JP2973729B2 - ロケットの段間結合分離装置 - Google Patents
ロケットの段間結合分離装置Info
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64G—COSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
- B64G1/00—Cosmonautic vehicles
- B64G1/22—Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
- B64G1/64—Systems for coupling or separating cosmonautic vehicles or parts thereof, e.g. docking arrangements
- B64G1/645—Separators
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B64—AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
- B64G—COSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
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- B64G1/64—Systems for coupling or separating cosmonautic vehicles or parts thereof, e.g. docking arrangements
- B64G1/641—Interstage or payload connectors
- B64G1/642—Clamps, e.g. Marman clamps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、多段式のロケットの
段間部などを分離可能に結合しておくのに用いられるロ
ケットの段間結合分離装置に関するものである。
段間部などを分離可能に結合しておくのに用いられるロ
ケットの段間結合分離装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来におけるロケットの段間結合分離装
置は、例えば、図５および図６に示すように、ロケット
の上段部１０１に設けた外向きのフランジ１０２と、下
段部１０３に設けた外向きのフランジ１０４とを接合
し、両フランジ１０２，１０４に係合するクランプ１０
５を備えた４本のバンド１０６でフランジ接合部分をロ
ケット外周側から緊締している。
置は、例えば、図５および図６に示すように、ロケット
の上段部１０１に設けた外向きのフランジ１０２と、下
段部１０３に設けた外向きのフランジ１０４とを接合
し、両フランジ１０２，１０４に係合するクランプ１０
５を備えた４本のバンド１０６でフランジ接合部分をロ
ケット外周側から緊締している。
【０００３】前記各バンド１０６は、ロケット円周上の
１８０度異なる２箇所において、一端部同士をボルト・
ナット１０７で連結し、これらの連結位置と９０度異な
る２箇所の位置において、他端部同士を重ね合わせ、そ
の重合部分に引抜きピン１０８およびバンド押え１０９
を設けることにより連結してある。
１８０度異なる２箇所において、一端部同士をボルト・
ナット１０７で連結し、これらの連結位置と９０度異な
る２箇所の位置において、他端部同士を重ね合わせ、そ
の重合部分に引抜きピン１０８およびバンド押え１０９
を設けることにより連結してある。
【０００４】前記下段部１０３には、解除装置１１０や
押出しロッド１１１などを取り付けるための内向きフラ
ンジ１１２が設けてあると共に、各バンド１０６の外周
側に対向するバンド受け１１３が設けてある。前記引抜
きピン１０８は、解除装置１１０内のピストン１１４に
連結してある。また、前記押出しロッド１１１は、内向
きフランジ１１２に固定したスプリングケース１１５を
貫通すると共に、先端部を前記両フランジ１０２，１０
４の間に通してクランプ１０５の内周面に当接させ、さ
らに、前記スプリングケース１１５内のスプリング１１
６によってロケット外側方向へ付勢されている。
押出しロッド１１１などを取り付けるための内向きフラ
ンジ１１２が設けてあると共に、各バンド１０６の外周
側に対向するバンド受け１１３が設けてある。前記引抜
きピン１０８は、解除装置１１０内のピストン１１４に
連結してある。また、前記押出しロッド１１１は、内向
きフランジ１１２に固定したスプリングケース１１５を
貫通すると共に、先端部を前記両フランジ１０２，１０
４の間に通してクランプ１０５の内周面に当接させ、さ
らに、前記スプリングケース１１５内のスプリング１１
６によってロケット外側方向へ付勢されている。
【０００５】上記のロケットの段間結合分離装置は、解
除装置１１０の作動で引抜きピン１０８をロケット内側
方向へ移動させ、バンド１０６同士の連結を解除し、続
いて、図６中に仮想線で示すように、押出しロッド１１
１でバンド１０６をロケット外側方向に押出してバンド
受け１１３に押付けることにより、前記バンド１０６が
ロケット本体に引っ掛かるなどの不具合が生じないよう
にしている。これにより、ロケットは、上段部１０１と
下段部１０３の結合が解除され、段間に設けた分離用ス
プリングによって完全に分離する。
除装置１１０の作動で引抜きピン１０８をロケット内側
方向へ移動させ、バンド１０６同士の連結を解除し、続
いて、図６中に仮想線で示すように、押出しロッド１１
１でバンド１０６をロケット外側方向に押出してバンド
受け１１３に押付けることにより、前記バンド１０６が
ロケット本体に引っ掛かるなどの不具合が生じないよう
にしている。これにより、ロケットは、上段部１０１と
下段部１０３の結合が解除され、段間に設けた分離用ス
プリングによって完全に分離する。
【０００６】上記したようなロケットの段間結合分離装
置は、例えば、昭和５８年に丸善から発行された「航空
宇宙工学便覧・増補版」の第４６０頁および第４６１頁
に記載されている。
置は、例えば、昭和５８年に丸善から発行された「航空
宇宙工学便覧・増補版」の第４６０頁および第４６１頁
に記載されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ロケットの段間結合分離装置にあっては、バンド１０６
による緊締を解除したのち、このバンド１０６を下段部
１０３内に設けた押出しロッド１１１でロケット外側方
向へ押出す構造であったため、例えば下段部が圧力容器
などであって、押出しロッド１１１等の取り付けスペー
スを確保することが困難な場合、採用することができな
いという問題点があり、このような問題点を解決するこ
とが課題になっていた。
ロケットの段間結合分離装置にあっては、バンド１０６
による緊締を解除したのち、このバンド１０６を下段部
１０３内に設けた押出しロッド１１１でロケット外側方
向へ押出す構造であったため、例えば下段部が圧力容器
などであって、押出しロッド１１１等の取り付けスペー
スを確保することが困難な場合、採用することができな
いという問題点があり、このような問題点を解決するこ
とが課題になっていた。
【０００８】
【発明の目的】この発明は、上記したような従来の課題
に着目して成されたもので、段間部内側のスペース確保
が困難な場合であっても、緊締用のバンドを用いた結合
分離方式を実現することができるロケットの段間結合分
離装置を提供することを目的としている。
に着目して成されたもので、段間部内側のスペース確保
が困難な場合であっても、緊締用のバンドを用いた結合
分離方式を実現することができるロケットの段間結合分
離装置を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるロケッ
トの段間結合分離装置は、ロケットの上段部に設けたフ
ランジと下段部に設けたフランジとの接合部分をロケッ
ト外周側から緊締する切り離し可能なバンドを備えたロ
ケットの段間結合分離装置において、ロケットの下段部
に、前記バンドの外周側に所定の間隔をおいて対向する
バンド受けを当該下段部の円周方向に所定の間隔で複数
設けると共に、前記各バンド受けに、バンドの外周側に
離間した位置で一端部が保持されたワイヤと、同じくバ
ンドの外周側に離間した位置で前記ワイヤの他端部を牽
引するスプリングを設け、且つワイヤとスプリングをロ
ケットの機軸方向に沿って配置すると共に、ワイヤの中
間部をスプリングに抗してロケットの中心側に引き寄せ
て前記バンドに掛止した構成としており、上記の構成を
課題を解決するための手段としている。
トの段間結合分離装置は、ロケットの上段部に設けたフ
ランジと下段部に設けたフランジとの接合部分をロケッ
ト外周側から緊締する切り離し可能なバンドを備えたロ
ケットの段間結合分離装置において、ロケットの下段部
に、前記バンドの外周側に所定の間隔をおいて対向する
バンド受けを当該下段部の円周方向に所定の間隔で複数
設けると共に、前記各バンド受けに、バンドの外周側に
離間した位置で一端部が保持されたワイヤと、同じくバ
ンドの外周側に離間した位置で前記ワイヤの他端部を牽
引するスプリングを設け、且つワイヤとスプリングをロ
ケットの機軸方向に沿って配置すると共に、ワイヤの中
間部をスプリングに抗してロケットの中心側に引き寄せ
て前記バンドに掛止した構成としており、上記の構成を
課題を解決するための手段としている。
【００１０】
【発明の作用】この発明に係わるロケットの段間結合分
離装置は、ロケットの上段部に設けたフランジと下段部
に設けたフランジとの接合部分をバンドでロケット外周
側から緊締することで、上段部と下段部とを結合状態に
し、このとき、ロケットの機軸方向に沿って配置したワ
イヤとスプリングは、ワイヤの中間部をロケットの中心
側に引き寄せてバンドに掛止してあると共に、スプリン
グが蓄圧された状態になっている。そして、前記バンド
が切り離されて自由な状態になると、スプリングでワイ
ヤの他端部を牽引し、ワイヤをロケットの機軸方向に沿
った直線状態にするのに伴って、同ワイヤで前記バンド
をロケット外側のバンド受けに引き寄せる。したがっ
て、下段部内には、前記バンドをロケット外側方向へ押
出すための手段が不要となる。
離装置は、ロケットの上段部に設けたフランジと下段部
に設けたフランジとの接合部分をバンドでロケット外周
側から緊締することで、上段部と下段部とを結合状態に
し、このとき、ロケットの機軸方向に沿って配置したワ
イヤとスプリングは、ワイヤの中間部をロケットの中心
側に引き寄せてバンドに掛止してあると共に、スプリン
グが蓄圧された状態になっている。そして、前記バンド
が切り離されて自由な状態になると、スプリングでワイ
ヤの他端部を牽引し、ワイヤをロケットの機軸方向に沿
った直線状態にするのに伴って、同ワイヤで前記バンド
をロケット外側のバンド受けに引き寄せる。したがっ
て、下段部内には、前記バンドをロケット外側方向へ押
出すための手段が不要となる。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図１〜図４に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【００１２】すなわち、ロケットの段間結合分離装置
は、図１および図４に示すように、ロケットの上段部１
の下端に設けた外向きのフランジ２と、下段部３に設け
た外向きのフランジ４とを接合し、両フランジ２，４に
係合するクランプ５を備えた２本のバンド６でフランジ
接合部分をロケット外周側から緊締している。この実施
例における上段部１は、下段部３の上端部分の外側に嵌
合する要領で取り付けられている。したがって、下段部
３のフランジ４は、当該下段部３の側面に設けてある。
は、図１および図４に示すように、ロケットの上段部１
の下端に設けた外向きのフランジ２と、下段部３に設け
た外向きのフランジ４とを接合し、両フランジ２，４に
係合するクランプ５を備えた２本のバンド６でフランジ
接合部分をロケット外周側から緊締している。この実施
例における上段部１は、下段部３の上端部分の外側に嵌
合する要領で取り付けられている。したがって、下段部
３のフランジ４は、当該下段部３の側面に設けてある。
【００１３】前記各バンド６は、ロケットのほぼ半周に
わたる長さを有すると共に、所定の間隔で４個のクラン
プ５を備えており、一端部にセパレーションナット７が
設けてあり、他端部にはバレルナット８が設けてある。
そして、両バンド６，６は、セパレーションナット７と
相手側のバレルナット８とをジョイント９で連結するこ
とにより、前記セパレーションナット７，７の作動で切
り離せる状態になっている。また、前記各バンド６の外
周面には、個々のクランプ５のほぼ中央に対応する４箇
所にフック２６が設けてある。
わたる長さを有すると共に、所定の間隔で４個のクラン
プ５を備えており、一端部にセパレーションナット７が
設けてあり、他端部にはバレルナット８が設けてある。
そして、両バンド６，６は、セパレーションナット７と
相手側のバレルナット８とをジョイント９で連結するこ
とにより、前記セパレーションナット７，７の作動で切
り離せる状態になっている。また、前記各バンド６の外
周面には、個々のクランプ５のほぼ中央に対応する４箇
所にフック２６が設けてある。
【００１４】前記下段部３の側面には、バンド６の外周
側に所定の間隔をおいて対向する複数のバンド受け１０
が当該下段部３の円周方向に所定の間隔で設けてある。
前記バンド受け１０は、クランプ５の位置に対応して合
計８個設けてある。
側に所定の間隔をおいて対向する複数のバンド受け１０
が当該下段部３の円周方向に所定の間隔で設けてある。
前記バンド受け１０は、クランプ５の位置に対応して合
計８個設けてある。
【００１５】前記バンド受け１０は、下段部３の側面に
ボルト３３で固定される取付け部３２、前記取付け部３
２の上端からロケット外側方向へ突出する張出し部１
３、前記張出し部１３の先端から上方に延出する立上り
部１４、および前記立上り部１４の上端からロケット側
に向いた屈曲部１５などを有しており、前記立上り部１
４がバンド６の外周面に対向する。
ボルト３３で固定される取付け部３２、前記取付け部３
２の上端からロケット外側方向へ突出する張出し部１
３、前記張出し部１３の先端から上方に延出する立上り
部１４、および前記立上り部１４の上端からロケット側
に向いた屈曲部１５などを有しており、前記立上り部１
４がバンド６の外周面に対向する。
【００１６】また、前記バンド受け１０には、バンド６
の外周側に離間した位置で一端部が保持されたワイヤ１
１と、同じくバンド６の外周側に離間した位置で前記ワ
イヤ１１の他端部を牽引するスプリング１２が設けてあ
る。
の外周側に離間した位置で一端部が保持されたワイヤ１
１と、同じくバンド６の外周側に離間した位置で前記ワ
イヤ１１の他端部を牽引するスプリング１２が設けてあ
る。
【００１７】前記ワイヤ１１の一端部は、バンド受け１
０の屈曲部１５に挿通されると共に、この屈曲部に掛止
状態となる抜け止め具１６によって保持されている。前
記スプリング１２は、圧縮スプリングであって、バンド
受け１０の張出し部１３の下面にボルト１７で固定した
竪のスプリングケース１８内に収容してある。前記ワイ
ヤ１１は、張出し部１３に形成した孔１９から前記スプ
リング１２の内側に挿通されると共に、スプリングケー
ス１８内で摺動自在な掛止用部材２０に挿通され、その
他端部に、前記掛止用部材２０の下側に掛止状態となる
抜け止め具２１が設けてある。このように、ワイヤ１１
とスプリング１２は、ロケットの機軸方向（図１の上下
方向）に沿って配置してあり、これにより、当該装置の
ロケット外側への突出量を小さなものにしている。
０の屈曲部１５に挿通されると共に、この屈曲部に掛止
状態となる抜け止め具１６によって保持されている。前
記スプリング１２は、圧縮スプリングであって、バンド
受け１０の張出し部１３の下面にボルト１７で固定した
竪のスプリングケース１８内に収容してある。前記ワイ
ヤ１１は、張出し部１３に形成した孔１９から前記スプ
リング１２の内側に挿通されると共に、スプリングケー
ス１８内で摺動自在な掛止用部材２０に挿通され、その
他端部に、前記掛止用部材２０の下側に掛止状態となる
抜け止め具２１が設けてある。このように、ワイヤ１１
とスプリング１２は、ロケットの機軸方向（図１の上下
方向）に沿って配置してあり、これにより、当該装置の
ロケット外側への突出量を小さなものにしている。
【００１８】前記スプリングケース１８には、図２およ
び図３に示すように、下方へ移動した掛止用部材２０が
上方へ戻るのを規制する一対のストッパ２２，２２が設
けてある。前記各ストッパ２２は、スプリングケース１
８の側部に設けた支持ピン２３に回動自在に取り付けて
あると共に、同支持ピン２３に装着したねじりコイルば
ね２４によって互いに近接する方向に付勢されており、
さらに、スプリングケース１８の両側部に形成した開口
部２５，２５から同スプリングケース１８内に突出する
状態になっている。
び図３に示すように、下方へ移動した掛止用部材２０が
上方へ戻るのを規制する一対のストッパ２２，２２が設
けてある。前記各ストッパ２２は、スプリングケース１
８の側部に設けた支持ピン２３に回動自在に取り付けて
あると共に、同支持ピン２３に装着したねじりコイルば
ね２４によって互いに近接する方向に付勢されており、
さらに、スプリングケース１８の両側部に形成した開口
部２５，２５から同スプリングケース１８内に突出する
状態になっている。
【００１９】そして、前記各バンド受け１０のワイヤ１
１は、張出し部１３と掛止用部材２０との間でスプリン
グ１２を圧縮する状態にして、中間部がロケットの中心
側に引き寄せられ、前記スプリング１２に抗する状態に
緊張させてその中間部を前記バンド６のフック２６に掛
止してある。
１は、張出し部１３と掛止用部材２０との間でスプリン
グ１２を圧縮する状態にして、中間部がロケットの中心
側に引き寄せられ、前記スプリング１２に抗する状態に
緊張させてその中間部を前記バンド６のフック２６に掛
止してある。
【００２０】なお、フランジ接合部分を緊締しているバ
ンド６を全体的にロケット外側方向へ移動させる都合
上、各バンド受け１０とフック２６との間にはロケット
円周方向のずれがあり、このずれの量はバンド６の端部
にいくほど大きくしてある。
ンド６を全体的にロケット外側方向へ移動させる都合
上、各バンド受け１０とフック２６との間にはロケット
円周方向のずれがあり、このずれの量はバンド６の端部
にいくほど大きくしてある。
【００２１】上記の構成を備えたロケットの段間結合分
離装置は、ロケットの上段部１のフランジ２と下段部３
のフランジ４との接合部分を互いに連結された２本バン
ド６，６でロケット外周側から緊締することで、上段部
１と下段部３とを結合状態にしている。
離装置は、ロケットの上段部１のフランジ２と下段部３
のフランジ４との接合部分を互いに連結された２本バン
ド６，６でロケット外周側から緊締することで、上段部
１と下段部３とを結合状態にしている。
【００２２】次に、上記ロケットの段間結合分離装置
は、セパレーションナット７，７の作動により両バンド
６，６が切り離されて自由な状態になると、図１中の仮
想線で示すように、各バンド受け１０において、圧縮さ
れていたスプリング１２および掛止用部材２０でワイヤ
１１の他端部を牽引し、牽引により直線状になろうとす
る同ワイヤ１１で前記バンド６をロケット外側に引き寄
せる。
は、セパレーションナット７，７の作動により両バンド
６，６が切り離されて自由な状態になると、図１中の仮
想線で示すように、各バンド受け１０において、圧縮さ
れていたスプリング１２および掛止用部材２０でワイヤ
１１の他端部を牽引し、牽引により直線状になろうとす
る同ワイヤ１１で前記バンド６をロケット外側に引き寄
せる。
【００２３】このとき、スプリングケース１８では、図
２中に仮想線で示すように、掛止用部材２０がスプリン
グ１２に押されて下降する過程で両側のストッパ２２，
２２を押し開き、こののち、図２の右半分に示すよう
に、再び内側に戻った両ストッパ２２，２２の下側に掛
止用部材２０が掛止状態となる。これにより、各バンド
受け１０では、掛止用部材２０の上方への移動が規制さ
れ、牽引したワイヤ１１を保持し、立上り部１４に引き
寄せたバンド６をその状態で維持する。
２中に仮想線で示すように、掛止用部材２０がスプリン
グ１２に押されて下降する過程で両側のストッパ２２，
２２を押し開き、こののち、図２の右半分に示すよう
に、再び内側に戻った両ストッパ２２，２２の下側に掛
止用部材２０が掛止状態となる。これにより、各バンド
受け１０では、掛止用部材２０の上方への移動が規制さ
れ、牽引したワイヤ１１を保持し、立上り部１４に引き
寄せたバンド６をその状態で維持する。
【００２４】このように、上記ロケットの段間結合分離
装置は、バンド６をロケット外側方向へ移動させるため
の手段を上段部１あるいは下段部３の内部に設ける必要
が全く無く、ロケット外部の各バンド受け１０に設けた
ワイヤ１１とスプリング１２等により、バンド６をロケ
ット外側方向へ移動させて上段部１と下段部３の結合を
完全に解除することとなる。
装置は、バンド６をロケット外側方向へ移動させるため
の手段を上段部１あるいは下段部３の内部に設ける必要
が全く無く、ロケット外部の各バンド受け１０に設けた
ワイヤ１１とスプリング１２等により、バンド６をロケ
ット外側方向へ移動させて上段部１と下段部３の結合を
完全に解除することとなる。
【００２５】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明のロ
ケットの段間結合分離装置は、例えばロケット下段部が
圧力容器であって、段間部内側のスペース確保が困難な
場合であっても、緊締用のバンドを用いた結合分離方式
を実現することができるという優れた効果を奏し、ま
た、ロケットの機軸方向に沿ってワイヤとスプリングを
配置し且つスプリングでワイヤを牽引する構成により、
ロケット外側への突出量を小さくすることができ、空力
的に有利なものになると共に、構造が極めて簡単となり
且つ確実に作動し得るので、結合分離機構部分の軽量化
や信頼性の向上に貢献できる。
ケットの段間結合分離装置は、例えばロケット下段部が
圧力容器であって、段間部内側のスペース確保が困難な
場合であっても、緊締用のバンドを用いた結合分離方式
を実現することができるという優れた効果を奏し、ま
た、ロケットの機軸方向に沿ってワイヤとスプリングを
配置し且つスプリングでワイヤを牽引する構成により、
ロケット外側への突出量を小さくすることができ、空力
的に有利なものになると共に、構造が極めて簡単となり
且つ確実に作動し得るので、結合分離機構部分の軽量化
や信頼性の向上に貢献できる。
【図１】この発明の一実施例によるロケットの段間結合
分離装置を説明する断面図である。
分離装置を説明する断面図である。
【図２】図１中に示すスプリングケースであって、左半
分に結合時の状態、右半分に分離時の状態を示す断面図
である。
分に結合時の状態、右半分に分離時の状態を示す断面図
である。
【図３】図２に示すスプリングケースの側面図である。
【図４】ロケットの段間部を示す水平断面図である。
【図５】従来における段間結合分離装置を備えたロケッ
トの段間部を示す水平断面図である。
トの段間部を示す水平断面図である。
【図６】図５中のＡ−Ａ線矢視に基づく断面図である。
１ 上段部 ２ ４ フランジ ３ 下段部 ６ バンド １０ バンド受け １１ ワイヤ １２ スプリング
Claims (1)
- 【請求項１】 ロケットの上段部に設けたフランジと下
段部に設けたフランジとの接合部分をロケット外周側か
ら緊締する切り離し可能なバンドを備えたロケットの段
間結合分離装置において、ロケットの下段部に、前記バ
ンドの外周側に所定の間隔をおいて対向するバンド受け
を当該下段部の円周方向に所定の間隔で複数設けると共
に、前記各バンド受けに、バンドの外周側に離間した位
置で一端部が保持されたワイヤと、同じくバンドの外周
側に離間した位置で前記ワイヤの他端部を牽引するスプ
リングを設け、且つワイヤとスプリングをロケットの機
軸方向に沿って配置すると共に、ワイヤの中間部をスプ
リングに抗してロケットの中心側に引き寄せて前記バン
ドに掛止したことを特徴とするロケットの段間結合分離
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4248076A JP2973729B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | ロケットの段間結合分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4248076A JP2973729B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | ロケットの段間結合分離装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0699900A JPH0699900A (ja) | 1994-04-12 |
| JP2973729B2 true JP2973729B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=17172856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4248076A Expired - Fee Related JP2973729B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | ロケットの段間結合分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2973729B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN103267112A (zh) * | 2013-05-29 | 2013-08-28 | 哈尔滨工业大学 | 一种用于对串联式绳轮结构进行绳索性能研究的装置 |
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-
1992
- 1992-09-17 JP JP4248076A patent/JP2973729B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH0699900A (ja) | 1994-04-12 |
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