JP2943546B2 - 画像記憶回路及びこれを用いた映像処理装置 - Google Patents

画像記憶回路及びこれを用いた映像処理装置

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JP2943546B2
JP2943546B2 JP34971292A JP34971292A JP2943546B2 JP 2943546 B2 JP2943546 B2 JP 2943546B2 JP 34971292 A JP34971292 A JP 34971292A JP 34971292 A JP34971292 A JP 34971292A JP 2943546 B2 JP2943546 B2 JP 2943546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像記憶回路及びこ
れを用いた映像処理装置に関し、詳しくは、タイトル画
を一般の映像に合成して記録し、再生することができる
カメラ一体型ビデオ(以下ビデオカメラ)等の映像処理
装置におけるタイトルメモリの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、映像処理装置の具体例としての
ビデオカメラのタイトル制御回路を中心とするブロック
図である。ビデオカメラ10においてタイトル画50を
一般の画像60に合成する方法としては、主に2種類の
方法がある。第1の方法は、画像60を記録回路70に
てビデオテープに記録し、そのビデオテープを巻戻して
再生し、画像60の再生画像を確認しながらタイトル画
50を撮影し、画像60にタイトル画50を合成するも
のである。この方法は、撮影し記録された内容を確認し
た後、適切なタイトル画を任意のタイミングでスーパー
インポーズして編集することができる。しかし、現在の
ところコストが高いので、マニア向けの装置に限定され
ている。
【0003】第2の方法は、先に、タイトル画50を撮
影し、静止画としてデジタル化して、SRAM等で構成
されるメモリ20に一旦記憶しておき、後に、画像60
を撮影しているときに、撮影者からの指示により、メモ
リ20に記憶されているタイトル画を読出し、画像60
にスーパーインポーズして記録するものである。この方
法は、編集の自由度は落ちるが、コストがあまり掛から
ないので、一般ユーザ向けの装置のほとんどのものに普
及しつつある。よって、以下の説明は、この第2の方法
を採用しているビデオカメラを具体例とする。
【0004】このビデオカメラ10は、タイトル制御回
路40を有し、この回路40の周りに、ビデオカメラ全
体を監視制御するマイクロプロセッサ(MPU)30
と、タイトル画50を記憶するメモリ20と、画像60
にタイトル画50を合成してビデオテープに記録する記
録回路70等とを備えている。先ず、図8のブロック図
において、タイトル画50をメモリ20に記憶する時の
動作を説明する。タイトル画50は、ビデオカメラ10
の撮像部(図示せず)で撮られ、デジタル情報に変換さ
れてタイトル用入力信号Iとして、タイトル制御回路4
0へ送出される。タイトル制御回路40は、撮影者の操
作に応じたマイクロプロセッサ30からの信号CCに従
って指示を受け、タイトル用入力信号Iからアドレス信
号ADおよびデータ信号DTを生成し、メモリ制御信号
MCによってメモリ20を制御し、メモリ20にタイト
ル画50を記憶させる。このように、タイトル画50を
メモリに記憶しておくことで、これ以後任意の時にタイ
トルを撮像映像に挿入することが可能になる。
【0005】次に、画像60の撮影中に、タイトル画5
0をスーパーインポーズする時の動作を説明する。画像
60を撮影した信号(図示せず)が、記録回路70に送
られてビデオテープに記録されている時に、撮影者がタ
イトル挿入スイッチを押すと、この操作に応じてマイク
ロプロセッサ30が、タイトル画読出しの指示を、信号
CCとして出力する。この指示を受けて、タイトル制御
回路40は、画像60を撮影した信号に同期して、アド
レス信号ADを生成し、メモリ制御信号MCによってメ
モリ20を制御する。そして、メモリ20に記憶されて
いるタイトル画50のデータを、メモリ20からデータ
信号DTとして読出し、このデータから復元され生成さ
れたタイトル用出力信号TTを記録回路70へ送出す
る。これを受けて、記録回路70は、この信号Gを画像
60の信号に合成し、ビデオテープに記録する。
【0006】ところで、通常、タイトル制御回路40と
メモリ20とは、一体的な画像記憶回路として扱われ
る。図5に、この画像記憶回路の主要部を示す。なお、
図では前記のメモリ20に相当する部分をメモリ2とし
ている。メモリ2は、タイトル制御回路40の一部であ
る水平アドレスカウンタ41と垂直アドレスカウンタ4
2とから画像データの書込み/読出しアドレスを受け
る。ここで、CLKはドットクロックである。ドットク
ロックは、表示画面上の各表示ドットの水平走査時間に
対応する周期を有する。水平アドレスカウンタ41に
は、ドットクロックCLKが入力され、また、垂直方向
アドレスカウンタ42には水平同期信号HDが加えられ
る。また、水平方向アドレスカウンタ41のリセット入
力(RESET)には水平同期信号HD、垂直方向アド
レスカウンタ42のリセット入力(RESET)には垂
直同期信号VDが加えられている。
【0007】なお、メモリ2のR/*Wは、読出し/書
込み制御端子であり、読出し/書込み制御信号R/*W
が入力される。画像データを記憶するときには、この信
号によりメモリ2は書込み状態にされ、画像データが読
出されるときには、この信号によりメモリ2は読出し状
態にされる。
【0008】図6は、この画像記憶回路の動作を表すタ
イミングチャートを示しており、(A)はドットクロッ
クCLK、(B)は垂直同期信号VD、(C)は水平同
期信号HD、(D)は水平アドレス線の各信号(各桁信
号)A1 ,A2 ・・・、(E)は垂直アドレス線の最初
の信号(第1桁信号)V0 を示す。そして、t1 、t2
は水平アドレスのリセット時点、t3 は垂直アドレスの
リセット時点を、また、“H”はHIGHレベル、
“L”はLOWレベルを表している。
【0009】図6の構成とこのタイミングチャートから
明らかなように、水平方向アドレスカウンタ41ではド
ットクロックCLKを計数し、その計数値がメモリ2の
水平アドレスAhとなるとともに、その計数値は水平同
期信号HDでリセットされる。また、垂直方向アドレス
カウンタ42は水平走査線を計数し、そのカウンタ値が
メモリ2の垂直アドレスAvとなる。この垂直アドレス
カウンタ42のカウント値は垂直同期信号でリセットさ
れる。このようにして、メモリ2には、ドットクロック
及び水平走査線の計数によって水平方向及び垂直方向の
アドレスが指定され、指定されたアドレスにタイトルを
表す画像データがドット毎に記憶される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像記憶回路では、メモリ2のアドレスを指定する手段
として水平方向アドレスカウント41及び垂直方向アド
レスカウンタ42が設置され、水平方向及び垂直方向の
アドレスを2つの別々のカウンタを以て指定するように
構成されている。そのため、水平方向及び垂直方向のサ
ンプリング数は、デジタルカウントを行うこれらのカウ
ンタの桁数に対応して2のn乗に制限される。
【0011】図7は、この画像記憶回路に記憶される画
面を示す。Hは水平方向、Vは垂直方向、NnはNTS
C方式の水平走査線数で、通常、243ライン程度であ
る。、NpはPAL方式の水平走査線数で、通常、28
0ライン程度である。升目は1ドットを表す。図示する
ように、画面走査線数について、PAL方式とNTSC
方式とを比較すると、PAL方式の水平走査線数が多
く、その分だけ垂直方向サンプリング数がNTSC方式
より増加する。すなわち、PAL方式では、垂直方向サ
ンプリング数が8桁のカウンタのカウント値256を越
える。そのためカウンタの桁数が1つ増加し、NTSC
方式に比較して垂直アドレス線の本数が1本だけ増え
る。このため、画像記憶のためのメモリ2の記憶容量も
増加することになる。NTSC方式における記憶容量6
4kBITのメモリ2をそのままPAL方式のものとし
て使用したときには、PAL方式では記憶容量が不足し
て記憶画像に欠落を生じる。この記憶画像の欠落を防止
するには、放送方式に対応した記憶容量の設定やPAL
方式に対応する記憶容量を持つ記憶手段を設置すること
が必要になる。このような記憶容量又は記憶手段の設定
は設計コストや製造コストを高くする原因になる。
【0012】この発明の目的は、水平走査線数の増加に
よる配線数の増加を抑制することができる画像記憶回路
を提供することを目的とする。また、この発明の目的
は、記憶容量の不足による記憶画像の欠落を防止するこ
とができる画像記憶回路を提供することを目的とする。
さらに、この発明の他の目的は、記憶容量の不足による
記憶画像の欠落を防止することができる映像処理装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るこの発明の画像記憶回路および映像処理装置の構成
は、画像データを記憶するメモリと、ディスプレイの表
示画面上の各表示ドットの水平走査時間に対応する周期
を有する周期の異なる第1および第2のクロックのいず
れかを選択的に発生するクロック発生回路と、このクロ
ック発生回路からのクロックとしての、いわゆるドット
クロックを受けてこのクロックを計数し、水平同期信号
でリセットされることなく垂直同期信号でリセットさ
れ、その計数値に応じてメモリのアドレスを指定するカ
ウンタと、制御信号に応じて、ディスプレイ上に表示さ
れる1フィールド分のスーパーインポーズされる画像デ
ータを連続的にメモリの指定されたアドレスに記憶し、
画像データをメモリから読出す制御回路とを備えてい
て、メモリの記憶容量が垂直方向の水平走査線サンプリ
ング数と第1および第2のクロックのそれぞれの周期に
応じて決定されるそれぞれの表示画面上の水平方向のサ
ンプリングドット数とのそれぞれの積においてその積と
等しいかこれより大きい値のものであって、第1および
第2のクロックのいずれか一方が選択されるものであ
る。
【0014】
【作用】このように水平同期信号でリセットされること
なく垂直同期信号でリセットされるようにし、ディスプ
レイの画面上の表示ドット数がメモリの記憶容量に対応
しているか、記憶容量以下であれば、メモリに1フィー
ルド分のその画像データを記憶することができる。そこ
で、メモリの記憶容量の範囲内で1フィールドにおける
水平走査線の数と水平方向のドットの数とが自由に選択
できる。したがって、テレビジョンの標準方式が、例え
ば、NTSC方式やPAL方式のように異なる方式のも
のであっても、第1のドットクロックをNTSC方式、
第2のクロックをPAL方式のものとし、1フィールド
分の画像データを記憶するメモリの記憶容量がそれぞれ
の水平方向サンプリング数と垂直方向サンプリング数と
のそれぞれの積においてその積と等しいか、これより大
きい値となる関係にすれば、NTSCのドットクロッ
ク、PAL方式のドットクロックのいずれか選択された
ものにおいてこの画像記憶回路を動作させることが可能
であり、クロック発生回路においてNTSCのドットク
ロック、PAL方式のドットクロックのいずれかを選択
すれば、NTSCのドットクロック、PAL方式のドッ
トクロックの両者共通にこの画像記憶回路を利用するこ
とができる。このように、水平走査線数が相違していて
もメモリを変えることなく、1フィールド分の画像デー
タを記憶することが可能になる。
【0015】この発明においては、水平方向のサンプリ
ング数は、ドットクロックの周期(周波数)により容易
に変えることができるので、このサンプリング数を水平
走査線数に応じて変更することは容易である。水平方向
のサンプリングドット数を減少させれば、水平走査線数
を増加させることができ、記憶容量を増加させなくても
1フィールド分の画像データが記憶できる。その結果、
前記したように、例えば、NTSC方式に対して水平走
査線数の多いPAL方式等においても、NTSC方式で
使用したメモリを容量の大きな他のメモリに置き換える
ことなく使用することができる。このような使用におい
て従来のような記憶画像の欠落が防止できる。しかも、
この場合、垂直アドレスカウンタがあるとすれば、水平
走査線数の増加に伴いその垂直アドレスカウンタ側の配
線数を増加させなければならないが、その必要はない。
【0016】
【実施例】図1に示す画像記憶回路には、タイトルを表
す画像データを記憶する記憶手段としてメモリ2が設置
されているとともに、このメモリ2のアドレス指定入力
側にはアドレス指定手段としての計数手段であるアドレ
スカウンタ4が設置されている。
【0017】アドレスカウンタ4は、従来の水平方向ア
ドレスカウンタ及び垂直方向アドレスカウンタを単一カ
ウンタで構成したものである。そのクロック入力端子に
はドットクロックCLK、ENABLE(イネーブル)
端子には水平ブランキング信号HBLK、リセット端子
には垂直同期信号VDが加えられ、画像の1フィールド
期間連続してドットクロックCLKを計数する。この計
数値がメモリ2のアクセスアドレスを表す。その結果、
メモリ2は、1フィールド期間を単位として画像データ
を順次記憶していき、あるいは画像データがそこから読
み出される。
【0018】メモリ2の入力部(I/O)には、メモリ
2が書込み状態のときには記憶すべきデータとしてシリ
アルな画像データSDが入力され、メモリ2が読出し状
態のときには、ここからシリアルに画像データSDが読
み出される。点線で示す部分は、1バイト単位で画像デ
ータを記憶する場合の実施例であり、通常は、このよう
な構成がベターである。なお、1バイト単位で記憶する
場合には、アドレスカウンタ4の下位3ビットは、メモ
リ2のアドレス信号とはならない。アドレス線A3 から
上位の桁がメモリ2をアクセスするアドレス信号にされ
る。次に、この場合の実施例について説明する。
【0019】メモリ2の入力部には、記憶すべきデータ
をデータ変換する第1のデータ変換手段としてのシリア
ル・パラレル変換器6が接続されている。このシリアル
・パラレル変換器6にはシリアルデータとしての画像デ
ータSDとともに、ドットクロックCLKが加えられて
おり、シリアル・パラレル変換器6では、ドットクロッ
クCLKに同期して8ドットクロック単位でシリアルデ
ータとしての画像データSDがパラレルデータである画
像データPDに変換される。したがって、メモリ2に
は、パラレルデータである画像データPDがアドレスカ
ウンタ4によって指定されたアドレスに記憶される。な
お、この場合、カウンタ4の下位3ビットはメモリ2の
アクセスに対しては無効となっている。
【0020】また、メモリ2には、パラレルデータであ
る画像データPDが記憶されていることから、データ読
出しの際には、このメモリ2から読み出される画像デー
タPDも当然パラレルデータとなる。そこで、メモリ2
の入出力部には、読み出したパラレルデータを再びシリ
アルデータとして再生するために、第2のデータ変換手
段としてのパラレル・シリアル変換器8が接続されてい
る。このパラレル・シリアル変換器8には、アドレスカ
ウンタ4によってアドレスが指定されたメモリ2から読
み出されたパラレルデータとしての画像データPDとと
もに、ドットクロックCLKが加えられている。そこ
で、このパラレル・シリアル変換器8により、ドットク
ロックCLKに同期して8ドットクロック単位でパラレ
ルデータとしての画像データPDがメモリ2から読出さ
れドットクロック単位にシリアルデータに変換されて読
出出力DOとして出力される。
【0021】前者の実施例にあってもバイト単位に記憶
する後者の実施例にあっても、それぞれの画像記憶回路
において、メモリ2の記憶容量をM、水平方向サンプリ
ング数をHs、垂直方向サンプリング数をVsとすると
き、 Hs×Vs≦M ………(1) になるように、メモリ2の容量Mが選択されている。こ
の条件を満足すれば、例えば、PAL方式やNTSC方
式のように、Hs,Vsが異なっていても前記の回路に
より同じメモリを使用することができる。
【0022】次のその動作について図2に従って説明す
る。図2の(A)は、ドットクロックCLKを示してお
り、このドットクロックCLKは、アドレスカウンタ4
の計数単位である。なお、後者の実施例にあっては、ド
ットクロックCLKは、シリアル・パラレル変換器6及
びパラレル・シリアル変換器8のデータ変換の同期タイ
ミングの基礎となっている。
【0023】アドレスカウンタ4には、クロック入力に
ドットクロックCLK、リセット入力に図2の(B)に
示す垂直同期信号VD、イネーブル入力に図2の(C)
に示す水平ブランキング信号HBLK(“L”有意)が
加えられる。そして、このアドレスカウンタ4は、1フ
ィールドを通して連続してドットクロックCLKを計数
し、図2の(D)に示すように、メモリ2のアドレス線
のデータ(各桁データ)A0 ,A1 ,A2 ,A3 ・・・
が得られる。なお、後者の実施例にあっては、A3 以降
の桁がアドレス信号になる。
【0024】このタイミングチャートから理解できるよ
うに、垂直同期信号VDと次の垂直同期信号VDとの間
の期間においてアドレスカウンタ4がドットクロックC
LKをカウントし、そのカウント値がアドレス(各桁値
=A0 ,A1 ,A2 ,A3 ・・・)となり、そのカウン
ト値は、0,1,2,3,・・・,m+1,m+2,m
+3,m+4,・・・と変化する。このとき、A0 ,A
1 ,A2 ,A3 ・・・の各信号のレベルは、図示するよ
うに、前記の各値に応じて“H”、“L”と変化する。
【0025】ところで、ここでは、水平ブランキング信
号HBLKの“H”をイネーブル信号としているので、
この信号が“H”の期間においてのみカウンタ4が動作
する。したがって、水平ブランキング信号HBLKが
“L”の期間は、水平走査の最後のドット位置を示すカ
ウンタ4のカウント値を保持する。例えば、第1ライン
目のカウント値“m+1”値はドットクロックCLKを
受けても水平ブランキング期間の間インクリメントされ
ない。したがって、画面全体の画像データが連続したア
ドレスに記憶される。言い換えれば、水平走査線の長さ
に対応して画像データが記憶され、かつ、1フィールド
にある画像データが水平走査線の数分連続して記憶され
ることになる。その結果、メモリ2の記憶データは、1
フィールドの内部の水平方向サンプリング数Hsと垂直
方向サンプリング数Vsとの積に依存し、それぞれの数
値には依存しない。
【0026】したがって、例えば、NTSC方式とPA
L方式とに共用できるようにするには、単に、これら方
式の1フィールド分のドット数に相当する記憶容量のメ
モリを設ければよく、両方式の画像データの記憶ができ
るタイトルメモリになる。具体的には、メモリ2の記憶
容量Mについて次のようになるように決定すればよい。
【0027】 NTSC方式において Hns×Vns≦M ただし、Hns:水平方向サンプリング数、Vns:垂
直方向サンプリング数 PAL方式において Hns×Vns≦M ただし、Hps:水平方向サンプリング数、Vps:垂
直方向サンプリング数 このように、水平方向と垂直方向のサンプリングが連続
すれば、水平方向と垂直方向のサンプリング数のそれぞ
れが2のn乗に制限されることはない。
【0028】ここで、図3は、メモリ2に対応した画像
表示の領域を示しており、a0 ・・・aE は、画面上の
アドレスを表している。図3において、HDは水平同期
信号、HBLKは水平ブランキング信号、VDは垂直同
期信号である。図2及び図3を対応させれて表示すれ
ば、アドレス線のデータA0 ,A1 ,A2 ,A3 ・・・
により決定される各アドレス値0,1,2,3,・・
・,m+1,m+2,m+3,m+4,・・・と図3に
示す画面上のアドレスa0 ・・・aE とは、図2の最下
段に示すような対応関係になる。そして、このような関
係は、メモリ2から画像データPDをシリアルデータと
して読出す場合においても同様である。なお、アドレス
“0”に表示ドットを割り当てていないのは、特別な意
味はなく、アドレス“0”がa0 に対応するように対応
付けてもよい。
【0029】ここで、前者の実施例とバイト単位で記憶
する後者の実施例とは動作がほぼ同じであるので、後者
の実施例についてその動作を説明する。画像記憶回路の
全体的な動作としては、まず、読出し/書込み制御信号
R/*Wが書込み状態にされて、記憶すべきシリアルデ
ータである画像データSDは、ドットクロックCLKに
同期してシリアル・パラレル変換器6に加えられる。画
像データSDは、このシリアル・パラレル変換器6を通
してパラレルデータである画像データPDに変換された
後、アドレスカウンタ4による1フィールド期間毎に連
続してドットクロックCLKを計数して得られたアドレ
スの指定に基づいてアクセスされメモリ2に記憶され
る。
【0030】また、このメモリ2からの記憶データPD
の読出しは、まず、読出し/書込み制御信号R/*Wが
読出し状態にされて、アドレスカウンタ4による1フィ
ールド期間毎に連続してドットクロックCLKを計数し
て得られたアドレス指定に基づいてメモリ2がアクセス
されることで行われる。メモリ2から読み出されたパラ
レルデータである画像データPDは、ドットクロックC
LKに同期してパラレル・シリアル変換器8によってシ
リアルデータに変換され、読出出力DOとして取り出さ
れる。そして、この出力データは、図8のタイトル用出
力信号として記録回路70へと送出される。
【0031】図4は、ドットクロックCLKの周期を変
えることで水平方向サンプリング数を変えた実施例であ
る。これによりメモリ2の記憶容量Mが、例えば、NT
SC方式のものに対応していても、このメモリ2を変え
ることなく、他の方式、例えば、PAL方式の画像デー
タを記憶することが可能になる。
【0032】この実施例においては、メモリ2は、シリ
アル入出力ポートを持つメモリであり、図1のシリアル
・パラレル変換器6およびパラレル・シリアル変換器8
とを設けるバイト単位で記憶させる場合には、同様にこ
れらを追加すればよい。また、この実施例では、PAL
方式が選択されたときにはアドレスカウンタ4に代えて
従来の水平アドレスカウンタ41と垂直アドレスカウン
タ42を接続して1つのカウンタに切換ている。したが
って、PAL方式のときに図1の実施例と同様な回路に
なる。
【0033】PAL/NTSCドットクロック発生回路
9は、PAL方式とNTSC方式との切換えを指示する
PAL/NTSC切換信号(PAL/NTSC)に応じ
てPAL方式とNTSC方式のそれぞれに対応するドッ
トクロックCLKを発生する。ここで、メモリ2の記憶
容量を64kビットとし、これはNTSC方式のものに
対応して設計されたものとする。
【0034】このようにそれぞれの方式に対応した周波
数のクロックを発生するPAL/NTSCドットクロッ
ク発生回路9を設けることで、水平サンプリング数をそ
れぞれの方式に合わせて変更することができる。これに
よって、PAL方式とNTSC方式に共用できる方式の
回路を実現することができる。しかも、カウンタの配線
数は増加しない。
【0035】一方、水平アドレスカウンタ41と垂直ア
ドレスカウンタ42との接続は、PAL/NTSC切換
信号がPALを示しているときに切換回路9a,9b,
9cにより水平アドレスカウンタ41のキャリー信号を
ドットクロックCLKに同期させて垂直アドレスカウン
タ42のイネーブル端子に入力させ、これをカウントす
ることでなされる。なお、PAL方式の水平走査線数に
合わせてメモリ2の容量を決定した場合には、NTSC
方式のときには水平サンプリング数をさらに増加させる
ことができる。
【0036】この発明の原理は以上の通りであるが、実
際に64kビット(実際には、65,536ビット)の
メモリを使用したとする。デジタル処理でのカウンタの
カウント値は、2と8の倍数かこれに近いことが実用的
である。そこで、NTSC方式において、2と8の倍数
に近い数でかつ水平走査線数を243に近い数を使用す
るとなると、それは256になる。その結果、NTSC
方式の水平方向のサンプリング数は、65,536÷2
56=256により256となる。前記したことから理
解できるように、水平サンプリング数を決定するNTS
Cドットクロック発生回路9の周波数は、50μsec ÷
256≒0.195μsec≒5MHzになる。なお、5
0μsec は、帰線期間を除いた有効画面走査期間であ
る。帰線期間はサンプリングしないからである。
【0037】一方、PAL方式では、1画面625本の
水平走査線数となっているので、1フィールドが31
2.5本になる。64kビットのメモリを使用した場合
に垂直サンプリング数について帰線期間を考慮した実質
的な垂直サンプリング数は280本程度である。水平サ
ンプリング数は、65,536÷280≒234とな
る。そこで、余裕をみて水平サンプリング数を224と
すれば、PAL/NTSC切換信号がPALを示してい
るときにPAL/NTSCドットクロック発生回路9が
発生するクロックの周波数は、50μsec ÷224≒
0.223μsec ≒4.45MHzになる。
【0038】そこで、PAL/NTSCドットクロック
発生回路9がPALの選択信号を受けたときには、4.
45MHzのドットクロックをカウンタ41等のに送出
し、NTSCの選択信号を受けたときには、5MHzの
ドットクロックをカウンタ41等に送出する。
【0039】ところで、PAL/NTSCドットクロッ
ク発生回路9の出力は、通常、映像信号をサンプリング
してシリアル映像データSDを発生させるために、サン
プリング信号としてA/D変換回路に供給される。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明にあっては、単一のカウンタを用い、あるいは、2つ
のカウンタを単一にすることで、1フィールド期間で連
続してドットクロックCLKを計数し、その計数値でア
ドレスを指定する場合には、水平アドレスカウンタ、垂
直アドレスカウンタの2つのカウンタ構成とした従来の
画像記憶回路のように、水平、垂直サンプリングドット
数が2のn乗に制限されることがなく、水平走査線の数
が増加しても配線数は増加しない。また、サンプリング
ドット数の設定の自由度が高くなり、ドットクロックC
LKの周波数を変えることにより、メモリ2に記憶容量
の不足を生じさせないように任意のサンプリングドット
数を設定することができる。
【0041】したがって、この画像記憶回路では、例え
ば、64kBITの記憶容量を持つメモリを用いて、式
(1)の関係並びに1つのアドレスカウンタによるアド
レスカウント方式を採ることにより、NTSC方式の画
像記憶は勿論のこと、水平走査線数が多いPAL方式に
おいても、記憶容量の不足による記憶画像の欠落を生じ
させることなく、2値化画像の記憶、再生を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の画像記憶回路の一実施例の
ブロックである。
【図2】図2は、図1に示した画像記憶回路の動作を示
すタイミングチャートである。
【図3】図3は、図1に示した画像記憶回路による画像
形成の説明図である。
【図4】図4は、この発明の画像記憶回路の他の一実施
例のブロックである。
【図5】図5は、従来の画像記憶回路のブロック図であ
る。
【図6】図6は、図5に示した画像記憶装置の動作を示
すタイミングチャートである。
【図7】図7は、PAL方式とNTSC方式の画像構成
を示す図である。
【図8】図8は、ビデオカメラにおけるタイトル制御回
路を中心とする基本的な構成の説明図である。
【符号の説明】
2…メモリ、4…アドレスカウンタ、6…シリアル/パ
ラレル変換器、8…パラレル/シリアル変換器、9…P
AL/NTSCドットクロック発生回路、9a,9b,
9c…切換回路、41…水平アドレスカウンタ、42…
垂直アドレスカウンタ、PAL/NTSC…切換信号、
CLK…ドットクロック、R/*W…読出し/書込み制
御信号、VD…垂直同期信号、HBLK…水平ブランキ
ング信号。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを記憶するメモリと、 ディスプレイの表示画面上の各表示ドットの水平走査時
    間に対応する周期を有する周期の異なる第1および第2
    のクロックのいずれかを選択的に発生するクロック発生
    回路と、このクロック発生回路からのクロックを受けて
    このクロックを計数し、水平同期信号でリセットされる
    ことなく垂直同期信号でリセットされ、その計数値に
    じて前記メモリのアドレスを指定するカウンタと、 制御信号に応じて、 前記ディスプレイ上に表示される1
    フィールド分のスーパーインポーズされる画像データを
    連続的に前記メモリの指定された前記アドレスに記憶
    し、前記画像データを前記メモリから読出す制御回路と
    を備え、前記メモリの記憶容量が垂直方向の水平走査線
    サンプリング数と前記第1および第2のクロックのそれ
    ぞれの周期に応じて決定されるそれぞれの前記表示画面
    上の水平方向のサンプリングドット数とのそれぞれの積
    においてその積と等しいかこれより大きい値のものであ
    って、前記第1および第2のクロックのいずれか一方が
    選択されることを特徴とする画像記憶回路。
  2. 【請求項2】さらに前記カウンタは、前記クロックの計
    数値を前記メモリのアドレスとするものである請求項1
    記載の画像記憶回路。
  3. 【請求項3】画像データを記憶するメモリと、 ディスプレイの表示画面上の各表示ドットの水平走査時
    間に対応する周期を有する周期の異なる第1および第2
    のクロックのいずれかを選択的に発生するクロック発生
    回路と、このクロック発生回路からのクロックを受けて
    このクロックを計数し、水平同期信号でリセットされる
    ことなく垂直同期信号でリセットされ、その計数値に
    じて前記メモリのアドレスを指定するカウンタと、 制御信号に応じて、 前記ディスプレイ上に表示される1
    フィールド分のスーパーインポーズされる画像データを
    連続的に前記メモリの指定された前記アドレスに記憶
    し、前記画像データを前記メモリから読出す制御回路と
    を備え、前記メ モリの記憶容量が垂直方向の水平走査線
    サンプリング数と前記第1および第2のクロックのそれ
    ぞれの周期に応じて決定されるそれぞれの前記表示画面
    上の水平方向のサンプリングドット数とのそれぞれの積
    においてその積と等しいかこれより大きい値のものであ
    って、前記第1および第2のクロックのいずれか一方が
    選択される画像記憶回路を有することを特徴とする映像
    処理装置。
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