JP2946751B2 - 反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置 - Google Patents

反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置

Info

Publication number
JP2946751B2
JP2946751B2 JP33949490A JP33949490A JP2946751B2 JP 2946751 B2 JP2946751 B2 JP 2946751B2 JP 33949490 A JP33949490 A JP 33949490A JP 33949490 A JP33949490 A JP 33949490A JP 2946751 B2 JP2946751 B2 JP 2946751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melter
synthetic resin
thermoplastic synthetic
inert gas
preheating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33949490A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04200772A (ja
Inventor
良一 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsushita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Industrial Co Ltd
Priority to JP33949490A priority Critical patent/JP2946751B2/ja
Publication of JPH04200772A publication Critical patent/JPH04200772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2946751B2 publication Critical patent/JP2946751B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空気中の湿気により反応硬化する反応型熱
可塑性合成樹脂、例えばポリウレタンを基本にした接着
材を熱溶融するための反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解
溶融装置(以下、単に溶融装置と称す。)に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来の溶融装置としては、予熱溶融器、高温溶融器で
構成され、予熱溶融器の上方から不活性ガスを供給し
て、不活性ガス雰囲気で反応型熱可塑性合成樹脂を溶融
するものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の溶融装置では、固形状反応型熱可塑性
合成樹脂の取替容器の開口部を下方に向けて予熱溶融器
内に収納し、予熱溶融器の上方から不活性ガスを供給す
るため、少量の不活性ガスで溶融器内にある樹脂の接空
気部の間をむらなく充満することは困難であり、また特
に取替容器を交換するのに、蓋体を開放したままのとき
に高温溶融器内の熱溶融した熱可塑性合成樹脂の表面が
侵入してきた空気の湿気にろい反応硬化するという問題
点がある。更に、熱可塑性合成樹脂が溶融器内の壁面に
付着したり、全ての管路を閉塞したり又は硬化して流動
化が悪くなるので、いたずらに硬化膜を溶かすために高
温化して熱可塑性合成樹脂に混合された他要素を気化蒸
発させて、使用目的に達さない不良品を製造してしまっ
たり、また例えばポンプの送液量を増しても、管路が閉
塞したままで熱溶融した熱可塑性合成樹脂を送ることが
できないという問題点がある。また、溶融器表面に直接
に断熱材を施しているため、溶融器を加熱した状態で、
蓋体を開閉すると熱損失が大きいので省エネルギーを達
成することができず、しかも不活性ガスを多量に供給し
て不経済であるという問題点があった。
そこで、本発明は、少量の不活性ガスの供給だけで溶
融器内にある樹脂の接空気部の間をむらなく充満でき、
しかも取替容器を交換する場合でも、熱溶融した熱可塑
性合成樹脂の表面が侵入してくる空気の湿気により反応
硬化することがなく、加えて熱損失の少ない溶融装置を
提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、上面及び下面を開放した
中空状の側壁内の途中に固形状反応型熱可塑性合成樹脂
の取替容器の開口端を係止する突部を設け、該突部より
上部を取替容器の収納空間及びその下部を一時貯溜空間
とし、収納空間の側壁に熱源を埋設してなる予熱溶融器
と;前記予熱溶融器の下面に密閉して取り付け、熱可塑
性合成樹脂を熱溶融する貯溜凹所を有し、熱源を埋設し
てなる高温溶融器と;前記予熱溶融器の上面を閉じて溶
融器内を密閉する蓋体と;前記蓋体に設け、閉じたとき
に取替容器に密着する加熱板と;外部への熱放散を防止
して溶融器内を適正な温度に保ち且つ火傷防止のため
に、溶融器表面との間に空間部を設けて施した外装断熱
部材と;不活性ガスを予熱溶融器の上方及び側壁より供
給する供給ラインと溶融器内の不活性ガスを排気する排
気ラインとで構成された不活性ガス封入手段と;溶融器
内を適正な温度に制御して、必要適正な温度に溶融した
熱可塑性合成樹脂を、自動制御可能なサーボモーターを
連結したギアポンプにより必要な一定量及び必要な圧力
にて、先端に塗工ノズルを有するヒートホースに送液で
き、サーボモーターにてギアポンプの自動停止及び自動
可変が可能な塗工手段とよりなるものである。
〔作用〕
以上の如く本発明の溶融装置によれば、予熱溶融器及
び高温溶融器の熱源を予熱するとともに加熱板を予熱し
た後、蓋体を開き、取替容器の開口端を突部に係止させ
ることにより予熱溶融器の収納空間に収容でき、蓋体を
閉じて加熱板を取替容器に密着させ、不活性ガス封入手
段における供給ラインより加熱した不活性ガスを予熱溶
融器の上方及び側壁より供給するとともに排気ラインに
より排気することにより、必要最小量を樹脂の接空気部
の間をむらなく充満させて溶融器内を不活性ガス雰囲気
に保つことができる。次に、予熱溶融器の熱源及び加熱
板の予熱により、取替容器の側面及び底面が加熱され、
内部の固形状熱可塑性合成樹脂の接触部分が熱溶融し
て、自重により塊状の熱可塑性合成樹脂が落下し、高温
溶融器の貯溜凹所において熱源によりこの塊状の熱可塑
性合成樹脂を芯まで徐々に熱溶融することができる。更
に、塗工手段のギアポンプを用いて、ヒートホースに送
り込んで塗工ノズルより熱溶融した熱可塑性合成樹脂を
吹き付けて接着剤として利用でき、制御可能なサーボモ
ーターにてギアポンプの自動停止及び自動可変を行うこ
とができる。そして、取替容器を交換する場合には蓋体
を開けると予熱溶融器の側壁から供給ラインより不活性
ガスを供給することにより、高温溶融器の貯溜凹所内に
貯留された熱溶融した熱可塑性合成樹脂の表面に吹き付
けることができるので、空気の持っている水分即ち保有
湿度によって反応硬化するのを防止することができる。
こうして、取替容器の交換が終了して蓋体を閉じると、
数秒間供給ラインから不活性ガスを供給するとともに、
排気ラインより排気することにより溶融器内を不活性ガ
ス雰囲気に保つことができ、数時間不活性ガス封入手段
による不活性ガスの供給を停止した後、数秒間供給ライ
ンより不活性ガスを供給するとともに排気ラインより微
量づつ排気を行う工程を一定周期で繰り返すことによ
り、常に溶融器内を不活性ガス雰囲気に保つことができ
る。
〔実施例〕
本発明の詳細を更に図示した実施例に基づき説明す
る。
第1図は本発明の反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶
融装置の代表的実施例の縦断面図であり、反応型熱可塑
性合成樹脂の熱溶解溶融装置Aは、予熱溶融器1、高温
溶融器2、蓋体3、不活性ガス封入手段4で構成されて
いる。更に、熱溶融された熱可塑性合成樹脂を輸送する
自動制御可能なサーボモーター24と連結されたギアポン
プ5、ヒートホース6の先端に連結された塗工ノズル
6′よりなる塗工手段7、不活性ガスの流量を調整する
流量制御手段8、外装断熱部材9を構成要素としてい
る。
予熱溶融器1は、上面及び下面を開放した中空状の側
壁1′内の途中に固形状反応型熱可塑性合成樹脂の取替
容器Bの開口端10を係止する突部11を設け、該突部11よ
り上部を取替容器Bの収納空間12及びその下部を一時貯
留空間13とし、収納空間12の側壁1′に熱源14を埋設し
てなるものである。図例のものは、第1図に示すように
円柱状の取替容器Bを収納するために、中空の円柱形状
とし、取替容器Bを収納空間12に収納すると側壁1′と
ほぼ密着するとともに底部10′が収納空間12よりやや突
出する位置にリング状の突部11を側壁1′内に周設し、
収納空間12から一部貯留空間13にまたがる凹部15を数箇
所に設け、接触面積を次第に小さくし、熱可塑性合成樹
脂を壁面により溶融できるように一時貯留空間13の途中
より絞った形状としたものである。更に、第2図に示す
ように1つの凹部15の高さKを他の凹部15′の高さmよ
り収納空間12の方に伸びるように長く設定し、凹部15の
上方に通孔16を穿設し、溶融した熱可塑性合成樹脂によ
る通孔16の目詰まりを防止するためである。尚、図例の
予熱溶融器1は、円柱状の取替容器Bに対応できるよう
に中空の円柱形状としているが、これに限定されるもの
ではなく、例えば四角柱状等の取替容器Bに対応できる
ように中空の四角柱形状等の予熱溶融器1を採用するこ
ともできる。また、凹部15の数も1個以上であれば適宜
設定することができ、更に突部11も取替容器Bの開口端
10を係止できるものであれば、さまざまな形状を用いる
ことができる。
高温溶融器2は、前記予熱溶融器1の下面にガスケッ
ト17を介して密閉して取り付け、熱可塑性合成樹脂を熱
溶融する貯留凹所18を有し、熱源19を埋設してなるもの
である。更に、図例のものは、第1図に示すように高温
溶融器2の側面にギアポンプ5を取り付け、貯留凹所18
とギアポンプ5の吸込口に連通する連通口20及びギアポ
ンプ5の吐出口より輸送される輸送口21を設けたもので
ある。尚、高温溶融器2の貯留凹所18には、伝熱面積を
大きくとれるようにフィン等を設けている。
上記の予熱溶融器1の熱源14及び高温溶融器2の熱源
19は、シーズヒーターを鋳造と同時に鋳込んだりもので
あったり、或いは穿設した取付孔にシーズヒーターを密
着させて挿入したものであったり、或いは取付孔に蒸気
や加熱オイル等の熱媒を循環させることにより加熱溶融
するものであってもよい。
塗工手段7は、サーボモーター24にトルクリミッター
22、電磁クラッチ23を設けてなる駆動装置26とギアポン
プ5を直結し、サーボモーター24に特殊な運転をするコ
ントローラーにて制御運転ができ、輸送口21の吐出側に
は、加熱ヒーターを内蔵し保温を施したフレキシブルな
ヒートホース6を連結し、該ヒートホース6の先端に加
熱空気の圧力で熱溶融した熱可塑性合成樹脂を吹き付け
る加熱ヒーターを内蔵した塗工ノズル6′を取り付けた
ものである。電磁弁25により、加熱空気異の吹き込み及
び停止をおこなっている。尚、サーボモーター14は、パ
ンチ孔を穿設した保護ケース24′により囲まれている。
蓋体3は、第4図に示すように蓋体蓋体27先端に設け
たガス決閉28に予熱溶融器1の上面に設けたパッキン28
aに当接させ、蓋体3の外装断熱材と予熱溶融器1の外
装断熱材の間にパッキン28bを介在させることにより、
2重シールにより溶融器1、2を密閉するようにしたも
のである。更に図例のものは、第4図に示すように内部
にシーズヒーター等の熱源29を埋設した加熱板30本体
に、途中に段部31を有する支持孔32、32を穿設し、支持
孔32の段部31と蓋体本体27の間にコイルバネ33を介在さ
せた状態で、ボルト34の先端を支持孔32より挿入して蓋
体本体27を貫通し、ナット35を螺合させることにより加
熱板30を取り付け、加えて螺軸36の先端に先端に尖った
形状又は図示しないが任意の形状の先端部37を設けると
ともに不活性ガス供給孔38を有する槍先状ノズル39を蓋
体本体27にナット40、40で取り付け、加熱板の略中央の
貫通孔41に挿通して先端部37を突出させたものである。
即ち、ナット40、40を回転させることにより、蓋体本体
27に対する加熱板30の距離を調整することにより取替容
器Bにたえず密着して加熱が可能であり、またナット4
0、40を回転させることにより槍先状ノズル39の先端部3
7の突出する長さを調整することにより取替容器Bの底
面10′を貫通させることができ、この貫通した孔より取
替容器Bの真空状態が解かれ、更に加熱した不活性ガス
を吹き込むことにより、取替容器B内を加圧して、熱可
塑性合成樹脂の塊を早く取り出すことができる。
不活性ガス封入手段4は、第1図のように導管42を配
管して、供給ライン43と排気ライン44を形成している。
供給ライン43は、途中に電磁弁の供給弁43′を取り付
け、槍先状ノズル39の螺軸36に導管42を配管して予熱溶
融器1の上方より供給可能とし、更に通孔16に導管42を
配管して側壁1′より供給可能とし、供給の元には流量
制御手段8を設けたものである。排気ライン44は、予熱
溶融器1における収納空間12の側壁1′より排気できる
ように導管42′を配管し、途中に逆止弁微調調整弁49、
電磁弁である排気弁49′を設けたものである。尚、図例
の供給ライン43の一方は槍先状ノズル39の先端部37が取
替容器Bの底面10′を貫通して、この槍先状ノズル39よ
り取替容器B内に不活性ガスを供給する構造としている
が、単に予熱溶融器1の上方より供給することも可能で
あり、また他方を予熱溶融器1の通孔16より不活性ガス
を供給しているが、予熱溶融器1の側壁1′適所より供
給することも可能であり、更に排気ライン44も予熱溶融
器1及び蓋体3の適所より排出することも可能である。
流量制御手段8は、第1図に示すように除湿器45、電
磁弁47、微圧調整弁48、加熱ヒーター46を順に配管する
とともに、バイパス用のバイパス弁50を配管したもので
ある。特に、加熱ヒーター46は、外装断熱部材9の空間
部に位置させている。
そして、外部への熱放散を防止して溶融器1、2内を
適正な温度に保ち且つ火傷防止のために、蓋体3、予熱
溶融器1、高温溶融器2を外装断熱保温材9で被ってい
る。特に、断熱効果を高めるために溶融器1、2内表面
との間に空間部51を設けて外装断熱部材9を施してい
る。
尚、溶融装置Aの制御は、系外に設けた電気制御操作
盤52により制御を行う。また、不活性ガス封入手段4で
供給する不活性ガスは、予熱及び脱湿された窒素ガス、
二酸化炭素ガス、除湿された適温の圧縮空気等を意味す
るのである。更に、溶融装置Aにおける予熱溶融器1、
高温溶融器2、ギアポンプ5、ヒートホース6等の接液
部にPTFE、PCTFE、FEP、PFA等の非粘着、耐熱、耐薬、
耐摩耗の加工材を焼き付けによりコーティングすること
により、従来頻繁に壁面にこびりついたり、管路を閉塞
する高粘度のホットメルトの付着を防止することができ
る。また、特に図示しないがギアポンプ5に流入するま
でにシート状或いはバケット状その他円筒状の濾過面積
の大きなフィルターを取り付けるのが、特に好ましい。
而して、溶融装置Aの蓋体3を開き、溶融器1、2の
熱源14、19及び加熱板30の熱源29を予熱した後、予熱溶
融器1の収納空間12内にポリウレタンを基本にした接着
材等の固形状反応型熱可塑性合成樹脂の取替容器Bの開
口端10を下方に向けて収容し、第1図において想像線で
示したように、取替容器Bの開口端10を突部11に係止さ
せて取替容器B底部の一部をやや突出させた状態で、予
熱溶融器1の側壁1′にほぼ密着させる。蓋体3を閉じ
て、取替容器Bの底面10′を槍先状ノズル39の先端部37
により貫通させるとともに、加熱板30のコイルバネ33の
弾力により、加熱板30を取替容器Bの底面10′に密着さ
せて当接し、溶融器1、2内を密閉状態に保つことがで
きる。そして、蓋体3を閉じるとともに取替容器Bを収
納した状態で、不活性ガス封入手段4における供給ライ
ン43の槍先状ノズル39及び通孔16より、加熱ヒーター46
で加熱された不活性ガスが供給されるとともに排気ライ
ン44により排気することにより溶融器1、2内を不活性
雰囲気にすることができる。更に、詳しく述べると、初
めは供給ライン43の槍先状ノズル39から不活性ガスを供
給するとともに、側壁1′の通孔16より取替容器Bと予
熱溶融器1の側壁1′の間より流入し、凹部15‥より高
温溶融器2の溶融した熱可塑性合成樹脂に向かって供給
し、ある程度高温溶融器2内の圧力が上昇すると、抵抗
の小さな方向、即ち側壁1′の通孔16から取替容器Bと
予熱溶融器1の側壁1′の間を通って上方に不活性ガス
が流れて全体が不活性雰囲気となる。次に、予熱溶融器
1の熱源14及び加熱板30の熱源29の予熱により、取替容
器Bの底面10′及び側面が加熱され、内部の固形状熱可
塑性合成樹脂の接触部分が熱溶融するとともに、槍先状
ノズル39からの不活性ガスの供給圧によって塊状の熱可
塑性合成樹脂が押し出されて落下し、高温溶融器2の貯
留凹所18において熱源19によりこの塊状の熱可塑性合成
樹脂を芯まで徐々に熱溶融することができ、且つ不活性
ガスの供給圧により内圧が高まるとセンサー(特に図示
せず)が作動して排気弁49′が開き、逆止弁付微調調整
弁49にて流量をコントロールしながら排気する。更に、
サーボモーター24によりギアポンプ5を回転させ、熱溶
融した熱可塑性合成樹脂をヒートホース6に送り込むと
ともに、電磁弁25を開いて加熱空気の圧力で塗工ノズル
6′より熱溶融した熱可塑性合成樹脂を吹き付けて接着
剤として利用でき、さまざまな用途に用いることができ
るのである。そして、このように運転を続けると、熱溶
融した熱可塑性合成樹脂が減少し、ある一定のレベルに
達するとレベルスイッチ(特に図示せず)が信号を発
し、この信号をもとに取替容器Bの交換のために蓋体3
を開けると、蓋体3に設けたセンサー(特に図示せず)
が作動して信号を発し、蓋体3を開けるとともに取替容
器Bを収納した状態で、この信号をもとに供給ライン43
の通孔16より不活性ガスを供給することにより、高温溶
融器2の貯留凹所18内に貯留された熱溶融した熱可塑性
合成樹脂の表面に吹き付けることができるので、取替容
器Bを交換する時にも空気の湿気が侵入して熱溶融した
熱可塑性合成樹脂の表面を反応硬化するのを防止するこ
とができる。こうして、取替容器Bの交換が終了して蓋
体3を閉じると、蓋体3に設けたセンサー(特に図示せ
ず)が作動して供給ライン43から不活性ガスを供給する
とともに、排気ライン44の逆止弁付微調調整弁49より排
気することにより溶融器1、2内を不活性ガス雰囲気に
保つことができ、一定時間(例えば約60分間)不活性ガ
ス封入手段4による不活性ガスの供給及び排気を停止し
た後、数秒間(例えば約10秒〜20秒)供給ライン43より
不活性ガスを供給するとともに排気ライン44より微量づ
つ排気を行う工程を一定周期で繰り返すことにより、常
に溶融器1、2内を不活性ガス雰囲気に保つことができ
る。また、例えば、輸送口21、ヒートホース6内の圧力
が上昇したり、サーボモーター24に異常電流や異常温度
が加わったり、何らかの状況でヒートホース6内や塗工
ノズル6′等が閉塞した時に、トルクリミッター22に負
荷がかかり、近接スイッチの信号を発して摩擦摺動にて
逃げる。次に、ランイが停止したり、塗工ノズル6′の
電磁弁25が閉じると、これらと連動された電磁クラッチ
23を切ってサーボモーター24が空運転を行う。
このような溶融装置Aによれば、不活性ガス封入手段
4における供給ライン43の槍先状ノズル39及び予熱溶融
器1の通孔16より不活性ガスを供給するため、少量の不
活性ガスで溶融器1、2内にある樹脂の接空気部の間を
むらなく充満することができる。また、供給ライン43の
通孔16より不活性ガスを供給することにより、高温溶融
器2の貯留凹所18内の熱溶融した熱可塑性合成樹脂の表
面に吹き付けることができるので、取替容器Bを交換す
る時にも空気の湿気によって熱溶融した熱可塑性合成樹
脂の表面を反応硬化させるのを防止することができる。
更に、運転中は、不活性ガス封入手段4の供給ライン43
により断続的に低圧の予熱された不活性ガスを供給する
とともに、排気ライン44により少量づつ排気を行って溶
融器1、2内のバランスを保つので、不活性ガスの大幅
な節約になる。即ち、急激な温度変化を最小にすること
により、安定した接着剤の温度管理により、酸化炭化を
防止し且つ劣化を防止し、接着剤としての効果を劣化さ
せない。特に、不活性ガスにて湿気硬化の防止と、一定
した熱管理により混合剤の気化やポリウレタンの炭化、
劣化を防止することができる。しかも、蓋体3と予熱溶
融器1は2重シールにより密閉状態を保持でき、不活性
ガスを用いて硬化防止を行い且つ急激な温度変化を防止
し、省資源、省エネルギー化したものである。また、予
熱溶融器1の熱源14及び加熱板30の熱源29の加熱によ
り、取替容器Bの底面10′及び側面が加熱され、内部の
固形状熱可塑性合成樹脂の接触部分が熱溶融するととも
に、槍先状ノズル39からの不活性ガスの供給圧によてブ
ロック状の熱可塑性合成樹脂が押し出されて落下するの
で、スムーズに熱溶融を行うことができる。更に、溶融
器1、2と外装断熱部材9の間に空間部51を設けている
ので断熱効果を高めることができる。
〔発明の効果〕
本発明は、上述のように構成されているので、次に記
載する効果を奏する。
請求項1の溶融機においては、不活性ガス封入手段に
おける供給ラインより予熱溶融器の上方及び側壁より不
活性ガスを供給するため、少量の不活性ガスで溶融器内
にある樹脂の接空気部の間をむらなく充満することがで
き、また供給ラインの側壁から不活性ガスを供給するこ
とにより、高温溶融器の貯留凹所内の熱溶融した熱可塑
性合成樹脂の表面に吹き付けることができるので、取替
容器を交換する時にも空気の湿気が侵入して熱溶融した
熱可塑性合成樹脂の表面を反応硬化させるのを防止する
ため、更に不活性ガス封入手段の供給ラインにより断続
的に低圧の不活性ガスを供給するとともに、排気ライン
により少量づつ排気を行って溶融器内のバランスを保つ
ので、不活性ガスの大幅な節約になる。即ち、急激な温
度変化を最小にすることにより、安定した接着剤の温度
管理により、酸化炭化を防止し且つ劣化を防止し、接着
剤としての硬化を劣化させない。特に、不活性ガスにて
湿気硬化の防止と、一定した熱管理により混合剤の気化
やポリウレタンの炭化、劣化を防止することができる。
また、溶融器と外装断熱部材の間に空間部を設けている
ので断熱効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の反応型熱可塑性合成樹脂の溶融装置の
代表的実施例の縦断面図、第2図は予熱溶融器の一部の
縦断面図、第3図は予熱溶融器の横断面図、第4図は蓋
体の一部の拡大断面図である。 A:反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置 B:取替容器 1:予熱溶融器、2:高温溶融器 3:蓋体、4:不活性ガス封入手段 5:ギアポンプ、6:ヒートホース 7:塗工手段、8:流量制御手段 9:外装断熱保温材、10:開口端 11:突部、12:収納空間 13:一時貯溜空間、14:熱源 15:凹部、16:通孔 17:ガスケット、18:貯溜凹所 19:熱源、20:連通口 21:輸送口、22:トルクリミッター 23:電磁クラッチ、24:サーボモーター 25:電磁弁、26:駆動装置 27:蓋体本体、28:ガスケット 29:熱源、30:加熱板 31:段部、32:支持孔 33:コイルバネ、34:ボルト 35:ナット、36:螺軸 37:先端部、38:不活性ガス供給孔 39:槍先状ノズル、40:ナット 41:貫通孔、42:導管 43:供給ライン、44:排気ライン 45:除湿器、46:加熱ヒーター 47:電磁弁、48:微圧調整弁 49:逆止弁付微調調整弁、50:バイパス弁 51:空間部、52:電気制御操作盤
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 11/10 B29B 13/02 B05B 7/16 - 7/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面及び下面を開放した中空状の側壁内の
    途中に固形状反応型熱可塑性合成樹脂の取替容器の開口
    端を係止する突部を設け、該突部より上部を取替容器の
    収納空間及びその下部を一時貯溜空間とし、収納空間の
    側壁に熱源を埋設してなる予熱溶融器と、 前記予熱溶融器の下面に密閉して取り付け、熱可塑性合
    成樹脂を熱溶融する貯溜凹所を有し、熱源を埋設してな
    る高温溶融器と、 前記予熱溶融器の上面を閉じて溶融器内を密閉する蓋体
    と、 前記蓋体に設け、閉じたときに取替容器に密着する加熱
    板と、 外部への熱放散を防止して溶融器内を適正な温度に保ち
    且つ火傷防止のために、溶融器表面との間に空間部を設
    けて施した外装断熱部材と、 不活性ガスを予熱溶融器の上方及び側壁より供給する供
    給ラインと溶融器内の不活性ガスを排気する排気ライン
    とで構成された不活性ガス封入手段と、 溶融器内を適正な温度に制御して、必要適正な温度に溶
    融した熱可塑性合成樹脂を、自動制御可能なサーボモー
    ターを連結したギアポンプにより必要な一定量及び必要
    な圧力にて、先端に塗工ノズルを有するヒートホースに
    送液でき、サーボモーターにてギアポンプの自動停止及
    び自動可変が可能な塗工手段と、 よりなる反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置。
JP33949490A 1990-11-30 1990-11-30 反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置 Expired - Fee Related JP2946751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33949490A JP2946751B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33949490A JP2946751B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04200772A JPH04200772A (ja) 1992-07-21
JP2946751B2 true JP2946751B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=18328000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33949490A Expired - Fee Related JP2946751B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2946751B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6371174B1 (en) * 2001-01-25 2002-04-16 Illinois Tool Works, Inc. Adhesive application system and method of use
JP6571641B2 (ja) * 2013-10-04 2019-09-04 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 流体を装填、溶融して流体供給装置から供給する方法および装置
CA2970792A1 (en) * 2015-05-12 2016-11-17 Moldman Systems Llc Hot melt material processor utilizing insulating non-stick upper section

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04200772A (ja) 1992-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4545504A (en) Hot melt adhesive delivery system
US4474311A (en) Thermoplastic melting and dispensing apparatus
CA1178803A (en) Apparatus for melting and dispensing thermoplastic material
US3792801A (en) Thermoplastic applicator with self-cleaning supply reservoir
US4334637A (en) Extrusion nozzle assembly
US20130112709A1 (en) Melting system
CN103974781A (zh) 熔炉
US5318198A (en) Hot melt adhesive container for use with heated platen dispensing equipment
JPS6211632A (ja) 封止体の密封体形成方法及び装置
EP0350296B1 (en) Method and combination for heating and dispensing hot melt materials
JP2946751B2 (ja) 反応型熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置
EP0354650B1 (en) Container of solid composition for use as a hot-melt
CA1296518C (en) Hopper-type hot melt dispenser
JPH0663489A (ja) 材料再循環付バルク溶融器
MY126222A (en) Combination for storing and applying heat softenable moisture curable materials
US5836722A (en) Spraying method and device for cooling a powdered coating product
EP0722785B1 (en) Adhesive curing abatement system
CN102215982A (zh) 自加热材料分配器
JP2983313B2 (ja) 熱可塑性合成樹脂の熱溶解溶融装置
US5143255A (en) Hot melt adhesive container for use with heated platen dispensing equipment
JPH1128408A (ja) ホットメルト材溶融装置
CA1282308C (en) Method of internal anticorrosive protection of pipelines
US4839121A (en) High density tape casting system
JPH062778Y2 (ja) ホットメルト用ホイールコーティング装置
CN100516720C (zh) 用于制造吸附式换热器的方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees