JP2978039B2 - 動画像のカット画面検出方法 - Google Patents

動画像のカット画面検出方法

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JP2978039B2
JP2978039B2 JP5216895A JP21689593A JP2978039B2 JP 2978039 B2 JP2978039 B2 JP 2978039B2 JP 5216895 A JP5216895 A JP 5216895A JP 21689593 A JP21689593 A JP 21689593A JP 2978039 B2 JP2978039 B2 JP 2978039B2
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は動画像のカット画面検
出方法に関し、特に、符号化されていない元のままの動
画像情報あるいは符号化された動画像情報からなる動画
像のシーンの切り替わりを高速で検出できるようにした
カット画面検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ビデオカメラは広く普及してお
り、旅行、運動会、結婚式などの各種の催しで広く利用
されている。ビデオカメラによる撮影は、通常思いつく
ままに撮られる場合が多く、撮影後に、使えるカットと
使えないカットに切り分けて、使えるカットを適当に繋
ぎ合わせ、一つの作品に仕上げるユーザが多数存在して
いる。また、通常のテレビ放送の中において、シーンの
切り替わりを検出し、再編集するユーザもでてきてい
る。
【0003】従来から、このようなユーザの映像に対す
る編集活動を支援する編集装置あるいは編集方式の提案
がなされている。これらの提案の一つに、動画像の自動
カット検出に関する技術がある。この技術の概要を図7
を参照して簡単に説明する。
【0004】いま、図7(a) および(c) に示されている
ような参照画面と入力画面があったとすると、各画面は
8画素×6画素のブロックに分割され、同図(b) および
(c)に示されているようにブロックごとのカラーヒスト
グラムが求められる。このカラーヒストグラムは、横軸
に色が取られ、縦軸に頻度が取られている。1ブロック
は48個の画素から構成されているので、各画素が16
色のどれに属するか決定され、カラーヒストグラムとし
て表現される。次いで、参照画面(r) と入力画面(i) の
ブロック(j) ごとに、16色のカラーについてカラーヒ
ストグラムhr,j,c とhi,j,c との類似度Sj が、次式
により求められる。
【0005】
【数1】 続いて、該類似度Sj がしきい値以上のブロック数をフ
レーム間相関値として、各フレームの類似度を測定す
る。続いて、該類似度の時間差分をしきい値判定して、
カット検出を行っている。
【0006】上記した技術と関係する技術を開示した文
献として、例えば、上田他、「認識技術を応用した対話
型映像編集方式の提案」、電子情報通信学会論文誌 D-I
I, Vol.J75-D-II, No.2, pp.216-225, 1992 などがあ
る。
【0007】なお、上記した技術を用いて、圧縮符号化
された動画像を認識し検索する場合には、一度画像を完
全に復号化して、元の画像に戻してから、上記認識検索
作業を行うことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、高精度な検出を行うために、フレーム内のすべての
画像データを8画素×6画素のブロックに分割して、各
フレームの類似度を測定、比較してカット検出を行うよ
うにしている。例えば、テレビ方式のNTSC方式の場合に
は、1秒間のフレーム数30フレームすべてについて、
各フレームの類似度を測定、比較してカット検出を行う
ようにしている。このため、処理を行うために必要なハ
ードウェア負荷が大きくなるという問題があった。ま
た、報告されている処理時間は、ワークステーションを
用いた場合、約8フレーム/秒かかり、リアルタイムの
約4倍の時間を要しているため、高速検出は困難なもの
となっている。
【0009】また、従来技術では、圧縮符号化された動
画像をカット検出する場合、画像を完全に復元してから
カット検出処理を開始するため、動画再生時間とカット
検出時間とを合わせた時間が必要となり、大量の動画像
データベースなどの検出には、実用上大きな制約を受け
ることとなる。
【0010】本発明の目的は、前記した従来技術に鑑
み、検出精度を下げることなく、上記従来方法の欠点で
ある検出処理時間の短縮化を図ることができる動画像の
カット画面検出方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述目的を達成するため
に、請求項1の発明は、入力画面および該入力画面から
時間的に1フレームまたは複数フレーム離れた参照画面
の各々をブロック分割し、各々の画面の各ブロックの輝
度信号の平均値から、各々の画面の縮小画面を作成し、
両画面の縮小画面から、輝度信号のフレーム間差分量お
よびフレーム間差分の時間変化を求め、該輝度信号のフ
レーム間差分量および差分の時間変化に基づいて、カッ
ト画面、非カット画面を選別するようにした点に特徴が
ある。
【0012】また、請求項2の発明は、カット画面およ
び非カット画面のいずれにも属さない画面であると選別
されたカット候補画面に対して、参照画面と入力画面の
縮小画面の色差成分のヒストグラム相関をとり、該色差
成分のヒストグラム相関値、前記フレーム間輝度信号の
差分量、および該差分量の時間変化によりカット画面、
非カット画面に選別するようにした点に特徴がある。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、入力画面および入力画面
から時間的に1フレームまたは複数フレーム離れた参照
画面をブロック分割し、各ブロックの平均値を用いて構
成された縮小画像での輝度信号の差分量および差分の時
間変化により、カット画面、および非カット画面の選別
を行う。
【0014】請求項2の発明では、カット候補画面に対
して、縮小画像の色差成分の色分布のヒストグラムをと
り、ヒストグラムの相関値、輝度信号の差分量および差
分の時間変化より、カット画面および非カット画面に選
別する。
【0015】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【0016】図において、1は入力画面の画像入力部、
2は参照画面の画像入力部である。該参照画面として
は、入力画面に対して時間的に1フレーム又は複数フレ
ーム(例えば、2〜15フレーム)離れた画面を用いる
ことができる。3および4は、前記画像入力部1、2に
入力された入力画面および参照画面を縮小し、輝度信号
と色差信号の縮小画面を作成する縮小画面処理部であ
る。5は前記縮小画面処理部3、4から輝度信号の縮小
画面を得、これらから、入力画像と参照画像とのフレー
ム間差分Dn と、その時間的変化ΔDn とを求めるフレ
ーム間差分部である。6はこれらの値Dn とΔDn をも
とに、前記入力画面を、非カット画面、カット画面およ
びカット候補画面の3種類に分類する第1判定部であ
る。7は、カット画面であると判定された入力画面、あ
るいはそれを示すデータ(画面番号など)などを出力す
る出力部である。
【0017】次に、8は前記第1判定部6にてカット候
補画面と判定された画面に対して色差ヒストグラムの相
関を求める色差ヒストグラム相関部である。該色差ヒス
トグラム相関部8は、縮小画面処理部3で求められた色
差信号の縮小画面を用いて、色差のヒストグラムの色分
布を求め、色分布の相関値ρを計算する。
【0018】9は第2判定部である。該第2判定部9で
は、フレーム間差分Dn 、時間的変化△Dn 、および相
関値ρを総合的に判断して、カット検出の判定を行う。
そして、カット画面であると判定された時には、出力部
7から、カット画面であると判定された入力画面、ある
いはそれを示すデータなどを出力する。なお、前記第
1、第2判定部6、9において、カット画面と判定され
て前記入力画面等が出力部7から出力された後、あるい
は非カット画面と判定された時には、次の入力画面の処
理に移る。
【0019】次に、前記実施例の動作を詳細に説明す
る。まず、前記縮小画像処理部3、4の動作を図2を参
照して説明する。
【0020】いま、同図(a) および(d) に示されている
ような入力画面と参照画面とがあったとすると、前記縮
小画像処理部3、4はこれらを例えば8画素×8画素の
ブロックに分割し、各ブロックに対して、輝度Yおよび
色差U、Vの平均値を求める。この平均値の求め方の一
例としては、各ブロック内の輝度および色差データの総
和を求め、これをデータ数で割る方法を取ることができ
る。前記縮小画像処理部3、4は、次いで、これらの平
均値をもとに、輝度および色差の縮小画面を作成する。
すなわち、縮小画面処理部3は同図(b) 、(c) に示され
ているような、それぞれ元の入力画面の1/64のデー
タからなる輝度および色差信号の縮小画面を作成する。
同様に、縮小画面処理部4は同図(e) 、(f) に示されて
いるような、それぞれ元の参照画面の1/64のデータ
からなる輝度および色差信号の縮小画面を作成する。
【0021】次に、フレーム間差分部5の動作を説明す
る。フレーム間差分部5では、参照画像と入力画像の輝
度Yの縮小画像を用いてフレーム間差分Dn が求められ
る。フレーム間差分Dn は例えば次式を用いて求めるこ
とができる。
【0022】
【数2】 ただし、DYは輝度のブロック平均値を示す。また、T
は総ブロック数、i はブロック番号、n,n-1 はフレーム
番号で、ここではそれぞれ、n は入力画面、n-1は参照
画面を示す。以下の説明では、前記DYは8ビット(2
56段階)で表わされているものとして説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0023】また、フレーム間差分の時間変化△Dn
は、Dn の時間変化として以下の式で求めることが可能
である。 △Dn =Dn −Dn-1 (2) ここで、Dn-1 はフレームn-1 とフレームn-2 の間のフ
レーム間差分である。
【0024】次に、前記第1判定部6では、前記輝度Y
のフレーム間差分Dn およびフレーム間差分の時間変化
△Dn などを用いて、入力画面を非カット画面、カット
画面、カット候補画面の3つの種類に分類する。この処
理の詳細を、図3のフローチャートを参照して説明す
る。
【0025】まず、ステップS1にて、フレーム間差分
Dn が次の条件式(3)を満足するか否かを判定し、満
足する場合には非カット画面とし、それ以外の場合には
カット画面候補としてステップS2の処理をする。 Dn <TH1 (3) ここで、TH1は第1のしきい値である。一般に、シー
ンの切り替りがなく静止画が連続している場合には、前
記フレーム間差分Dn は非常に小さいため、(3)式が
成立することとなる。
【0026】次に、ステップS2にて、ステップS1で
カット候補となった画面について、フレーム間差分Dn-
1 が次の条件式(4)を満足するか否かを判定し、満足
する場合にはカット画面とし、それ以外の場合にはカッ
ト画面候補としてステップS3の処理をする。 Dn-1 <TH2 (4) ここで、TH2は第2のしきい値である。(4)式が満
足された場合にカット画面と判定する理由は、静止画が
連続した後にカット画面となる場合は、n番目のフレー
ム間差分Dn は大きいものの、その前のフレーム間差分
Dn-1 は小さいためである。
【0027】ステップS3では、ステップS2でカット
候補となった画面について、フレーム間差分Dn および
Dn-1 、ならびにフレーム間差分の時間的変化ΔDn お
よびΔDn-1 が次の条件式(5)を満足するか否かを判
定し、満足する場合にはカット画面とし、それ以外の場
合にはカット画面候補としてステップS4の処理をす
る。 α|△Dn-1 |<△Dn かつβDn-1 <Dn (5) ここで、α、βは定数である。(5)式が満足された場
合にカット画面と判定する理由は、パニングなどの緩や
かな動きの後にカット画面となる場合には、n番目のフ
レーム間差分Dn およびフレーム間差分の時間変化△D
n は、それぞれn−1番目のDn-1 および△Dn-1 に比
べて大きいからである。
【0028】次に、やや激しい動きの後にカット画面と
なる場合には、前記n−1番目のフレーム間差分Dn-1
は大きいもののn番目のフレーム間差分Dn はこれに比
べてさらに大きいため、ステップS4では、フレーム間
差分Dn およびDn-1 が次の条件式(6)を満足するか
否かを判定し、満足する場合にはカット画面とし、それ
以外の場合にはカット画面候補とする。 γDn-1 <Dn (6) ここで、γは定数である。
【0029】なお、前記(3)〜(6)式中のTH1、
TH2、α、βおよびγとして、次の値を用いることが
できる。なお、Tは1フレーム画面の総ブロック数であ
る。
【0030】TH1=4T、TH2=10T、α=4、
β=2およびγ=4。
【0031】以上のように、本実施例によれば、前記縮
小画像処理部3および4にて1/64に縮小された輝度
信号の縮小画像を用いて、カット画面、非カット画面お
よびカット画面候補と判定することができる。なお、前
記ステップS4の処理後のカット画面候補は、非カット
画面と判定するようにしても良い。
【0032】したがって、本実施例によれば、動画像の
カット画面の検出処理時間の短縮化を、検出精度を下げ
ることなく図ることができる効果がある。
【0033】次に、本発明の第2実施例の動作を説明す
る。この第2実施例は、前記第1実施例においてカット
画面候補と判定された入力画面に対して、さらに色差信
号U、Vの縮小画面を用いて、カット画面と非カット画
面の判定をするようにしたものである。
【0034】前記縮小画面処理部3、4で求められた色
差信号U, Vの縮小画面の各要素データが例えば8ビッ
トで構成されているとすると、色差ヒストグラム相関部
8では、第1実施例でカット画面候補となった画面に対
し、色差信号U, Vの縮小画面においてU, V=128
を中心に±θ範囲を8分割し、ヒストグラムHn,j,kを
とる。ここで、n はフレーム番号、j=1...8 、k=1...8
はそれぞれU, Vの領域番号である。すなわち、8ビッ
トで構成される要素データの最大値は255であるの
で、図4に示されているように、その最大値の半分の1
28を中心に±θ範囲を8分割する。ここに、θは予め
定められた定数であり、例えばθ=32とすることがで
きる。次いで、該8分割されたU, Vの領域番号をそれ
ぞれj およびk とする。そして、ヒストグラムHn,j,k
を定義する。
【0035】例えばj=1,k=1 の場合、Hn,1,1 は、128
- θ ≦DU< 128 - 3θ/4 かつ128 -θ ≦DV<
128 - 3θ/4となる要素データの個数を示す。ただし、
DU, DVは色差の要素データの個数である。このよう
にして求められたHn,j,k は、図5に示されているよう
に、8 x 8 の色差ヒストグラム行列になる。色差ヒスト
グラム行列の相関ρは、下記の(7)式を用いて計算す
る。 ρ=CCn /(ACn x ACn-1 )1/2 (7) ただし
【0036】
【数3】 第2判定部9ではフレーム間差分Dn ((1) 式参照)、
時間的変化△Dn ((2) 式参照)、および相関値ρ(上
記(7) 式)などを総合的に判断することにより、カット
画面検出の判定を行う。以下に、前記第2判定部9の動
作を、図6のフローチャートを参照して詳細に説明す
る。
【0037】ステップS11はカメラアングルが異なる
ようなカット画面の場合の判定を示す。すなわち、カメ
ラアングルが異なるようなカット画面においては、類似
した色分布が多く、色差ヒストグラム行列の相関ρは比
較的大きな値をもち、かつフレーム間差分Dn 、時間的
変化△Dn も大きくなる。このため、下記の条件式(1
0)を満足する場合、カット画面とし、それ以外をカッ
ト候補として、ステップS12の処理を行う。 ζ≦ρ<δ かつ Dn > TH3 かつ |△Dn-1
|>TH4 かつ △Dn >TH5 (10) 次に、色分布が大きく異なる場合には、前記ACn とA
Cn-1 は大きく異なるため、ステップS12では、条件
式(11)を満足する場合カット画面とし、それ以外を
カット候補として、ステップS13の処理を行う。 max (ACn, ACn-1 )>ε min(ACn, ACn-1
) (11) 次に、上記の条件に該当しないようなカット画面につい
ては、色差ヒストグラム行列の相関値ρが大きい場合の
みカット画面とし、すなわち式(12)を満足する場合
にカット画面とし、それ以外を非カット画面として、次
の入力画面の処理へ移る。 ρ>ζ (12) 以上の処理において、前記第2判定部9でカット画面と
決定された場合、前記出力部7にて、カット画面やその
画面のフレーム番号などを出力し、次の入力画面の処理
に進む。また、非カット画面と決定された場合には、そ
のまま、次の入力画面の処理に進む。
【0038】なお、前記(7)〜(12)式中のTH
3、TH4、TH5、δ、ε、ζおよびθとして、次の
値を用いることができる。 TH3=23T、TH4=4T、TH5=11T、δ=
0.9、ε=8、ζ=0.75およびθ=32。
【0039】以上のように、前記第2実施例において
は、第1実施例においてカット画面候補と判定された入
力画面に対して、さらに色差信号U、Vの縮小画面を用
いて、カット画面と非カット画面の判定をするようにし
たので、動画像のカット画面の検出精度を向上させるこ
とができると共に、検出処理時間の短縮化を図ることが
できるという効果がある。
【0040】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。この実施例は、図1における入力画面と参照画面
が、DCT(離散コサイン変換)等で圧縮符号化された
符号化情報の場合である。この場合には、画像入力部1
と2に符号化された画像情報が入力される。縮小画像処
理部3および4では、該当ブロックの平均値成分を符号
化情報から抽出して平均値を求め、これらの平均値を用
いて縮小画面を構成する。
【0041】縮小画像処理部3および4は、入力してき
た符号化情報が、例えば8×8(画素)の2次元DCT
である場合には、該2次元DCT変換後の(0,0)成
分、すなわち直流成分を8で割り、この値を各ブロック
ごとに集めて、縮小画面を構成する。前記フレーム間差
分部5以降の処理については、前記第1あるいは第2実
施例と同様であるので、説明を省略する。
【0042】この第3実施例においては、従来の方式の
ように、入力してきた符号化情報を一旦元の画像に復元
する必要がなく、符号化データからの平均値成分の抽出
のみで処理が可能であるため、非常に高速にカット画面
の抽出を行うことができる。
【0043】本発明の実施にあたっては種々の変形が可
能である。例えば縮小画面を求める際の平均値計算につ
いては8画素×8ラインのブロックに限らずに16画素
×16ラインや4画素×4ラインなど種々のサイズが適
応可能である。
【0044】また、検出精度を向上させるために、第1
判定部6や第2判定部9において、フレームnとフレー
ムn−1の情報(D, △D, ρ, AC)のみならず、フ
レームn−2やフレームn−3などの、フレームn−1
よりさらに時間的に過去の情報を用いることも可能であ
る。
【0045】さらに、高速性が要求される場合には、上
記条件式(3)〜(12)のうちのいくつかを選択して
用いて高速化を図ることが可能である。ただし、この場
合、未検出や過剰検出などの誤検出が多くなることが予
想される。
【0046】また、種々のパラメータTH1 〜TH5,α〜θ
を変更することにより、未検出や過剰検出の割合を制御
することが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
では、1または複数フレーム離れた参照画面と入力画面
のブロック平均値を用いた縮小画像を用いて、輝度成分
のフレーム間差分およびその時間変化で動画像のカット
検出を行った。したがって、この発明によれば、処理に
必要なデータ数が削減され、動画像のカット画面の検出
処理時間の短縮化を、検出精度を下げることなく図るこ
とができるという効果がある。
【0048】また、請求項2の発明では、1または複数
フレーム離れた参照画面と入力画面のブロック平均値を
用いた縮小画像を用いて輝度成分のフレーム間差分およ
びその時間変化でカット画面の候補となる画像を選出
し、該カット画面の候補となった画像に対して色差成分
ヒストグラムの相関を求め、該相関と前記フレーム間差
分およびその時間変化とを総合的に判断してカット検出
を行っている。この場合、縮小画像を用いることによ
り、処理に必要なデータ数が削減されるため、原画像を
用いた検索に比較して大幅に検出時間が縮小されるほ
か、画素単位の細かな雑音や局所的な変化に対しても影
響を受けにくく、高精度化を図れるという効果がある。
【0049】また、輝度成分のフレーム間差分と色差ヒ
ストグラム相関を階層的に用いることにより、処理の階
層化を図ることが可能となり、検出時間の短縮化を図る
ことが可能となっている。
【0050】また、請求項3および4の発明において
は、圧縮符号化された画像データからのカット画面の検
索を、一旦元の画像に復元することなく行うことができ
る。すなわち、符号化データからの平均値成分を抽出す
るのみで縮小画面の作成が可能であるため、非常に高速
なカット画面の検出が可能である。
【0051】ここで、請求項2の発明を用いて、実際の
動画像からカット画面を検出した結果について報告す
る。いくつかのニュースが含まれるテスト動画像を用い
て、ISO で標準化されたMPEG1 方式で符号化されたビッ
トストリームについて、参照フレームと入力フレームの
間隔を15フレームとして、カット画面の検出を行っ
た。この場合、正しく検出されたカット画面数に対する
未検出カット画面の割合(未検出率)は2. 5%、本来
カット画面ではないのに誤って検出された画面の割合
(過剰検出率)は、17. 5%であり、総合的には従来
の検出方法と同程度の検出率を得ることができた。
【0052】また、検出時間は、再生時間の1/5程度
で処理を終了することができ、従来方式に比べて20倍
以上高速化を図ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の縮小画像処理部の動作の説明図であ
る。
【図3】 本発明の一実施例における第1判定部の処理
の内容を説明するためのフローチャートである。
【図4】 第2実施例の色差信号U、Vの領域番号j、
kの説明図である。
【図5】 色差ヒストグラム行列Hn,j,k の説明図であ
る。
【図6】 本発明の第2実施例における第2判定部の処
理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図7】 従来の動画像の高速カット検出方法における
カラーヒストグラムの説明図である。
【符号の説明】
1、2…画像入力部、3、4…縮小画像処理部、5…フ
レーム間差分部、6…第1判定部、7…出力部、8…色
差ヒストグラム相関部、9…第2判定部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像からカット画面の検出を行う動画
    像のカット画面検出方法において、 入力画面および該入力画面から時間的に1フレームまた
    は複数フレーム離れた参照画面の各々をブロック分割
    し、 各々の画面の各ブロックの輝度信号の平均値から、各々
    の画面の縮小画面を作成し、 両画面の縮小画面から、輝度信号のフレーム間差分量お
    よびフレーム間差分の時間変化を求め、 該輝度信号のフレーム間差分量および差分の時間変化に
    基づいて、カット画面、非カット画面を選別するように
    したことを特徴とする動画像のカット画面検出方法。
  2. 【請求項2】 動画像からカット画面の検出を行う動画
    像のカット画面検出方法において、 入力画面および該入力画面から時間的に1フレームまた
    は複数フレーム離れた参照画面の各々をブロック分割
    し、 各々の画面の各ブロックの輝度信号の平均値から、各々
    の画面の縮小画面を作成し、 両画面の縮小画面から、輝度信号のフレーム間差分量お
    よびフレーム間差分の時間変化を求め、 該輝度信号のフレーム間差分量が所定のしきい値以下の
    時には非カット画面と決定し、前記輝度信号のフレーム
    間差分量が前記所定のしきい値より大きい画面について
    はフレーム間差分の時間変化の大きさを加味してカット
    画面を決定し、該カット画面および非カット画面のいず
    れにも属さない画面をカット候補画面とし、 該カット候補画面に対して、参照画面と入力画面の縮小
    画面の色差成分のヒストグラム相関をとり、該色差成分
    のヒストグラム相関値、前記輝度信号のフレーム間差分
    量およびフレーム間差分の時間変化に基づいて、カット
    画面、非カット画面に選別するようにしたことを特徴と
    する動画像のカット画面検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または記載の動画像のカット
    画面検出方法において、 前記入力画面および該入力画面から時間的に1フレーム
    または複数フレーム離れた参照画面が、符号化された動
    画像情報であり、 前記縮小画面が前記入力画面および参照画面をブロック
    化し、該ブロック化された動画像情報の平均値成分によ
    り構成されたことを特徴とする動画像のカット画面検出
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項記載の動画像のカット画面検出
    方法において、 前記入力画面および該入力画面から時間的に1フレーム
    または複数フレーム離れた参照画面が、2次元の離散コ
    サイン変換された動画像情報であり、 前記縮小画面がブロック化された動画像情報の直流成分
    を、各ブロックごとに集めて形成されたことを特徴とす
    る動画像のカット画面検出方法。
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