JP2991964B2 - 同軸形伝送線路及びその製法 - Google Patents

同軸形伝送線路及びその製法

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JP2991964B2
JP2991964B2 JP8050038A JP5003896A JP2991964B2 JP 2991964 B2 JP2991964 B2 JP 2991964B2 JP 8050038 A JP8050038 A JP 8050038A JP 5003896 A JP5003896 A JP 5003896A JP 2991964 B2 JP2991964 B2 JP 2991964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波リレー等に
用いられ、中心導体が変位して信号を切り替える同軸形
伝送線路及びその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、高周波信号測定器の入力段、あ
るいは高周波信号発生器の出力段には、高周波信号を切
り替えるため高周波リレーが設けられている。この種の
高周波リレーでは、同軸形伝送線路の中心導体に共通接
点104と接点バネ103とを有して電気信号回路が構
成され、電磁石111の動作によるカード112の進退
によって、前記接点バネ103を共通接点104に対し
て接離して前記電気信号回路を切り替える構造がある。
【0003】従来、このような電気信号回路をなす同軸
形伝送線路は、図7(a),図7(b)に示すように、
外導体としての導電性を有する筐体101に外導体溝1
02が形成され、この外導体溝102内において板状に
形成された中心導体としての共通接点104および接点
バネ103が収容されている。
【0004】共通接点104は、絶縁性の樹脂材よりな
る上下支持体105A,105Bによって挟持されると
ともに、該上下支持体105A,105Bが外導体溝1
02に固定され、外導体溝102の内壁面と非接触の状
態で収容支持されている。
【0005】接点バネ103は、共通接点104と同様
に絶縁性の樹脂材よりなる上下支持体105A,105
Bによって支持され、一端部が自由端103aとされ
た、いわゆる片持梁を構成し、常に自由端103aが自
らの弾性によって共通接点104に付勢接触されてい
る。
【0006】これら共通接点104および接点バネ10
3は、上下支持体105A,105Bに支持されている
部分と、支持されていない部分との特性インピーダンス
の不連続をなくすために、上下支持体105A,105
Bに支持されている部分が、それぞれ段部104c,1
03cを介して幅狭に形成されている。
【0007】続いて、共通接点104および接点バネ1
03を外導体溝102内に支持固定した後、外導体溝1
02の開口側から導電性を有する蓋110が取り付けら
れて同軸形伝送線路が構成される。そして、上述した電
磁石111の動作でカード112の一部が接点バネ10
3を押下し、接点バネ103が撓曲して共通接点104
から脱離することによって回路の切り替えが行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の同軸形伝送線路では、回路の切り替え時におい
て、接点バネ103の撓みの支点は上下支持体105
A,105Bから突出する部分であり、さらにこの支点
は、一定の特性インピーダンスを得るために段部103
cを介して幅狭とされているので、支点としての段部1
03cに応力集中が発生する。
【0009】ここで、高周波特性(アイソレーション)
は、接点バネ103と共通接点104との間の距離が十
分に得られれば改善されるものであるが、従来では、支
点に応力集中が発生しているので、この構成のまま接点
バネ103と共通接点104との間の距離をさらに取ろ
うとすると、例えば接点バネ103が共通接点104に
再び接触するためのバネ力が失われてしまう等の制限が
生じてしまう。これによって、従来では接点バネ103
と共通接点104との間の距離を十分に得ることができ
ず、アイソレーションを改善する(つまり漏洩電力を減
少させる)ことができないという問題点があった。
【0010】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、接点バネを撓曲させて共通接点から脱離させる際
に、接点バネと共通接点との間に十分な距離を得て、ア
イソレーションを改善することができる同軸形伝送線路
及びその製法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による同軸形伝送線路は、外導体の溝内に中心導
としての接点バネおよび共通接点が収容保持された同
軸形伝送線路において、所定幅b0を有する板状に形成
され、かつ、基端部3bが幅狭b1に形成され、前記所
定幅b0と幅狭b1との間に板幅を変えた幅可変部3c
(3d)が設けられた接点バネ3と、前記外導体溝2内
で前記接点バネ3の基端部3b側に設けられ、該接点バ
ネ3の幅可変部3c(3d)を所定長さ自由端3a側に
突出させた状態で支持する支持体5と、前記接点バネ3
の自由端3aに接する共通接点4と、前記接点バネ3を
前記共通接点4から脱離する方向に撓曲させる作動片1
4と、を具備することを特徴としている。
【0012】また、前記接点バネ3の幅可変部は、所定
幅b0と幅狭b1とをなす段部3cとして形成され、前
記支持体5は、前記接点バネ3が撓曲する面側に設けら
れた下支持体5Bと、前記接点バネ3が撓曲する反対面
側の上支持体5Aとによって前記接点バネ3を支持する
構成とされ、前記下支持体5Bは、一端面5Baが前記
接点バネ3の段部3cに対し所定長さL1’だけ基端部
3b側に位置し、前記上支持体5Aは、一端面5Aaが
前記接点バネ3の段部3cに対し所定長さL1だけ自由
端3a側に位置した構成とされている。
【0013】そして、前記接点バネ3の幅可変部は、所
定幅b0と幅狭b1とに連続して所定長さL2を有する
傾斜状のテーパ部3dとして形成され、前記支持体5
は、一端面5Aa,5Baが前記テーパ部3dの長さL
2の略中央に位置して接点バネ3を支持する構成とされ
ていてもよい。
【0014】さらに、前記共通接点4は所定間隔を隔て
対向配置され、前記外導体溝2は前記共通接点4同士を
2つの電気信号回路に別れて接続する環状に形成され、
前記接点バネ3は前記各共通接点4,4にそれぞれ位置
する自由端3a,3aを有するとともに、略半円状に形
成され基端部3bを有して前記外導体溝2内に一対で
設けられ、前記作動片14は、前記何れかの接点バネ3
の各自由端3a,3aを選択的に共通接点4,4に対し
て同時に接離させ、前記何れかの接点バネ3(3)の基
端部3b(3b)側には回路素子16が設けられ、スル
ー、あるいは前記回路素子を介した電気信号回路のいず
れかが選択自在な構成であってもよい。
【0015】また、前記スルー、あるいは前記回路素子
16を介した電気信号回路を1ユニットとし、該ユニッ
トを共通接点4を介して複数ユニット設け、それぞれの
ユニットにおける各回路素子16を電気特性の異なるも
のとした構成とすることもできる。
【0016】導電性を有する筐体1に設けられた外導体
溝2内に、中心導体として板状に形成された共通接点4
と接点バネ3とが収容支持されて電気信号回路をなし、
前記共通接点4に対して前記接点バネ3を接離させるこ
とによって前記電気信号回路が切り替えられる同軸形伝
送線路の製法において、前記接点バネ3は、弾性金属板
の打ち抜きにより、前記外導体溝2内で支持体5により
支持される箇所が幅狭b1とされ、その自由端3a側に
幅可変部3c(3d)を有して形成されると同時に、ミ
クロジョイント18を介してランナー17に支持された
状態とされた後、モールド成形用金型に前記ランナーを
位置決めした状態で、前記接点バネの自由端側となる前
記支持体の端面が、接点バネの幅可変部に対して所定長
さ基端側に位置するようにモールド成形することを特徴
としている。
【0017】これにより、電気信号回路の切り替え時に
撓曲される接点バネ3は、幅可変部3c(3d)が支持
体5より自由端3a側に突出されていることにより、接
点バネ3の撓みの支点と、応力集中が発生する幅可変部
3c(3d)とが分離される。
【0018】また、接点バネ3が上下支持体5A,5B
により支持されているとともに、接点バネ3が撓曲する
面側の下支持体の一端面5Baが段部3cに対し所定長
さL1’だけ基端部3b側に位置し、接点バネ3が撓曲
する反対面側の上支持体5Aの一端面5Aaが段部3c
に対し所定長さL1だけ自由端3a側に位置しているの
で、段部3cを介したL1とL1’との間で特性インピ
ーダンスが一定に補正される。
【0019】そして、前記幅可変部は、傾斜状のテーパ
部3dとして形成され、前記支持体5が、その一端面5
Aa,5Baを前記テーパ部3dの長さL2の略中央に
位置して接点バネ3を支持しているので、支持体5の一
端面5Aa,5Baを介したテーパ部3dの長さL2で
特性インピーダンスが一定に補正される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施の形態
を図面を参照して具体的に説明する。図1(a)は本発
明による同軸形伝送線路の第一の実施の形態を示す裁断
正面図、図1(b)は図1(a)における要部拡大平断
面図である。
【0021】図1(a),図1(b)に示すものは高周
波リレーの一例である。この高周波リレーは、外導体と
しての導電性を有する筐体1に外導体溝2が形成され、
この外導体溝2の空間内に、中心導体としての1対の接
点バネ3、および単一の共通接点4が支持体5によって
収容支持されて同軸形伝送線路をなしている。
【0022】外導体溝2は、筐体1の底面側に開口し、
直線状に形成された選択側外導体溝2aと、該選択側外
導体溝2aの略中央部に連通する共通側外導体溝2bと
を有して略T字状に形成されている。
【0023】共通接点4は、所定幅b0を有して長板状
に形成されている。そして、共通接点4の中程には、板
幅を変えた幅可変部としての段部4c,4cが設けられ
て、その間が幅狭b1に形成されている。
【0024】支持体5は、絶縁性の樹脂部材よりなり、
分割された同一長さの上下支持体5A,5Bで構成され
ている。そして、上下支持体5A,5Bにて、共通接点
4の幅狭b1とされた部分を挟むようにして、共通接点
4を共通側外導体溝2aの内壁面と非接触な状態で共通
側外導体溝2a内に配置する。
【0025】続いて、筐体1の底面側(下支持体5B
側)より共通側外導体溝2bの側縁に皿ネジ6が螺合さ
れる。そして、皿ネジ6の円錐形の斜面部分が下支持体
5Bと当接して上下支持体5A,5Bが共通側外導体溝
2b内に押さえ固定されることにより、共通接点4が上
下支持体5A,5Bの間で挟持され共通側外導体溝2b
内に支持される。
【0026】このように、共通側外導体溝2b内に支持
された共通接点4は、その一端4aが選択側外導体溝2
a内に延出されるとともに、他端4bが筐体1外部に
設けられた共通コネクタ端子7の中心導体7aに接続さ
れている。
【0027】なお、共通接点4の上下支持体5A,5B
に挟持されている部分においては、幅可変部としての段
部4cによって板幅が幅狭b1とされているので、上下
支持体5A,5Bの誘電率が考慮され、中心導体をなす
共通接点4全体の特性インピーダンスが一定に保持され
ている。
【0028】また、各接点バネ3,3は、それぞれ所定
幅b0を有して長板状に形成されている。そして、基端
部3bには、板幅を変えた幅可変部としての段部3c,
3cが設けられて、その間が幅狭b1に形成されてい
る。
【0029】支持体5は、絶縁性の樹脂部材よりなり、
分割された同一長さの上下支持体5A,5Bで構成され
ている。そして、上下支持体5A,5Bにて、接点バネ
3の幅狭b1とされた基端部3bを挟むようにし、各接
点バネ3,3の自由端3a,3aを対向させるようにし
て、選択側外導体溝2aの内壁面と非接触な状態で選択
側外導体溝2a内に配置する。
【0030】この際、図1(b)に示すように、上支持
体5Aは、その一端面5Aaが接点バネ3の自由端3a
側の段部3cに対して、所定長さL1だけ自由端3a側
に位置されている。また、下支持体5Bは、その一端面
5Baが接点バネ3の自由端3a側の段部3cに対し
て、前記L1と同一長さの所定長さL1’だけ基端部3
b側に位置されている。
【0031】さらに、上支持体5Aは、その他端面5A
bが接点バネ3の基端部3b側の段部3cに対して、所
定長さL1だけ自由端3a側に位置されていて、下支持
体5Bは、その他端面5Bbが接点バネ3の基端部3b
側の段部3cに対して、前記L1と同一長さの所定長さ
L1’だけ基端部3a側に位置されている。
【0032】ゆえに、接点バネ3は、上下支持体5A,
5Bに支持された自由端3a側において、段部3cを介
した幅狭b1の部分が所定長さL1’上下支持体5A,
5B間の挟持から突出されるとともに、段部3cを介し
た所定長さL1の所定幅b0の部分と、段部3cを介し
た所定長さL1’の幅狭b1の部分とが上支持体5Aの
みに当接されている。さらに、接点バネ3は、上下支持
体5A,5Bに支持された基端部3b側において、段部
3cを介した幅狭b1の部分が所定長さL1上下支持体
5A,5B間の挟持から突出されるとともに、段部3c
を介した所定長さL1’の所定幅b0の部分と、段部3
cを介した所定長さL1の幅狭b1の部分とが下支持体
5Bのみに当接されている。
【0033】続いて、筐体1の底面側(下支持体5B
側)より選択側外導体溝2aの側縁に皿ネジ6が螺合さ
れる。そして、皿ネジ6の円錐形の斜面部分が下支持体
5Bと当接して上下支持体5A,5Bが選択側外導体溝
2a内に押さえ固定されることにより、接点バネ3が上
下支持体5A,5Bの間で挟持され選択側外導体溝2a
内に片持梁状に支持される。
【0034】このように、選択側外導体溝2a内に支持
された各接点バネ3,3は、それぞれ自由端3a,3a
が自らのバネ弾性によって常に共通接点4の一端4aの
下面側に付勢接触されるとともに、上下支持体5A,5
Bに支持されているそれぞれの基端部3b,3bが筐体
外部に設けられたそれぞれの選択コネクタ端子8,
8の中心導体8a,8aと電気的に接続されて、共通接
点4と共に電気信号回路を構成している。
【0035】なお、接点バネ3の上下支持体5A,5B
に挟持されている部分においては、幅可変部としての段
部3cによって板幅が幅狭b1とされているので、上下
支持体5A,5Bの誘電率が考慮されて、特性インピー
ダンスが一定に保持されている。また、接点バネ3が上
支持体5Aあるいは下支持体5Bのみに接触している部
分では、段部3cより幅狭b1の部分で特性インピーダ
ンスが高くなり、逆に段部3cより所定幅b0の部分で
前に高くなった分特性インピーダンスが低くなることに
よって、その部分の誘電率が考慮されて特性インピーダ
ンスが一定に補正される。これにより中心導体をなす接
点バネ3全体の特性インピーダンスが一定に保持されて
いる。
【0036】また、共通接点4および接点バネ3を支持
する下支持体5Bの底面側の皿ネジ6当接部分にはV字
状の切欠9が設けられていて、共通接点4および接点バ
ネ3を各外導体溝2に配置する際に、切欠9と筐体1の
皿ネジ6取付部とを合わせることによって下支持体5B
の位置決めが容易となり、さらに切欠9によって下支持
体5Bと皿ネジ6の斜面部分との接触面積を大きく取れ
るので、上下支持体5A,5Bでの共通接点4および接
点バネ3の押さえ固定を確実にすることができる。
【0037】そして、共通接点4および接点バネ3を外
導体溝2内に支持固定した後、外導体溝2の開口側(筐
体1の底面側)から導電性を有した蓋10が取り付けら
れて同軸形伝送線路が構成される。
【0038】ところで、筐体1の上部には、電磁石11
がそれぞれカード12を有して対で配置されている。カ
ード12は電磁石11の接極子13に固定され、棒状に
形成された作動片14が筐体1の上側より選択側外導体
溝2a内に挿通されて各接点バネ3の自由端3aの上面
にそれぞれ当接自在となっている。
【0039】そして、一方の電磁石11が通電されるこ
とにより、図1(a)の如く接極子13が吸引され、こ
れに伴いカード12の作動片14が接点バネ3の自由端
3aを押下することにより、接点バネ3の自由端3aが
自らの弾性に抗して撓曲され、共通接点4から脱離され
て電気信号回路を切り替える。
【0040】したがって、第一の実施の形態における同
軸形伝送線路では、電気信号回路の切り替え時に撓曲さ
れる接点バネ3の自由端3a側において、上下支持体5
A,5Bに挟持された部分より、段部3cを介した幅狭
b1の部分を突出したことにより、接点バネ3の撓みの
支点と、応力集中が発生する段部3cとが分離されるの
で、従来のように支点に応力集中が発生することがな
く、接点バネ3の撓み量に余裕が生じる。これにより、
接点バネ3の自由端3aが共通接点4から脱離された際
の接点バネ3と共通接点4との間の距離を十分に得るこ
とができ、アイソレーションを改善することが可能とな
る。
【0041】また、上述した第一の実施の形態では、同
一長さの上下支持体5A,5Bを用いて、接点バネ3の
撓みの支点と、応力集中が発生する段部3cとを分離す
るようにしているが、他に図2(a)、図2(b)に示
す構成が考えられる。
【0042】この構成では、上支持体5Aが下支持体5
Bよりも長尺に形成されている。上支持体5Aは、その
一端面5Aaが接点バネ3の自由端3a側の段部3cに
対して、所定長さL1だけ自由端3a側に位置してされ
いる。下支持体5Bは、その一端面5Baが接点バネ3
の自由端3a側の段部3cに対して、前記L1と同一長
さの所定長さL1’だけ基端部3b側に位置されてい
る。
【0043】さらに、上支持体5Aおよび下支持体5B
は、各他端面5Ab,5Bbが接点バネ3の基端部3b
側の段部3cに共に位置されている。
【0044】ゆえに、接点バネ3は、自由端3a側にお
いて、段部3cを介した幅狭b1の部分が所定長さL
1’上下支持体5A,5B間の挟持から突出されるとと
もに、段部3cを介した所定長さL1の所定幅b0の部
分と、段部3cを介した所定長さL1’の幅狭b1の部
分とが上支持体5Aのみに当接されている。
【0045】このような構成であっても、撓みの支点と
応力集中が発生する段部3cとが分離されているので、
上述した第一の実施の形態を同様な効果を得ることがで
きる。
【0046】以下、本発明の第二の実施の形態を図面を
参照して具体的に説明する。図3(a)は本発明による
同軸形伝送線路の第二の実施の形態を示す裁断正面図、
図3(b)は図3(a)における部分拡大平断面図であ
る。なお、以下に説明する第二の実施の形態において、
上述した第一の実施の形態と同一部分には同一符号を付
して示し説明を省略する。
【0047】第二の実施の形態における同軸形伝送線路
では、中心導体としての接点バネ3のみに関し、第一の
実施の形態と異なるものである。
【0048】各接点バネ3,3は、それぞれ所定幅b0
を有して長板状に形成されている。そして、接点バネ3
の基端部3bには、板幅を変えた幅可変部としてのテー
パ部3dが所定長さL2を有して設けられていて、接点
バネ3の基端部3bを自由端3a側から一定の傾斜をも
って幅狭b1に形成し、さらに基端部3b側にて幅可変
部としての段部3cにより所定幅b0としている。
【0049】支持体5は、絶縁性の樹脂部材よりなり、
分割された同一長さの上下支持体5A,5Bで構成され
ている。そして、上下支持体5A,5Bにて、接点バネ
3の幅狭b1とされた基端部3bを挟むようにし、各接
点バネ3,3の自由端3a,3aを対向させるようにし
て、選択側外導体溝2aの内壁面と非接触な状態で選択
側外導体溝2a内に配置する。
【0050】この際、図3(b)に示すように、上下支
持体5A,5Bは、各一端面5Aa,5Baがテーパ部
3dの長さL2の略中央に共に位置されている。さら
に、上支持体5Aおよび下支持体5Bは、各他端面5A
b,5Bbが接点バネ3の基端部3b側の段部3cに共
に位置されている。
【0051】ゆえに、接点バネ3は、上下支持体5A,
5Bに支持された自由端3a側において、テーパ部3d
の略中央より所定幅b0となる部分が上下支持体5A,
5B間の挟持から突出されるとともに、テーパ部3dの
略中央より幅狭b1となる部分から段部3cまでが上下
支持体5A,5B間に挟持されている。
【0052】続いて、筐体1の底面側(下支持体5B
側)より選択側外導体溝2aの側縁に皿ネジ6が螺合さ
れる。そして、皿ネジ6の円錐形の斜面部分が下支持体
5Bと当接して上下支持体5A,5Bが選択側外導体溝
2a内に押さえ固定されることにより、接点バネ3が上
下支持体5A,5Bの間で挟持され選択側外導体溝2a
内に片持梁状に支持される。
【0053】なお、接点バネ3の上下支持体5A,5B
に挟持されている部分において、幅可変部としてのテー
パ部3dでは、上下支持体5A,5Bに挟持されている
幅狭b1側で特性インピーダンスが低くなり、逆に上下
支持体5A,5Bに挟持されていない幅広側で前に低く
なった分特性インピーダンスが高くなって特性インピー
ダンスが一定に補正される。また、接点バネ3の上下支
持体5A,5Bに挟持されている幅狭b1部分では、上
下支持体5A,5Bの誘電率が考慮されて、特性インピ
ーダンスが一定に保持されている。これにより、中心導
体をなす接点バネ3全体の特性インピーダンスが一定に
保持されている。
【0054】したがって、第二の実施の形態における同
軸形伝送線路では、接点バネ3がテーパ部3dの中央に
て上下支持体5A,5Bに挟持されていて、この挟持さ
れた部分が撓みの支点となるが、支点における接点バネ
3の幅が所定幅b0と幅狭b1との中間の幅となってい
るので、従来と比較して支点に係る応力集中が緩和され
て、接点バネ3の撓み量に余裕が生じる。これにより、
接点バネ3の自由端3aが共通接点4から脱離された際
の接点バネ3と共通接点4との間の距離を十分に得るこ
とができ、アイソレーションを改善することが可能とな
る。
【0055】以下、本発明の第三の実施の形態を説明す
る。なお、以下に説明する第三の実施の形態において、
上述した各実施の形態と同一または同等部分には同一符
号を付して示し説明する。
【0056】この第三の実施の形態では、同軸形伝送線
路は上述の第二の実施の形態と同様であり、上述した各
実施の形態と同様の効果を得る高周波リレーとして、筐
体1外部に入力または出力の二つのコネクタ端子7を有
し、筐体1内の各コネクタ端子7,7間での電気信号回
路が、一方ではスルーの信号路で接続され、他方では抵
抗体16が挿入された回路で接続される構成とされたも
のである。
【0057】なお、この構成は、高周波信号測定器の入
力段、あるいは高周波信号発生器の出力段に設けられ、
入/出信号のレベル調整を行うものに適用できる。
【0058】図4に示すように、外導体溝2は、筐体1
の底面側に開口し、環状に形成された選択側外導体溝2
aと、該選択側外導体溝2aに対して別々に連通された
一対の共通側外導体溝2bとを有して形成されている。
【0059】共通接点4は対で設けられ、所定幅b0を
有して長板状に形成されている。そして、共通接点4の
中程には、板幅を変えた幅可変部としての段部4c,4
cが設けられて、その間が幅狭b1に形成されている。
【0060】支持体5は、絶縁性の樹脂部材よりなり、
分割された同一長さの上下支持体5A,5Bで構成され
ている。そして、上下支持体5A,5Bにて、共通接点
4の幅狭b1とされた部分を挟むようにして、共通接点
4を共通側外導体溝2aの内壁面と非接触な状態で共通
側外導体溝2a内に配置する。
【0061】続いて、筐体1の底面側(下支持体5B
側)より共通側外導体溝2bの側縁に皿ネジ6が螺合さ
れる。そして、皿ネジ6の円錐形の斜面部分が下支持体
5Bと当接して上下支持体5A,5Bが共通側外導体溝
2b内に押さえ固定されることにより、共通接点4が上
下支持体5A,5Bの間で挟持され共通側外導体溝2b
内に支持される。
【0062】このように、共通側外導体溝2b内に支持
された共通接点4は、その一端4aが選択側外導体溝2
a内に延出されるとともに、他端4bが筐体1外部に
設けられた共通コネクタ端子7の中心導体7aに接続さ
れている。
【0063】なお、共通接点4の上下支持体5A,5B
に挟持されている部分においては、幅可変部としての段
部4cによって板幅が幅狭b1とされているので、上下
支持体5A,5Bの誘電率が考慮され、中心導体をなす
共通接点4全体の特性インピーダンスが一定に保持され
ている。
【0064】接点バネ3は対で設けられ、それぞれ所定
幅b0を有して長板略U字状(略半円状)に形成されて
いる。そして、一方ではスルーの信号路となるように形
成され、他方では湾曲部分(基端部3b)に回路素子と
しての抵抗体16が挿入されている。
【0065】そして、一方および他方の接点バネ3A,
3Bは、略U字状の開口両端が片持梁となるように、分
割された上下支持体5A,5Bによって一方の接点バネ
3Aの自由端3Aa,3Aaと、他方の接点バネ3Bの
自由端3Ba,3Baとをそれぞれ対向させて選択側外
導体溝2a内に支持されている。
【0066】接点バネ3A(3B)が上下支持体5A,
5Bに支持されている部分(基端部3b側)において
は、上述した第二の実施の形態と同様に、その自由端3
Aa(3Ba)側が幅可変部としてのテーパ部3Ad
(3Bd)を介して幅狭b1に形成されていて、そのテ
ーパ部3Ad(3Bd)の中央から幅狭b1とされた部
分が上下支持体5A,5Bに挟持されている。これによ
り、接点バネ3A(3B)の撓み量に余裕が生じ、接点
バネ3A(3B)の自由端3Aa(3Ba)と共通接点
4との間の距離を十分に得ることができ、アイソレーシ
ョンを改善することが可能となる。
【0067】このように、選択側外導体溝2a内に支持
された一方の接点バネ3Aおよび他方の接点バネ3B
は、それぞれ自由端3Aa,3Aaおよび自由端3B
a,3Baが自らのバネ弾性によって常に各共通接点
4,4の一端4a,4aの下面側に付勢接触され、共通
接点4,4と共に2つの電気信号回路を構成している。
【0068】ところで、筐体1の上部には、上述の第一
の実施の形態にて説明したように電磁石11がそれぞれ
カード12を有して一方の接点バネ3Aおよび他方の接
点バネ3Bにそれぞれ対応して対で配置されている。カ
ード12は電磁石11の接極子13に固定され、棒状に
形成された作動片14が筐体1の平面側より選択側外導
体溝2a内に挿通されている。この作動片14は対で設
けられていて、それぞれ一方の接点バネ3Aの各自由端
3Aa、および他方の接点バネ3Bの各自由端3Baの
上面に同時に当接自在となっている。
【0069】そして、何方かの電磁石11が通電される
ことにより、接極子13が吸引され、これに伴いカード
12の作動片14が一方の接点バネ3Aの自由端3A
a,3Aa、または他方の接点バネ3Bの自由端3B
a,3Baを押下し、押下された接点バネ(3Aまたは
3B)が自らの弾性に抗して撓曲され、各自由端(3A
a,3Aaまたは3Ba,3Ba)が各共通接点4,4
から脱離されて電気信号回路を切り替える。
【0070】例えば、図4において、他方の接点バネ3
B側が共通接点4,4から脱離され、一方の接点バネ3
A側が共通接点4,4に接している場合には、コネクタ
端子7から入力された信号は、共通接点4〜一方の接点
バネ3A〜信号路〜一方の接点バネ3A〜共通接点4を
介して別のコネクタ端子7に出力されるスルー状態であ
る。
【0071】また、一方の接点バネ3A側が共通接点4
から脱離され、他方の接点バネ3B側が共通接点4に接
している場合には、コネクタ端子7〜共通接点4〜他方
の接点バネ3B〜抵抗体16〜他方の接点バネ3B〜共
通接点4〜別のコネクタ端子7が接続され、抵抗体16
を介して減衰された信号が得られる。
【0072】また、第三の実施の形態では、一方の接点
バネ3Aと他方の接点バネ3Bとを1ユニットとし、ス
ルーまたはある一つの抵抗値を有する抵抗体16を介し
た回路を得るようにしているが、他に共通接点4を介し
て一方の接点バネ3Aと他方の接点バネ3Bとのユニッ
トを複数ユニット設けることにより、各ユニット別に異
なる抵抗値の抵抗体16を複数段有した電気信号回路を
得て抵抗体16による減衰量を複数段階に可変させるこ
とができるなど、拡張形態が考えられる。
【0073】このような抵抗体16を介して減衰された
信号を得る高周波リレーにおいて、上述の同軸形伝送線
路を用いた場合、アイソレーションが改善されることに
よって以下の効果を得ることができる。
【0074】まず、従来では、アイソレーションが悪い
ために抵抗体16の減衰量誤差が多かったが、本発明の
同軸形伝送線路によれば、アイソレーションが改善され
たことによって抵抗体16の減衰量誤差が少なくなる。
ゆえに、抵抗体16が真に有する減衰量が得られて、減
衰確度特性を向上することができる。
【0075】次に、抵抗体16は、抵抗値が大きくなる
と減衰量誤差も比例して大きくなるが、上述したよう
に、本発明によって抵抗体16の減衰量誤差が少なくな
るので、従来よりも抵抗値の大きい抵抗体16を設ける
ことができる。
【0076】次に、複数ユニットを有して複数段の抵抗
体16が設けられた高周波リレーにおいて、従来では、
個々の抵抗体16の減衰量誤差が多かったため、一つの
段には、抵抗値の小さい抵抗体16しか設けることがで
きなかったが、本発明によって抵抗体16の減衰量誤差
が少なくなるので、一つの段に抵抗値の大きい抵抗体1
6を設けることができる。例えば、10dB〜70dB
の間で減衰量を可変させたい場合には、従来では〔10
dB,20dB,20dB,20dB〕の組合せで4段
の抵抗体16を設けて4ユニット必要としていた。とこ
ろが本発明によれば、40dBの抵抗体16を設けられ
るようになったので、〔10dB,20dB,40d
B〕の組合せで3段の抵抗体16で3ユニットで済むこ
とになり、これにより高周波リレーの省スペース化を図
ることができるとともに、コストを低減することができ
る。
【0077】最後に、本発明により、ユニット単位での
抵抗体16の減衰量誤差が少なくなって抵抗体16の減
衰確度特性を向上することができることから、複数ユニ
ットにおける抵抗体16の相対的な減衰量誤差も少なく
なり、複数ユニットを有して複数段の抵抗体16が設け
られた高周波リレーにおいても相対的な減衰確度特性を
向上することができ、さらにユニット数を増やすことも
可能となる。
【0078】なお、上述した全ての実施の形態におい
て、共通接点4および接点バネ3を支持している支持体
は、上下支持体5A,5Bに分割された構成であるが、
この限りでなく、上下支持体5A,5Bを共通接点4あ
るいは接点バネ3に対して、モールド成形によって一体
に形成してもよい。
【0079】ここで、支持体を中心導体に対してモール
ド成形によって設ける一例を、第三の実施の形態に対応
して図5に示す。図5に示すように、一方の接点バネ3
Aは、弾性金属薄板の打ち抜きにより形成されたランナ
ー17に対し、ミクロジョイント18に支持された状態
で同時に複数連続加工される。また、ランナー17の所
定位置には開口孔19が設けられている。
【0080】次に、支持体5の金型に設けられた突起
(不図示)に対して前記ランナー17の開口孔19を挿
通することによって、一方の接点バネ3Aにおけるテー
パ部3Adの中央から段部3Acの間が支持体5の金型
に対して位置決めされ、図中破線で示すように支持体5
がモールド成形される。
【0081】この後、接点バネ3Aをミクロジョイント
18から切り離して、接点バネ3Aを筐体1に設ける。
また、支持体5には切欠9が設けられているから、接点
バネ3Aの外導体溝2に対する位置決めを容易化でき、
さらに支持体5を皿ネジ6で固定するだけで接点バネ3
Aを筐体1に容易に組付けできる。
【0082】さらに、図5に示すように、接点バネ3A
の打ち抜き形成時に一方の接点バネ3Aにおいて、支持
体5に支持される幅狭b1部分に狭窄部3Aeを形成し
てもよい。これにより、支持体5を外導体溝2に固定す
る皿ネジ6による特性インピーダンスのミスマッチング
が考慮されて特性インピーダンスを一定に保持できるよ
うになる。なお、この狭窄部は、上述した各実施の形態
における共通接点および接点バネに対して設けてもよ
い。
【0083】また、上述した全ての実施の形態におい
て、接点バネ3が撓曲して共通接点4から脱離した際
に、蓋10に接点バネ3の自由端3aが接するようにし
てもよく、これによれば蓋10がアース接点となるの
で、さらに良好なアイソレーション特性を得ることがで
きる。
【0084】
【実施例】以下、実施例として、上述した第一の実施の
形態(図6(b)参照)、第二の実施の形態(図6
(c)参照)および従来例(図6(a)参照)におい
て、片持梁としてのそれぞれの接点バネの曲げ応力の比
較する。
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】この場合、従来例と第一の実施の形態との
比較では、従来例に対して第一の実施の形態の応力が
0.8倍となり、20パーセントの撓み量の余裕ができ
る。また、従来例と第二の実施の形態との比較では、従
来例に対して第二の実施の形態の応力が0.45倍とな
り、55パーセントの撓み量の余裕ができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明による同軸形
伝送線路は、電気信号回路の切り替え時に撓曲される接
点バネの自由端側において、支持体より接点バネの板幅
変えた幅可変部が突出されていることにより、接点バ
ネの撓みの支点と、応力集中が発生する幅可変部とが分
離されて、支点に応力集中が発生しないので、接点バネ
の撓み量に余裕が生じ、接点バネの自由端が共通接点か
ら脱離された際の接点バネと共通接点との間の距離を十
分に得ることができ、アイソレーションを改善すること
ができる。
【0095】また、接点バネが上下支持体により支持さ
れ、この上下支持体より突出された幅可変部が段部にて
形成されているとともに、接点バネが撓曲する面側の下
支持体の一端面が段部に対し所定長さだけ基端部側に位
置し、接点バネが撓曲する反対面側の上支持体の一端面
が前記接点バネの段部に対し所定長さだけ自由端側に位
置しているので、段部と上下支持体の各一端面との間で
特性インピーダンスが一定に補正されて、接点バネ全体
における特性インピーダンスを一定に保持した状態で、
上記のようにアイソレーションを改善することができ
る。
【0096】そして、前記幅可変部が傾斜状のテーパ部
として形成され、支持体が、その一端面を前記テーパ部
の長さの略中央に位置して接点バネを支持しているの
で、テーパ部の支持体の一端部を介したテーパ部内で特
性インピーダンスが一定に補正されて、この構成におい
ても接点バネ全体における特性インピーダンスを一定に
保持した状態で、上記のようにアイソレーションを改善
することができる。
【0097】上述の同軸形伝送線路において接点バネに
回路素子を設けた場合、アイソレーションが改善される
ことによって回路素子が有した電気特性を損なうことな
く得ることができる。
【0098】また、接点バネに回路素子を設けたユニッ
トを複数ユニットとし、各ユニットにおける回路素子を
電気特性の異なるものとした場合、同軸形伝送線路での
電気特性を可変することができ、さらに、個々あるいは
全体での回路素子が有した電気特性を損なうことなく得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)同軸形伝送線路の第一の実施の形態を示
す裁断正面図。 (b)図1(a)における要部拡大平断面図。
【図2】(a)第一の実施の形態の他の構成を示す裁断
正面図。 (b)図2(a)における要部拡大平断面図。
【図3】(a)同軸形伝送線路の第二の実施の形態を示
す裁断正面図。 (b)図3(a)における部分拡大平断面図。
【図4】同軸形伝送線路の第三の実施の形態を示す平断
面図。
【図5】同軸形伝送線路の要部製法を示す平面図。
【図6】(a),(b),(c)実施例を説明する参考
図。
【図7】(a)同軸形伝送線路の従来例を示す裁断正面
図。 (b)図7(a)における平断面図。
【符号の説明】
1…筐体、2…外導体溝、3…接点バネ、3a…自由
端、3b…基端部、3c…幅可変部としての段部、3d
…幅可変部としてのテーパ部、4…共通接点、5…支持
体、5A…上支持体、5Aa…一端面、5B…下支持
体、5Ba…一端面、16…回路素子としての低抗体、
17…ランナー、18…ミクロジョイント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 1/12 H01P 3/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外導体の溝内に中心導体としての接点バ
    ネおよび共通接点が収容保持された同軸形伝送線路にお
    いて、 所定幅(b0)を有する板状に形成され、かつ、基端部
    (3b)が幅狭(b1)に形成され、前記所定幅と幅狭
    との間に板幅を変えた幅可変部(3c,3d)が設けら
    れた接点バネ(3)と、 前記外導体溝(2)内で前記接点バネの基端部側に設け
    られ、該接点バネの幅可変部を所定長さ自由端(3a)
    側に突出させた状態で支持する支持体(5)と、 前記接点バネの自由端に接する共通接点(4)と、 前記接点バネを前記共通接点から脱離する方向に撓曲さ
    せる作動片(14)と、を具備することを特徴とする同
    軸形伝送線路。
  2. 【請求項2】 前記接点バネ(3)の幅可変部は、所定
    幅(b0)と幅狭(b1)とをなす段部(3c)として
    形成され、 前記支持体(5)は、前記接点バネが撓曲する面側に設
    けられた下支持体(5B)と、前記接点バネが撓曲する
    反対面側の上支持体(5A)とによって前記接点バネを
    支持する構成とされ、 前記下支持体は、一端面(5Ba)が前記接点バネの段
    部に対し所定長さ(L1’)だけ基端部側に位置し、 前記上支持体は、一端面(5Aa)が前記接点バネの段
    部に対し所定長さ(L1)だけ自由端側に位置した請求
    項1に記載の同軸形伝送線路。
  3. 【請求項3】 前記接点バネ(3)の幅可変部は、所定
    幅(b0)と幅狭(b1)とに連続して所定長さ(L
    2)を有する傾斜状のテーパ部(3d)として形成さ
    れ、 前記支持体(5)は、一端面(5Aa,5Ba)が前記
    テーパ部の長さの略中央に位置して接点バネを支持する
    構成とされた請求項1に記載の同軸形伝送線路。
  4. 【請求項4】 前記共通接点(4)は所定間隔を隔て対
    向配置され、 前記外導体溝(2)は前記共通接点同士を2つの電気信
    号回路に別れて接続する環状に形成され、 前記接点バネ(3)は前記各共通接点にそれぞれ位置す
    る自由端(3a)を有するとともに、略半円状に形成さ
    基端部(3b)を有して前記外導体溝内に一対で設
    けられ、 前記作動片(14)は、前記何れかの接点バネの各自由
    端を選択的に共通接点に対して同時に接離させ、 前記何れかの接点バネの基端部側には回路素子(16)
    が設けられ、 スルー、あるいは前記回路素子を介した電気信号回路の
    いずれかが選択自在な請求項1記載の同軸形伝送線路。
  5. 【請求項5】 前記スルー、あるいは前記回路素子(1
    6)を介した電気信号回路を1ユニットとし、 該ユニットを共通接点(4)を介して複数ユニット設
    け、 それぞれのユニットにおける各回路素子を電気特性の異
    なるものとした請求項4記載の同軸形伝送線路。
  6. 【請求項6】 導電性を有する筐体(1)に設けられた
    外導体溝(2)内に、中心導体として板状に形成された
    共通接点(4)と接点バネ(3)とが収容支持されて電
    気信号回路をなし、前記共通接点に対して前記接点バネ
    を接離させることによって前記電気信号回路が切り替え
    られる同軸形伝送線路の製法において、 前記接点バネは、弾性金属板の打ち抜きにより、前記外
    導体溝(2)内で支持体(5)により支持される箇所が
    幅狭とされ、その自由端(3a)側に幅可変部(3c,
    3d)を有して形成されると同時に、ミクロジョイント
    (18)を介してランナー(17)に支持された状態と
    された後、 モールド成形用金型に前記ランナーを位置決めした状態
    で、前記接点バネの自由端側となる前記支持体の端面
    が、接点バネの幅可変部に対して所定長さ基端側に位置
    するようにモールド成形することを特徴とする同軸形伝
    送線路の製法。
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