JP2962687B2 - 牛蹄削蹄装置 - Google Patents

牛蹄削蹄装置

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JP2962687B2
JP2962687B2 JP9040290A JP4029097A JP2962687B2 JP 2962687 B2 JP2962687 B2 JP 2962687B2 JP 9040290 A JP9040290 A JP 9040290A JP 4029097 A JP4029097 A JP 4029097A JP 2962687 B2 JP2962687 B2 JP 2962687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、牛蹄削蹄装置に
関するものであり、特に、牛蹄を安全且つ容易に削蹄で
きるようにした牛蹄削蹄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、牛蹄管理について重要な役割を担
っているのが削蹄師である。而して、この削蹄師が削蹄
作業を実施する場合は、削蹄師は片手にて牛の肢を自分
の脇腹及び太もも上にかかえこみ、そして、牛蹄を上面
に向けて削蹄している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記削蹄作業は削蹄師
が牛肢をかかえこんで行われるため、牛足の固定が困難
であって作業性が極めて悪く疲労度が高く、且つ、作業
環境が汚い上、危険であり、コスト高の要因となる。
【0004】そこで、牛足の固定を容易確実にし、作業
環境を改善して作業性を向上させ、安全性を高めてコス
トダウンにも寄与できるようにするために解決せらるべ
き技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を
解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために提案せられたものであり、フレームによっ
て箱型に形成される牛収容室であって、該牛収容室は後
方に牛の出入部を有し、該出入部の後扉及び前扉並びに
左右双方の側扉が開閉自在に形成されると共に、該牛収
容室に入室した牛の吊り上げ装置を備え、更に、左右両
側扉下方部の前方部位及び後端部位に夫々牛足固定具を
備え、該牛の吊り上げ装置は、略方形の腹帯を有し、且
つ、該腹帯はその四隅がワイヤにて懸吊され、該ワイヤ
を上記フレームの上部に配設されているエアシリンダ駆
動にてリールに巻取り、或いは繰り出して前記腹帯を上
下動自在に形成されて成る牛蹄削蹄装置に於て、上記前
扉は左右の扉から成り、且つ、両扉を合接したとき縦方
向中央部が牛首を遊挿できる程度の縦長状の牛首遊挿孔
が形成できるように構成され、且つ、該左右の扉は内側
部の下端部をフレームに枢支して上方部を左右下方向へ
夫々拡開できるように構成されて成る牛蹄削蹄装置、
び上記牛足固定具のうち、前足固定具は前記左右双方の
側扉の前方下部に設けられている開放部位に備えられて
おり、且つ、該前足固定具は鍵型に折曲されて成り、前
端部の下部縦軸をフレームに対して水平方向角度調整自
在に枢着し、該下部縦軸の上端部から水平方向に長さ調
整自在に形成したアームを延設し、該アームの先端部に
上部縦軸を上下長さ調整自在に立設し、更に、該上部縦
軸の上端部に半月状に湾曲した牛足載置片をその凹面を
上面にして固設すると共に、該牛足載置片の前端部に半
月状に湾曲した牛足固定片の前端部をその凹面が前記牛
足載置片の前記凹面と対向するようにして枢着し、該牛
足固定片を回動して、該牛足固定片と牛足載置片とを合
接したとき、双方によって卵形空所が形成され、牛の前
足は牛蹄が上方に向いた状態で該卵形空所に固定される
ように構成された牛蹄削蹄装置、並びに上記牛足固定具
のうち、後足固定具は左右の下部フレームの後端部に備
えられており、且つ、該後足固定具は鍵型に折曲されて
成り、基部である下部縦軸は前記下部フレームの後端部
に水平方向角度調整自在に設けられ、更に、該縦軸の上
端部から水平方向長さ調整自在に形成された外筒軸を延
設し、該外筒軸の先端に上部縦軸を上下高さ調整自在に
立設し、該上部縦軸の上端部に半月状に湾曲した牛足載
置片をその凹面を上面 にして固設すると共に、該牛足載
置片の前端部に半月状に湾曲した牛足固定片の前端部を
その凹面が前記牛足載置片の前記凹面と対向するように
して枢着し、該牛足固定片を回動して該牛足固定片と牛
足載置片とを合接したとき、双方によって卵形空所が形
成され、牛の後足は牛蹄が上方に向いた状態で該卵形空
所に固定されるように構成された牛蹄削蹄装置を提供す
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図6に従って詳述する。図に於て1は牛蹄削蹄装
置である。該牛蹄削蹄装置1はフレーム2によって箱型
に形成された牛収容室3を有し、更に、該牛収容室3の
前面には中央部から左右個別に設けられた左前扉4と右
前扉4aが設けられている。而して、該左前扉4及び右
前扉4aは牛収容室3の前面中央部に位置する部分の夫
々の左扉枠5及び右扉枠5aの下端部を該牛収容室3の
前面下方部のフレーム2aに枢支され、そして、該枢支
部6,6aを回動支点として夫々上方部が左右へ回動し
て前扉を開放できるように構成されている。
【0007】而して、該前扉の開閉装置としては、図1
に於て該牛収容室3の前面上方部のフレーム2bの位置
から右側へ延設し、該延設部の先端部に作動杆7の略中
央部を枢着し、該枢着部8にレバー9を固設して、該レ
バー9を回動させることにより該作動杆7が該枢着部8
を回動支点として回動するように構成されている。そこ
で、該作動杆7の上端部には前記左前扉4の左扉枠5の
上端部に一端部を枢着した左前扉用連杆10の他端部が
枢着されており、更に、該作動杆7の下端部には前記右
前扉4aの右扉枠5aの上方部に一端部を枢着した右前
扉用連杆10aの他端部が枢着されている。従って、前
記レバー9を矢印X方向に回動させれば前記左前扉4は
下端部の枢支部6を回動基点として左方へ回動して該左
前扉4が開放され、そして、右前扉4aは右方へ回動し
て該右前扉4aが開放されることになる。 又、該レバ
ー9を矢印Y方向(実線の位置)に回動させれば左右の
前扉5,5aは図示実線のように閉塞する。而して、こ
の左右前扉4,4aは図1の実線の位置で閉塞している
のであるが、この閉塞状態に於て左扉枠5及び右扉枠5
aが各別に左方及び右方へ湾曲凹設され、そして、牛収
容室3内に牛が収容されたとき、前記左右の扉枠5,5
aによって牛の首が遊挿できて上下移動が可能な縦長の
牛首遊挿孔11が形成される。このように縦長の牛首遊
挿孔11を形成すべく前記左右の前扉4,4aが閉塞状
態にあるとき、この閉塞状態にある左右の前扉4,4a
が不慮開放しないようにするために、先端部に歯部12
aを有する固定具12の一端部を前記左扉枠5の上端部
近傍に枢着し、そして、前記歯部12aを右方向の縦フ
レーム2cに設けた係止部13に係止できるように構成
されている。勿論、該左右の前扉4,4aを開放しよう
とする際には該固定具12を上方へ回動して前記歯部1
2aによる噛合を解除し、そして、前述の操作により該
左右の前扉4,4aを開放させることは当然である。
【0008】又、図2に示す如く、該牛収容室3の左右
側部にも側扉14,14が設けられ、そして、該左右双
方の側扉14,14は夫々の前端部の側扉枠14a,1
4aの上下端部をフレームに枢支し、この枢支部を回動
支点として開閉することができるように構成されてい
る。
【0009】更に又、図3に示すように、該牛収容室3
の後部を牛の出入部15とし、そして、該牛の出入部1
5は一端部を枢支して開閉自在に形成された後扉16が
配設されている。
【0010】又、図2に示す如く、前記左右双方の側扉
14,14の前方下部に開口部17,17を設け、該開
口部17,17部位に牛の前足固定具18,18を備え
ておく。而して、該前足固定具18は鍵型に折曲されて
成り、前端部の下部縦軸18aをフレーム2に対して回
動自在に枢着されており、そして、該下部縦軸18aの
上端部から水平方向にアーム18bを延設し、該アーム
18bの先端部に上部縦軸18cを上下長さ調整自在に
立設されている。詳しくは該上部縦軸18cは外筒に対
して中軸を遊挿し、外筒にピン孔を開穿して、該ピン孔
にピンを挿入固定して上下高さを調整できるように構成
されている。而して、該上部縦軸18cの上端部には半
月状に湾曲した牛足載置片18dが固設されており、更
に、牛足載置片18dの前端部に半月状に湾曲された牛
足固定片18eの前端部を枢支し、牛の前足を牛足載置
片18dの上面に載置した後、該牛足固定片18eを回
動して該牛足の上面から牛足を押えて該牛足を固定でき
るように、該牛足載置片18dと牛足固定片18eを合
接したときに双方によって卵形空所19が形成される。
【0011】斯くの如く、牛の前足は牛蹄を上方に向い
た状態で該卵形空所19内に固定される。該固定に当っ
ては、別途チェン20を前記牛足載置片18dと牛足固
定片18eの後端部に巻き付け、その余端部を前記上部
縦軸18cに突設した二又状引掛具21に引掛して固定
される。勿論、該牛の前足固定具18は左右双方の側扉
14,14の前記開口部17,17の位置に設けられて
該側扉14,14の開閉動作に支障を来さないように形
成されている。
【0012】又、図3に示す如く、左右の下部フレーム
2d,2dの後端部に牛の後足固定具22,22が備え
られている。該後足固定具22は鍵型に折曲されて成
り、基部である下部縦軸22aは前記下部フレーム2d
の後端部に設けた筒状支持軸22bに水平方向回動自在
に枢支されて成り、更に、該縦軸22aの上端部に扇形
盤23を固設し、そして、該扇形盤23の曲面近傍に多
数の孔23a,23a…を開穿し、該孔23a,23a
…のうち一つの孔23aにピン24を挿通し、該ピン2
4を前記下部フレーム2dの後端部に設けた開口筒25
に挿通して所定角に回動された前記後足固定具22の方
向を固定できるように構成されている。
【0013】又、該扇形盤23から水平方向に延設され
る中軸22cが設けられ、更に、該中軸22cは外筒軸
22d内を摺動自在に遊嵌され、該外筒軸22dに複数
個のピン孔22e,22e…を開穿し、一つのピン孔2
2eにピン22fを挿通して中軸22cと外筒軸22d
とを固定できるように構成されて水平方向の長さ調整が
できるように構成されている。更に又、該外筒軸22d
の先端部には上部縦軸22gが立設され、該上部縦軸2
2gは前記前足固定具18と同様に上下高さ調整自在に
構成されると共に、牛足載置片22h及び牛足固定片2
2i並びに卵形空所19a,チェン20a,二又状引掛
片21aを有して前足固定具と全く同一の機能を有する
が、之は後足の固定に用いられるのであり、従って、左
右両側に備えられている事は当然である。又、前記後扉
16にも側扉14と同様に開口部17aが設けられてい
る。
【0014】又、該牛収容室3の内底部には略方形に形
成された腹帯26が敷設されている。該腹帯26は該牛
収容室3に入室した牛の腹部を下面より当接し、そし
て、該腹帯26を上方へ吊り上げることによって牛も同
時に地上に吊り上げることができるように構成されてい
る。而して、該腹帯26の左右両側縁には直線状の金具
27,27が固設されており、該金具27,27の夫々
の前後部に吊り上げ吊り下げ用のワイヤ28,28,2
8a,28aが取り付けられ、エアシリンダ29の駆動
により、該ワイヤ28,28,28a,28aが同一方
向に吊り上げられ、又は吊り下げられるように構成され
ている。
【0015】そこで、牛の吊り上げ装置に用いる動力伝
達機構について説明する。前記エアシリンダ29は牛収
容室3の天井部に前後方向に向って配設され、側方に備
え付けられているエアタンク30から圧力空気が供給さ
れる。而して、該エアシリンダ29からの動力は図5の
解説図に示すように、フレーム2に固設された該エアシ
リンダ29のピストンロッド29aの先端部に第1チェ
ン31を連結し、そして、該第1チェン31は牛収容室
3の天井部フレーム2の左右方向に取り付けられた第1
回転軸32に軸着した第1ギヤ33に巻回され、更に、
該第1ギヤ33に巻回された該第1チェン31は前記エ
アシリンダ29側のフレーム2に固設したスプリング3
4の先端部に連結され、該スプリング34によって該第
1チェン31は常時緊張されている。
【0016】又、前記第1回転軸32には第2ギヤ35
が軸着されている。一方、牛収容室3の天井部フレーム
2の前後端部近傍にて左右方向に第2回転軸36及び第
3回転軸37が平行に対峙して取り付けられている。該
第2回転軸36の両端部には前部シーブ38,38が軸
着され、第3回転軸37の両端部にも後部シーブ38
a,38aが夫々前記前部シーブ38,38に対峙して
軸着されている。
【0017】而して、前記腹帯26の前部両側に取り付
けられている前記ワイヤ28,28の上方部は前記前部
シーブ38,38の夫々前面から巻回され乍らその端部
が任意の点Pで固定してある。又、該腹帯26の後部両
側に取り付けられている前記ワイヤ28a,28aの上
方部は前記後部シーブ38a,38aの背面から上面に
及んで巻回され乍ら該後部シーブ38a,38aと夫々
対峙する前記前部シーブ38,38の夫々の下面から巻
回されてその端部が任意の点Pにて固定されている。
【0018】又、前記第2回転軸36の中央部には前記
第2ギヤ35に対峙して第3ギヤ39が軸着されてい
る。そして、該第2ギヤ35と第3ギヤ39との間に第
2チェン40が巻装され、第1回転軸32の回転力を第
2回転軸36に伝達している。
【0019】更に又、前記エアシリンダ29のピストン
ロッド29aの先端部に突部29bを突設し、そして、
該ピストンロッド29aが収縮して前記腹帯26を所定
高さ、即ち、該腹帯26にて吊り上げられる牛が所定の
高さに達したとき、該突部29bがフレーム2等の所定
の位置に設けられたリミットスイッチ41に圧接して該
リミットスイッチ41をオンさせ、エアシリンダ29の
駆動を停止させると同時に後述の安全装置42にて吊り
上げられた牛が不慮落下しないように構成されている。
【0020】又、前記安全装置42は図6に示す如く、
前記第1回転軸32又は第2回転軸36の何れかに安全
ギヤ43を軸着し、そして、該安全ギヤ43に噛合でき
る爪44の基部をフレーム2に回動自在に枢着し、更
に、該爪44の上端部を前記安全ギヤ43と反対側に付
勢すべくスプリング45にて引張している。又、前述せ
るようにリミットスイッチ41がオンしたときにはフレ
ーム2に取付けられている電磁切換弁46がオンしてロ
ッド47が突出する。而して、該ロッド47の先端部は
前記爪44の中央部に枢着されているので、該ロッド4
7の突出により前記スプリング45の引張力に抗して爪
44が回動し、前記安全ギヤ43に噛合して所定高さま
で吊り上げられた牛の落下を防止できるように構成され
ている。
【0021】この発明の一実施の形態は上述せる如き装
置に係るから、牛蹄を削蹄する際には、先ず、前後左右
の夫々の扉を開放し、前記前足固定具18,18及び後
足固定具22,22も横方向へ開いておく。そして、後
部の牛の出入部15から牛収容室3内に削蹄しようとす
る牛を入れる。然る後、前後左右の夫々の扉を閉じる。
このとき前面の扉は左右前扉4,4aによって縦長の牛
首遊挿孔11が形成され、該牛首遊挿孔11に前記牛の
首が遊挿され、更に、左右及び後部の夫々の扉を閉じ
る。然るときは、該牛収容室3内に入室した牛はおとな
しくなる。そこで、エアシリンダ29を駆動させてピス
トンロッド29aをシリンダ内に引き込む。然るとき
は、第1チェン31の駆動により第1回転軸32が図5
中時計方向に回転し、該第1回転軸32に軸着されてい
る第2ギヤ35及び第2回転軸36に軸着されている第
3ギヤ39も第2チェン40により時計方向に回転す
る。更に、第2回転軸36に軸着されている前部シーブ
38,38も時計方向に回転して該前部シーブ38,3
8に巻回されているワイヤ28,28が引き上げられ
る。
【0022】一方、該前部シーブ38,38に対峙して
いる後部シーブ38a,38aには夫々対向する前部シ
ーブ38,38の下面から後部シーブ38a,38aの
上面に向って前記ワイヤ28a,28aが巻装されてい
るので、後部シーブ38a,38aを軸着している第3
回転軸37は反時計方向に回転する。依って、前後のワ
イヤ28,28及び28a,28aは前記ピストンロッ
ド29aの収縮作用によって上方へ移動し、該ワイヤ2
8,28及び28a,28aに懸架されている腹帯26
が前記牛の腹に当接し乍ら、該牛を上方へ吊り上げる。
そして、牛を所定高さまで吊り上げたとき、前記リミッ
トスイッチ41がオンしてエアシリンダ29がオフし、
前記吊り上げ動作が停止すると同時に前記安全装置42
が働いて牛の不慮の落下を防止する。勿論、前記リミッ
トスイッチ41の位置は牛群によって任意に変更できる
ものとする。
【0023】前述せる如く、牛を上方へ吊り上げた後、
左右両側及び後部の扉を夫々開放し、そして、前足固定
具18,18及び後足固定具22,22を牛収容室3側
へ寄せて固定する。このとき、該固定具は角度及び長さ
又は上下を任意に調整できるのですべての牛足の固定に
適応でき、牛足の固定も容易となる。そこで、夫々の固
定具にて固定された足は牛蹄が上方に向いて固定されて
おり、且つ、削蹄する作業員の両手が自由に使えるの
で、該削蹄作業が極めて簡易迅速、且つ、安全に施行さ
れることが可能となる。
【0024】該削蹄作業が終了すれば、前記足の固定を
解除し、更に、前記安全装置42もボタン操作等によっ
て解除し、エアシリンダ29の操作レバーを操作するこ
とにより可及的速やかに牛を下降させて着地させる。然
るときは、牛は自然に自己の前後の足によって立つこと
になる。そこで、前面の左右の扉を開放すれば、牛は自
ら後退して牛収容室3から外部へ出る。斯くして、牛の
削蹄作業は終了するのである。而して、本発明は駆動源
としてエアシリンダ29以外のものを使用できることは
当然であるが、エアシリンダ29を用いることにより上
下動がエアシリンダ29の操作レバーによる操作量に応
じて緩急自在に調整できるため、より効果的となる。
【0025】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0026】
【発明の効果】この発明は上記一実施の形態に於て詳述
したような構成を有するので、牛収容室内に入室し、且
つ、牛の吊り上げ装置によって上方へ吊り上げられた牛
は、左右の前扉を閉じたとき、該左右の前扉の合接によ
って形成される縦長状の牛首遊挿孔に遊挿されて牛首の
揺動が制止される。又、上方へ吊り上げられた牛の前足
の双方及び後足の双方は夫々前足及び後足の位置に移動
調整された牛足固定具によって各別に固定されるのであ
るが、先ず、牛足を固定する際には牛足固定片を上方へ
回動しておき、そして、牛足の足首部位を牛足載置片上
に載置する。このとき、各牛蹄が上方に向いた状態で夫
々の牛足を各牛足載置片に載置し、そして、前記牛足固
定片を下方へ回動して該牛足載置片上に載置されている
牛足を上方より挟持して固定する。斯くして、牛足の固
定が簡易迅速、且つ、確実に行われ、作業員は両手を自
由に使うことができ、且つ、足蹄が上面に向いた状態で
牛足が固定されているので削蹄作業が容易安全、且つ、
迅速に施行されることができ、作業環境も改善されて削
蹄の作業性が向上し、コストダウンにも寄与する等、正
に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、その正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】後扉を開放した状態の図1の背面図。
【図4】牛の前足固定具及び腹帯部分を示す一部切欠斜
面図。
【図5】腹帯の吊り上げ装置の動力伝達機構を示す解説
図。
【図6】安全装置の解説図。
【符号の説明】
1 牛蹄削蹄装置 2 フレーム 3 牛収容室 4 左前扉 4a 右前扉 14 側扉 15 牛の出入部 16 後扉 18 牛の前足固定具 22 牛の後足固定具 26 腹帯 28 ワイヤ 29 エアシリンダ 29a ピストンロッド 41 リミットスイッチ 42 安全装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームによって箱型に形成される牛収
    容室であって、該牛収容室は後方に牛の出入部を有し、
    該出入部の後扉及び前扉並びに左右双方の側扉が開閉自
    在に形成されると共に、該牛収容室に入室した牛の吊り
    上げ装置を備え、更に、左右両側扉下方部の前方部位及
    び後端部位に夫々牛足固定具を備え、該牛の吊り上げ装
    置は、略方形の腹帯を有し、且つ、該腹帯はその四隅が
    ワイヤにて懸吊され、該ワイヤを上記フレームの上部に
    配設されているエアシリンダ駆動にてリールに巻取り、
    或いは繰り出して前記腹帯を上下動自在に形成されて成
    る牛蹄削蹄装置に於て、上記前扉は左右の扉から成り、
    且つ、両扉を合接したとき縦方向中央部が牛首を遊挿で
    きる程度の縦長状の牛首遊挿孔が形成できるように構成
    され、且つ、該左右の扉は内側部の下端部をフレームに
    枢支して上方部を左右下方向へ夫々拡開できるように構
    成されて成る牛蹄削蹄装置。
  2. 【請求項2】 上記牛足固定具のうち、前足固定具は前
    記左右双方の側扉の前方下部に設けられている開放部位
    に備えられており、且つ、該前足固定具は鍵型に折曲さ
    れて成り、前端部の下部縦軸をフレームに対して水平方
    向角度調整自在に枢着し、該下部縦軸の上端部から水平
    方向に長さ調整自在に形成したアームを延設し、該アー
    ムの先端部に上部縦軸を上下長さ調整自在に立設し、更
    に、該上部縦軸の上端部に半月状に湾曲した牛足載置片
    をその凹面を上面にして固設すると共に、該牛足載置片
    の前端部に半月状に湾曲した牛足固定片の前端部をその
    凹面が前記牛足載置片の前記凹面と対向するようにして
    枢着し、該牛足固定片を回動して、該牛足固定片と牛足
    載置片とを合接したとき、双方によって卵形空所が形成
    され、牛の前足は牛蹄が上方に向いた状態で該卵形空所
    に固定されるように構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の牛蹄削蹄装置。
  3. 【請求項3】 上記牛足固定具のうち、後足固定具は左
    右の下部フレームの後端部に備えられており、且つ、該
    後足固定具は鍵型に折曲されて成り、基部である下部縦
    軸は前記下部フレームの後端部に水平方向角度調整自在
    に設けられ、更に、該縦軸の上端部から水平方向長さ調
    整自在に形成された外筒軸を延設し、該外筒軸の先端に
    上部縦軸を上下高さ調整自在に立設し、該上部縦軸の上
    端部に半月状に湾曲した牛足載置片をその凹面を上面に
    して固設すると共に、該牛足載 置片の前端部に半月状に
    湾曲した牛足固定片の前端部をその凹面が前記牛足載置
    片の前記凹面と対向するようにして枢着し、該牛足固定
    片を回動して該牛足固定片と牛足載置片とを合接したと
    き、双方によって卵形空所が形成され、牛の後足は牛蹄
    が上方に向いた状態で該卵形空所に固定されるように構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の牛蹄削蹄装
    置。
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