JP2988140B2 - 地球外の天体における地質サンプリング装置 - Google Patents

地球外の天体における地質サンプリング装置

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JP2988140B2 JP4235198A JP23519892A JP2988140B2 JP 2988140 B2 JP2988140 B2 JP 2988140B2 JP 4235198 A JP4235198 A JP 4235198A JP 23519892 A JP23519892 A JP 23519892A JP 2988140 B2 JP2988140 B2 JP 2988140B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は月、惑星等宇宙に存在す
る物体の地質を調査するために用いる地球外の天体にお
ける地質サンプリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球外の天体、すなわち、月、惑星、等
の宇宙に存在する物体では、水や空気のないところが多
い。
【0003】このような物体でのサンプリング装置とし
て、これまでに提案されているものとしては、機体より
腕を出し、腕の先端に掴み具等の治具を取り付け、腕を
動かしてサンプルを掴み採取する型式のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記地球外
の天体で地面に穴をあけて、穴の深いところから上記し
た型式のサンプリング装置を用いてサンプリングしよう
とする場合、水か空気がないと地面への貫入、穴壁保持
ができないため、サンプリングが困難になる。そのた
め、地面に穴を掘って深いところからサンプルをとるた
めに、大きなドリルを用いて穴を掘ることが必要となる
が、大きなドリルは重量が大となるばかりでなく、ドリ
ル駆動に必要な電力の供給が困難という問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記の如き地球外の天
体で地質サンプリングを行うときに、地表面に深い穴を
動力を用いて掘ることなく深さ方向の多数点よりサンプ
ルを採取できるようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、サンプリング用着陸機の下面に、該着陸
機が月面等の天体における物体表面に着陸したときに該
物体表面に突き刺されるような長さとしてあるペネトレ
ータを下向きに取り突け、該ペネトレータの側壁に、長
手方向に所定間隔を置いて複数の開口を設け、且つ前面
に地質サンプルの採取用治具を有するサンプル回収ボッ
クスを、上記着陸機内とペネトレータ内の間で自在に昇
降できるようにしてある昇降フレーム上に、前後方向へ
移動自在に備えた構成とする。
【0007】
【作用】着陸機が月面等に着陸するとき、着陸時の荷重
等により自動的にペネトレータが月面等の地表面に刺し
込まれる。次に、サンプル回収ボックスをペネトレータ
内を下降させた後、前方へ移動させて任意位置の開口よ
りサンプルを採取するようにする。これにより水、空気
がなくても深い位置から地質のサンプルが容易に採取で
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、地球外の天体に存在する月、惑星の地質サンプリ
ングのため、月面等1に着陸できるようにしてある着陸
機2の下面中央部に、該着陸機2より下方へ張り出して
ある着地用支持脚3よりも長くしてあるペネトレータ4
を鉛直下向きに取り付け、該ペネトレータ4の側壁に
は、長手方向に適宜の間隔を置いて内外を連通させる開
口5を設けると共に、ペネトレータ4内と着陸機2の内
部とを連通状態にして、着陸機2内からペネトレータ4
内にガイドレール6を固定して配設する。
【0010】上記ガイドレール6には、昇降フレーム7
を昇降自在に組み付け、該昇降フレーム7には、前後方
向へ水平方向へ延びるガイドレール8を設け、且つ地層
を掘削すると同時にサンプルを採取できるように中空の
ドリル10を前面に回転自在に備え且つ該ドリル10で
掘削して採取したサンプルを収納できるようにしてある
サンプル回収ボックス9を、上記ガイドレール8に沿い
前後方向へ水平移動できるように支持させ、該サンプル
回収ボックス9は、たとえば、シリンダ11等の駆動装
置にて往復動作ができるようにすると共に、上記昇降フ
レーム7は、たとえば、巻上装置等にてガイドレール6
に沿って昇降して任意の高さ位置で停止できるようにす
る。
【0011】12は離陸時の噴射、着陸時の逆噴射を行
わせる噴射装置である。
【0012】今、一例として、天体における月の地質サ
ンプルを採取するときは、衛星の軌道を修正して、着陸
機2を月面1に着陸させる。着陸機2には、下面中央部
にペネトレータ4が下向きに突出させてあるため、該着
陸機2が月面1に着陸するときに同時にペネトレータ4
が地表面に突き刺されてそのまま刺し込まれ、支持脚3
が月面1に接地して着陸機2が安定よく着陸させられた
状態のときには、ペネトレータ4は地表面深く挿入され
た状態になる。この際、ペネトレータ4の月面1への突
き刺しは、着陸機2の着陸時の荷重等を利用して行うの
で、特別の動力は必要としない。
【0013】次に、ペネトレータ4内の鉛直状態のガイ
ドレール6に沿って昇降フレーム7を下降させる。目標
の地層のサンプル採取地点におけるペネトレータ4側壁
の開口5位置で昇降フレーム7を停止させると、該昇降
フレーム7上のサンプル回収ボックス9をペネトレータ
4の開口5の方向へ前進させ、次いで、中空のドリル1
0を回転させて上記開口5から地中に突出させて、ペネ
トレータ4の外側の地層を掘削させる。掘削されたサン
プルは、中空のドリル10の中を通って採取され、サン
プル回収ボックス9内へ移送されて回収される。
【0014】所定量の地質サンプルが採取されてサンプ
ル回収ボックス9内に回収されると、該サンプル回収ボ
ックス9をガイドレール8に沿わせて後退させて昇降フ
レーム7内に格納し、しかる後、昇降フレーム7ととも
にサンプル回収ボックス9をガイドレール6に沿い上昇
させ、着陸機2内に移すようにする。
【0015】同様な操作を、必要に応じてペネトレータ
4の開口5ごとに行って、異なった深さ位置での地質サ
ンプルを採取するようにする。
【0016】なお、上記着陸機2内に、地質サンプルの
分析機構を搭載しておけば、その場で採取したサンプル
の分析をすることができるが、かかる分析機構を搭載し
ていない場合は、着陸機2を地球に回収し、地球上で地
質サンプルの分析を行うようにすればよい。
【0017】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、ペネトレータ4、ガイドレール6は伸
縮可能として通常は縮めておき、着陸機の着陸直前に伸
ばすようにしてもよく、又昇降フレーム7の昇降機構と
しては、巻上機を一例として述べたが、シリンダ、その
他の伸縮機構で昇降させるようにしてもよいこと、サン
プル回収ボックス9への地質サンプルの回収を中空のド
リル10で行う場合を示したが、ドリルに代えてスプー
ン状のもので地層に突き刺して、地質サンプルを汲い取
るようにしてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の地球外の天体
における地質サンプリング装置によれば、地質サンプリ
ング用の着陸機に、該着陸機が月面等に着陸するときに
同時に地表面より地中深くまで突き刺し込まれるような
長さとしてあるペネトレータを下向きに取り付け、且つ
上記ペネトレータの側壁に設けた開口より突出させて地
質サンプルを採取するための治具を前面に有するサンプ
ル回収ボックスを昇降フレーム上に前後方向へ移動自在
に支持させ、昇降フレームを昇降させて任意位置で地質
サンプルの採取ができるようにしてあるので、月面等に
サンプリングのための穴を掘るための動力を一切必要と
せず、水、空気がなくても、着陸機の着陸時の荷重等を
利用して自動的に地中にペネトレータを突き刺すことが
できて直ちに地質サンプリング作業に移ることができる
と共に、ペネトレータの開口を長手方向に複数設けてお
くことによって任意の深さ位置の地層の地質サンプルを
容易に採取することができる、等の優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地球外の天体における地質サンプリン
グ装置の一実施例を示すもので、(イ)は地質サンプル
採取時の状態を示す全体概略図、(ロ)は(イ)のA部
拡大断面図、(ハ)はサンプル回収ボックスを前進させ
た状態を示す拡大図である。
【図2】本発明の地球外の天体における地質サンプリン
グ装置が月面等に着陸するときの状態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 月面等(物体表面) 2 着陸機 4 ペネトレータ 5 開口 6 ガイドレール 7 昇降フレーム 8 ガイドレール 9 サンプル回収ボックス 10 中空のドリル(採取用治具) 11 シリンダ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64G 1/66 B64G 1/16 G01N 1/00 G01N 1/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着陸機の下面に、該着陸機が月面等の天
    体における物体表面に着陸したときに該物体表面に所要
    深さ突き刺されるような長さとしてあるペネトレータを
    下向きに取り付け、該ペネトレータの側壁に、長手方向
    に所要間隔を置いて複数の開口を設け、且つ前面に地質
    サンプルの採取用治具を有するサンプル回収ボックス
    を、上記ペネトレータ内と着陸機内との間を自在に昇降
    できるようにしてある昇降フレーム上に、前後方向へ移
    動自在に備えた構成を有することを特徴とする地球外の
    天体における地質サンプリング装置。
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