JP3001962U - 水槽内洗浄装置 - Google Patents

水槽内洗浄装置

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JP3001962U
JP3001962U JP1994002047U JP204794U JP3001962U JP 3001962 U JP3001962 U JP 3001962U JP 1994002047 U JP1994002047 U JP 1994002047U JP 204794 U JP204794 U JP 204794U JP 3001962 U JP3001962 U JP 3001962U
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藤 仁 俊 衛
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株式会社マリンインテリアエンジニアズ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水槽内の水中生物を移動せずに水槽内の底砂、
飼育用水、水槽ガラスを洗浄でき、作業性に優れ、洗浄
後は、底砂の配置状態が水中生物に住みよい環境を与
え、飼育用水の新たな入手を必要とせず、水槽の大き
さ、底砂の大きさに対応して飼育用水の吸引状態を変え
られ、水中に手指を入れずに洗浄できる水槽内洗浄装
置。 【構成】水中生物の水槽内の洗浄装置であって、前記洗
浄装置は、水槽内の飼育用水に没入する筒状吸引部2
と、この筒状吸引部2の後部に接続される接続パイプ3
と、この接続パイプ3の一端を取り付ける、吸入接続部
4aおよび排出接続部4hを有する第1浄化機構4と、
この第1洗浄機構4の排出接続部4hに接続する供給ホ
ース5とから構成され、前記第1浄化機構4は、飼育用
水を筒状吸引部2から吸引して供給ホース5側に循環さ
せる駆動ポンプ4fと、接続パイプから送られて来た飼
育用水を濾過する濾過部4cとを備える水槽内洗浄装
置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、魚、クラゲなどの水中生物を水槽で飼育する際使用される砂、小 石などの底砂や、海水または淡水などの飼育用水の洗浄装置に係り、特に、水中 生物を水槽内に入れたまま水槽内を洗浄をすることができる水槽内洗浄装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、水槽内で飼育するくらげ、魚などの水中生物は、自宅内で鑑賞する場 合は勿論のこと、室内インテリアの一部として店内に配置する場合が増えている 。そして、これら水中生物などを飼育する場合は、循環浄化機構を水槽に取り付 け、常に飼育用水の浄化を行っているが、餌をやりすぎたり、水中生物のフンな どの老廃物が水槽内を汚し、水質を劣化させる。また、底砂に堆積する餌や老廃 物は、酸化して特に水中生物の突然の死を招くため、水槽内の定期的な洗浄作業 が行われている。
【0003】 従来、この洗浄作業は、はじめに、水中生物を別の水槽に移動させ、飼育用水 を水槽から汲み出し、また、底砂や底粒石などを取り出す。その後、水槽ガラス や、底砂などを洗浄した後、水槽に底砂などを配置する。そして、海水魚であれ ば新たに用意した海水、淡水魚であれば新たな淡水を水槽内に入れ、最後に魚を 入れて作業を終了している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の洗浄作業には、以下に述べるような問題点があった 。 洗浄作業を行う場合は、底砂や飼育用水など一度水槽から取り出す必要が あるため、店内に装飾の一部として水槽を置いている場合は、水中生物を水槽か ら取り出すときや、飼育用水を汲み出す場合など水しぶきが回りに飛び散る可能 性が高く、作業時間も係るため、営業時間中に洗浄作業をすることができなかっ た。
【0005】 洗浄作業をする際は、水槽内の水中生物などや、底砂等を取り出す場合に 、別の受け容器が必要となり、作業が大がかりとなった。 水槽内の水中生物を水槽外に移す必要から、移す際に水中生物が傷つく原 因を作ることになった。
【0006】 水槽内の飼育用水は、飼育する水中生物に適応するものを特に用意する必 要がある場合に、入手の困難さ、経済的負担を伴うことになった。 水槽のインテリヤ性を追求したものでは、水槽の高さ寸法が大きなものも あり、水槽内の洗浄作業が困難で、特に、底砂の洗浄を行うことが困難であった 。
【0007】 水槽内で飼育する水中生物の種類によっては、手指を水槽内に入れること が危険なものもおり、水中内に手指を入れることなく洗浄作業を行うことが望ま れていた。 底砂を洗浄後水槽内に戻す場合、底砂の配置状態が水中生物の生活環境に 影響を及ぼすため、極力自然な状態に置かれることが望まれていた。
【0008】 水槽のガラスなども、藻の付着などで汚れるため、このガラスに付着した 藻を飼育用水を取り替えることなく取り除くことが望まれていた。 水槽内の飼育用水を常に水中生物に住みやすい状態に保つため、循環浄化 機構が常に作動して、飼育用水を循環させているが、その循環浄化機構の洗浄作 業を行う場合に、循環浄化機構内のバクテリアや、濾過細菌を殺すことなく洗浄 できる装置が望まれていた。
【0009】 この考案は、上記の問題点に鑑み創案されたものであり、水槽内の水中生物を 移動させずに水槽内の底砂、飼育用水を洗浄でき、また、作業性に優れ、洗浄後 は、底砂の配置状態が水中生物に住みよい環境を与え、そして、飼育用水の新た な入手を必要とせず、さらに、水槽の大きさおよび底砂の大きさに対応して飼育 用水の吸引状態を変えることができ、また、水中に手指を入れることなく洗浄で き、また、筒状吸引部の構成を変えることで、水槽のガラス清掃ができ、さらに 、循環浄化機構のバクテリアや濾過細菌を殺すことなく浄化できる水槽内洗浄装 置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案は、くらげ、海水魚や淡水魚などの水中生 物の水槽内に置かれる砂や小石などの底砂、および、海水または淡水などの飼育 用水の洗浄装置であって、前記洗浄装置は、水槽内の飼育用水に没入する筒状吸 引部と、この筒状吸引部の後部に着脱自在に接続される接続パイプと、この接続 パイプの他端を取り付ける、吸入接続部および排出接続部を有する第1浄化機構 と、この第1洗浄機構の排出接続部に接続する供給ホースとから構成され、前記 第1浄化機構は、飼育用水を筒状吸引部から吸引して供給ホース側に循環させる 駆動ポンプと、接続パイプから送られて来た飼育用水を濾過する濾過部とを備え る水槽内洗浄装置として構成した。
【0011】 また、前記第1浄化機構は、排出接続部に介在パイプを介して、吸入接続部お よび排出接続部を備える第2の浄化機構に接続し、この第2浄化機構の排出部に 供給ホースを接続し、前記第2浄化機構は、介在パイプから送られてきた飼育用 水を濾過する第2濾過部を備える前記水槽内洗浄装置として構成した。
【0012】 さらに、前記筒状吸引部は、操作パイプを介して接続パイプと接続され、前記 操作パイプは少なくともその一端に接続手段を備え、操作パイプの軸線方向に延 設自在に設けた前記水槽内洗浄装置として構成した。
【0013】 そして、前記筒状吸引部は、使用対応に応じて交換して使える構成としている 。すなわち、水槽の垂直ガラスの清掃作業を行う場合は、水槽ガラスの形状に対 応した(垂直ガラスが曲面で形成されている場合は、その曲面に対応するように 曲折し、垂直ガラスが平板状に形成されている場合は、その垂直ガラスに平行な 形状)上下の吸引部と、これら吸引部の間に設けたガラス払拭部材と、前記上下 の吸引部を連結する連結部とから構成した。 また、前記筒状吸引部の形状を、有底筒状体に形成し、この有底筒状体に接続 パイプを接続する構成とすることで、水槽以外の例えば循環浄化機構の清掃を可 能としている。
【0014】
【作用】
この考案は、上記のように構成したので以下のような作用を有する。 筒状吸引部を飼育用水内に没入させ、筒状吸引部の先端を底砂に当接させ る。そして、第1浄化機構の吸引ポンプを作動させ、筒状吸引部内の飼育用水を 吸引して浄化機構に送り込み、濾過部を介して再び水槽内に飼育用水を戻す。さ らに、筒状吸引部を上下動させることにより、底砂も飼育用水の吸引により舞い 上がり自重により沈む。そのとき、底砂に溜まっている老廃物や、余分な餌など を飼育用水と一緒に舞上げて第1浄化機構側に送る。
【0015】 筒状吸引部は、上下動しながら順次移動することで、底砂全体を清掃でき 、また、常に、飼育用水を吸入しているため、各パイプを介して送られる飼育用 水は、第1浄化機構の濾過部を通過して浄化され供給パイプを介して再び水槽内 に供給される。 第1浄化機構の排出接続部に介在パイプを介して第2浄化機構に接続し、 第2浄化機構の第2濾過部を通過した飼育用水を供給パイプを介して水槽内に再 び供給する場合は、飼育用水の浄化精度が向上できる。
【0016】 筒状吸引部は、接続パイプに着脱自在に接続できるため、水槽の大きさや 底砂に対応して、その筒状吸引部の内径寸法を変えることが可能である。 筒状吸引部は、操作パイプを介して接続パイプに接続され、前記接続パイ プは、接続手段を備え、操作パイプの軸線方向に延設できる。そのため、この操 作パイプを把持して筒状吸引部を上下動させらがら水槽内を移動することができ る。また、水槽の高さに対応することができる。
【0017】 筒状吸引部は、上下の吸引部を連結部を介して連結し、上下の連結部の間 にガラス払拭部材を設けているため、その払拭部材は、水槽の垂直ガラスに沿っ て当接して上下左右に移動させることで、垂直ガラスに付着した藻などを擦り落 とし、吸引部が、擦り落とした藻などを吸引して、浄化機構に送る。 筒状吸引部の形状を有底筒状体に形成し、この有底筒状体に接続パイプを 取り付けているため、浄化機構の吸引ポンプの吸引動作では強すぎる場合に、必 要な物だけを吸引することができる。したがって、他の構成の例えば、循環浄化 機構に使用することが可能となる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は洗浄装置の全体の構成を示す正面図、図2は洗浄装置の内部を示す原理 図、図3は応用例を示す洗浄装置の正面図である。
【0019】 図1および図2で示すように、洗浄装置1は、筒状吸引部2と、この筒状吸引 部2の後部側に着脱自在に接続された接続パイプ3と、この接続パイプ3の一端 に接続する第1浄化機構4と、この第1浄化機構4内を通過した飼育用水を前記 水槽内に戻す供給ホース5とから構成されている。
【0020】 図2で示すように、前記筒状吸引部2は、その胴部2bをガラス、プラスチッ クなどの透明あるいは半透明な少なくとも内部の状態が外から視認できる部材で 形成すると都合が良く、先端に開口部2aを形成し、後端に取付機構2cを形成 している。そして、取付機構2cは、ネジ溝や、嵌め併せ、TPジョイントなど の接合部材により後述する接続パイプ3の一端と着脱自在に接続できる構成とし ている。したがって、接続パイプ3の一端に必要に応じて多種の筒状吸引部2が 取り替え可能となり、例えば、筒径が異なる大中小の筒状吸引部2を形成してお けば、底砂の大きさあるいは水槽容量の違いに対応して使い分けて使用すること が可能である。
【0021】 図1で示すように、前記接続パイプ3は、前記筒状吸引部2を操作パイプ3a を介して着脱自在に接続し、この操作パイプ3aは、その後端にジョイント部3 dを備え、そのジョイント部3d近傍に操作パイプ3aを延設するための接続手 段3eを備えている。そして、前記ジョイント部3dには、フレキシブホース3 cの一端が接続され、このフレキシブルホース3cの後端は、第1浄化機構4の 吸入接続部4aに接続されている。なお、ジョイント部3dには、開閉弁3bを 設ける構成としている。
【0022】 また、前記操作パイプ3aは、その一端に接続されている筒状吸引部2を水中 で所望位置に適切に移動でき強度を備えている。そして、操作パイプ3aの接続 手段3eは、ネジ溝を形成し螺合するネジ構造や、径の異なる継ぎ手パイプ介し て嵌合する嵌合構造で構成されており、操作パイプ3aの軸線方向にパイプ長さ を調節できる構成としている。
【0023】 前記浄化機構4は、図2で示すように、前記フレキシブルホース3cの他端を 接続する吸入接続部4aと、この吸入接続部4aから内部に飼育用水を引き込む 引込管4bと、この引込管4bを介して浄化機構4内に飼育用水を溜める貯留部 4nと、この貯留部4nの下部に配置された濾過部4cと、前記濾過部4cの下 部に設けたスノコ部および収集部4dと、この収集部4dで収集された浄化済み 飼育用水を送る送りパイプ4eと、この送りパイプ4eの他端に接続した吸引ポ ンプ4fと、この吸引ポンプ4fから出力される出力パイプ4gと、この出力パ イプの他端に設けた排出接続部4hとから構成されている。
【0024】 そして、前記濾過部4cでは、合成樹脂部材を繊維状に形成し、その繊維状部 材をマット形状に形成したフィルタを使用している。そして、その濾過部4cの フィルタは複数段重ねた状態(図面では4段重ねとしているが、通常は、6、7 段重ねた状態)で使用している。また、排出接続部4hには、前記浄化機構4で 浄化された飼育用水を水槽10内に戻す供給ホース5が接続されている。なお、 前記供給ホース5の水槽側端部近傍には、開閉コック5aを備えている。さらに 、図2で示す符号4jはエア抜きバルブ、4kは注入用バルブ、4mは蓋と本体 を止め付けるバックルである。
【0025】 つぎに、上記構成の洗浄装置1を使用する場合を、図1ないし図3に基づいて 説明する。 図1で示すように、はじめに、水槽10の飼育用水内に筒状吸引部2を没入し て、筒状吸引部2の開口部2aを底砂10aに当接する位置に配置する。そして 、供給ホース5の先端が水槽10内の飼育用水内に位置するように配置する。さ らに、接続パイプ3側の開閉コック3bを開き、供給ホース側の開閉コック5a を開き、吸引ポンプ4fを作動させる。
【0026】 なお、吸引ポンプ4fを作動させた場合に、から回りしないように、あらかじ め注水用バルブから誘い水を(図3で示すように漏斗8を使用して)注入し、ま た、浄化機構4の貯留部4n内の空気を排除するため、エア抜きバルブ4jを開 放して調整する。
【0027】 図2で示すように、吸引ポンプ4fが作動すると、筒状吸引部2内の飼育用水 および開口部2a部分の底砂10aが吸引される。そして、操作パイプ3aを把 持し上下動させることで、筒状吸引部2を上下動させ徐々に水槽10内を移動し て行く。そのため、筒状吸引部2内にある飼育用水は、接続パイブ3を介して浄 化機構4内に送られる。また、筒状吸引部2が上下動することと、吸引ポンプの 吸引で、底砂10aが舞い上がりその後底砂10aのみが自重で降下する。この とき、底砂10a内にあるフンなどの老廃物11や餌などの沈殿物11が舞い上 がり飼育用水と一緒に吸引され、浄化機構4側に送られる。
【0028】 図2で示すように、浄化機構4内に送られてきた飼育用水および沈殿物・老廃 物11は、貯留部4n内に送られた後、濾過部4cのフィルタを通過する際、不 純物・老廃物11が濾過部4cを通過することができずに、濾過部4cのフィル タに保持され、浄化された飼育用水のみがスノコ部を経て収集部4dに集められ て送りパイプ4e、吸引ポンプ4f、出力パイプ4gおよび供給ホース5を介し て水槽内10に供給される。
【0029】 そのため、筒状吸引部2を上下動させながら水槽10内を移動させて行くこと で、底砂10aおよび飼育用水を浄化することができ、水槽10内の水中生物を 水槽外に移す必要はない。なお、水槽10内の飼育用水の汚れがひどい場合は、 図3で示すように、浄化機構4で浄化した飼育用水をさらに用意した第2の浄化 機構6を介して水槽10に送られる。
【0030】 この第2の浄化機構6は、前記浄化機構4と略同じで構成をしており、吸入接 続部6aおよび排出接続部6eを備え、第2濾過部6bは、フィルタの代わりに 活性炭が設置されており、前記濾過部6bを通過した飼育用水は、収集部で集め られ、パイプ6c、6dを介して排出接続部6eに接続した供給ホース5に飼育 用水を送る構成としている。そのため、第2濾過部6bの活性炭を通過した飼育 用水は、第1の浄化機構4で濾過できなかった不純物を取り除き供給ホース5を 介して水槽10内に供給されることになる。
【0031】 また、図4で示すように、筒状吸引部12は、複数の吸引穴12aを有する上 下の吸引部12b,12bと、これら吸引部12b,12bの間に設けたガラス 払拭部材としてのスポンジ12dと、前記吸引部12b,12bを連結する連結 部12eとから構成されている。そして、スポンジ12dは、上下の吸引部12 b,12bより突出するように取り付けられている。したがって、接続パイプ3 の操作パイプ3aの一端を、筒状吸引部12の取付機構12c部分に取り付けて 使用すると、水槽10のガラスをに付着している藻などの除去作業ができる。こ の除去作業は、ガラス面に沿って筒状吸引部12を上下動させると、スポンジ1 2dがガラス面に付着した藻を取り除き、吸引部12b,12bの吸引穴12a により、除かれた藻を吸引して浄化機構4側に送り込むことで行われている。
【0032】 なお、水槽によっては、円筒形に形成され垂直ガラスが曲面を備えるものもあ るが、その場合、筒状吸引部の構成は、垂直ガラスの曲面に合うように曲折して 吸引部12bおよび,ガラス払拭部材を形成することで対応する構成としている 。
【0033】 さらに、図5で示すように、筒状吸引部22は、有底筒状体として形成するこ とで、水槽10以外の例えば、循環浄化機構20の浄化作業にも使用することが 可能である。この循環浄化機構20は、その内部にゼオライト、サンゴ片、カキ ガラなどの濾材25が入っており、飼育用水がその濾材を通過する際に水中の不 要物を浄化する構成のものである。
【0034】 そして、図5で示すように、循環浄化機構20の浄化作業を行う場合は、濾材 25上に溜まった飼育用水内に、筒状吸引部22を没入させ、第1浄化機構4の 排出接続部4hに接続した供給ホース5を前記循環浄化機構20の排出側に接続 する。そして、第1浄化機構4の駆動ポンプ4fを作動させることで、循環浄化 機構20の濾材25の下側から上側に向かって水流を起こし、濾材25内の沈殿 物・老廃物11を取り除くことができるものである。
【0035】 したがって、循環浄化機構20の濾材25中に生息しているバクテリア、濾過 細菌を殺すこと無く、沈殿物・老廃物11だけを除くことができる。そのため、 循環浄化機構20内を分解して洗い流す必要はない。
【0036】 なお、上記した実施例の筒状吸引部は、その形状が、三角形や、四角形や多角 形であっても構わない。また、第1浄化機構では、フィルタを複数段重ねて使用 することで、各フィルタが汚れた場合に、汚れたフィルタを洗い、濾過部の浄化 精度を維持でき、濾過部の清掃作業が容易となる。さらに、前記フィルタを清掃 する場合は、本体と蓋を止め付ける複数のバッックルを開放することで、容易に フィルタが取り出せる構成としているため、浄化機構の保守管理が容易にできる 。
【0037】 また、浄化機構の吸入接続部および排出接続部には、接続されるパイプ径の大 きさが多少変化しても対応できるように、環状部を回転させることで接続するす るパイプを締付けて接合する構成のジョイント部材(TPジョイントや、TPジ ョイントを上下位置から半分に切断して使用するものなど)を使用すると都合が 良い。
【0038】
【考案の効果】
以上に述べたように本考案は次の優れた効果を発揮する。 洗浄装置は、くらげ、魚などの水中生物を水槽内に入れたまま、底砂およ び飼育用水(海水、淡水)の洗浄が可能であるため、洗浄作業が容易であり作業 性に優れている。
【0039】 洗浄装置は、その筒状吸引部を上下動させ水槽内を移動することで、底砂 を順次洗浄していくと共に、底砂の状態が自然環境により積載した状態に近くな り魚などの水中生物にとって住みよい環境が提供できる。 洗浄装置は、底砂の洗浄しながら海水および淡水の洗浄も同時に行うこと が可能であり、第1浄化機構および第2浄化機構を介して洗浄作業を行うことで 、飼育用水の浄化精度をより向上させることができる。
【0040】 洗浄装置は、水中生物を水槽内に入れたまま、底砂および海水の洗浄が可 能であるため、店内のインテリアとして使用している場合でも、その営業中の水 槽の洗浄作業を可能とする。 洗浄装置の筒状吸引部は、操作パイプが接続手段を介して延設可能に構成 されているため、水中に手指を入れることなく飼育用水および底砂の洗浄作業を 可能とする。また、水槽の高さ寸法に対応して底砂および飼育用水の洗浄作業を 効率よく行うことができる。
【0041】 洗浄装置の筒状吸引部は、接続パイプに着脱自在に設けられているため、 水槽の大きさや、底砂の大きさに対応して取り替えることが可能であり、洗浄作 業の能率の向上が可能である。 筒状吸引部は、その構成が上下の吸引部を連結部を介して連結し、上下の 連結部の間に払拭部材を設けているため、垂直ガラス面に対応してガラスに付着 した藻などの清掃が適切にできる。また、垂直ガラスが曲面を備えていても、筒 状吸引部をその球面に対応して形成することで、水槽ガラスの形状に対応して効 率よく清掃作業が行える。
【0042】 筒状吸引部の形状を有底筒状体に形成し、この有底筒状体に接続パイプを 取り付けているため、浄化機構の吸引ポンプの吸引動作では強すぎる場合に、必 要な物だけを吸引することができ、循環浄化機構の浄化部に使用することが可能 となる。そのため、濾材に生息しているバクテリヤや、濾過細菌を生かしたまま で濾材の浄化作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の洗浄装置を示す正面図である。
【図2】この考案の洗浄装置の要部を示す原理図であ
る。
【図3】この考案の洗浄装置の応用例を示す正面図であ
る。
【図4】この考案の洗浄装置の応用例を示す筒状吸引部
の斜視図である。
【図5】この考案の洗浄装置の応用例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2、12、22 筒状吸引部 3 接続パイプ 3a 操作パイプ 3e 接続手段 4 第1浄化機構 4a 吸入接続部 4c 濾過部 4f 吸引ポンプ(駆動ポンプ) 4h 排出接続部 5 供給ホース 6 第2浄化機構 7 介在パイプ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】くらげ、海水魚や淡水魚などの水中生物の
    水槽内に置かれる砂や小石などの底砂、および、海水ま
    たは淡水などの飼育用水の洗浄装置であって、 前記洗浄装置は、水槽内の飼育用水に没入する筒状吸引
    部と、この筒状吸引部の後部に着脱自在に接続される接
    続パイプと、この接続パイプの他端を取り付ける、吸入
    接続部および排出接続部を有する第1浄化機構と、この
    第1洗浄機構の排出接続部に接続する供給ホースとから
    構成され、 前記第1浄化機構は、飼育用水を筒状吸引部から吸引し
    て供給ホース側に循環させる駆動ポンプと、接続パイプ
    から送られて来た飼育用水を濾過する濾過部とを備える
    ことを特徴とする水槽内洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記第1浄化機構は、その排出接続部に介
    在パイプを接続し、この介在パイプの他端を、吸入接続
    部および排出接続部を備える第2の浄化機構に接続し、
    この第2浄化機構の排出部に前記供給ホースを接続し、 前記第2浄化機構は、介在パイプから送られてきた飼育
    用水を濾過する第2濾過部を備える請求項1に記載の水
    槽内洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記筒状吸引部は、操作パイプを介して接
    続パイプと接続され、前記操作パイプは、少なくともそ
    の一端に接続手段を備え、この操作パイプを操作パイプ
    の軸線方向に延設自在に構成した請求項1に記載の水槽
    内洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記筒状吸引部は、前記水槽の垂直ガラス
    形状に対応して形成した筒状体を上下に離間して併設し
    た上下の吸引部と、これら上下の吸引部の間に設け上下
    の吸引部の側面より突出したガラス払拭部材と、前記上
    下の吸引部を連結する連結部とから構成される請求項
    1、2または3に記載の水槽内洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記筒状吸引部は、有底筒状体に形成さ
    れ、この有底筒状体に前記接続パイプを取付部を介して
    取り付けた請求項1、2または3に記載の水槽内洗浄装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180000592U (ko) * 2018-02-22 2018-02-28 유진형 아쿠아리움 침전이물질 제거장치

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