JP2965790B2 - レーダー降雨短期移動予測装置 - Google Patents

レーダー降雨短期移動予測装置

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JP2965790B2
JP2965790B2 JP4111649A JP11164992A JP2965790B2 JP 2965790 B2 JP2965790 B2 JP 2965790B2 JP 4111649 A JP4111649 A JP 4111649A JP 11164992 A JP11164992 A JP 11164992A JP 2965790 B2 JP2965790 B2 JP 2965790B2
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rainfall data
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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーダー降雨量観測装
置により測定される降雨量データに基づいて降雨の移動
予測を行なう装置に係り、特に演算速度の速い超高速の
計算機を用いることなく、観測範囲が狭い範囲における
降雨の移動予測を即座にかつ自動的にしかも短周期で行
ない得るようにしたレーダー降雨短期移動予測装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ある範囲における降雨の移動
を予測する方法としては、地上降雨量計のデータや風向
や天気概況等のいろいろなデータを加味して、総合的に
降雨の移動予測を、30分や1時間毎にオンラインで降
雨域について実施している。
【0003】しかしながら、従来の地上降雨量計では、
その観測周期は、短時間にデータを獲得することが不可
能であることから、平面的な狭域な範囲(例えば、下水
処理上等において地方自治体が設置している、観測範囲
が観測範囲の単位が250mから1kmのメッシュで、
降雨観測範囲が数10km程度の高倍率で狭い範囲を対
象にした)の降雨分布を把握することができず、結果と
して、正確な降雨移動予測を実現することが不可能であ
る。
【0004】一方、レーダー降雨観測装置によって測定
される降雨量データは、数分単位でかつ数万点の観測デ
ータを採集することが可能である(その観測周期が2、
3分単位である)ことから、短時間にオンラインデータ
を使用して、上記のような観測範囲が狭域な範囲におけ
る降雨の移動を予測することができる。
【0005】しかしながら、オンラインで予測演算を行
なうためには、計算回数が多くなるため、演算速度の速
い超高速の計算機(スーパーコンピューター)を用いる
ことが必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
降雨移動予測方法においては、観測範囲が狭い範囲にお
ける降雨の移動予測を即座に行なうことができないと
か、またそれを可能とするために演算速度の速い超高速
の計算機を用いなければならないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、演算速度の速い超高速の
計算機を用いることなく、観測範囲が狭い範囲における
降雨の移動予測を即座にかつ自動的にしかも短周期で行
なうことが可能な極めて信頼性の高いレーダー降雨短期
移動予測装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、レーダー降雨量観測装置により測定さ
れる降雨量データに基づいて降雨の移動予測を行なう装
置において、一定時間毎の2次元平面の降雨量データを
基に、計測時間の異なる降雨量データを比較してその各
移動方向に対する相関係数を演算する2次元相関係数演
算手段と、2次元相関係数演算手段により演算された各
相関係数の中から最も一致する相関係数を抽出し、最適
な移動ベクトル方向を演算する最適移動ベクトル演算手
段と、最適移動ベクトル演算手段により演算された最適
移動ベクトル方向に基づいて、時系列に降雨がどのよう
に移動してきたかを連続ベクトルとして演算する降雨移
動連続ベクトル演算手段と、降雨移動連続ベクトル演算
手段により演算された連続ベクトルに基づいて、将来の
降雨移動を予測する将来降雨移動予測手段と、降雨移動
連続ベクトル演算手段により演算された連続ベクトルに
基づいて、2次元相関係数演算手段における相関係数演
算時の可能性のある移動ベクトル方向の絞り込みを行な
う移動ベクトル方向絞込手段とを備えて構成している。
【0009】ここで、特に上記2次元相関係数演算手段
としては、レーダー降雨量観測装置による降雨量データ
を時系列に保存するレーダー降雨量データ保存装置と、
レーダー降雨量データ保存装置に保存された降雨量デー
タの中から、比較すべき2つの降雨量データを選択する
降雨量データ選択装置と、降雨量データ選択装置により
選択された降雨量データのうち、時間的に古い移動前の
降雨量データを記憶する移動前降雨量記憶装置、および
時間的に新しい移動後の降雨量データを記憶する移動後
降雨量記憶装置と、移動前降雨量記憶装置に記憶された
降雨量データを、上下左右に順番に移動する降雨量デー
タ移動装置と、降雨量データ移動装置による移動後の降
雨量データを記憶する降雨移動後データ記憶装置と、降
雨量データ移動装置により降雨量データを移動する毎
に、降雨移動後データ記憶装置に記憶された降雨量デー
タと移動後降雨量記憶装置に記憶された降雨量データと
の相関係数を演算する2次元相関係数演算装置と、2次
元相関係数演算装置により演算された相関係数を保存す
る相関係数記憶装置とから成る。
【0010】また、上記2次元相関係数演算装置におけ
る相関係数の演算としては、2つの降雨量データのそれ
ぞれの単位(メッシュ)の差の自乗をそれぞれ演算し、
これらを累積してその積算値を解析係数として求めるよ
うにしている。
【0011】
【作用】従って、本発明のレーダー降雨短期移動予測装
置においては、レーダー降雨量観測装置は瞬間の降雨量
値を測定可能であることにより、短時間で周期的に降雨
量分布を測定してその降雨量データをオンラインにて演
算が可能となるため、市街地において一区画毎程度のメ
ッシュの細かい範囲の降雨の移動予測を、即座にかつ自
動的にしかも短周期で実現することができる。
【0012】また、移動ベクトルの方法の絞り込みを行
なうことにより、相関係数の計算回数の削減が可能とな
るため、超高速の計算機を用いなくなくとも、降雨の移
動予測計算を行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明によるレーダー降
雨短期移動予測装置の構成例を示すブロック図である。
【0014】すなわち、本実施例のレーダー降雨短期移
動予測装置は、レーダー降雨量計1と、レーダー降雨量
換算装置2と、レーダー降雨量データ保存装置3と、降
雨量データ選択装置4と、移動前降雨量記憶装置5と、
移動後降雨量記憶装置6と、降雨量データ移動装置7
と、降雨移動後データ記憶装置8と、2次元相関係数演
算装置9と、相関係数記憶装置10と、最適移動ベクト
ル演算装置11と、降雨移動連続ベクトル演算装置12
と、将来降雨移動予測装置13と、移動ベクトル方向絞
込装置14とから構成している。
【0015】なお、レーダー降雨量計1とレーダー降雨
量換算装置2とにより、レーダー降雨量観測装置を構成
し、またレーダー降雨量データ保存装置3と、降雨量デ
ータ選択装置4と、移動前降雨量記憶装置5と、移動後
降雨量記憶装置6と、降雨量データ移動装置7と、降雨
移動後データ記憶装置8と、2次元相関係数演算装置9
と、相関係数記憶装置10とにより、2次元相関係数演
算手段を構成している。ここで、レーダー降雨量計1
は、レーザービームを発射し雨滴の反射波を検出するも
のである。また、レーダー降雨量換算装置2は、レーダ
ー降雨量計1により検出される反射波の時間遅れおよび
強度により、降雨量を求めるものである。さらに、レー
ダー降雨量データ保存装置3は、レーダー降雨量換算装
置2による降雨量データを時系列に保存するものであ
る。
【0016】一方、降雨量データ選択装置4は、レーダ
ー降雨量データ保存装置3に保存された降雨量データの
中から、比較すべき2つの降雨量データを選択するもの
である。
【0017】また、移動前降雨量記憶装置5は、降雨量
データ選択装置4により選択された降雨量データのう
ち、時間的に古い移動前の降雨量データを記憶するもの
である。
【0018】さらに、移動後降雨量記憶装置6は、降雨
量データ選択装置4により選択された降雨量データのう
ち、時間的に新しい移動後の降雨量データを記憶するも
のである。一方、降雨量データ移動装置7は、移動前降
雨量記憶装置5に記憶された降雨量データを、上下左右
に順番に移動するものである。また、降雨移動後データ
記憶装置8は、降雨量データ移動装置7による移動後の
降雨量データを記憶するものである。
【0019】さらに、2次元相関係数演算装置9は、降
雨量データ移動装置7により降雨量データを移動する毎
に、降雨移動後データ記憶装置8に記憶された降雨量デ
ータと移動後降雨量記憶装置6に記憶された降雨量デー
タとの相関係数を演算するものである。さらにまた、相
関係数記憶装置10は、2次元相関係数演算装置9によ
り演算された相関係数を保存するものである。
【0020】一方、最適移動ベクトル演算装置11は、
相関係数記憶装置10に記憶された各相関係数の中から
最も一致する相関係数を抽出し、最適な移動ベクトル方
向を演算するものである。
【0021】また、降雨移動連続ベクトル演算装置12
は、最適移動ベクトル演算装置11により演算された最
適移動ベクトル方向に基づいて、時系列に降雨がどのよ
うに移動してきたかを連続ベクトルとして演算するもの
である。
【0022】さらに、将来降雨移動予測装置13は、降
雨移動連続ベクトル演算装置12により演算された連続
ベクトルに基づいて、将来の降雨移動を予測するもので
ある。
【0023】さらにまた、移動ベクトル方向絞込装置1
4は、降雨移動連続ベクトル演算装置12により演算さ
れた連続ベクトルに基づいて、2次元相関係数演算装置
9における相関係数演算時の可能性のある移動ベクトル
方向の絞り込みを行なうものである。次に、以上のよう
に構成した本実施例のレーダー降雨短期移動予測装置の
作用について、図2および図3を用いて説明する。
【0024】図1において、レーダー降雨量計1からレ
ーザービームを発射して雨滴の反射波を検出し、レーダ
ー降雨量換算装置2によりその反射波の時間遅れおよび
強度から降雨量が求められる。そして、このレーダー降
雨量換算装置2で求められた降雨量データは、レーダー
降雨量データ保存装置3に時系列に保存される。
【0025】一方、降雨データ選択装置4では、レーダ
ー降雨量データ保存装置3から計測時間の異なる比較す
べき2つの降雨量データが選択される。そして、この選
択された降雨量データのうち、移動前降雨量記憶装置5
に時間的に古い移動前の降雨量データが書き込まれ、移
動後降雨量記憶装置6に時間的に新しい降雨量データが
書き込まれる。
【0026】また、降雨量データ移動装置7において
は、移動前降雨量記憶装置5の降雨量データが、上,
下,左,右の各方向に順番に移動される。図2は、この
アルゴリズムを示す図である。計算対象データは、実際
には、160×160程度のメッシュであるが、ここで
は説明の簡単化のため、4×4のメッシュデータとす
る。
【0027】すなわち、例えば図2に示すように、移動
前降雨量データ21が左右上下方向に移動される。この
場合、移動方向数は、左右上下一回だけではなく、予測
される降雨の移動距離分メッシュデータを移動して計算
される。そして、この移動後の降雨量データは、降雨移
動後データ記憶装置8に記憶される。
【0028】次に、2次元相関係数演算装置9では、降
雨量データ移動装置7により降雨量データが移動される
毎に、降雨移動後データ記憶装置8に記憶された降雨量
データと移動後降雨量記憶装置6に記憶された降雨量デ
ータとの相関係数が演算され、その結果が相関係数記憶
装置10に保存される。この場合、相関係数は、例えば
下記のような方法を採用して演算が行なわれる。
【0029】(a)2つの降雨量データの単位(メッシ
ュ)の差をとる。 (b)両者の差の大きさが問題であるので、絶対値を計
算して大小関係は無視する。 (c)両者の差を拡大して顕著にするために、その差の
自乗を計算する。 (d)2つの降雨量データのそれぞれの単位(メッシ
ュ)の差を累積し、その積算値を解析係数とする。 上記(a)〜(d)より、解析係数fは以下のようにな
る。 f=(a1 −b1 2 +(a2 −b2 2 +(a3 −b
3 2 +……(an −bn 2 n :元データ1のメッシュnのデータ bn :元データ2のメッシュnのデータ 図2の例では、右に1メッシュ移動した場合の相関関数
が最も小さくなり、移動方向に該当する。
【0030】次に、最適移動ベクトル演算装置11で
は、降雨移動後データ記憶装置8に記憶された降雨量デ
ータをどのようなベクトル方向へ移動した場合が、相関
係数記憶装置10に記憶された各相関係数のの降雨量デ
ータに一致するかが決定され、その中から最も一致する
相関係数を抽出して、最適な移動ベクトル方向が演算さ
れる。
【0031】また、降雨移動連続ベクトル演算装置12
では、最適移動ベクトル演算装置11により演算された
最適移動ベクトル方向を基に、時系列に降雨がどのよう
に移動してきたかが、連続ベクトル(スプライン曲線)
として演算される。さらに、将来降雨移動予測装置13
では、降雨移動連続ベクトル演算装置12により演算さ
れた連続ベクトルを基に、将来の降雨移動が予測され
る。
【0032】さらにまた、移動ベクトル方向絞込装置1
4では、降雨移動連続ベクトル演算装置12により演算
された連続ベクトルを基に、降雨量データ移動装置7に
対して、上記相関係数演算時の可能性のある移動ベクト
ル方向の絞り込みが行なわれる。これにより、2次元相
関係数演算装置9における2次元相関係数の演算回数が
削減される。
【0033】この場合、移動ベクトルの方向の絞り込み
は、例えば図3に示すような方法によって行なわれる。
すなわち、図3において、現在時刻をt0 とすると、図
示23の点はt0 −3Δt時の降雨域を表わす。また、
同様に図示24,25,26の点は、t0 −2Δt、t
0 −Δt、t0 時の降雨域をそれぞれ表わす。そして、
これらの点を基に、スプライン関数によって、図示27
のt0 +Δtの降雨域が予測される。ここで、変動が予
測されるので、図示27の点から幅を持たせた移動範囲
を決定する。この移動範囲は、次のタイミングで、t0
の実績降雨量データとt0 +Δtの実績降雨量データと
から移動ベクトルを計算する時に、計算ベクトル方向の
絞り込みが行なわれる。
【0034】以上のようにして、レーダ降雨量計1から
の2次元の降雨エコーパターンを順次処理することによ
り、観測範囲が狭い範囲における降雨の短時間移動予測
を行なうことができる。
【0035】上述したように、本実施例のレーダー降雨
短期移動予測装置においては、レーダー降雨量観測装置
は瞬間の降雨量値を測定可能であることにより、短時間
で周期的に降雨量分布を測定してその降雨量データをオ
ンラインにて演算が可能となるため、市街地において一
区画毎程度のメッシュの細かい範囲の(例えば、地方自
治体が設置している観測範囲が観測範囲の単位が250
mから1kmのメッシュで降雨観測範囲が数10km程
度の高倍率で狭い範囲を対象にした)降雨の移動予測
を、即座にかつ自動的にしかも短周期で実現することが
可能となる。
【0036】これにより、オンラインにて現在の降雨量
が監視できるのみでなく、過去の降雨の移動ベクトル方
向の監視と将来の降雨移動方向が監視できるため、例え
ば下水処理場等においては、雷雨等の移動を事前に予測
して降雨に備えたポンプ運転等の処理が可能となり、浸
水事故の発生等を防止することができる。
【0037】また、移動方向の演算は計算回数が膨大に
なるが、移動ベクトルの方法の絞り込みを行なうことに
より、相関係数の計算回数の削減が可能となるため、超
高速の計算機を用いなくなくとも、降雨の移動予測計算
を行なうことが可能となる。以上により、通常の天気予
報では、不可能である観測範囲が狭い範囲の雷雨等の移
動予測が可能となるため、都市化が進行することによ
り、降雨の下水処理場等への流入時間が短くなり、下水
場運転の複雑化している運転に対して、有効な情報をエ
ンジニアワークステーション程度の計算機で処理が可能
となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ーダー降雨量観測装置により測定される一定時間毎の2
次元平面の降雨量データを基に、計測時間の異なる降雨
量データを比較してその各移動方向に対する相関係数を
演算する2次元相関係数演算手段と、2次元相関係数演
算手段により演算された各相関係数の中から最も一致す
る相関係数を抽出し、最適な移動ベクトル方向を演算す
る最適移動ベクトル演算手段と、最適移動ベクトル演算
手段により演算された最適移動ベクトル方向に基づい
て、時系列に降雨がどのように移動してきたかを連続ベ
クトルとして演算する降雨移動連続ベクトル演算手段
と、降雨移動連続ベクトル演算手段により演算された連
続ベクトルに基づいて、将来の降雨移動を予測する将来
降雨移動予測手段と、降雨移動連続ベクトル演算手段に
より演算された連続ベクトルに基づいて、2次元相関係
数演算手段における相関係数演算時の可能性のある移動
ベクトル方向の絞り込みを行なう移動ベクトル方向絞込
手段とを備えて構成したので、演算速度の速い超高速の
計算機を用いることなく、観測範囲が狭い範囲における
降雨の移動予測を即座にかつ自動的にしかも短周期で行
なうことが可能な極めて信頼性の高いレーダー降雨短期
移動予測装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーダー降雨短期移動予測装置の
一実施例を示すブロック図。
【図2】同実施例における予測移動方向の演算方法の一
例を説明するための概要図。
【図3】同実施例における移動ベクトルの方向の絞り込
み方法の一例を説明するための概要図。
【符号の説明】
1…レーダー降雨量計、2…レーダー降雨量換算装置、
3…レーダー降雨量データ保存装置、4…降雨量データ
選択装置、5…移動前降雨量記憶装置、6…移動後降雨
量記憶装置、7…降雨量データ移動装置、8…降雨移動
後データ記憶装置、9…2次元相関係数演算装置、10
…相関係数記憶装置、11…最適移動ベクトル演算装
置、12…降雨移動連続ベクトル演算装置、13…将来
降雨移動予測装置、14…移動ベクトル方向絞込装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−164173(JP,A) 特開 昭61−107183(JP,A) 特開 昭63−313088(JP,A) 特開 昭57−60275(JP,A) 特開 昭54−24590(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 13/95 G01W 1/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダー降雨量観測装置により測定され
    る降雨量データに基づいて降雨の移動予測を行なう装置
    において、 一定時間毎の2次元平面の降雨量データを基に、計測時
    間の異なる降雨量データを比較してその各移動方向に対
    する相関係数を演算する2次元相関係数演算手段と、 前記2次元相関係数演算手段により演算された各相関係
    数の中から最も一致する相関係数を抽出し、最適な移動
    ベクトル方向を演算する最適移動ベクトル演算手段と、 前記最適移動ベクトル演算手段により演算された最適移
    動ベクトル方向に基づいて、時系列に降雨がどのように
    移動してきたかを連続ベクトルとして演算する降雨移動
    連続ベクトル演算手段と、 前記降雨移動連続ベクトル演算手段により演算された連
    続ベクトルに基づいて、将来の降雨移動を予測する将来
    降雨移動予測手段と、 前記降雨移動連続ベクトル演算手段により演算された連
    続ベクトルに基づいて、前記2次元相関係数演算手段に
    おける相関係数演算時の可能性のある移動ベクトル方向
    の絞り込みを行なう移動ベクトル方向絞込手段と、 を備えて成ることを特徴とするレーダー降雨短期移動予
    測装置。
  2. 【請求項2】 前記2次元相関係数演算手段としては、
    前記レーダー降雨量観測装置による降雨量データを時系
    列に保存するレーダー降雨量データ保存装置と、前記レ
    ーダー降雨量データ保存装置に保存された降雨量データ
    の中から、比較すべき2つの降雨量データを選択する降
    雨量データ選択装置と、前記降雨量データ選択装置によ
    り選択された降雨量データのうち、時間的に古い移動前
    の降雨量データを記憶する移動前降雨量記憶装置、およ
    び時間的に新しい移動後の降雨量データを記憶する移動
    後降雨量記憶装置と、前記移動前降雨量記憶装置に記憶
    された降雨量データを、上下左右に順番に移動する降雨
    量データ移動装置と、前記降雨量データ移動装置による
    移動後の降雨量データを記憶する降雨移動後データ記憶
    装置と、前記降雨量データ移動装置により降雨量データ
    を移動する毎に、前記降雨移動後データ記憶装置に記憶
    された降雨量データと前記移動後降雨量記憶装置に記憶
    された降雨量データとの相関係数を演算する2次元相関
    係数演算装置と、前記2次元相関係数演算装置により演
    算された相関係数を保存する相関係数記憶装置とから成
    ることを特徴とする請求項1に記載のレーダー降雨短期
    移動予測装置。
  3. 【請求項3】 前記2次元相関係数演算装置における相
    関係数の演算としては、2つの降雨量データのそれぞれ
    の単位(メッシュ)の差の自乗をそれぞれ演算し、これ
    らを累積してその積算値を解析係数として求めるように
    したことを特徴とする請求項2に記載のレーダー降雨短
    期移動予測装置。
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