JP2966255B2 - 横型遠心濃縮装置 - Google Patents

横型遠心濃縮装置

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JP2966255B2
JP2966255B2 JP28863993A JP28863993A JP2966255B2 JP 2966255 B2 JP2966255 B2 JP 2966255B2 JP 28863993 A JP28863993 A JP 28863993A JP 28863993 A JP28863993 A JP 28863993A JP 2966255 B2 JP2966255 B2 JP 2966255B2
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隆司 山野
栄治 大山
稔 福永
浩良 水上
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Kotobuki Engineering and Manufacturing Co Ltd
Kubota Corp
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Kotobuki Engineering and Manufacturing Co Ltd
Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、汚泥を高速回転させて
遠心力により強制的に固液分離を行わせるようにした横
型遠心濃縮装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種横型遠心濃縮装置として
は、スクリューコンベアを内装した回転ボウル内に汚泥
を連続的に供給し、ボウル内を移送しながら遠心力によ
り固液分離を行い、分離液と濃縮液(濃縮汚泥)と別々
に取出すようにした装置(一例として特公昭63−31
261号公報、特開昭62−106856号公報参照)
が知られている。この装置では、固液分離は外側の回転
する外筒と内側のスクリューコンベアを有する内筒との
間隙で行われ、分離された分離液と濃縮汚泥とは、外
筒、内筒間の末端部で、分離液は内筒に沿ったところか
ら、また、濃縮汚泥は外筒の内周部から、それぞれ取出
すようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置では、軽い分離液は内筒の外周部に沿って移送され
るが、この分離液の中には、水より軽いスカム分が含ま
れており、スカム分は表面に浮かび(最も内側にな
る)、内筒に接していくことになるが、この内筒に接す
る部分は流動がゆるやかであるため、スカム分が内筒の
外周に付着するようになってこれが成長していくことに
なる。特に、スカム分の多い汚泥の処理においては、ス
カム分の成長によって、外筒と内筒間の汚泥の通過道が
狭くなって行き、分離水の悪化等、濃縮効率が低下する
ことになる。 【0004】本発明は、上記のような従来装置における
問題点を解決するためになされたもので、内筒両端部に
環状せき板を設けることにより、内筒外側に空気層を形
成させるとともに、内筒とスクリュー羽根元との間に水
平方向への流れ(軸流)が生じ得る構造にして、スカム
分の付着を防止することができるようにした横型遠心濃
縮装置を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、本発明は、高速回転される外筒1内
に、該外筒1と相対速度差をもって回転される、スクリ
ュー羽根6を設けた内筒4を収容し、スクリュー羽根6
の一端側より汚泥を供給して固液分離し、他端側から分
離液と濃縮汚泥とを排出するようにした装置において、
内筒4の外周に、内筒4の軸方向に延長する複数のリブ
5,5を突設し、そのリブ5,5上にスクリュー羽根6
を巻装して、内筒4とスクリュー羽根6との間に流通空
間7aを形成するとともに、内筒4の両端部に、内筒4
の周面に沿って空気層を形成させるための環状のせき板
8,8を設けたことを特徴とするものである。 【0006】 【作用】本発明は上述のように構成されており、供給路
11より環状空間10内に流入した汚泥は、外筒1とスクリ
ューコンベア3の回転により固液分離されながら環状空
間10内を移送され、分離液は、分離された濃縮汚泥の内
側を進むことになる。遠心濃縮機への給液開始後、その
供給液面は、環状空間10内において外周から内周に向っ
て上昇してくるので、せき板8,8間の内筒4の周面を
囲んで空気層16を形成することになる。そのため、スカ
ム分を多く含んだ内筒4に近い分離液は、内筒4に接す
ることなく移送され、内筒へのスカム分の付着が防止さ
れる。 【0007】また、運転条件等の選定により、空気層16
をリブ5,5より低い位置の境界bに設定すれば、境界
b付近の分離水は空気層16とスクリュー羽根6との間隙
7bを通って軸流し、停滞することなく排出されるよう
になる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
において、1は円筒状の外筒で、その両端板の中央部に
は中空軸2a,2bが突設され、図示を略した軸受によ
り支持され、駆動装置により高速回転されるようになっ
ている。そして、外筒1内にはスクリューコンベア3が
収容されている。 【0009】スクリューコンベア3は、円筒状の内筒4
の外周に、内筒4の軸方向に延長する複数枚のリブ5,
5が間隔をおいて突設され、それらリブ5,5の上にス
クリュー羽根6が巻装されており、内筒4の外周とスク
リュー羽根の根本との間には軸方向に流通可能な空間7
a,7aが形成されている。そして、内筒4の両端部の
外周には、環状のせき板8,8が、リブ5,5の両端に
接して設けられている。 【0010】また、内筒4の両端中央部には中空軸9
a,9bが突設され、それら中空軸9a,9bは外筒1
の中空軸2a,2b内に挿通されて外方に延長されてお
り、駆動装置により外筒1とわずかな相対速度差をもっ
て回転されるようになっている。そして、一方の中空軸
9aの基端部は、外筒1と内筒4との間に形成された環
状空間10の一端側に開口する半径方向の供給路11と連通
され、先端部は図示を略した汚泥供給管と接続されてい
る。 【0011】他方の中空軸9bの基端部は、環状空間10
の他端側に開口した半径方向の排出路12と連通され、先
端部は外筒1の中空軸2bより外方に突出されている。
また、中空軸9b内には、その内周との間に流通間隙13
を存して汚泥排出管14が挿通され、その基端には、中空
軸9bを直径方向に貫通して環状空間10の外周部に開口
する取出管15が接続されている。 【0012】上記構成の装置において、中空軸9aより
流入した汚泥は、供給路11より環状空間10に流入し、外
筒1及びスクリューコンベア3の回転の遠心力で固液分
離されながら環状空間10内を移送されて行く。その間、
固形分を多く含む濃縮汚泥は分離されて外筒1の内面に
寄り、軽い分離液は濃縮汚泥の内側を内筒4に沿って進
むことになる。そして、濃縮汚泥は外筒1の内面近くに
開口する取出管15に流入して汚泥排出管14を通り機外に
排出され、他方分離液は内筒4の周面近くに開口する排
出路12より中空軸9bに流入し、流通間隙13を通って機
外に排出されることになる。 【0013】ところで、分離水には水より軽いスカム分
が含まれており、それらの軽質分は分離、移送の過程に
おいて、内筒4の周面に近接して送られるようになる。
その際、図3に示すように、空気は内筒4の両端部に設
けたせき板8,8間に保持され空気層16が水面と境界a
をなして形成されていることになる。実際には、外筒1
の内部圧力により境界aはせき板8,8の外端より内筒
4寄りの低い位置となることが多い。したがって、境界
a近くに存在する分離液のスカム分は内筒4に接して付
着することなく排出されることになる。 【0014】また、この場合、境界aがリブ5,5の先
端より高い位置にあれば、スカム分は内筒4に付着しな
いまでも、境界a付近では流動が弱いためスカム分の排
出が不十分になるとともに、やがてはスクリュー羽根元
へのスカム分付着が生じるようになる。これを防ぐため
には、リブ5,5及びせき板8,8の高さと内部圧力等
の運転条件を適宜定めることにより、空気層16の境界が
リブ5,5の高さより低い境界bとなるようにして、空
気層16とリブ5,5の高さ即ちスクリュー羽根6の根本
との間に分離液の流通間隙7bを介在させるようにす
る。それによって、境界bに近いスカム分を多く含む分
離液は流通間隙7bを通って軸流し停滞することがな
く、スカム分のスクリュー羽根6への付着も解消される
ことになる。 【0015】なお、空気層の形成を確実なものにするた
めに、遠心濃縮機起動時または運転中に、強制的に外部
より濃縮機内部へ空気を供給することもできる。この方
法により、空気層と液面の境界にあるスカムを強制的に
排出することも可能になる。また、濃縮機内液面の乱れ
により、空気層が破壊されることのないよう、リブ5,
5間に加えこれと直角方向の複数のリブを配置すること
により多数の凹部を形成して、空気層を分割することも
できる。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の装置は、
内筒に突設したリブにスクリュー羽根を巻装するととも
に、内筒の両端部にせき板を設けたので、汚泥の分離、
移送の過程において、両せき板間の内筒周面に空気層が
形成でき、それによって、スカム分を多く含む分離液が
内筒に接することがなく、内筒へのスカム分の付着が防
止できることになる。 【0017】また、空気層の境界をリブの高さより低い
位置となるようにしてやれば、空気層とスクリュー羽根
との間に流通間隙を保つことができ、空気層と接するス
カム分の多い分離液は、停滞することなく円滑に軸流
し、排出されることになり、汚泥の処理が効率よく行え
ることになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。 【図2】同横断面図である。 【図3】本発明の作用を説明する拡大縦断面図である。 【符号の説明】 1 外筒 3 スクリューコンベア 4 内筒 5 リブ 6 スクリュー羽根 7a 流通空間 8 せき板 9a,9b 中空軸 10 環状空間 11 供給路 12 排出路 14 汚泥排出管 15 取出管 16 空気層 a,b 境界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 稔 東京都中央区日本橋室町3−3−2 株 式会社クボタ 東京本社内 (72)発明者 水上 浩良 東京都中央区日本橋室町3−3−2 株 式会社クボタ 東京本社内 (56)参考文献 特開 平2−71859(JP,A) 実開 平2−86652(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B04B 1/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 高速回転される外筒内に、該外筒と相対速度差をもって
    回転される、スクリュー羽根を設けた内筒を収容し、ス
    クリュー羽根の一端側より汚泥を供給して固液分離し、
    他端側から分離液と濃縮汚泥とを排出するようにした装
    置において、内筒の外周に、内筒の軸方向に延長する複
    数のリブを突設し、そのリブ上にスクリュー羽根を巻装
    して、内筒とスクリュー羽根との間に流通空間を形成す
    るとともに、内筒の両端部に、内筒の周面に沿って空気
    層を形成させるための環状のせき板を設けたことを特徴
    とする、横型遠心濃縮装置。
JP28863993A 1993-10-25 1993-10-25 横型遠心濃縮装置 Expired - Fee Related JP2966255B2 (ja)

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