JP2950023B2 - パターン認識辞書生成装置およびパターン認識装置 - Google Patents

パターン認識辞書生成装置およびパターン認識装置

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JP2950023B2
JP2950023B2 JP4165204A JP16520492A JP2950023B2 JP 2950023 B2 JP2950023 B2 JP 2950023B2 JP 4165204 A JP4165204 A JP 4165204A JP 16520492 A JP16520492 A JP 16520492A JP 2950023 B2 JP2950023 B2 JP 2950023B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターン認識辞書生成
装置とパターン認識装置に関し、特徴点の移動ベクトル
の系列を抽出して照合を行うパターン認識辞書生成装置
とパターン認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像パターンに関するパターン認
識法には、「電子情報通信ハンドブック、第1分冊、
p.1117、第5部門、1.6 文字イメージの認
識」に示されるようにパターン整合法と呼ばれる代表方
法がある。この方法では、入力された画像の各点におい
て、その点の画像の特徴を表す特徴量を抽出し、画像の
固定された一定間隔の点でサンプリングして、一列に並
べ特徴ベクトルとして表す。または、画像パターンを固
定した升目に区切り、各升目での特徴量の平均値等をも
とめ、それを一列に並べて特徴ベクトルとして表す。
【0003】辞書の生成のためには、対応するカテゴリ
の特徴ベクトルを用いる。また、認識の際には、対応す
るカテゴリの特徴ベクトルを求め、それを元に辞書を生
成する。認識の際には、入力されたパターンから、辞書
生成時と同様の方法により特徴ベクトルを計算し、対応
するカテゴリの辞書特徴ベクトルと、入力されたパター
ンから得た特徴ベクトルとの類似度を計算する。最も大
きな類似度を与えた特徴ベクトルをもつカテゴリを認識
結果とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像パターンを認識す
る場合、入力されたパターンは標準的なパターンが幾何
的な変形をしたものとなっており、局所的な特徴は存在
するものの、その局所特徴の位置は元の位置からずれて
いる。図8に示す辞書に保持されるパターンでは、図形
の頂点は、サンプル点802と重なって、特徴抽出され
ている。しかし、認識対象となるパターンが図9に示す
ような場合、図8のカテゴリと同一カテゴリであるにも
関わらず、その図形の頂点は点906にあり、定間隔で
サンプルされた点901や点902ではその頂点の特徴
をサンプルすることはできない。そのため図9で示され
たパターンは正しく認識できないことがある。これは、
一定間隔でサンプルされた特徴はパターン内の絶対座標
でその特徴が表現されているために、パターンの幾何変
形にともなって起こる特徴の位置ズレに影響されずに認
識を実行することができない。
【0005】しかし、図8での標準パターンの点806
の形状である屈曲の形状および点805のT字の形状
は、図9に示す入力パターンにおいても点906および
点905において検出できる。さらに、図9での点90
6からの点905の相対位置は、図8での点806から
点805への相対位置とほぼ同じとなっている。本発明
の目的は、パターンの特徴をパターン内での絶対位置と
その点での特徴量で表現するのではなく、特徴的な点間
の相対位置とその点での特徴量で表現して、パターンの
幾何的な変形を吸収できないという従来のパターン認識
法の欠点を除去せしめ、入力されたパターン幾何変形が
大きい場合にも追従でき正しい認識を可能にするための
パターン認識辞書生成装置およびパターン認識装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明のパターン認
識辞書生成装置は、画像パターンから特徴量を求めて、
認識のための辞書を生成する装置において、画像の各点
での特徴量を計算して特徴マップを生成する手段と、そ
の特徴マップを記憶する手段と、特徴マップの中での評
価量の最大値をもつ点を選択する手段と、先に選択され
た点からの移動ベクトルを求める移動ベクトル生成手段
と、選択された点と、特徴マップ内での選択点の周辺の
点群の特徴量の評価量を抑制し、それら以外の1部の点
の評価量を強調して、次に選択されるべき点の位置を制
御する強調抑制制御手段と、生成され移動ベクトルの系
列と移動ベクトルでの移動先の点の特徴量の系列を記憶
する手段を備えることを特徴とする。
【0007】第2の発明のパターン認識辞書生成装置
は、第1の発明において、強調抑制制御手段が、抑制ま
たは強調された点の特徴量の評価量を、その後の時間経
過に従って、抑制または強調される前の値に回復するこ
とを制御する機能を更に有することを特徴とする。
【0008】第3の発明のパターン認識辞書生成装置
は、第2の発明において、ベクトル生成部において生成
される移動ベクトルの系列が巡回していることを検出し
て、巡回している移動ベクトル系列とそれに付随する特
徴量を出力する巡回検出手段を更に有することを特徴と
する。
【0009】第4の発明のパターン認識装置は、第1ま
たは第2または第3の発明のパターン認識辞書生成装置
によって生成された辞書を用いてパターン認識を行う装
置において、起点となるパターン内の点から、辞書から
読み出され移動ベクトル分を移動した点の一定範囲内で
辞書から読み出された特徴量に最も近い点を検出する手
段と、選択された点と辞書との特徴量の差を累積して、
入力されたパターンが照合中の辞書のカテゴリと整合が
取れるかを判定する手段とを有することを特徴とする。
【0010】第5の発明のパターン認識装置は、第1ま
たは第2または第3の発明のパターン認識辞書生成装置
によって生成された辞書を用いてパターン認識を行う装
置において、辞書を生成したときの移動ベクトルの系列
と特徴量の系列を求める手段と、生成された移動ベクト
ル特徴量の系列と、辞書として記憶されたあるカテゴリ
の移動ベクトルと特徴量の系列を順次照合して、その差
の累積が一定値以下ならば、入力パターンがそのカテゴ
リと整合がとれたと判定する手段とを有することを特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明では、画像パターンから各画素や画像パ
ターンのグリッド毎に特徴量を求め、その特徴量から特
徴マップを生成するとともに、その特徴量の各点での評
価値を求める。画像パターン内での位置(x,y)で、
特徴量の種類をkとした場合に、各特徴各点での特徴量
をf(x,y,k)とする。さらに、その特徴量から求
めた評価値をg(x,y,kl)とする。ここでklは
特徴の種類の集合を指し、全特徴の集合Kの部分集合と
なる。
【0012】例えば特徴の評価値はklの分散で表現で
きるが、これは本発明において本質的な問題ではない。
分散出評価値を表す場合には、
【0013】
【数1】
【0014】となる。ただし、ここでf’(x,y,k
l)は特徴量f(x,y,k)の集合klの中での平均
値を表し、nはklに属するkの要素数を示す。
【0015】Kが複数の部分集合klをもつと考えた場
合にも容易に拡張が可能であるが、説明の簡単化のため
に、特徴評価値を各パターン中の点毎に求めた全ての特
徴kから定めた場合について説明する。よって以降では
特徴k(1以下K以下)に対する特徴量をK個の要素を
もつベクトルとして扱い、f(x,y)とし、点(x,
y)での特徴集合の評価値をg(x,y)とする。
【0016】評価値の大きいものほど、特徴的な点であ
るとして、順にパターン中から選択する。それらの選択
された点間のパターン中での移動ベクトルを、点間の相
対位置として表現する。これは、2次元以上のパターン
を特徴的な要素から順に選択することにより、1次元の
系列パターンに変換している。
【0017】第1の発明では、直前に選択された特徴点
の近隣の評価値g(x,y)を抑制することにより、近
くに存在する特徴点を1つより多く選択しないようにし
ている。また、抑制された場所より少し広い範囲で、特
徴の評価値g(x,y)を強調することにより、次に選
択される特徴点が、余り遠くに選択されることなく、近
くにある特徴点を結んだ形で選択される。強調を行わな
い場合も、この方法の1つの例であり、この場合には次
に選択される特徴点の位置を制約しない。
【0018】この抑制と強調は、図6や図7に示すよう
な、その強調抑制の程度を表したフィルタ関数として実
現される。フィルタ関数をh(x,y)とし、直前ステ
ップtでの特徴の評価値をg’(x,y,t)とし、そ
の時刻で選択された特徴点を(x(t),y(t))と
すると、t+1時刻での評価値は g’(x,y,t+1)=g’(x,y,t)・h(x−x(t),y−y(t )) (式2) で計算される。
【0019】さらに、g’(x,y,t+1)から最大
値を選択し、その最大値をもつ点(x(t+1),y
(t+1))を次の特徴点とし、時刻tでの特徴点と時
刻t+1での特徴点間の移動ベクトル(x(t+1)−
x(t),y(t+1)−y(t))と、(x(t+
1),y(t+1))での特徴ベクトルf(x(t+
1),y(t+1))を認識用の辞書の1部として出力
する。
【0020】以上の特徴点位置の選択、移動ベクトルお
よび特徴点での特徴ベクトルの出力を一定回数繰り返す
ことにより、対象パターンの認識辞書を生成する。
【0021】第2の発明では、第1の発明のパターン認
識辞書生成装置での初期の特徴ベクトルf(x,y)お
よぴその評価値g(x,y)を求める部分は同様で、特
徴点(x(t),y(t))を選択する方法も同じであ
るが、評価値g’を修正するときに強調抑制だけを用い
るのではなく、(式1)で求めた初期評価値gを用いて
回復項を付加することを特徴とする。つまり(式2)を g’(x,y,t+1)=a・g’(x,y,t)・h(x−x(t),y−y (t))+b・g(x,y) (式3) として用いる。ここで、a,bは回復を制御する係数を
表し、bは約(1/b)ステップでg’が初期値gに回
復することを示すパラメータであり、aは1に近い値で
(1−b)程度が良い。特徴点の選択と、移動ベクトル
及び選択された特徴点での特徴ベクトルの出力とを一定
回数繰り返し、対象パターンの認識辞書を生成する。
【0022】第3の発明では、第2の発明のパターン認
識辞書生成装置において生成された特徴ベクトルf’
(t)と移動ベクトル(dx(t),dy(t))の系
列から巡回を検出して、予め定められた回数を繰り返し
て特徴点を選択するのではなく、巡回が検出された時点
で特徴点の選択を終了する。
【0023】巡回の周期をcと仮定して、近似しきい値
をδとして、現在を第t’ステップとすると、全てのc
以下のhに対して |f’(t’−h)−f’(t’−c−h)|<δ (式4) が成り立つ場合に、周期cの巡回が検出されたものとし
て、辞書の生成処理を終了し、f’(t’)、(dx
(t’),dy(t’)),f’(t’−1),(dx
(t’−1),dy(t’−1))からf’(t’−c
+1),(dx(t’−c+1),dy(t’−c+
1))まで、計c個の特徴ベクトルと移動ベクトルの組
を認識辞書として出力する。一定回数の特徴点選択を行
った後にも、巡回が検出されなかった場合には、全ての
特徴点での特徴ベクトルと移動ベクトルを出力する。
【0024】以上の第1、2、3の発明では、第i番目
の代表パターンに対する辞書は、そのカテゴリ名Ciと
特徴ベクトルと移動ベクトルの組数niと第1番目から
第ni番目までの特徴ベクトルf’(Ci、j)と移動
ベクトル(dx(Ci、j),dy(Ci、j))であ
る。ただし、jは特徴点の番号で1以上ni以下であ
る。また、特徴ベクトルはK個の要素をもつベクトルと
して扱う。
【0025】入力されたパターンと対象カテゴリCiと
の照合を行うことを第4、5の発明では目的とする。第
4の発明では、まず第1、2または3の発明のうちのい
づれかのパターン認識辞書生成装置で用いられた方法と
同じ方法により特徴抽出がなされ、入力パターンから特
徴マップf(x,y)が生成される。次に、認識辞書中
の第1番目の特徴ベクトルf’(Ci、l)を選択し、
それと最も類似した特徴ベクトルを、特徴マップから選
択する。それをf(xl,yl)とする。類似度は、特
徴ベクトル間のユークリッド間のユークッド距離や単純
類似度で定義される。ユークリッド距離を用いた場合に
は、距離dは
【0026】
【数2】
【0027】となり、単純類似度を用いる場合には、
【0028】
【数3】
【0029】となる。ただし、ここで(A,B)はベク
トルA,Bの内積を|A|はベクトルAのノルムを表
す。上記2つの類似度の例では、近いパターンほど小さ
い類似度を与え、いづれを用いても良い。つまり、認識
辞書中の第1番目の特徴ベクトルf’(Ci、l)を選
択し、特徴マップf(x,y)の中から最小の類似度を
与える点(xl,yl)を選択し、その類似度を累積類
似度Dとして記憶する。
【0030】次に、第2番目の移動ベクトル(dx(C
i、2),dy(Ci、2))を取り出し、(xl,y
l)に加えて、次の特徴点(x2’,y2’)=(xl
+dx(Ci、2)、yl+dy(Ci、2))を求め
る。さらに、第2番目の特徴ベクトルf’(Ci、2)
との類似特徴を(x2’,y2’)の周辺で探索する。
その最小の類似度を与える点を(x2,y2)とし、そ
の類似度を累積類似度Dに足し加える。第3番目、第4
番目と第ni番目まで、上記の最小類似度を与える特徴
点の探索を繰り返す。途中で累積類似度がしきい値を越
えた場合には、入力パターンは、対象のカテゴリに属さ
ないと判定し、第ni番目の特徴点までの累積類似度が
しきい値以下ならば、入力パターンは対象カテゴリに信
頼性1/Dで属すると判定する。また、第1番目の特徴
ベクトルf(Ci、l)と類似の特徴点が入力パターン
から得られた特徴マップから複数得られた場合には、そ
れらの全てに対して、上記の処理を行う。第5の発明で
は、第1または2または3の発明のパターン認識辞書生
成装置のいづれかで生成された認識辞書を用いてパター
ンの認識をおこなう。また、認識辞書を生成する際に用
いた特徴抽出法により特徴マップf(x,y)を計算
し、さらに特徴点の生成法により特徴ベクトルと移動ベ
クトルの系列を生成し、それをf(k)、(dx’
(k),dy’(k))とする。ここで、kはlからN
までの自然数で、Nは入力パターンから検出された特徴
点数とする。
【0031】つぎに、入力パターンから得られた特徴ベ
クトル、移動ベクトルと、辞書内のCiカテゴリの特徴
ベクトルと移動ベクトルとの照合法について説明する。
【0032】入力パターンでの第1番目の特徴ベクトル
f(l)と辞書中の特徴ベクトルf’(Ci、k)との
類似度dを求め、最小の類似度を与える第j番目の点を
得る。類似度は累積類似度Dに代入する。
【0033】次に、第2番目の入力特徴ベクトルf
(2)移動ベクトル(dx’(2),dy’(2))を
選択し、辞書中のf’(Ci、j+1)との類似度を
d、移動ベクトル(dx(Ci、j+1)、dy(C
i、j+1))との自乗誤差sとする。類似度dがしき
い値εより小さく、移動ベクトル誤差s画しきい値ηよ
り小さい場合には、類似度dを累積類似度Dに足し加え
る。
【0034】移動ベクトル誤差sがしきい値ηより大き
い場合には、j+1番目の移動ベクトルとj+2番目の
移動ベクトルを加えたものを新たな移動ベクトルとし
て、(dx’(2),dy’(2))との誤差sを計算
し、辞書中の第j+2番目の特徴ベクトルf’(Ci、
j+2)と入力特徴ベクトルf(2)との類似度dを求
める。類似度d、移動ベクトル誤差sをしきい値ε、η
とそれぞれ比較し、しきい値よりも小さいならば、累積
類似度Dに類似度dを足し加え、類似特徴ベクトル検出
数Eにlを加える。もし、この条件が満足されないなら
ば、j+1,j+2、j+3と順に移動ベクトルを足し
加えた移動ベクトルと、その先の点での特徴ベクトルで
類似度dと移動ベクトル誤差sを計算し、それぞれがし
きい値ε、η以下であるか否かを判定する。J個の移動
ベクトルを足した後にも、類似度と移動ベクトル誤差の
いづれかがしきい値よりも大きい場合には、入力パター
ンの第2番目の特徴ベクトルは対象のカテゴリCiには
属さないと判定する。
【0035】以上の手続を入力パターンの第3番目から
第N番目の特徴ベクトルと移動ベクトルに対して行い、
その類似度をDに累積する。すべてのN個の特徴ベクト
ルに対して以上の処理を行った後に、累積類似度DをN
でを割った平均類似度D’と類似特徴ベクトル検出数E
をNで割った類似特徴ベクトル検出率E’を求める。
【0036】平均類似度とD’類似特徴ベクトル検出率
E’をそれぞれのしきい値と比較し、平均類似度D’が
しきい値Rよりも小さく、類似特徴ベクトル検出率E’
がしきい値Tよりも大きい場合には、入力パターンはカ
テゴリCiに属すると判定する。
【0037】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明のパターン認識
辞書生成装置とパターン認識装置の説明をする。図1
は、第1の発明のパターン認識辞書生成装置の構成を示
す。パターン入力部101から入力されたパターンは、
移動ベクトル特徴点生成部110でN個の移動ベクトル
とN個の特徴点での特徴ベクトルが生成され、移動ベク
トル特徴点記憶部106に記憶される。
【0038】移動ベクトル特徴点生成部110の内部を
説明する。パターン入力部101から入力されたパター
ンは、特徴マップ生成部において特徴抽出される。入力
パターンをm×m画素の画像パターンI(x,y)とす
る。x,yとともに1以上m以下の自然数である。特徴
マップ生成部102の働きをガボール特徴を抽出する場
合を例に説明する。ガボール特徴は、ガウスフィルタと
2次元の正弦波を畳み込んだフィルタであるガボールフ
ィルタを画像に畳み込むことによって抽出でき、方向と
スケールに依存した特徴を画像の各点毎に抽出する。ガ
ボールフィルタは、 G(x,y,u,p)=exp(iu(cos(p),sin(p))・(x, y))exp(−u2 |(x,y)|2 /2v2 )/q ( 式7) ここではiは虚数単位であり、qは正規化係数である。
vはガウスフィルタの分散を表す係数であり、ここでは
πに設定したが、この値は本質的なものではない。ま
た、uは2次元正弦波の周波数を表すパラメータであ
り、pは2次元正弦波が伝播する方向を示すパラメータ
である。実施例では、uを2種類の16π/mと32π
/mとするが、これは本質的な問題ではなく、抽出した
い特徴のスケールに合わせて設定すれば良い。また、単
一スケールや3以上複数のスケールを用いてもよく、そ
の際には特徴マップでの各点のもつ特徴ベクトルの次元
数が変化する。また、この実施例では方向pを8方向で
表し、0からπ/8ごとに8種類の方向取るものとす
る。これの同様に本質的な問題ではなく、任意に方向を
定めて特徴を抽出できる。以上に示したガボールフィル
タを以下の式によって入力画像に畳み込み特徴抽出を行
う。
【0039】
【数4】
【0040】この実施例では、2種類のスケールと8種
類の方向との特徴を用いているので、各点(x’,
y’)での特徴ベクトルの次元数は16となる。さらに
f(x’,y’,u,p)のu,pに関する分散を(式
1)にしたがって求め、点(x’,y’)の評価値g
(x,y)とする。ここでは、(式1)のnは16であ
り、特徴の種類を表すkは(u,p)で表される16種
類のスケールと方向の組である。k1は1種類でここで
は無視する。
【0041】特徴マップ生成部102で生成された特徴
ベクトルf(x’,y’,u,p)と評価値g(x’,
y’)は特徴マップ記憶部103に転送され、そのコピ
ーg’(x’,y’、0)が記憶される。さらに、g’
(x,y,0)は特徴点選択部104に転送され、その
最大値をもつ点(x(1),y(1))が選択される。
その点の座標(x(t),y(t))(t=1)と特徴
ベクトルf(x(t),y(t),u,p)(t=1)
は移動ベクトル105に転送される。
【0042】また、選択された特徴点(x(t),y
(t))は強調抑制制御部107に転送される。
【0043】強制抑制制御部107では、受け取った特
徴点(x(t),y(t))を中心として(式2)にし
たがって強調抑制フィルタを施す。ここでは、強調抑制
フィルタとして、以下の式で定義される図6のようなフ
ィルタを用いたが、これは本質的な問題ではなく、どの
ような形状のフィルタでも良い。 h(x,y)=(1−a+a・exp(A|(x,y)|2 ))(1−b・ex p(B|(x,y)|2 )) (式9) ここでは、a=0.7、b=1,A=m/2,B=m/
8とした。
【0044】フィルタリング結果のg’(x,y,t+
1)からも、上述特徴点選択、強調抑制を行い順次、特
徴ベクトルf(x(t),y(t),u,p)と特徴点
座標(x(t),y(t))を移動ベクトル生成部10
5に転送する。
【0045】移動ベクトル生成部105では、引き続く
2つ特徴点座標(x(t),y(t))と(x(t−
1),y(t−1))から移動ベクトル(dx(t),
dy(t))を以下の式で求める。 (dx(t),dy(t))=(x(t),y(t))−(x(t−1),y( t−1)) (式10) 生成された移動ベクトル(dx(t),dy(t))と
その先の特徴点での特徴ベクトルf(x(t),y
(t),u,p)が移動ベクトル特徴点記憶部106に
転送され、順次蓄積され認識辞書として記憶される。最
終的に入力されたパターンのカテゴリ名Ciと記憶され
た移動ベクトル数及び特徴点数niも記憶される。
【0046】次に図2を用いて第2のパターン認識辞書
生成装置の実施例を説明する。パターン入力部101か
ら入力されたパターンは、移動ベクトル特徴点生成部2
10でN個の移動ベクトルとN個の特徴点での特徴ベク
トルが生成され、移動ベクトル特徴点記憶部106に記
憶される。
【0047】移動ベクトル特徴点生成部210の内部を
説明する。パターン入力部101から入力されたパター
ンは、(式8)にしたがって特徴マップ生成部102に
おいて特徴抽出される。さらにf(x’,y’,u,
p)のu,pに関する分散を(式1)にしたがって求
め、点(x’,y’)の評価値g(x,y)とする。
【0048】特徴マップ生成部102で生成された特徴
ベクトルf(x’,y’,u,p)と評価値g(x’,
y’)は特徴マップ記憶部103に転送され、そのコピ
ーg’(x’,y’、0)が記憶される。
【0049】さらに、g’(x,y,0)は特徴点選択
部104に転送され、その最大値をもつ点(x(l),
y(l))が選択される。その点の座標(x(t),y
(t))(t=1)と特徴ベクトルf(x(t),y
(t),u,p)(t=1)は移動ベクトル生成部10
5に転送される。
【0050】移動ベクトル特徴点生成部210におい
て、特徴マップ生成部102、特徴マップ記憶部10
3、特徴点選択部104、移動ベクトル生成部105
は、移動ベクトル特徴点生成部110と同じ動作をする
ものとする。
【0051】強調、抑制、回復制御部207では、(式
9)のフィルタh(x,y)を用いて強調抑制を行うと
ともに、入力パターンから求められた初期評価値g
(x,y)を用いて(式3)にしたがって次の特徴点選
択のための評価値g’(x,y,t+1)を求める。こ
こで、(式3)の係数a,bをそれぞれ0.9,0.1
とするが、この値に限ったものではない。
【0052】フィルタリング結果のg’(x,y,t+
1)からも、特徴点選択、強調抑制回復を行い、順次特
徴ベクトルf(x(t),y(t),u,p)と特徴点
座標(x(t),y(t))を移動ベクトル生成部10
5に転送する。
【0053】移動ベクトル生成部105では、引き続く
2つの特徴点座標(x(t),y(t))と(x(t−
1),y(t−1))から移動ベクトル(dx(t),
dy(t))を(式10)にしたがって求める。
【0054】生成された移動ベクトル(dx(t),d
y(t))とその先の特徴点での特徴ベクトルf(x
(t),y(t),u,p)が移動ベクトル特徴点記憶
部106に転送され、順次蓄積され認識辞書として記憶
する。最終的に入力されたパターンのカテゴリ名Ciと
記憶された移動ベクトル数及び特徴点数niも記憶す
る。
【0055】次に図3を用いて第3の発明のパターン認
識辞書生成装置の実施例を説明する。パターン入力部1
01から入力されたパターンは、移動ベクトル特徴点生
成部310で移動ベクトル特徴点での特徴ベクトルが生
成され、その系列から巡回部分を検出し、検出された巡
回部分のni個の移動ベクトルとni個の特徴ベクトル
を移動ベクトル特徴点記憶部106に記憶する。
【0056】移動ベクトル特徴点生成部310の内部を
説明する。パターン入力部101から入力されたパター
ンは、(式8)にしたがって特徴マップ生成部102に
おいて特徴抽出される。さらにf(x’,y’,u,
p)のu,pに関する分散を(式1)にしたがって求
め、点(x’,y’)の評価値g(x,y)とする。
【0057】特徴マップ生成部102で生成された特徴
ベクトルf(x’,y’,u,p)と評価値g(x’,
y’)は特徴マップ記憶部103に転送され、そのコピ
ーg’(x’,y’、0)が記憶される。
【0058】さらに、g(x,y,0)は特徴点選択部
104に転送され、その最大値をもつ点(x(1),y
(1))が選択される。その点の座標(x(t),y
(t))(t=1)と特徴ベクトルf(x(t),y
(t),u,p)(t=1)は移動ベクトル生成部10
5に転送される。
【0059】移動ベクトル特徴点生成部310におい
て、特徴マップ生成部102、特徴マップ記憶部10
3、特徴点選択部104、移動ベクトル生成部105
は、移動ベクトル特徴点生成部110と同じ動作をし、
強調抑制回復制御部207は移動ベクトル特徴点生成部
210のものと同じ動作をするものとする。
【0060】フィルタリング結果のg’(x,y,t=
1)からも、特徴点選択、強調抑制回復を行い、順次特
徴ベクトルf(x(t),y(t),u,p)と特徴点
座標(x(t),y(t))を移動ベクトル生成部10
5に転送する。
【0061】移動ベクトル生成部105では、引き続く
2つの特徴点座標(x(t),y(t))と(x(t−
1),y(t−1))から移動ベクトル(dx(t),
dy(t))を(式10)にしたがって求める。
【0062】生成された移動ベクトル(dx(t),d
y(t))とその先の特徴点での特徴ベクトルf(x
(t),y(t),u,p)が巡回検出部308に転送
され、系列の第t’番目の要素から降順に1番目に向か
って巡回の検定をおこなう。
【0063】まず、巡回の周期をcと仮定して、近似し
きい値をδとして、現在を第t’ステップとすると、全
てのc以下のhに対して(式4)が成り立つ場合に、周
期cの巡回が検出されたものとして、辞書の生成処理を
終了し、f’(t’)、(dx(t’),dy
(t’)),f’(t’−1),(dx(t’−1),
dy(t’−1))からf’(t’−c+1),(dx
(t’−c+1),dy(t’−c+1))まで、計c
個の特徴ベクトルと移動ベクトルの組を認識辞書として
出力する。一定回数の特徴点選択を行なった後にも、巡
回が検出されなかった場合には、全ての特徴点での特徴
ベクトルと移動ベクトルを出力する。出力された移動ベ
クトルと特徴ベクトルは移動ベクトル特徴点記憶部10
6に、パターンのカテゴリ名Ciと記憶された移動ベク
トル数及び特徴点数ni(=c)とともに記憶される。
【0064】次に図4を用いて第4の発明第1のパター
ン認識装置の実施例を説明する。第4の発明パターン認
識装置では、第1、2、3の発明のいづれかのパターン
認識辞書生成装置において生成された認識辞書を用いて
も認識可能であるが、ここでは第1の発明の認識辞書生
成装置によって生成された認識辞書を用いて説明する。
パターン認識辞書生成装置によって生成された移動ベク
トルと特徴ベクトルはそのパターンのカテゴリ名Ciと
特徴点数niとともに移動ベクトル特徴点記憶部106
に記憶されているものとする。認識対象となるパターン
は、パターン入力部101から入力され、図3の移動ベ
クトル特徴点生成部110と同様の特徴マップ生成部1
02によって特徴ベクトルに変換され、f(x,y,
u,p)が特徴マップ記憶部103に記憶される。
【0065】まず、カテゴリCiとの照合を行う。次特
徴点選択部421では、最初にカテゴリCiの第1番目
の特徴ベクトルf’(Ci,l,u,p)を移動ベクト
ル特徴点記憶部106から取り出し、特徴点照合部42
2に送る。さらに次特徴点選択部421は特徴マップ記
憶部103から座標(x,y)ごとに特徴ベクトルf
(x,y,u,p)を取り出し、特徴点照合部422へ
転送する。
【0066】特徴照合部422では、受け取った辞書特
徴ベクトルf’と入力特徴ベクトルfとの類似度d
(x,y)を(式6)に従って求める。得られた類似度
d(x,y)は整合度判定部423に転送され、最小類
似度Dと比較して、もしd(x,y)が最小類似度Dよ
り小さければ、最小類似度Dをd(x,y)とし、その
座標(x,y)を記憶する。信号は整合度判定部から整
合制御部422に伝えられる。整合制御部422では、
次特徴点選択部421に対して(x,y)を順次カウン
トアップした信号を送り、特徴マップ記憶部103から
座標(x,y)の特徴ベクトルfを読みだし、特徴点照
合部422へ転送させる。特徴点照合部422で得られ
た類似度d(x,y)は順次整合度判定部423に転送
され、上記の最小類似度計算が行われる。全座標の特徴
ベクトルが評価された後に、整合度判定部423の最小
類似度Dはt=1としてD(t)として記憶され、最小
類似度を与える座標を(x(t),y(t))として記
憶する。
【0067】(x(t),y(t))は整合制御部42
4に転送され、整合制御424は移動ベクトル特徴点記
憶部106から辞書特徴ベクトルf’(Ci、t+1,
u,p)と移動ベクトル(dx(Ci、t+1),dy
(Ci、t+1)が次特徴点選択部421へ転送され
る。また、整合制御部424は、座標値(x(t),y
(t))を次特徴点選択部421へ転送する。
【0068】次特徴点選択部421は (x’(t+1),y’(t+1))=(x(t),y(t))+(dx(Ci 、t+1),dy(Ci、t+1)) (式11) によって次の特徴点座標を予測し、その座標周辺の点の
特徴ベクトルを特徴マップ記憶部103から読みだし、
辞書特徴ベクトルf’とともに特徴点照合部422へ転
送する。
【0069】特徴点照合部422では、受け取った辞書
特徴f’(Ci、t+1,u,p)と入力パターンの特
徴ベクトルf(x,y,u,p)との類似度を計算す
る。ただし、ここで領域を便宜的に一辺(2r+1)の
正方形で表す。つまり x’(t+1)−r≦x≦x’(t+1)+r (式12) y’(t+1)−r≦y≦y’(t+1)+r とする。他の周辺領域設定法でも問題はない。
【0070】類似度は(式6)にしたがって求め整合度
判定部423に、その座標(x,y)とともに転送す
る。整合度判定部423では、前述t=1での最小類似
度判定と同じ手順により、最小類似度Dをもとめ、累積
類似度D(t+1)を求める。 D(t+1)=D(t)+D (式13) D(t+1とともに最小類似度を与える座標を(x(t
+1),y(t+1))整合制御部424に転送して記
憶する。
【0071】整合度判定部423では、D(t+1)と
しきい値を比較し、しきい値よりも小さい間は、または
tがniより小さい間は、tをt+1として、整合制御
部に信号を送り、次特徴点選択、累積類似度選択を繰り
返し行う。
【0072】t=niとなってときにD(t)がしきい
値よりも小さいならば、入力パターンはカテゴリCiに
属するとして、Ciを端子425から出力する。t<n
iでD(t+1)がしきい値よりも大きくなったなら
ば、処理を中断し、入力パターンがカテゴリCiに属さ
ないものとして、その信号を端子425から出力する。
【0073】以上の動作を移動ベクトル特徴点記憶部1
06にある全てのカテゴリに対して行い入力パターンが
属する可能性のあるカテゴリ名を全て出力する。
【0074】最後に図5を用いて第5の発明の実施例を
説明する。入力パターン部101から入力されたパター
ンは移動ベクトル特徴点生成部510で特徴ベクトルと
移動ベクトルの系列として変換される。その変換方法は
認識辞書が記憶される移動ベクトル特徴点記憶部106
を生成した際の、移動ベクトル特徴点生成部と同じもの
を用いる。ここでは、第1の発明のパターン認識辞書生
成装置においてもちいた移動ベクトル特徴点生成部11
0を用いて説明するが、他の場合の生成部210,31
0でも同様である。
【0075】移動ベクトル特徴点生成部510では、特
徴ベクトルf(t,u,p)と移動ベクトル(dx
(t),dy(t))を各n個生成したものとする。そ
こで、第Ciカテゴリの認識辞書である特徴ベクトル
f’(Ci、t,u,p)と移動ベクトル((dx’
(Ci、t),dy’(Ci、t))との照合をおこな
う。
【0076】まずt=1として、特徴ベクトルf(t,
u,p)と移動ベクトル(dx(t),dy(t))が
特徴点照合部522に転送される。特徴点照合部522
はj=1として、辞書特徴ベクトルf’(Ci、j,
u,p)と移動ベクトル(dx’Ci、j),dy’
(Ci、j))を移動ベクトル特徴点記憶部106から
読み込み、 (dx,dy)=(dx’(Ci、j ),dy’(Ci、j)) (式14 ) とする。入力特徴ベクトルfと辞書特徴ベクトルf’と
の類似度を(式6)にしたがって求める。また、入力移
動ベクトルと辞書移動ベクトル(dx,dy)との誤差
sを(式15)にしたがって求める。 s=|(dx(t),dy(t))−(dx,dy)| (式15 ) 特徴点照合部522は、類似度dと誤差sを整合判定部
523に転送する。整合判定部523は類似度dと誤差
sをそれぞれのしきい値εとηを比較し、両者がしきい
値より小さい場合には、D=D+dとして累積類似度の
計算を実行し、類似特徴検出数Lをカウントアップした
後に、tをt+1としてカウントアップして次の入力特
徴ベクトルを移動ベクトル特徴点生成部510から取り
出し類似辞書ベクトルを探索する。
【0077】特徴点照合部522得られた類似度dと誤
差sのいづれがしきい値より大きい場合には、j=j+
1とjをカウントアップした後に、整合制御部524へ
信号を送り第j番目の移動ベクトルと特徴ベクトルを移
動ベクトル特徴点記憶部106から読みだし特徴点照合
部522へ転送し、特徴点照合部で (dx,dy)=(dx,dy)+(dx’(Ci、j),dy’(Ci、j) (式16) なる計算を実行する。この移動ベクトルと読み出された
特徴ベクトルとをもちいて(式6)と(式15)にした
がって類似度dと誤差sを求める。これらは整合判定部
523に転送され第t番目の特徴点整合判定がなされ
る。これらがしきい値εとηとより小さい場合には次の
入力ベクトル整合へとすすむ。いつれかがしきい値より
も大きい場合には、上記の特徴点照合と整合判定を繰り
返す。
【0078】全特徴ベクトルとの照合がなされた後に、
しきい値以下の類似度が得られない場合には、その入力
特徴ベクトルf(t,u,p)は認識辞書中に存在しな
いとする。
【0079】tをlからnまで全ての特徴ベクトルと移
動ベクトルの照合を行った後に、整合判定部523で、
累積類似度Dをnで割った平均類似度D’と類似特徴ベ
クトル検出数Eをnで割った類似特徴ベクトル検出率
E’を求める。これらを予め定めたしきい値と比較して
D’がしきい値Rよりも小さくE’がしきい値Tよりも
大きければ、入力パターンはカテゴリCiに属すると判
定し、カテゴリ名Ciを端子425から出力する。
【0080】以上の動作を移動ベクトル特徴点記憶部1
06にある全てのカテゴリに対して行い入力パターンが
属する可能性のあるカテゴリを全て出力する。
【0081】本実施例では、入力移動ベクトルと照合さ
れる辞書移動ベクトルの合成ベクトルが存在しない場
合、単にその入力ベクトルを棄却しているが、複数の連
続する入力移動ベクトルの合成ベクトルと辞書移動ベク
トルの合成と照合することもでき、これは第5の発明か
ら容易に推察できる。また、第5の発明の整合判定部5
23の入力パターン系列と辞書パターン系列との照合で
は、「上坂、尾関著、文一総合出版、パターン認識と学
習のアルゴリズム、p.91」に示されるようなDPマ
ッチング法を用いても実施できる。
【0082】
【発明の効果】本発明では、2次元以上パターンから特
徴の評価値に従って特徴ベクトルの1次元の系列に変換
することができる。評価値は、特徴の分散や特徴量の大
きさなどによって定められる。大きな評価値をもつ点が
選択されることは、パターン認識に有効な点を選択して
いることになる。従来2次元パターンの等間隔のグリッ
ド上から、サンプリングとして特徴点を選択する場合、
認識に有効な点が必ずしも選択されるとは限らない。そ
れ故、認識に有効な点が選択できるように十分に細かい
グリッドを設定し、十分な数の特徴点を選ばねばならな
い。本発明のパターン認識辞書生成装置では、認識に有
効と評価された特徴点が順次選択されて辞書となるた
め、無駄な特徴点の選択がなく、少量の辞書記憶容量で
効果的な認識を実現できる。
【0083】また、本発明のパターン認識辞書生成装置
で生成される認識辞書は、選択された特徴点間の関係が
相対位置で実現されているため、パターンの回転や平行
移動、また手書き漢字などに多く発生する部首毎の位置
の変化や、部首形状の歪には影響されずに認識を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のパターン認識辞書生成装置の構成
を示した図である。
【図2】第2の発明のパターン認識辞書生成装置の構成
を示した図である。
【図3】第3の発明のパターン認識辞書生成装置の構成
を示した図である。
【図4】第4の発明のパターン認識装置の構成を示した
図である。
【図5】第5の発明のパターン認識装置の構成を示した
図である。
【図6】評価値から特徴点を選択するときに評価値の抑
制強調を制御するためのフィルタの例。
【図7】評価値から特徴点を選択するときに評価値の抑
制強調を制御するためのフィルタの例。
【図8】標準パターンの特徴点間の関係を示す図。
【図9】標準パターンの特徴点間の関係を示す図。
【符号の説明】
101 パターン入力部 102 特徴マップ生成部 103 特徴マップ記憶部 104 特徴点選択部 105 移動ベクトル生成部 106 移動ベクトル特徴点記憶部 107 強調抑制制御部 110、210、310、510 移動ベクトル特徴点
生成部 207 強調抑制回復制御部 308 巡回検出部 421 次特徴点選択部 422、522 特徴点照合部 423、523 整合度判定部 424、524 整合制御部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像パターンから特徴量を求めて、認識
    のための辞書を生成する装置において、画像の各点での
    特徴量を計算して特徴マップを生成する手段と、 その特徴マップを記憶する手段と、特徴マップの中での
    評価量の最大値をもつ点を選択する手段と、 先に選択された点からの移動ベクトルを求める移動ベク
    トル生成手段と、選択された点と特徴マップ内での選択
    点の周辺の点群の特徴量の評価量を抑制し、それら以外
    の1部の点の評価量を強調して、次に選択されるべき点
    の位置を制御する強調抑制制御手段と、 生成された移動ベクトルの系列と移動ベクトルでの移動
    先の点の特徴量の系列を記憶する手段とを備えることを
    特徴とするパターン認識辞書生成装置。
  2. 【請求項2】 前記強調抑制制御手段が、抑制または強
    調された点の特徴量の評価量を、その後の時間経過に従
    って、抑制または強調される前の値に回復することを制
    御する機能を更に有することを特徴とする請求項1記載
    のパターン認識辞書生成装置。
  3. 【請求項3】 前記の移動ベクトル生成手段において生
    成される移動ベクトルの系列が巡回していることを検出
    して、巡回している移動ベクトル系列とそれに付随する
    特徴量を出力する巡回検出手段を更に有することを特徴
    とする請求項2記載のパターン認識辞書生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のうちいずれか一つの請
    求項に記載のパターン認識辞書生成装置によって生成さ
    れた辞書を用いてパターン認識を行う装置において、起
    点となるパターン内の点から、辞書から読み出された移
    動ベクトル分を移動した点の一定範囲内で辞書から読み
    出された特徴量に最も近い点を検出する手段と、選択さ
    れた点と辞書との特徴量の差を累積して、入力されたパ
    ターンが照合中辞書のカテゴリと整合がとれるかを判定
    する手段とを有することを特徴とするパターン認識装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のうちいずれか一つの請
    求項に記載のパターン認識辞書生成装置によって生成さ
    れた辞書を用いてパターン認識を行う装置において、辞
    書を生成したときの移動ベクトルの系列と特徴量の系列
    を求める手段と、生成された移動ベクトルと特徴量の系
    列と、辞書として記憶されたあるカテゴリの移動ベクト
    ルと特徴量の系列を順次照合して、その差の累積が一定
    値以下ならば、入力パターンがそのカテゴリと整合がと
    れたと判定する手段と有することを特徴とするパターン
    認識装置。
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