JP2961396B2 - 画像分割入力装置 - Google Patents

画像分割入力装置

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JP2961396B2
JP2961396B2 JP5044177A JP4417793A JP2961396B2 JP 2961396 B2 JP2961396 B2 JP 2961396B2 JP 5044177 A JP5044177 A JP 5044177A JP 4417793 A JP4417793 A JP 4417793A JP 2961396 B2 JP2961396 B2 JP 2961396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCDカメラや肉眼な
どの撮像装置に、大画面の画像を分割入力する画像分割
入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CCDカメラや肉眼に大画面
の画像を入力しようとする場合は、これら撮像装置の視
野あるいは分解能が限られているために、CCDカメラ
や肉眼を機械的に動かして画像を入力していた。すなわ
ち、CCDカメラをXY軸方向に移動可能な移動ホルダ
に取り付け、これを移動させるのである。
【0003】さらに、画像が紙などの上に印刷されてい
たり、可動なものである場合には、画像そのものを移動
させて入力する方法がとられていた。一方、CCDカメ
ラや画像そのものを可動させないで、光学系特にミラー
を振動させて大画面画像を入力させる方法もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像分割入力装置においては、例えばCCDカメラや肉
眼または画像そのものを機械的に動かす方法を用いた装
置においては、動かされる対象の質量が比較的大きいこ
とと、運動と停止の繰り返しを常に行なうために、高速
で画像を分割入力するとバックラッシュのために停止時
に画像がぶれてしまい、良質の画像を分割入力すること
ができないという課題があった。
【0005】また、ミラーを電磁誘導力や圧電素子を用
いて振動させることにより画像を分割入力する方法を用
いた画像分割入力装置においては、可動部の質量が小さ
いために高速に動作させることができるが、光軸ずれの
ため光路長の変化が生じ、結像された分割入力画像がぼ
けてしまう、あるいは常に焦点合わせをしなければなら
ないという課題を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の1組の
直角反射面を所定の方法で配置した反射体を1つまたは
複数、当該反射体の回転機構により所定の回転軸の回り
に、定常的または非定常的に回転させることにより画像
を分割入力することで、光路長変化がなく、機械系のバ
ックラッシュの影響を受けない画像分割入力装置とする
ことができ上記課題を解決した。
【0007】
【作用】本発明における反射体は、入力画像を4分割し
て出力する作用を有する。従って、前記反射体をn個直
列に組み合わせて用いれば、入力画像を4n 分割して出
力することができる。
【0008】本発明における回転機構は、前記反射体を
所定の回転軸の回りに回転させ、入力画像の分割領域を
特定する作用を有する。この回転機構は、外部に設けら
れた制御部によりその回転速度または位置を制御され
る。
【0009】
【実施例】以下に本発明の画像分割入力装置についての
実施例を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の画
像分割入力装置の光学系の1実施例を示す構成図であ
る。図1において、1は入力画像、2は第1の遮光板、
3は第1のミラー、4は第2のミラー、5は第3のミラ
ー、6は第4のミラー、7は第2の遮光板、8は第5の
ミラー、9は第6のミラー、10は第7のミラー、11
は第8のミラー、12は結像レンズ、13は撮像素子そ
して14は回転軸である。撮像素子13としてはCCD
(Charge Coupled Device )や撮像管または用途によっ
ては1次元光検出器アレイを用いることができる。
【0010】また、本実施例では入力画像1としては写
真フィルムなどの透明シート上に画像が記録されたもの
を用いた。入力画像1としては、液晶テレビやCRTな
どの表示装置や、反射照明を用いて印刷紙や機械部品や
電子部品などを照射して得られた反射画像を用いること
ができることは言うまでもない。また、第1のミラー
3、第2のミラー4、第3のミラー5および第4のミラ
ー6は、第1の反射体を構成し、第5のミラー8、第6
のミラー9、第7のミラー10および第8のミラー11
は第2の反射体を構成している。また、前記第1の反射
体と第1の遮光板2とは、回転軸14の回りを同一角速
度で回転し、前記第2の反射体と第2の遮光板7とは、
回転軸14の回りを同一角速度で回転する。図1におい
ては、前記第1の反射体、第2の反射体、第1の遮光板
2、第2の遮光板7の回転軸14の回りの回転機構とそ
の制御部は省略されている。
【0011】本発明では画像分割数に応じて前記反射体
を複数用いることができるが、本実施例においては、前
記反射体を2個用いて、入力画像を42 分割すなわち1
6分割することのできる画像分割装置について説明す
る。図1において、平行光によって照射された入力画像
1は、第1の遮光板2によって分割入力したい領域だけ
が通過するように切り出される。
【0012】この実施例では、第1の遮光板2は入力画
像を4分割した領域のみが通過するように開口してい
る。もちろん、領域分割の仕方によっては入力画像が2
分割した領域のみが透過するように開口を設けたり、そ
れ以外の開口を設けてもよいことは言うまでもない。こ
のようにして領域を分割された入力画像1は、第1のミ
ラー3、第2のミラー4、第3のミラー5、第4のミラ
ー6で次々と反射され、第2の遮光板7に達する。
【0013】第2の遮光板7は、前記第1の遮光板2同
様、前記分割された入力画像1をさらに4分割した領域
のみが通過するように開口している。従って、第2の遮
光板7を通過した入力画像は、16分割されていること
になる。当該16分割された入力画像1は、第5のミラ
ー8、第6のミラー9、第7のミラー10、第8のミラ
ー11で次々と反射され、結像レンズ12で撮像素子1
3に結像される。結像レンズ12の結像倍率を適当に設
定することにより、入力画像1が16分割された領域が
撮像素子13で適切な大きさの画像として得られること
になる。
【0014】図2は、前記第1の反射体および第1の遮
光板2、第2の反射体および第2の遮光板7の回転機構
についての1実施例の模式的断面図である。図2におい
て、15は前記反射体、16は反射体支持部、17は接
合部、18は調速機構、19はモータ、20は制御部、
21は遮光部である。反射体15は、4個の平面ミラー
や直角プリズムを配置して作製してもよいし、後述する
ような他の方法で作製してもよい。反射体支持部16
は、反射体15を固定支持するとともに、遮光部21が
設けられており入射面の領域を制限しており、かつ出射
面を開口している。
【0015】また、反射体支持部16は回転支持部39
を介して外部構造体に結合されている。当該回転支持部
39はベアリングあるいはエアーあるいは磁場により結
合されているため、前記反射体支持部16は自由に回転
可能な構造となっている。また、反射体支持部16に回
転力を与える調速機構18とモータ19は、歯車などか
らなる結合部17により反射体支持部16と結合されて
いる。回転力は、モータ19内での電磁誘導により発生
し、調速機構18内を伝達し、反射体支持部16に適切
な回転速度を付与する。さらに、反射体支持部16の回
転数は、制御部20からモータ19に適切な電圧あるい
は電圧パルス周波数を与えることにより制御される。当
該制御部20からの制御出力は、モータ19が直流ある
いは交流モータであるか、またはステッピングモータで
あるかに依存することは言うまでもない。
【0016】このようにして作製された前記反射体を回
転させても、図1における入力画像1と撮像素子13と
の光路長はほとんど変化なく、またモータ19や調速機
構18の回転方向の機械的な遊びも撮像される画像にほ
とんど影響を与えることなく、良好な画像を分割入力す
ることができる。ただし、複数の反射体を用いるとき
は、各反射体の回転軸が光軸に対して傾いていると前記
光路長変化が大きくなるため、特に画像を拡大入力した
い場合には画質を劣化させる原因となるため注意する必
要がある。
【0017】次に、前記反射体について説明する。図3
は、本発明の画像分割入力装置に用いられる反射体にお
ける4つの反射面と回転軸および遮光部との位置関係を
示した説明図であり、14は回転軸、21は遮光部、2
2は第1の反射面、23は第2の反射面、24は第3の
反射面、25は第4の反射面である。図3において、第
1の反射面22と第2の反射面23とは互いの反射面を
内側に対向するように平行に配置され、第3の反射面2
4と第4の反射面25とは互いの反射面を内側に対向す
るように平行に配置されている。また、第1の反射面2
2と第4の反射面25とは互いに直交し、第2の反射面
23と第3の反射面24も互いに直交している。さら
に、第1の反射面22、第2の反射面23、第3の反射
面24、第4の反射面25は回転軸14に対して45度
傾いている。そして、遮光板21は、当該反射体の入射
瞳を制限している。
【0018】このとき、kを1≦k≦nなる整数とする
とき、Sk をk番目の前記反射体の前記回転軸を基準と
した入射面の半径、So を入力画像の半径、dk をk番
目の前記反射体の回転軸14に対して垂直な入射面と出
射面との距離、Ik をk番目の入射面と第1の反射面2
2との交点から回転軸14までの距離、Ok をk番目の
出射面と第4の反射面25との交点か回転軸14までの
距離、ZIk をk番目の入射面と第2の反射面23との
交点から回転軸14までの距離、ZOk をk番目の出射
面と第3の反射面との交点から回転軸14までの距離と
する。
【0019】この反射体において、入力画像が反射体に
全て入力されるためには、Ikは、入力画像の半径より
大きくなければならない。つまりIk ≧Sk となる。各
反射面は回転軸14に対し、45度傾いているので、第
1の反射面22で反射した入力画像は、入力画像に対し
垂直になる。その後、同様に第2、第3、第4の反射面
で反射した入力画像は、反射体に入力された画像に対し
並行になる。この時、Ok =(Sk /2)となるように
第4の反射面25を配置すると、反射体から出力された
画像の中心は、回転軸14上にくるようになる。そして
この反射体からの出力画像の半分を遮光することで、入
力画像を分割して次段の反射体に画像を送ることができ
る。
【0020】ここで、反射体から出力される画像が4つ
の反射面で欠けることがないようにする必要がある。そ
のためには、dk ≧2Sk である必要がある。第1の反
射面と第4の反射面で全ての入力画像が反射されるに
は、D−B面とE−G面との間にある一定の隙間がなけ
ればならない。そのためには、dk ≧2Sk でなければ
ならない。
【0021】また、全ての入力画像が第2と第3の反射
面で反射されるには、F−C平面が第4の反射面に遮ら
れないようにする必要がある。第4の反射面の回転軸か
らの垂直方向成分の大きさは、(Sk/2)であるの
で、F−C面は回転軸から(Sk/2)以上離れていな
ければならない。つまりZIk =ZOk 、ZIk ≧(S
k /2)という条件になる。このような構成で当該反射
体を作製することにより、当該反射体を回転軸14の回
りに回転させることにより、入力画像を1/4ずつに分
割して出力することができる。
【0022】図5は、上記構造を持った反射体の1実施
例を示した斜視図である。図5において、14は回転
軸、29は第1の反射面、30は第2の反射面、31は
第3の反射面、32は第4の反射面、33は接合面、4
0は第1のひし形プリズム、41は第2のひし形プリズ
ムである。第1の反射面29と第2の反射面30は第1
のひし形プリズム40の平行平面をなし、第3の反射面
31と第4の反射面32は第2のひし形プリズム41の
平行平面をなしている。さらに、第1のひし形プリズム
40と第2のひし形プリズム41とは、接合面で接着剤
等を介して互いに接着されている。図5における前記4
つの反射面が上記の配置に関する制限を満足するよう
に、第1のひし形プリズム40と第2のひし形プリズム
41とは加工されている。本実施例による反射体は、各
反射面の反射率を高く取ることができる上に、分割して
得られる画像の質が良いのが特徴である。
【0023】図6は、本発明に用いた前記反射体の他の
実施例を示す断面図であり、14は回転軸、34は第1
の研磨面、35は第2の研磨面、36は第3の研磨面、
37は第4の研磨面、38はアルミニウム母体である。
図6における第1ないし第4の研磨面は、アルミニウム
母体38を研削、研磨して作製されたものである。アル
ミニウム母体38は、1体のものでもよいし、複数の部
分をネジやピンで固定したものでもよい。本実施例の場
合は、各研磨面ごとに部品を分けて、研磨面を形成した
後、各部品をピンで位置決めし、ネジで固定して構成し
た。本実施例における反射体は、容易に安価に作製でき
ることが特徴である。
【0024】なお、前記k番目の反射体とk+1番目の
反射体の間に光路を曲げるミラーが設けられている場合
は、回転軸14は同一直線上にはこない。このようなミ
ラーを配して本発明の画像分割入力装置をよりコンパク
トなものとすることは、より大きな拡大倍率を得たい場
合に有効である。
【0025】次に、第1の遮光板2と前記第1の反射体
(第1のミラー、第2のミラー、第3のミラー、および
第4のミラー)とが同一角速度で回転し、第2の遮光板
7と第2の反射体(第5のミラー、第6のミラー、第7
のミラー、および第8のミラー)とが同一角速度で回転
している場合に、図1の撮像素子13で撮像される画像
について説明する。
【0026】図4は、本発明の画像分割入力装置によっ
て入力される画像の分割のされかたを示した模式図であ
り、26は入力領域、27は出力領域である。入力領域
26とは図1における入力画像1が示されている全領域
に対応し、出力領域27とは図1における撮像素子13
の撮像面全領域に対応する。一般に、入力画像1と撮像
素子13の撮像面とは、正方形または長方形をしてお
り、入力画像1は入力領域26の円に内接し、出力画像
は出力領域27の円に内接するように配置する。まず、
簡単のために、前記第1の反射体が固定しており、前記
第2の反射体のみが回転する場合を考える。また、前記
第1の反射体および第2の反射体は、いずれも入力領域
26の1/4だけが出力するように、前記第1の遮光板
2および第2の遮光板7が開口しているものとする。
【0027】従って、前記第1の反射体は、図1の入力
画像1の1/4の領域(例えば、図4における1A、1
B、1C、1Dで示されている領域)だけが前記第2の
反射体に出力される。同様にして、前記第2の反射体に
入力された前記画像領域は、その1/4の領域(例え
ば、領域1A)だけが図1における撮像素子13に出力
される。このとき、前記第2の反射体に入力される画像
は、前記第1の反射体によって平行移動しており、例え
ば領域1A、1B、1C、1Dは、領域1C、2D、3
A、4Bに重なる位置に移動している。
【0028】また、撮像素子13に入力される画像領域
は、前記第2の反射体によって平行移動しており、例え
ば領域1Aは、領域1C、2D、3A、4Bで示される
領域の中心にくるように平行移動している。そこで、前
記第2の反射体が回転軸14の回りを撮像素子13から
入力画像1を見た場合に時計回りに回転すると、撮像素
子13に入力される領域は、1A、1B、1C、1Dと
次々に変わる。
【0029】同様にして、前記第1の反射体が回転軸1
4の回りを撮像素子13から入力画像1を見た場合に時
計回りに回転すると、前記第2の反射体に入力する画像
領域は、(1A、1B、1C、1D)、(2A、2B、
2C、2D)、(3A、3B、3C、3D)、(4A、
4B、4C、4D)と次々に変化する。従って、前記第
1の反射体が静止している間に、前記第2の反射体が回
転軸を1回転した後、当該第2の反射体を静止させ、そ
の間に前記第1の反射体を90度だけ回転して静止させ
るという動作を次々と行うことによって全入力画像を1
6分割して撮像素子13に入力することができる。これ
ら分割された画像領域1A、1B、…、4Dは、画像領
域1Aを撮像素子13に入力している場合の前記第1の
反射体と第2の反射体の回転角を各々0度の基準にとる
と、これら反射体の角度を(0度、0度)、(0度、9
0度)、…、(270度、270度)としたときに前記
撮像素子に入力される画像領域に対応する。
【0030】従って、第1の反射体と第2の反射体をス
テップ的に回転させ、当該第2の反射体の回転数を第1
の反射体の回転数の4n倍(n=1、2、…)とし、当
該第2の反射体の回転ステップごとに画像を撮像素子1
3から取り込むことにより、入力画像1の全領域を分割
して入力することができる。あるいはまた、反射体の回
転角が所定の領域に対応した値になるまで、前記第1の
反射体および第2の反射体を、各々独立にステップ的ま
たは連続に回転させることにより、入力画像の任意の領
域の分割画像を撮像素子で取り込むことができる。
【0031】このようにして、図1の撮像素子13に分
割入力された画像は、そのまま所定の画像処理装置や表
示装置に表示してもよいが、一般には結像レンズ12に
よって拡大結像して撮像素子13に入力した方が便利な
場合が多い。例えば、半導体微細加工を施した電子部品
の画像を分割入力する場合は、分割された領域が大きく
拡大されている方が、細部の画像処理または観察に適し
ている。図1には、結像レンズ12は撮像素子13の直
前にだけ配されているが、入力画像1と第1の反射体の
間や第1の反射体と第2の反射体との間に、補助のレン
ズを入れてもよいことは言うまでもない。特に、前記微
細加工を施した電子部品の画像を分割入力する場合のよ
うに、最終的に得たい画像の拡大倍率が大きく、前記反
射体を3から5つあるいはそれ以上用いるような場合に
は、このような補助レンズは極めて有効なものとなる。
【0032】図7に本発明の画像分割入力装置を用い
て、アルファベットの大文字Eを入力したときに得られ
る分割画像の1例を示す。図7において、28は入力さ
れたアルファベット文字Eである。図1に示した16分
割可能な本発明の画像分割入力装置を用いると、図7の
1A、1B、…、4Dで示される領域の画像が逐次撮像
素子に入力される。例えば、1Aとして分割入力された
画像からは鈎形の図形が、3Dとして分割入力された画
像からは横棒の図形が得られる。
【0033】以下に、本発明の画像分割入力装置の代表
的な応用実施例を2つ説明する。図8は、本発明の画像
入力装置を光学的パターン認識に応用した1実施例の基
本構成図であり、1は入力画像、42は画像分割入力装
置、43は光相関器、44はコンピュータである。光相
関器としては、入力画像の特徴量(例えば、縦棒や横棒
や丸など)のフーリエ変換ホログラムをマトリックス状
に配列したマッチドフィルタを用い、入力画像をレンズ
アレイでアレイ状にフーリエ変換入力するマッチドフィ
ルタ型光相関器を用いることができる(例えば、矢野、
亀丸:光学 第21巻第5号、319−326(199
2)参照)。
【0034】ただし、図1に示した本発明画像分割入力
装置の撮像素子13の代わりに光書き込み型空間光変調
器を用いるか、もしくは図1の撮像素子13からの信号
を液晶テレビなどの光書き込み型空間光変調器に表示し
て、本発明の画像分割入力装置で分割入力されたインコ
ヒーレント画像をコヒーレント画像に変換することによ
り、前記光相関器42に入力する。このとき、光相関器
42からは各特徴量に対する相関出力が相関ピーク強度
としてマトリックス状に得られるから、これをコンピュ
ータ44に入力し、コンピュータ44内のデータベース
と比較照合するか、もしくはコンピュータ44内に形成
されたニューラルネットワークの各入力ポートに前記相
関ピーク強度を入力することによって、入力画像1の画
像が何であるかを特定することができる。
【0035】もちろん、図8における光相関器42と同
様のアルゴリズムをコンピュータ44内にプログラムし
ておき、図1における撮像素子13からの出力をA/D
変換してコンピュータ44に直接取り込み処理すること
により、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0036】図9は、本発明の画像分割入力装置の他の
応用実施例を示す基本構成図であり、42は本発明の画
像分割入力装置、45はICウエハ、46は画像処理装
置である。本実施例で用いた画像分割入力装置42は、
ICウエハ45の画像を64分割してさらに8倍に拡大
入力するように構成され、図5に示された反射体を3段
直列に配置した構成とした。画像分割入力装置42で拡
大撮像された画像は、画像処理装置(コンピュータまた
は画像処理専用プロセッサを登載したコンピュータ)4
6に入力され処理される。本実施例では、4インチIC
ウエハー状のゴミ検査を目的とし、画像処理装置46で
はゴミが付着していない参照画像と画像分割入力装置4
2からの入力画像の引算を行い、その値の大小を比較し
た。従来の方法を用いると、この検査に要する時間は約
200秒(約3.3分)を要したが、図9における実施
例の方法を用いると、約12秒と約1/16の時間で実
行することが可能となった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像分割
入力装置は、少なくとも4つの反射面を持つ所定の反射
体を複数個機械的に回転させることにより、高速かつ容
易に画像を分割入力あるいは分割撮像することができる
ため、大きな画像全面を詳細に検査したり、微細なパタ
ーンを広い領域に渡って拡大検査するような場合に効果
がある。また、パターン認識を行なう場合に、パターン
内に分散した特徴量を分割抽出するための画像分割入力
装置として効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像分割入力装置の光学系の1実施例
を示す構成図である。
【図2】本発明の画像分割入力装置の回転機構について
の1実施例の模式的断面図である。
【図3】本発明の画像分割入力装置に用いられる反射体
における4つの反射面と回転軸および遮光部との位置関
係を示した説明図である。
【図4】本発明の画像分割入力装置によって入力される
画像の分割のされかたを示した模式図である。
【図5】本発明の画像分割入力装置に用いた反射体の1
実施例を示した斜視図である
【図6】本発明の画像分割入力装置に用いた反射体の他
の実施例を示した断面図である。
【図7】本発明の画像分割入力装置を用いて、アルファ
ベットの大文字Eを入力したときに得られる分割画像の
1例を示す図である。
【図8】本発明の画像入力装置を光学的パターン認識に
応用した1実施例の基本構成図である。
【図9】本発明の画像分割入力装置の1応用実施例を示
す基本構成図である。
【符号の説明】
1 入力画像 2 第1の遮光板 3 第1のミラー 4 第2のミラー 5 第3のミラー 6 第4のミラー 7 第2の遮光板 8 第5のミラー 9 第6のミラー 10 第7のミラー 11 第8のミラー 12 結像レンズ 13 撮像素子 14 回転軸 15 反射体 16 反射体支持部 17 結合部 18 調速機構 19 モータ 20 制御部 21 遮光部 22 第1の反射面 23 第2の反射面 24 第3の反射面 25 第4の反射面 26 入力領域 27 出力領域 28 入力画像 29 第1の反射面 30 第2の反射面 31 第3の反射面 32 第4の反射面 33 接合部 34 第1の研磨面 35 第2の研磨面 36 第3の研磨面 37 第4の研磨面 38 アルミニウム母体 39 回転支持部 40 第1のひし形プリズム 41 第2のひし形プリズム 42 画像分割入力装置 43 光相関器 44 コンピュータ 45 ICウエハ 46 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武居 利治 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメ ント株式会社 中央究所内 (72)発明者 竹村 安弘 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメ ント株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭50−126417(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 27/00 G02B 17/00 H04N 5/225

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の反射面と第2の反射面とが互いの
    隣接面が平行平面であり、第3の反射面と第4の反射面
    とが互いの隣接面が平行平面であり、かつ第1の反射面
    と第4の反射面とが互いに垂直になるように配置した少
    なくとも4つの反射面から形成されたn個の反射体と
    (n=1、2、・・・)、 当該n個の反射体の前記4つの反射面に対し45度傾い
    た1つの回転軸の回りに各々の反射体を回転させるため
    の回転機構及びその制御部と、 前記反射体の入射面領域を限定するための遮光構造、 及び出力画像の結像光学系とを有し、 kを1≦k≦nなる整数とするとき SK をk番目の前記反射体の前記回転軸を基準とした入
    力画像の半径、 SO を入力画像の半径、 dK を前記回転軸に対し垂直なk番目の前記反射体の入
    射面と出射面との距離、 IK をk番目の前記入射面と前記第1の反射面との交線
    と、回転軸までの距離、 OK をk番目の前記出射面と前記第4の反射面との交線
    と、回転軸までの距離、 ZIk をk番目の前記入射面と前記第2の反射面との交
    線と、回転軸までの距離、 ZOk をk番目の前記出射面と前記第3の反射面との交
    線と、回転軸までの距離、とすると、 dk ≧2Sk 、Ik ≧Sk 、Ok =(Sk /2)、 ZIk =ZOk 、ZIk ≧(Sk /2) となるように前記n個の反射体が構成されていることを
    特徴とする画像分割入力装置。
  2. 【請求項2】 前記反射体が、2個のひし形プリズムを
    互いの鋭角の頂角を有する反射面が当該頂角を共有する
    ように所定の面を接合した組合せプリズムである請求項
    1記載の画像分割入力装置。
  3. 【請求項3】 前記n個の反射体の回転機構によって、
    k番目の反射体とk+1番目の反射体とが各々独立に回
    転することを特徴とする請求項1記載の画像分割入力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記n個の反射体の回転機構によって、
    k番目の反射体とk+1番目の反射体が同期してステッ
    プ的に回転し、k番目の反射体が静止している間にk+
    1番目の反射体が少なくとも1回転することを特徴とす
    る請求項1記載の画像分割入力装置。
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