JP2985023B2 - 基板用コネクタ - Google Patents

基板用コネクタ

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JP2985023B2
JP2985023B2 JP3081290A JP8129091A JP2985023B2 JP 2985023 B2 JP2985023 B2 JP 2985023B2 JP 3081290 A JP3081290 A JP 3081290A JP 8129091 A JP8129091 A JP 8129091A JP 2985023 B2 JP2985023 B2 JP 2985023B2
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卓 二木
玄洋 松原
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は電気コネクタ、特に主基板と副基
板の複数の導体ラン又は導電パッド間を相互接続する為
の基板用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】電子機器が高性能化、多
機能化すると共に基板(プリント回路板又はサブストレ
ート)に実装されるエレクトロニクス回路も複雑化し、
1枚の基板(主基板)上にメモリモジュール等の他の基
板(副基板)を相互接続したり、副基板を用いて複数の
平行基板間を相互接続する基板用コネクタの必要性が増
加している。
【0003】斯る基板用コネクタには種々のものが提案
されている。例えば、米国特許第3,848,952号、同第4,8
50,892 号、及び同第4,986,765 号には平行又は直交関
係の2 枚の基板間を相互接続するエッジコネクタを開示
する。また、特願平2-7213号明細書には相互接続用基板
を用いて2 枚又はそれ以上の平行基板間を相互接続する
基板用コネクタを開示している。
【0004 】図5(A)及び(B)は前述の特許出願明
細書に開示する先に提案された基板用コネクタの実施例
の斜視図及び一部縦断面図である。同図に示す如く、任
意間隔で平行配置された2枚の主基板10、20又は3枚の
主基板10、20、40間を絶縁ハウジング13、23、43、44内
にコンタクト12a 、12b 、22a 、22b 、41、42を有する
基板用コネクタを用い、これら主基板間に相互接続用基
板( 副基板) を挿通して電気的に相互接続している。こ
の実施例では副基板の寸法形状を変更するのみで、任意
間隔で配置された基板間を容易に相互接続することが可
能であるという特徴を有する。
【0005】しかし、図5に示す基板用コネクタでは、
最下段の基板40と副基板30との接続が固定的であり、作
業性が悪い。また、他の主基板10、20には開口11、21に
沿って多数のコンタクト12a 、12b 、22a 、22bを植立
する必要があり、各コンタクト12、22は自己支持型であ
る為にコンタクト寸法形状を厳密に管理するのが困難で
ある。更に、実際の電子機器に基板を組込んで使用する
際には、設計又は保守サービスの為に各信号路にオシロ
スコープ、ロジックアナライザ等の電子計測器のテスト
プロープを接続( プロービング) してその信号波形等を
観測する必要がある。しかし、図5の基板用コネクタで
は、このプロービングが困難であった。
【0006】上述した事情に鑑み、本発明は主基板に確
実に固定され、複数のコンタクトが絶縁ハウジング内に
基板受け溝と予定位置関係で保持され、プロービングが
容易であり、且つ副基板保持部材を有する新規な基板用
コネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る基板用コ
ネクタは、主基板に取付けられ、該主基板に対して予定
角度で挿入保持される副基板と相互接続する基板用コネ
クタにおいて、略中央部に前記副基板の端部を受ける基
板受け溝及び該基板受け溝と連通し且つ略T字状の横断
面を有する複数のコンタクト受容溝を有する絶縁ハウジ
ングと、該絶縁ハウジングの前記各コンタクト受容溝に
挿入保持され前記基板受け溝内に突出する複数のコンタ
クトとを具備し、該各コンタクトは、平板状部と、該平
板状部の両側及び頂部を残して前記平板状部から切り起
こされて形成された接触部とを有し、前記ハウジングに
は、前記各コンタクトの前記頂部が露出するノッチが前
記各コンタクト受容溝に対応して形成されていることを
特徴とする。
【0008】また、請求項2に係る基板用コネクタは、
主基板に取付けられ、該主基板に対して予定角度で挿入
保持される副基板と相互接続する基板用コネクタにおい
て、略中央部に前記副基板の端部を受ける基板受け溝、
該基板受け溝と連通する複数のコンタクト受容溝及び前
記基板受け溝内に突出する少なくとも1つの弾性基板係
止アームを有する絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジング
の前記各コンタクト受容溝に挿入保持され前記基板受け
溝内に突出する複数のコンタクトとを具備し、該各コン
タクトは、平板状部、及び該平板状部の両側及び頂部を
残して前記平板状部から切り起こされて形成された接触
部を有し、前記ハウジングには、前記各コンタクトの前
記頂部が露出するノッチが前記各コンタクト受容溝に対
応して形成されていることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、添付した図1乃至図4を参照して本発
明の基板用コネクタの好適実施例を詳述する。図1は本
発明の基板用コネクタの好適実施例の上面図、図2はそ
の正面図を示す。
【0010】本発明の基板用コネクタ50は絶縁プラスチ
ック材料で成型された細長いハウジング52を有する。こ
のハウジング52は略中央部に長手方向に沿う基板受け溝
54と、この基板受け溝54の両側に沿ってこれと連通し且
つ所定間隔で形成された略T字状横断面を有する複数
(図示の特定例では32個)のコンタクト受容溝56を有す
る。各コンタクト受容溝56には後述する如く保持部、タ
イン部及び弾性接触部を有するコンタクト60が挿入保持
される。基板受け溝54の上端部には周知の如くテーパ53
を形成して、副基板( 図示せず)の挿入を容易にする。
更に、ハウジング52の中央部には、一側壁から基板受け
溝54内に突出する弾性アーム58を有する。この弾性アー
ム58は、基板用コネクタ50の基板受け溝54内に挿入され
る副基板を保持する為であるが、その構成及び作用の詳
細は後述する。
【0011】図2から明らかな如く、ハウジング52の
両端部55は中央部より上方に突出して、副基板の基板
受け溝54の端部がこれに沿って延び、挿入される副基
板のガイド及び保持手段の一部を構成する。好適一実施
例ではハウジング52は全長約75mm、高さが両端部5
5で約30mm、中央部で約19mmである。ハウジング5
2の中央部上端にはコンタクト受容溝56に対応して複
数のノッチ(凹部)57が形成され、そこから各コンタ
クト60の保持部64の頂部68が露出することに注目
されたい。このノッチ57の深さを選択して、その底部
に開口59が生じ、前述した電子計測器のプロービング
を可能にする。更に、ハウジング52の底面には各コン
タクト60のタイン部62が突出すると共に、両端部5
5の底面には基板用コネクタ50を主基板(図示せず)
に固定する各1対の金属製ボードロック70が両端に取
付けられている。このボードロック70は金属板を打抜
き側面にバーブ(逆かとげ)を有する従来の金属固定具
であってもよいが、実願平2−125149号明細書に
開示する如く、金属板を2分割して相互に逆方向へ変形
させ弾性を付与したボードロックであるのが好ましい。
【0012】図3(A) 、(B)及び(C)は夫々図1
の基板用コネクタの側面図、図1の線A−A及びB−B
に沿う断面図を示す。図3(A)からボードロック70の
概略形状及び取付け位置が理解できよう。図3(B)か
ら理解される如く、ハウジング52の基板受け溝54及びコ
ンタクト受容溝56の詳細が示される。各コンタクト60
は、好ましくはハウジング52の前後壁内面に沿ってハウ
ジング52の上方からコンタクト受容溝56内に圧入され
る。コンタクト60の好適一実施例を図4に拡大斜視図で
示す。
【0013】図4から明らかな如く、コンタクト60
は、弾性金属板を打抜き加工して形成される。このコン
タクト60は、ハウジング52の略T字状のコンタクト
受容溝56の幅広部に圧入される平板状のタイン部62
及び保持部(平板状部)64を有し、保持部64の外縁
にはコンタクト受容溝内に固定するバーブ65が形成さ
れている。この保持部64の中央部から接触部66を長
手方向に沿って切り起こして形成し、両側及び幅の狭い
頂部68を残すことにより開口67が形成される。この
接触部66は、所定形状に折曲げられ略T字状のコンタ
クト受容溝56から基板受入れ溝54内に一部突出す
る。保持部64は、平板状であると共に接触部66より
若干長いだけなので、コンタクト60の材料取り上、無
駄が少なく有利である。前述した如く、コンタクト60
の頂部68がハウジング52のノッチ57から露出し
て、プロービング手段を提供する。この頂部68はハウ
ジング52から突出していないので、外部の異物により
破損するおそれが極めて低い。また、接触部66は、頂
部68を有する保持部64から切り起こされて頂部68
から離間されているので、頂部68へのプロービング作
業の際に接触部66が損傷するおそれがない。
【0014】図4に示す如きコンタクト60がハウジング
52の基板受け溝54の両側に接触部66を相互に対向させて
挿入保持される。従って、通常状態では、両接触部66は
相互に僅かに離間して配置され、基板受け溝56内に副基
板が挿入されると片持ち梁状の接触部66をその弾性に抗
して外方へ撓ませて、副基板の表面に形成された導電性
接触パッド又はコンタクトと接触する。
【0015】次に、図3(C)を参照して、本発明の基
板用コネクタ50の副基板保持用の弾性係止アーム58の実
施例を詳述する。同図は図1の線B−Bに沿う略中央部
の断面図である。この中央部にはコンタクト60を配置せ
ずその代りに弾性係止アーム58をハウジング52の一側壁
上端から斜め下方に一体的に形成する。この弾性係止ア
ーム58の自由端は基板受け溝54内に突出し、そこに略半
球、台形又は角錐状のラッチ突起58a を形成する。この
ラッチ突起58は副基板に形成されたラッチ開口又は凹部
と凹凸係合するように構成している。図示した特定実施
例では中央部に1個の係止アーム58を有するのみである
が、使用する副基板の寸法に応じて両端部又はその他任
意の部分に複数個形成してもよいこと勿論である。尚、
副基板に対するラッチを解除するには、基板用コネクタ
50の上面から副基板と係合アーム58間に好ましくは絶縁
材料の棒状工具を挿入するか、主基板に形成した開口及
びハウジング52の底面の開口51を介して係合アーム58の
先端を外方へ撓ませて副基板を引き抜けばよい。
【0016】以上の説明から理解される如く、本発明の
基板用コネクタ50は、図5を参照して前述した先に提案
されている基板用コネクタの最下段用コネクタとして好
適である。しかし、ハウジング52の基板受け溝54の底面
を閉鎖せず開口を形成すると、中段又は上段のコネクタ
としても使用可能である。その場合には、タイン部62に
周知のコンプライアント( 弾性コンタクト) 処理及び金
めっき処理等を行い、基板10、20のスルーホールに直接
電気的接触を行うようにするのが好ましい。本発明の基
板用コネクタはSIMM(シングルインラインメモリモ
ジュール)等の副基板を主基板に接続するコネクタとし
ても応用可能であること勿論である。更にまた、本発明
の基板用コネクタは主基板に垂直方向に取付けるのみな
らず、コンタクトのタイン(接続)部を直角に折曲げる
ことにより、必要に応じて基板受け溝を主基板と平行に
することも可能であることが理解されよう。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る基板用コネクタによれ
ば、略中央部に副基板の端部を受ける基板受け溝及び該
基板受け溝と連通し且つ略T字状の横断面を有する複数
のコンタクト受容溝を有する絶縁ハウジングと、該絶縁
ハウジングの各コンタクト受容溝に挿入保持され基板受
け溝内に突出する複数のコンタクトとを具備し、該各コ
ンタクトは、平板状部と、該平板状部の両側及び頂部を
残して平板状部から切り起こされて形成された接触部と
を有し、ハウジングには、各コンタクトの頂部が露出す
るノッチが各コンタクト受容溝に対応して形成されてい
るので、コンタクトの頂部が外部の異物により破損する
おそれが極めて低く且つプロービング作業の際にコンタ
クトの接触部の損傷のおそれがないプロービング手段を
形成する。また、コンタクトの材料取り上、無駄が少な
い利点もある。
【0018】また、請求項2に係る基板用コネクタによ
れば、略中央部に副基板の端部を受ける基板受け溝、該
基板受け溝と連通する複数のコンタクト受容溝及び基板
受け溝内に突出する少なくとも1つの弾性基板係止アー
ムを有する絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングの各コ
ンタクト受容溝に挿入保持され基板受け溝内に突出する
複数のコンタクトとを具備し、該各コンタクトは、平板
状部、及び該平板状部の両側及び頂部を残して平板状部
から切り起こされて形成された接触部を有し、ハウジン
グには、各コンタクトの頂部が露出するノッチが各コン
タクト受容溝に対応して形成されているので、挿入され
る副基板を所定位置に自動的且つ確実に固定できるばか
りでなく、コンタクトの頂部が外部の異物により破損す
るおそれが極めて低く且つプロービング作業の際にコン
タクトの接触部の損傷のおそれがないプロービング手段
を形成する利点と、コンタクトの材料取り上、無駄が少
ない利点をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例による基板用コネクタの上
面図。
【図2】図1の基板用コネクタの正面図。
【図3】図1の基板用コネクタの側面図及び部分断面
図。
【図4】図1の基板用コネクタに使用するコンタクトの
拡大斜視図。
【図5】従来の基板用コネクタの斜視図及び一部断面
図。
【符号の説明】
50 基板用コネクタ 52 絶縁ハウジング 54 基板受け溝 56 コンタクト受容溝 57 ノッチ 58 係止アーム 60 コンタクト 64 保持部(平板状部) 66 接触部 68 頂部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/00 - 13/35 H01R 23/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主基板に取付けられ、該主基板に対して予
    定角度で挿入保持される副基板と相互接続する基板用コ
    ネクタにおいて、 略中央部に前記副基板の端部を受ける基板受け溝及び該
    基板受け溝と連通し且つ略T字状の横断面を有する複数
    のコンタクト受容溝を有する絶縁ハウジングと、該絶縁
    ハウジングの前記各コンタクト受容溝に挿入保持され前
    記基板受け溝内に突出する複数のコンタクトとを具備
    し、 該各コンタクトは、平板状部と、該平板状部の両側及び
    頂部を残して前記平板状部から切り起こされて形成され
    た接触部とを有し、 前記ハウジングには、前記各コンタクトの前記頂部が露
    出するノッチが前記各コンタクト受容溝に対応して形成
    されていることを特徴とする基板用コネクタ。
  2. 【請求項2】主基板に取付けられ、該主基板に対して予
    定角度で挿入保持される副基板と相互接続する基板用コ
    ネクタにおいて、 略中央部に前記副基板の端部を受ける基板受け溝、該基
    板受け溝と連通する複数のコンタクト受容溝及び前記基
    板受け溝内に突出する少なくとも1つの弾性基板係止ア
    ームを有する絶縁ハウジングと、該絶縁ハウジングの前
    記各コンタクト受容溝に挿入保持され前記基板受け溝内
    に突出する複数のコンタクトとを具備し、 該各コンタクトは、平板状部、及び該平板状部の両側及
    び頂部を残して前記平板状部から切り起こされて形成さ
    れた接触部を有し、 前記ハウジングには、前記各コンタクトの前記頂部が露
    出するノッチが前記各コンタクト受容溝に対応して形成
    されていることを特徴とする基板用コネクタ。
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