JP2942555B1 - ボート停留具 - Google Patents

ボート停留具

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JP2942555B1 JP24832098A JP24832098A JP2942555B1 JP 2942555 B1 JP2942555 B1 JP 2942555B1 JP 24832098 A JP24832098 A JP 24832098A JP 24832098 A JP24832098 A JP 24832098A JP 2942555 B1 JP2942555 B1 JP 2942555B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ボートを陸上物から離れた位置で停留できる
ボート停留具を提供する。 【解決手段】 ボートAの内側に係止する第一係止部材
3と、ボートの外側に係止する第二係止部材5とを紐3
5によりボートAに固定し、岸の棚に打ち込まれたハー
ケン49に紐43により結び付けられた棒部材7を第一
係止部材3に連結して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボートを水面上に
停留させるボート停留具に関し、特に、釣り用のボート
に使用するボート停留具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、池や湖で釣りをするときは、ボ
ートに乗って釣りのポイントに移動する。崖の棚や、水
上の木等の陸上物の近傍にポイントがあるヘラブナ等の
魚を釣るときは、そのポイントにボートを停留したい場
合がある。このような場合、ボートからアンカーを下す
ことにより、ボートを停留させることが行われていた
が、近年、このアンカーの使用を禁止しているところが
多い。
【0003】このため、図9に示すように、崖の棚に予
め三つのハーケン101を打ち込み、或いはすでに打ち
込まれている三つのハーケン101に、ロープ105を
つなぐことにより、ボートを停留させていたが、これで
は岸の棚の方に向かう流れや波が生じると、ボート10
3が岸の棚に向かって移動してしまう。このため、図1
0に示すように、岸の棚にボート103の舳先を当て、
岸の棚のハーケン101にロープ105をつないでボー
ト103を停留させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボート103
の舳先を岸の棚に当接させてボート103を停留させた
場合、岸の棚の傍でしか釣りが行えず、例えば、岸の棚
から離れた位置にポイントがある場合は、長い釣り竿を
使用しなければならず釣り竿の操作がしにくいという不
都合があった。また、岸の棚におおい茂った木等が水側
に出ており、釣り竿が操作しにくいという不都合があっ
た。上述した不都合は、ボート103を岸の棚等の陸上
物に当てなければならなかったためである。
【0005】そこで、本発明は、ボートを陸上物から離
れた位置で停留できるボート停留具を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ボートの内側に配置する第一係止部材と、ボートの
外側に配置する第二係止部材と、陸上物に係止する棒部
材とを備えるボート停留具であって、前記第一係止部材
は、ボートの上縁に掛止する掛止部と前記棒部材の一端
部に連結する連結部とを備え、前記第二係止部材は、前
記連結部を通す孔部と舳先の両側面に当接する当接部と
を備え、前記棒部材の他端部には、陸上物に留める留め
具が設けられ、前記第一係止部材と前記第二係止部材と
を、舳先に形成された孔に通して紐で固定したことを特
徴とする。
【0007】この請求項1に記載の発明では、池や湖等
において、例えば、陸上物の近傍にいる魚を釣るとき
は、陸上物の近傍にボートを停留させたい場合がある。
このときは、先ず、ボートの上縁に第一係止部材の掛止
部を掛止させ、第二係止部材の当接部を舳先の両側面に
当接させて、第二係止部材の孔部に第一係止部材の連結
部を通す。その後、これら第一係止部材と第二係止部材
とを、舳先に形成された孔を介して紐によって固定する
ことにより、ボート停留具をボートの上縁に固定する。
【0008】一方、崖の棚等の陸上物に棒部材の他端部
に設けた留め具を留め、棒部材の一端部を第一係止部材
の連結部に連結してボートを停留させる。ボートと陸上
物との間に配置した棒部材の剛性により、陸上物に向か
う流れが生じても、ボートが陸上物に向かって移動する
ことを防止できるので、ボートを陸上物から離した位置
で確実に停留できる。また、ボートを岸の棚から離した
位置で停留できることにより、岸の棚から離れた位置に
ポイントがある場合にも、短い釣り竿で釣りができるの
で、釣り竿の操作が容易になる。更に、木の枝等の障害
物が岸の棚にある場合にも、ボートを岸の棚から離した
位置に停留させられることにより、釣り竿が木の枝等の
障害物に引っかかりにくくなるので、釣り竿の操作が容
易になる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記連結部には複数の溝が形成され、
前記孔部に前記連結部を通した際に前記孔部が前記連結
部の溝に嵌合することを特徴とする。
【0010】この請求項2に記載の発明では、連結部の
溝に孔部が嵌合するので、連結部が孔部から外れたりず
れたりすることを防止できる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記孔部は、ボートの内側に向
けて傾斜していることを特徴とする。
【0012】この請求項3に記載の発明では、ボートの
舳先は、上縁をボートの進行方向に向けて傾斜している
ので、第二係止部材を舳先に配置したとき、第二係止部
材が舳先に沿って傾斜する。孔部をボートの内側に向け
て傾斜させているので、孔部に連結部を通したとき、連
結部の先端を略水平に保持できる。従って、棒部材の留
め具を陸上物に容易に留めることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、ボートの上縁に
配置する第一係止部材と、陸上物に係止する棒部材と、
ボートの上縁と前記第一係止部材とを挟持する挟持部材
とを備えるボート停留具であって、前記第一係止部材
は、前記棒部材の一端部に連結する連結部を備え、前記
棒部材の他端部には、陸上物に留める留め具が設けら
れ、前記第一係止部材を、前記挟持部材によりボートの
上縁に固定することを特徴とする。
【0014】この請求項4に記載の発明では、陸上物の
近傍にボートを停留させたいときは、先ず、ボートの上
縁に第一係止部材を配置し、この第一係止部材とボート
の上縁とを挟持部材により挟持して、ボート停留具をボ
ートの上縁に固定する。一方、崖の棚等の陸上物に棒部
材の他端部に設けた留め具を留め、棒部材の他端部を第
一係止部材の連結部に連結してボートを停留させる。
【0015】ボートと陸上物との間に配置した棒部材の
剛性により、陸上物に向かう流れが生じても、ボートが
陸上物に向かって移動することを防止できるので、ボー
トを陸上物から離した位置で確実に停留できる。また、
ボートを岸の棚から離した位置で停留できることによ
り、岸の棚から離れた位置にポイントがある場合にも、
短い釣り竿で釣りができるので、釣り竿の操作が容易に
なる。更に、木の枝等の障害物が岸の棚にある場合に
も、ボートを岸の棚から離した位置に停留させられるこ
とにより、釣り竿が木の枝等の障害物に引っかかりにく
くなるので、釣り竿の操作が容易になる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記挟持部材は、上縁をまたがる略C
字状のフレームと、前記フレームの一端部に螺合するね
じとを備え、前記ねじを押し進めて、前記ねじの先端部
と前記フレームの他端部とで、ボートの上縁と前記第一
係止部材とを挟持することを特徴とする。
【0017】この請求項5に記載の発明では、挟持部材
は、フレームの一端部に螺合するねじを備える簡単な構
成であり、ねじを押し進めるだけで、ボート停留具をボ
ートの上縁に容易に固定することができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記挟持部材のねじの先端部が、前記
第一係止部材と一体に設けられていることを特徴とす
る。
【0019】この請求項6に記載の発明では、ねじの先
端部が第一係止部材と一体に設けられていることによ
り、ボートの上縁に挟持部材を取りつけるだけで、ボー
ト停留具をボートの上縁に容易に取りつけることがで
き、組み立てが簡単である。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか一項に記載の発明において、前記棒部材は、
伸縮自在であることを特徴とする。
【0021】この請求項7に記載の発明では、棒部材が
伸縮自在なことにより、棒部材の長さを容易に調節でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら第
一実施の形態を説明する。図1は、第一実施の形態にか
かるボート停留具1を示す分解斜視図である。ボート停
留具1は、第一係止部材3と、第二係止部材5と、棒部
材7とで構成され、ボートAの舳先B(図3参照)に取
りつけられる。なお、ボートAは、図2をみても明らか
なように、上縁CがボートAの内側で円弧を描くいわゆ
る「かえし」があり、その先端部C1は下方を向いてい
る。
【0023】第一係止部材3は、連結部19と掛止部2
1とを有している。連結部19は、略L字型をなしてお
り、L字型の一側面である締結板19aには、掛止部2
1がちょうナット23により連結されている。L字型の
他側面である支持板19bには、その略中央の位置にピ
ン29が溶接され、支持板19bの先端部には、ボルト
27の一端が溶接されている。ボルト27の他端部に
は、ねじ31が形成されており、このねじ31は、後述
する棒部材7のナット39と螺合される。また、ボルト
27の外周面の上側には、溝33が形成されており、ボ
ルト27を後述する孔部材11に通したとき、孔部11
が溝33に嵌合する。
【0024】掛止部21は、板部材で形成されており、
長手方向に長孔21aが形成され、下端部には、紐35
の留め孔21bが形成されている。掛止部21には、掛
止板37が溶接されており、この掛止板37をボートA
の上縁Cの内側に係止するようになっている(図2参
照)。掛止部21に長孔21aが形成されていることに
より、掛止板37と締結板19aの連結位置を自在に調
節できるので、掛止板37の位置決めが容易に行える。
【0025】第二係止部材5は、パイプ状の基部9と、
上端部に設けた孔部11と、下端部に設けた当接部13
とを備えている。基部9の外周面には、突出部17が突
設されており、紐40が巻きつけ(引っ掛け)られてい
る。
【0026】孔部11は、基部9の上端を潰して形成さ
れた板状をなしている。孔部11の孔15の径は、ボル
ト27が通ったとき、遊び空間ができるように、ボルト
27の径よりも大きくしている。また、孔部11は、ボ
ートAの内側に向けて傾斜しており(図2参照)、ボル
ト27が孔15を通ったとき、ボルト27が略水平にな
るようにしている。なお、孔部材9の傾斜角度は、特に
限定しないが、実際に使用してみた結果、約15°が好
ましい。
【0027】当接部13は、基部9の下端に溶接された
当接板13aを備えている。当接板13aは、ボートA
の舳先の形状に合わせて折り曲げており、舳先Bの両側
面に当接するようになっている。当接板13aが舳先B
の両側面に当接していることにより、ボートAが揺れた
とき、この揺れに伴う第二係止部材5の揺れを押さえら
れるので、第二係止部材5が安定する。
【0028】棒部材7は、パイプであり、その一端部に
ねじ31に螺合するナット39を溶接し、他端部に留め
具41を備えている。本実施の形態における留め具41
は、上述の孔部11と略同様に、棒部材7の他端部を潰
した板状をなし、その中央に形成されている孔45に紐
43が通っている。留め具41は、この紐43を陸上物
である崖の棚に予め打ち込んであるハーケン49(図4
参照)に結びつけることにより、崖の棚に留められる。
棒部材7は、パイプで構成されているので、ボート停留
具1は軽量になる。
【0029】次に、上述した構成に基づき、本実施の形
態の作用を説明する。例えば、ヘラブナ等、崖の棚近傍
に釣りのポイントがある魚を釣るときは、崖の棚近傍ま
でボートAを漕いでいく。崖の棚近傍でボートAを停留
させて釣りを行いたいときには、ボート停留具1をボー
トAの舳先Bに取りつける。
【0030】ボート停留具1を取りつけるときは、先
ず、図2に示すように、第一係止部材3の掛止板37を
ボートAの上縁Cの内側に引っ掛ける。掛止板37を引
っ掛けたら、上縁Cの最上端に合わせて締結板19aを
スライドさせ、適正の位置でちょうナット23を締め付
ける。連結した後、連結部19のボルト27を、第二係
止部材5の孔部11に通し、当接板13aを舳先Bの両
側にそれぞれ当接させる。
【0031】このとき、基部9は、舳先に合わせて傾斜
するが、孔部11はボートAの内側に傾斜しているの
で、孔部11を略垂直に位置できる。これにより、ボル
ト27を略水平に通すことができる。また、孔部11に
ボルト27を通したとき、ボルト27に形成されている
溝33が孔部11の孔15に嵌合するので、ボルト27
が孔部11から外れてしまうことを防止できる。
【0032】一方、上述したように、孔部11の孔15
には遊び空間が形成されていることにより、ボートAが
揺れたとき、ボルト27が孔15の中で揺れる。従っ
て、ボート停留具1にかかる力が分散されるので、ボー
トAの揺れにより、ボートAに固定されているボート停
留具1が外れることを防止する。
【0033】第一及び第二係止部材3、5を上述のよう
にセットした後、図3に示すように、紐35を舳先Bに
形成された孔Dを通して孔部11に巻き、ピン29に結
びつけ、突出部17の紐40を孔Dに通して、第一係止
部材3に結びつけて、この両部材3、5を固定する。両
部材3、5を紐35、40で固定した後、岸の棚まで移
動し、岸の棚に予め打ち込んであるハーケン49と留め
具45とを紐43により結びつける。ハーケン49と留
め具45とを紐43で結びつけた後、ボルト27のねじ
31に、棒部材7のナット39を締結する。
【0034】このとき、棒部材7の留め具41は、上述
のようにボルト27が水平なことにより、留め具41は
水面に対して略平行となるので、留め具41とハーケン
49とを紐43で結びつけることが容易になる。
【0035】上述した手順を経て、ボート停留具1をボ
ートAに取りつけると、図4に示すように、ボート停留
具1は、第一係止部材5と第二係止部材3とがボートA
に固定され、棒部材7の留め具41がハーケン47に紐
43により結び付けられる状態となる。この状態で更
に、岸の棚に打ち込まれているハーケン47とボートA
の両側をロープ50でつないで、ボートAを停留させ
る。
【0036】これにより、岸の棚の方に向かう流れや波
が生じても、ボートAと岸の棚との間に介在している棒
部材7の剛性により、ボートAが岸の棚の方に寄ること
がない。なお、紐43を陸上物である水上の木に直接結
びつけることにより、留め具41を留めても良い。
【0037】本発明のボート停留具1は、従来と異な
り、ボートAを岸の棚から離して停留させられることに
より、岸の棚から離れた位置にポイントがある場合は、
短い釣り竿で釣りができるので、釣り竿の操作が容易に
なる。更に、木の枝等が岸の棚にある場合にも、ボート
を岸の棚から離しているので、釣り竿が木の枝等に引っ
かからず、釣り竿の操作が容易になる。
【0038】また、図5の(a)に示すように、棒部材
7は伸縮自在に設けても良い。この棒部材7は、パイプ
状の棒部材7を所定量引き出したところで締め付ける締
結部材47を有することが望ましい。なお、図5の
(b)は、締結部材47の内部構造を示す断面図であ
る。棒部材7を伸縮自在にしたことにより、棒部材7の
長さを容易に調節できる。
【0039】次に、他の実施の形態を説明するが、その
説明にあたり、上述の部分と同様の部分には同一の符号
を付し、その説明は省略する。
【0040】次に、図6に示すように、第二実施の形態
のボート停留具1は、第一係止部材51と、C型クラン
プ(挟持部材)53と、棒部材(図示省略)7とで構成
されている。第一係止部材51は、パイプ状の連結部5
5と、この連結部55に溶接された当接板57とを有し
ている。連結部55の先端部には、図示は省略している
が、図1に示す棒部材7が連結されている。なお、この
連結部55の先端部には、図5に示す棒部材7を連結し
ても良いことは、言うまでもない。
【0041】当接板57は、ボートAの上縁Cに当接し
ており、上縁Cの形状に合わせて角度θ折り曲げてい
る。当接板57の一側面57aには、連結部55が溶接
されており、他側面57bには、後述するC型クランプ
53の可動あご63が溶接されている。なお、上述の角
度θは、特に限定しないが、実際に使用してみた結果、
約70°が好ましく、このように折り曲げることで、ボ
ート停留具1を固定したときに、連結部55の先端部を
略水平に保持でき、棒部材7の留め具を陸上物に容易に
留めることができる。
【0042】C型クランプ53は、フレーム59と、操
作ねじ61とを有している。フレーム59は、略C字状
をなしており、フレーム59の他端部59aは、上縁C
の内側に係止しており、一端部59bには、操作ねじ6
1が螺合している。
【0043】操作ねじ61の先端部には、図7に示すよ
うに、玉継手ヘッド61aが形成され、玉継手ヘッド6
1aは、可動あご63の空洞63a内に収容される。
【0044】操作ねじ61の後端部には、図6に示すよ
うに、ハンドル65が設けられており、ハンドル65を
操作して操作ねじ61を矢印a方向に押し進めたり、矢
印b方向に移動したりする。
【0045】ボート停留具1を取りつけるときは、先
ず、ハンドル65を操作して、操作ねじ61を矢印b方
向に移動し、当接板57の他側面57bと、フレーム5
9の他端部59aとの間隔を十分にあける。この間隔
に、上縁Cの先端部C1を通して、フレーム59の他端
部59aを上縁Cの内側に係止させ、当接板57を上縁
Cの上に当接させて配置する。
【0046】この状態で、ハンドル65を操作して、操
作ねじ61を矢印a方向に押し進めることにより、フレ
ーム59の他端部59aと、当接板57の他端面57b
を介した操作ねじ61の可動あご63とで、上縁Cと当
接板57とを挟持して、第一係止部材51を上縁Cに固
定する。
【0047】このような手順を経て、ボート停留具1を
ボートAに取りつけ、上述の第一実施の形態と同様な手
順で、ボートAを停留させる。これにより、上述の第一
実施の形態と同様の効果を奏する。また、挟持部材53
は、フレーム59の一端部59bに螺合する操作ねじ6
1を備える簡単な構成であり、操作ねじ61を押し進め
るだけで、ボート停留具1をボートAの上縁Cに容易に
固定することができる。
【0048】更に、操作ねじ61の可動あご63が、第
一係止部材51の当接板57の他端面57bに溶接によ
り一体に設けられていることにより、挟持部材53を上
縁に取り付けるだけで、ボート停留具1を上縁Cに容易
に取りつけることができ、組み立てが簡単である。
【0049】次に、第二実施の形態の変形例を説明す
る。この変形例は、図8に示すように、第一係止部材5
1において、当接板57をなくして、連結部55と、C
型クランプ53のフレーム59とを溶接により一体に設
けたことが、上述の実施の形態と異なる。このような構
成にすることにより、図8に示すように、上縁Cにおい
て、いわゆる「かえし」がないボートを使用する場合に
おいても、ボート停留具1を容易に取りつけることがで
きる。
【0050】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の
変形が可能である。例えば、本実施の形態においては、
ボートAを停留させるのに、ボート停留具1とロープ5
0とを使用したが、ボート停留具1のみでボートAを停
留させても良い。
【0051】また、棒部材7を伸縮自在にする代わり
に、互いに連結可能な複数の棒部材を順次つなげて構成
しても良い。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、第一及び第
二係止部材がボートに係止し、棒部材が陸上物に係止し
ている構成により、陸上物から離した状態でボートを確
実に停留でき、釣り竿の操作が容易になる。
【0053】請求項2に記載の発明では、連結部の溝に
孔部が嵌合することにより、連結部が孔部から外れてし
まうことを防止できる。
【0054】請求項3に記載の発明では、孔部がボート
の内側に向けて傾斜していることにより、棒部材の留め
具を陸上物に容易に留めることができる。
【0055】請求項4に記載の発明では、第一係止部材
とボートの上縁が、挟持部材により挟持され、棒部材が
陸上物に係止している構成により、陸上物から離した状
態でボートを確実に停留でき、釣り竿の操作が容易にな
る。
【0056】請求項5に記載の発明では、フレームの一
端部に螺合するねじを備える簡単な構成であり、ねじを
押し進めるだけで、ボート停留具をボートの上縁に容易
に固定することができる。
【0057】請求項6に記載の発明では、ねじの先端部
が第一係止部材と一体に設けられていることにより、ボ
ートの上縁への取りつけが容易になる。また、挟持部材
が、第一係止部材から外れることを防止する。
【0058】請求項7に記載の発明では、棒部材が伸縮
自在なことにより、棒部材の長さを容易に調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施の形態にかかるボート停留具を示す分
解斜視図である。
【図2】図1のボート停留具を、ボートの上縁に取りつ
けた状態を示す断面図である。
【図3】ボート停留具をボートの舳先に固定した状態を
示す斜視図である。
【図4】ボートがボート停留具により停留している状態
を示す斜視図である。
【図5】第一実施の形態の変形例にかかる棒部材を示
し、(a)は、締結部材を拡大して示す平面図であり、
(b)は、(a)の内部構造を示す断面図である。
【図6】第二実施の形態のボート停留具を、ボートの上
縁へ取りつけた状態を示す断面図である。
【図7】操作ねじの先端部を拡大して示す断面図であ
る。
【図8】第二実施の形態の変形例にかかるボート停留具
を、ボートの上縁へ取りつけた状態を示す断面図であ
る。
【図9】従来にかかるボートをロープにより停留してい
る状態を示す斜視図である。
【図10】従来にかかるボートを岸の棚に当接させて停
留している状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボート停留具 3、51 第一係止部材 5 第二係止部材 7 棒部材 11 孔部 13 当接部 19、55 連結部 21 掛止部 33 溝 35、40、43 紐 41 留め具 53 C型クランプ(挟持部材) 59 フレーム 61 操作ねじ A ボート B 舳先 C 上縁

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボートの内側に配置する第一係止部材
    と、ボートの外側に配置する第二係止部材と、陸上物に
    係止する棒部材とを備えるボート停留具であって、 前記第一係止部材は、ボートの上縁に掛止する掛止部と
    前記棒部材の一端部に連結する連結部とを備え、前記第
    二係止部材は、前記連結部を通す孔部と舳先の両側面に
    当接する当接部とを備え、前記棒部材の他端部には、陸
    上物に留める留め具が設けられ、前記第一係止部材と前
    記第二係止部材とを、舳先に形成された孔に通して紐で
    固定したことを特徴とするボート停留具。
  2. 【請求項2】 前記連結部には複数の溝が形成され、前
    記孔部に前記連結部を通した際に前記孔部が前記連結部
    の溝に嵌合することを特徴とする請求項1に記載のボー
    ト停留具。
  3. 【請求項3】 前記孔部は、ボートの内側に向けて傾斜
    していることを特徴とする請求項1又は2に記載のボー
    ト停留具。
  4. 【請求項4】 ボートの上縁に配置する第一係止部材
    と、陸上物に係止する棒部材と、ボートの上縁と前記第
    一係止部材とを挟持する挟持部材とを備えるボート停留
    具であって、 前記第一係止部材は、前記棒部材の一端部に連結する連
    結部を備え、前記棒部材の他端部には、陸上物に留める
    留め具が設けられ、前記第一係止部材を、前記挟持部材
    によりボートの上縁に固定することを特徴とするボート
    停留具。
  5. 【請求項5】 前記挟持部材は、上縁をまたがる略C字
    状のフレームと、前記フレームの一端部に螺合するねじ
    とを備え、前記ねじを押し進めて、前記ねじの先端部と
    前記フレームの他端部とで、ボートの上縁と前記第一係
    止部材とを挟持することを特徴とする請求項4に記載の
    ボート停留具。
  6. 【請求項6】 前記挟持部材のねじの先端部が、前記第
    一係止部材と一体に設けられていることを特徴とする請
    求項5に記載のボート停留具。
  7. 【請求項7】 前記棒部材は、伸縮自在であることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のボート
    停留具。
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