JP3003057U - 鞄、スーツケース、等用のハンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 好ましい外観を持ち、簡単であり、作動が安
全であり且つ信頼性があり、多方面で使用できる、鞄等
用ハンドルの提供。 【構成】 ハンドル（１）は、鞄に連結するための構成
要素（１０）の夫々に関節連結するための手段（５、
７）を両端に有する湾曲したグリップ要素（２、３）を
有する。アコーディオン状装飾構成要素（１６）の夫々
は、グリップ要素の端と関連しており、関節連結手段を
カバーするのに適している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鞄、スーツケース、等用のハンドルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

幾つかの種類の鞄、スーツケース、等は、適当なヒンジで両端が鞄に関節連結 された湾曲したグリップ要素が構成するハンドルを有するということが知られて いる。これらのヒンジにより、ハンドルは、その長手方向中央平面に沿った軸線 を中心として揺動できる。 周知の鞄では、ハンドルのヒンジ部品は、一般に、見えるようになっている。 これは、美観の観点からは必ずしも望ましいものではなく、従って、通常は金属 製である前記ヒンジ部品の機械加工に特別の注意を払う必要がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は、好ましい外観を提供する効果を得るため、完全にカバー された関節連結手段を持つ鞄等用ハンドルを提供することによって、上述の問題 点を解決することである。 本考案の別の目的は、簡単であり、作動が安全で信頼性があり、多方面で使用 できる鞄等用ハンドルを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、これらの及び他の目的を考慮に入れて、鞄に連結するための 構成要素の夫々に関節連結するための手段を両端に有する湾曲したグリップ要素 と、前記グリップ要素の前記端と関連しており且つ前記関節連結手段をカバーす るのに適した一対のアコーディオン状装飾構成要素とを有する、鞄等用のハンド ルが提供される。 本考案の詳細は、添付図面に単なる非限定的例として示す以下の本考案の好ま しい実施例の詳細な説明から明らかになるであろう。

【０００５】

【実施例】

添付図面を詳細に参照すると、参照番号１は、湾曲したグリップ要素を形成す る本考案によるハンドルを全体に示す。前記グリップ要素は、剛性プラスチック 材料製、特定的にはポリアラミド製のコア２を有し、このコアは、好ましくは熱 可塑性材料を成形することによって得られた軟質材料製のシース３によってカバ ーされている。 便利には、コア２の断面はその両端から中央に向かって減少し、前記コアは、 シース３を固定するための等間隔に間隔を隔てられた複数の横溝４を有する。 ハンドルの両端には、叉５ａ及び５ｂを備えた一対のフォーク５がコア２と継 ぎ目なく形成されている。叉５ａ及び５ｂは、互いに平行であり、前記ハンドル の長手方向中央平面に対して横方向の仮想平面に沿っている。フォーク５の叉５ ａ及び５ｂは、前記長手方向平面上の軸線に沿って形成された横穴６を夫々有し 、この穴６には、保持ピン７が挿入され、良好に連結するため、ハンドルに関し て外方に差し向けられた叉５ａは、ピン７を案内するためのスリーブ８を形成す る。

【０００６】 ピン７は、プラスチック製であり、特定的にはポリアラミド製であり、その頭 部７ａから始まって、直径の異なる部分７ｂ及び７ｃを有し、小径の端部７ｃに は、直径方向スロットが長手方向に設けられ、その先端に円錐形形状のリップ９ を有する。ピンの頭部７ａは、フォーク５のスリーブ８に当接している。 かくして、ピン７はフォーク５の穴に互いにスナップ嵌めするように進入し、 取り外すことができないようにリップ９が係止する。 ピン７は、鞄に連結するための対応する連結構成要素１０にハンドルを回転連 結するようになっている。構成要素１０もまたプラスチック製であり、特定的に はポリアラミド製であり、関連したフォーク５の叉５ａ及び５ｂ間に挿入するの に適した、ディスク１２から延びるタブ１１を有し、このタブには、ピン７と交 差する適当な穴が設けられている。

【０００７】 ディスク１２は、鞄のハンドル取り付け領域を補剛するためのパネル１３と当 接するようになっており、前記パネル１３、便利には金属製のパネル、は、皮革 、織物、等の鞄の材料の層１４の下に配置されている。 フォーク５の夫々は、ハンドルの湾曲部分に関して環状溝を形成するディスク 形状部分１５から延びている。ゴムのような材料でできたアコーディオン状装飾 構成要素１６の頂部が前記溝と係合する。構成要素１６は、上述のハンドル関節 連結手段をカバーするのに適している。 アコーディオン状装飾構成要素１６は、楕円形形状の平らなベース１８に弾性 連結するための環状折り目１７が縁部に沿って設けられた球形のドームによって 形成されている。前記ベース１８は、従来の縫い目１９で鞄の層１４に連結され ている。

【０００８】 アコーディオン状装飾構成要素１６は、実際には、、ハンドルを鞄に関節連結 する領域を完全にカバーでき、前記ハンドルの従来の移動を許容する。アコーデ ィオン状構成要素は、実際には、弾性変形し、これらの構成要素の頂部が連結さ れたハンドルの動きに追従する。 前記アコーディオン状構成要素は、種々の色彩に着色でき、鞄とハンドル自体 の所望の色彩の組み合わせを可能にする。 かくして、アコーディオン状構成要素は、ハンドル関節連結手段を保護するの に加え、ハンドルの美的外観を大きく改善する。 本考案の実際上の実施例では、使用される材料並びに形状及び寸法を必要に応 じて変更するのがよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるハンドルの部分断面正面図であ
る。

【図２】本考案によるハンドルの平面図である。

【図３】本考案によるハンドルの横方向断面図である。

【符号の説明】

１ ハンドル ２ コア ３ シース ４ 横溝 ５ フォーク ５ａ、５ｂ 叉 ６ 横穴 ７ ピン ７ａ 頭部 ７ｃ 小径の端部 ８ スリーブ ９ リップ １０ 連結構成要素 １１ タブ １２ ディスク １３ パネル １４ 層 １５ ディスク形状部分 １６ アコーディオン状装飾構成要素 １７ 環状折り目 １８ ベース １９ 縫い目

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】鞄（１４）に連結するための構成要素（１
   ０）の夫々に関節連結するための手段（５、７）を両端
   に有する湾曲したグリップ要素と、前記グリップ要素の
   前記端と関連しており且つ前記関節連結手段をカバーす
   るのに適した一対のアコーディオン状装飾構成要素（１
   ６）とを有する、鞄等用のハンドル（１）。
2. 【請求項２】前記アコーディオン状装飾構成要素は、球
   形のドームを夫々形成し、このドームの縁部には、鞄に
   しっかりと連結するのに適した平らなベース（１８）に
   弾性的に連結するための環状折り目（１７）が設けられ
   ている、請求項１に記載のハンドル。
3. 【請求項３】前記関節連結手段は、前記湾曲したグリッ
   プ要素に関して環状溝を形成するディスク状部分（１
   ５）から夫々延び、前記アコーディオン状装飾構成要素
   の夫々が前記溝に係合する、請求項１に記載のハンド
   ル。
4. 【請求項４】前記関節連結手段は、叉（５ａ、５ｂ）を
   備えたフォーク（５）を夫々有し、前記叉は、前記グリ
   ップ要素の長手方向中央平面に対して横方向の平面に沿
   って平行であり、直径方向スロットが長手方向に設けら
   れた端部を持つ保持ピン（７）をスナップ嵌め挿入する
   ための横穴（６）を備え、保持ピンの先端には、前記ピ
   ンを抜けないように係止するのに適した円錐形の外形を
   持つリップ（９）が設けられ、前記ピンは、鞄に連結す
   るための対応する構成要素（１０）に対して回転継手を
   構成する、請求項１に記載のハンドル。
5. 【請求項５】前記グリップ要素は、軟質材料製のシース
   （３）でカバーされた剛性材料製のコア（２）によって
   形成され、このコアは前記軟質のシースを固定するため
   の複数の横溝（４）を有する、請求項１に記載のハンド
   ル。
6. 【請求項６】前記アコーディオン状装飾構成要素（１
   ６）は、適切に着色されたゴムのような弾性材料ででき
   ている、請求項１に記載のハンドル。