JP2950296B2 - 航空機の所定空間通過検出装置 - Google Patents

航空機の所定空間通過検出装置

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JP2950296B2 JP9203922A JP20392297A JP2950296B2 JP 2950296 B2 JP2950296 B2 JP 2950296B2 JP 9203922 A JP9203922 A JP 9203922A JP 20392297 A JP20392297 A JP 20392297A JP 2950296 B2 JP2950296 B2 JP 2950296B2
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    • G01S1/14Systems for determining direction or position line using amplitude comparison of signals transmitted simultaneously from antennas or antenna systems having differently oriented overlapping directivity-characteristics
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の所定空間
通過検出装置に関し、特に、衛星航法システムによる精
密進入着陸時に必要なカテゴリー決心高度を含む所定空
間窓の通過を、機上側で瞬時に検出する航空機の所定空
間通過検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ICAO(International Civil Aviati
on Organization:国際民間航空機関)のAWOP(All
Weather Operating Panel:全天候運行パネル)では、
1993年から航空機の精密進入着陸にGPS(Global
Positioning System:汎地球測位システム)を利用す
ることが検討され、この中で、進入着陸時の要件を規定
する必要から、RNP(Required Navigation Performa
nce:航法性能要件)が提案された。
【0003】衛星航法システムのうち、現在測位精度が
最も高いDGPS(Differential Global Positioning
System:差動測位GPS)を用いた進入着陸装置につい
て図6を参照して説明する。DGPSは、既知の場所に
設置した基準局でGPS衛星の疑似距離誤差を求めて、
利用者(移動局)にその補正値を伝送することによっ
て、システムの測位制度を改善する技術であり。したが
って、補助データの伝送方法が鍵となる。
【0004】DGPS装置は、地上装置(基準局)10
1と機上装置102から構成される。地上装置(基準
局)101は、あらかじめ測量した三次元位置に基づ
き、計算機105で受信衛星の疑似距離と疑似距離変化
率を計算し、距離補正データ106をデータ伝送装置1
07を経由し、データ伝送送信アンテナ108から送信
する。
【0005】機上装置102では、計算機114によ
り、GPS受信機113によって受信したデータから求
めた自己位置情報と、データ伝送受信アンテナ109に
よって受信した地上装置(基準局)101からの距離補
正データ110とを計算機114に入力し、計算機11
4により、GPS受信機113によって受信したデータ
から求めた自己位置を、距離補正データ110を用いて
補正することにより正確な自己位置を求めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このDGPS装置にお
いて、地上装置(基準局)101と機上装置102のG
PS受信機104、113としてナローコリレータ受信
機を用い、伝送される距離補正データ106として、G
PS受信機104のフォーマット(ASCII)を用
い、送信レートは5秒とし、また、データ伝送装置10
7、111は、スペクトラム拡散方式モデムとした場合
の実験データによれば、その計測誤差は±5mである。
【0007】一方、RNPカテゴリー2の高さ偏差の基
準案は、高さ30m地点において±4.5m、RNPカ
テゴリー3Aの高さ偏差の基準案は、高さ15m地点に
おいて±1.5mとなっており、前記DGPS装置で
は、RNPカテゴリー2あるいはRNPカテゴリー3A
による精密進入着陸に必要なcm程度の精度が得られな
いので、RNPカテゴリー2の決心高度30mを含む内
側境界窓の通過及びRNPカテゴリー3Aの決心高度1
5mを含む内側境界窓の通過を機上側で検出することが
できないという問題がある。
【0008】DGPS装置の精度を上げることにより前
記問題点を解決する方法が考えられるが、DGPSは、
位置が分かっている基準地点にGPS受信機と送信機を
置いて、GPSによる位置測定誤差を求め、利用者に誤
差補正情報を送っているため、地上装置(基地局)の設
置と維持整備に費用がかかり、それをさらに高精度化す
るする場合には設備費が非常に高くなるという問題があ
る。
【0009】本発明は、今後精密進入着陸の主流となる
ことが予測される前記DGPSに代表される衛星航法シ
ステムに移行した際、その衛星航法システムと組み合わ
せて使用することができ、ICAOのAWOPで規定す
るRNP(航法性能要件)カテゴリー決心高度を含む空
間の所定の位置に形成された内側境界窓を、航空機が通
過したことを機上側でcm程度の高精度で瞬時に検出で
きる、航空機の所定空間通過検出装置を比較的低コスト
で提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、精密進入着陸コース上のカテゴリー決心
高度を含む所定空間(以下「境界窓」という)におい
て、滑走路中心線と直角方向の対称位置に、水平幅方向
と平行な偏波面を有する第1送信アンテナペアを配置
し、搬送周波数で上方に放射することにより、境界窓の
水平幅を形成する第1コース発生手段と、決心高度を含
む水平軸と垂直方向の対称位置に、垂直幅方向と平行な
偏波面を有する第2送信アンテナペアを配置し、搬送周
波数と僅かに異なる搬送周波数で滑走路方向に放射する
ことにより、境界窓の垂直幅を形成する第2コース発生
手段と、決心高度を含む水平軸と水平方向の対称位置
に、奥行幅方向と平行な偏波面を有する第3送信アンテ
ナペアを配置し、搬送周波数と僅かに異なる搬送周波数
で滑走路方向に放射することにより、境界窓の奥行幅を
形成する第3コース発生手段と、第1送信アンテナペア
と偏波面を同じにする第1受信アンテナを有する第1受
信機出力から、境界窓の水平幅通過を検出する第1検出
手段と、第2送信アンテナペアと偏波面を同じにする第
2受信アンテナを有する第2受信機出力から、境界窓の
垂直幅通過を検出する第2検出手段と、第3送信アンテ
ナペアと偏波面を同じにする第3受信アンテナを有する
第3受信機出力から、境界窓の奥行幅通過を検出する第
3検出手段と、前記第1、第2、第3検出手段出力のA
ND出力から、境界窓内の通過を検出する検出手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0011】境界窓の水平幅の通過検出は、滑走路中心
線(X軸)と直角方向(Y軸)の対称位置に、適当な素
子間隔で配置された少なくとも一組からなる第1送信ア
ンテナペアから、上方に放射されたキャリアとサイドバ
ンド合成信号の変調度差(以下「DDM」という)を、
機上側で第1送信アンテナペアと同じ偏波面を有する第
1受信アンテナで受信し、第1検波器で受信DDMが境
界窓の水平幅に相当するDDM内にあるか否かを判定す
ることによって検出される。
【0012】境界窓の垂直幅の通過検出は、決心高度を
含む水平軸(Y´軸)と垂直方向(Z´軸)の対称位置
に、適当な素子間隔で配置された少なくとも一組からな
る第2送信アンテナペアから、滑走路方向(横方向)に
放射されたキャリアとサイドバンド合成信号のDDM
を、機上側で第2送信アンテナペアと同じ偏波面を有す
る第2受信アンテナで受信し、第2検波器で受信DDM
が境界窓の垂直幅に相当するDDM内にあるか否かを判
定することによって検出される。
【0013】境界窓の奥行幅の通過検出は、決心高度を
含む水平軸(Y´軸)と水平方向(X´軸)の対称位置
に、適当な素子間隔で配置された少なくとも一組からな
る第3送信アンテナペアから、滑走路方向(横方向)に
放射されたキャリアとサイドバンド合成信号のDDM
を、機上側で第3送信アンテナペアと同じ偏波面を有す
る第3受信アンテナで受信し、第3検波器で受信DDM
が境界窓の奥行幅に相当するDDM内にあるか否かを判
定することによって検出される。通常、この奥行幅は最
小に設定されている。
【0014】地上に設置された第1、第2、第3送信ア
ンテナペアの偏波面は互いに直交している。これは偏波
面効果によってお互いの影響度を最小にするためであ
る。同様に、機上側に設置された第1、第2、第3受信
アンテナペアの偏波面は互いに直交している。機上側で
は、第1、第2、第3検出器のAND出力から、精密進
入着陸コース上のカテゴリー決心高度を含む所定空間の
通過を検出する。
【0015】したがって、上記の通過検出装置によるカ
テゴリー決心高度を含む所定空間を精密進入着陸コース
上に形成することにより、航空機がカテゴリー決心高度
に達したことを機上側で瞬時に検出することが可能とな
り、精密進入着陸態勢にあるパイロットは、前記カテゴ
リー決心高度を含む内側境界窓の通過を機上側で瞬時に
確認することができ、そのまま着陸するかあるいは断念
して着陸をやり直すかの決断が容易にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態を示
しており、地上に設置される地上装置1と航空機等に設
置される機上装置2からなる。
【0017】地上装置1は、滑走路中心線20を含む垂
直面に所定空間24の水平幅25の中心を形成し、コー
ス方向の両端を含む垂直面に水平幅25を形成する第1
コース発生装置3と、カテゴリー決心高度23を含む水
平面に所定空間24の垂直幅26の中心を形成し、高さ
方向の上下端を含む水平面に垂直幅26を形成する第2
コース発生装置4と、カテゴリー決心高度23を含み滑
走路中心線20と直角な方向の垂直面に所定空間24の
奥行幅27の中心を形成する第3コース発生装置5と、
三次元的に直交配置され、前記第1コース発生装置3、
第2コース発生装置4、第3コース発生装置5にそれぞ
れ接続された、少なくとも一組のアンテナペアからなる
第1送信アンテナペア6a,6b、第2送信アンテナペ
ア7a,7b、第3送信アンテナペア8a,8bによっ
て構成されている。
【0018】機上装置2は、前記第1送信アンテナペア
6a,6bと偏波面を同じにする第1受信アンテナ9
と、前記第2送信アンテナペア7a,7bと偏波面を同
じにする第2受信アンテナ10と、前記第3送信アンテ
ナペア8a,8bと偏波面を同じにする第3受信アンテ
ナ11と、これら3つの受信アンテナにおのおの接続さ
れる機上受信機12,13,14と、検出器15,1
6,17と、AND検出器18によって構成されてい
る。
【0019】図2は、各コース発生装置3,4,5のブ
ロック図を示すものであり、第1コース発生装置3は、
発振器38で発生した搬送周波数f0と二つの変調周波
数で振幅変調されたキャリアとサイドバンド信号を発生
する第1送信機41と、第1送信機41で発生したキャ
リア信号53aとサイドバンド信号54aを各々分配後
合成する第1分配合成器44と、サイドバンド信号54
aの振幅を減衰調整する減衰器47と、第1送信アンテ
ナペア6a,6bの一方に給電するキャリアとサイドバ
ンドの合成信号の相対位相を調整する位相器50からな
っている。
【0020】第2コース発生装置4は、発振器39で発
生し前記発振器38で発生した搬送周波数f0とは僅か
に異なる、搬送周波数f0±Δfと二つの変調周波数で
振幅変調されたキャリア信号とサイドバンド信号を発生
する第2送信機42と、第2送信機42で発生したキャ
リア信号53bとサイドバンド信号54bを各々分配後
合成する第2分配合成器45と、サイドバンド信号54
bの振幅を減衰調整する減衰器48と、第2送信アンテ
ナペア7a,7bの一方に給電するキャリアとサイドバ
ンドの合成信号の相対位相を調整する位相器51からな
っている。
【0021】第3コース発生装置5は、発振器40で発
生し前記発振器38で発生した搬送周波数f0とは僅か
に異なる、搬送周波数f0−+Δfと二つの変調周波数
で振幅変調されたキャリア信号とサイドバンド信号を発
生する第3送信機43と、第3送信機43で発生したキ
ャリア信号53cとサイドバンド信号54cを各々分配
後合成する第3分配合成器46と、サイドバンド信号5
4cの振幅を減衰調整する減衰器49と、第3送信アン
テナペア8a,8bの一方に給電するキャリアとサイド
バンドの合成信号の相対位相を調整する位相器52から
なっている。
【0022】図3は、各コース発生手段により発生され
る電界と変調度差(DDM)のパターンを示しており、
(A)は第1コース発生手段3による電界図(55a及
び56a)とDDM図(62a)の水平面パターン、
(B)は第2コース発生手段4による電界図(55b及
び56b)とDDM図(62b)の垂直面パターン、
(C)は第3コース発生手段5による電界図(55c及
び56c)とDDM図(62c)の水平面パターンであ
る。
【0023】図4は、各コース発生手段における送信機
41、42、43の構成を示すブロック図であり、各送
信機はそれぞれ同様の構成となっている。すなわち各送
信機は、搬送波を分配する分配器63と、該分配された
一方の搬送波からキャリア信号を作るキャリア変調器6
4、キャリア増幅器65及びキャリア結合器66と、前
記分配された他方の搬送波からサイドバンド信号を作る
サイドバンド変調器67、サイドバンド増幅器68及び
サイドバンド結合器69を備えている。
【0024】次に、本発明の実施の形態の動作につい
て、図1〜図3を参照して説明する。精密進入着陸コー
ス57上のカテゴリー決心高度23を含む所定空間24
の水平幅25の検出は、滑走路中心線20とスレッショ
ールド31の交点即ち基準点30を含み、直角方向に対
称に配置された少なくとも1ペアからなる第1送信アン
テナペア6a,6bから、キャリア放射電界(ECS)
55aとサイドバンド放射電界(ESS)56aを同時
に上空に向けて放射し、この第1送信アンテナペア6
a,6bと偏波面を同じにする機上の第1受信アンテナ
9で受信することによって行われる。
【0025】第1送信機41からのキャリア信号53a
は、第1分配合成器44により2分配され、一方は送信
アンテナ6aに、他方は移相器50を経て送信アンテナ
6bに給電される。第1送信機41からのサイドバンド
信号54aは、減衰器47を経て第1分配合成器44で
分配され、一方は、位相を180度反転された後送信ア
ンテナ6aに給電され、他方は移相器50を経て送信ア
ンテナ6bに給電される。
【0026】この結果、図3(A)に示すようなキャリ
ア放射電界(ECS)55aとサイドバンド放射電界
(ESS)56aが、滑走路中心線20と直交する方向
の上空に形成される。キャリア放射電界(ECS)55
aは、図3(A)に示すように、滑走路中心線20上に
最大ローブを形成し、両側に向かって振幅が低下するよ
うに設計されている。また、サイドバンド放射電界(E
SS)56aは、滑走路中心線20上でパターンが零
(ナル)になり、その両側に向かって振幅が増大し、途
中に最大値を持つパターンとなっている。位相器50
は、前記サイドバンド放射電界(ESS)56aの電界
が零となる点すなわちサイドバンドナルが、滑走路中心
線20と一致するように送信アンテナ6bへの給電位相
を調整する。
【0027】機上の第1受信機12は、キャリア放射電
界(ECS)55aとサイドバンド放射電界(ESS)
56aに含まれている、第1変調波(実施例では90H
z)と第2変調波(実施例では150Hz)の変調レベ
ルを比較し、コースを求める。すなわち、滑走路中心延
長線21上では、キャリア放射電界(ECS)55a成
分のみであるから、前記第1変調波と第2変調波のレベ
ルは等しく、第1検出器15の出力は零(0DDM)と
なり、コース上であることを示す。
【0028】航空機22が所定空間24の右側にいる場
合には、第2変調波成分(実施例では150Hz)が優
勢となり、DDMの極性は「正」を示す。所定空間24
の右端にいる場合には、DDMは予め設定してある右側
許容限界(+HDDM)を示す。反対に、航空機22が
所定空間24の左側にいる場合には、第1変調波成分
(実施例では90Hz)が優勢となり、DDMの極性は
「負」を示す。所定空間24の左端にいる場合には、D
DMは予め設定してある左側許容限界(−HDDM)を
示す。
【0029】DDMの右側と左側許容限界の幅すなわち
所定空間24の水平幅25の調整は、第1コース発生装
置3の減衰器47により、サイドバンド放射電界(ES
S)56aの振幅を調整することにより行われる。
【0030】なお、変調度差(DDM)は、次式で表さ
れる。
【0031】 DDM=M90〜M150=(A〜B)/C ここで、Aは150Hz成分の振幅、Bは90Hz成分
の振幅、Cは搬送波の振幅である。また、機上の第1受
信機12は、AGC特性の非常に優れた特性を持ってお
り、第1受信機12の出力はそのまま変調度差(DD
M)に比例している。
【0032】次に、垂直幅26の検出は、滑走路中心線
20上の基準点30から垂直方向に引いた垂線すなわち
Z軸34に対し、適当な距離だけ滑走路19から直角方
向に離した垂線すなわちZ´軸37上に配置された第2
送信アンテナペア7a,7bからの放射電界を、前記第
2送信アンテナペア7a,7bと偏波面を同じにする機
上側の第2受信アンテナ10で受信することによって行
われる。
【0033】カテゴリー決心高度23を含み、滑走路中
心線20と直角をなすY´軸36と前記Z´軸37との
交点から垂直方向に対称に配置された少なくとも1ペア
からなる第2送信アンテナペア7a,7bからは、キャ
リア放射電界(ECS)55bとサイドバンド放射電界
(ESS)56bが滑走路19側に向けて同時に放射さ
れる。
【0034】第2送信機42からのキャリア信号53b
は、第2分配合成器45により2分配され、一方は送信
アンテナ7aに、他方は移相器51を経て送信アンテナ
7bに給電される。第2送信機42からのサイドバンド
信号54bは、減衰器48を経て第2分配合成器45で
分配され、一方は、位相を180度反転された後送信ア
ンテナ7aに給電され、他方は移相器51を経て送信ア
ンテナ7bに給電される。
【0035】この結果、図3(B)に示すようなキャリ
ア放射電界(ECS)55bとサイドバンド放射電界
(ESS)56bが、滑走路19方向のカテゴリー決心
高度23を含む垂直面上に形成される。キャリア放射電
界(ECS)55bは、図3(B)に示すように、カテ
ゴリー決心高度23上に最大ローブを形成し、両側(上
下方向)に向かって振幅が低下するように設計されてい
る。また、サイドバンド放射電界(ESS)56bは、
カテゴリー決心高度23上でパターンが零(ナル)にな
り、その両側(上下方向)に向かって振幅が増大し、途
中に最大値を持つパターンとなっている。位相器51
は、前記サイドバンド放射電界(ESS)56bの電界
が零となる点すなわちサイドバンドナルが、カテゴリー
決心高度23と一致するように送信アンテナ7bへの給
電位相を調整する。
【0036】機上の第2受信機13は、キャリア放射電
界(ECS)55bとサイドバンド放射電界(ESS)
56bに含まれている、第1変調波(実施例では90H
z)と第2変調波(実施例では150Hz)の変調レベ
ルを比較し、コースを求める。すなわち、カテゴリー決
心高度23上では、キャリア放射電界(ECS)55b
成分のみであるから、前記第1変調波と第2変調波のレ
ベルは等しく、第2検出器16の出力は零(0DDM)
となり、コース上であることを示す。
【0037】航空機22が所定空間24の下側にいる場
合には、第2変調波成分(実施例では150Hz)が優
勢となり、DDMの極性は「正」を示す。所定空間24
の下端にいる場合には、DDMは予め設定してある下側
許容限界(+VDDM)を示す。反対に、航空機22が
所定空間24の上側にいる場合には、第1変調波成分
(実施例では90Hz)が優勢となり、DDMの極性は
「負」を示す。所定空間24の上端にいる場合には、D
DMは予め設定してある上側許容限界(−VDDM)を
示す。
【0038】DDMの下側と上側許容限界の幅すなわち
所定空間24の垂直幅26の調整は、第2コース発生装
置4の減衰器48により、サイドバンド放射電界(ES
S)56bの振幅を調整することにより行われる。
【0039】なお、変調度差(DDM)は、上記水平幅
の検出と同様に次式で表される。
【0040】 DDM=M90〜M150=(A〜B)/C ここで、Aは150Hz成分の振幅、Bは90Hz成分
の振幅、Cは搬送波の振幅である。また、機上の第2受
信機13は、AGC特性の非常に優れた特性を持ってお
り、第2受信機13の出力はそのまま変調度差(DD
M)に比例している。
【0041】次に、奥行幅27の検出は、カテゴリー決
心高度23を含み、滑走路中心線20と直角をなすY´
軸36と前記Z´軸37との交点から水平方向に対称に
配置された少なくとも1ペアからなる第3送信アンテナ
ペア8a,8bから、キャリア放射電界(ECS)55
cとサイドバンド放射電界(ESS)56cを同時に滑
走路19側に向けて放射し、前記第3送信アンテナペア
8a,8bと偏波面を同じにする機上側の第3受信アン
テナ11で受信することによって行われる。
【0042】第3送信機43からのキャリア信号53c
は、第3分配合成器46により2分配され、一方は第3
送信アンテナ8aに、他方は移相器52を経て第3送信
アンテナ8bに給電される。第3送信機43からのサイ
ドバンド信号54cは、減衰器49を経て第3分配合成
器46で分配され、一方は、位相を180度反転された
後第3送信アンテナ8aに給電され、他方は移相器52
を経て第3送信アンテナ8bに給電される。
【0043】この結果、図3(C)に示すようなキャリ
ア放射電界(ECS)55cとサイドバンド放射電界
(ESS)56cが、滑走路19方向のカテゴリー決心
高度23を含む水平面上に形成される。キャリア放射電
界(ECS)55cは、図3(C)に示すように、カテ
ゴリー決心高度23を含む垂直面上に最大ローブを形成
し、両側(水平方向)に向かって振幅が低下するように
設計されている。
【0044】また、サイドバンド放射電界(ESS)5
6cは、カテゴリー決心高度23を含む垂直面上でパタ
ーンが零(ナル)になり、その両側(水平方向)に向か
って振幅が増大し、途中に最大値を持つパターンとなっ
ている。位相器52は、前記サイドバンド放射電界(E
SS)56cの電界が零となる点すなわちサイドバンド
ナルが、カテゴリー決心高度23を含む垂直面と一致す
るように第3送信アンテナ8bへの給電位相を調整す
る。
【0045】機上の第3受信機14は、キャリア放射電
界(ECS)55cとサイドバンド放射電界(ESS)
56cに含まれている、第1変調波(実施例では90H
z)と第2変調波(実施例では150Hz)の変調レベ
ルを比較し、コースを求める。すなわち、カテゴリー決
心高度23を含む垂直面上では、キャリア放射電界(E
CS)55c成分のみであるから、前記第1変調波と第
2変調波のレベルは等しく、第3検出器17の出力は零
(0DDM)となり、コース上であることを示す。
【0046】所定空間24の奥行き幅27の調整は、第
3コース発生装置5の減衰器49により、サイドバンド
放射電界(ESS)56cの振幅を調整することにより
行うことができるが、本機能は通常使用しない。これ
は、航空機22の通過検出精度をcm程度とするために
は、奥行き幅27はできるだけ薄い法が望ましいからで
ある。
【0047】なお、変調度差(DDM)は、上記水平幅
及び垂直幅の検出と同様に次式で表される。
【0048】 DDM=M90〜M150=(A〜B)/C ここで、Aは150Hz成分の振幅、Bは90Hz成分
の振幅、Cは搬送波の振幅である。また、機上の第3受
信機14は、AGC特性の非常に優れた特性を持ってお
り、第3受信機14の出力はそのまま変調度差(DD
M)に比例している。
【0049】そして機上装置2において、航空機22が
精密進入着陸コース57上の決心高度23を含む所定空
間24の水平幅25を通過すると、第1検出器15から
水平幅通過検出信号58が得られる。航空機22が前記
所定空間24の垂直幅26を通過すると、第2検出器1
6から垂直幅通過検出信号59が得られる。航空機22
が前記所定空間24の奥行幅27を通過すると、第3検
出器17から奥行幅通過検出信号60が得られる。これ
ら3つの検出器出力が全て得られた場合のみ、AND検
出器18から所定空間通過検出信号61が得られる。
【0050】なお、前記の第1コース発生手段と、第2
コース発生手段と、第3コース発生手段は、現行のIL
S(Instrument Landing System:計器着陸装置)ロー
カライザーまたはグライドパスの送信機と、分配合成器
と、送信アンテナ等の基本技術を応用することができ
る。これによって、機上の第1受信手段と、第2受信手
段と、第3受信手段は、現行のILS機上受信機を利用
することができ、低コストで実現することができる。ま
た、第1変調波(90Hz)と第2変調波(150H
z)の2つの変調度差(DDM)を利用して、コース偏
位と高さ偏位を検出する現行のILSの精度はcm程度
であることが、飛行検査や評価試験の結果で実証されて
いる。
【0051】図5は、本発明の他の実施の形態を示して
おり、精密進入着陸コース上に、前記ICAOのAWO
Pで提案されているRNPのシステム精度基準案の内側
境界73a,73b,73cに対して、それぞれ所定空
間75a,75b,75cを設定し、それぞれ所定空間
通過検出装置を配置している。
【0052】RNPのカテゴリー1は、3゜進入で高さ
60m地点のコース方向の幅が±40m、高さ方向の幅
が±12mの内側境界73aを航空機22が通過する精
度としている。RNPのカテゴリー2は、3゜進入で高
さ30m地点のコース方向の幅が±21m、高さ方向の
幅が±4.5mの内側境界73bを航空機22が通過す
る精度としている。また、RNPのカテゴリー3Aは、
3゜進入で高さ15m地点のコース方向の幅が±15
m、高さ方向の幅が±1.5mの内側境界73cを航空
機22が通過する精度としている。
【0053】カテゴリー決心コード23とは、精密進入
を行う場合の計器飛行により降下することができるカテ
ゴリーに応じた最低高度(最終進入を続けるのに必要な
視程を得るための最低高度)をいい、カテゴリー1決心
高度74aは、この最低高度が60m以上の高度を示
し、カテゴリー2決心高度74bは、この最低高度が3
0m以上で60m未満の高度を示し、カテゴリー3A決
心高度74cは、この最低高度が15m以上で30m未
満の高度を示す。
【0054】カテゴリー1決心高度74aの場合、パイ
ロットは滑走路19から60m以上の高さで滑走路19
を視認しなければならず、視認できなければ着陸を断念
し進入復行する。カテゴリー2決心高度74bの場合、
パイロットは滑走路19から30m以上の高さで滑走路
19を視認しなければならず、視認できなければ着陸を
断念し進入復行する。カテゴリー3A決心高度74cの
場合、パイロットは滑走路19から15m以上の高さで
滑走路19を視認しなければならず、視認できなければ
着陸を断念し進入復行する。
【0055】図5においては、精密進入着陸コース57
上の前記各カテゴリー決心高度74a,74b,74c
毎に所定空間75a,75b,75cを設定し、これら
所定空間に対して、前記の所定空間通過検出装置をそれ
ぞれ配置しているが、これら精密進入着陸コース上の主
要位置を含む連続的な位置に所定空間を配置すれば、航
空機の通過を連続的に検出することも可能である。
【0056】
【実施例】ICAO基準のANNEX10では、送信周
波数は、公称ILS周波数をf0とすると、送信周波数
は、f0±Δf1kHzからf0±Δf2kHzと規定
されている。
【0057】そこで、第1送信機41では、公称ILS
周波数f0を用いて、同位相の第1変調波成分(本実施
例では90Hz)と、第2変調波成分(本実施例では1
50Hz)とで振幅変調(本実施例では20%変調)し
たキャリア信号53aと、第1変調波成分(90Hz)
は逆位相に、第2変調波成分(150Hz)は同位相と
なるように平衡変調したサイドバンド信号54aとを発
生する。
【0058】第2送信機42では、公称ILS周波数f
0に対してf0±Δf1kHzからf0±Δf2kHz
の範囲で僅かに異なった高周波信号f0+Δfを用い
て、同位相の第1変調波成分(90Hz)と、第2変調
波成分(150Hz)とで振幅変調(20%変調)した
キャリア信号53bと、第1変調波成分(90Hz)は
逆位相に、第2変調波成分(150Hz)は同位相とな
るように平衡変調したサイドバンド信号54bとを発生
する。
【0059】第3送信機43では、公称ILS周波数f
0に対してf0±Δf1kHzからf0±Δf2kHz
の範囲で僅かに異なった高周波信号f0−Δfを用い
て、同位相の第1変調波成分(90Hz)と、第2変調
波成分(150Hz)とで振幅変調(20%変調)した
キャリア信号53cと、第1変調波成分(90Hz)は
逆位相に、第2変調波成分(150Hz)は同位相とな
るように平衡変調したサイドバンド信号54cとを発生
する。
【0060】具体的には、本実施例において、発振器3
8はf0を発生し、発振器39は、f0+4kHzを発
生し、発振器40は、f0−4kHzの高周波を発生す
る。これは、機上の第1受信機12と、第2受信機13
と、第3受信機14のキャプチャー(感度抑圧)効果を
積極的に利用し、僅かにずれた周波数成分を有する受信
信号は抑圧し、強いレベルの受信信号のみを検出するた
めである。
【0061】図4において、発振器(38、39又は4
0)が出力する所定レベルの搬送波信号は、分配器63
で2分配され、一方はキャリア変調器64に、他方はサ
イドバンド変調器67に入力される。
【0062】キャリア変調器64に入力された搬送波信
号は、90Hzと150Hzの和信号で振幅変調され、
キャリア増幅器65にて電力増幅され、キャリア結合器
66を経て当該送信機の最終出力信号であるキャリア信
号53となるが、その一部はキャリア結合器66でピッ
クアップされ、キャリアフィードバック信号71として
キャリア変調器64に負帰還される。これによりキャリ
ア信号53の振幅と位相の高安定化と低変調歪みを達成
している。
【0063】一方、サイドバンド変調器67に入力され
た搬送波信号は、90Hzと150Hzの差信号で平衡
変調され、サイドバンド増幅器68にて電力増幅され、
サイドバンド結合器69を経て当該送信機の最終出力信
号であるサイドバンド信号54となるが、その一部はサ
イドバンド結合器69でピックアップされ、サイドバン
ドフィードバック信号72としてサイドバンド変調器6
7に負帰還される。これによりサイドバンド信号54の
振幅と位相の高安定化と低変調歪みを達成している。
【0064】また、第1送信機41のキャリア変調器と
サイドバンド変調器の変調信号と、第2送信機42のキ
ャリア変調器とサイドバンド変調器の変調信号と、第3
送信機43のキャリア変調器とサイドバンド変調器の変
調信号とは、お互いに同期信号72により30Hzの間
隔で同期している。
【0065】図2において、第1送信機41からの2つ
の出力のうち、キャリア信号53aは、第1分配合成器
44で2分配され、第1送信アンテナペア6a,6bに
同相で給電され、サイドバンド信号54aは、サイドバ
ンド減衰器47で適当な振幅に減衰された後、第1分配
合成器44で2分配され、第1送信アンテナペア6a,
6bに逆相で給電される。第1送信アンテナペア6a,
6bの素子間隔d1は約1波長で、少なくとも1組の水
平幅方向と平行な偏波を放射するアンテナからなってい
る。
【0066】第2送信機42からの2つの出力のうち、
キャリア信号53bは、第2分配合成器45で2分配さ
れ、第2送信アンテナペア7a,7bに同相で給電さ
れ、サイドバンド信号54bは、サイドバンド減衰器4
8で適当な振幅に減衰された後、第2分配合成器45で
2分配され、第2送信アンテナペア7a,7bに逆相で
給電される。第2送信アンテナペア7a,7bの素子間
隔d2は約1波長で、少なくとも1組の垂直幅方向と平
行な偏波を放射するアンテナからなっている。
【0067】第3送信機43からの2つの出力のうち、
キャリア信号53cは、第2分配合成器46で2分配さ
れ、第3送信アンテナペア8a,8bに同相で給電さ
れ、サイドバンド信号54cは、サイドバンド減衰器4
9で適当な振幅に減衰された後、第3分配合成器46で
2分配され、第3送信アンテナペア8a,8bに逆相で
給電される。第3送信アンテナペア8a,8bの素子間
隔d3は約1波長で、少なくとも1組の奥行き幅方向と
平行な偏波を放射するアンテナからなっている。
【0068】第1送信アンテナペア6a,6bを地上配
置するには、まず、カテゴリー決心高度23を含む垂線
(以下「Z軸34」という)と、滑走路中心線20又は
滑走路中心延長線21(以下「X軸32」という)との
交点を基準点30と定義し、基準点30からX軸32及
びZ軸34と直交する線(以下「Y軸33」という)を
引き、Y軸33上でX軸32に対し対称となる位置にそ
れぞれ第1送信アンテナ6aと6bを配置する。
【0069】第2送信アンテナペア7a,7bの地上配
置は、Y軸33上の点であって、基準点30から所定距
離(距離は空港の設置条件等によって決定される)隔て
た点をとおり、Z軸34と平行な線(以下「Z´軸3
7」という)と、Z軸34及びZ´軸37と交わり、Y
軸33と平行でかつY軸33からカテゴリー決心高度2
3だけ隔てた線(以下「Y´軸36)という)をそれぞ
れ引き、Z´軸37上でY´軸36に対し対称となる位
置にそれぞれ第2送信アンテナ7aと7bを配置する。
【0070】第3送信アンテナペア8a,8bの地上配
置は、Y´軸36とZ´軸37の交点を通り、Y´軸3
6及びZ´軸37と直交する線(以下「X´軸35」と
いう)を引き、X´軸35上でY´軸36に対し対称と
なる位置にそれぞれ第3送信アンテナ8aと8bを配置
する。
【0071】各アンテナペア6a,6b、7a,7b、
8a,8bの間隔d1,d2,d3は、使用アンテナの
相互結合による影響が無視し得る程度の距離まで離すこ
とが望ましいが、実施例ではそれぞれ約1波長としてい
る。
【0072】機上装置2は、互いに直交する3本のアン
テナ9,10,11と、3個の受信機12,13,14
と、3個の検出器15,16,17と、AND検出器1
8からなる。第1検出器15は、キャリア放射電界(E
CS)55aとサイドバンド放射電界(ESS)56a
によって形成される空間合成変調度差(DDM)が、−
HDDM≦DDM≦+HDDMの場合に検出信号を出力
し、第2検出器16は、キャリア放射電界(ECS)5
5bとサイドバンド放射電界(ESS)56bによって
形成される空間合成変調度差(DDM)が、−VDDM
≦DDM≦+VDDMの場合に検出信号を出力し、第3
検出器17は、キャリア放射電界(ECS)55cとサ
イドバンド放射電界(ESS)56cによって形成され
る空間合成変調度差(DDM)が、零の場合に検出信号
を出力する。
【0073】AND検出器18は、前記検出器15,1
6,17からの出力が全て検出されたとき、航空機22
が精密進入着陸コース57上のカテゴリー決心高度23
を含む所定空間24、即ち境界窓を通過したことを示す
所定空間通過検出信号61を出力する。パイロットは、
この所定空間通過検出信号を確認することにより、最終
着陸か再進入かを判断する。
【0074】
【発明の効果】本発明は、水平幅、垂直幅及び奥行幅を
それぞれ形成する第1コース発生手段、第2コース発生
手段及び第3コース発生手段によって、DGPSによる
精密進入着陸コース上に、ICAOのAWOPで提案さ
れているRNPのシステム精密基準案の内側境界(所定
空間)を形成したので、航空機の前記内側境界(所定空
間)の通過を、機上側でcm程度の高精度で、かつ瞬時
に検出することができる。
【0075】また、前記の内側境界(所定空間)形成手
段は、現行のILS技術を応用することが可能であるの
で、そのための装備費や維持費を低コストで実現するこ
とができる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の地上に備える各コース発生装置のブロ
ック図である。
【図3】本発明の各コース発生手段により発生される電
界と変調度差(DDM)のパターンを示す図である。
【図4】本発明の各コース発生手段において用いる送信
機の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図6】DGPS装置の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 地上装置 2 機上装置 3 第1コース発生装置 4 第2コース発生装置 5 第3コース発生装置 6a,6b 第1送信アンテナペア 7a,7b 第2送信アンテナペア 8a,8b 第3送信アンテナペア 9 第1受信アンテナ 10 第2受信アンテナ 11 第3受信アンテナ 12 第1受信機 13 第2受信機 14 第3受信機 15 第1検出器 16 第2検出器 17 第3検出器 18 AND検出器 19 滑走路 20 滑走路中心 21 滑走路中心延長線 22 航空機 23 カテゴリー決心高度 24 所定空間 25 水平幅 26 垂直幅 27 奥行幅 28 進入角(θ) 29 タッチダウンポイント(TDP) 30 基準点 31 スレッショールド 32 X軸 33 Y軸 34 Z軸 35 X´軸 36 Y´軸 37 Z´軸 38 発振器(f0) 39 発振器(f0+−Δf) 40 発振器(f0−+Δf) 41 第1送信機 42 第2送信機 43 第3送信機 44 第1分配合成器 45 第2分配合成器 46 第3分配合成器 47,48,49 サイドバンド減衰器 50,51,52 移相器 53a,53b,53c キャリア信号 54a,54b,54c サイドバンド信号 55a,55b,55c キャリア放射電界(EC
S) 56a,56b,56c サイドバンド放射電界(E
SS) 57 精密進入着陸コース 58 水平幅通過検出信号 59 垂直幅通過検出信号 60 奥行幅通過検出信号 61 所定空間通過検出信号 62a,62b,62c 変調度差(DDM)特性 63 分配器 64 キャリア変調器 65 キャリア増幅器 66 キャリア結合器 68 サイドバンド増幅器 69 サイドバンド結合器 70 キャリアフィードバック信号 71 サイドバンドフィードバック信号 72 同期信号 73a,73b,73c RNPのシステム精度基準
案の内側境界 74a カテゴリー1決心高度 74b カテゴリー2決心高度 74c カテゴリー3A決心高度 75a,75b,75c 所定空間 d1 第1送信アンテナの素子間隔 d2 第2送信アンテナの素子間隔 d3 第3送信アンテナの素子間隔 f0 搬送周波数 f0±Δf 搬送周波数と僅かに異なる搬送周波数 101 地上装置(基準局) 102 機上装置 103、112 GPS受信アンテナ 104、113 GPS受信機 105、114 計算機 106 距離補正データ 107、111 データ伝送装置 108 データ伝送送信アンテナ 109 データ伝送受信アンテナ 110 距離補正データ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滑走路中心線と直角方向の対称位置に、
    精密進入着陸コース上の所定空間の水平幅方向と平行な
    偏波面を有する第1送信アンテナペアを配置し、搬送周
    波数を、同位相の第1変調波と第2変調波で振幅変調し
    たキャリア信号と、第1変調波は逆位相に、第2変調波
    は同位相になるように平衡変調したサイドバンド信号と
    を同時に上方に放射することにより、前記精密進入着陸
    コース上の所定空間の水平幅に変調度差(DDM)パタ
    ーンを形成する第1コース発生手段と、前記所定空間の
    垂直幅の中心を含み、かつ前記精密進入着陸コースと直
    交する水平軸と垂直方向の対称位置に、前記垂直幅方向
    と平行な偏波面を有する第2送信アンテナペアを配置
    し、搬送周波数と僅かに異なる搬送周波数を同位相の第
    1変調波と第2変調波で振幅変調したキャリア信号と、
    第1変調波は逆位相に、第2変調波は同位相になるよう
    に平衡変調したサイドバンド信号とを同時に前記精密進
    入着陸コースと直交する方向から放射することにより、
    前記所定空間の垂直幅に変調度差(DDM)パターンを
    形成する第2コース発生手段と、前記所定空間の垂直幅
    の中心を含み、かつ前記精密進入着陸コースと直交する
    水平軸と水平方向の対称位置に、前記所定空間の奥行幅
    方向と平行な偏波面を有する第3送信アンテナペアを配
    置し、搬送周波数と僅かに異なる搬送周波数を同位相の
    第1変調波と第2変調波で振幅変調したキャリア信号
    と、第1変調波は逆位相に、第2変調波は同位相になる
    ように平衡変調したサイドバンド信号とを同時に前記精
    密進入着陸コースと直交する方向から放射することによ
    り、前記所定空間の奥行幅に変調度差(DDM)パター
    ンを形成する第3コース発生手段と、を備えたことを特
    徴とする、精密進入着陸コース上の所定空間設定装置。
  2. 【請求項2】 前記各コース発生手段は、それぞれ、送
    信機より出力されたキャリア信号を2分配し、送信アン
    テナペアに同相給電する分配合成器と、前記送信機から
    出力されたサイドバンド信号の振幅を所定のレベルに調
    整するサイドバンド減衰器と、該サイドバンド減衰器の
    出力を2分配し、送信アンテナペアに逆相給電する分配
    合成器と、送信アンテナペアの片側アンテナへの給電位
    相を調整する位相器と、を備えていることを特徴とする
    請求項1記載の所定空間設定装置。
  3. 【請求項3】 前記所定空間は、少なくとも前記精密進
    入着陸コース上の最低進入高度を含むように予め断続的
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載の所定
    空間設定装置。
  4. 【請求項4】 前記所定空間は、ICAO(国際民間航
    空機関)のAWOP(全天候運行パネル)で規定するR
    NP(航法性能要件)カテゴリー決心高度を含む空間の
    所定の位置に形成された内側境界窓と一致していること
    を特徴とする請求項1記載の所定空間設定装置。
  5. 【請求項5】 前記各コース発生手段の送信アンテナペ
    アから放射される電磁波の偏波面は互いに直交している
    ことを特徴とする請求項1記載の所定空間設定装置。
  6. 【請求項6】 滑走路中心線と直角方向の対称位置に、
    精密進入着陸コース上のカテゴリー決心高度を含む所定
    空間の水平幅方向と平行な偏波面を有する第1送信アン
    テナペアを配置し、搬送周波数を、同位相の第1変調波
    と第2変調波で振幅変調したキャリア信号と、第1変調
    波は逆位相に、第2変調波は同位相になるように平衡変
    調したサイドバンド信号とを同時に上方に放射すること
    により、前記精密進入着陸コース上の所定空間の水平幅
    に変調度差(DDM)パターンを形成する第1コース発
    生手段と、 前記決心高度を含み、かつ前記精密進入着陸コースと直
    交する水平軸と垂直方向の対称位置に、前記所定空間の
    垂直幅方向と平行な偏波面を有する第2送信アンテナペ
    アを配置し、搬送周波数と僅かに異なる搬送周波数を同
    位相の第1変調波と第2変調波で振幅変調したキャリア
    信号と、第1変調波は逆位相に、第2変調波は同位相に
    なるように平衡変調したサイドバンド信号とを同時に前
    記精密進入着陸コースと直交する方向から放射すること
    により、前記所定空間の垂直幅に変調度差(DDM)パ
    ターンを形成する第2コース発生手段と、 前記決心高度を含み、かつ前記精密進入着陸コースと直
    交する水平軸と水平方向の対称位置に、前記所定空間の
    奥行幅方向と平行な偏波面を有する第3送信アンテナペ
    アを配置し、搬送周波数と僅かに異なる搬送周波数を同
    位相の第1変調波と第2変調波で振幅変調したキャリア
    信号と、第1変調波は逆位相に、第2変調波は同位相に
    なるように平衡変調したサイドバンド信号とを同時に前
    記精密進入着陸コースと直交する方向から放射すること
    により、前記所定空間の奥行幅に変調度差(DDM)パ
    ターンを形成する第3コース発生手段と、 前記第1送信アンテナペアと偏波面を同じにする第1受
    信アンテナを有する第1受信機出力から、所定空間の水
    平幅通過を検出する第1検出手段と、 前記第2送信アンテナペアと偏波面を同じにする第2受
    信アンテナを有する第2受信機出力から、所定空間の垂
    直幅通過を検出する第2検出手段と、 前記第3送信アンテナペアと偏波面を同じにする第3受
    信アンテナを有する第3受信機出力から、所定空間の奥
    行幅通過を検出する第3検出手段と、 前記第1、第2、第3検出手段出力のAND出力から、
    所定空間内の通過を検出する検出手段と、を備えたこと
    を特徴とする航空機の所定空間通過検出装置。
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