JP3000377U - ゴミ収積箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴミ体を出し入れする開閉体の付近に、ゴミ
体が山積み収積されることがなく、またゴミを投入する
とき、より安全なゴミ収積体を提供する。 【構成】 ゴミ体ａを収納する容枠体１に内部が透視で
きる網部２を設け、この容枠体１の前側にゴミ体ａを出
し入れする開閉体３を付設し、この開閉体３の上部にゴ
ミ体ａを投入できる投入部４を設け、この投入部４に投
入部４の上縁より下縁に向かって垂れ下がった吊り下げ
体５を開閉自在に付設したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はゴミ体を収納するゴミ収積箱に係るものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

昨今、地球全体の環境問題が国の内外を問わず注目されているが、中でも生活 廃棄物のゴミ処理の問題は日常生活上最も身近な問題となっている。

【０００３】 とりわけ自治体やその委託業者が回収に当たっている現在の家庭用生活廃棄物 のゴミ体のゴミ収積箱は、ゴミ体をゴミ収積箱に投入するとき、ゴミ体を入れ易 い開閉体の付近の箱内に集中して投入されがちのため、ゴミ体がゴミ収積箱の出 し入れ口付近に山積み収積され、出し入れが困難な欠点があった。

【０００４】 また、歩道上にゴミ収積箱を設置する場合、出し入れ口をゴミ収集車がゴミ体 を収集し易い車道側に面して設置すると、投入者が車道にまわり込んで投入せね ばならない危険があり、出入口を歩道側に面せしめるとゴミ収集車の作業員の労 働負担が増す欠点があった。

【０００５】 また、歩道と車道の区別のない小路などに設置する場合は、投入者が更に歩道 の中央寄りに立ち入ってゴミ体を投入せねばならない欠点があった。

【０００６】 本考案は上記欠点を解決したゴミ収積箱を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００８】 ゴミ体を収納する容枠体に内部が透視できる網部を設け、この容枠体の前側に ゴミ体を出し入れする開閉体を付設し、この開閉体の上部にゴミ体を投入できる 投入部を設け、この投入部に投入部の上縁より下縁に向かって垂れ下がった吊り 下げ体を開閉自在に付設したことを特徴とするゴミ収積箱に係るものである。

【０００９】 容枠体の前側以外にゴミ体を投入できる投入部を設けたことを特徴とする請求 項１記載のゴミ収積箱に係るものである。

【００１０】

【作用】

請求項１記載の作用について説明する。

【００１１】 網部２より容枠体１の内部を透視してゴミ体ａが比較的収積していないゴミ収 納体１の床面上に、上縁より下縁に向かって垂れ下がった吊り下げ体５を押動し てゴミ体ａを投入部４より投入する。

【００１２】 開閉体３を開いてゴミ収積箱内に収積されたゴミ体ａを取り出す。

【００１３】 請求項２記載の作用について説明する。

【００１４】 歩道上に投入部４を後面に設けたゴミ収積箱を設置し、ゴミ収積箱の後側上部 の、歩道側に面した投入部４よりゴミ体ａを投入し、車道に面した前側の開閉体 ３を開いてゴミ体ａを収集する。

【００１５】 また、歩道と車道の区別のない小路の一側に、投入部４を側面に設けたゴミ収 積箱を設置し、側面の投入部４よりゴミ体ａを投入し、前側の開閉体３を開いて ゴミ体ａを収集する。

【００１６】

【実施例】

添付図面は本考案に好適な一実施例を図示したもので、ゴミ体ａを収納する容 枠体１に内部が透視できる網部２を設け、この容枠体１の前側にゴミ体ａを出し 入れする開閉体３を付設する。

【００１７】 アングル材や中空筒体材で箱枠状に構成した容枠体１の左右の側面及び上面を 内部が透視できる金属又は合成樹脂で形成した網部２で被覆し、床面６を板体で 形成する。容枠体１の前面にゴミ体ａを出し入れする観音開き状の開閉体３を設 け、この開閉体３のほぼ中央にかんぬき金具７を付設する。尚、符号９は蝶番で ある。

【００１８】 開閉体３の上部にゴミ体ａを投入できる投入部４を設け、この投入部４の開口 上縁部寄りに丸棒状の軸杆８を横架する。この軸杆８に上縁より下縁に向かって 垂れ下がった吊り下げ体５を開閉自在に付設する。

【００１９】 図示した吊り下げ体５は複数個の丸棒を正面より見てＵ字型状に折り曲げ、各 々の開口上端縁を小環状に折り曲げ、この小環状折り曲げ部を前記軸杆８に被嵌 して、吊り下げ体５の下縁を軸杆８を軸芯として上下擺動自在にならしめた場合 を図示しているが、この吊り下げ体５を上端部を小環状に折り曲げた複数個の棒 体で形成したのれん状の吊り下げ体５で構成したり、縁板で囲繞した複数個の枠 体の夫々に網体を張設し、その各々の枠体の左右の上端縁に軸受部を設け、この 軸受部に前記軸杆８を挿通して吊り下げ体５を形成しても良い。

【００２０】 また、容枠体１の前側の後面又は側面にゴミ体ａを投入できる投入部４を設け る。

【００２１】

【考案の効果】

請求項１記載の効果について説明する。

【００２２】 ゴミ体を収納する容枠体に内部が透視できる網部を設け、この容枠体の前側に ゴミ体を出し入れする開閉体を付設し、この開閉体の上部にゴミ体を投入できる 投入部を設け、この投入部に投入部の上縁より下縁に向かって垂れ下がった吊り 下げ体を開閉自在に付設したので、ゴミ体をゴミ収積箱に投入するとき、網部よ り容枠体の内部を透視してゴミ体が比較的収積されていないゴミ収積体の床面６ 上に、開閉体の上部に設けた投入部よりゴミ体を投入できるので、ゴミ体がゴミ 収積箱内にほぼ平均して収納され、しかもゴミ体が収積箱内に段積状態に一杯に 収積できるので従来よりも収積量が増大し、従来のようにゴミ体がゴミ体を入れ 易い開閉体の付近に集中し、開閉体の内側に山積み状に乱雑に収積してゴミ体の 出し入れが難しい欠点が解消されるとともに、吊り下げ体を投入部の上縁より下 縁に向かって垂れ下がった状態で付設したので、ゴミ体を投入するとき、ゴミ体 で吊り下げ体を押動すると簡単に吊り下げ体の下縁が内部上方に開動して投入部 が開口し、ゴミ体を投入した後、自動的に自重により吊り下げ体がもとの状態に 垂れ下がって投入部を覆うため、烏や猫などにより収積体内のゴミが散乱するこ とが防止できる実用的で秀れたゴミ収積箱となる。

【００２３】 請求項２記載の効果について説明する。

【００２４】 開閉体を前側に投入部を裏側に設けたゴミ収積箱を、その開閉体側を車道に面 した歩道上に設置し、ゴミ体を歩道側より投入部に投入し、ゴミ収集車は車道に 面した開閉体を開いてゴミ体を収集できるので、従来のようにゴミを投入する人 々が車道に回り込んで投入する危険が解消し、ゴミ収集車の作業員の労働負担が 増さない安全で実用的なゴミ収集箱となる。

【００２５】 また、歩道と車道の区別のない小路などの一側に開閉体を前側に投入部を側面 に設けたゴミ収積箱を設置し、その側面の投入口よりゴミ体を投入し、前側の開 閉体を開いてゴミ収集車の作業員がゴミ収集することができるので、ゴミを投入 する人々が更に歩道の中央寄りに立ち入ってゴミ体を投入せねばならない危険か ら解消される、車にとっても人にとっても従来に比し安全となる実用的なゴミ収 積箱となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１記載の実施例の斜視図である。

【図２】上記の側断面図である。

【図３】請求項２記載の実施例の投入部を後側設けたゴ
ミ収積箱の側面図である。

【符号の説明】

１ 容枠体 ２ 網部 ３ 開閉体 ４ 投入部 ５ 吊り下げ体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴミ体を収納する容枠体に内部が透視で
   きる網部を設け、この容枠体の前側にゴミ体を出し入れ
   する開閉体を付設し、この開閉体の上部にゴミ体を投入
   できる投入部を設け、この投入部に投入部の上縁より下
   縁に向かって垂れ下がった吊り下げ体を開閉自在に付設
   したことを特徴とするゴミ収積箱。
2. 【請求項２】 容枠体の前側以外にゴミ体を投入できる
   投入部を設けたことを特徴とする請求項１記載のゴミ収
   積箱。