JP3001437U - サンプリング装置 - Google Patents

サンプリング装置

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JP3001437U
JP3001437U JP1994002593U JP259394U JP3001437U JP 3001437 U JP3001437 U JP 3001437U JP 1994002593 U JP1994002593 U JP 1994002593U JP 259394 U JP259394 U JP 259394U JP 3001437 U JP3001437 U JP 3001437U
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reel
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貴之 渡邊
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反応釜のマンホールを開放することなく、し
かも反応釜内部を真空、または、加圧状態のままで薬液
などの反応液のサンプリングが行える装置を提供するこ
とにある。 【構成】 リークバルブ11を備えた水平管路10aに
対し、下端が反応釜1などの罐体に設けたボールバルブ
9などの開,閉塞手段に着脱可能とした垂直管路10b
の上端を連通結合して正面形状が略T字形の管体10を
構成せしめ、該管体10を構成する前記水平管路10a
内に、外部操作30,39により正転,逆転が可能で、
而も、一端にサンプリングカップ18を連着せる糸条1
7を巻回したリール16を気密構造をもって軸架すると
ともに、このリールを前記水平管路10aと垂直管路1
0bとの結合部に配設し、一方、前記垂直管路10bの
中途部に管路内部が視知しうる視知部41を設け、この
視知部41と前記水平管路10aの結合部との間の垂直
管路10b部を気密的に分離可能としたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、全産業の中で化学設備を有している技術分野に適し、特に、反応釜 などにおけるサンプリング装置の改善に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
医薬品分野においては、付加価値の高い、高品質な製品の多品目少量試製が要 求されており、サンプリングによる品質の安定管理のニーズが高まっている。 しかしながら、従来のサンプリング手段は、例えば、反応釜のマンホール(開 口部)を手作業で開放し、手作業でサンプル液を採取するなどの手段が講じられ ており、このような手段は、作業上の制約、サンプル液の外部汚染、作業者の人 体への影響など様々な問題をかかえているのが実情であり、これらの改善が望ま れていた。
【0003】 本考案の目的は、反応釜のマンホールを開放することなく、しかも反応釜内部 を真空、または、加圧状態のままで薬液などの反応液のサンプリングが行える装 置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従来技術の課題を解決する本考案の構成は、リークバルブを備えた水平管路に 対し、下端が反応釜などの罐体に設けたボールバルブなどの開,閉塞手段に着脱 可能とした垂直管路の上端を連通結合して正面形状が略T字形の管体を構成せし め、該管体を構成する前記水平管路内に、外部操作により正転,逆転が可能で、 而も、一端にサンプリングカップを連着せる糸条を巻回したリールを気密構造を もって軸架するとともに、このリールを前記水平管路と垂直管路との結合部に配 設し、一方、前記垂直管路を気密的に分離可能としたこと、および前記垂直管路 の中途部に管路内部が視知しうる視知部を設け、この視知部と前記水平管路の結 合部との間の垂直管路を気密的に分離可能としたものである。
【0005】
【作用】
反応釜のマンホールを開放することなく加圧、真空状態でも容易に反応過程中 の反応液を随時サンプリングすることが可能である。接液部はテフロン(登録商
標)などの耐 食性材料によって構成されているため、あらゆる酸・アルカリ・有機溶媒に対し 、抜群の耐食性を有し、有機物やイオンの溶出はない。クローズドシステムの採 用に依り、サンプル液は外気に一切触れないので成分の変化がない。サンプル液 に依る人体への影響はなく、かつ操作も非常に簡単で、また、装置本体の分解、 組立が容易であり、洗浄等イージーメンテナンス構造となっている。
【0006】
【実施例】
次に、図面について本考案実施例の詳細を説明する。 図1は本考案装置の使用状態を示す一部切欠正面図、図2は本考案装置の一部 切欠正面図、図3はリールの回転伝達機構を示す要部の正面図、図4は各分解連 結部に使用するクランプ機構の正面図である。
【0007】 図1,図2について本考案装置の詳細を説明すると、1は反応釜であって、該 反応釜1の上部は2階フロアー2に支持されている。この反応釜1の天蓋部1a 中心にはモータ3を備えた軸4が貫通垂下されており、軸4の下端は反応釜1内 の中心下部まで垂下され、その下端には撹拌翼5がとりつけられている。図中6 は薬液などの反応液である。前記天蓋部1aの一側には、比較的径大のパイプ7 が垂直姿勢でとりつけられており、この上端にはフランジ8とテフロン系樹脂材 料よりなるシールリング(図示略)を介して比較的径大のボールバルブ9を設け る。
【0008】 10は、正面形状がT字形をしたステンレス材料よりなる管体で、該管体10 は水平管路10aと垂直管路10bの連通結合により構成されている。前記水平 管路10aにはリークバルブ11が設けられるとともに、この水平管路10a内 には、これの中心軸線に沿う軸12が挿入してあり、該軸12の一端は水平管路 10aの一側端に着脱可能に挿嵌した軸受メタル13に軸支され、また、軸12 の他端は水平管路10aの他側端に着脱自在に挿嵌した軸受メタル14に軸支さ れており、この軸受メタル14にはオイルシール(図示略)を設け、軸12の外 側端に設けたギア15に使用するオイルが内部に侵入するのを防止している。 前記軸12には、ステンレス材料よりなるリール16が固定してあり、該リー ル16は、水平管路10aに結合される前記垂直管路10bの結合部に配設され ている。このリール16にはテフロン樹脂材料よりなり、かつ、前記反応釜1の 反応液6内に至る長さをもつ糸条17の一端が止着されるとともに、多重に捲回 されており、この糸条17の他端には、テフロン樹脂材料よりなるサンプリング カップ18が連着してある。このサンプリングカップ18の大きさは、前記垂直 管路10b,ボールバルブ9,パイプ7内を自由に通過しうる大きさとすること は勿論のこと、糸条17に連結される通液孔19をもつキャップ18aと、これ に螺合するカップ18bとからなるものである。 また、前記水平管路10aの一側端部にフランジ20が形成してあり、このフ ランジ20とテフロン樹脂材料よりなるシールリング21,フランジ22をもつ 盲短筒23とが図4で示すクランプ機構24により分解,組立可能に結合されて いる。前記盲短筒23には前記軸受メタル13が着脱自在に結合してある。また 、水平管路10aの他側端部にフランジ25を設け、このフランジ25とテフロ ン樹脂材料のシールリング26,フランジ27をもつ短筒28とがクランプ機構 24により分解,組立可能に結合されている。この短筒28の外側端には、正面 形状がL字形をした架台29が設けてある。 前記架台29には、図1で示すようにエアモータ30が着脱可能に搭載してあ り、このエアモータ30の出力軸31に設けたギア32が前記ギア15に噛合さ れ、軸12、詳しくは、前記リール16に回転が伝達され、糸条17の巻き取り ,巻き戻しが行えるようにしたものである。図中、33はエアモータ30の正転 ,逆転切換えスイッチ,34はエアのオン,オフを司るスイッチである。 また、前記架台29に図3で示す回転伝達機構35を着脱可能に搭載し、軸1 2、即ち、リール16に正,逆回転を与える。この回転伝達機構35の構成は、 ホルダー36に比較的径大のギア37を軸架し、このギア37の軸38端に操作 把輪39を設け、手動による操作把輪39の正,逆回転により前記リール16を 巻き取り,巻き戻し方向に回転するようにしたものである。
【0009】 一方、前記垂直管路10bの中途部に、管路内部が視知可能なサイトグラス4 0を気密的に張設した視知部41を設けるとともに、この視知部41の上下部の 垂直管路10bを分解,組立可能とする。即ち、この垂直管路10bを前記水平 管路10aに直結される管路aと、視知部41の上下に直結される管路bと、前 記ボールバルブ9の上部に直結されるフランジ42をもつ管路cとに分割し、夫 々の管路a,b,cが結合される部位にフランジ43,テフロン樹脂材料よりな るシールリング44を設け、これらのフランジ43とシールリング44が、図4 に示すクランプ機構24によって分解,組立てが可能としたものである。尚、ク ランプ機構24は公知であるので、その構造の詳細な説明は省略する。また、前 記オイルシール,糸条17,シールリング21,26,44,サイトグラス40 などを除く全ての部材にはテフロンコーティングを施したステンレス鋼材料を使 用し、接液又は気体接触によるステンレスの腐食を防ぐようにするものである。
【0010】
【作用の説明】
図1、または、図2の状態において、先づリークバルブ11を閉じ、次いで、 ボールバルブ9を開いて管体10内を反応釜1の真空、または、加圧の状態と同 じ条件とし、更に、撹拌を停止する。エアモータ30、または、回転伝達機構3 5によりリール16を回転し、糸条17を巻き戻してサンプリングカップ18を 図1に示すように反応液6中に没入し、通液孔19よりカップ18b内に反応液 6を流入採取させたのち、リール16を巻き戻し方向に回動してサンプリングカ ップ18をゆっくり上昇せしめる。 サンプリングカップ18が視知部41に到達したらリール16の回転を止め、 ボールバルブ9を閉じ撹拌を再開する。次いで、リークバルブ11をゆっくり開 いて管体10内を大気圧まで戻したのち、視知部41上のクランプ機構24を外 して垂直流路10bの上部を分離してサンプリングカップ18をとり出し、別の サンプリング容器(図示略)に直ちに移す。サンプリングカップ18を洗浄した のち再度これを垂直管路10b内に挿入して視知部41上の垂直管路10bをク ランプ機構24にて気密結合し、前記の要領でサンプリングを繰り返し行う。 サンプリング終了後は、クランプ機構24の付設部を全て解除して本考案装置 を細分化し、分解洗浄する。ボールバルブ9の上部フランジ部にシールリング( 図示略)を介して盲板(図示略)を付設する。
【0011】
【考案の効果】
上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が得られる。 (a)反応釜が加圧,真空状態でも、そのままの状態で容易に而も適確に反応液 を随時サンプリングすることが可能で、従来技術のように、サンプル液による人 体への影響はなく、操作も非常に簡単である。 (b)本考案の装置によれば、クロードシステムが可能となり、サンプル液は外 気に触れることがないので、成分の変化がない。 (c)接液部はテフロンやステンレス鋼にテフロンコーティングを施した材料な どの耐食性材料によって構成されているため、あらゆる酸,アルカリ,有機溶媒 に対して抜群の耐食性を有し、有機物やイオンなどの溶出がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の使用状態を示す一部切欠正面図で
ある。
【図2】本考案装置の一部切欠正面図である。
【図3】リールの回転伝達機構を示す要部の正面図であ
る。
【図4】各分解連結部に使用するクランプ機構の正面図
である。
【符号の説明】
1 反応釜 1a 天蓋部 2 フロアー 3 モータ 4 軸 5 撹拌翼 6 反応液 7 パイプ 8 フランジ 9 ボールバルブ 10 管体 10a 水平管路 10b 垂直管路 a 管路 b 管路 c 管路 11 リークバルブ 12 軸 13 軸受メタル 14 軸受メタル 15 ギア 16 リール 17 糸条 18 サンプリングカップ 18a キャップ 18b カップ 19 通液孔 20 フランジ 21 シールリング 22 フランジ 23 盲短筒 24 クランプ機構 25 フランジ 26 シールリング 27 フランジ 28 短筒 29 架台 30 エアモータ 31 出力軸 32 ギア 33 スイッチ 34 スイッチ 35 回転伝達機構 40 サイトグラス 41 視知部 42 フランジ 43 フランジ 44 シールリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リークバルブを備えた水平管路に対し、
    下端が反応釜などの罐体に設けたボールバルブなどの
    開,閉塞手段に着脱可能とした垂直管路の上端を連通結
    合して正面形状が略T字形の管体を構成せしめ、該管体
    を構成する前記水平管路内に、外部操作により正転,逆
    転が可能で、而も、一端にサンプリングカップを連着せ
    る糸条を巻回したリールを気密構造をもって軸架すると
    ともに、このリールを前記水平管路と垂直管路との結合
    部に配設し、一方、前記垂直管路を気密的に分離可能と
    したことを特徴とするサンプリング装置。
  2. 【請求項2】 前記垂直管路の中途部に管路内部が視知
    しうる視知部を設け、この視知部と前記水平管路の結合
    部との間の垂直管路を気密的に分離可能とした請求項1
    記載のサンプリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107167429A (zh) * 2017-07-28 2017-09-15 洛阳市三诺化工有限公司 一种用于生产tbp磷酸三丁酯的反应釜用观察采样装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107167429A (zh) * 2017-07-28 2017-09-15 洛阳市三诺化工有限公司 一种用于生产tbp磷酸三丁酯的反应釜用观察采样装置
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