JP2959595B2 - 微粒子浄化フィルタ装置 - Google Patents
微粒子浄化フィルタ装置Info
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- JP2959595B2 JP2959595B2 JP3200354A JP20035491A JP2959595B2 JP 2959595 B2 JP2959595 B2 JP 2959595B2 JP 3200354 A JP3200354 A JP 3200354A JP 20035491 A JP20035491 A JP 20035491A JP 2959595 B2 JP2959595 B2 JP 2959595B2
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- fine particles
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ディーゼル機
関の排気中に含まれる微粒子成分を補集する排気浄化装
置に関するものであり、特にこの排気浄化装置に付着し
た微粒子成分を燃焼除去させるヒータ手段に関するもの
である。
関の排気中に含まれる微粒子成分を補集する排気浄化装
置に関するものであり、特にこの排気浄化装置に付着し
た微粒子成分を燃焼除去させるヒータ手段に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、ディーゼル機関より排出される
微粒子成分(以下パティキュレートと称す)を、例えば
セラミック製ハニカムフィルタで補集しようとする場
合、従来のように、フィルタの内燃機関側の端面のみヒ
ータを形成するだけでは、フィルタ外周部に燃え残りが
発生したり、フィルタ内外の温度勾配が大きくなってし
まい、そのためフィルタにクラックが発生してしまうと
いう問題が生じていた。
微粒子成分(以下パティキュレートと称す)を、例えば
セラミック製ハニカムフィルタで補集しようとする場
合、従来のように、フィルタの内燃機関側の端面のみヒ
ータを形成するだけでは、フィルタ外周部に燃え残りが
発生したり、フィルタ内外の温度勾配が大きくなってし
まい、そのためフィルタにクラックが発生してしまうと
いう問題が生じていた。
【0003】そのため、これらの問題を解決するため
に、特開平2−123219号公報に示されているよう
に、フィルタの外周部にヒータを形成することが提案さ
れている。
に、特開平2−123219号公報に示されているよう
に、フィルタの外周部にヒータを形成することが提案さ
れている。
【0004】しかし、このように、単にフィルタの外周
にヒータを形成したのでは、以下に示すような問題が生
じてしまう。即ち、 従来は、単にフィルタにヒータがコイル状または波状
に巻きつけてあるのみであるため、ヒータが高温になる
と、ヒータ自体が軟化変形してしまうために、ヒータへ
の通電使用時には、図7および図8に示すように、ヒー
タ自体の変形による、ヒータ間の接触が生じ、その接触
箇所が接触抵抗のため高温となり、断線してしまう。
にヒータを形成したのでは、以下に示すような問題が生
じてしまう。即ち、 従来は、単にフィルタにヒータがコイル状または波状
に巻きつけてあるのみであるため、ヒータが高温になる
と、ヒータ自体が軟化変形してしまうために、ヒータへ
の通電使用時には、図7および図8に示すように、ヒー
タ自体の変形による、ヒータ間の接触が生じ、その接触
箇所が接触抵抗のため高温となり、断線してしまう。
【0005】また、ヒータが短絡することになるので、
全体の抵抗が低くなり、ヒータの過剰加熱が生じ、ヒー
タの断線等の問題が生じてしまう。 ヒータ線が細く直列配置のため、ヒータ抵抗が高くな
ってしまい、十分なヒータの発熱温度が必要な場合に
は、車載用バッテリー以上の高電圧を要求されるため、
十分なヒータの発熱を得ることができない。
全体の抵抗が低くなり、ヒータの過剰加熱が生じ、ヒー
タの断線等の問題が生じてしまう。 ヒータ線が細く直列配置のため、ヒータ抵抗が高くな
ってしまい、十分なヒータの発熱温度が必要な場合に
は、車載用バッテリー以上の高電圧を要求されるため、
十分なヒータの発熱を得ることができない。
【0006】また、その対策として、図9および図10
のように、ヒータを分割する方法があるが、このような
形状では、電極数が増加してしまい、全体の構成が複雑
になってしまうという問題が生じてしまう。 従来のヒータ形状は、ヒータを均等加熱させるように
なっているが、このようなフィルタへの加熱では、フィ
ルタのケーシング後の放熱バランスの違いによって、フ
ィルタの外周において、フィルタ軸方向の略中央部分に
おいて、フィルタの温度が高く、上流側および下流側で
温度が低いという温度の不均一化が生じてしまい、フィ
ルタのクラックの発生が起きてしまう。
のように、ヒータを分割する方法があるが、このような
形状では、電極数が増加してしまい、全体の構成が複雑
になってしまうという問題が生じてしまう。 従来のヒータ形状は、ヒータを均等加熱させるように
なっているが、このようなフィルタへの加熱では、フィ
ルタのケーシング後の放熱バランスの違いによって、フ
ィルタの外周において、フィルタ軸方向の略中央部分に
おいて、フィルタの温度が高く、上流側および下流側で
温度が低いという温度の不均一化が生じてしまい、フィ
ルタのクラックの発生が起きてしまう。
【0007】図11に、その実験結果を示す。図11に
示す如く、従来のヒータ形状では、フィルタの加熱温度
が略中央部において、最も高くなってしまい、クラック
等の原因となってしまう。これは、フィルタの中央部で
あればあるほど、熱の放熱性が悪くなり、熱がこもって
しまうためである。
示す如く、従来のヒータ形状では、フィルタの加熱温度
が略中央部において、最も高くなってしまい、クラック
等の原因となってしまう。これは、フィルタの中央部で
あればあるほど、熱の放熱性が悪くなり、熱がこもって
しまうためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点を鑑みて得られた発明であり、フィルタの熱に
よるクラックが発生することなしで、フィルタによって
補集された微粒子を低電圧で確実に燃焼除去させる微粒
子浄化フィルタ装置を提供することを目的とするもので
ある。
記問題点を鑑みて得られた発明であり、フィルタの熱に
よるクラックが発生することなしで、フィルタによって
補集された微粒子を低電圧で確実に燃焼除去させる微粒
子浄化フィルタ装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、一
端側において、微粒子を含む流体を取り込む入口部を有
し、他端側において、微粒子が除去された前記流体を排
出する出口部を有するフィルタと、このフィルタによっ
て補集された微粒子を燃焼除去可能なように、フィルタ
を加熱可能となし、フィルタの外周側面において、一端
側領域とその反対側である他端側領域との間の略中央部
における抵抗値が、一端側領域および他端側領域の抵抗
値よりも低くなるように形成されたヒータ部を有するヒ
ータ手段とからなる微粒子浄化フィルタ装置を提供する
ものである。
端側において、微粒子を含む流体を取り込む入口部を有
し、他端側において、微粒子が除去された前記流体を排
出する出口部を有するフィルタと、このフィルタによっ
て補集された微粒子を燃焼除去可能なように、フィルタ
を加熱可能となし、フィルタの外周側面において、一端
側領域とその反対側である他端側領域との間の略中央部
における抵抗値が、一端側領域および他端側領域の抵抗
値よりも低くなるように形成されたヒータ部を有するヒ
ータ手段とからなる微粒子浄化フィルタ装置を提供する
ものである。
【0010】
【作用】従来のフィルタに、本発明のヒータ部を採用す
ることによって、このヒータに電圧を印加した場合、加
熱温度がフィルタの略中央部分がその上流側および下流
側に対して低くすることができるので、フィルタの略中
央部分の過剰な加熱を防ぐことができる。
ることによって、このヒータに電圧を印加した場合、加
熱温度がフィルタの略中央部分がその上流側および下流
側に対して低くすることができるので、フィルタの略中
央部分の過剰な加熱を防ぐことができる。
【0011】また、抵抗値を変化させることによって、
フィルタの必要な箇所のみを十分に加熱することがてき
るので、車載バッテリーでも十分な電圧でも、必要な加
熱温度を得ることができる。
フィルタの必要な箇所のみを十分に加熱することがてき
るので、車載バッテリーでも十分な電圧でも、必要な加
熱温度を得ることができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の内燃機関用浄化装置では、フィ
ルタの外周側面の一端側領域と他端側領域との間の略中
央部における抵抗値が、一端側領域および他端側領域の
抵抗値よりも低くなるように形成されたヒータをフィル
タの外周側面に設けたので、フィルタケーシング後の放
熱バランスを考慮した上でフィルタの加熱を略均一に行
うことができ、フィルタの熱によるクラックが発生する
ことなしで、フィルタに付着した微粒子を低電圧で確実
に燃焼除去させることができた。
ルタの外周側面の一端側領域と他端側領域との間の略中
央部における抵抗値が、一端側領域および他端側領域の
抵抗値よりも低くなるように形成されたヒータをフィル
タの外周側面に設けたので、フィルタケーシング後の放
熱バランスを考慮した上でフィルタの加熱を略均一に行
うことができ、フィルタの熱によるクラックが発生する
ことなしで、フィルタに付着した微粒子を低電圧で確実
に燃焼除去させることができた。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の内燃機関用排気浄化装置の
システムを示す概略図である。1は内燃機関であるディ
ーゼルエンジン、2は燃料噴射ポンプ、3は排気通路で
ある吸気マニホールド、4は燃料系配管、5はディーゼ
ルエンジンの冷却用ファン、6はトランスミッション、
7はエンジン回転数検出部、8はエンジン負荷検出部、
9はエンジン水温検出部、10は排気通路である排気マ
ニホールド、11は排気ガス温度検出部、12は排気ガ
ス圧力検出部、13は本発明のパティキュレート補集用
フィルタ、14はこのフィルタのケース、15はフィル
タ13の下流側に設けられた排気ガス温度検出部、16
はマイクロコンピュータ(以下ECUと称す。)であ
る。
システムを示す概略図である。1は内燃機関であるディ
ーゼルエンジン、2は燃料噴射ポンプ、3は排気通路で
ある吸気マニホールド、4は燃料系配管、5はディーゼ
ルエンジンの冷却用ファン、6はトランスミッション、
7はエンジン回転数検出部、8はエンジン負荷検出部、
9はエンジン水温検出部、10は排気通路である排気マ
ニホールド、11は排気ガス温度検出部、12は排気ガ
ス圧力検出部、13は本発明のパティキュレート補集用
フィルタ、14はこのフィルタのケース、15はフィル
タ13の下流側に設けられた排気ガス温度検出部、16
はマイクロコンピュータ(以下ECUと称す。)であ
る。
【0014】エンジン負荷検出部8、エンジン水温検出
部9、排気ガス温度検出部11および15、排気ガス圧
力検出部12には周知の図示しない検出器がそれぞれ設
けられ、各検出器によって出力された検出値はECU1
6に入力するようになっている。
部9、排気ガス温度検出部11および15、排気ガス圧
力検出部12には周知の図示しない検出器がそれぞれ設
けられ、各検出器によって出力された検出値はECU1
6に入力するようになっている。
【0015】フィルタ13は、コージエライト製ハニカ
ムフィルタよりなり、一端側である内燃機関1の排ガス
の入口部に開口が形成されている所の他端側である排ガ
スの出口部の開口端は、図示しない閉塞部材によって閉
じられ、また一端側の開口端が閉塞部材130によって
閉じられている所の他端側の開口端は開口されたハニカ
ム形状をなしている。
ムフィルタよりなり、一端側である内燃機関1の排ガス
の入口部に開口が形成されている所の他端側である排ガ
スの出口部の開口端は、図示しない閉塞部材によって閉
じられ、また一端側の開口端が閉塞部材130によって
閉じられている所の他端側の開口端は開口されたハニカ
ム形状をなしている。
【0016】そして、このフィルタ13のケース14へ
の固定は、フィルタ13の周囲に、セラミック系繊維
(具体的な材質を記載してください。例えば、バーミキ
ュライト、ひる石よりなる。)をシート状に固めたシー
ル材17が設けられ、このシール材17を介してケース
14に収められる。そして、このシール材は、一定温度
(例えば500℃)になると膨張する性質をもってお
り、フィルタ13は、ケーシング後の加熱によるシール
材17の膨張圧により、ケース14に固定される。
の固定は、フィルタ13の周囲に、セラミック系繊維
(具体的な材質を記載してください。例えば、バーミキ
ュライト、ひる石よりなる。)をシート状に固めたシー
ル材17が設けられ、このシール材17を介してケース
14に収められる。そして、このシール材は、一定温度
(例えば500℃)になると膨張する性質をもってお
り、フィルタ13は、ケーシング後の加熱によるシール
材17の膨張圧により、ケース14に固定される。
【0017】また、フィルタ13の外周には、Cr、A
lおよびFeを主成分とするニクロムまたはカンタル材
等の板材からなるヒータ手段であるパティキュレート燃
焼用ヒータ20が設けられている。そして、このヒータ
20は、車載用バッテリー21からの電圧の印加によっ
て、加熱し、フィルタ13が補集したパティキュレート
を燃焼除去する。このヒータ20は、フィルタ13とシ
ール材17との間に介在し、シール材17の膨張圧によ
って、確実に固定されている。
lおよびFeを主成分とするニクロムまたはカンタル材
等の板材からなるヒータ手段であるパティキュレート燃
焼用ヒータ20が設けられている。そして、このヒータ
20は、車載用バッテリー21からの電圧の印加によっ
て、加熱し、フィルタ13が補集したパティキュレート
を燃焼除去する。このヒータ20は、フィルタ13とシ
ール材17との間に介在し、シール材17の膨張圧によ
って、確実に固定されている。
【0018】さらに、ヒータ20と車載用バッテリー2
1との間には、ECU16からの信号によって、ヒータ
20と車載用バッテリー21との間を導通制御を行う加
熱用リレー22が設けられている。
1との間には、ECU16からの信号によって、ヒータ
20と車載用バッテリー21との間を導通制御を行う加
熱用リレー22が設けられている。
【0019】このヒータ20への電圧印加時期は、エン
ジン負荷検出部8、エンジン水温検出部9、排気ガス温
度検出部11および15、排気ガス圧力検出部12に設
けられた周知のセンサからのECU16への入力信号に
よって決定され、加熱用リレー22がECU16からの
加熱開始信号を入力して、ヒータ20と車載用バッテリ
ー21とを導通させ、ヒータ20の発熱を促し、フィル
タ13が補集したパティキュレートを燃焼除去する。
ジン負荷検出部8、エンジン水温検出部9、排気ガス温
度検出部11および15、排気ガス圧力検出部12に設
けられた周知のセンサからのECU16への入力信号に
よって決定され、加熱用リレー22がECU16からの
加熱開始信号を入力して、ヒータ20と車載用バッテリ
ー21とを導通させ、ヒータ20の発熱を促し、フィル
タ13が補集したパティキュレートを燃焼除去する。
【0020】次に、図2に本発明のフィルタ13の外周
に形成するヒータ20の形状について詳細に述べる。本
発明のヒータ20は、フィルタ13の外周側面に、この
フィルタ13の一端側である一端側領域13bとその反
対側である他端側領域13cの略中央部13aに近づく
につれて、抵抗値が低くなるように、幅が徐々に広くな
ったフィルタの軸方向に長軸を有する楕円形状の複数の
ヒータ部25が形成されている。
に形成するヒータ20の形状について詳細に述べる。本
発明のヒータ20は、フィルタ13の外周側面に、この
フィルタ13の一端側である一端側領域13bとその反
対側である他端側領域13cの略中央部13aに近づく
につれて、抵抗値が低くなるように、幅が徐々に広くな
ったフィルタの軸方向に長軸を有する楕円形状の複数の
ヒータ部25が形成されている。
【0021】そして、このフィルタ13の略中央部13
aにおいて、この複数のヒータ部25がこのヒータ部と
同様の材質よりなり、ヒータ部25の略中央部13aの
幅以上の幅を有する導電連結部20aによって、電気的
に導通され、ヒータ20を構成している。
aにおいて、この複数のヒータ部25がこのヒータ部と
同様の材質よりなり、ヒータ部25の略中央部13aの
幅以上の幅を有する導電連結部20aによって、電気的
に導通され、ヒータ20を構成している。
【0022】このヒータ20のフィルタ13への形成方
法は、あらかじめ図2の如く形状に成型したニクロムま
たはカンタル材等の厚さ0.5mmの板材を、レーザー
カット成型した後、フィルタ13に巻きつけることによ
って、ヒータ20を第2図の如くフィルタ13に設け
た。
法は、あらかじめ図2の如く形状に成型したニクロムま
たはカンタル材等の厚さ0.5mmの板材を、レーザー
カット成型した後、フィルタ13に巻きつけることによ
って、ヒータ20を第2図の如くフィルタ13に設け
た。
【0023】そして、このヒータ20が巻付けられたフ
ィルタ13を前述の如くケース14に取り付ける際、フ
ィルタ13をシート材17によって押圧力させることに
よって、同時にヒータ20のフィルタ13の固定を確実
にしている。
ィルタ13を前述の如くケース14に取り付ける際、フ
ィルタ13をシート材17によって押圧力させることに
よって、同時にヒータ20のフィルタ13の固定を確実
にしている。
【0024】図3にヒータ部25の詳細な寸法の一例を
示す。本実施例のヒータ部25の長さhは、フィルタ1
3の全長と同等かそれより10%程度短くても十分パテ
ィキュレートの燃焼除去できることが確認された。
示す。本実施例のヒータ部25の長さhは、フィルタ1
3の全長と同等かそれより10%程度短くても十分パテ
ィキュレートの燃焼除去できることが確認された。
【0025】本発明のヒータ部25の幅は、最も細い箇
所a(フィルタ13の上流側部13bおよび下流側部1
3cに相当する箇所)では、0.5〜3.0mm、最も
太い箇所b(フィルタ13の略中央部13aに相当する
箇所)で1.0〜3.5mmが良好であり、これより幅
が狭いと熱変形に弱く、また板状ヒータを使用しても、
加熱面積が十分活かされない。逆に、この範囲よりヒー
タ25の幅が広いとヒータ部25の加熱に相当量の電流
が必要となってしまい全体のシステムの負担が非常に大
きくなってしまう。
所a(フィルタ13の上流側部13bおよび下流側部1
3cに相当する箇所)では、0.5〜3.0mm、最も
太い箇所b(フィルタ13の略中央部13aに相当する
箇所)で1.0〜3.5mmが良好であり、これより幅
が狭いと熱変形に弱く、また板状ヒータを使用しても、
加熱面積が十分活かされない。逆に、この範囲よりヒー
タ25の幅が広いとヒータ部25の加熱に相当量の電流
が必要となってしまい全体のシステムの負担が非常に大
きくなってしまう。
【0026】ヒータ部25の楕円形状の内側部25aの
幅cは、0.5〜3.0mmが良く、0.5mm以下で
あるとヒータ部25のリークの危険が高くなり、また、
3.0mm以上であるとフィルタを十分カバーできず、
フィルタの均一加熱が十分できなくなってしまう。
幅cは、0.5〜3.0mmが良く、0.5mm以下で
あるとヒータ部25のリークの危険が高くなり、また、
3.0mm以上であるとフィルタを十分カバーできず、
フィルタの均一加熱が十分できなくなってしまう。
【0027】複数のヒータ部25の接続部26の幅d
は、2.0〜20mmが良く、2.0mm以下である
と、強度がなくなり、また20mm以上であるとヒータ
の全体抵抗が低くなってしまいフィルタへの加熱温度が
低くなってしまう。 しかし、ヒータ部25の詳細な寸
法は、フィルタ13がケーシングされた後でも、ヒータ
20によって、均一に加熱可能なように任意に設定して
もよい。
は、2.0〜20mmが良く、2.0mm以下である
と、強度がなくなり、また20mm以上であるとヒータ
の全体抵抗が低くなってしまいフィルタへの加熱温度が
低くなってしまう。 しかし、ヒータ部25の詳細な寸
法は、フィルタ13がケーシングされた後でも、ヒータ
20によって、均一に加熱可能なように任意に設定して
もよい。
【0028】また、フィルタ13の外周側面中に占める
この連続した楕円形状をなすヒータ20の占有面積は、
フィルタ13の外周側面全体の面積の約30〜60%程
度が、フィルタ20の再生中において、最もフィルタ2
0の発熱が均一に維持できることを見出すことができ
た。
この連続した楕円形状をなすヒータ20の占有面積は、
フィルタ13の外周側面全体の面積の約30〜60%程
度が、フィルタ20の再生中において、最もフィルタ2
0の発熱が均一に維持できることを見出すことができ
た。
【0029】さらにまた、フィルタ13の大きさが変わ
ったとしても、上記ヒータ部25の各寸法内に設定する
とともに、ヒータ部25の数を変更することによって、
同等のフィルタ13への加熱を行うことができる。
ったとしても、上記ヒータ部25の各寸法内に設定する
とともに、ヒータ部25の数を変更することによって、
同等のフィルタ13への加熱を行うことができる。
【0030】以上のように、第1実施例においては、ヒ
ータを板材としたので、ヒータ自体の変形を少なくする
ことができ、ヒータ20間に特殊な絶縁物を介すること
なくヒータ同士の接触を防止することができる。
ータを板材としたので、ヒータ自体の変形を少なくする
ことができ、ヒータ20間に特殊な絶縁物を介すること
なくヒータ同士の接触を防止することができる。
【0031】また、従来のような直列配置でなく並列配
置とし、単にヒータ20の幅を変化させることによっ
て、抵抗値および発熱量を設定させたので、ヒータ抵抗
を低くおさえることができ、車載用バッテリーであって
も十分な発熱量を得ることができる。
置とし、単にヒータ20の幅を変化させることによっ
て、抵抗値および発熱量を設定させたので、ヒータ抵抗
を低くおさえることができ、車載用バッテリーであって
も十分な発熱量を得ることができる。
【0032】図4は本発明の第2実施例を示す。ここで
は、フィルタ30の温度分布に応じてヒータ31のピッ
チおよび形状を任意に設定してもよい。
は、フィルタ30の温度分布に応じてヒータ31のピッ
チおよび形状を任意に設定してもよい。
【0033】図5に、第2実施例に使用するヒータ31
の単体の形状を示した。図6は本発明の第3実施例を示
すものであり、フィルタ40の外周にヒータ41をコイ
ル状に巻いている。この時、このヒータ41は、フィル
タ40の外周の略中央部40aにおいては、上流側部4
0bおよび下流側部40cに比べて抵抗値が小さくなる
ように幅が広い形状となっている。
の単体の形状を示した。図6は本発明の第3実施例を示
すものであり、フィルタ40の外周にヒータ41をコイ
ル状に巻いている。この時、このヒータ41は、フィル
タ40の外周の略中央部40aにおいては、上流側部4
0bおよび下流側部40cに比べて抵抗値が小さくなる
ように幅が広い形状となっている。
【0034】前記第1実施例において、ヒータ20の形
状をフィルタ20の軸方向に沿った長軸を有する楕円形
状としたが、ヒータ形状はこれに限るものではなく、例
えば図7の如くひし形および図8の如くフィルタ20の
一端および他端側から所定距離だけ中央部側に向かって
幅が同一のヒータを形状としてもよい。
状をフィルタ20の軸方向に沿った長軸を有する楕円形
状としたが、ヒータ形状はこれに限るものではなく、例
えば図7の如くひし形および図8の如くフィルタ20の
一端および他端側から所定距離だけ中央部側に向かって
幅が同一のヒータを形状としてもよい。
【図1】本発明の第1実施例の内燃機関用排気浄化装置
の概略図である。
の概略図である。
【図2】本発明の第1実施例のフィルタの構成図であ
る。
る。
【図3】ヒータ部の拡大図である。
【図4】本発明の第2実施例を示すフィルタの構成図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第2実施例を示すヒータ形状を示す構
成図である。
成図である。
【図6】本発明の第3実施例を示すフィルタの構成図で
ある。
ある。
【図7】本発明の他の実施例のヒータ形状を示す模式図
である。
である。
【図8】本発明の他の実施例のヒータ形状を示す模式図
である。
である。
【図9】従来のコイル状ヒータの時の断線状態図であ
る。
る。
【図10】従来の蛇行状ヒータの時の断線状態図であ
る。
る。
【図11】従来の電極分割タイプの概略図である。
【図12】従来の電極分割タイプの概略図である。
【図13】従来のフィルタ加熱時のフィルタ軸方向の加
熱バランス状態を示す特性図である。
熱バランス状態を示す特性図である。
13 フィルタ 20 ヒータ手段 25 ヒータ部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−106425(JP,A) 特開 昭64−87817(JP,A) 特開 平1−232105(JP,A) 特開 平2−123219(JP,A) 実開 平3−17225(JP,U) 実公 平2−18276(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 3/02 301 - 341
Claims (7)
- 【請求項1】 一端側において、微粒子を含む流体を取
り込む入口部を有し、他端側において、前記微粒子が除
去された前記流体を排出する出口部を有するフィルタ
と、 該フィルタによって補集された微粒子を燃焼除去可能な
ように、前記フィルタを加熱可能となし、前記フィルタ
の外周側面において、一端側領域とその反対側である他
端側領域との間の略中央部における抵抗値が、前記一端
側領域および前記他端側領域の抵抗値よりも低くなるよ
うに形成されたヒータ部を有するヒータ手段と、 からなることを特徴とする微粒子浄化フィルタ装置 - 【請求項2】 前記ヒータ部は、前記フィルタの外周全
体に略均等に設けられるように形成されていることを特
徴とする請求項1記載の微粒子浄化フィルタ装置。 - 【請求項3】 前記ヒータ部は、前記フィルタの外周側
面において、前記一端側領域と前記他端側領域との間の
略中央部に近づくにつれて、徐々に抵抗値が低くなるよ
うに形成されていることを特徴とする請求項1乃至2い
ずれか記載の微粒子浄化フィルタ装置。 - 【請求項4】 一端側において、微粒子を含む流体を取
り込む入口部を有し、他端側において、前記微粒子が除
去された前記流体を排出する出口部を有するフィルタ
と、 該フィルタの軸方向に沿った長軸を有する楕円形状であ
るとともに、前記フィルタの外周側面の一端側領域とそ
の反対側の他端側領域との中間の略中央部の抵抗値が、
前記一端側領域および前記他端側領域の抵抗値よりも低
くなるように、前記略中央部よりも前記一端側領域と前
記他端側領域の幅が小である、ヒータ部を有するヒータ
手段と、 からなることを特徴とする微粒子浄化フィルタ装置。 - 【請求項5】 前記ヒータ部は、前記フィルタの外周全
体に略均等に設けられるように形成されていることを特
徴とする請求項4記載の微粒子浄化フィルタ。 - 【請求項6】 前記ヒータ手段は、前記フィルタの外周
の約30〜60%を占めていることを特徴とする請求項
4乃至5いずれか1記載の微粒子フィルタ浄化装置。 - 【請求項7】 前記ヒータ部の長さは、前記フィルタの
全長より10パーセント短い長さから前記フィルタの全
長から同等長さであることを特徴とする請求項4乃至6
いずれか1記載の微粒子フィルタ浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3200354A JP2959595B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 微粒子浄化フィルタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3200354A JP2959595B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 微粒子浄化フィルタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544441A JPH0544441A (ja) | 1993-02-23 |
JP2959595B2 true JP2959595B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=16422906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3200354A Expired - Lifetime JP2959595B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 微粒子浄化フィルタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2959595B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6703872B2 (ja) * | 2016-03-28 | 2020-06-03 | 日本碍子株式会社 | ヒータ及びそのヒータを備えるハニカム構造体 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP3200354A patent/JP2959595B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544441A (ja) | 1993-02-23 |
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Legal Events
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