JP3002048U - 葱の自動分別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】葱を太さの大小によって自動的に区分けする葱
の自動分別装置を提供する。 【構成】無端チェーン１２間に、底板を開閉自在とした
長尺ボックス体１３を列架して葱を搬送し、搬送途中に
先端に接触センサを付設した作動部２２と作動部の位置
センサ部２３からなる太さ検出機構と、太さ検出機構の
制御によってボックス体の底板開放動作をなす区分け機
構３を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、葱を太さの大小によって自動的に区分けする葱の自動分別装置に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

野菜の出荷に際して、野菜の大小を区分けする必要があり、従来でも機械によ る自動分別が実施されている。例えば野菜の重量を自動計測して、計測値に対応 して搬送途中で搬送分岐させたり、所定の間隙の通過不通過で野菜の大小を判別 して区分けしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで葱の場合には、野菜の大小はその太さを基準にしているので、従来の 重量や形状の大小に基づく自動分別装置はそのまま採用することができないので 、従来は全て人間の目で太さの大小を判別して区分けしていたものである。 然し人間の目による判別は、正確さに欠くと共に、非能率的な作業である。 そこで本考案は、葱の太さを基準にした自動分別装置を提案したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る葱の自動分別装置は、搬送機構と、太さ検出機構と、区分け機構 とで構成したもので、搬送機構は、駆動部に平行に捲回した無端ベルト又は無端 チェーン間に、底板を開閉自在とした長尺ボックス体を列架し、底板を閉鎖した 状態で葱を搬送するもので、太さ検出機構は、先端に接触センサを付設して搬送 中のボックス体内の葱に向かって進出する作動部及び作動部の位置センサとから なり、区分け機構は、搬送移動途中のボックス体の底板を、前記太さ検出機構の 制御によって予め定めた複数の位置の何れかで開放動作をなすようにしたもので ある。

【０００５】 また特に搬送機構の長尺ボックス体の底板を長尺縁で蝶結し、区分け機構以外 の搬送中箇所には前記底板の開閉動作を阻止する部材を配置し、ボックス体架設 方向と平行に架設した回動杆に、適宜長さの開閉阻止杆を搬送方向と平行に突設 した区分け機構を採用したり、また太さ検出機構を、接触センサ感知時に下降動 作を停止して原位置に上昇復帰すると共に、適宜な遮光板を突設した作動部と、 前記遮光板の上下通過位置を挟んで対向する側板を具備したコの字状のセンサ板 を、添設した目盛板に添って上下調整自在に設けると共に、対抗側板間に発光部 と受光部を設けた位置センサ部との組み合わせを、搬送方向に複数並設して太さ 検出機構を形成したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

搬送機構のボックス体内に順次分別対象である葱を供給して搬送移動させ、太 さ検出機構位置で、作動部が下降して葱に接近当接すると、接触センサが感知し て作動部の下降を停止し、原位置に復帰する。この作動部の下降動作に際して、 作動部の最下位位置検出することで葱の太さを判別できるもので、所定の高さに 設置した位置センサ部と遮光板を付設した作動部の組み合わせを搬送方向に複数 形成しておくと、作動部の上下動作で遮光板が位置センサ部の光を遮断したか否 やで、作動部の下降位置が判別できる。次に太さ検出機構で葱の太さ判別に基づ いて、所定箇所の回動杆が回動動作してボックス体の底板の支えを解除すると、 ボックス体の底板が開放して、ボックス体内の葱が所定の区分け位置に落下する 。

【０００７】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 実施例に示した葱の自動分別装置は、搬送機構１と、太さ検出機構２と、区分 け機構３から構成されるものであり、搬送機構１は、適宜な枠状の本体１１に、 駆動部（図示せず）と駆動部で動作せしめられる搬送部（無端チェーン）１２を 設けたもので、搬送部１２は、二本の平行に本体１１に捲回した無端チェーンか らなり、この無端チェーン１２間に長尺ボックス体１３を多数列架したものであ る。この長尺ボックス体１３は底板１３ａを長尺縁で蝶結してを開閉自在とする と共に、区分け機構３設置位置以外の搬送中箇所には前記底板１３ａの開閉動作 を阻止する部材（レール杆）１４を配置してなる。

【０００８】 また前記搬送機構には、ボックス体１３よりははみ出す長さの葱の場合、搬送 てきないので、搬送機構１に置ける葱供給箇所に、葱のはみ出し部分を切除する 切断部１５を付設しておく。

【０００９】 太さ検出機構２は、本体１１の上方に位置せしめた枠杆２１から、作動部２２ と位置センサ部２３の組み合わせを一単位とし、搬送機構の上方に搬送方向に複 数並べて垂設したものである。作動部２２は、エアシリンダー２２１により搬送 中のボックス体１３内の葱Ａに向かって進出（下降）動作をなす作動杆２２２の 先端（最下端）に接触センサ２２３を設け、接触感知時に作動杆２２２の下降動 作を停止して原位置に上昇復帰するように制御し、更に作動杆２２２には適宜な 遮光板２２４を突設する。

【００１０】 位置センサ部２３は、長孔２３１を縦設した支持杆２３２と目盛線を表示した 目盛杆２３３を枠杆２１より垂設し、支持杆２３２には前記記遮光板２２４の上 下通過位置を挟んで対向する側板を具備したコの字状のセンサ板２３４を、前記 長孔２３１に上下調整自在に装着し、センサ板２３４の対向側板間に発光部と受 光部からなる光センサ２３５を付設してなる。

【００１１】 区分け機構３は、区分け位置に搬送移動途中のボックス体１３の通過位置の下 方に、ボックス体１３架設方向と平行に架設した回動杆３１に、適宜長さの開閉 阻止杆３２を搬送方向と平行に突設したものを適当間隔毎に区分けすべきクラス 分設置するもので、搬送部の下方には各回動阻止杆３２の動作で開放した底板１ ３ａからの落下物（葱Ａ）を所定位置に区分けする仕切板３３を設けてなる。 前記装置を作動して葱Ａの太さを基準とした区分けは、最初に並設した太さ検 出機構の各センサ板２３４位置を目盛杆２３３の目盛りを基準にして希望する太 さの区分け基準に応じて調節固定するもので、搬送前部から後部に順次高く（太 く）する。

【００１２】 而して装置を作動せしめるもので、葱Ａは順次所定の供給位置からボックス体 １３内に供給する。供給された葱Ａは、切断部１５でボックス体１３からはみ出 した葉部分が切除され、太さ検出機構２の位置に搬送される。太さ検出機構２の 位置に搬送されてくると、作動杆２２２が下降して葱Ａに接近当接すると、接触 センサ２２３が感知して作動杆２２２の下降を停止して原位置に復帰する。この 作動杆２２２の下降動作に際して、遮光板２２４がセンサ板２３４位置まで下降 して光センサ２３５の光を遮断すると、当該位置の葱Ａは所定の太さ以下である ことが判別できるので、最初の区分け室ａに通ずる位置の回動杆３１を回動せし めて当該葱Ａの収納されているボックス体１３の底板１３ａの支えを解除し、ボ ックス体１３の底板１３ａを開放させて当該葱Ａを区分け室ａに落下させる。

【００１３】 前記検出位置で葱Ａが所定値より太い場合には、作動杆２２２が下降して葱Ａ に接近当接してその下降を停止して原位置に復帰した際、遮光板２２４がセンサ 板２３４位置まで下降して光センサ２３５の光を遮断しないので、葱Ａは所定の 太さ以上であることが判別できるので、区分け機構を作動させずに次の検出位置 に移動せしめ、センサ板２３４の高さを高くした箇所での太さ判別を行い、所定 値以下だと対応する区分け機構を動作せしめて区分け室ｂに落下収納する。 このように順次葱の太さを判別して所定の区分け室に落下収納させると、葱は 自動的に各太さ毎に区分けされるものである。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本考案は、葱をその太さを基準して機械的に区分けする装置で、 葱の選別区分けを効率良く且つ正確に実施できたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の全体の簡便な正面図。

【図２】同搬送機構の要部斜視図。

【図３】同太さ検出機構の動作説明図。

【図４】同太さ検出機構の位置センサ部の正面図。

【図５】同太さ検出機構の要部斜視図。

【図６】同区分け機構の動作説明図。

【図７】同搬送機構の切断部の斜視図。

【符号の説明】

１ 搬送機構 １１ 本体 １２ 搬送部（無端チェーン） １３ ボックス体 １４ レール杆 １５ 切断部 ２ 太さ検出機構 ２１ 枠杆 ２２ 作動部 ２３ 位置センサ部 ３ 区分け機構 ３１ 回動杆 ３２ 開閉阻止杆 ３３ 仕切板

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動部に平行に捲回した無端ベルト又は
   無端チェーン間に、底板を開閉自在とした長尺ボックス
   体を列架し、底板を閉鎖した状態で葱を搬送する搬送機
   構と、先端に接触センサを付設して搬送中のボックス体
   内の葱に向かって進出する作動部及び作動部の位置セン
   サとからなる葱の太さ検出機構と、搬送移動途中のボッ
   クス体の底板を、前記太さ検出機構の制御によって予め
   定めた複数の位置の何れかで開放動作をなす区分け機構
   とで構成したことを特徴とする葱の自動分別装置。
2. 【請求項２】 請求項第１項記載の葱の自動分別装置に
   於いて、長尺ボックス体の底板を長尺縁で蝶結し、区分
   け機構以外の搬送中箇所には前記底板の開閉動作を阻止
   する部材を配置し、ボックス体架設方向と平行に架設し
   た回動杆に、適宜長さの開閉阻止杆を搬送方向と平行に
   突設した区分け機構を設けたことを特徴とする葱の自動
   分別装置。
3. 【請求項３】 請求項第１項記載の葱の自動分別装置に
   於いて、接触センサ感知時に下降動作を停止して原位置
   に上昇復帰すると共に適宜な遮光板を突設した作動部
   と、前記遮光板の上下通過位置を挟んで対向する側板を
   具備したコの字状のセンサ板を、添設した目盛板に添っ
   て上下調整自在に設けると共に、対抗側板間に発光部と
   受光部を設けた位置センサ部との組み合わせを、搬送方
   向に複数並設して太さ検出機構を形成したことを特徴と
   する葱の自動分別装置。
4. 【請求項４】 請求項第２項記載の葱の自動分別装置に
   於いて、接触センサ感知時に下降動作を停止して原位置
   に上昇復帰すると共に適宜な遮光板を突設した作動部
   と、前記遮光板の上下通過位置を挟んで対向する側板を
   具備したコの字状のセンサ板を、添設した目盛板に添っ
   て上下調整自在に設けると共に、対抗側板間に発光部と
   受光部を設けた位置センサ部との組み合わせを、搬送方
   向に複数並設して太さ検出機構を形成したことを特徴と
   する葱の自動分別装置。