JP2966508B2 - タンデム翼型地面効果翼艇 - Google Patents

タンデム翼型地面効果翼艇

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タンデム翼型の地面効果翼艇に関し、特に
ピッチングに対する艇の安定性を保ちながら離水時にお
ける離水可能素度を極力低く抑えることができるように
した、タンデム翼型地面効果翼艇に関する。
〔従来の技術〕
従来のタンデム翼型地面効果翼艇として第7図(側面
図)、第8図(平面図)のようなものがあり、胴体1の
左右に前主翼2および後主翼3が取付けられるととも
に、前主翼2および後主翼3の両翼端間に端板(スカー
ト)4が取付けられ、さらに、胴体1上にエンジンとプ
ロペラとからなる推進機8と垂直尾翼5とが取付けられ
ている。図中の符号11は操縦席を示している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述のような従来のタンデム翼型地面効果
翼艇では、前後の大きな翼面積をもつ前主翼と後主翼と
でピッチングに対するバランスを取り易くしており、安
定航走を可能にしているが、前主翼と後主翼のみでバラ
ンスを取るように構成されているため、水面(あるいは
地面)すれすれの航走で地面効果を最大限に利用できる
領域では安定性を確保することが可能である。しかし、
大きな波高がある場合は離水航走が困難であるため、使
用できる水域が非常に限定されるものとなっているとい
う問題点がある。
さらに、安定であるが故にピッチ角を上げて揚力を稼
ぐといったことができないため、高速でしか離水でき
ず、このため、離水までの距離が大変長いものとなると
いう問題点もある。
本発明は、このような問題点の解決をはかろうとする
もので、ピッチングに対する安定性を維持しながら、離
水時の揚力を大きくできて離水可能速度を極力抑えるこ
とができるようにした、タンデム翼型地面効果翼艇を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本発明のタンデム翼型地
面効果翼艇は、胴体と、この胴体に取付けられている前
主翼および後主翼ならびに垂直尾翼と、前記前主翼の翼
端と後主翼の翼端との間に取り付けられている左右の端
板と、推進機とを備え、前主翼および後主翼が地面効果
の作用を受けており、そして、前記推進機は、その後流
が地面または水面と前記後主翼と左右端板とで囲まれた
空間に吹き込まれる様に、前記前主翼上に取付けられ、
かつ、エレベータをそなえた水平尾翼が、前記後主翼の
後部上方でかつ地面効果の作用を受けない位置に取付け
られていることを特徴としている。
〔作用〕
上述の本発明のタンデム翼型地面効果翼艇では、前主
翼上に取付けられた推進機からの後流が、地面効果翼と
しての後主翼の下面と地面(または水面)と端板とで囲
まれた空間内に吹き込まれて動力増強がはかられる。
また、後主翼の後部上方でかつ地面効果の作用を受け
ない位置に取付けられた水平尾翼が地面効果翼艇の安定
性を確保するような作用を行ない、油圧またはワイヤー
などによるエレベータの操作で、モーメントバランスの
調整が行なわれる。
〔実 施 例〕
以下、図面により本発明の一実施例としてのタンデム
翼型地面効果翼艇について説明すると、第1図はその側
面図、第2図はその平面図、第3図はその正面図、第4
図は推進機とPAR効果翼との相関関係を示す模式図、第
5図は地面効果翼の仰角(α)と揚力係数(CL)との関
係を示すグラフ、第6図は地面効果翼の水面(また地表
面)からの高さ(h)と揚力係数(CL)との関係を示す
グラフである。
なお、第1〜4図中第7,8図と同じ符号はほぼ同一の
部材を示している。
この実施例の地面効果翼艇も、下部が船底形に形成さ
れ艇の重量に見合った浮体(フロート)を構成する胴体
1と、胴体1の両舷に取付けられた前主翼2と後主翼3
とをそなえ、さらに両主翼の各左右翼端間にそれぞれ左
右の端板4が取付けられている。また、胴体1の後端部
に艇に旋回力を与えるための垂直尾翼5が取付けられ、
さらに水平尾翼6が取付けられている。そして左右の端
板(スカート)4が水平尾翼6の左右の翼端部にまで延
設されている。
前主翼2の上面部に、艇に推進力を与えるための一対
の推進機8が左右対称にかつその後流を後主翼3の下面
に導入可能に配設され、さらに水平尾翼6の後端部にエ
レベータ7が油圧系またはワイヤー(いずれも図示せ
ず)でピッチを操作可能に取付けられている。符号7aは
そのヒンジ部を示している。
上述の構成により、前主翼2および後主翼3が水面に
近接した低空滑空時には、前主翼2の上部に配置されて
推進機8の後流は、第1図および第2図にハッチングで
示すように、後主備3と端板4と水面とで囲まれた空間
に吹き込まれ、その高速の空気流が淀むことによって動
圧として作用し、後主翼3に極めて高い揚力(PAR効
果)を発生する。これにより低速での離水および滑空が
可能となる。
このように、タンデム翼型地面効果翼艇で推進機を前
主翼2上に配設することで高い揚力を得ることができる
が、ピッチ角の安定性およびピッチ角の制御の点で問題
がある。
つまりピッチ角の安定性に最も大きな影響を与えるの
は、翼の仰角特性である。すなわち第4図と第5図にお
いて、推進機とPAR効果翼(この実施例の場合、後主翼
3に相当する)との間に、翼の基準点10の水面9からの
高さhと翼の仰角αとの間には、推進機からの噴流速度
をVj、主流速度をV0とすると、h=一定、Vj/V0=一定
の条件のもとで、翼の仰角αを変化させた場合、第5図
に示すように、高さhが小さい場合、揚力係数CLがαと
ともに低下する傾向が見られると相関関係がある。した
がって、このような特性をもつPAR効果翼を後主翼3に
採用する場合、機体が固有の不安定性を示し、高さhが
小さい揚合、ピッチ角に振動現象が発生する。
また、高さhに対する揚力係数CLの変化に着目する
と、第6図に示すように、PAR効果翼は地面効果(WIG)
翼より高さhに対する揚力係数CLの変化割合が大きい。
そのため、離着水時の水面に極めて近接した状態と、巡
航時の水面とある程度距離のある状態とでは艇のモーメ
ントバランスがくずれ、ピッチ角が変化する。つまりこ
の実施例の場合、後主翼3にPAR効果翼を採用している
ため離着水時に頭下げモーメントが発生するという不都
合がある。
この不都合をこの実施例のタンデム翼型地面効果翼艇
では、次の構成により解決している。
すなわち、後主翼3の後部上方でかつ地面効果を受け
ない位置に水平尾翼6を設置している。この水平尾翼6
は、後主翼3および地面(あるいは水面)の影響を受け
にくいため、通常の翼と同様の翼特性、つまり水平尾翼
6の仰角αが上昇するに従って揚力係数CLが上昇すると
いう翼特性を示す。
このように、地面効果を受けににくい水平尾翼6を胴
体1の後方に取付けることにより、地面効果翼艇の安定
性を増すことができ、不安定な翼特性を示すPAR効果翼
が後主翼3に用いられて揚力増強を行なっても、ある程
度の領域まで安定性を確保することが可能となる。
さらに、後主翼3により強力なPAR効果を与えた場
合、艇の安定性を確保するために必要な水平尾翼6の翼
面積は非常に大きなものとなる。そこで、水平尾翼6に
エレベータ7を取付け、油圧系またはワイヤーなどで操
作して、ピッチ角、ピッチレート速度、高度などの情報
からエレベータ7の仰角を自動制御することにより、水
平尾翼6の翼面積を妥当な範囲内におさえることが可能
となる。
また、離水時および着水時においても、エレベータ7
を操作することによりモーメントバランスをとり、艇を
水平な状態または数度ピッチを上げた状態に維持しなが
ら安全に離着水を行なうことも可能である。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば次のような効果
が得られる。
(1)推進機からの後流が地面または水面と後主翼と左
右の端板とで囲まれた空間に吹き込まれ、その高速の空
気流が淀むことによって動圧として作用するため、後主
翼に極めて高い揚力が発生し、その結果低速での離水お
よび滑空が可能となる。
(2)後主翼の後部上方で地面効果の作用を受けない位
置に水平尾翼を取付けたことにより、地面効果翼艇の安
定性が増し、後主翼をPAR効果翼として機能させて揚力
増強を行っても、ある程度の領域まで安定性を確保する
ことがが可能となる。
(3)強力なPAR効果を後主翼に与えた場合には、水平
尾翼の翼面積は必然的に非常に大きくなるが、水平尾翼
にエレベータを取付け、同エレベータの仰角を制御する
ことにより、水平尾翼の翼面積を妥当な範囲内に抑える
ことが可能である。
(4)上記(1)〜(3)の理由により離水時の速度低
減と比較的高い浮揚高さが得られる。
(5)離水時および着水時において、エレベータを操作
してモーメントバランスをとることにより、艇を水平な
状態または数度ピッチを上げた状態に維持し、安全に離
着水を行なうことが可能となる。
(6)重量のある推進機が、地面効果の作用を受ける前
主翼の上に取り付けられているので、地面効果による揚
力で重い推進機を安定して支持することができる。
(7)従来の前主翼および後主翼が地面効果の作用を受
けるタンデム翼型地面効果翼艇においては、前進時に前
方から多量の空気が前主翼に向かって流入し、一方、後
主翼は、前主翼が妨げとなって空気の流入量が比較的少
なくなっており、前主翼の揚力が後主翼の揚力よりも比
較的大きくなる。しかしながら、本発明においては、推
進機により多量の空気を後主翼に流入させて、後主翼を
PAR効果翼としているので、前主翼の揚力と後主翼の揚
力とを極力バランスよく発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明の一実施例としてのタンデム翼型地
面効果翼艇を示すもので、第1図はその側面図、第2図
はその平面図、第3図はその正面図、第4図は推進機と
PAR効果翼との相関関係を示す模式図、第5図は地面効
果翼の仰角(α)と揚力係数(CL)との関係を示すグラ
フ、第6図は地面効果翼の水面(または地表面)からの
高さ(h)と揚力係数(CL)との関係を示すグラフであ
り、第7図はその側面図、第8図はその平面図である。 1……胴体、2……前主翼、3……後主翼、4……端板
(スカート)、5……垂直尾翼、6……水平尾翼、7…
…エレベータ、8……推進機、11……操縦席。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−60764(JP,A) 特開 平2−262461(JP,A) 特開 平2−270669(JP,A) 特表 平5−501390(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60V 3/08 B60V 1/08 B64C 35/00 - 35/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴体と、この胴体に取付けられている前主
    翼および後主翼ならびに垂直尾翼と、前記前主翼の翼端
    と後主翼の翼端との間に取り付けられている左右の端板
    と、推進機とを備え、前主翼および後主翼が地面効果の
    作用を受けるタンデム翼型地面効果翼艇において、 前記推進機は、その後流が地面または水面と前記後主翼
    と左右端板とで囲まれた空間に吹き込まれる様に、前記
    前主翼上に取付けられ、 かつ、エレベータをそなえた水平尾翼が、前記後主翼の
    後部上方でかつ地面効果の作用を受けない位置に取付け
    られていることを特徴とするタンデム翼型地面効果翼
    艇。
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