JP2952283B2 - 放射性物質輸送容器用の緩衝構造体の製造方法 - Google Patents

放射性物質輸送容器用の緩衝構造体の製造方法

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JP2952283B2
JP2952283B2 JP1205131A JP20513189A JP2952283B2 JP 2952283 B2 JP2952283 B2 JP 2952283B2 JP 1205131 A JP1205131 A JP 1205131A JP 20513189 A JP20513189 A JP 20513189A JP 2952283 B2 JP2952283 B2 JP 2952283B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、放射性物質輸送容器の落下時などにおい
て容器に加わる衝撃を緩和する衝撃構造体の製造方法に
関する。
[従来の技術] 従来、反射性物質輸送容器用のショックアブソーバと
しては、パルサーウッド、ファープライウッド、ゴム、
バーミキュライトコンクリートなどが用いられてきた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、バルサーウッドは天然素材であり木目の方向
性などにより強度が異なり、また密度にもばらつきがあ
るため、緩衝性能にばらつきが生じるという問題点があ
り、また、プライウッドもバルサーウッドほどではない
が同様に特性のばらつきの問題点があり、また、二次加
工製品であるため構造体が高価になるという問題点があ
る。さらに、ゴムについては部分緩衝材として用いられ
るが高価であるという問題点がある。また上記材料はい
ずれも可燃物質であり緩衝構造体として十分な耐熱性を
有しないという問題点がある。一方、バーミキュライト
コンクリートについては不燃性ではあるが、均一に充填
することが困難で衝撃緩衝特性にばらつきが生じやす
く、また、水分を含有するため−40度というような低温
では凍結による特性の低下が生じるなど緩衝構造体とし
ての特性に関する問題点がある。
この発明は、上記のような問題点を解決するものであ
り、難燃性で、安定した衝撃緩衝特性を有する緩衝構造
体を効率よく製造することが可能な放射性物質輸送容器
用の緩衝構造体の製造方法を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この発明の放射性物質輸送容器用の緩衝構造体の製造
方法は、 輸送対象物である放射性物質を収容する内容器と、前
記内容器の外側に形成され、前記内容器の少なくとも一
部を覆う外容器との間に形成された空間に、水酸化アル
ミニウム5〜45重量%と発泡ポリウレタン樹脂原料55〜
95重量%を含む緩衝材原料を予め所定の形状に成型して
おいた緩衝材を嵌め込むことにより、緩衝材が前記内容
器と前記外容器の間の空間に充填された構造を有する緩
衝構造体を形成すること を特徴としている。
また、請求項2の放射性物質輸送容器用の緩衝構造体
の製法方法においては、緩衝材の水酸化アルミニウム含
有量を5〜22重量%としたことを特徴としている。
また、ポリウレタン樹脂は、その製造時にオープン化
助剤を含むものであってもよい。
[作用] この発明の緩衝構造体の製造方法においては、緩衝材
の保形用の型の役割を果たす外容器と、輸送対象物であ
る放射性物質を収容する内容器の間に、水酸化アルミニ
ウム5〜45重量%と発泡ポリウレタン樹脂原料55〜95重
量%とを含む緩衝材原料を予め所定の形状に成型してお
いた緩衝材を嵌め込むようにしているので、衝撃吸収性
と自己消火性(難燃性)を備えた放射性物質輸送容器用
の緩衝構造体を効率よく製造することができる。
すなわち、この発明の方法により製造された緩衝構造
体においては、内容器と外容器との間に形成される空間
に嵌め込まれた緩衝材が、圧縮強度など衝撃を吸収する
ために必要な性質と難燃性とを備えており、落下時など
に輸送容器に加わる衝撃を確実に吸収する。
なお、この発明において、内容器と外容器との間に形
成される空間に嵌め込まれる緩衝材としては、流動性を
有する緩衝材原料を予め所定の型に注入して硬化させた
ものや、成型した緩衝材を切削加工などの方法で加工し
て所定の形状としたものなどを用いることが可能であ
る。
また、この発明の放射性物質輸送容器用の緩衝構造体
の製造方法においては、内容器と外容器との間に形成さ
れた空間に、水酸化アルミニウムと、発泡ポリウレタン
樹脂原料を、混合した流動性を有する緩衝材原料を注入
して硬化させることも可能であるが、その場合には、緩
衝構造体の製造時の作業性を向上させることが可能にな
るとともに、緩衝性能が均一でばらつきのない緩衝構造
体を効率よく製造することが可能になる。すなわち、放
射性物質輸送容器は、通常、重量がきわめて大きく、取
扱が容易ではないが、流動性を有する緩衝材原料を注入
して硬化させるようにした場合、容易かつ確実に、内容
器と外容器との間に形成された空間に緩衝材を充填する
ことが可能になり有意義である。
また、放射性物質輸送容器には、内容器の外周に放熱
用のフィンが多数設けられているものがあるが、そのよ
うな場合に、固体の緩衝材をその隙間に充填することは
容易ではないが、緩衝材の流動性を有する緩衝材原料を
注入するこの発明の方法によれば、外容器と内容器の間
の空間の隅々にまで効率よく緩衝材を充填することが可
能になる。
また、この発明においては、請求項2のように、緩衝
材の水酸化アルミニウム含有量を5〜22重量%とした場
合(ポリウレタン樹脂の含有量を78〜95重量%とした場
合)にも、必要な難燃性と衝撃吸収特性を備えた緩衝材
を形成することができる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。第
1図はこの発明の実施例にかかる方法で製造された放射
性物質輸送容器用の緩衝構造体を示す。核燃料を収納す
る筒状の内容器1は中性子遮蔽材2で覆われている。内
容器1の外周には放熱のためのフィン3が多数設けられ
ており、これらを覆うように薄い鋼板の外容器4が形成
され、脚5により支持されている。外容器4と内容器1
との間の空間には、100重量部のイソシアネート化合物
タケネートRI−01P(武田薬品工業株式会社製)と、100
重量部のポリオール化合物タケネートRI−10RF300(武
田薬品工業株式会社製)と5重量部のオープン化助剤と
を含むポリウレタン樹脂原料と、150部の水酸化アルミ
ニウム(Al(OH))粉末とを混合した緩衝材6が充填
されている。
なお、放射性物質輸送容器用の緩衝構造体を製造する
にあたって、緩衝材(充填材)6の充填は、100重量部
のイソシアネート化合物タケネートRI−01P(武田薬品
工業株式会社製)と、100重量部のポリオール化合物タ
ケネートRI−10RF−300(武田薬品工業株式会社製)と
5重量部のオープン化助剤とを含むポリウレタン樹脂原
料と、150部の水酸化アルミニウム(Al(OH))粉末
とを予じめ混合した流動性を有する緩衝材原料を用い
た。
なお、緩衝材の充填は、緩衝材原料を前もって所定の
形状に成型しておき、これを内容器1及び外容器4の間
の空間に嵌め込むことにより行うことも可能であり、ま
た、ポリウレタン樹脂原料と、水酸化アルミニウムAl
(OH))粉末とを予め混合した流動性を有する緩衝材
原料を内容器1及び外容器4の間の空間に速やかに注入
することにより行うことも可能である。
ただし、ラインミキサなどを用いることにより、原料
の混合と注入を同時に行うことも可能であり、硬化時間
が短い場合にはこの方法が望ましい。なお、注入の方法
によれば、フィン3により仕切られた空間7、7……に
も緩衝材6を効率よく充填することができる。
なお、この実施例において用いた緩衝材は第2図に示
すような圧縮特性を示し、圧縮率(寸法変化率)が50%
のときの圧縮応力は約50kgf/cm2であった。
十分な緩衝性能を得るための圧縮特性としては、圧縮
率50%のときの圧縮応力が30kgf/cm2以上、好ましくは4
0kgf/cm2以上であるような圧縮特性を有することが望ま
しい。
なお、この実施例の緩衝材は自己消火性を有してお
り、その密度は0.24g/cm2であった。
さらに緩衝材は、−40℃から80℃の温度範囲で問題と
なるような特性の低下を示さず、比較的安定した緩衝特
性を示した。
この実施例において製造された緩衝構造体は、内容器
1の両端部が緩衝材6で取り囲まれ、かつ、フィン3の
間にも緩衝材6が注入されているため、内容器1は衝撃
から確実に保護される。
上記実施例ではフィンを有する容器の緩衝構造体を示
したが、フィンを有しない筒状の容器の場合には、容器
の両端だけを緩衝材で覆うように構成してもよい。
[発明の効果] この発明の放射性物質輸送容器用の緩衝構造体の製造
方法は、緩衝材の保形用の型の役割を果たす外容器と、
輸送対象物である放射性物質を収容する内容器の間に、
水酸化アルミニウム5〜45重量%と発泡ポリウレタン樹
脂原料55〜95重量%とを含む緩衝材原料を予め所定の形
状に成型しておいた緩衝材を嵌め込むようにしているの
で、衝撃吸収性と難燃性を備えた放射性物質輸送容器用
の緩衝構造体を効率よく製造することができる。
また、水酸化アルミニウムの含有率を5〜22重量%と
した場合にも、難燃性と衝撃吸収性を備えた緩衝材を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例にかかる方法で製造した緩衝
構造体を示す部分断面図、第2図は上記実施例で形成し
た緩衝材の圧縮特性を示す線図である。 1……内容器 4……外容器 6……緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−10197(JP,A) 特開 昭48−12365(JP,A) 特開 昭61−292100(JP,A) 特開 昭57−29898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 7/00 - 7/14 G21F 5/00 B65D 57/00 - 90/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輸送対象物である放射性物質を収容する内
    容器と、前記内容器の外側に形成され、前記内容器の少
    なくとも一部を覆う外容器との間に形成された空間に、
    水酸化アルミニウム5〜45重量%と発泡ポリウレタン樹
    脂原料55〜95重量%を含む緩衝材原料を予め所定の形状
    に成型しておいた緩衝材を嵌め込むことにより、緩衝材
    が前記内容器と前記外容器の間の空間に充填された構造
    を有する緩衝構造体を形成すること を特徴とする放射性物質輸送容器用の緩衝構造体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】前記緩衝材の水酸化アルミニウム含有量を
    5〜22重量%としたことを特徴とする請求項1記載の放
    射性物質輸送容器用の緩衝構造体の製造方法。
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