JP2948383B2 - 高速回転用ロータ - Google Patents

高速回転用ロータ

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JP2948383B2
JP2948383B2 JP30526091A JP30526091A JP2948383B2 JP 2948383 B2 JP2948383 B2 JP 2948383B2 JP 30526091 A JP30526091 A JP 30526091A JP 30526091 A JP30526091 A JP 30526091A JP 2948383 B2 JP2948383 B2 JP 2948383B2
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rotor
speed
thrust bearing
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卓爾 藤川
俊行 飯井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン、ガスタ
ービン、軸流コンプレッサ等の高速回転用ロータ、特に
軸受スパンの外側のオーバハング部分にスラスト軸受カ
ラーを有する高速回転用ロータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蒸気タービンにおいて、容量が
小さい場合には翼の高さを低くする必要がある。しか
し、翼の高さを低くすると、回転部と静止部との隙間
の、翼高さに対する割合が大きくなるので、翼を通って
仕事をする蒸気量に比べて、上記隙間を漏洩する蒸気量
が多くなり、効率が低下する。
【0003】これを防止するために、翼の高さを高くし
ようとすると、翼の平均直径を下げる必要が生じる。し
かし、翼の平均直径を下げると、同じ回転数では翼の周
速が下るため、1段の翼で効率良く消化出来る熱落差が
小さくなる。
【0004】これを防止するためには、回転数を上げて
翼の周速が下らないようにする必要がある。このため
に、高速回転が採用される。図3は、このような高速回
転される従来の高速タービンロータの一例を示す。
【0005】このロータ1は定格速度100,000r
pmのタービンロータであり、その前後端にそれぞれ前
部軸受ジャーナル2及び後部軸受ジャーナル3を有する
と共に、これら軸受ジャーナル2,3間に第1段翼4、
第2段翼5、第3段翼6、第4段翼7及び第5段翼8を
有し、かつ前部軸受ジャーナル2側に設けたオーバハン
グ部分9にはスラスト軸受カラー10を有し、このスラ
スト軸受カラー10より外側に軸端部分11が延びてい
る。なお、12はカップリングを示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービン等のロー
タに高速回転を採用すると、しかし、定格速度までにロ
ータの危険速度が数多く出て来る。特に、図3に示した
ように、ロータ1の軸受スパンの外側のオーバハング部
分9にスラスト軸受カラー10を有する場合、この部分
の危険速度が定格速度より低くなる。すなわち、オーバ
ハング部分9にスラスト軸受を設けると、スラストパッ
ドの部分の軸径を細くする必要があるので、この部分の
剛性が低下し、危険速度が下がる。
【0007】そして、ロータの軸受スパン間がフレキシ
ブルな場合に、上記のようにオーバハング部分の危険速
度が定格速度より低くなることが重なると、定格速度に
おける振動特性が複雑となり、バランシングが難しくな
る。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、オーバハング部分の危険
速度を上昇でき、これにより定格速度におけるロータの
振動特性を単純化し、バランシングが容易な高速回転用
ロータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、軸受スパンの外側のオーバハング部分
にスラスト軸受カラーを有する高速回転用ロータにおい
て、上記スラスト軸受カラーより外側に軸部分がない構
造にすると共に、上記オーバハング部分の軸部分を中空
にしたものである。
【0010】
【作用】上記の手段によれば、ロータはスラスト軸受カ
ラーの部分で終っており、このスラスト軸受カラーより
外側に延びる軸部分がないので、この部分の重量が軽減
され、オーバハング部分の危険速度が上がる。また、オ
ーバハング部分の軸部分を中空にすることにより、この
部分の重量/断面曲げ剛性比が低下し、オーバハング部
分の危険速度が上がる。なお、これらによって、スラス
ト軸受の機能は何ら損なわれることはない。
【0011】
【実施例】以下図1,図2を参照して本発明の一実施例
について詳細に説明する。図1は本実施例に係る高速回
転用ロータを示す図、図2は図1のA部を拡大して断面
で示す図である。なお、これらの図において、図3に示
したものと同一の部分には同一の符号を付して、重複す
る説明は省略する。
【0012】本実施例によれば、図1,図2に示すよう
に、高速回転用ロータ1はそのオーバハング部分9がス
ラスト軸受カラー10で終って、このスラスト軸受カラ
ー10より外側に軸部分がない構造となっている。換言
すれば、図3に示した従来のロータにおける軸端部分1
1を切断してなくした構造としている。そして、オーバ
ハング部分9の軸部分にスラスト軸受カラー10の端面
中央から延びる中心孔13を穿設して、このオーバハン
グ部分9の軸部分を中空にしている。
【0013】以上述べた構成によれば、高速回転用ロー
タ1はスラスト軸受カラー10の部分で終わっており、
このスラスト軸受カラー10より外側に延びる軸部分が
ないので、この部分の重量が軽減され、オーバハング部
分9の危険速度が上がる。また、このオーバハング部分
9の軸部分は中空とされているので、この部分の重量/
断面曲げ剛性比が低下し、オーバハング部分9の危険速
度が上がる。そして、これらによって、スラスト軸受の
機能を何ら損なわれることはない。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、軸
受スパンの外側のオーバハング部分にスラスト軸受カラ
ーを有する高速回転用ロータにおいて、上記スラスト軸
受カラーより外側に軸部分がない構造にするとともに、
上記オーバハング部分の軸部分を中空にすることによ
り、オーバハング部分の危険速度が上昇し、定格速度に
おけるロータの振動特性が単純化するので、バランシン
グが容易になる。一方、スラスト軸受の機能は何ら損な
われることはない。したがって、これらにより、高速回
転用ロータの信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高速回転用ロータを示
す図である。
【図2】図1のA部を拡大して断面で示す図である。
【図3】従来の高速回転用ロータを示す図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 前部軸受ジャーナル 3 後部軸受ジャーナル 4 第1段翼 5 第2段翼 6 第3段翼 7 第4段翼 8 第5段翼 9 オーバハング部分 10 スラスト軸受カラー 12 カップリング 13 中心孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−63696(JP,A) 特開 平1−170790(JP,A) 特開 昭49−104008(JP,A) 特開 昭57−99205(JP,A) 実開 昭61−86502(JP,U) 実開 昭58−56102(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01D 5/06 F04D 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受スパンの外側のオーバハング部分にス
    ラスト軸受カラーを有する高速回転用ロータにおいて、
    上記スラスト軸受カラーより外側に軸部分がない構造に
    すると共に、上記オーバハング部分の軸部分を中空にし
    たことを特徴とする高速回転用ロータ。
JP30526091A 1991-10-24 1991-10-24 高速回転用ロータ Expired - Fee Related JP2948383B2 (ja)

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JP5010499B2 (ja) 2008-02-28 2012-08-29 三菱重工業株式会社 ガスタービン及びガスタービンの保守点検方法
CN104949823A (zh) * 2015-05-19 2015-09-30 北京华清燃气轮机与煤气化联合循环工程技术有限公司 一种改善转子动力学特性的方法

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