JP2965934B2 - 回転翼のブレード変位計測装置 - Google Patents

回転翼のブレード変位計測装置

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JP2965934B2
JP2965934B2 JP8841997A JP8841997A JP2965934B2 JP 2965934 B2 JP2965934 B2 JP 2965934B2 JP 8841997 A JP8841997 A JP 8841997A JP 8841997 A JP8841997 A JP 8841997A JP 2965934 B2 JP2965934 B2 JP 2965934B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回転翼の各ブレー
ドのトラッキングおよびリード・ラグを計測するための
ブレード変位計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転翼の製造過程における最終工程で
は、各回転翼を専用の回転試験装置またはヘリコプタの
機体に取付けて回転させ、各ブレードのトラッキングお
よびリード・ラグを計測して、この計測値が所定の規定
値内に存在するように、各ブレードに対して後述するよ
うな調整を行い、各回転翼の空力的均一性を得ている。
すなわち、回転翼を一定の回転速度で回転したときに
は、周方向全周にわたって均一な浮力を得ることができ
るように、各ブレードが等間隔で同一経路を通過するこ
とが好ましいけれども、各ブレード毎の僅かな重心の差
異などによって、各ブレードのトラッキングおよびリー
ド・ラグが発生してしまうので、前述の調整を行ってい
る。ここで、トラッキングとは、各ブレードの基準とな
るブレードに対する回転面に垂直な方向のずれであり、
リードとは、基準となるブレードに対する残余のブレー
ドの回転方向の進み、または各ブレードのそれぞれの基
準位置に対する回転方向の進みであり、ラグとは、基準
となるブレードに対する残余のブレードの回転方向の遅
れ、または各ブレードのそれぞれの基準位置に対する回
転方向の遅れである。また、トラッキングおよびリード
・ラグの調整は、各ブレードの後縁部に設けられる補助
板の角度調整、および翼弦方向のウエイト調整によって
行われる。この空力的均一性を目的とする各ブレードの
トラッキングおよびリード・ラグの計測装置としては、
以下に説明するようなブレード変位計測装置1,10が
知られている。
【0003】図13は、従来技術のブレード変位計測装
置1の概略的な構成を示す正面図である。ブレード変位
計測装置1は、観察塔2を有し、この観察塔2には、図
示しない回転駆動手段が設けられており、回転翼3を鉛
直な回転軸線L1まわりに回転方向Eへ回転駆動する。
4枚ブレードの回転翼3の各ブレード4a,4b,4
c,4d(ブレード4dは図示せず)には、図14およ
び図15に示すように、先端部から立下がる取付金具5
がそれぞれ設けられており、各取付金具5に、回転翼3
の半径方向内方に臨んで反射シール6a,6b,6c,
6dがそれぞれ貼着されている。各反射シール6a〜6
dには、相互に異なるマーク、たとえば、反射シール6
aには横線、反射シール6bには縦線、反射シール6c
には左下がりの斜線、反射シール6dには右下がりの斜
線が、それぞれ描かれている。また観察塔2には、スト
ロボ7が設けられており、各ブレード4a〜4dの先端
部の通過経路に向けて、回転翼3の各ブレード4a〜4
dの通過と同期させて、ストロボ光を発光する。
【0004】これによって、観察塔2から各ブレード4
a〜4dの先端部を観察する観察者8には、図16に示
すように、各反射シール6a〜6dが、あたかも各反射
シール6a〜6d毎の同一位置にあるように見える。こ
のように見える各反射シール6a〜6dを観察者8が目
視して、各反射シール6a〜6dの寸法を基に、各ブレ
ード4a〜4dの位置関係を目測する。すなわち、各反
射シール6a〜6dの直径を10mmとして、図16に
示すような場合には、反射シール6aが貼着されている
ブレード4aに対して、反射シール6bが貼着されるブ
レード4bは下方へ10mmずれ、かつ10mm先行
し、反射シール6cが貼着されるブレード4cは下方へ
10mmずれ、かつ10mm遅れが生じ、反射シール6
dが貼着されるブレード4dは下方へ20mmずれてい
る、と目測される。
【0005】図17は、他の従来技術のブレード変位計
測装置10の計測原理を説明するための図である。図示
しない回転駆動手段によって、回転周期Tで回転駆動さ
れる回転翼の回転面の下方には、一対のフォトダイオー
ドから成る受光素子11a,11bを備えるブレード検
出センサ12が設けられている。各受光素子11a,1
1bは、その受光点13a,13bが間隔d1をあけ、
各受光点13a,13bを含む仮想平面から距離h1離
れた位置15で、各受光素子11a,11bの受光軸1
4a,14bが角度βを成して交わるように設置されて
いる。ブレード検出センサ12は、各ブレード16a,
16b,16c,16d(ブレード16c,16dは図
示せず)が、各受光素子11a,11bの受光軸14
a,14bを横切るように通過することによって、自然
光を遮ることによる各受光素子11a,11bにおける
受光量の変化から各ブレード16a〜16dの各受光軸
14a,14bの通過を検出する。また、一定波長の磁
化パターンで磁化されたスケールの前記磁化パターンを
ヘッドによって読み取ることによって、回転翼の角度位
置を検出するマグネティックピックアップセンサから成
る図示しない角度位置センサが設けられている。
【0006】このようなブレード変位計測装置10は、
たとえば4枚のブレード16a〜16dを有する回転翼
において、基準とするブレード、たとえばブレード16
aに対する残余のブレード16b〜16dのずれを計測
する場合、図18に示すように、各ブレード16a〜1
6dの通過が各受光素子11a,11bの受光量の変化
から検出され、その検出信号がブレード検出センサ12
から出力される。これとともに、角度位置検出センサか
ら回転翼の基準角度位置信号が出力される。
【0007】これらの検出信号に基づいて、同一ブレー
ド、たとえばブレード16aの各受光素子11a,11
bによる検出時間差t1aから、ブレード16aの通過
経路における受光軸14a,14b間の距離d2aが求
められる。詳しく述べると、角度位置検出センサからの
基準角度位置信号の出力時間差が、回転翼の回転周期T
として与えられ、これに基づいて回転翼の回転速度が算
出される。この回転翼の回転速度と各受光軸14a,1
4b間の通過時間差t1aとから、距離d2aが求めら
れる。さらに、この距離d2aに基づいて、三角形の比
から、受光軸14a,14bの交点15とブレード16
aの通過経路との間の距離h2aが求められる。これと
同様の計算によって、各ブレード16b〜16dの受光
軸14a,14b間の通過時間差t1b,t1c,t1
dから、各ブレード16b〜16dの受光軸14a,1
4bの交点15からの距離d2b,d2c,d2d(距
離d2c,d2dは図示せず)が求められる。これらの
距離d2b〜d2dから、ブレード16a,に対する各
ブレード16b〜16dの回転面に垂直な方向のずれΔ
hb,Δhc,Δhd(Δhc,Δhdは図示せず)が
求められる。
【0008】また、各ブレード16a〜16c間の各受
光軸14a,14bのうちいずれか一方、たとえば受光
軸14aの通過時間差、たとえばブレード16aとブレ
ード16bとの受光軸14aの通過時間差t2bから、
ブレード16aに対するブレード16bの進み、または
遅れを求めることができる。詳しく述べると、角度位置
検出センサからの基準位置検出の間隔、すなわちロータ
の回転周期Tのブレード枚数分の1の時間から、各ブレ
ード16a〜16dが、たとえば受光軸14aを通過す
る時間の基準値T/4が求まり、この基準値T/4と、
通過時間差t2bとから、前述のブレード16bの進
み、または遅れを求めることができる。同様に、通過時
間差t2c,t2dを基に、ブレード16c,16dの
進み、または遅れを求めることができる。
【0009】また、実開平4−100997号に示され
る従来技術がある。この従来技術では、ヘリコプタの機
内に設けられるレーザ照射および受光器からレーザ光を
ブレード先端に照射し、その反射光をレーザ光照射およ
び受光器で受光し、ブレードの軌道のずれを計算の上検
知している。しかしブレードの軌道のずれの測定精度を
向上するための構成は、何ら開示されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図13〜図16に示す
従来技術では、測定者の目視によって測定しているの
で、高精度の測定を期待することができない。さらに測
定結果には、個人差によるばらつきが生じてしまう。こ
のように反射テープを用いて目視によって測定する装置
1では、高精度の測定が望めないので、図17および図
18に示す装置10が、現在では主流である。
【0011】また図17および図18に示す従来技術で
は、前述のように三角形の比を利用して、小さい三角形
の寸法に基づいて大きな三角形の寸法を求めているの
で、各受光軸14a,14bのそれぞれの仰角α1,α
2の誤差に起因する各受光軸14a,14bの交差角β
の僅かな誤差、および受光点13a,13b間の僅かな
誤差が、増幅されて測定結果に大きく影響を与えてしま
う。また天候、たとえば晴れと曇りとによる回転翼背景
からの自然光の強弱に左右されて、測定が困難になった
り、または測定結果に影響を与える場合がある。このよ
うに、図17および図18に示す1対のフォトダイオー
ドを用いた装置10でも、高精度で測定することができ
ない。
【0012】したがって本発明の目的は、回転翼の各ブ
レードのトラッキングおよびリード・ラグを、高精度で
測定することができる回転翼のブレード変位計測装置を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、受光軸が回転翼の回転面に交差し、検出領域内を回
転翼の各ブレードの先端が通過するように設けられ、検
出領域からの受光量を検出する光学式変位センサと、回
転翼の角度位置を検出する角度位置センサと、光学式変
位センサおよび角度位置センサからの信号に基づいて、
各ブレードの基準位置に対する回転面に垂直な方向の変
位および回転方向の変位を表示する演算表示手段とを含
むことを特徴とする回転翼のブレード変位計測装置であ
る。本発明に従えば、光学式変位センサによって受光量
を検出し、その受光量の変化から検出領域内のどの位置
をブレードの先端が通過するか求めることができる。こ
のブレード先端の検出領域内の通過位置の差異から、基
準とするブレードに対する残余のブレードの回転面に垂
直な方向のずれ、すなわちトラッキングを、演算表示手
段によって求め、表示することができる。また、各ブレ
ードの通過時間差から、基準とするブレードに対する各
ブレードの回転方向の進み、または遅れ、すなわちリー
ド・ラグを、演算表示手段によって求め、表示すること
ができる。またこのような1枚のブレードを基準とする
リード・ラグとは異なり、光学式変位センサによる受光
量の変化の検出とともに、角度位置検出センサによっ
て、回転翼の角度位置を検出し、各ブレードのそれぞれ
の基準位置を求め、各基準位置に基づいて、各ブレード
のリード・ラグを、求めることもできる。このように測
定者の個人差などによる影響のないように、センサを用
いて計測するので、高い信頼性でトラッキングおよびリ
ード・ラグを求めることができる。また、1つの光学式
変位センサを用い、その検出領域内における各ブレード
の通過位置の差異および通過時間差からトラッキングお
よびリード・ラグを計測することが可能であるので、光
学式変位センサの回転翼に対する設置位置、たとえば回
転翼の回転面からの距離、また受光軸の仰角などの誤差
の影響が少なく、高精度で測定することができる。また
逆に、光学式変位センサの設置作業も容易である。
【0014】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、光学式変位センサは、受光軸また
はその延長線と、回転翼の回転軸線またはその延長線と
が同一平面上に存在するように設けられることを特徴と
する。本発明に従えば、光学式変位センサは、受光軸が
回転翼の回転軸線を含む平面内に存在するように設けら
れ、これによって、回転翼の各ブレードは、光学式セン
サの検出領域を通過するときには、受光軸に対してほぼ
垂直な方向に通過する。したがって、各ブレードの検出
領域の通過時間を短くし、各ブレードの検出領域の通過
を高精度で検出することができる。
【0015】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の発明の構成において、回転翼の回転面に対して
光学式変位センサと反対側に、光学式変位センサに向け
て連続光を照射する光源が設けられることを特徴とす
る。本発明に従えば、光源から光学式変位センサに向け
て連続光が照射され、回転翼の各ブレードは、光源から
光学式変位センサに向けて照射される連続光を遮るよう
に通過する。これによって、光学式変位センサは、光源
からの連続光の受光量の変化から各ブレードの通過を検
出することができる。光源からの連続光は、自然光が天
候、たとえば晴れおよび曇りによって照度が強弱変化す
るのに対して、一定の照度で光学式変位センサに照射す
ることが可能であり、前記天候などの影響を受けること
なく、高い信頼性で計測することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のブ
レード変位計測装置20を示すブロック図であり、図2
はブレード変位計測装置20の一部の構成を示す簡略化
した斜視図である。ブレード変位計測装置(以下、「計
測装置」と略記する場合がある)20は、4枚ブレード
の回転翼21の各ブレード22a,22b,22c,2
2dの変位、すなわちトラッキングおよびリード・ラグ
を計測するための装置であって、回転駆動手段23と、
光学式変位センサ24と、ロータリエンコーダ25と、
逓倍器26と、A/D変換器27と、演算器28と、表
示器29と、光源30とを備える。ここで、トラッキン
グとは、各ブレード22a〜22dのうち、基準とする
1枚のブレード、たとえばブレード22aに対する残余
の各ブレード22b〜22dの回転翼21の回転面31
に垂直な方向A1,A2へのずれである。また、リード
・ラグとは、各ブレード22a〜22dの、それぞれの
基準位置に対するの回転翼21の回転方向Bに関する進
みまたは遅れ、すなわちリードは、回転方向B下流側
(前縁側)へのずれ(進み)であり、ラグは、回転方向
B上流側(後縁側)へのずれ(遅れ)である。
【0017】回転駆動手段23は、たとえばエンジンに
よって実現される図示しない駆動源を内蔵しており、こ
の駆動源の動力によって、回転翼21を鉛直な軸線L2
まわりに回転方向Bへ回転駆動する。回転翼21を回転
駆動することによって、各ブレード22a〜22dは、
半径方向外方に向かうにつれて上方へ傾斜する円錐状の
回転面31に沿って回転される。ここで、各ブレード2
2a〜22dのそれぞれの回転面は、トラッキングによ
ってわずかに異なる場合があるけれども、基準とするブ
レード22aの回転面を回転翼21の回転面31とす
る。この回転駆動手段23には、従来から利用されてい
る回転試験装置の回転駆動手段を利用してもよく、また
回転翼21をヘリコプタの機体に取付けて、その駆動手
段を利用するようにしてもよい。
【0018】光学式変位センサ24は、受光量を検出す
るセンサであって、受光軸Cが回転翼21の回転面31
に対して、角度θ、たとえば約2.5〜5度を成して交
差し、さらに受光軸Cと回転翼21の回転軸線L2と
は、同一の平面上にあり、交点33で交差するように回
転翼21の半径方向外方側に設けられている。さらに光
学式変位センサ24は、その受光点35と回転翼21が
回転されたときに各ブレード22a〜22dの先端34
a〜34dがそれぞれ通る軌跡の円との距離、換言すれ
ば、各ブレード22a〜22dのいずれか1つの先端た
とえば先端34aが最も受光点35に近付いたときの、
受光点35と先端34aとの間の距離Dが約2mとなる
位置関係を有し、図3に示すように、視野37内を各ブ
レード22a〜22dの先端34a〜34dが、それぞ
れ横切って通過するように配置されている。
【0019】光学式変位センサ24の視野37は円形で
あり、回転翼21に対して前述のような位置関係で配置
された状態で、各ブレード22a〜22dの先端34a
〜34dが通過する位置における視野37内の領域の直
径dは約100mmである。光学式変位センサ24は、
この視野37の上下方向に沿った一直径線方向に延びる
検出領域38を有し、この検出領域38における受光量
を検出し、たとえば視野37の10万分の8の分解能を
有している。
【0020】さらに詳しく述べると、たとえば図3に示
す位置にブレード22aがあるときには、ブレード22
aによって光が遮られ、検出領域38の一部分(図3の
下側の部分)38aに到達する光量が残余の部分38b
に到達する光量に比べて少なくなり、検出領域38内に
おいても受光量に差が生じる。光学式変位センサ24
は、このような受光量の変化を検出し、その受光量に応
じた検出受光量信号S1を出力する。各ブレード22a
〜22dのトラッキングは、大きくても40mm程度で
あり、約100mmの計測領域を有することによって、
トラッキングに確実に対応し、しかも高精度で受光量の
変化を検出することができる。
【0021】角度位置検出センサであるロータリエンコ
ーダ25は、回転駆動手段23によって回転駆動される
回転翼21の角度位置を検出するセンサである。このロ
ータリエンコーダ25は、たとえば6000パルス/回
転の検出角度信号S2を出力することができる。すなわ
ち回転翼21が1回転する間に等間隔で6000パルス
出力することができる。このロータリエンコーダ25を
用いた場合には、パルス信号を出力することができるの
で、たとえば、マグネティックピックアップセンサなど
の正弦波を出力する角度位置検出センサに比べて、高精
度で角度位置を検出することができる。
【0022】逓倍器26は、ロータリエンコーダ25か
らの検出角度信号S2が与えられ、その検出角度信号を
20倍に逓倍して、120000パルス/回転の逓倍角
度信号S3を出力する。すなわち、検出角度信号S2に
基づいて、回転翼21が1回転する間に120000パ
ルス出力することが可能である。この逓倍器26は、こ
れらの120000個のパルスのうちの幾つか(1また
は複数)のパルスを任意に選択し、選択したパルスを出
力する回転翼21の位置を基準位置とし、この基準位置
を表す信号を逓倍角度信号S3として出力することがで
きる。
【0023】A/D変換器27は、光学式変位センサ2
4からの検出受光量信号S1が与えられ、デジタル信号
に変換して、変換された変換受光量信号S4を出力す
る。またA/D変換器27は、逓倍器26からの逓倍角
度信号S3が与えられ、デジタル信号に変換して、変換
された変換角度信号S5を出力する。このA/D変換器
27には、たとえばクロック周波数が1MHz程度の高
速変換器が用いられ、高速で処理することが可能であ
り、光学式変位センサ24によって高分解能で検出され
た検出受光量信号S1、およびロータリエンコーダ25
によって検出され、逓倍器26によって逓倍された高分
解能の逓倍角度信号S3に、対応することができる。
【0024】演算器28は、A/D変換器27から変換
受光量信号S4および変換角度信号S5が与えられ、こ
れらの変換受光量信号S4および変換角度信号S5に基
づいて、各ブレード22a〜22dのトラッキングおよ
びリード・ラグを演算する。この演算器28は、たとえ
ばワークステーションによって実現され、このワークス
テーションは、大容量であり、しかも高速で処理するこ
とができるので、光学式変位センサ24によって高分解
能で検出された検出受光量信号S1に基づく変換受光量
信号S4、およびロータリエンコーダ25によって検出
され、逓倍器26によって逓倍された高分解能の逓倍角
度信号S3に基づく変換角度信号S5に対応して、演算
処理することができる。また、演算器28として、パー
ソナルコンピュータなど、他の演算手段を利用するよう
にしてもよい。
【0025】表示器29は、たとえば陰極線管(ブラウ
ン管)、液晶表示パネルなどによって実現され、演算器
28による演算結果を表す画像信号S6が与えられ、演
算結果を画面に表示することができる。前述の演算器2
8と表示器29とを備えて、演算表示手段が構成され
る。
【0026】光源30は、回転翼21の回転面31に対
して光学式変位センサ24と反対側に、さらに詳しく
は、光学式変位センサ24の光軸C上に存在し、回転翼
21の半径方向外方側に設けられている。この光源30
は、上下方向を長手方向とする長方形状の発光面を有し
ており、光学式変位センサ24に対向するように設けら
れ、この光源30から連続光が光学式変位センサ24に
照射される。この光源30は、たとえばナトリウム燈、
ハロゲンランプなどによって実現される。また光源30
としては、これらに代えて、連続光を照射することが可
能な光源であれば他のランプなどを用いるようにしても
よい。
【0027】図3は、光学式変位センサ24の視野37
を模式的に示す図である。光学式変位センサ24は、前
述のような視野37を有し、その視野37内の検出領域
38の背景には、光源30が存在する。回転翼21と光
学式変位センサ24と光源30とは、各ブレード22a
〜22dが光学式変位センサ24と光源30との間を通
過する位置関係にある。これによって、各ブレード22
a〜22dが光学式変位センサ24と光源30との間に
存在しないときには、検出領域38には、光源30から
一定の光量で均一に連続光が照射され、検出領域38で
は、全領域にわたって均一な光量で受光される。これに
対して、視野37内を各ブレード22a〜22dの先端
34a〜34dが、それぞれ横切って通過していると
き、たとえば図3に示す位置にブレード22aがあると
きには、検出領域38の一部分38aへの光源30から
の光が、ブレード22aによって遮られ、この検出領域
38の一部分38aにおける受光量は、各ブレード22
a〜22dが通過していないときの受光量に比べて低下
する。
【0028】このように各ブレード22a〜22dの通
過によって、検出領域38が、受光量の多い部分38b
と、受光量の少ない部分38aとに区分けされ、各ブレ
ード22a〜22dの先端34a〜34dの通過位置が
各部分38a,38bの境界として検出される。光学式
変位センサ24は、このような各ブレード22a〜22
dの先端34a〜34dの通過による受光量の変化を検
出して、すなわち各部分38a,38b境界の図3にお
ける上下の変位に基づいて、図4に示すような検出受光
量信号S1として出力する。ここで、図4の横軸は時間
経過を示し、図4の縦軸は検出領域38の受光量が低下
する部分38aの増減を示している。このように、受光
量の変化を検出した検出受光量信号S1は、各ブレード
22a〜22dの先端34a〜34dの形状となる。
【0029】図5は、光学式変位センサ24からの検出
受光量信号S1および逓倍角度信号S3を示すグラフで
ある。横軸は時間経過を示す。縦軸は検出受光量信号S
1においては、検出領域38の部分38aの増減を示
し、逓倍角度信号S3においては、各ブレード22a〜
22dの基準位置および非基準位置を示す。光学式変位
センサ24は、回転翼21が1回転する間に、各ブレー
ド22a〜22dの通過を、前述のような受光量の変化
から検出し、各先端34a〜34dの形状を表した信号
S1を出力する。
【0030】前述のように、ロータリエンコーダ25
は、6000パルス/回転の検出角度信号S2を出力
し、さらに逓倍器26で20倍に逓倍して、逓倍器26
は120000パルス/回転のパルスを得る。逓倍器2
6は、このパルスに対応させて、回転翼21の1回転を
120000分の1に分割した角度位置を得ることがで
き、これらのうち4箇所を基準位置P1,P2,P3,
P4として、設定することができる。逓倍器26は、こ
れらの基準位置P1〜P4を表す逓倍角度信号を出力す
る。
【0031】これらの基準位置P1〜P4は、それぞれ
任意に設定することが可能であり、図5に示すように各
ブレード22a〜22dが光学式変位センサ24の受光
軸Cを通過する直前の位置に設定してもよく、各ブレー
ド22a〜22dの回転方向B下流側の端面、すなわち
前縁部の端面40a,40b,40c,40d(図2に
図示)が受光軸Cを通過する位置に設定してもよく、各
ブレード22a〜22dの回転方向Bに沿った幅方向、
すなわち翼弦方向の中央に設定してもよい。また、各基
準位置P1〜P4は、各ブレード22a〜22d毎に、
前述のような対応関係をそれぞれ取り、設定するように
してもよく、基準とするブレード、たとえばブレード2
2aの基準位置P1を前述の対応関係から設定し、他の
ブレード22b〜22dの基準位置P2〜P4は、基準
位置P1に基づいて等間隔に設定してもよい。本形態で
は、基準位置P1に基づいて等間隔に設定されている。
【0032】A/D変換器27には、このような図5に
示す検出受光量信号S1および逓倍角度信号S3が与え
られる。これらの各信号S1,S3がデジタル信号にそ
れぞれ変換されて、変換後の変換受光量信号S4および
変換角度信号S5が演算器28に与えられる。演算器2
8では、各基準位置P1〜P4を表す変換角度信号S5
と、各ブレード22a〜22dの通過を示す変換受光量
信号S4とに基づいて、各ブレード22a〜22dの各
基準位置P1〜P4からのずれ、つまりリード・ラグを
求めるとともに、基準とするブレード、たとえばブレー
ド22aに対する残余の各ブレード22b〜22dの回
転面31に垂直な方向A1,A2へのずれ、つまりトラ
ッキングを、各ブレード22a〜22dの通過時におけ
る受光量の低下する部分38aの変化量、すなわち図5
において縦軸の振幅の差から求める。このようにして、
演算器28では、トラッキングおよびリード・ラグが演
算されて、その演算結果に基づく画像信号S6が、表示
器29に与えられる。この演算器28では、回転翼21
の1回転毎に、変換受光量信号S4および変換角度信号
S5によって与えられるデータを更新し、リアルタイム
でトラッキングおよびリード・ラグを計算している。
【0033】図6は、表示器29の表示画面の一例を示
す図である。表示画面には、ブレード22aを「MAS
TER」とし、ブレード22bを「No.2」とし、ブ
レード22cを「No.3」とし、ブレード22dを
「No.4」として表示する。トラッキング表示部41
では、トラッキングの演算結果、すなわちブレード22
aの先端34aの通過位置に対する残余のブレード22
b〜22dの先端の通過位置のずれをmm単位で表示す
るとともに、各ブレード22a〜22dを、回転翼21
の外側で、かつ各ブレード22a〜22dの先端34a
〜34d付近で見た状態で、模式的な抽象画を表示す
る。これによって、トラッキングを瞬時にイメージとし
て容易に理解することができる。また、リード・ラグ表
示部42では、リード・ラグの演算結果、すなわち各基
準位置P1〜P4に対する各ブレード22a〜22dの
ずれをmm単位で表示するとともに、各ブレード22a
〜22dを、回転翼21の上側から状態で、模式的に抽
象画を表示する。これによって、リード・ラグを瞬時に
イメージとして容易に理解することができる。
【0034】さらに、表示画面には、風速および風向き
を表示する風速表示部43と、回転翼21に対して直交
3軸X,Y,Zを取り、各軸X,Y,Z方向へ作用する
外力を重力加速度に換算して表示する外力表示部44
と、回転翼21の回転速度を表示する回転速度表示部4
5と、コレクティブピッチ角を表示するコレクティブピ
ッチ角表示部46と、サイクリックピッチ角を表示する
サイクリックピッチ角表示部47と、遠隔制御で長さを
調整可能な機構を内蔵したピッチ・リンク(REMOTE ADJ
USTABLE PITCH LINK:略称RAP)の長さを表示するR
AP表示部48とを有している。このように、トラッキ
ングおよびリード・ラグだけでなく、その他の情報をも
表示することによって、たとえば風などの外乱をも考慮
し、トラッキングおよびリード・ラグを把握することが
できる。
【0035】このように計測装置20では、光学式変位
センサ24によって検出される受光量の変化から検出領
域38内の各ブレード22a〜22dの先端34a〜3
4dの通過位置を求め、そのずれをトラッキングとして
求める。また光学式変位センサ24による受光量の変化
から各ブレード22a〜22dの通過タイミングを求
め、ロータリエンコーダ25および逓倍器26による基
準角度位置と比較して、各ブレード22a〜22dのリ
ード・ラグを求めることができる。このように測定者の
個人差などによる影響のない、センサの出力に基づく測
定であり、高い信頼性で測定することができる。
【0036】また変位計測装置20では、1つの光学式
変位センサ24を用いて、各ブレード22a〜22dの
通過を検出するので、光学式変位センサ24の回転翼2
1に対する設置位置の誤差の影響が少なく、高精度で測
定することができる。また逆に、光学式変位センサ24
の設置作業が容易である。また、光学式変位センサ24
は、受光軸Cが回転翼21の回転軸線L2を含む平面内
に存在するように設けられ、各ブレード22a〜22d
の検出領域38の通過時間を短くし、各ブレード22a
〜22dの通過、特に通過のタイミングを高精度で検出
することができる。したがって、トラッキングおよびリ
ード・ラグの検出精度が向上される。
【0037】さらに、光源30から連続光が光学式変位
センサ24に向けて照射され、回転翼21の各ブレード
22a〜22dは、光源30から光学式変位センサ24
に向けて照射される連続光を遮るように通過する。これ
によって、光学式変位センサ24は、光源30からの連
続光の受光量の変化から各ブレード22a〜22dの通
過を検出することができる。光源30からの連続光は、
自然光が天候、たとえば晴れおよび曇りによって照度が
強弱変化するのに対して、一定の照度で光学式変位セン
サ24に照射することが可能であり、前記天候などの影
響を受けることなく、高い信頼性で計測することができ
る。
【0038】さらに、トラッキングおよびリード・ラグ
を表示するときに、回転翼21の各ブレード22a〜2
2dを模式的に示す図を表示することによって、トラッ
キングおよびリード・ラグをイメージとして捕え、容易
に把握することができる。また、光学式変位センサ24
を、光軸Cが回転面31に対して角度θ=2.5〜5度
を成すように設けることによって、トラッキングおよび
リード・ラグを共に、高精度で計測することができる。
すなわち、角度θが2.5度未満であれば、視野37内
に、各ブレード22a〜22dの基端部付近が存在し、
各ブレード22a〜22dの視野37内の通過時間が長
くなったり、また、光学式変位センサ24の前を通過す
るブレード22a〜22d以外の他のブレード22a〜
22dが視野37内に存在して、計測精度に影響を与え
てしまう。逆に、角度θが5度を超えると、リード・ラ
グの計測精度は高くなるけれども、視野37内での各ブ
レード22a〜22dの通過位置の差が小さくなり、ト
ラッキングの計測精度が低下してしまう。したがって、
角度θを2.5〜5度に選択することによって、トラッ
キングおよびリード・ラグを共に、高精度で計測するこ
とが可能になる。
【0039】図7はブレード22aを、一部を切欠いて
示す斜視図であり、図8は図7の切断面線VIII−V
IIIから見た断面図であり、図9は図7の切断面線I
X−IXから見た断面図である。以下、ブレード22a
だけ図示するけれども、残余の各ブレード22b〜22
dについても同様の構成を有するので、本文中では、各
ブレード22a〜22dを総称して説明する。各ブレー
ド22a〜22dには、長手方向中間部の後縁部に、補
助板45を設けることが可能であるとともに、先端34
a〜34d付近の翼弦方向両側部、すなわち前縁部およ
び後縁部に、ウエイト46をそれぞれ装着することが可
能な装着部47a,47bが形成されている。
【0040】上述のような計測装置20によって計測さ
れたトラッキングおよびリード・ラグは、このような各
ブレード22a〜22dに設けられる補助板45の角度
調整およびウエイト46の移動の組合わせによって、規
定の範囲内に存在するように調整される。たとえば図1
0および図11に示すように、各ブレード22a〜22
dの前縁部に装着されているウエイト46を、後縁部に
移動させることによって、各ブレード22a〜22dの
迎角が大きくなり、揚力を受けてトラッキングが上方へ
修正されるとともに、抵抗を受けてリード・ラグは遅れ
る方向に修正される。またたとえば図12に示すよう
に、各ブレード22a〜22dの後縁部に設けられる補
助板45を、角度目盛板48および角度補正治具49を
用いて、下方へ変位することによって、各ブレード22
a〜22dの迎角が小さくなり、揚力が低下してトラッ
キングが下方へ修正されるとともに、抵抗が小さくな
り、リード・ラグは進む方向に修正される。ウエイト4
6の移動および補助板45の角度を逆に修正することに
よって、トラッキングおよびリード・ラグを逆に修正す
ることができる。
【0041】上述の形態において、4枚ブレードの回転
翼21のトラッキングおよびリード・ラグを計測する形
態について説明したけれども、本発明の実施の他の形態
として、2枚ブレード、3枚ブレードなど、他の枚数の
ブレードを有する回転翼について、トラッキングおよび
リード・ラグを計測するようにしてもよい。また、角度
位置検出手段は、回転翼21の周期を求めるために利用
し、リード・ラグは、各ブレード22a〜22dの検出
領域38の通過時間差から、基準とするブレードたとえ
ばブレード22aに対するリード・ラグとして求めるよ
うにしてもよい。また、光学式変位センサ24を、図1
に仮想線で示す回転翼21の半径方向内方側の位置50
に配置し、回転面31を挟んだ図1に仮想線で示す位置
51に光源30配置するなど、光学式変位センサ24お
よび光源30の配置は、適宜選択することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、光学式
変位センサによって受光量を検出し、その受光量の変化
から検出領域内のどの位置をブレードの先端が通過する
か求めることができる。このブレード先端の検出領域内
の通過位置の差異から、基準とするブレードに対する残
余のブレードの回転面に垂直な方向のずれ、すなわちト
ラッキングを、演算表示手段によって求め、表示するこ
とができる。また、各ブレードの通過時間差から、基準
とするブレードに対する各ブレードの回転方向の進み、
または遅れ、すなわちリード・ラグを、演算表示手段に
よって求め、表示することができる。またこのような1
枚のブレードを基準とするリード・ラグとは異なり、光
学式変位センサによる受光量の変化の検出とともに、角
度位置検出センサによって、回転翼の角度位置を検出
し、各ブレードのそれぞれの基準位置を求め、各基準位
置に基づいて、各ブレードのリード・ラグを、求めるこ
ともできる。このように測定者の個人差などによる影響
のないように、センサを用いて計測するので、高い信頼
性でトラッキングおよびリード・ラグを求めることがで
きる。
【0043】また、1つの光学式変位センサを用い、そ
の検出領域内における各ブレードの通過位置の差異およ
び通過時間差からトラッキングおよびリード・ラグを計
測することが可能であるので、光学式変位センサの回転
翼に対する設置位置、たとえば回転翼の回転面からの距
離、また受光軸の仰角などの誤差の影響が少なく、高精
度で測定することができる。また逆に、光学式変位セン
サの設置作業も容易である。
【0044】請求項2記載の本発明によれば、光学式変
位センサは、受光軸が回転翼の回転軸線を含む平面内に
存在するように設けられ、これによって、回転翼の各ブ
レードは、光学式センサの検出領域を通過するときに
は、受光軸に対してほぼ垂直な方向に通過する。したが
って、各ブレードの検出領域の通過時間を短くし、各ブ
レードの検出領域の通過を高精度で検出することができ
る。
【0045】請求項3記載の本発明によれば、光源から
光学式変位センサに向けて連続光が照射され、回転翼の
各ブレードは、光源から光学式変位センサに向けて照射
される連続光を遮るように通過する。これによって、光
学式変位センサは、光源からの連続光の受光量の変化か
ら各ブレードの通過を検出することができる。光源から
の連続光は、自然光が天候、たとえば晴れおよび曇りに
よって照度が強弱変化するのに対して、一定の照度で光
学式変位センサに照射することが可能であり、前記天候
などの影響を受けることなく、高い信頼性で計測するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のブレード変位計測装置
20を示すブロック図である。
【図2】ブレード変位計測装置20の一部を示す簡略化
した斜視図である。
【図3】光学式変位センサ24の視野37を模式的に示
す図である。
【図4】検出受光量信号S1を示すグラフである。
【図5】光学式変位センサ24からの検出受光量信号S
1および逓倍角度信号S3を示すグラフである。
【図6】表示器29の表示画面の一例を示す図である。
【図7】ブレード22aを、一部を切欠いて示す斜視図
である。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
【図9】図7の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【図10】ブレード22aのウエイト46によるウエイ
ト調整作業を示す斜視図である。
【図11】図10の切断面線XI−XIから見た断面図
である。
【図12】ブレード22aの補助板45の角度調整作業
を示す斜視図である。
【図13】従来技術のブレード変位計測装置1の概略的
な構成を示す正面図である。
【図14】回転翼3のブレード4aの翼先端部付近を示
す斜視図である。
【図15】図14の切断面線XV−XVから見た断面図
である。
【図16】各反射シール6a〜6dの計測結果の一例を
示す図である。
【図17】他の従来技術のブレード変位計測装置10の
測定原理を説明するための一部の構成を示す図である。
【図18】ブレード変位計測装置10が備える各受光素
子11a,11bによる各ブレード16a〜16d通過
の検出信号を示すグラフである。
【符号の説明】
20 ブレード変位計測装置 21 回転翼 22a〜22d ブレード 23 回転駆動手段 24 光学式変位センサ 25 ロータリエンコーダ 26 逓倍器 27 A/D変換器 28 演算器 29 表示器 30 光源 34a〜34d ブレードの先端 37 視野 38 検出領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01B 21/22 G01B 21/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光軸が回転翼の回転面に交差し、検出
    領域内を回転翼の各ブレードの先端が通過するように設
    けられ、検出領域からの受光量を検出する光学式変位セ
    ンサと、 回転翼の角度位置を検出する角度位置センサと、 光学式変位センサおよび角度位置センサからの信号に基
    づいて、各ブレードの基準位置に対する回転面に垂直な
    方向の変位および回転方向の変位を表示する演算表示手
    段とを含むことを特徴とする回転翼のブレード変位計測
    装置。
  2. 【請求項2】 光学式変位センサは、受光軸またはその
    延長線と、回転翼の回転軸線またはその延長線とが同一
    平面上に存在するように設けられることを特徴とする請
    求項1記載の回転翼のブレード変位計測装置。
  3. 【請求項3】 回転翼の回転面に対して光学式変位セン
    サと反対側に、光学式変位センサに向けて連続光を照射
    する光源が設けられることを特徴とする請求項1または
    2記載の回転翼のブレード変位計測装置。
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US8862310B2 (en) * 2012-06-06 2014-10-14 Simmonds Precision Products, Inc. Determining rotorcraft collective adjustment during ground test
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CN108398091B (zh) * 2018-02-06 2020-01-14 山东理工大学 叶尖三维位移量精准视觉测量方法

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