JP2981446B2 - 高温液体の冷却装置及びその冷却方法 - Google Patents

高温液体の冷却装置及びその冷却方法

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JP2981446B2
JP2981446B2 JP9182586A JP18258697A JP2981446B2 JP 2981446 B2 JP2981446 B2 JP 2981446B2 JP 9182586 A JP9182586 A JP 9182586A JP 18258697 A JP18258697 A JP 18258697A JP 2981446 B2 JP2981446 B2 JP 2981446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温液体の冷却装
置及びその冷却方法に係り、特に、加熱されたコーヒー
等の高温液体を熱交換によって常温液体に冷却するため
に用いる高温液体の冷却装置及びその冷却方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すような、コーヒー等の
抽出冷却装置60があった。該コーヒーの抽出冷却装置
60は、コーヒー等をためる貯水容器61と冷却用熱交
換器62とにより形成された冷却容器63と、圧縮機6
4及び凝縮器65等の冷凍装置と、前記冷却容器63の
最下部に一端が接続され、他端は液の流出を開閉するバ
ルブ機構66に接続される導管67を有するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例に係
るコーヒー等の抽出冷却装置60は、前述したように、
コーヒー等を冷却する場合には、圧縮機64及び凝縮器
65等の冷凍装置を用いて冷却するようにしているた
め、装置が大規模で複雑になり装置コスト及び消費電力
が大きくなるおそれがある。また、冷却に約1時間程度
かかり、迅速に冷却を行うことができないおそれがある
という問題点を有していた。
【0004】一方、コーヒー等の抽出冷却装置が設置さ
れることが多いオフィス等には、170リットル程度の
冷蔵庫や冷凍庫の設備が整っている。そこで、本発明
は、第一には、コーヒー等の高温液体を迅速に且つ効率
良く、従って、コーヒー等の風味を損なわずに冷却する
ことができる高温液体の冷却装置及びその冷却方法を提
供することを目的とするものである。
【0005】第二には、装置構造が簡単、且つ装置規模
がコンパクトで、安価で、場所をとらない高温液体の冷
却装置及びその冷却方法を提供することを目的とするも
のである。
【0006】第三には、オフィス等の冷蔵庫を利用して
容易、簡単に且つ新たな冷却用消費電力を省くことがで
きる高温液体の冷却装置及びその冷却方法を提供するこ
とを目的とするものである。第四には、簡単に装置内の
掃除や、部品の取り替え、交換が容易にできる高温液体
の冷却装置及びその冷却方法を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を達成
するため、第一の発明は、高温液体を熱交換によって常
温液体に冷却する装置であって、箱体と、該箱体の開口
を塞ぐ開閉自在の蓋と、該箱体内に設けられ、下り勾配
で、箱体内の空間の全体に渡って分散する配置で箱体の
上端から下端までを貫通する導熱性材で形成された高温
液体が流れる管と、該箱体内で該管の外表面に設けられ
た放熱部材と、該箱体に収容された冷媒とを有するもの
である。
【0008】ここで、「高温液体」とは、例えば、約9
0°C〜100°C程度であり、「常温液体」とは、例
えば、約10°C〜20°C程度である。「高温液体」
としては、加熱したコーヒーの他に、お茶、紅茶、めん
汁、スープ等があり得る。また、箱体及び蓋は冷却の際
に冷媒の膨張を吸収できるようにある程度変形可能であ
ることが好ましい。「導熱性材」としては、例えば、銅
等の金属がある。
【0009】箱体及び蓋は、導熱性材又は断熱性材で形
成される。導熱性材で形成した場合には、冷凍庫又は冷
蔵庫内での冷媒の冷却を効率良く行うことができる。ま
た、断熱性材で形成された場合には、冷却器からの熱の
放散を防止することになる。従って、導熱性材で形成さ
れた箱体及び蓋の場合には、冷却器ごと直接冷凍庫又は
冷蔵庫に入れて冷却するのが好ましい。一方断熱性材で
形成された箱体及び蓋の場合には、そのまま若しくは蓋
を開けた状態で冷凍庫又は冷蔵庫に入れて冷やすか、導
熱性材で形成された別の容器に冷媒のみを入れて冷蔵庫
又は冷凍庫で冷した後、該冷媒を箱体に入れて用いる
か、又は第三の発明のように構成するのが好ましい。
【0010】「放熱部材」には、例えば、板状の放熱板
又はフィン状の放熱フィンがある。「冷媒」としては、
シャーベット状の冷媒が好ましい。シャーベット状の冷
媒は、水又は不凍液等の液体に、冷却によって凝固した
氷等の凝固体が懸濁又は混合して共存している冷媒をい
う。これによって、凝固体が融解する時に吸収される融
解熱及び対流を利用して管内を効率良く冷却することが
できる。また、シャーベット状であると、全液体が凝固
することによる管や箱体の破壊を防止することができ
る。シャーベット状の冷媒としては、例えば、プロピレ
ングリコール等の不凍液と水を所定割合で混合したもの
が好ましい。冷却器内には、不凍液の他、所定量のエア
も入れられる。
【0011】管の配置が「分散する」状態とは、箱体の
容積及び管の径を一定とした場合に、管自身同士の接近
をできるだけ避けながら冷媒に浸される管の長さをでき
るだけ長くする配置をいう。分散的配置のやり方として
は、例えば、第二の発明に示すようなやり方の他、これ
と同程度又はこれ以上の程度の種々の配置をも含む。管
の構造、配置、管の径、下り勾配等は、希望する高温液
体及び常温液体の温度、流量、冷却時間、冷却器の容
積、冷媒の量や冷却程度によって定められる。
【0012】また、該管は複数の部分に分割可能となる
ように、各部分同士がゴム管等によって連結されたもの
が好ましい。これによって、洗浄及び製造を容易にする
とともに、冷媒の膨張を連結部で、ある程度吸収するこ
とができる。箱体及び蓋の形状は、角柱状の場合のみな
らず、円筒状等であっても良い。
【0013】第二の発明は、第一の発明において、該管
は、1又は2以上の上下軸線の回りを順次略螺旋状に下
り勾配で回旋しながら箱体の上端から下端までを貫通す
るように形成されたものである。
【0014】「1又は2以上の上下軸線」であるから、
例えば、上下軸線が4本であっても良い。この場合、該
管を上下方向から見て略正方形又は略長方形の頂点に位
置する4本の上下軸線の回りに順次略螺旋状に下り勾配
で回旋するように形成するのが好ましい。この場合は、
上下方向から見て管の経路は「田」の字状に形成され
る。このように回旋させると、箱体の容積を一定とした
場合に、管の配置が空間の一部に片寄ることなくその空
間内に渡って分散させることができるので、冷却効果を
向上させることができる。一般に上下軸線の本数を増や
すことにより、分散の程度を高めることができる。「回
旋」には、螺旋の上下軸線に対する径を漸次増減させた
り、又はジグザグ状若しくは波状に蛇行させる等のよう
に、螺旋の上下軸線に対する径の変動が伴っても良い。
【0015】第三の発明は、第一の発明又は第二の発明
において、前記箱体又は蓋は断熱性材で形成され、該箱
体内には、導熱性材で形成された容器を挿抜可能に収容
し、前記管、放熱部材及び冷媒は該容器内に収容したも
のである。これによって、冷凍庫又は冷蔵庫内での冷媒
の冷却は、箱体から取り出した容器に対して行い、冷却
後は、該容器を箱体内に収容して使用することができ
る。したがって、迅速に冷媒の冷却を行うとともに、冷
気の放散を防止することができるので、長時間、効率的
に使用することができる。
【0016】第四の発明は、第一の発明乃至第三の発明
のいずれかにおいて、該箱体又は容器は、その外側壁に
該冷却器を把持するための把手を設け、該蓋には、該管
の上端と連結し高温液体を受ける漏斗状の受口が設けら
れ、該蓋と箱体とを密閉させた状態で連結する連結具が
設けられたものである。容器に把手を設けた場合には、
箱体から該容器の把手が突出するように、箱体に容器を
収容するのが好ましい。
【0017】第五の発明は、第一の発明乃至第四の発明
のいずれかにおいて、熱湯を生成してドリッパーに供給
する熱湯供給器と、コーヒー等を抽出するドリッパー
と、該ドリッパーの下方に着脱自在に設けられ、ドリッ
パーの流出口に対向する位置に受口がくるように位置さ
せる第一の発明乃至第四の発明のいずれかに係る冷却器
と、該冷却器の流出口に対向する位置に受口が設けら
れ、該冷却器によって冷却された液体を貯溜する貯溜器
と、前記高温液体の加熱温度、量等を調節する調節部と
を有するものである。
【0018】ここで、「着脱自在に設ける」方法には、
ドリッパーの下部に取着具によって冷却器を取り着ける
場合、ドリッパー以外の部分、例えば、貯溜器に載置又
は取り着ける場合や、加熱容器や放水管等を収納する収
納部にレール等によって取り着ける場合、着脱自在に取
り付けられるドリッパーと蓋が一体に形成されている場
合等がある。
【0019】第六の発明は、第一の発明乃至第四の発明
のいずれかに係る冷却器、容器又は冷媒のみを冷凍庫又
は冷蔵庫で所定時間冷し、該冷却器を前記ドリッパーの
下方で貯溜器の上方に位置させ、ドリッパーから流出す
るコーヒー等の高温液体を冷却器の受口から管内に流入
させて冷却し流出した常温液体を貯溜器に貯溜させるも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態に基づいて説
明する。図1には、本実施の形態に係る高温液体の冷却
装置10を示す。該高温液体の冷却装置10は、加熱容
器に水を供給する給水容器11を有するとともに、給水
容器11に隣接して、発熱体が設けられた加熱容器(図
示せず)及び該加熱容器に連通して他端がドリッパー1
3に連通する放水管(図示せず)が収納される上側収納
部12及び下側収納部19が設けられている。該上側収
納部12の下方には該放水管の他端に接続され拡散され
た湯が供給されるコーヒーのドリッパー13が、該上側
収納部12に着脱可能に取り付けられている。尚、給水
容器11は水の量がわかるように透明又は半透明の部材
で形成するのが好ましい。
【0021】該ドリッパー13の下方にはコーヒー等の
高温液体を熱交換によって常温液体に冷却する冷却器1
4が、該ドリッパー13に着脱可能に取り着けられてい
る。該冷却器14で冷却され流出した常温液体を貯溜す
るポット15は該冷却器14の下方に設けられている。
給水容器11、上側及び下側収納部12、19は台部1
6によって支持され、該台部16には、コーヒーの供給
量を調節するために操作するダイヤル17が設けられ、
操作されたダイヤルの指示に従ってコーヒーの液量の調
節を行う調節部が収納されている。該ポット15及び該
台部16は基底部18に載置して固定されている。
【0022】図2に示すように、該冷却器14は、例え
ば、樹脂等の断熱性材で形成された、開閉自在の蓋28
及び箱体29を有する。該断熱性材はシャーベット状の
冷媒36の冷却による膨張を吸収できるようにある程度
膨張可能である。該冷却器14の容積は、例えば、約1
500cc〜3500cc程度である。箱体29の外壁
には、該冷却器14を把持するための把手20が樹脂等
の断熱性材で設けられ、蓋28の略中央には、漏斗状の
受口24が設けられている。
【0023】蓋28と箱体29とを密閉させた状態で連
結する連結具21が蓋28と箱体29とに跨がって設け
られている。把手20を握って牽引又は押進し易い前後
方向に沿った蓋28の上面の両側縁部には、前記ドリッ
パー13に着脱可能に取り着けるため上方且つ内側に突
出した断面逆L字状の取着具23が設けられている。
【0024】図3は、該冷却器14の内部を示すもので
ある。図3(a)に示すように、上下方向から見て略正
方形の頂点に位置する4本の上下軸線30a,b,c,
dの回りを順次略螺旋状に下り勾配で回旋しながら箱体
29の上端から下端までを貫通する銅等の導熱性材で形
成された1本の管31が設けられている。
【0025】ここで、「下り勾配」としては、例えば、
約6/100程度の勾配が好ましい。該管31の外表面
には、導熱性材で形成された板状及びひれ状の多数の放
熱部材32、33が接触して設けられている。該管31
の上端口34は該受口24と接続され、管31の下端の
流出口35は、該冷却器14をドリッパー13に取着具
23によって取り着けた場合に、ポット15の受口の上
方に位置する。
【0026】管31及び放熱部材32、33以外の冷却
器14の内部には、シャーベット状の冷媒36がエアと
ともに収容されている。これによって、融解熱及び対流
を利用して冷却を効率的に行うことができるとともに、
全液体が完全に凝固しないので管31を破壊することも
ない。該冷媒36としては、例えば、プロピレングリコ
ールと水を所定割合で混合したものが好ましい。「所定
割合」としては、例えば、水に約20〜30%のプロピ
レングリコールを混ぜたものが好ましい。
【0027】図4には、該冷却器14の上部の構造を示
す。符号22は、蓋28に設けられた取着具23によっ
て冷却器14が取り着けられる取着板である。該取着板
22はドリッパー13の下端に設けられている。蓋28
と箱体29とを密閉した状態で連結する連結具21は、
蓋28と箱体29とに跨がって設けられている。連結具
21のうち蓋28の部分には、蓋28の外周に沿って設
けられた溝38に嵌められたループ状の針金39を有す
る。該針金39のループの一部(4か所)は該外周から
外方向に突出するとともに、その先端が上方にやや屈曲
した略U字状の掛金具40が形成されている。
【0028】箱体29に設けられた連結具21は、箱体
29の外周に沿って設けられた溝42に嵌められた、両
端25同士がネジ留めされてループ状に連結される金属
バンド41が設けられている。該金属バンド41の前記
掛金具40に対応する位置には、該外周から外方向に突
出した略U字状の留め具44が形成されている。該留め
具44の外方には、該留め具44を覆うように、留め具
44を貫通する心棒45に軸支された押部43が設けら
れている。
【0029】該押部43の両側下部には孔46が穿設さ
れ、該孔46によって掛金具40と係合させて箱体29
と蓋28とを連結させるための環状金具47が回動可能
に支持されている。該針金39及び金属バンド41は、
蓋28及び箱体29の冷却による膨張を考慮して、蓋2
8及び箱体29との間にある程度の隙間が形成されてい
る。
【0030】該冷却器14には、その内部を密閉させる
ために、箱体29と蓋28との接点にゴム製のパッキン
48、49が設けられている。また、受口24を差し込
むために設けられた蓋28の孔部50にも、冷却器14
の内部を密閉するためのパッキン51が設けられてい
る。
【0031】続いて、本実施の形態に係る高温液体の冷
却装置10の使用について説明する。本高温液体の冷却
装置10を用いて加熱したコーヒー等を常温にまで冷却
して提供するには、前記冷却器14を該装置10のドリ
ッパー13から外し、冷却器14の蓋28を取り除いた
状態で冷凍庫又は冷蔵庫に入れて冷やす。又は、冷媒の
みを導熱性材で形成された別の容器に収納したものを冷
凍庫又は冷蔵庫に入れて冷やす。
【0032】一定時間、例えば、約5時間程度経過後に
取り出し、直ちに又は冷媒を箱体29内に注いだ上で蓋
28を箱体29に連結させる。その後、該冷却器14を
把手20を持って、前方向に押進することによって該ド
リッパー13の取着板22に取着具23を摺動させなが
ら取り着ける。その際、ドリッパー13の流出口が冷却
器14の受口24にくるように位置させる。
【0033】予め加熱容器内で加熱されたお湯を、コー
ヒー粉がセットされたドリッパー13に引き入れる。ダ
イヤル17を操作することによって、欲しいコーヒー量
に相当する水量を注ぎ込むことによって、その水量に相
当するお湯を放水管を通りドリッパー13に供給する。
ここで抽出されたコーヒーは流出口から落下し、受口2
4に注ぎ込まれる。受口24に注ぎ込まれたコーヒー
は、下り勾配で形成された管31内を滑らかに流れる。
【0034】該管31は、導熱性材で形成され、且つ冷
却された冷媒36が収容された冷却器14内を貫通して
いる。したがって、管31内を流れる高温液体から熱を
奪い、コーヒーは急速に冷却されていく。また、該管3
1は、上下方向から見て略正方形の頂点に位置する4本
の上下軸線の回りを順次略螺旋状に回旋するように形成
されている。従って、管31は冷却器14の空間内の全
体に渡って分散されるので、単に1本の上下軸線の回り
に同径の螺旋状に形成する場合に比較して、一定の容積
あたりの冷却効率を相当程度高くすることができる。
【0035】さらに、本実施の形態では、管31の外表
面に接触する多数の放熱部材32、33を設けているの
で、全く放熱部材32、33を設けていない場合に比較
して冷媒36と接触する表面積が格段に増大し冷却の効
果が高い。このようにして、上端から注入された高温液
体が管31を通過して下端の流出口35から流出するま
でに、冷却器14内で冷媒36の冷気によって常温液体
に変化する。
【0036】冷却器14の下端の流出口35から流出さ
れたコーヒーはその下方に載置されたポット15内に貯
溜される。実験によると、略正方形の頂点に位置させた
4本の上下軸線の回りを、例えば8個の螺旋が形成され
た径10mmの管を用い、例えば16枚の放熱部材を取
り付けた場合であって、冷媒の量を、例えば3000グ
ラム用意し、ドリッパーからの吐出量を例えば1225
ccとした場合には、冷却器の管の上端口から挿入され
て、下端口から吐出されるまでの時間は約7分35秒で
あって到達温度は13.5°Cで溶けた氷の量は730
ccである。
【0037】また、4本の上下軸線の回りを8個の螺旋
が形成された径10mmの管を用い、例えば、22枚の
放熱部材を取り付けた場合であって、冷媒の量を300
0グラム用意し、ドリッパーからの吐出量を例えば12
40ccとした場合には、冷却器の管の上端口から挿入
されて、下端口から吐出されるまでの時間は約7分45
秒であって到達温度は12.2°Cとなった。その際、
溶けた氷の量は735ccである。
【0038】1日に必要な需要を賄うように、冷却器1
4を複数個用意して、冷凍庫や冷蔵庫に保管して順繰り
に使用することが可能である。尚、上記例では、管31
として、分割不能なものを用いたが、各部分同士がゴム
管で連結された複数の部分に分割可能な管を用いても良
い。
【0039】この場合には、製造や管内の掃除が容易で
ある。本実施の形態によると、前記蓋28及び箱体29
は、各々針金39及び金属バンド41によってある程度
の隙間をもって外周を囲っている。したがって、蓋28
及び箱体29による膨張を吸収可能で且つ剛性を与える
ことができる。
【0040】以上の実施の形態では、箱体及び蓋を樹脂
等の断熱性材で形成された場合について説明したが、該
場合に限られることなく、金属等の導熱性材で形成した
ものであっても良い。この場合には冷却器ごと冷蔵庫又
は冷凍庫に入れて冷やす。また、断熱性材で形成した箱
体及び蓋内に導熱性材で形成した容器を挿抜可能に収容
し、該容器内に管、放熱部材及び冷媒を収容するように
しても良い。
【0041】この場合には、導熱性材で形成された容器
に断熱性材で形成された把手を設け、該容器を箱体内に
上方から収容して、該把手が箱体から突出するように、
箱体の側面に把手を突出させるためのスリットを上端か
ら把手の下端位置まで形成するのが好ましい。この場合
には、容器を箱体から取り出して冷凍庫又は冷蔵庫に入
れることにより、迅速且つ効率的に冷やすことができ
る。
【0042】さらに、上記実施の形態では、ドリッパー
に冷却器を取り着ける場合を説明したが、この場合に限
られることなく、前記下側収納部19から横方向にレー
ルを設け、該レールに冷却器を取り着けるようにしても
良い。また、ポット等の貯溜器に載置するようにしても
良い。また、箱体及び蓋は角柱状の場合について説明し
たが、ポットに合わせて円柱状に形成するようにしても
良い。
【0043】上記例では連結具は金属バンド及び針金を
用いて形成したが上記例に限られるものではなく、金属
バンドや針金を用いずに掛金具等をネジ等で箱体及び蓋
に固定しても良いし、バネ機構等を利用して取り着ける
ようにしても良い。これらの実施の形態は、本発明を説
明するために簡単な具体的例を挙げたものにすぎず、本
発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、第一の発明は、箱
体の空間内に渡って分散するように配置され、且つ、下
り勾配で箱体の上端から下端までを貫通するように形成
された管を用いるとともに、管に放熱部材を設けて、管
内を通る被熱交換液が接触する管の表面積を増大させて
いる。従って、冷却器の容積を一定とした場合の管の配
置が分散されるので冷却効率を高めるとともに、管の単
位長さ当たりに影響を与える冷媒の量を増大させること
によって、装置規模を大きくすることなく、効率的に且
つ迅速に熱を奪うことができるのでコーヒー等の風味を
損なうことがない。
【0045】また、装置規模が大きくなく、効率的に且
つ迅速に熱を奪うことができるので、冷蔵庫又は冷凍庫
を利用して短時間で冷却器内の冷媒を冷却することが可
能である。圧縮機や凝縮器等の冷凍装置を必要としない
ので装置の構造が簡単であり製造コストが低いだけでな
く、冷媒の冷却にオフィス等に通常備わっている冷蔵庫
又は冷凍庫を利用するので、新たな消費電力を必要とせ
ず運用コストが低い。さらに、箱体は開閉自在の蓋が設
けられているので、内部の部品の交換、冷媒の補充、内
部の清掃等が容易である。管は常に下り勾配に形成され
ているので、管内に被熱交換液が溜まって流れが阻害さ
れることを防止することができる。
【0046】第二の発明は、管の配置を分散させるもの
として、1又は2以上の上下軸線の回りを順次略螺旋状
に回旋するように形成したものである。したがって、第
一の発明で奏する効果の他、管の製造が容易で、且つ冷
却効果が高い。第三の発明は、断熱性材で形成された箱
体及び蓋内に導熱性材で形成され、管、放熱部材及び冷
媒が収容された容器を収容するようにしている。したが
って、導熱性材の容器を箱体から取り出して冷蔵庫又は
冷凍庫に入れることで効率良く且つ短時間で冷媒を冷却
することができる。また、該容器を断熱性材で形成され
た箱体及び蓋に収容して使用することによって冷気を長
時間保存し、長時間有効に冷却することができる。
【0047】第四の発明は、蓋に漏斗状の受口が設けら
れているので、ドリッパーからの高温液体を漏れなく、
冷却器に注入することができる。また、蓋と箱体とを連
結具で密閉した状態で連結するようにしている。したが
って、冷却器内の清掃や、冷媒の補充等が容易である。
把手が設けられ、装置がコンパクトなので持ち運びやす
く扱いが簡単である。
【0048】第五の発明は、高温液体の冷却装置内に着
脱可能に冷却器を設けるようにしている。したがって、
オフィス等に通常備わっている冷凍庫や冷蔵庫を利用す
ることによって、圧縮機や凝縮器の必要がなく構造が簡
単で、製造が容易且つ製造コスト及び運用コストが低
く、効率的且つ迅速に高温液体の冷却装置を提供するこ
とができる。必要に応じて高温又は常温の液体を選択す
ることができるので便利である。
【0049】第六の発明は、前記冷却器を冷凍庫又は冷
蔵庫で冷却することによって、該高温液体を常温液体に
冷却するようにしている。したがって、オフィス等に通
常備わっている冷凍庫や冷蔵庫を利用することによって
圧縮機や凝縮器を用いることなく、簡単且つ容易に、迅
速に、また低コストで効率良く高温液体を冷却すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る高温液体の冷却装置
の全体概略図
【図2】本発明の実施の形態に係る冷却器の斜視図
【図3】本発明の実施の形態に係る冷却器の内部構造を
示す図
【図4】本発明の実施の形態に係る冷却器上部につい
て、図2のA−A’線視断面図
【図5】従来例に係るコーヒー冷却装置を示す図
【符号の説明】
10…高温液体の冷却装置 13…ドリッパー 14…冷却器 15…ポット 21…連結具 23…取着具 28…蓋 29…箱体 31…管 32、33…放熱部材 36…冷媒
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−159924(JP,A) 実開 昭52−16667(JP,U) 実開 昭63−150633(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 3/02 A47J 31/50

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温液体を熱交換によって常温液体に冷
    却する装置であって、箱体と、該箱体の開口を塞ぐ開閉
    自在の蓋と、該箱体内に設けられ、下り勾配で、箱体内
    の空間全体に渡って分散する配置で箱体の上端から下端
    までを貫通する導熱性材で形成された高温液体が流れる
    管と、該箱体内で該管の外表面に設けられた放熱部材
    と、該箱体に収容された冷媒とを有するとともに、 前記箱体又は蓋は断熱性材で形成され、該箱体内には、
    導熱性材で形成された容器が挿抜可能に収容され、前記
    管、放熱部材及び冷媒は該容器内に収容されたものであ
    ることを 特徴とする高温液体の冷却器。
  2. 【請求項2】 高温液体を熱交換によって、常温液体に
    冷却する装置であって、箱体と、該箱体の開口を塞ぐ開
    閉自在の蓋と、該箱体内に設けられ、下り勾配で、箱体
    内の空間全体に渡って分散する配置で箱体の上端から下
    端までを貫通する導熱性材で形成された高温液体が流れ
    る管と、該箱体内で該管の外表面に設けられた放熱部材
    と、該箱体に収容された冷媒とを有するとともに、 前記管は、1の上下軸線と管との距離を、蛇行するよう
    に変動させながら略螺旋状に下り勾配で回旋し、また
    は、2以上の上下軸線の回りを順次略螺旋状に下り勾配
    で回旋させることによって前記管同士の接近をできるだ
    け避けながら且つ冷媒に浸される長さをできるだけ長く
    するように配置したものであることを特徴とする 高温液
    体の冷却器。
  3. 【請求項3】 該箱体又は容器は、その外側壁に該冷却
    器を把持するための把手を設け、該蓋には、該管の上端
    と連結し高温液体を受ける漏斗状の受口が設けられ、該
    蓋と箱体とを密閉させた状態で連結する連結具が設けら
    れたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか
    に記載の高温液体の冷却器。
  4. 【請求項4】 熱湯を生成してドリッパーに供給する熱
    湯供給器と、コーヒー等を抽出するドリッパーと、該ド
    リッパーの下方に着脱自在に設けられ、ドリッパーの流
    出口に対向する位置に受口がくるように位置させる請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の冷却器と、該冷却
    器の流出口に対向する位置に受口が設けられ、該冷却器
    によって冷却された液体を貯溜する貯溜器と、前記高温
    液体の加熱温度、量等を調節する調節部とを有すること
    を特徴とする高温液体の冷却装 置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    された冷却器、容器又は冷媒を冷凍庫又は冷蔵庫で所定
    時間冷し、該冷却器を前記ドリッパーの下方で貯溜器の
    情報に位置させ、ドリッパーから流出するコーヒー等の
    高温液体を冷却器の受口から管内に流入させて冷却し流
    出した常温液体を貯溜器に貯溜させることを特徴とする
    高温液体の冷却方法。
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