JP2994793B2 - 高ターンダウン比を有する予混合ガスバーナ - Google Patents

高ターンダウン比を有する予混合ガスバーナ

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ファン デル フェーン ゴエコ
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ガステック エヌ.ファウ.
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D14/00Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
    • F23D14/46Details, e.g. noise reduction means
    • F23D14/72Safety devices, e.g. operative in case of failure of gas supply
    • F23D14/82Preventing flashback or blowback
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • Gas Burners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小形熱交換器により液
浴を加熱するのに適するガスバーナ、特に天然ガスバー
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】オランダ特許出願89−02968に
は、液体を加熱するための熱交換器に関する実施例が開
示されており、この熱交換器はその形および大きさによ
り、従来から使用されてきた電気加熱素子と交換可能で
ある。
【0003】特にそのような熱交換器が小形の場合、バ
ーナは特別な仕様が必要である。
【0004】前記熱交換器は、しばしば高背圧を、接続
するバーナにかける。さらに作動時中、炎は長さの短い
ものとなる。炎の温度は、高くて一定でなければならな
い。バーナはいわゆる予混合式のもの、すなわち実質的
にガスと空気との理論混合比、好ましくは少し空気が過
剰の混合ガスが供給されるバーナが望ましい。すなわち
これは、1つには燃焼が二次空気の供給が適当になされ
ない空間で起こるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ガスと空気との可燃性
混合ガスが供給されたバーナは、逆火が起こり易い。逆
火は、可燃性混合ガスの流速が混合ガスの燃焼速度より
も落込む場合に発生する。一方、ガスバーナの一般的な
性質として、可燃性混合ガスの流速が混合ガスの燃焼速
度を越える場合には、炎は吹き倒され、ついには消えて
しまう。理論混合比の混合ガスは、臨界の流速が非常に
遅いので、炎が吹き倒されること、および逆火の発生の
マージンは非常に小さい。それ故、予混合ガスバーナ
は、一般に低いターンダウン比を有する。このことは、
特に天然ガスバーナに当てはまる。何故なら、天然ガス
は比較的遅い速度で燃焼し、したがって天然ガスの炎は
容易に吹き倒されるからである。
【0006】さらにターンダウン比は、バーナが前述の
状況化、すなわち高背圧を課す小形熱交換器を使用し
て、特に逆火の危険性が高い点火時においては、ターン
ダウン比はさらに限られたものとなる。
【0007】本発明の目的は、前述の不具合を解消する
こと、すなわち高ターンダウン比の高背圧下の使用に適
し、かつバーナ領域のユニット毎に大容量をもつバーナ
であって、空気が少し過剰の状態で、一酸化炭素、窒素
酸化物およびメタン生成のほとんどない天然ガスを燃焼
させるのに適当な予混合バーナを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスと空気と
の可燃性混合ガスのための接続端2を有するバーナハウ
ジング1と、狭められたバーナスロートまたは入口4に
通じる実質的に管状の混合ガス通路3で、バーナが熱交
換器6の一部であり、または熱交換器6に通じる炎管を
形成する燃焼室7に接続する前記通路3を含み、炎アレ
スタ8すなわち、逆火防止装置であって、その形状がバ
ーナスロート4に向かう流れ通過流域全体をカバーし、
凹部がバーナスロート4に向かうガスと空気との混合ガ
スを通す穴のあいた浸透性空洞体であり、その上流方向
には多くの狭められた補助ガス通路9が前記バーナスロ
ート4に設けられていることを特徴とするバーナであ
る。
【0009】また本発明は、前記炎アレスタ8はまた、
補助ガス通路9の入口に向って、混合ガス流れ通過領域
をカバーすることを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記炎アレスタ8が全体的
に下方流を分散させる円錐状の構成を有することを特徴
とする。
【0011】また本発明は、前記炎アレスタ8が、低バ
ーナ負荷時に、炎位置決め手段として機能する性質を有
する多孔質物質から成ることを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記炎アレスタ8が、長さ
1インチあたり45個の孔の密度を有する多孔質のニッ
ケルから成ることを特徴とする。
【0013】また本発明は、炎アレスタ8が、厚さ3m
mの多孔質のニッケルから成る流れ通過領域の90%を
有することを特徴とする。
【0014】また本発明は、前記炎アレスタ8が多孔質
のシリコン−カーバイトから成ることを特徴とする。
【0015】
【作用】バーナはガスと空気との可燃性混合ガスと接触
するバーナハウジングと、実質的に管状であって狭めら
れたバーナスロートまたは入口につながっていて、前記
バーナが熱交換器の一部または熱交換器に通ずる炎管を
形成する燃焼室に接続する通路を含み、炎アレスタすな
わち逆火防止装置であって、前記炎アレスタバーナスロ
ートに向かう流れ通過流域全体をカバーし凹部がバーナ
スロートに向かうガスと空気との混合ガスを通す穴の空
いた浸透性空洞体の形状を有することを特徴とするガス
バーナである。
【0016】ガスバーナの炎アレスタは、様々のタイプ
のものが知られている。ワイヤメッシュ体のものや孔の
空いたセラミック物質のもの、1群の小パイプのものな
どである。これらの炎アレスタの効果は、供給側の低温
度と炎側の高温度の温度差の発生によって生じ、供給側
の温度は混合ガスの発火温度よりも低いままである。
【0017】またバーナスロートに平行で、ガスと空気
との可燃性混合ガスの一部を主流よりも遅い速度でバー
ナスロートへ流出させ、吹き倒されて乱れ燃える炎を安
定させるための補助ガス通路の設置も知られている。
【0018】この特殊な炎アレスタとともに使用される
本発明の補助ガス通路は、ガスバーナの容量およびダー
ンタウン比を増大させる機能を有する。これらの装置
は、確かに高出力のもとで炎を安定させるが、低負荷の
もとでは炎がバーナスロートに後退し得るときさらに安
定化効果を有する。前記補助ガス通路は炎ホルダとし
て、すなわち炎位置決め手段としての機能を有する特別
の形状を持つ前記炎アレスタによってバーナスロートの
上方特に炎アレスタ内に炎が後退するまで機能を損なわ
ない。
【0019】低負荷の場合、炎の後ろに位置する前記補
助ガス通路を通って混合ガスが炎アレスタに流れ込むこ
とを防ぐために本発明の好適な実施例によれば、前記炎
アレスタはまた前記補助ガス通路の入口方向に向かう混
合ガスの流れ通過領域を覆う。したがって高負荷のもと
では、前記補助ガス通路には排他的に炎アレスタを通過
した混合ガスが供給される。低負荷のもとにおいて、供
給されるすべての混合ガスは、前記炎アレスタ中で燃焼
され、炎アレスタは下方向へターンダウン比を増大させ
る。さらに低負荷のもとでは、逆火が前記補助ガス通路
中で発生する。
【0020】前記補助ガス通路は、バーナスロートの壁
を通って延びる狭い経路の形またはバーナスロートの壁
にあいたスロットの形をしている。本発明によれば、炎
を固定手段としてまた機能し得る炎アレスタは、下方流
を分散する円錐形状の構成を一般に持つ。炎は混合ガス
の流速が、燃焼速度と同じ場所にある炎アレスタ中に位
置する。
【0021】
【実施例】実施例では、前記炎アレスタは多孔質物質で
できている。好ましい結果が1インチあたり45個の細
孔密度を有し、壁の厚さが3mmの多孔質のニッケルで
できている。また、多孔質のシリコン−カーバイドでで
きている場合にも好ましい結果が得られている。
【0022】本発明をさらに詳しく述べると、予混合バ
ーナの一実施例が添付図面を参照して実例により述べら
れる。図面は、概略的にバーナの縦方向部分を示す。
【0023】図面によれば、前記バーナは混合ガス供給
接続端を有するバーナハウジクング1を含む。前記バー
ナハウジングは、狭められたスロート4に通ずる混合ガ
ス通路3を含む。前記バーナハウジングは公知の点火装
置5を有し、ハウジング1の中心に延びている。実施例
では、バーナは燃焼室7と境界をなす熱交換器に接続さ
れている。図面は、さらに円錐状炎アレスタ8と通路9
を示す。
【0024】前記バーナの動作は、以下に示す通りであ
る。
【0025】前記接続端2を通って供給された混合ガス
は、混合ガス通路3を通り、炎アレスタ8に流される。
非常に低い混合ガス供給圧力の下で、炎は短い炎Lで示
されるように炎アレスタ内に位置する。炎は混合ガス供
給速度が混合ガス燃焼速度と同じ場所で燃え、混合ガス
が均一にしかも分散体の壁を通して軸 に供給されると
き、前記速度が前記分散体の直径が大きくなるに従って
低下することを考慮すると、供給速度および燃焼速度の
変動が前記円錐状炎アレスタ内で補償される。
【0026】燃焼可能混合ガスの供給速度が増すとき、
炎は下方へ移動し、高速度を意味するHで示されるよう
についにはスロート4を越える。このとき乱れ燃えてい
る炎は、減速された速度で前記補助ガス通路9を流れる
ガスによって安定化される。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、高ターンダウン比の高
背圧下で、炎が吹き倒されることなく、安定した燃焼が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 バーナハウジング 2 接続端 3 混合ガス通路 4 バーナスロート 5 点火装置 6 熱交換器 7 燃焼室 8 炎アレスタ 9 補助ガス通路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23D 14/82 F23D 14/02 WPI(DIALOG)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスと空気との可燃性混合ガスのための
    接続端2を有するバーナハウジング1と、狭められたバ
    ーナスロートまたは入口4に通じる実質的に管状の混合
    ガス通路3で、バーナが熱交換器6の一部であり、また
    は熱交換器6に通じる炎管を形成する燃焼室7に接続す
    る前記通路3を含み、炎アレスタ8すなわち、逆火防止
    装置であって、その形状がバーナスロート4に向かう流
    れ通過流域全体をカバーし、凹部がバーナスロート4に
    向かうガスと空気との混合ガスを通す穴のあいた浸透性
    空洞体であり、その上流方向には多くの狭められた補助
    ガス通路9が前記バーナスロート4に設けられているこ
    とを特徴とするバーナ。
  2. 【請求項2】 前記炎アレスタ8はまた、補助ガス通路
    9の入口に向って、混合ガス流れ通過領域をカバーする
    ことを特徴とする請求項1記載のバーナ。
  3. 【請求項3】 前記炎アレスタ8が全体的に下方流を分
    散させる円錐状の構成を有することを特徴とする請求項
    1または2のうちの1つに記載のバーナ。
  4. 【請求項4】 前記炎アレスタ8が、低バーナ負荷時
    に、炎位置決め手段として機能する性質を有する多孔質
    物質から成ることを特徴とする請求項1〜3のうちの1
    つに記載のバーナ。
  5. 【請求項5】 前記炎アレスタ8が、長さ1インチあた
    り45個の孔の密度を有する多孔質のニッケルから成る
    ことを特徴とする請求項4記載のバーナ。
  6. 【請求項6】 炎アレスタ8が、厚さ3mmの多孔質の
    ニッケルから成る流れ通過領域の90%を有することを
    特徴とする請求項5に記載のバーナ。
  7. 【請求項7】 前記炎アレスタ8が多孔質のシリコン−
    カーバイトから成ることを特徴とする請求項4記載のバ
    ーナ。
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