JP2992815B2 - ワイヤラインウォータレス地質調査ボーリング装置 - Google Patents

ワイヤラインウォータレス地質調査ボーリング装置

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JP2992815B2
JP2992815B2 JP8358273A JP35827396A JP2992815B2 JP 2992815 B2 JP2992815 B2 JP 2992815B2 JP 8358273 A JP8358273 A JP 8358273A JP 35827396 A JP35827396 A JP 35827396A JP 2992815 B2 JP2992815 B2 JP 2992815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な構成を有す
るワイヤラインウォータレス地質調査ボーリング装置に
関するものである。地球の地質を適確に把握するための
1工法として、ボーリング技術が開発され、建設工事・
地下資源開発などの地質調査に応用されているが、地質
によっては岩芯(以後コアーと称す)の採取困難なもの
も多い。このようなコアー採取困難な地質は、地盤沈下
対策や地震防災に関わる液状化対策、活断層調査などで
出現する。より良い地質学的諸調査のためにコアー採取
が要求されている。深堀を対象としたワイヤラインウォ
ータレス工法は地質の確実なコアーの採取を目的とした
工法を実現しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤラインウォータレス地質調
査ボーリング装置12は、下記のような構成となってい
る。ボーリング装置部22とワイヤライン部32から構
成されている。ボーリング装置部22は、アウタ部42
とインナ部52から構成されている。アウタ部42は、
所定寸法に構成された試錐力伝動鋼管であるロット42
Aと、このロット42Aの下端に連結された所定寸法の
アウタチューブ42Bと、このアウタチューブの下端先
端に装着された掘削用ビット42Cから構成されてい
る。インナ部52は、アウタチューブ42B内におい
て、上方からラッチリトラクティングケース52Aと、
このラッチリトラクティングケース内に配設された吊り
金具52Bと、この吊り金具の下端に連結されたラッチ
52Cと、このラッチの下端に連結されたラッチボディ
52Dと、このラッチボディの下端に連結されたインナ
チューブ52Eと、このインナチューブ内の下端にコア
リフター52Kが内蔵配設されたリフタケース52Fか
ら構成されている。この場合、ラッチリトラクティング
ケース52A,吊り金具52B,ラッチ52C,インナ
チューブ52Eとアウタチューブ42Bの内周面との間
には通水用の間隔Dが形成されている。ラッチボディ5
2Dとアウタチューブ42Bの内周面との間には振れ止
め用リング52D1が介在されていると共に、当該ラッ
チボディには上方からの給水をアウタチューブの下端方
向に誘導する通水用の通路52D2が開設されている。
この結果、アウタ部42の回転はインナ部52に伝えら
れない。そして、この場合、インナチューブ52Eの下
端は、アウタ部42の掘削用ビット42Cより上方に位
置するよう構成されている。ワイヤライン部32は、ワ
イヤライン32Aと、ワイヤラインの下端に連結された
オーバーショットアッセンブリ32Bと、オーバーショ
ットアッセンブリの下端に連結されたリフティングドッ
ク32Cから構成され、インナ部52をロット42Aと
アウタチューブ42Bの中から地表まで吊り上げるよう
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。従来
のワイヤライン工法は、試錐機からの掘削力をロットを
通じアウタ部42の先端に設けられた掘削用ビット42
Cによって得たコアーをアウタ部42管内に構成されて
いるインナチューブ52E内に掘削順列に格納する。そ
ののち、ワイヤライン部32によってインナ部52を吊
り上げ中、コアーの脱落を防止するように構成されたリ
フタケース52Fに内蔵されているコアリフター52K
によってコアーを補填して採取率を高めるが、アウタ部
42の掘進回転力をインナ部に伝動する構成がないので
インナ部52は自由に停止してしまうため下記の問題点
を指摘することができる。 1.掘削用ビット42Cで掘削されたコアーが地質状況
によってリフタケース52Fを通過できぬやや大きな場
合も度々あるが、アウタ部42の掘進回転力をインナ部
に伝動する構成がなく、インナ部52は自由停止である
ため採取コアーの捕獲入口であるリフタケース52Fを
通過できない、やや大きなコアー外形部分をもインナチ
ューブ52Eに格納するために切削縮小する装置を構成
することができないから、インナチューブ52Eに順列
格納することができないので完全なコアーの採取が困難
である。 2.軟弱層,破砕層のコアー採取の場合、掘削用ビット
42Cの上方に位置しているリフタケース52Fと掘削
用ビット42Cの刃先との間では、アウタチューブ42
Bとインナチューブ52Eとの間にある通水用の間隔D
を通ってくる掘削用給水の力によってコアーの軟弱層,
破砕層が多分に洗い流され完全なコアー採取が困難であ
る。 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、上述の問
題を解決できるものを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。第1発明
は、ボーリング装置部とワイヤライン部から構成さ
れ、ボーリング装置部は、アウタ部とインナ部
ら構成され、アウタ部は、所定寸法に構成された試錐
力伝動鋼管であるロット4Aと、このロット4Aの下端
に連結された所定寸法のアウタチューブ4Bと、このア
ウタチューブの下端先端に装着された掘削用ビット4C
と、アウタチューブの下端から所定高さの位置に装着さ
れたアウタチューブ側伝動ランディング4Dから構成さ
れ、アウタチューブ側伝 動ランディング4Dは、アウタ
チューブ4Bと同一径に構成された短管4D1と、この
短管の内周面に等間隔をもって縦に刻設された適数本の
スプライン溝4D2から構成され、インナ部は、アウ
タチューブ4B内において、上方からラッチリトラクテ
ィングケース5Aと、このラッチリトラクティングケー
ス内に配設された吊り金具5Bと、この吊り金具の下端
に連結されたラッチ5Cと、このラッチの下端に連結さ
れたラッチボディ5Dと、このラッチボディの下端に連
結されたインナチューブ側伝動ランディング5Eと、こ
のインナチューブ側伝動ランディングに連結されたイン
ナチューブ5Fと、このインナチューブの下端に装着さ
れたコアー収納用ビット5Gと、インナチューブ内の下
端にコアリフター5Hが内蔵配設されたリフタケース
から構成され、ラッチリトラクティングケース5A,
吊り金具5B,ラッチ5C,インナチューブ5Fの外側
とアウタチューブ4Bの内周面との間には通水用の間隔
Dが形成され、ラッチボディには上方からの給水をアウ
タチューブの下端方向に誘導する通水用の通路5D2が
開設され、また、インナチューブ側伝動ランディング5
Eには、短い鋼棒5E1と、この短い鋼棒の外周面にア
ウタチューブ側伝動ランディング4Dにおける適数本の
スプライン溝4D2のうちのいずれかのスプライン溝4
D2に係合するスプライン5E2を突設して構成され、
スプライン5E2が係合しないスプライン溝4D2はア
ウタ部4とインナ部5との通水用間隙Dと共通の通水用
通路となるよう構成され、コアー収納用ビット5Gの下
端部分5G1は、アウタ部の掘削用ビット4Bの下端
より下方に突出した状態に構成され、ワイヤライン部
は、インナ部をロット4Aとアウタチューブ4Bの中
から地表まで吊り上げるよう構成されているワイヤライ
ンウォータレス地質調査ボーリング装置である。
【0005】第2発明は、ボーリング装置部2とワイ
ヤライン部3から構成され、ボーリング装置部2
は、アウタ部4とインナ部5から構成され、アウタ
部4は、所定寸法に構成された試錐力伝動鋼管である
ロット4Aと、このロット4Aの下端に連結された
所定寸法のアウタチューブ4Bと、このアウタチュー
ブの下端先端に装着された掘削用ビット4Cと、当該
アウタチューブの下端近傍位置に装着されたアウタチュ
ーブ側伝動ランディング4Dから構成され、アウタチ
ューブ側伝動ランディング4Dは、アウタチューブ4
Bと同一径に構成された短管4D1と、この短管の
内周面に等間隔をもって縦に刻設された適数本のスプラ
イン溝4D2によって構成され、インナ部5は、ア
ウタチューブ4B内において、上方からラッチリトラ
クティングケース5Aと、このラッチリトラクティン
グケース内に配設された吊り金具5Bと、この吊り金
具の下端に連結されたラッチ5Cと、このラッチの下
端に連結されたラッチボディ5Dと、このラッチボデ
ィの下端に連結されたインナチューブ51Eと、このイ
ンナチューブの外周面に形成したインナチューブ側伝動
ランディング51Fと、このインナチューブの下端に装
着されたコアー収納用ビット5Gと、インナチューブ
内の下端にコアリフター5Hが内蔵配設されたリフタ
ケース5Kから構成され、ラッチリトラクティングケ
ース5A,吊り金具5B,ラッチ5C,インナチ
ューブ51E,インナチューブ側伝動ランディング51
の外側とアウタチューブ4Bの内周面との間には通
水用の間隔Dが形成され、ラッチボディには上方からの
給水をアウタチューブの下端方向に誘導する通水用の通
路5D2が開設され、インナチューブ側伝動ランディ
ング51Fは、インナチューブ51Eの外周面にアウタ
チューブ側伝動ランディング4Dにおける適数本のス
プライン溝4D2のうちのいずれかのスプライン溝4
D2に係合するスプライン51F1を突設して構成さ
れ、スプライン51F1が係合しないスプライン溝4
D2は、アウタ部4とインナ部5との通水用間隔D
と共通の通水用通路となるよう構成され、コアー収納用
ビット5Gの下端部分5G1は、アウタ部4の掘
削用ビット41Cの下端より下方に突出した状態に構成
され、ワイヤライン部3は、インナ部5をロット4
Aとアウタチューブ4Bの中から地表まで吊り上げ
るよう構成されているワイヤラインウォータレス地質調
査ボーリング装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、第1発明の実施例の形態を
図示例と共に説明する。図1,2,5を参照する。
【0007】1は第1発明のワイヤラインウォータレス
地質調査ボーリング装置で、ボーリング装置部2とワイ
ヤライン部3から構成されている。
【0008】ボーリング装置部2は、アウタ部4とイン
ナ部5から構成されている。アウタ部4は、所定寸法に
構成された試錐力伝動鋼管であるロット4Aと、このロ
ット4Aの下端に連結された所定寸法のアウタチューブ
4Bと、このアウタチューブの下端先端に装着された掘
削用ビット4Cと、アウタチューブの下端から所定高さ
の位置に装着されたアウタチューブ側伝動ランディング
4Dから構成されている。アウタチューブ側伝動ランデ
ィング4Dは、アウタチューブ4Bと同一径に構成され
た短管4D1と、この短管の内周面に等間隔をもって縦
に刻設された適数本のスプライン溝4D2から構成され
ている。このアウタチューブ側伝動ランディング4Dの
上下端は、アウタチューブ4Bと螺合されている。
【0009】インナ部5は、アウタチューブ4B内にお
いて、上方からラッチリトラクティングケース5Aと、
このラッチリトラクティングケース内に配設された吊り
金具5Bと、この吊り金具の下端に連結されたラッチ5
Cと、このラッチの下端に連結されたラッチボディ5D
と、このラッチボディの下端に連結されたインナチュー
ブ側伝動ランディング5Eと、このインナチューブ側伝
動ランディングに連結されたインナチューブ5Fと、こ
のインナチューブの下端に装着されたコアー収納用ビッ
ト5Gと、インナチューブ内の下端にコアリフター5H
が内蔵配設されたリフタケース5Kから構成されてい
る。この場合、ラッチリトラクティングケース5A,吊
り金具5B,ラッチ5C,インナチューブ5Fの外側と
アウタチューブ4Bの内周面との間には通水用の間隔D
が形成されている。
【0010】ラッチボディ5Dとアウタチューブ4Bの
内周面との間には振れ止め用リング5D1が介在されて
いると共に、当該ラッチボディには上方からの給水をア
ウタチューブの下端方向に誘導する通水用の通路5D2
が開設されている。また、インナチューブ側伝動ランデ
ィング5Eには、短い鋼棒5E1と、この短い鋼棒の外
周面にアウタチューブ側伝動ランディング4Dにおける
適数本のスプライン溝4D2のうちのいずれかのスプラ
イン溝4D2に係合するスプライン5E2が突設して構
成されている。この結果、アウタ部4の回転がインナ部
5に伝わり、さらにコアー収納用ビット5Gに伝えられ
ることになる。そして、スプライン溝4D2の数よりス
プライン5E2の数が少ないため、スプライン5E2が
係合しないスプライン溝4D2は通水用の通路となる。
さらに、コアー収納用ビット5Gの下端部分5G1は、
アウタ部4の掘削用ビット4Cの下端より下方に突出し
た状態に構成されている。
【0011】ワイヤライン部3は、ワイヤライン3A
と、ワイヤラインの下端に連結されたオーバーショット
アッセンブリ3Bと、オーバーショットアッセンブリの
下端に連結されたリフティングドック3Cから構成さ
れ、インナ部5をロット4Aとアウタチューブ4Bの中
から地表まで吊り上げるよう構成されている。
【0012】図3,4,6を参照する。11は第発明
のワイヤラインウォータレス地質調査ボーリング装置
で、ボーリング装置部21とワイヤライン部31から構
成されている。ボーリング装置部21は、アウタ部41
とインナ部51から構成されている。アウタ部41は、
所定寸法に構成された試錐力伝動鋼管であるロット41
Aと、このロット41Aの下端に連結された所定寸法の
アウタチューブ41Bと、このアウタチューブの下端先
端に装着された掘削用ビット41Cと、当該アウタチュ
ーブの下端近傍位置に装着されたアウタチューブ側伝動
ランディング41Dから構成されている。アウタチュー
ブ側伝動ランディング41Dは、アウタチューブ41B
と同一径に構成された短管41D1と、この短管の内周
面に等間隔をもって縦に刻設された適数本のスプライン
溝41D2から構成されている。このアウタチューブ側
伝動ランディング41Dの上端はアウタチューブ41B
と、また、下端はセントライザリーマ41Eと螺合され
ている。
【0013】インナ部51は、アウタチューブ41B内
において、上方からラッチリトラクティングケース51
Aと、このラッチリトラクティングケース内に配設され
た吊り金具51Bと、この吊り金具の下端に連結された
ラッチ51Cと、このラッチの下端に連結されたラッチ
ボディ51Dと、このラッチボディの下端に連結された
インナチューブ51Eと、このインナチューブの外周面
に形成したインナチューブ側伝動ランディング51F
と、インナチューブの下端に装着されたコアー収納用ビ
ット51Gと、インナチューブ内の下端にコアリフター
51Hが内蔵配設されたリフタケース51Kから構成さ
れている。この場合、ラッチリトラクティングケース5
1A,吊り金具51B,ラッチ51C,インナチューブ
51E,インナチューブ側伝動ランディング51Fの外
側とアウタチューブ41Bの内周面との間には通水用の
間隔Dが形成されている。
【0014】ラッチボディ51Dとアウタチューブ41
Bの内周面との間には振れ止め用リング51D1が介在
されていると共に、当該ラッチボディには上方からの給
水をアウタチューブの下端方向に誘導する通水用の通路
51D2が開設されている。また、インナチューブ側伝
動ランディング51Fは、インナチューブ51Eの外周
面にアウタチューブ側伝動ランディング41Dにおける
適数本のスプライン溝41D2のうちのいずれかのスプ
ライン溝41D2に係合するスプライン51F1を突設
して構成されている。この結果、アウタ部41の回転が
インナ部51に伝わり、さらにコアー収納用ビット51
Gに伝えられることになる。そして、スプライン溝41
D2の数よりスプライン51F1の数が少ないため、ス
プライン51F1が係合しないスプライン溝41D2は
通水用の通路となる。さらに、コアー収納用ビット51
Gの下端部分51G1は、アウタ部41の掘削用ビット
41Cの下端より下方に突出した状態に構成されてい
る。
【0015】ワイヤライン部31は、ワイヤライン31
Aと、ワイヤラインの下端に連結されたオーバーショッ
トアッセンブリ31Bと、オーバーショットアッセンブ
リの下端に連結されたリフティングドック31Cから構
成され、インナ部51をロット41Aとアウタチューブ
41Bの中から地表まで吊り上げるよう構成されてい
る。
【0016】
【実施例】図5,図6を参照して、スプライン溝6本に
対して、スプラインを3本組合わせた場合、極めて良好
な結果が得られた。この場合、6本のスプライン溝のう
ち3本のスプライン溝に3本のスプラインが係合し、こ
れにより回転力が伝えられ、スプラインが係合しない残
りの3本のスプライン溝は通水用の通路となる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述の通りに構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。アウタ部の回転がイ
ンナ部に伝わり、さらにコアー収納用ビットに伝えら
れ、スプラインが係合しないスプライン溝は通水用の通
路となり通水が確保され、コアー収納用ビットの下端部
分は、アウタ部の掘削用ビットの下端より下方に突出し
た状態に構成されているから、下記の効果を期待するこ
とができる。1.ワイヤライン工法は、ビットが摩減す
るまで掘り管を揚管することなく、コアー採取を継続で
き、調査期間を短縮できることは周知のことである。地
震防災的観点などからの地質学的調査の効果を上げるた
め、破砕性及び軟弱地盤などのコアー採取困難な深掘り
ボーリングが計画されている。アウタチューブにインナ
チューブの上部または下部に対であるアウタチューブ側
伝動ランディングとインナチューブ側伝動ランディング
を装着することによって、ロットより伝動された回転力
・掘進力がアウタチューブよりインナチューブに伝動さ
れ、外・内2つのビットがそれぞれ作用する。この結
果、外側の掘削用ビットで掘削されたコアーが地質状況
によってリフタケースを通過できぬやや大きな場合も度
々あるが、内側のコアー収納用ビット刃先が掘進用ビッ
トより地層に先行させるよう構成されているので必ずイ
ンナチューブ内に掘削順列に格納することができる。
2.インナチューブのコアー収納用ビットの掘削刃を長
くしてアウタチューブの掘進用ビット刃先より地層に先
行させるよう構成されているので、掘進用ビットより噴
出する循環泥水によってコアーが吹き飛ばされたり損傷
することがないようにコアー収納用ビットの長さを調整
し選定することができる。3.掘進用ビット刃先よりコ
アー収納用ビット刃先を未調査地質に先行させることに
よってコアーの損傷を避け、更に各ビットが地層との掘
削摩擦による焼き付けやコアー詰まりを起こさぬウォー
タレス工法として、アウタチューブ側伝動ランディング
とインナチューブ側伝動ランディングとによる回転力・
掘進力・総合構成によって、確実なコアーの採取ができ
る。これを従来からのワイヤライン工法に適用し有用な
ワイヤラインウォータレス工法として活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第発明の要部を破断した正面図である。
【図2】同上の要部拡大分解斜視図である。
【図3】第発明の要部を破断した正面図である。
【図4】同上の要部拡大分解斜視図である。
【図5】A−A線拡大断面図である。
【図6】B−B線拡大断面図である。
【図7】従来のものの要部を破断した正面図である。
【符号の説明】
1,11 ワイヤラインウォータレス地質調査ボーリン
グ装置 2,21 ボーリング装置部 3,31 ワイヤライン部 4,41 アウタ部 5,51 インナ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボーリング装置部(2)とワイヤライン
    (3)から構成され、ボーリング装置部(2)
    ウタ部(4)とインナ部(5)から構成され、アウタ部
    (4)は、所定寸法に構成された試錐力伝動鋼管である
    ロット(4A)と、このロット(4A)の下端に連結さ
    れた所定寸法のアウタチューブ(4B)と、このアウタ
    チューブの下端先端に装着された掘削用ビット(4C)
    と、アウタチューブの下端から所定高さの位置に装着さ
    れたアウタチューブ側伝動ランディング(4D)から構
    成され、アウタチューブ側伝動ランディング(4D)
    は、アウタチューブ(4B)と同一径に構成された短管
    (4D1)と、この短管の内周面に等間隔をもって縦に
    刻設された適数本のスプライン溝(4D2)から構成さ
    れ、インナ部(5)は、アウタチューブ(4B)内にお
    いて、上方からラッチリトラクティングケース(5A)
    と、このラッチリトラクティングケース内に配設された
    吊り金具(5B)と、この吊り金具の下端に連結された
    ラッチ(5C)と、このラッチの下端に連結されたラッ
    チボディ(5D)と、このラッチボディの下端に連結さ
    れたインナチューブ側伝動ランディング(5E)と、こ
    のインナチューブ側伝動ランディングに連結されたイン
    ナチューブ(5F)と、このインナチューブの下端に装
    着されたコアー収納用ビット(5G)と、インナチュー
    ブ内の下端にコアリフター(5H)が内蔵配設されたリ
    フタケース(5K)から構成され、ラッチリトラクティ
    ングケース(5A),吊り金具(5B),ラッチ(5
    C),インナチューブ(5F)の外側とアウタチューブ
    (4B)の内周面との間には通水用の間隔(D)が形成
    され、ラッチボディには上方からの給水をアウタチュー
    ブの下端方向に誘導する通水用の通路(5D2)が開設
    され、また、インナチューブ側伝動ランディング(5
    E)には、短い鋼棒(5E1)と、この短い鋼棒の外周
    面にアウタチューブ側伝動ランディング(4D)におけ
    る適数本のスプライン溝(4D2)のうちのいずれかの
    スプライン溝(4D2)に係合するスプライン(5E
    2)を突設して構成され、スプライン(5E2)が係合
    しないスプライン溝(4D2)はアウタ部(4)とイン
    ナ部(5)との通水用間隙(D)と共通の通水用通路と
    なるよう構成され、コアー収納用ビット(5G)の下端
    部分(5G1)は、アウタ部(4)の掘削用ビット(4
    B)の下端より下方に突出した状態に構成され、ワイヤ
    ライン部(3)は、インナ部(5)をロット(4A)
    アウタチューブ(4B)の中から地表まで吊り上げるよ
    う構成されていることを特徴とするワイヤラインウォー
    タレス地質調査ボーリング装置。
  2. 【請求項2】 ボーリング装置部(2)とワイヤライ
    ン部(3)から構成され、ボーリング装置部(2
    は、アウタ部(4)とインナ部(5)から構成さ
    れ、アウタ部(4)は、所定寸法に構成された試錐力
    伝動鋼管であるロット(4A)と、このロット(4
    A)の下端に連結された所定寸法のアウタチューブ(4
    B)と、このアウタチューブの下端先端に装着された
    掘削用ビット(4C)と、当該アウタチューブの下端
    近傍位置に装着されたアウタチューブ側伝動ランディン
    グ(4D)から構成され、アウタチューブ側伝動ラン
    ディング(4D)は、アウタチューブ(4B)と同
    一径に構成された短管(41D1)と、この短管の内周
    面に等間隔をもって縦に刻設された適数本のスプライン
    溝(41D2)によって構成され、インナ部(5
    は、アウタチューブ(4B)内において、上方からラ
    ッチリトラクティングケース(5A)と、このラッチ
    リトラクティングケース内に配設された吊り金具(5
    B)と、この吊り金具の下端に連結されたラッチ(5
    C)と、このラッチの下端に連結されたラッチボディ
    (5D)と、このラッチボディの下端に連結されたイ
    ンナチューブ(51E)と、このインナチューブの外周
    面に形成したインナチューブ側伝動ランディング(51
    F)と、このインナチューブの下端に装着されたコアー
    収納用ビット(51G)と、インナチューブ内の下端に
    コアリフター(5H)が内蔵配設されたリフタケース
    (5K)から構成され、ラッチリトラクティングケー
    ス(5A),吊り金具(5B),ラッチ(5
    C),インナチューブ(51E),インナチューブ側伝
    動ランディング(51F)の外側とアウタチューブ(4
    B)の内周面との間には通水用の間隔(D)が形成さ
    れ、ラッチボディには上方からの給水をアウタチューブ
    の下端方向に誘導する通水用の通路(5D2)が開設
    され、インナチューブ側伝動ランディング(51F
    は、インナチューブ(51E)の外周面にアウタチュー
    ブ側伝動ランディング(4D)における適数本のスプ
    ライン溝(4D2)のうちのいずれかのスプライン溝
    (4D2)に係合するスプライン(51F1)を突設
    して構成され、スプライン(51F1)が係合しないス
    プライン溝(4D2)は、アウタ部(4)とインナ
    部(5)との通水用間隔(D)と共通の通水用通路と
    なるよう構成され、コアー収納用ビット(5G)の下
    端部分(5G1)は、アウタ部(4)の掘削用ビッ
    ト(41C)の下端より下方に突出した状態に構成さ
    れ、ワイヤライン部(3)は、インナ部(5)をロ
    ット(4A)とアウタチューブ(4B)の中から地
    表まで吊り上げるよう構成されていることを特徴とする
    ワイヤラインウォータレス地質調査ボーリング装置。
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