JP2941147B2 - 高粘度溶融ポリマーの送液方法 - Google Patents

高粘度溶融ポリマーの送液方法

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JP2941147B2 JP16394993A JP16394993A JP2941147B2 JP 2941147 B2 JP2941147 B2 JP 2941147B2 JP 16394993 A JP16394993 A JP 16394993A JP 16394993 A JP16394993 A JP 16394993A JP 2941147 B2 JP2941147 B2 JP 2941147B2
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浩美 西尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グランドシール方式の
ギアポンプを用いて、高粘度溶融ポリマーを減圧容器か
ら抜き出して計量、送液する方法に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶融ポリマーを計量、送液する手
段としてギアポンプが広く使用されているが、溶融ポリ
マーを減圧容器から抜き出すために使用する場合、駆動
部(回転部)と軸受部(固定部)のシール効果を高める
ため、軸受潤滑用ポリマーを積極的に循環させ、さらに
潤滑用ポリマーが外部に洩れるのを防止するためにグラ
ンドパッキンによってシールされる。
【0003】一方、外気がグランドパッキンを経て溶融
ポリマー中に混入しないようにグランドパッキン内部の
圧力は大気圧以上に保たれており、シール気体として溶
融ポリマーに対して不活性である窒素ガスが主に使用さ
れている。
【0004】しかしながら、溶融ポリマーが高粘度にな
るに従って粘性が増大して軸受循環用ポリマーの流れが
悪くなることにより、駆動部と軸受部におけるポリマー
によるシールが悪くなり、グランドパッキン内部を加圧
している窒素ガスの一部が潤滑用ポリマー中に混入し、
さらには送液される溶融ポリマー本流に混入する結果、
計量及び送液押し出し圧力の変動が大きくなったり、押
し出し圧力が低下したりするという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、軸受潤滑用ポリマーの循環ラインを有する
溶融ポリマー用ギアポンプを用い、高粘度溶融ポリマー
を安定して減圧容器から抜き出して計量、送液するがで
きる高粘度溶融ポリマーの送液方法を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するもので、その要旨は、駆動軸受部の溶融ポリマ
ーシール部にグランドパッキンを使用した溶融ポリマー
用ギアポンプを用いて、溶融粘度が2500ポイズ以上の高
粘度溶融ポリマーを減圧容器から抜き出して計量、送液
するに際し、溶融ポリマーシール部のグランドパッキン
内部を 100トル以下の減圧にすることを特徴とする高粘
度溶融ポリマーの送液方法にある。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。図
1は本発明の実施態様を示すギアポンプのシール部の断
面図、図2は本発明におけるギアポンプの圧力制御方法
を示す概略図である。図1において、1はギアポンプ、
2は駆動軸、3はベアリング、4はグランド押さえ、5
はスタッフィングボックス、6はグランドパッキン、7
はランタンリング、8は駆動軸保護スリーブを示す。
【0008】軸受潤滑シール用溶融ポリマーは、ギアポ
ンプから押し出されたポリマー9の一部がギアポンプ1
とベアリング3との間隙10を通り、ベアリング3と駆動
軸2との間を潤滑しながら通り、ベアリング3とカバー
11との間隙12を経て、ギアポンプ供給ポリマー13へ戻さ
れている。
【0009】また、軸受潤滑シール用溶融ポリマーの一
部は、駆動軸2とカバー11との間隙を通り、駆動軸保護
スリーブ8とスタッフィングボックス5との間隙までし
み出し、グランドパッキン6によって溶融ポリマーが外
部に出るのを防いでいる。
【0010】図2に示すように、ギアポンプ供給溶融ポ
リマー13は、ギアポンプ1によって計量、送液される。
ギアポンプ1は、モータ20によって駆動回転されてお
り、モータ20の回転数は、ギアポンプ1によって押し出
された溶融ポリマー9の任意の点での圧力が一定になる
ように制御されている。
【0011】この目的のために、押し出し溶融ポリマー
9の任意の点に圧力検出端21が設けられており、検出端
で検出された圧力は、圧力変換器22で電気信号に変換さ
れ、回転数制御器23に送られ、目標の圧力になるように
回転数が制御される。
【0012】従来の窒素ガスでシールする方式では、グ
ランドパッキン加圧シール用窒素ガスを、窒素ガス供給
ライン14の開閉バルブ15を開とし、グランドパッキンシ
ール用配管16を経てランタンリング7を通して供給して
いた。この方式では、ギアポンプ1に供給される溶融ポ
リマー13の粘度が上昇するに従い、潤滑シール用溶融ポ
リマーの流動性が小さくなるため、間隙の小さいグラン
ドパッキン6と駆動軸保護スリーブ8との間には溶融ポ
リマーが浸透しなくなり、逆に加圧シールに使用される
窒素ガスがグランドパッキン6と駆動軸保護スリーブ8
との間隙を逆流し、ベアリング3とカバー11との間隙12
を経てギアポンプ供給溶融ポリマー13の本流に漏れ込む
という問題があった。そして、ギアポンプ供給溶融ポリ
マー13に漏れ込んだ加圧シール用窒素ガスは、ギアポン
プ1によって溶融ポリマーとともに移送されるが、圧縮
性ガスであるため、押し出し圧力の昇圧に大きな悪影響
を与え、押し出し圧力を変動させるばかりでなく、さら
に窒素ガスの漏れ込みが多くなると、供給溶融ポリマー
13の押し出し圧力の昇圧が不能になるという問題があっ
た。
【0013】本発明の方法においては、グランドパッキ
ンシール用配管16に窒素ガスを供給する窒素ガス供給ラ
イン14の開閉バルブ15を閉とし、真空ライン開閉バルブ
17を開として真空発生装置18によってグランドパッキン
6の内部をランタンリング7を通して減圧する。(19は
圧力ゲージである。)なお、本発明の実施には、窒素ガ
ス供給ライン14は必要としないが、これを設けておいて
運転休止時に窒素ガスを流しておくようにするのが好ま
しい。
【0014】減圧は、真空ポンプ、エゼクター等の真空
発生装置を用いて行えばよい。グランドパッキン6の内
部を減圧することにより、窒素ガスシール方式のように
ギアポンプ1内へのガスが漏れ込むことがないととも
に、潤滑用溶融ポリマーがグランドパッキン6と駆動軸
保護スリーブ8との間隙により浸透し易くなることによ
って、溶融ポリマーによるシール性も増大する。
【0015】グランドパッキン6の内部の減圧度は、ギ
アポンプ1に供給される溶融ポリマー13の粘度によって
異なるが、本発明で対象とする溶融粘度が2500ポイズ以
上のポリマーの場合、100 トル以下の真空度とすること
が必要であり、好ましくは50トル以下とするのが適当で
ある。溶融ポリマーの粘度が上昇するに従ってこの減圧
度を高くすることが必要であり、溶融粘度が 14000ポイ
ズ以上のポリマーの場合には、30トル以下とすることが
好ましい。
【0016】グランドパッキン6の内部の減圧度が不十
分であるとグランドパッキン6と駆動軸保護スリーブ8
との間隙に潤滑用溶融ポリマーが十分浸透しないため、
圧力制御が不安定となり、さらには、圧力制御が不可能
になる。
【0017】なお、溶融粘度が2500ポイズ未満のポリマ
ーの場合には、潤滑用溶融ポリマーの粘度が低いため、
潤滑用溶融ポリマーがグランドパッキン6と駆動軸保護
スリーブ8との間隙に十分浸透するため、グランドパッ
キン6の内部を減圧にする必要はない。
【0018】グランドパッキン6の内部を上述のように
減圧にすると、溶融ポリマーの押し出し圧力を確保する
ことができるとともに、押し出し圧力の制御性が大幅に
良好となる。
【0019】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 実施例1〜4及び比較例1 減圧状態の重縮合反応器から、275 ℃で、表1に示す溶
融ポリエチレンテレフタレートを、714cm3/回転のギア
ポンプを用いて取り出し、送液した。この際、ギアポン
プ出の圧力を 150kg/cm2 に維持するようギアポンプの
回転数を制御した。グランドパッキン内部のシール用配
管は180l/分の排気能力を有する大阪真空社製C180 型
真空ポンプを用いて表1に示すグランド圧力になるよう
に減圧した。
【0020】比較例2〜3 グランドパッキン内部のシールを窒素ガスシール方式に
変更して、実施例と同様にして送液した。
【0021】上記実施例及び比較例の送液条件及び制御
圧力の変動状況等を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、軸受潤滑用ポリマーの
循環ラインを有する溶融ポリマー用ギアポンプを用い、
高粘度溶融ポリマーを安定して減圧容器から抜き出して
計量、送液するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示すギアポンプのシール部
の断面図である。
【図2】本発明におけるギアポンプの圧力制御方法を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 ギアポンプ 2 駆動軸 6 グランドパッキン 16 グランドパッキンシール用配管 18 真空装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F17D 1/04 B01J 4/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸受部の溶融ポリマーシール部にグ
    ランドパッキンを使用した溶融ポリマー用ギアポンプを
    用いて、溶融粘度が2500ポイズ以上の高粘度溶融ポリマ
    ーを減圧容器から抜き出して計量、送液するに際し、溶
    融ポリマーシール部のグランドパッキン内部を 100トル
    以下の減圧にすることを特徴とする高粘度溶融ポリマー
    の送液方法。
JP16394993A 1993-06-07 1993-06-07 高粘度溶融ポリマーの送液方法 Expired - Fee Related JP2941147B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108758337A (zh) * 2018-05-28 2018-11-06 中国石油天然气集团有限公司 一种高压管汇的连接结构、压力容器及高压管汇连接方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108758337A (zh) * 2018-05-28 2018-11-06 中国石油天然气集团有限公司 一种高压管汇的连接结构、压力容器及高压管汇连接方法

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