JP3003614U - 漏洩中性子検出装置 - Google Patents

漏洩中性子検出装置

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JP3003614U
JP3003614U JP1994004564U JP456494U JP3003614U JP 3003614 U JP3003614 U JP 3003614U JP 1994004564 U JP1994004564 U JP 1994004564U JP 456494 U JP456494 U JP 456494U JP 3003614 U JP3003614 U JP 3003614U
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JP1994004564U
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弘 中岡
俊則 大島
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線取扱施設におけるコンクリート壁の継
目などから出てくる漏洩中性子を適確に検出する。 【構成】 本体10には断面三角形のスタンドオフ体1
2が形成され、その細長先端面12Aの内側には細長形
状の中性子反応層14が設けられている。この先端面1
2Aを壁の隙間などに近接させる。中性子反応層14で
中性子が核反応を生じさせ、これにより発生した二次放
射線が放射線検出器にて検出される。中性子反応層14
が細長形状に形成されているため、線状の隙間に合致し
た測定を実現できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、中性子検出装置、特に壁の隙間から漏洩してくる中性子を検出する ための漏洩中性子検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子炉施設、加速器施設等においては、発生する放射線を遮蔽するために各種 の構造が採用されている。放射線の中で透過力の強い中性子を遮蔽するためには 一般的に、重厚なコンクリート構造が採用される。すなわち、中性子は電荷を有 しておらず、クーロン力を利用して遮蔽を行えないので、他の粒子との散乱・吸 収を利用して遮蔽が行われる。
【0003】 コンクリート中において、速中性子や中速中性子は、水素原子と衝突しながら 次第に減速されて熱中性子化され、最終的に他の原子に捕獲される。しかし、コ ンクリート壁に継目等の隙間が存在すると、そこから阻止されなかった中性子( 主に、熱中性子)が漏洩する可能性がある。すなわち、中性子特有の性質から漏 洩中性子の出現という問題が生じる。
【0004】 そのような隙間からの漏洩中性子については、従来においてはあまり関心が払 われていない場合が多いが、放射線管理上、かかる漏洩中性子を観測し、必要な 措置を講ずることが必要である。
【0005】 従来、漏洩中性子を検出するためには、比例計数管を減速材で覆って成るサー ベイメータなどが用いられていた。すなわち、この大型の検出器を隙間等の壁面 に近接させて、漏洩中性子の有無及び強度を測定していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、コンクリート壁の隙間に、大型の中性子検出器を近接させることは困 難な場合が多く、また煩雑であった。また、従来の中性子検出器は、線状の隙間 に対応した形状を有しておらず、隙間に近接させてもその隙間以外の部分に対し ても感度をもってしまう。このため、測定誤差が大きくなり、漏洩を見落とした り、あるいは誤って漏洩であると判断してしまったりする問題があった。
【0007】 本考案は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、漏洩中性 子を検出するための特有の構造をもった漏洩中性子検出装置を提供することにあ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の考案は、可搬型の漏洩中性子検出 装置であって、細長形状の中性子反応層と、前記中性子反応層で発生した二次放 射線を検出する放射線検出器と、を含むことを特徴とする。
【0009】 請求項2記載の考案は、可搬型の本体と、前記本体から突出形成され、細長先 端面を有するスタンドオフ体と、前記細長先端面の内側に設けられた細長形状の 中性子反応層と、前記中性子反応層で発生した二次放射線を検出する放射線検出 器と、を含むことを特徴とする。
【0010】 請求項3記載の考案は、前記スタンドオフ体は、前記細長先端面を頂部とした ほぼ三角形の断面形状を有することを特徴とする。
【0011】 請求項4記載の考案は、前記本体は直方体形状を有し、前記スタンドオフ体の 細長先端面が、前記本体の長手方向と平行であることを特徴とする。
【0012】 請求項5記載の考案は、前記本体は直方体形状を有し、前記スタンドオフ体の 細長先端面が、前記本体の長手方向と直交することを特徴とする。
【0013】 請求項6記載の考案は、前記スタンドオフ体は、形状可変可能な材料で構成さ れていることを特徴とする。
【0014】 請求項7記載の考案は、前記スタンドオフ体は、中空構造を有することを特徴 とする。
【0015】 請求項8記載の考案は、前記本体には、前記スタンドオフ体の形成側と反対側 に、測定結果を表示するための表示器が設けられていることを特徴とする。
【0016】
【作用】
上記請求項1記載の構成によれば、中性子反応層が細長形状に形成されている ため、例えばコンクリート壁の線状の継目などの隙間に沿ってその中性子反応層 を近接させれば、そこに飛来した中性子によって中性子反応層から二次放射線が 放出され、それが放射線検出器にて検出される。このように、漏洩中性子が出て くる隙間の形状に合致した有感領域を有するため、漏洩中性子と他の中性子とを 区別して精度良く漏洩中性子を検出することができる。また、可搬型であるので 、容易に側壁や天井などの隙間に装置を近接させることができる。
【0017】 なお、放射線検出器は、中性子反応層の形状に合わせて細長形状とするのが望 ましいが、二次放射線を効率良く検出できればそれには限られない。
【0018】 上記請求項2記載の構成によれば、可般型の本体からスタンドオフ体が突出形 成されており、その細長先端面に形成された中性子反応層と二次放射線を検出す る放射線検出器とにより、漏洩中性子が検出される。
【0019】 ここで、中性子反応層はスタンドオフ体の細長先端面の内側に形成され、本体 から一定距離隔てられているので、装置の操作性を向上できる。すなわち、細長 先端面を隙間に合わせることが容易となる。
【0020】 スタンドオフ体は、例えば断面三角形状に形成される。また、スタンドオフ体 はその細長先端面が本体の長手方向と平行あるいは直行するように形成される。 スタンドオフ体を形状可変可能な材料で構成することによって、例えば湾曲した 隙間や凸凹がある隙間に中性子反応層を容易に近接させることができる。
【0021】 二次放射線が物質中で減衰を受けやすい放射線(例えば、α線)である場合に は、スタンドオフ体を中空構造とすることが望ましく、あるいはスタンドオフ体 に二次放射線の検出器を内蔵させることもできる。
【0022】 本体に表示器を設ければ、測定中にリアルタイムで漏洩中性子の有無や強度を 確認できる。
【0023】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて説明する。図1には、本考案に 係る漏洩中性子検出装置の好適な実施例が示されており、図1はその斜視図であ る。
【0024】 本実施例の装置は、後述するようにバッテリを内蔵しており、携帯型である。 また、小型化されており、容易に壁の隙間などに近接させることができる。箱型 形状の本体10には、その表面10Aにスタンドオフ体12が設けられている。 図1に示されるように、スタンドオフ体12は、ほぼ三角形状の断面を有する。 その先端面12Aは本体10の長手方向に沿って細長形状に形成されており、そ の先端面12Aの内側には中性子反応層14が設けられている。この中性子反応 層14は、中性子と核反応を生ずる物質で構成され、中性子と反応した結果、例 えばα線などの二次放射線が放出される。なお、その物質としては、例えば10 B,235U等が用いられ、これらは熱中性子と核反応してα線を発生 する。その他の物質としては、例えば陽子反跳を利用した物質を用いることもで きる。
【0025】 中性子反応層14がα線放出体である場合、スタンドオフ体12は中空構造が 採用される。すなわち生じたα線を減衰させずに放射線検出器へ到達させるため に、スタンドオフ体12の内部が空気層ないしは真空とされる。
【0026】 中性子反応層14の長手方向の長さは例えば5cmであり、その幅は例えば5 mmである。
【0027】 なお、スタンドオフ体12を形状可変可能な材料、例えばゴム材などで構成す ることによって、隙間に対する密着度を高めることが可能である。また、変形を 保てる材料で構成することによって、例えば湾曲した隙間に中性子反応層の形状 を合わせることができる。
【0028】 図2には、本実施例の漏洩中性子検出装置の断面図が示されている。本体10 内にはバッテリ16が内蔵されている。放射線検出器18は、スタンドオフ体1 2の先端面12Aの内側に設けられた中性子反応層14で生じた二次放射線を検 出するものであり、本実施例では半導体検出器が用いられている。この放射線検 出器18は、中性子反応層14と同様に細長形状を有しており、その長手方向の 長さは例えば5cmであり、その幅は例えば1cmである。この中性子検出器1 8としては、例えば整列配置された複数の半導体検出器で構成することもできる 。
【0029】 放射線検出器18の出力信号は測定回路20に出力され、ここで中性子線量な どが演算され、その測定結果が表示器22にデジタル表示される。スイッチ24 は、測定開始の指令を与えるためのものであり、またブザー26は、あらかじめ 定められた閾値以上の測定値が得られた場合に、警報を発するためのものである 。
【0030】 次に、この漏洩中性子検出装置の使用例について説明する。例えば、原子力発 電所において、コンクリート壁の隙間について漏洩中性子の検出を行う場合には 、本体10を片手で握って隙間にスタンドオフ体12の先端面12Aを合わせる 。この場合、近接させれば十分であるが、先端面12Aを隙間に接触させてもよ い。そして、スイッチ24を押し計測を開始する。漏洩中性子が生じている場合 、それが先端面12Aの内側に設けられた中性子反応層14に到達すると、そこ で核反応が生じ、二次放射線が発生する。この二次放射線がスタンドオフ体12 の裏側に設けられた放射線検出器18で検出され、測定回路20で一定の信号処 理が行われた後、表示器22に検出結果が表示される。この場合、中性子反応層 14が細長形状に形成されているため、隙間以外から飛来する中性子の検出を極 力排除でき、漏洩中性子に絞った効率的な検出を行うことができる。必要であれ ば隙間の方向に対して先端面12Aの方向を直交させ、再度測定を行い、その結 果を比較することもできる。このようにすれば隙間自体から生じている中性子か 、あるいは全く別のところから飛来している中性子か区別することができる。
【0031】 本実施例の装置は、きわめて小型化されているため、例えば天井などに存在す る隙間に対しても簡単に漏洩中性子の測定を行うことができる。また、スタンド オフ体12が断面三角形に形成されているため、隙間に対して先端面12Aを合 わせやすく、また本体10を持ちやすいという利点がある。
【0032】 図3には、変形例が示されている。この変形例においては本体10の長手方向 に対して直交する方向にスタンドオフ体12の先端面12Aが形成されている。 このような構成によっても、上記実施例と同様の効果を得ることができる。図3 に示される例では、先端面12Aの面積が図1に示した例よりも大きいが、その 大きさについては隙間の大きさなどを考慮して適宜定めればよい。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、漏洩中性子を検出する特有の構造を採用 したので、漏洩中性子を効率良く測定できるという効果がある。また、装置を可 般型としたので、様々な隙間に対して漏洩中性子の検出を容易に行うことができ るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る漏洩中性子検出装置の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す漏洩中性子検出装置の断面図であ
る。
【図3】本考案に係る漏洩中性子検出装置の変形例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10 本体 12 スタンドオフ体 12A 先端面 14 中性子反応層

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可搬型の漏洩中性子検出装置であって、 細長形状の中性子反応層と、 前記中性子反応層で発生した二次放射線を検出する放射
    線検出器と、 を含むことを特徴とする漏洩中性子検出装置。
  2. 【請求項2】 可搬型の本体と、 前記本体から突出形成され、細長先端面を有するスタン
    ドオフ体と、 前記細長先端面の内側に設けられた細長形状の中性子反
    応層と、 前記中性子反応層で発生した二次放射線を検出する放射
    線検出器と、 を含むことを特徴とする漏洩中性子検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記スタンドオフ体は、前記細長先端面を頂部としたほ
    ぼ三角形の断面形状を有することを特徴とする漏洩中性
    子検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記本体は直方体形状を有し、 前記スタンドオフ体の細長先端面が、前記本体の長手方
    向と平行であることを特徴とする漏洩中性子検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の装置において、 前記本体は直方体形状を有し、 前記スタンドオフ体の細長先端面が、前記本体の長手方
    向と直交することを特徴とする漏洩中性子検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の装置において、 前記スタンドオフ体は、形状可変可能な材料で構成され
    ていることを特徴とする漏洩中性子検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の装置において、 前記スタンドオフ体は、中空構造を有することを特徴と
    する漏洩中性子検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の装置において、 前記本体には、前記スタンドオフ体の形成側と反対側
    に、測定結果を表示するための表示器が設けられている
    ことを特徴とする漏洩中性子検出装置。
JP1994004564U 1994-04-27 1994-04-27 漏洩中性子検出装置 Expired - Lifetime JP3003614U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5751602B1 (ja) * 2014-07-09 2015-07-22 サンレイズ工業株式会社 放射線漏洩検査方法及び検査システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5751602B1 (ja) * 2014-07-09 2015-07-22 サンレイズ工業株式会社 放射線漏洩検査方法及び検査システム

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