JP2969772B2 - 電波暗室 - Google Patents

電波暗室

Info

Publication number
JP2969772B2
JP2969772B2 JP2103076A JP10307690A JP2969772B2 JP 2969772 B2 JP2969772 B2 JP 2969772B2 JP 2103076 A JP2103076 A JP 2103076A JP 10307690 A JP10307690 A JP 10307690A JP 2969772 B2 JP2969772 B2 JP 2969772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anechoic chamber
radio wave
conductive material
wave absorber
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2103076A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH043499A (ja
Inventor
健 石野
太郎 三浦
正史 勝俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2103076A priority Critical patent/JP2969772B2/ja
Publication of JPH043499A publication Critical patent/JPH043499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2969772B2 publication Critical patent/JP2969772B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電波暗室に関し、特にサイトアッテネーショ
ン特性を向上するのに好適な電波暗室に関するものであ
る。
(従来の技術) 近年、電子機器のIC化が進んだ結果、電子機器が発生
する電磁波によって電子機器が誤作動したり、コンピュ
ータのデータが狂うなど電磁波公害が深刻な問題となっ
ている。この電磁波対策のため、電子機器から発生する
電磁波ノイズを正確に測定する施設として電波暗室が用
いられている。この電波暗室は壁からの反射を防ぐた
め、ピラミッド形状等の電波吸収体を壁や床に張り付け
た構造とし、所定の位置に送受信アンテナを配置して、
ターンテーブル上に置かれた被測定対象物(例えば、電
子機器等)から発生する電磁波ノイズを測定する。
最近では高性能電波暗室の要求が多くなってきてお
り、このような構造の高性能電波暗室は、設計時に完全
な性能の予測が困難な部分があり完成してみないと所望
の性能(例えば、サイトアッテネーション特性)が得ら
れるかわからないという問題がある。また、電波暗室完
成後に、所望の性能がレベルアップする(変更になる)
場合などがある。これらに対処するために、既に作られ
た電波暗室の性能(サイトアッテネーション特性)を向
上させる方法としては、電波吸収体を性能の良いものと
交換する方法がある。また、別の方法としては、第9図
に示すように、電波暗室の測定軸に並行する両壁面にバ
ッフルを取り付けるなどして、電波暗室の形状を変更す
る方法がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の電波吸収体を交換する方法
では、電波吸収体を交換してより性能の高い電波吸収体
を取り付けるので、コスト高になり、取付作業も煩わし
いという問題があった。
また、上記従来のバッフル等を取り付ける(形状を変
更する)ことにより、特性を改善するものでは、期待す
るような性能が得られない場合がある。
このように、交換や形状変更などを行うものでは、電
波暗室自体の構造を変えるため、従前の特性より確実に
よいものが得られるかどうかわからないという問題があ
る。
本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、既
存の構造を変更することなく、安価で確実に特性を向上
させる電波暗室を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の電波暗室は、電波
吸収体を壁面に張り付けた構造の電波暗室において、電
波の測定軸に沿った壁の床面近傍に床面に対して45度±
10度に傾斜させて導電性材料を敷設しており、該導電性
材料の面抵抗値が50Ω/□〜600Ω/□であることに特
徴がある。
また、上記電波暗室において、上記測定軸に沿った壁
に取付けられた電波吸収体内に上記導電性材料を埋込む
ことに特徴がある。
(作用) 本発明においては、電波の測定軸に沿った壁の床面近
傍に床面に対して45度±10度に傾斜させて導電性材料を
敷設したり、上記測定軸に沿った壁に取付けられた電波
吸収体内に上記導電性材料を埋込むことにより、安価で
確実な特性改善が図られる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明す
る。
第1図は本発明の第1の実施例を示す電波暗室の平面
図であり、第2図はその断面図である。第1図,第2図
において、10は本発明の特徴的な導電性材料(例えば、
抵抗板、抵抗布等)、12は壁面または天井面(図示せ
ず)に張り付けられた電波吸収体、14はシールド面、16
は被測定対象物(例えば、電子機器、電子機器が搭載さ
れた自動車等)を置くターンテーブル、18は送受信アン
テナ(図示せず)を設置するアンテナポジショナー、2
0,22は扉、24は床面である。
本電波暗室は、電波暗室の構造を変えることなく、電
波の測定軸に沿った壁の床面近傍に床面24に対してθ度
(例えば、θ=45度±10度)に傾斜させて導電性材料10
を敷設したことにより、簡単に安価で確実に電波暗室の
性能(サイトアッテネーション特性)を向上できる。
第3図は、導電性材料10の取付構造図である。これ
は、導電性材料10として、抵抗布(導電性ポリエステ
ル)を用いた例を示している。
第3図において、30は塩化ビニルクロス、32は難燃性
発泡スチロール等からなる保護板、34は発泡スチロール
等からなる下地板、36は発泡スチロール等からなる支
柱、38は電波吸収体保護ボードである。
導電性材料10には導電性の抵抗布を用い、下地板34の
上に抵抗布を張り付け、その抵抗布上に保護板32を設
け、塩化ビニルクロス30を張った抵抗板を作り、支柱36
上に載せ、支柱36と電波吸収体保護ボード38とを接着剤
により接着している。ここで、実験データによりこの抵
抗板の傾きは床面24に対して45度±10度とし、抵抗布の
面抵抗値を50Ω/□〜600Ω/□の範囲に設定してい
る。
第4図は上記抵抗板の設置前(第4図(a))と設置
後(第4図(b))のサイトアッテネーション特性の実
験結果を示す図であり、第5図は上記抵抗板の設置前
(第5図(a))と設置後(第5図(b))の0.5dBピ
ッチで測定した電界分布の実験結果を示す図である。
第4図(a),(b)および第5図(a),(b)か
ら明らかなように、抵抗板設置後ではサイトアッテネー
ション特性が向上できることがわかる。
第6図は本発明の第2の実施例を示す電波暗室の平面
図であり、第7図はその断面図である。
本第2の実施例は、第1の実施例と比較して、導電性
材料10を設けることは同様であるが、その導電性材料10
を電波の測定軸に沿った壁に取付けられた電波吸収体10
に埋込む点が相違する。他の構成要素については第1図
と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、上
述したような抵抗板を電波吸収体12に埋込んだ(挿入し
た)例を第8図に示す。抵抗板の性能的なものについて
は第1の実施例と同様である。本第2の実施例において
は、埋込み構造としたので、第3図で設けてある支柱36
等を省略することができる。
このように、本第1の実施例および第2の実施例にお
いては、導電性の抵抗板(抵抗布)を妻壁の床面に所定
の角度で敷設または埋込んだことにより、電波暗室の性
能(サイトアッテネーション特性)を向上することがで
きる。
また、上記実施例では、抵抗板は両側の壁に1つの例
について説明したが、2つ以上の抵抗板を設ける構造と
してもよいことは言うまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、導電性材料と
して抵抗布を使用しているので、位置、角度を任意に変
化させて、完全に設置する前の特性確認が簡単にできる
ので、所望の特性を確実に得られる。
また、施工前と施工後の性能がほとんど同じなので、
確実な再現性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す電波暗室の平面
図、 第2図は第1図の電波暗室の断面図、 第3図は導電性材料の取付構造図、 第4図は抵抗板設置前後のサイトアッテネーション特性
の実験結果を示す図、 第5図は抵抗板設置前後の電界分布の実験結果を示す
図、 第6図は本発明の第2の実施例を示す電波暗室の平面
図、 第7図は第6図の電波暗室の断面図、 第8図は電波吸収体の内部に抵抗板を挿入した場合の例
を示す図、 第9図は従来例を説明するための図である。 10:導電性材料、12:電波吸収体、 14:シールド面、 16:ターンテーブル、 18:アンテナポジショナー、 20,22:扉、24:床面、 30:塩化ビニルクロス、32:保護板、 34:下地板、36:支柱、 38:電波吸収体保護ボード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−138999(JP,A) 特開 昭63−252500(JP,A) 特開 平2−130896(JP,A) 特開 昭57−97700(JP,A) 特開 昭61−292999(JP,A) 特開 平4−276700(JP,A) 実開 平4−136581(JP,U) 実開 昭62−162895(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電波吸収体を壁面に貼り付けた構造の電波
    暗室において、 電波の測定軸に沿った壁の床面近傍に、床面に対して45
    度±10度に傾斜させて導電性材料を敷設しており、該導
    電性材料の面抵抗値が50Ω/□〜600Ω/□であること
    を特徴とする電波暗室。
  2. 【請求項2】上記測定軸に沿った壁に取り付けられた電
    波吸収体内に上記導電性材料を埋め込むことを特徴とす
    る請求項1記載の電波暗室。
JP2103076A 1990-04-20 1990-04-20 電波暗室 Expired - Fee Related JP2969772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2103076A JP2969772B2 (ja) 1990-04-20 1990-04-20 電波暗室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2103076A JP2969772B2 (ja) 1990-04-20 1990-04-20 電波暗室

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH043499A JPH043499A (ja) 1992-01-08
JP2969772B2 true JP2969772B2 (ja) 1999-11-02

Family

ID=14344555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2103076A Expired - Fee Related JP2969772B2 (ja) 1990-04-20 1990-04-20 電波暗室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2969772B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015113649A1 (en) * 2014-01-30 2015-08-06 Kildal Antenn Ab Methods and apparatuses for testing wireless communication to vehicles

Also Published As

Publication number Publication date
JPH043499A (ja) 1992-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2574409B2 (ja) Emc試験用電磁波無響室およびそのシールド材
JP2510880B2 (ja) 多層型電波吸収体及び該電波吸収体からなる電波暗室
CN105190413B (zh) 静电放电连接器以及用于电子装置的方法
US20050276027A1 (en) Electronic device for shielding EMI
JP3200683U (ja) タッチパネル表示装置
JP5217926B2 (ja) 電磁波測定装置
JPH11163568A (ja) Emi減衰換気パネル及び電子装置用エンクロージャ
US5430456A (en) Electromagnetic interference testing apparatus
CN1853308A (zh) 小型扇形天线结构
EP1329979B1 (en) Electronic apparatus
US5533388A (en) Apparatus for electromagnetically isolating an automobile
JP2969772B2 (ja) 電波暗室
Chung et al. Design and construction of a multipurpose wideband anechoic chamber
JP4761188B2 (ja) 円偏波用電波反射減衰体の評価方法および電波反射減衰体評価装置
JP4645365B2 (ja) ターンテーブル装置
US5498968A (en) Method and a device to measure electromagnetic radiation from or reception of from outside coming electromagnetic radiation in a circuit card
WO2018223676A1 (zh) 微波烹饪装置
JP3756791B2 (ja) 円偏波用電波反射減衰体の設計方法、電波反射減衰体ならびに構造物
JP2924086B2 (ja) イミュニティ測定用モニターシステム
JP2584466Y2 (ja) 電波暗室
KR100945015B1 (ko) 지티이엠 셀
EP1195848B1 (en) Microwave absorber wall
TWI764072B (zh) 半電波暗室及其地板結構
US20010006458A1 (en) Method and arrangement for implementing EMC shielding in electronic device, and circuit board of electronic device
JP2000138493A (ja) 電波暗室

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees