この
平均値により、ROM100a中の予め格納してある電
圧ー温度テーブルを参照して地温を検出し、この検出値
を灌水開始時地温T1としてRAM100cの所定エリ
アに格納する。以上のステップS2〜5は、操作手段で
あるスタートスイッチ103のオン操作に応じて温度セ
ンサ31〜3nからの地温検知信号により灌水直前の地温
を検出する灌水開始時地温検出手段を構成している。
【0047】その後ステップS6に進んで上記ステップ
S2に相当する処理、すなわち、出力ポートO1をLか
らHレベルにして基準電圧源104をオンさせ、温度セ
ンサ31〜3nに動作電源を供給させることを行う。続い
てステップS7に進んで上記ステップS3に相当する処
理、すなわち、温度センサ31〜3nからの出力電圧のA
D値を順次読み込んでRAM100cの所定の記憶エリ
アに一時的に格納することを行う。その後ステップS8
に進んで上記ステップS4に相当する処理、すなわち、
出力ポートO1を例えばHからLレベルにしてそれまで
オンしていた基準電圧源104をオフさせ、温度センサ
1〜3nに対する動作電源の供給を停止させることを行
う。
【0048】更にその後ステップS9に進み、ここで上
記ステップS7において読み込んだ温度センサ31〜3n
の出力電圧のAD値についての平均値を演算して求め、
この平均値により、ROM100a中の予め格納してあ
る電圧ー温度テーブルを参照して灌水開始後地温T2
検出する。以上のステップS6〜9は、温度センサ31
〜3nからの地温検知信号により灌水開始後の地温を検
出する灌水開始後地温検出手段を構成している。
【0049】次にステップS10に進み、ここで上記ス
テップS5において検出しRAM100cに格納した灌
水開始時地温T1と上記ステップS9において検出した
灌水開始後地温T2との差ΔTを演算して求めてからス
テップS11に進んでΔTが予め定めた温度T0以上で
あるか否かを判定する。このステップS11の判定がN
OのときにはステップS12に進んで一定時間が経過す
るのを待って上記ステップS6に戻り、ステップS11
の判定がYESになるまで上記ステップS6〜S11の
処理を繰り返す。上記ステップS10及びS11は、灌
水開始後の地温が灌水直前の地温より所定値以上低下し
たことを検出する温度低下検出手段を構成している。
【0050】上記ステップS11の判定がYESになる
と、ステップS13に進んで出力ポートO4をLからH
レベルにして報知手段としてのブザー105をオンさせ
て鳴動させ、最適灌水量となったことを報知してからス
テップS14に進む。ステップS14においてはスター
トスイッチ103の操作を待ち、スタートスイッチ10
3がオン操作されるとステップS14の判定がYESと
なってステップS15に進んで出力ポートO4をHから
Lレベルにしてブザー105をオフさせて鳴動を停止さ
せてから上記ステップS1に戻って、灌水開始の際に操
作されるスタートスイッチ103の操作を待つ。
【0051】次に、上述した最適灌水量判定方法により
判定した最適灌水量の灌水を自動的に行う本発明による
灌水制御装置の一実施の形態を図6を参照して説明す
る。同図において、図3について説明したものと同等の
部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。同図において、温度センサ31〜3n、AD変換器1
01、セレクタ102、スタートスイッチ103及び基
準電圧源104は、図3の報知装置のものと同一である
が、μCOM100の出力には、ブザーの代わりに、図
2のハウス1内の配管2a及び2bに給水する給水管2
の途中に設けた電磁弁21を開閉駆動するドライバ10
6が接続されている。
【0052】以上の構成において、灌水に当たって灌水
作業者がスタートスイッチ103がオン操作すると、C
PU100aはこのオン操作に応じてドライバ106を
駆動して閉状態にある電磁弁21を開させ、電磁弁21
を介してハウス1内の配管2a及び2bに給水を行って
ハウス1内での灌水を開始させる。CPU100aはま
た、温度センサ31〜3nからの温度信号をAD変換器1
01を介して入力し、各温度センサが設置されているハ
ウス1内の各部の所定深度の地温を測定し、その平均を
とって灌水開始直前のハウス内地温を検出する。CPU
100aはその後も温度センサ31〜3nからの温度信号
を入力して灌水によるハウス内の地温の変化を監視し、
地温が灌水開始時の地温から予め定めた所定温度低下し
たかどうかを検出し、この検出に応じて開状態にある電
磁弁21を閉させ、ハウス1内の配管2a及び2bに対
して行っていた給水を停止させて、ハウス1内での灌水
を自動的に終了させることができる。
【0053】以上概略説明した灌水制御装置の動作の詳
細を、CPU100aが予め定めたプログラムに従って
行う処理を示す図7のフローチャートを参照して以下説
明するが、図5のフローチャートと同一のステップには
同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0054】CPU100aは電源の投入によって動作
を開始し、その最初のステップS1においてスタートス
イッチ103のオン操作を待つ。スタートスイッチ10
3がオン操作され、ステップS1の判定がYESになる
とステップS21に進んで出力ポートO5をLからHレ
ベルにしてドライバ106により、ハウス1内の配管2
a及び2bに給水する給水管2の途中に設けた電磁弁2
1を開させて給水を行い、このことによって灌水を開始
させる。
【0055】灌水を行える状態にした後、図5について
上述したステップS2〜5を実行し、スタートスイッチ
103のオン操作に応じて温度センサ31〜3nからの地
温検知信号により灌水開始時T1を検出する。その後、
図5について上述したステップS6〜12とを実行し、
灌水開始後地温T2を検出すると共に灌水開始時地温T1
と灌水開始後地温T2との差ΔTを演算して求め、ΔT
が予め定めた温度T0例えば2°C±0.5°C以上で
あるかどうかを判断し、灌水開始後の地温が灌水直前の
地温より所定値以上低下したことを検出する。
【0056】そして、灌水開始後の地温が灌水直前の地
温より所定値以上低下したことを検出すると、ステップ
S22に進んで出力ポートO5をHからLレベルにして
ドライバ106により電磁弁21を閉させ給水を停止し
て灌水を終了させてから上記ステップS1に戻って次の
灌水の開始操作を待つ。
【0057】なお、上記ステップS21及びS22は、
スタートスイッチ103の操作に応じて灌水のための給
水を開始させ、最適灌水状態の検出に応じて給水を停止
させて灌水を終了させる給水制御手段を構成している。
【0058】灌水により地温が2°C低下した場合、土
壌水分はテンションメータの測定値でpF2前後になっ
ている。この値は植物が生育するのに最適な値であり、
高い発芽率を一定して得られるようになると共に、構成
もきわめて簡単である。
【0059】上述の例では、施設内に播種終了後灌水を
開始し、圃場の地温が灌水開始時より2°C±0.5度
C降下すれば灌水を停止するように設定し、温度センサ
は種子の播種深度と同程度の10mm〜20mmの間に
設置したが、植物の栽培途中に灌水する場合には、植物
体の根圏近傍に温度センサを設置することが望ましく、
地温降下の設定値もやや大きめに取る必要がある。しか
し、植物体葉面に水が付着し病害の原因となるため、実
際には灌水が控えられる場合が多い。温度センサの本数
に関しては、多い方が土壌水分把握の精度は向上する
が、最低3本設置すれば制御には十分である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の最適
灌水量判定方法によれば、施設内圃場への灌水を開始し
てからの地温の変化を監視し、地温が灌水開始時の温度
から所定温度低下したとき最適灌水量となったと判定し
ているので、この判定した最適灌水量となった時点で灌
水を止めることにより、最適の灌水を行うことができ
る。
【0061】また、請求項2記載の最適灌水量報知装置
によれば、灌水を開始させるに当たって行われる操作に
応じて施設内圃場の土壌の所定の深度に設置された温度
センサからの地温検知信号により灌水直前の地温を検出
し、また灌水開始後は同じ温度センサからの地温検知信
号により灌水開始後の地温を検出し、この灌水開始後の
地温が灌水直前の地温より所定値以上低下したことを検
出すると、最適灌水量となったことを報知するので、こ
の報知により最適灌水量となったと知った時点で灌水を
止めることにより、最適の灌水を行うことができる。
【0062】更に、請求項3記載の灌水制御装置によれ
ば、灌水を開始させるに当たって行われる操作に応じて
灌水のための給水を開始させると共にこの灌水開始時の
地温を施設内圃場の土壌の所定の深度に設置された温度
センサからの地温検知信号により検出し、給水の開始に
より灌水が開始された後、同じ温度センサからの地温検
知信号により灌水開始後の地温を検出し、この灌水開始
後の地温が灌水直前の地温より所定値以上低下したこと
を検出すると、給水を停止させて灌水を終了させるの
で、最適灌水量となった時点で給水が自動的に止められ
ることにより、最適の灌水を自動的に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による最適灌水量判定方法を適用した最
適灌水量報知装置及び灌水制御装置の基本構成を示すブ
ロック図であるである。
【図2】本発明による最適灌水量判定方法、最適灌水量
報知装置及び灌水制御装置が適用される施設内部の灌水
設備を示す図である。
【図3】本発明による最適灌水量報知装置の実施の形態
を示す図である。
【図4】図3中の温度センサの具体例を示す回路図であ
る。
【図5】図4中のCPUが行う処理を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明による灌水制御装置の実施の形態を示す
図である。
【図7】図6中のCPUが行う処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1〜3n 温度センサ 100aー1 灌水開始時地温検出手段(CPU) 100aー2 灌水開始後地温検出手段(CPU) 100a−3 温度低下検出手段(CPU) 100a−4 給水制御手段(CPU) 103 操作手段(スタートスイッチ) 105 報知手段(ブザー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/24 A01G 25/16 A01G 27/00 504

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施設内圃場への灌水の開始からの土壌の
    所定の深度での地温の変化を監視し、 地温が灌水開始時の温度から所定温度低下したとき最適
    灌水量となったと判定することを特徴とする最適灌水量
    判定方法。
  2. 【請求項2】 施設内圃場の土壌の所定の深度に設置さ
    れ地温を検知して地温検知信号を出力する温度センサ
    と、 灌水を開始させるに当たって操作される操作手段と、 該操作手段の操作に応じて前記温度センサからの地温検
    知信号により灌水直前の地温を検出する灌水開始時地温
    検出手段と、 前記温度センサからの地温検知信号により灌水開始後の
    地温を検出する灌水開始後地温検出手段と、 該灌水開始後地温検出手段により検出した灌水開始後の
    地温が前記灌水直前の地温より所定値以上低下したこと
    を検出する温度低下検出手段と、 該温度低下検出手段による検出に応じて最適灌水量とな
    ったことを報知する報知手段とを備えることを特徴とす
    る最適灌水量報知装置。
  3. 【請求項3】 施設内圃場の土壌の所定の深度に設置さ
    れ地温を検知して地温検知信号を出力する温度センサ
    と、 灌水を開始させるに当たって操作される操作手段と、 該操作手段の操作に応じて前記温度センサからの地温検
    知信号により灌水直前の地温を検出する灌水開始時地温
    検出手段と、 前記温度センサからの地温検知信号により灌水開始後の
    地温を検出する灌水開始後地温検出手段と、 該灌水開始後地温検出手段により検出した灌水開始後の
    地温が前記灌水直前の地温より所定値以上低下したこと
    を検出する温度低下検出手段と、 前記操作手段の操作に応じて灌水のための給水を開始さ
    せ、前記温度低下検出手段による検出に応じて給水を停
    止させて灌水を終了させる給水制御手段とを備えること
    を特徴とする灌水制御装置。
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