JP3001504U - 保温食器 - Google Patents

保温食器

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JP3001504U
JP3001504U JP1994002584U JP258494U JP3001504U JP 3001504 U JP3001504 U JP 3001504U JP 1994002584 U JP1994002584 U JP 1994002584U JP 258494 U JP258494 U JP 258494U JP 3001504 U JP3001504 U JP 3001504U
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heat
tableware
fiber
fibers
insulating material
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JP1994002584U
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清 小野
健次 嶋倉
進 青木
幹夫 塚原
力夫 福田
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Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温性にすぐれるだけでなくその保温性が長
期間使用後も劣化しない保温食器を提供する。 【構成】 器壁を中空にしたプラスチック製保温食器の
中空部9に、有機合成繊維と無機繊維との混合物が器壁
中空部の形状に合わせて成形されてなる嵩高な繊維質断
熱材7を充填した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、保温性の良いプラスチック製食器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食器に盛られた温かい料理をなるべく冷めないようにするため、器壁を中空に して保温性を良くした食器は公知である。 しかしながら、中空にしただけのものは、中空部の空気の対流による伝熱が活 発であるため、大幅な保温性向上は期待できない。
【0003】 中空構造の保温食器における空気の対流による熱伝導を妨げるため、中空部に 発泡ポリウレタン樹脂の原液を注入して中で発泡させ、中空部内を高発泡ポリウ レタンで充満させたものもあるが、ポリウレタンの発泡に通常使用されるハロゲ ン化炭化水素系発泡剤は安全性に問題があって食器製造には使用できず、使える 発泡剤が限定されるという製造上の問題点があるほか、発泡ポリウレタンは耐熱 性があまり良くなく、食器の中で繰り返して加熱と冷却を受け更に機械的衝撃を 受ける間に発泡ポリウレタンが劣化し、変形したりして、当初の断熱性能を示さ なくなるなどの問題点がある。
【0004】 ガラスウール等、耐熱性のよい無機繊維を適量充填して断熱材とすることも考 えられたが、無機繊維は、加熱・冷却の繰り返しによる劣化はほとんどないもの の、剛直なため、盛り付け、配膳、洗浄等のたびに繰り返される機械的衝撃によ って折れやすい。このため、均一な充填状態を長期間維持することができず、徐 々に偏在するようになり、食器の保温性能は低下する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案の目的は、保温性にすぐれるだけでなくその保温性が長期間使用 後も劣化しない、改良された保温食器を提供することにある。 なお、保温性のよい食器は冷たいほうがおいしい飲食物を冷たいまま飲食に供 するのにも好適なものである。したがって、この明細書では“保冷”を含む意味 で“保温”と言う。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成することに成功した本考案は、器壁を中空にしたプラスチック 製保温食器における中空部に、有機合成繊維と無機繊維との混合物が中空部形状 に合わせて成形されてなる嵩高な繊維質断熱材を、好ましくは軽い圧縮状態で、 充填したことを特徴とするものである。
【0007】 本考案の保温食器の中空部に充填される断熱材は、ファイバー状の有機合成繊 維と無機繊維の混合物を、適量の結合剤を用いて嵩高な、圧縮復元性のよい成形 体としたものである。その製造法は次のとおりである。
【0008】 原料の有機合成繊維としては、食器の煮沸殺菌に耐える耐熱性を有するもので あれば何でもよく、たとえばビニロン、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維 、ポリアミド繊維、アクリル繊維、アラミド繊維等を使用することができる。有 機繊維でも吸湿性の強いセルロース系繊維や羊毛等は、食器本体に微細な亀裂が 入っただけでも吸湿し、気がつかないうちに細菌汚染を起こしたりするので好ま しくない。無機繊維としては、ロックウール、ガラス繊維、セラミック繊維(た とえばアルミノシリケート繊維、アルミナ繊維、ムライト繊維、シリカ繊維、マ グネシア繊維)等を用いることができる。
【0009】 特に好ましい繊維の組み合わせは、耐熱性のよいアラミド繊維とセラミック繊 維の中では柔軟なアルミノシリケート繊維の組み合わせである。
【0010】 繊維長は、有機合成繊維については約0.5〜20mmが好ましく、特に好まし いのは約0.8〜5mmである。無機繊維については約1〜30mmが好ましく、特 に好ましいのは約1〜10mmである。上記範囲よりも短い繊維は嵩高で圧縮復元 性のよい成形体を作るのに適せず、また、長すぎる繊維は均一な混合と成形が困 難である。
【0011】 上述の原料繊維から断熱材を製造する場合、有機合成繊維と無機繊維は成形前 に均一な混合物にしておく。両者の混合比率は、無機繊維100重量部あたり有 機合成繊維2〜150重量部が適当である。
【0012】 成形は、原料繊維混合物を多量の水中に投入し、撹拌して繊維分散液を調製す る。このとき、成形形状を固定するための結合剤(たとえばアクリル樹脂エマル ジョン系のもの)を繊維分散液中に適量添加する。
【0013】 得られた繊維分散液を、立体的な食器器壁の中空部の形状どおりの成形体を与 える型を用いて脱水成形するか、シート状に脱水成形した後、乾燥する。また、 成形条件を選ぶことにより、成形体の最終的な厚さが中空部の厚さの約1〜2. 5倍になるようにし、且つ嵩密度が約0.1〜0.2g/cm3である成形体が得られ るようにする。
【0014】 上述のようにして得られる繊維質断熱材を中空部に収容した保温食器を製作す るには、中空部が形成されるよう外壁部分と内壁部分に分けて、食器製造に適し た任意のプラスチックを用いて食器の器壁を成形し、中空部形状に合わせて成形 された繊維質断熱材を外壁部分成形物と内壁部分成形物の間に挟み、外壁部分と 内壁部分とを合体させ、接合すべき部分を超音波溶着法等により溶着させる。
【0015】 繊維がシート状に成形された断熱材を用いる場合は、食器製作に先立って、中 空部のすべてを埋めるのに必要な1または2以上の裁断片をシート状断熱材から 用意し、それを、外壁部分成形物と内壁部分成形物とを接合するときそれらのい ずれかに沿って湾曲させ、密着させる。 中空部の厚さよりも厚く作られた繊維質断熱材を用いた場合は、保温食器が完 成したとき断熱材は軽く圧縮された状態になる。
【0016】 本考案の保温食器の種類および形状は、本考案を適用可能なものである限り、 なんら制限されるものではない。その具体例としては飯椀、汁椀、丼、カップ類 、スープ皿等がある。蓋を備えた食器の場合は蓋の部分にも本考案による保温構 造を採用できることは言うまでもない。
【0017】
【作用】
本考案の保温食器においては、器壁中空部の形状に合わせて成形されて充填さ れた繊維質断熱材が中空部空気層の対流を妨げ、対流による伝熱を低水準に抑制 する。 有機合成繊維と無機繊維の混合物が成形されてなる繊維質断熱材は、その中に 均一に分布する高強度の有機合成繊維が機械的衝撃を吸収し緩和して無機繊維が 折れるのを防止するから、食器が長期間使われた後も物性劣化や形状変化を起こ さない。特に、この断熱材が軽い圧縮状態で充填された保温食器は、加熱・冷却 や機械的衝撃を繰り返し受けても断熱材が変形したり位置ずれを起こしたりせず 、長期間、当初の保温性能を発揮する。
【0018】
【実施例】
図示した本考案実施例は、蓋付き食器の本体部分1および蓋2の部分の両方が 、熱可塑性合成樹脂を用いて別個に成形されたのち接合部a,bで溶着された外 壁3,4と内壁5,6との間に、繊維質断熱材7,8を、軽い圧縮状態で介在さ せてなるものである。
【0019】 繊維質断熱材7,8は、アルミノシリケート繊維92重量部とアラミド繊維8 重量部との混合物を、アクリル樹脂エマルジョン系結合剤3.5重量部を用い、 それぞれ中空部9,10の形状に合わせて成形したものである。
【0020】
【考案の効果】
上述のように、本考案の保温食器は中空部に充填された繊維質断熱材が加熱・ 冷却や機械的衝撃を繰り返し受けても変形したり位置ずれを起こしたりしないの で、長期間使用しても保温性能が低下せず、温かい料理は温かい状態で、また冷 たい料理は冷たい状態で、おいしく飲食することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案実施例を示す一部破断側面図である。
【符号の説明】
3,4:外壁 5,6:内壁 7,8:繊維質断熱材 9,10:中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小野 清 長野県長野市三輪3−1−30 (72)考案者 嶋倉 健次 長野県長野市上野2−111−1 (72)考案者 青木 進 神奈川県横浜市金沢区富岡西4−62−6 (72)考案者 塚原 幹夫 千葉県印旛郡印西町小倉台1−1 (72)考案者 福田 力夫 長野県上水内郡牟礼村大字牟礼708−4

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器壁を中空にしたプラスチック製保温食
    器において、中空部に、有機合成繊維と無機繊維との混
    合物が器壁中空部の形状に合わせて成形されてなる嵩高
    な繊維質断熱材が充填されていることを特徴とする保温
    食器。
  2. 【請求項2】 繊維質断熱材が圧縮状態で充填されてい
    る請求項1記載の保温食器。
  3. 【請求項3】 有機合成繊維がアラミド繊維であり無機
    繊維がアルミノシリケート繊維である請求項1または請
    求項2に記載の保温食器。
JP1994002584U 1994-02-28 1994-02-28 保温食器 Expired - Lifetime JP3001504U (ja)

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