JP2948577B2 - 同軸ケーブル用コネクタ - Google Patents

同軸ケーブル用コネクタ

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JP2948577B2
JP2948577B2 JP10169830A JP16983098A JP2948577B2 JP 2948577 B2 JP2948577 B2 JP 2948577B2 JP 10169830 A JP10169830 A JP 10169830A JP 16983098 A JP16983098 A JP 16983098A JP 2948577 B2 JP2948577 B2 JP 2948577B2
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義勝 中島
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Nakajima Tsushinki Kogyo Co Ltd
Kodensha Co Ltd
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Nakajima Tsushinki Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の端部から挿
入した同軸ケーブルの外部被覆除去端部を収容するコネ
クタ本体と、前記コネクタ本体の同軸ケーブルを挿入す
る側とは反対側の他方の端部にねじ連結する終端部材で
あって、前記コネクタ本体に挿入した同軸ケーブルの中
心導体に掛合する端子ピンを固定した終端部材と、挿入
した同軸ケーブルの端部を前記コネクタ本体内にクラン
プするクランプ手段と、外部被覆を除去して露出した前
記同軸ケーブルの外部導体の内部の絶縁物除去空間に嵌
合してこの外部導体を補強する補強スリーブとを具える
同軸ケーブル用コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこのような同軸ケーブル用コネク
タは種々のコネクタが高周波電送路の接続に使用されて
いる。例えば、特開昭62-271381 号に記載のようなコネ
クタがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような高
周波伝送路において、 1.電力の漏洩、浮遊電波の飛び込み 2.取扱上の問題に起因する回路破壊(ショート状態によ
る過電流の発生) 3.インピーダンスの変化による機能低下 等がある。
【0004】本発明の発明者は、このような問題点がコ
ネクタに存在することを見出した。即ち、特開昭62-271
381 号に記載のような従来のコネクタは、ほとんどすべ
て、図1に示すように、コネクタ内部に同軸ケーブルの
外部被覆を残した部分をも引き込み、この外部被覆の弾
性を利用して防水効果を得るようにしているが、この構
成が電力の漏洩、浮遊電波の飛び込みの原因となってい
ることを見出した。即ち、コネクタ内部に引き込んだ外
部被覆を残した部分における外部被覆の内側の外部導体
を流れる電流は外部導体からコネクタの金属部分を伝わ
って、外部被覆の外側に流れる、即ち外部被覆の内側と
外側に電流が流れることになる。
【0005】同軸ケーブルの外部導体からコネクタを伝
わって外部被覆の外側まで流れる電流は、外部被覆の内
側から半径方向外方に浮き上がって外部被覆の外側に漏
れていることを意味し、この電流の浮き上り現象を生ぜ
しめるコネクタ自体がアンテナ的作用をして浮遊電波の
飛び込みの原因になっていると本発明の発明者は認識し
た。
【0006】このような浮遊電波の飛び込みは、この同
軸ケーブルを例えば、双方向のデジタル制御信号をも伝
送するケーブルTVに使用している場合、深刻な問題を
引き起こす。
【0007】更に、従来のコネクタの場合、特開昭62-2
71381 号に示されているように、また図1に示すよう
に、従来のコネクタはすべてコネクタの終端部材が露出
したプラグピンを有している。例えば、通常60VのA
C電源での運用回線において、機器の回線への着脱、回
線の点検、障害復旧を、停波を最小限にするために60
VのAC電源を通電したまま行うことがよくあり、この
場合、プラグピンが露出している従来のコネクタでは、
プラグピンが筐体や、メッセンジャワイヤ等の金属部分
に接触してショート状態を生じ、過電流が流れ、例え
ば、電源及び通過アンプに障害を与える危険性がある。
【0008】更に、コネクタ内に外部被覆を除去して露
出した管状の外部導体がクランプされる際にこの外部導
体の変形を防止するため、外部導体の内部の絶縁物除去
空間内に補強スリーブを嵌合しているが、外部導体の内
面から絶縁物を完全に除去することはできず、絶縁物は
外部導体内面に付着しているため、管状の外部導体と補
強スリーブとの間に異物が介在する。このことは、伝送
経路においてインピーダンス変化を生ずることを意味す
るものであると本発明の発明者は認識した。
【0009】従って、本発明の目的は、高周波伝送路に
おける問題点を回避する同軸ケーブル用コネクタを得る
にある。より具体的には、 1.電力の漏洩、浮遊電波の飛び込み 2.取扱上の問題に起因する回路破壊(ショート状態によ
る過電流の発生) 3.インピーダンスの変化による機能低下 の問題を回避する同軸ケーブル用コネクタを得るにあ
る。
【0010】上述の問題点1.) 2.) を回避するという目
的を達成するため、本発明同軸ケーブル用コネクタは、
外部被覆を除去して露出する外部導体部分のみをコネク
タ本体内に挿入し、前記補強スリーブは、前記補強スリ
ーブの周面に尖端を有する小さい突起を分布させて設
け、前記補強スリーブの外部導体内に挿入する側の端部
にゴムブッシュを設けたスリーブにより構成し、前記終
端部材の前記端子ピンをジャック型端子ピンとし、この
終端部材にはこのジャック型端子ピンを包囲するフード
を設け、更に、機器側との接続のための露出した標準プ
ラグ型端子ピンを有しかつ前記終端部材のジャック型端
子ピンに嵌合するピン部分の周りを包囲して前記終端部
材のフードに嵌合する他のフードを設けた接続アダプタ
を前記終端部材とは別個に設け、この接続アダプタを前
記機器側に予め取り付けておくようにしたことを特徴と
する。
【0011】この構成によれば、コネクタ本体内には外
部導体部分のみが挿入されておりコネクタ本体内には同
軸ケーブルの外部被覆は存在せず、同軸ケーブルの電力
の外部導体からの浮き上がり現象は生ずることがない。
また従来のコネクタのようにプラグピンが露出していな
いので、プラグピンが筐体や、メッセンジャワイヤ等の
金属部分に接触してショート状態を生じ、過電流が流
れ、例えば、電源及び通過アンプに障害を与える心配は
ない。
【0012】更に、本発明によれば、外部導体内に挿入
する補強スリーブの周面の突起が外部導体の内面に残存
する絶縁物に貫入して確実に外部導体の内面に接触する
とともに、補強スリーブの外部導体内に挿入する側の端
部に設けたゴムブッシュにより、同軸ケーブルの外部導
体内側の気密性及び水密性を高める。
【0013】更に、本発明の好適な実施例においては、
上述の問題点1.) の回避を一層確実にするため、前記コ
ネクタ本体の前記終端部材側とは反対側の基端部に、前
記同軸ケーブルの外部導体に沿って軸線方向に延びる延
長部分を設け、この延長部分に密着リングを連結可能に
し、この密着リングを、前記延長部分の周囲に掛合する
胴部と、同軸ケーブルの外部導体が通過する開口を生ず
るよう前記胴部の端部から半径方向内方に突出する環状
フランジ部とにより構成し、密着リング内にワイヤメッ
シュリングを配置する。このワイヤメッシュリングは、
密着リング内で押し潰されて半径方向内方に変形するこ
とにより同軸ケーブルの外部導体に確実に接触すること
になり、同軸ケーブルの外部導体とコネクタ本体との一
体性を維持し、同軸ケーブルの外部導体からの電力の浮
き上がり現象を確実に回避する。
【0014】更に、前記コネクタ本体の前記延長部分の
周囲に雄ねじを形成し、前記密着リングの胴部の内面に
雌ねじを形成し、両者をねじ連結可能にするとよく、ま
たワイヤメッシュリングの他に前記密着リング内に気密
性及び水密性を維持するためのOリングを配置すると好
適である。更に好適には、前記ワイヤメッシュリングと
Oリングとの間に摺動リングを介在させと、ワイヤメッ
シュ及びOリングの歪みのない半径方向の変形を可能に
する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な
実施の形態について説明する。
【0016】図2の(a)は本発明による同軸ケーブル
用コネクタ1の一部断面とする分解側面図を示す。本発
明同軸ケーブル用コネクタ1は、図2の(a)に示すよ
うにコネクタ本体2を有し、このコネクタ本体2の一方
の端部に同軸ケーブル3の外部被覆4を除去した外部導
体5の露出端部のみを挿入する。従来の同軸ケーブル用
コネクタ例えば、特開平5−159837号に記載の同
軸ケーブル用コネクタに記載されているように、同軸ケ
ーブルの外部被覆除去端部と一緒に外部被覆部分の一部
をもコネクタ本体内に引き込み、コネクタ本体のケーブ
ル挿入側の端部に連結する緊締部材によりこの部分を締
め付けてクランプするとともにシールを行うか、又は特
開昭62−271381号に記載のように同軸ケーブル
の外部被覆除去端部と一緒に除去していない外部被覆の
一部をもコネクタ本体内に引き込み、同軸ケーブルの挿
入側端部とは反対側に終端部材をねじ連結することによ
り挿入した同軸ケーブルの端部をクランプする。しか
し、本発明によればコネクタ本体2に挿入する同軸ケー
ブル3は、従来のようにコネクタ本体2内には外部被覆
4は引き込むことはせず、外部被覆4を除去して露出し
た外部導体5のみを引き込む。
【0017】コネクタ本体2の外部でムキ出しになって
いる外部導体5の周囲には、必要に応じて、図示はしな
いが収縮チューブや、自己融着テープを巻き付けること
により機械的な脆弱化を防止する。
【0018】コネクタ本体2内に挿入される部分の外部
導体5の内部は、例えば、発泡スチロール製の絶縁物6
を除去しておき、中心導体(芯線)7を露出させる。こ
の外部導体5の内部空間には、図2の(b)に示すよう
な補強スリーブ8を嵌合しておく。この補強スリーブ8
の端部にはゴム製のブッシュ9を設け、このブッシュ9
の中心には中心導体7が通過する中心孔10を設ける。
このゴム製ブッシュ9により、コネクタとケーブル間の
気密を保ち、結露の発生を防止し、これにより、直流抵
抗の安定化が得られ、電圧反射比の安定化が得られる。
【0019】補強スリーブ8の周面には尖端を有する多
数の小さい突起11を分布させて設ける。これらの尖端
を有する突起11が外部導体5の内面に確実に接触す
る。図2の(a)にはこの補強スリーブ8の一部のみが
見えている。これらの突起11が外部導体5の内面に残
存する絶縁物に貫入して確実に外部導体5の内面に接触
することができ、インピーダンス変化を回避することが
できる。
【0020】コネクタ本体2の内部には、ケーブル挿入
側端部から見て第1、第2及び第3のそれぞれ傾斜内面
を有するタッチリング12,13,14を設け、第1の
タッチリング12とコネクタ本体2との間にはOリング
15を、第1のタッチリング12と第2のタッチリング
13との間には絶縁性の弾性ガスケット16を、第2の
タッチリング13と第3のタッチリング14との間には
金属製のワイヤメッシュリング即ち、導電性Oリングの
周囲に密着させて銅細線を編組したワイヤメッシュリン
グ17を介在させる。このワイヤメッシュリング17は
互いに接触する部材間に優れた気密・防水性及び導電性
を示す。
【0021】第1、第2及び第3のタッチリング12,
13,14の内側に2個のケーブルグリップリング18
を配置する。更に、第3タッチリング14にはバックア
ップリング19を固定する。このバックアップリング1
9が、コネクタ本体2のケーブル挿入側とは反対側の端
部にねじ連結する終端部材20に設けたバックアップリ
ング21に押圧されることによって、第3、第2及び第
1のタッチリング14,13,12がコネクタ本体2の
ケーブル挿入側の端部に向かって押圧され、このことに
よりタッチリングの傾斜面及び中間の弾性ガスケット1
6による半径方向内方への押圧力を受けてケーブルグリ
ップリング18が収縮し、このケーブルグリップリング
18内に挿入される同軸ケーブルの外部導体5をクラン
プする。
【0022】終端部材20の内部にはバックアップリン
グ21と絶縁体22とによって中心導体(芯線)グリッ
プスリーブ23を支持する。従って本発明によれば、コ
ネクタ本体2内に設けたタッチリング12,13,14
が同軸ケーブルの外部導体のクランプ手段をなし、終端
部材20によってこのクランプ手段を機能させる。
【0023】従来の同軸ケーブルの終端部材における中
心導体グリップスリーブの中心導体をグリップする側と
は反対側は、図1に示すように、プラグ型端子ピンとし
て終端部材の端面から突出させる。これに対し、本発明
によれば、この中心導体グリップスリーブ23の中心導
体をグリップする側とは反対側はジャック型端子ピン2
3Aとして構成する。このグリップスリーブ23のジャ
ック型端子ピン23Aは終端部材20に一体に設けたフ
ード24によりカバーし、終端部材から露出することが
ないようにする。終端部材20をコネクタ本体2にねじ
連結するとき、コネクタ本体にクランプされた同軸ケー
ブル3の中心導体7が中心導体グリップスリーブ23内
に嵌合する。更に、終端部材20の周囲にOリング2
5,26を設ける。
【0024】本発明によれば、終端部材20の他に更
に、図2及び図3に示すように、機器側27との接続の
ための露出した標準プラグ型端子ピン28を有しかつ終
端部材20のジャック型端子ピン23Aに嵌合するピン
部分29の周りを包囲して終端部材20のフード24内
に圧嵌することができる他のフード30を設けた接続ア
ダプタ31を終端部材20とは別個に設け、この接続ア
ダプタ31は機器側27に予め取り付けておく。
【0025】本発明によれば、図2に示すように、接続
アダプタ31を機器側27に予め取り付けておく。外部
被覆4を除去しかつ内部絶縁物6を除去して補強スリー
ブ8を嵌合させた外部導体5のみをコネクタ本体2内に
挿入し、終端部材20をコネクタ本体2に締め込むこと
によって外部導体5をクランプするとともに、中心導体
(芯線)7と終端部材20のグリップスリーブ23とを
接続して同軸ケーブルをコネクタ本体2に終端させる。
この後、終端部材20のフード24と接続アダプタ31
のフード30を互いに圧嵌させることによって、機器側
に接続された標準プラグ型ピン28と、グリップスリー
ブ23と、同軸ケーブルの中心導体(芯線)7との接続
を完了する。
【0026】図4に本発明の他の好適な実施例を示す。
コネクタ本体2から露出している同軸ケーブル4の外部
導体5がコネクタ本体2から曲がった場合、コネクタ本
体2と外部導体5との間に隙間が生じ、この隙間から水
やほこりが侵入したり、外部導体5とコネクタ1との一
体性が損なわれて電力の浮き上がり現象が発生する恐れ
があるが、この他の実施例はこの問題を確実に回避す
る。
【0027】図4の実施例では、コネクタ本体2の終端
部材20側とは反対側の基端部に、同軸ケーブル4の外
部導体5に沿って軸線方向に延びる延長部分2Aを設
け、この延長部分2Aに密着リング32を連結可能にす
る。この部分以外は図2及び図3に示す実施の形態と同
一である。密着リング32は、延長部分2Aの周囲に掛
合する胴部32Aと、同軸ケーブル4の外部導体5が通
過する開口を生ずるよう胴部32Aの端部から半径方向
内方に突出する環状フランジ部32Bとにより構成し、
密着リング32内にワイヤメッシュリング33を配置す
る。
【0028】図4の実施例の場合、コネクタ本体2の延
長部分2Aの周囲に雄ねじ2Tを形成し、密着リング3
2の胴部の内面に雌ねじ32Tを形成し、両者をねじ連
結可能にする。気密及び防水性を向上させるため、ワイ
ヤメッシュリング33の他に密着リング32内にOリン
グ34を配置する。ワイヤメッシュ33及びOリング3
4の歪みのない半径方向の変形を可能にするため、ワイ
ヤメッシュリング33とOリング34との間に摺動リン
グ35を介在させる。
【0029】密着リング32とコネクタ本体2の延長部
分2Aとの間の連結は、図4の実施例のように必ずしも
ねじ連結でなくともよいが、密着リング32をコネクタ
本体2の延長部分2Aに連結するとき、延長部分2Aの
端面がワイヤメッシュ33に押圧力を加えて半径方向内
方に膨張変形させるものとする。図4の実施例ではワイ
ヤメッシュ33は環状フランジ32B側に配置したが、
Oリング34と位置を交代した状態にしてもよい。また
図2及び図3の実施の形態ではOリング15をコネクタ
本体2の内部に配置したが、図4の実施例ではOリング
15を延長部分2Aの周囲に配置する。
【0030】このような密着リング32を連結すること
により、コネクタ本体2から露出している同軸ケーブル
4の外部導体5がコネクタ本体2から曲がった場合で
も、延長部分2Aの端面と環状フランジ32Bとの間で
圧縮されて半径方向内方に膨張したワイヤメッシュリン
グ33が同軸ケーブル4の外部導体5との接触を常に維
持し、コネクタ本体2と外部導体5との間に隙間が生ず
ることがなく、水やほこりの侵入を防止するとともに、
外部導体5とコネクタ1との一体性を維持し、電力の浮
き上がり現象を確実に回避する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、コネクタ本体内には従
来のように同軸ケーブルの外部導体の一部は引き込ま
ず、外部被覆を除去した外部導体部分のみを引き込んで
コネクタ本体に終端させるため、同軸ケーブルの外部導
体表面から電力がコネクタを伝わって半径方向外方に浮
き上がって漏れるコネクタ自体のアンテナ効果がなくな
り、浮遊電波の飛び込みを防止することができる。従っ
て、双方向のデジタル制御信号をも伝送するケーブルT
Vにおける深刻な問題を確実に回避することができると
いう効果が得られる。
【0032】また、本発明によれば、同軸ケーブルを終
端させたコネクタは、従来のようにコネクタの端面から
突出する端子ピンがなく、終端部材のフードでカバーさ
れているため、端子ピンが筐体や、メッセンジャワイヤ
等の金属部分に接触してショート状態を生じ、過電流が
流れ、例えば、電源及び通過アンプに障害を与えるとい
う危険性がなくなる。
【0033】更に、本発明の補強スリーブの周面に尖端
を有する小さい突起を分布させて設け、補強スリーブの
外部導体内に挿入する側の端部にゴム製ブッシュを設け
た実施例によれば、絶縁物が外部導体内面に付着してい
ても、補強スリーブの突起の尖端が確実に外部導体内面
に接触することができるため、伝送経路においてインピ
ーダンス変化を生ずることがなくなるという効果が得ら
れるとともに、補強スリーブの端部に設けたゴム製ブッ
シュにより同軸ケーブルのコネクタ内部とコネクタ外部
の残りの大部分との間の気密が保ち、従って、直流抵抗
及び電圧反射比を変化をもたらす同軸ケーブル内部の結
露を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の同軸ケーブル用コネクタの線図的斜視図
である。
【図2】(a)は、本発明による好適な実施の形態の同
軸ケーブル用コネクタを分解した状態の一部断面とする
側面図、(b)は本発明コネクタに使用する補強スリー
ブの一部断面とする側面図、(c)は補強スリーブの端
面図である。
【図3】本発明による同軸ケーブル用コネクタの一部分
解した斜視図である。
【図4】本発明による他の好適な実施例の同軸ケーブル
用コネクタを分解した状態の一部断面とする側面図であ
る。
【符号の説明】
1 同軸ケーブル用コネクタ 2 コネクタ本体 3 同軸ケーブル 4 外部被覆 5 外部導体 6 絶縁物 7 中心導体(芯線) 8 補強スリーブ 9 ブッシュ 11 突起 12,13,14 タッチリング 15 Oリング 16 弾性ガスケット 17 ワイヤメッシュリング 18 ケーブルグリップリング 19 バックアップリング 20 終端部材 21 バックアップリング 22 絶縁体 23 中心導体(芯線)グリップスリーブ 23A ジャック型端子ピン 24 フード 25,26 リング 27 機器側 28 標準プラグ型端子ピン 29 ピン部分 30 フード 31 接続アダプタ 32 密着リング 33 ワイヤメッシュリング 34 Oリング 35 摺動リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−106960(JP,A) 実開 平6−15287(JP,U) 実開 平1−66770(JP,U) 実開 平3−101882(JP,U) 実開 平5−159837(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 17/00 - 17/12 H01R 31/06 H01R 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部から挿入した同軸ケーブルの
    外部被覆除去端部を収容するコネクタ本体と、前記コネ
    クタ本体の同軸ケーブルを挿入する側とは反対側の他方
    の端部にねじ連結する終端部材であって、前記コネクタ
    本体に挿入した同軸ケーブルの中心導体に掛合する端子
    ピンを固定した終端部材と、挿入した同軸ケーブルの端
    部を前記コネクタ本体内にクランプするクランプ手段
    と、外部被覆を除去して露出した前記同軸ケーブルの外
    部導体の内部の絶縁物除去空間に嵌合してこの外部導体
    を補強する補強スリーブとを具える同軸ケーブル用コネ
    クタにおいて、外部被覆を除去して露出する外部導体部
    分のみをコネクタ本体内に挿入し、前記補強スリーブ
    は、前記補強スリーブの周面に尖端を有する小さい突起
    を分布させて設け、前記補強スリーブの外部導体内に挿
    入する側の端部にゴムブッシュを設けたスリーブにより
    構成し、前記終端部材の前記端子ピンをジャック型端子
    ピンとし、この終端部材にはこのジャック型端子ピンを
    包囲するフードを設け、更に、機器側との接続のための
    露出した標準プラグ型端子ピンを有しかつ前記終端部材
    のジャック型端子ピンに嵌合するピン部分の周りを包囲
    して前記終端部材のフードに嵌合する他のフードを設け
    た接続アダプタを前記終端部材とは別個に設け、この接
    続アダプタを前記機器側に予め取り付けておくようにし
    たことを特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記コネクタ本体の前記終端部材側とは
    反対側の基端部に、前記同軸ケーブルの外部導体に沿っ
    て軸線方向に延びる延長部分を設け、この延長部分に密
    着リングを連結可能にし、この密着リングを、前記延長
    部分の周囲に掛合する胴部と、同軸ケーブルの外部導体
    が通過する開口を生ずるよう前記胴部の端部から半径方
    向内方に突出する環状フランジ部とにより構成し、密着
    リング内にワイヤメッシュリングを配置した請求項1記
    載の同軸ケーブル用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記コネクタ本体の前記延長部分の周囲
    に雄ねじを形成し、前記密着リングの胴部の内面に雌ね
    じを形成し、両者をねじ連結可能にした請求項2記載の
    同軸ケーブル用コネクタ。
  4. 【請求項4】 ワイヤメッシュリングの他に前記密着リ
    ング内にOリングを配置した請求項2又は3記載の同軸
    ケーブル用コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤメッシュリングとOリングと
    の間に摺動リングを介在させた請求項4記載の同軸ケー
    ブル用コネクタ。
JP10169830A 1997-06-17 1998-06-17 同軸ケーブル用コネクタ Expired - Lifetime JP2948577B2 (ja)

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