JP2939753B2 - 火災の炎を利用した消火方法 - Google Patents

火災の炎を利用した消火方法

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Description

【発明の詳細な説明】 現在、防炎又は、難燃加工済の商品が多数市販されて
いるにも関わらず、と申しましても、市販はされてはい
るが、実際に、自宅では使用せず、古い従来品をそのま
ま使用中とか、 市販されている事は知っているが、買っていない等々−
他で、火災発生を見るのであります。
多くの火災は、防炎又は、難燃商品云々と無関係に発
生して来ている。
そして、もし、火災が起これば、営々として築いて来
た当人、個人の大切な家財や大切な品々は、当然損害を
被るのみならず、周辺又は、隣接する人々えの加害も多
額に及ぶものであります。
難燃加工に関する特許出願は、先に、(出願番号 昭
和55年157871号)にて、開示致しました。
今回、出願いました本願は、 防炎剤又は、難燃剤等の加工薬剤を燃焼可能物質に、予
め、加工処理しておき、火災予防や火事予防を狙うもの
ではなく、既に、火災や火事が発生した場合、その火災
現場においての消火方法に関するものであります。
有機溶剤の火災、化学薬品等々の火災時は、化学消防
車の出動もあり得ますが、例え、化学消防車の出動を願
ったとしても、消火不可能と言う場合もあるわけです。
一般家庭からの火災発生時は、消防車の出動によって
の消火、謂ゆる大量の水を降りかけて、火災を消火する
と言う方法が主であります。
一般に火災消火の原理は、 (1)、燃焼可能物質を、その火災の中で燃えている系
から除く事。
(2)、燃焼中の燃焼可能物質の温度を下げ炎の着火寸
前以前の温度、謂ゆる臨界温度以下とする事。
(3)、火災中の燃焼可能物質えの酸素の供給を絶つ
事。
の三つの内、どれ一つ欠けても、火災が起こらないた
め、消防車からの散水は上記原理の内の(2)を主体と
したものであります。
即ち、燃え盛る火災の炎に水を掛けて燃焼可能物質の
温度を、急拠低下させ、火災の中の燃焼可能物質が容易
に炎化に至らしめないように、臨界温度を下げる為のも
のであります。
火災や火事そのものが小さく、燃え上がる炎化した部
分が狭い範囲又は、狭い部分の場合は、消防車からの散
水は容易に、然も、有効的に燃焼物を臨界温度以下に、
その炎上物質の温度を下げ、更に、その炎や火災上に散
水する事で、結果、火災中の燃焼物の火を消し得ると言
う、此の散水する消火方法を広げて展開して行く事で、
火災中の燃焼可能物質のすべてが、臨界温度以下とな
る、此の拡大が結果、発生した火災や火事が消火又は、
鎮火すると言う、言って見れば、散水する水分量と、炎
化した燃焼可能物質の炎との割合で、燃焼可能物質の炎
の量より、散水水分量の方が多い場合、即ち、 散水水分量≫燃焼炎上の炎の量 の場合においてのみ、火災の消火が可能と言う消火方法
であります。
(注)ここで、 散水水分量が対燃焼炎上の炎の量と比較したのは、そ
の散水水分量が炎の下、即ち、直接、炎に関係のない所
にいくら水があっても、炎の上から、炎部分えと散水し
なけば、消火が不可能となる為であります。
洋上の船の火災や、湖上の建物火災のようなもの、 炎の上から、直接、炎に散水して初めて、消火可能と
なるのであります。
上記、記号の逆の場合の、 散水水分量≪燃焼炎上の炎の量 即ち、散水水分量が、対燃焼炎上の炎の量より少ない場
合、火災はどうなるかであります。
火災発生で、消防車は出動した! 一斉に猛火の炎えと、散水を開始した! 火災は見る見る内に消火の方向えと進んだ! が、ここで、 散水水分量≪燃焼炎上の炎の量 で散水水分量が燃え盛る炎量に対して不十分で、 消防車のホースから水が出なくなった! 謂ゆる、水欠!のような場合であります。
つまり、消防車は出動したが、火災の炎量に対して、
散水する水分量が不足と言う場合、即ち、一時的に散水
して、火災を部分的に消火出来たところで、ここで水ス
トップ!であります。となりますと、周辺から強力な猛
火に、再び、取り囲まれ、火の手が押し寄せて来ます
と、一旦、消火した筈の消火済み部分も、暫くすると、
再び、元通り、燃焼を開始し、炎を出して火災の炎の拡
大の一要員として仲間入りをし、消火する以前の燃焼中
の燃焼可能物質と何んら変わらず、ジャンジャン燃え始
めると言う事になります。
と言う事は、折角、消防車から、例え、一時的にせ
よ、散水し消火した水の水分量及び、消火に努めた人達
の労力、エネルギー、水資源のすべては、無駄!!何ん
ら、消火せず、燃えた初めのままで放置していたのと同
じ事、元通りの火災となり、家財のすべてを燃え尽きる
わけであります。
散水放水する水分量が必要、且つ、十分にあり、その
火災の炎上に散水可能な場合、 消防車の出動即ち、速、火災は鎮火、消火であります。
最近は、鉄筋コンクリート・セメント・大理石・他等
々の不燃材質を用いた近代建築物が多々建てられていま
すが、例え、此の不燃性建築物たりとも、その中は、燃
焼可能物質や燃焼可能商品が多く用いられています。
と言う事は、もし、外部から火の手が押し寄せて接近
して来るような場合、その不燃性の建築物自体、火災や
炎に対して抵抗力・対抗力を十分発揮しますが、もし、
その不燃性の建築物の中から火の手が、火災が発生した
時は、炎に対しては非常に弱いものであります。
それと、広い日本、近代建築の不燃性の材質や建築物
ばかりではありません。
特に、住宅用の建物は、木造家屋が主であった日本、
まだまだ、木造家屋が住宅用の建物として、今、尚、主
であります。
と言う事は、外部からの火の手がの接近に対しては、
抵抗力が無いか、又は、弱い建物が主体であると言う事
であります。
勿論、建物の内側からの火の手に対してもでありま
す。
然も、燃え易い家屋が互いに、密接して建ち並ぶ我が
国の住宅事情、一旦、火災が発生すれば、すぐに、周辺
に広がると言う傾向にあります、と言う事からして、先
ず、火災など一切発生しないようにしたいものでありま
す。
が、一旦、火災が発生すれば、これを如何に大火に至
らしめず、又は、もし、大火であっても、早い時期に小
火にし、且つ、此の小火を消火、鎮火に至らしめるがで
あります。
ここに、本願の出願となったわけであります。
即ち、 本願の最大目的とするところは、消防車から放水し、一
旦、散水消火した箇所及び、部分は、例え、周辺から凄
い勢いで猛火が押し寄せて来ても、又は、その猛火の中
に包み込まれたとしても、更には、強い炎の中で、強力
に熱っせられても、従来の如く、一旦、消火した部分
が、周辺からの条件次第で、再び、燃え出すと言う事の
ない消火方法に関する特許出願であります。
更に、本願は、市販されている防炎又は、難燃加工済
み云々商品は、言うならば、前もって、もし、火災が発
生した場合とか、もし、周辺からの火災で類焼の危険に
さらされたような場合等々を想定して、これらの火災に
備えての、前もってのある準備をし、自分の身を、自分
の家を守らんとする為の先行投資をして始めて、何時発
生するとも知れぬ火災や火事を防止し得る、と言うよう
な不安感若しくは、安堵感を原点として自分の身の周り
にある燃焼可能物質や商品の総べてを、防炎又は難燃処
置をする、と言う事は、此の個人の考えを更に、拡大す
れば、結果、日本中の燃焼可能物質や燃焼可能商品の総
べてを、防炎又は、難燃加工する必要に迫られると言う
ような事にもなり兼ねないような、防炎又は、難燃処理
剤の商品を開発発明した為の特許出願ではありません。
本願は、 現に、予期しない所に、不幸にも火災や火事が発生した
! 消防車多数がサイレンと共に、静寂を破って出動し、一
斉に、大量の水を散水、放水するも、その火災や火事は
消える事なく、折りからの風に、火は煽られて、更に、
猛火となり、周辺えの広がりをしつつ猛威を奮っている
!! と言うような場合に、 本願特許出願の効果が、最も発揮し得ると言う消火方法
に関する出願であります。
即ち、 本願を猛火と化した火災の炎上する炎の上に展開した場
合、燃えている物質又は、燃えている商品に、一旦、散
水又は放水されると、その部分は、例え、周辺から猛火
が接近したり、炎で包むような事になったとしても、一
旦、消火された部分は、再び、燃え出す事のない消火済
み部分とした「二度と燃えない不燃焼部分」が、猛火の
中に作り得ると言うものであります。
と言う事は、本願を消防車から散水又は、放水すると
言う事は、火災や火事の真っ只中の猛火の炎部分の中
に、次ぎ、次ぎに、再び、燃える事のない「二度と燃え
ない不燃焼部分」を拡大しつつ、最終的には、すべて、
「二度と燃えない不燃焼部分」で炎を被い込み、火災や
火事を消火させると言う、従来の消火方法とは全く異な
る消火方法の特許出願であります。
従来法の火災や火事の消火方法と、本願の散水、放水
現象だけを見れば、一見、同じように見えるでしょう
が、 此処に、大きい差異を有するのであります。
即ち、従来法は、放水する水分量が、火災や火事の炎
の量及び、臨界温度に至る熱量より多い場合に於いての
み、消火が可能となるものであります。本願は、例え、
火災や火事に対しての消火用水の放水量、散水量が不十
分且つ、不足した状態に於いても、一旦、消火した部分
は、燃える事のない「二度と燃えない不燃焼部分」を有
する部分として生まれ変わると言う特徴のある消火方法
と言う違いであります。
何時発生するとも知れぬ火災の発生に備えて、御家庭
にある、燃焼可能物質や燃焼可能商品のすべてを防炎又
は、難燃の加工処置をする云々ではなく、火災や火事が
発生した場合、その燃え盛る猛火の炎の中の燃焼可能物
質や燃焼可能商品を狙い撃ちして、次ぎ次ぎに、火災や
火事を消火していき、再び、燃える事のない「二度と燃
えない不燃焼部分」を、次ぎから次ぎえと作って行く為
に、此処で始めて、防炎又は、難燃処置をする事となる
わけであります。
即ち、本願は、火災や火事が発生した現場の中、猛火
として燃え盛る炎部分の燃焼物質や燃焼可能商品を、消
火の為に、ここで、始めて、防炎又は、難燃処置をする
のであります。
一般家庭からの火事の場合、 現に、燃える火元となり得るものは、すべて燃焼可能物
質の有機物でありますが、身近かな商品を簡単に分類し
て見ますと、 プラスチック;(イ)《熱可塑性樹脂》 (ロ)《熱硬化性樹脂》 此のプラスックの《熱可塑性樹脂》には、 石油系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン ビニル系樹脂;塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ン アセタール系樹脂;ホルマール樹脂、ブチラール樹脂 アクリル系樹脂;アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポ
リアクリルニトリル樹脂 スチロール系樹脂;ポリスチロール樹脂、ABS樹脂、AS
樹脂、 ポリアミド系樹脂;ナイロン樹脂、等があり、 《熱硬化性樹脂》には、 フエノール樹脂、メラミン樹脂、尿素メラミン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
アルキッド樹脂、珪素樹脂、フラン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、フルフラールフエノール樹脂、他、等があ
ります。
また、《合成繊維》には、 ナイロン;ポリアミド系繊維 ビニロン;ポリビニルアルコール系繊維 テトロン;ポリエステル系繊維 オーロン、アクリラン;アクリル系繊維 パーロン;ポリウレタン系繊維 テビロン;ポリ塩化ビニル系繊維 サラン;ポリ塩化ビニリデン系繊維 ハイゼックス;ポリエチレン系繊維 パイレン;ポリプロピレン系繊維 デルリン;ポリオキシメチレン系繊維 ユリロン;ポリ尿素系繊維 テフロン;弗素系繊維、等があり、 《合成ゴム》には、 ブナS、ブナN、チオコールゴム、弗素ゴム、シリコ
ンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピ
レンゴム、ハイパロンゴム、ブチルゴム、クロロプレン
ゴム、ブチレンスチレンゴム、ブタジエンニトリルゴ
ム、他があります。
此れら、プラスチックの《熱可塑性樹脂》も《熱硬化
性樹脂》も、《合成繊維》も《合成ゴム》もすべて、火
災時には、燃焼可能物質であります。
本願の特徴を先ず、記載しますと、 (1)、現在の消防車からの散水消火の如く、 散水量》火災の炎の量 散水水分量が豊富な時にのみ、火災の消火を可能とする
消火法ではなく、 火災の真っ只中の炎上燃焼可能物質に、本願を一旦展開
し、燃焼可能物質の温度を、臨界温度以下とすれば、例
え、水分量が炎の量より少なく、消火用水不十分な緊急
事態の場合、即ち、 散水水分量《燃焼物の炎の量 においても、消火済み部分を、その周辺の猛火で包み込
んで来るような場合においても、再び、本願の消火済み
部分が燃焼を開始すると言う事の生じないものでありま
す。
(2)、本願の特徴の今一つの大きい点は、 旧来の消防車放水消火時と同様に、火災の燃焼物の臨界
温度を低下していく点は、本願も同様であります。
が、本願は、此の燃焼物を臨界温度以下にしたままの
状態を厳守し得ると言う事であります。
従来の消火方法は、一旦、消火した部分に、周辺から
猛火の炎が押し寄せて来たような場合、此の炎に消火部
分が同化されて、再び、燃え出しますが、− 本願は、此の猛威で押し寄せて来た炎に反応して、消火
した部分に、より強力の有する消火層を形成し、 消火方法の原理の(3)に記述しました「火災や火事の
燃焼物質えの酸素の供給を絶つ」働きをする事になるも
ので、押し寄せて来た猛火と、今、消火した物質との間
に燃焼用の酸素の強力遮断層を形成させるものでありま
す。
逆な言い方をすれば、 一旦、消火した部分に燃え盛る火災の炎が、再び、接近
して来る事により、より強力に消火作用の発揮を助長す
るものに変身させ得ると言う特徴を有するものでありま
す。
即ち、今迄の消防車からの、散水放水消火方法には、
全く見られなかった消火方法であります。
もし、接近する猛火の炎が無ければ、単に、炎物質の
臨界温度を低下させるだけであります。
が、従来法の消火法との大きな違いは、一旦、本願で
消火した部分は、その火災の炎の中、どんな条件下に置
かれても、再び燃焼を起こさないと言う点であります。
消防車多数が出動をし、一斉に、放水消火するも、折
りからの風の煽られて、その火災や火事は、猛火となっ
て広がり・・ 云々のような時、 本願の特許出願が、テキ面に効果を発揮する事となるわ
けであります。
火災や火事発生で燃焼時、 一般に、燃焼可能物質は、化学反応を起こして、条件次
第では、次ぎのような生成物をつくります。
また、消防車散水による火災や火事の消火時、例え
ば、炭素の燃焼一つを例に取った場合、酸素が十分の供
給時においては、すべて、炭酸ガスとなります。
C+O2→CO2 散水すると、 C+H2O→C+H2O 燃え盛る炭素が空気中の酸素と反応して、炭酸ガスにな
りつつある課程に、散水して、此の燃えている炭素を、
消火した炭素こと、スミとする事になります。
もし、酸素の供給不十分な状態で燃焼する炭素の場
合、 燃えている炭素に、先に燃えて出来た炭酸ガスが働き、
それが、高温下において、不完全燃焼すると、一酸化炭
素を生成して来ます。
C+O2→CO2 C+CO2→2CO また、 猛火の火災の中、高温時の赤熱した炭素に、不十分な水
が水蒸気として働くと、水蒸気を還元して、謂ゆる、水
性ガスを生成して来ます。
C+H2O→CO+H2 C+H2O→CO2+H2 高温化で燃え盛る炎の中に、不十分な水を散水、放水
する事により、水を掛ける以前より恐ろしい水性ガスを
発生して来る可能性も生じる事も考えられます。
御存知、水性ガスは、火力の強い燃料であります。ま
た、猛火の中に、水を散水する事により、高温に熱せら
れた種々金属酸化物は還元され、酸化銅は銅に、酸化鉄
は鉄にと、他の微量酸化金属が共に、その触媒力を強化
した金属に還元され、これらの還元金属が触媒作用とし
て働いて、散水した水分量及び、火災の炎の威力如何
で、水が分解して、酸素や水素の生成に及ぶ可能性も考
えられます。そして、火災の中で、色々な有害・有毒の
化学物質の生成に力を助長する働きも生じて来る場合も
あります。
紫色のガス状に燃える炎が出たり、緑色や、ピンク色
が出たりします。
となりますと、火災を消火している筈の散水作業が、
とんでもないものの生成に力を貸していると言う事にも
なり兼ねない場合すら生じて来ます。
即ち、 従来法による、と言うよりは、現在の消火法は、火災消
火の水の散水を、一度に大量の水を放水散水して、初め
て有効且つ、火災及び、炎の消火を可能とするものであ
ると思います。
でなければ、二次公害又は、三次災害、或いは、n次
災害の発生の危険すらあるわけであります。更に、本願
の特徴は、 (3)、燃え盛る火災や火事の中、一旦、消火した部分
は、先ず、燃焼可能物質の臨界温度を低下させ、更に、
燃焼継続用又は、再燃焼用に必要な酸素の供給を止める
ため、結果、本願散水部分は、より早く火災を消火する
に至り、更に、周辺から猛火が、その本願散布部分に押
し寄せて来たとしても、その猛火に対して、再燃着火し
て燃え始める事なく、消火状態を維持すると言う作用を
発揮し得るものであります。
依って、猛火の火災の中での不完全燃焼からの、水性
ガスを生じたり、又、更には、力強い炎として再燃焼を
すると言うような事にはならないものであります。既述
の、二次、三次災害作用等々に、一切関係のないもので
あります。
現在の散水方法の消火法の如く、一旦、火災を消火し
た箇所でも、連続して火を消火しなければ、周辺から猛
火が押し寄せて来れば、再び、その消火した筈の部分
が、燃焼し始めたり、又は、散水量如何で、その火災の
炎の中に、一酸化炭素を生じたり、水性ガスや、場合に
よれば、酸素や水素の生じる可能性を考慮する心配のあ
る消火方法ではありません。
本願は、塩化アンモニウム100重量部、塩化カルシウ
ム100重量部、水酸化カルシウム1重量部からなる薬剤
を3%から25%を含む水溶液からなる消火剤を用いて、
火災の炎の上に直接、霧状散布又は放水する事により、
消火水溶液と燃焼物質と炎の3体間で反応をさせ、燃焼
物質上に二度と燃えない不燃焼部分を生成させつつ、消
火する事を特徴とする火災の炎を利用した消火方法です
が、ここで、水酸化カルシウムを混合しましたのは、本
願の消火効果の向上と、今一つは、安価な薬剤を用い
て、防錆効果を高めようとする為のものであります。
消防車の水槽用タンクや、その他色々の金属部品に、
本願の消火水溶液で、常時、濡れを生じる為、少しで
も、錆からの防護を狙ったものであります。因みに、 本願に混入を前提に、次ぎの薬剤の防錆効果を調べる。
実験方法は、釘、ゼンピン、を各々、別々の試験管に
入れ、その上に次ぎの濃度とした液を入れて、錆の発生
迄の期間をみる。
実験開始日、1月28日から、8月19日までの半年以上
の期間とする。
1月28日,2月4日,2月25日,3月11日6
月18日,8月19日、 尚、錆の生成状態は、次ぎの符号でしめす。
→印は、実験開始、 *印は、底に白色沈殿を生じる、 ○印は、防錆効果あり、 X印は、やや錆発生、 XX印は、完全に錆発生、 XXIX印は、強力な錆が試験管にこびり着く、 とする。
水だけのブランクテストの錆の発生と対比しながら、
赤褐色のサビの発生迄の日数を調べる。
結果、 i、通常海水につけた金属類は、すぐに、犯されます
が、用いた食塩水、海水と同一成分、同一濃度(海水
は、ほぼ3、3〜3、7%の塩類を含む)ではありませ
んが、錆の発生の早い事を改めて知りました。
ii、水だけの時でも、一週間もしない間に、錆の発生を
見るのであります(蒸留水ですが、)。
iii、本、実験から、(ヘ)の水酸化カルシウムに、相
当の防錆効果のある事を見出しましたので、本願に用い
てしらべる事とする。
それと、実際に消防車が、出動して火災現場から引き
揚げて来ると、汚れた部分の洗浄他、要部の手入れをさ
れるわけですから、こんなに長く濡らした状態で放置す
る事は無いわけであります。
8月27日(室内温度27℃) 重さを測定した薬剤に、蒸留水を加えて 100cc としたものを、原液(A、B、C、D)として実験す
る。
此れらの薬剤を水に溶かした時、溶解時の温度に示し
ましたように、発熱をするもの、熱を吸収する吸熱反応
をするものにわかれます。
無水塩化カルシウム(CaCl2)が水にとける時は、正
式には、17、41KCal/moleの発熱があり、塩化カルシウ
ム・6水塩物の溶解時の正式の吸熱は、(4、31KCal/m
ole)であります。
各原液(A、B、C、D)の5ccを別々の試験管に取
り、蒸留水5ccを加えたものに、先回、同様に釘、ゼン
ピンを入れ、試験管中で錆の発生を見る、(此の時の、
1、2、3、4の各薬剤の濃度は、16%) 次ぎに、 此の5、6、7の試液の各5ccに、先程の水酸化カルシ
ウム5ccを加え防錆効果を見る(8、9、10)。通常、
水酸化カルシウムの溶解度は、0、1%以下(100cc水
中に、0、1%以下)でありますが、水酸化カルシウム
は、塩化アンモニウムに可溶のため、溶解度以上に量を
増やして、テストをする。それと、此の塩化カルシウム
6水塩物(CaCl2・6H2O)は非常に水に溶け易く、更
に、水に溶解す時に温度を低下します。同じ液に溶かす
水酸化カルシウムは、温度が低くなる程、溶解度を増加
をする、此の2薬剤に混合しての溶解であります。
即ち、各5ccの原液(A,B,C)に、塩化アンモニウム
(D)5ccを加えた(5、6、7)に、水酸化カルシウ
ムの過飽和溶液を、デカンテイションした上澄液の5cc
を加えた場合、濁りや沈殿物等を生じる事なく、透明に
混ざる。もし、ここで、濁りを生じた場合は、CaCl2・3
Ca(OH)2・12H2Oの錯塩であり、本願の消火水溶液と
しては、別に、支障はありません。
すべて、消火水溶液の中に共存させている薬剤ばかり
であります。
(此の時の原液A、B、Cの濃度は、10、7%) 以上のように、可成りの防錆効果がみられます。次ぎ
に、本願消火水溶液の調製でありますが、この薬剤の重
量混合比の、 A(100)、B(100)、C(1)、 からなるる粉末又は、混合溶液を調製する場合、面倒だ
から、と、先に、此の重量比で大量に作っておいた中か
ら、ある量を取り出し、此れを水で薄めて、指定濃度の
消火水溶液とした場合、塩化カルシウムの無水塩(CaCl
2)、と、6水塩(CaCl2・6H2O)を用いた場合との間
に、溶存薬剤の各g数が、単純計算で次ぎのように変わ
ってきます。
無水塩の塩化カルシウムを用いて、 NH4Cl 100g Ca(OH)2 100g Ca(OH)2 1g を混ぜ合わせた場合の、実質の混合比率は、 NH4Cl 49、75% CaCl2 49、75% Ca(OH)2 0、5% であり、 6水塩物の塩化カルシウムを用いて NH4Cl 100g CaCl2・6H2O 100g Ca(OH)2 1g を混ぜ合わせて作った場合の、実質の混合比率は、 NH4Cl 49、75% CaCl2・6H2O 25、20% Ca(OH)2 0、5% 6水塩の重さが加算されているため、塩化カルシウム量
としての重さは、50、66gしかなく、実質の混合比は、2
5、20%となります。
で、面倒だからと、重量混合比で作った大量の混合粉
末の内、仮りに、5gを100ccとした、5%消火水溶液を
作った場合、 使用する塩化カルシウムの結晶水の数によって、調製し
た消火水溶液中に存在する各薬剤のg数が配合比と異な
って来ます、結果、消火効果を弱くする事になります。
本願の混合比率による、5%溶液の消火水溶液は、 を溶かして、100ccとしたものと言う事であります。
因みに、塩化カルシウム・6水塩(CaCl2・6H2O)の
溶解時の氷点℃は、 5g/100cc H2O……−2、44℃ 10g/100cc H2O……−5、89℃ 25g/100cc H2O……−29、9℃ であります。
(I);消火実験 本願の混合比による消火水溶液(6水塩使用)を用い
ての消火テスト。
燃焼物質には、 (イ)、マッチの軸(頭を除く) (ロ)、ろ紙及び、障子紙、 (ハ)、布地(タオル、布巾、毛布、レーヨンカーテン
地) 火力源; ガスバーナー(約800〜1200℃)上に置かれて、赤熱
している金網を火力源として使用。
消火方法; (イ)、(ロ)、(ハ)、の各試料に火を付けて消火
したものでなく、指定濃度の消火水溶液に各試料を浸
し、濡れたままの状態で、直ぐに引き上げ、此れを 燃焼方法; 上記、金網の上に乗せ、熱し続けて燃焼状態をみる、
後、最終生成物を水に溶かし、その時のPHを見る。
(PHの測定は、万能PH試験紙を用いる) テスト結果の欄の符号は、 X;乾燥後、すぐに、炎を出して燃え尽き白灰化し、一
切形状物を残さず。
▲;乾燥後、燃焼一部炭化。
△;大量の白色の煙を上げて燃焼炭化後、形状を保っ
て赤く燃焼。
○;大量の白煙を出して炭化、赤熱状の炭となり、形
状は殆ど元のまま強熱されて徐々に小さくなる、ガスバ
ーナーを除くと、マッチ棒は棒状形状を残し、布地は織
り目模様を完全に残す。
◎;白色の煙を出して炭化し赤熱状の炭、ガスバーナ
ーを除くと、すぐに、元の形状を維持。
(II);消火実験 縦長に垂直に吊した試料(30cm×5cm)に、霧吹き
で、消火水溶液を掛け、WET100%以上としたものに、下
からガスバーナーの炎(約1200℃)を当てたままの状態
で放置したテストの場合、 燃焼物質に; (イ)、布地(タオル、布巾、毛布、レースカーテン
地) (ロ)、障子紙、 テスト結果、 ここで、炭化部分長さ、1/3と言う事は、残りの2/3
は、何ら火、炎に犯される事なく、元のままの状態を保
つ事の意味であります。
因みに、 高分子化合物の融点及び、着火温度をみた場合、 以上のように、ポリマーこと、合成高分子化合物は、引
火点・400〜700℃の範囲迄にあります。本願のテスト条
件のように、ガスバーナーの火で強力に燃やすとなる
と、約1200℃近い火力であります。と言う事は、殆どの
ものは、影も形も元の姿など一切残さないと言うのが、
普通でありますが、テスト(I)及び、(II)にも示し
ました如く、本願消火水溶液の濃度を、12、5%以上の
ものを用いた場合は、仮え、約1200℃の炎で強熱して
も、尚、木材の、又、天然繊維の元の姿を残す程の力を
有した「二度と燃えない不燃焼部分」を火災の炎の真っ
只中に、本願の消火水溶液で消火部分に作っていく事に
なります。
通常の火災には、此れ程濃度の濃い消火水溶液を用い
なくとも火災の消火は可能となります。
依って、 3%以上、25%迄の液としたのであります。本願は、
合成高分子化合物等の熱溶融するものえの、消火テスト
は除きました。
その理由として、本願がポリマーに対しての消火力が
弱い為もありますが、ポリマーの製品そのものが、火災
の炎で、溶けて丸い水滴状の粒となって、すぐに下に滴
下しますから、火災現場で消火散水されている限り、常
に、水のかけられる状態下の方向にあります。
建物の柱や、天井等は、こちらから狙って散水されて
初めて水が掛けられるわけであります。
それと、高分子化合物のポリマー物質は、多くの場
合、化学的にその高分子物質を構成している分子の中
に、非常に多くの炭素が、高温高圧下で重合、縮合、重
縮合、等々の化学反応で密集されたものですから、此の
ものに火が付けば、往々にして、酸素不足の状態とな
り、不完全燃焼をして、黒いススを大量に放出して来ま
す。
もし、此の大量のススを放出する高分子物質の燃焼す
る中に酸素を送ってやれば、大量のススの発生は止ま
り、すべて、完全燃焼をして、透明の気体こと、炭酸ガ
スとなって放出しつつ燃えて来るわけであります。
此の高分子化合物が燃えて、ススの大量を発生又は、
放出するような時は、逆に言えば、今少し酸素の供給を
止めてやれば、酸欠状態で、火災消火の原理(3)の、
自然消火が可能となります。
本願は、ナイロン、ポリエステル、スチロール、AB
S、他等々のポリマーに対する吊り下け試験の(II)で
は、消火力は弱いですが、化学工場でポリマーそのもの
が、火元となっているような場合は別として、火災の
中、その高分子化合物が燃えて水滴状になり、下に滴下
すれば、上から落下してくる消火用水、更に、酸欠状
態、温度低下となり自然消火の方向に置かれるわけであ
ります。それと、今迄の防炎加工及び防炎剤と、本願と
の大きな違いですが、 今迄の防炎加工は、一次防炎、耐久防炎と、薬剤により
取れにくく素材に付着させる為、重、縮合反応で付けた
り、コーテングしているわけですが、APO(Tris(aziri
dnyl)phosphine oxide)等のように、防炎効果はある
が、薬剤そのものに発癌性他毒性の為に、発売中止に至
るような場合もあり、また、耐久性防炎剤そのものも、
加工素材に防炎剤と化学反応のする反応基の有しないも
のえの展開で、効果の減少をするなど、例えば、開発さ
れた防炎剤の中で満点とまでと言われた、THPC(Tetrak
is hydroxy methyl phosphonium choloride)・(CH2O
H)4−P−Clも、加工する相手素材の分子構造の中
に、水酸基(−OH)が存在しないもの(ポリエステル、
アクリル、ナイロン、塩化ビニール、ポリプロピレン、
他)えは、THPCのメチロール基と反応しない等々の欠点
もあり、 また、色々の薬剤が単独で又は、組み合わせで、多々加
工剤が開発されて来ていますが、加工後、日数経過で効
果の減少等々と、すべての技術の進んだ今日、尚、満足
な防炎剤は、未だ、少ないのであります。
と言う事は、火災の危険性と、常々、隣り合わせにい
るわけであります。
よしんば、仮に、もし、満点の難燃剤、防炎剤が開発
されたとして、それを、建築材料に、家具に、室内装飾
品に、プラスチックに、衣類寝具の繊維に、加工された
としても、防炎剤そのものが、何んらかの形で、元の素
材の中に入るわけであり、公害面はさて置いて、加工さ
れたものの色に、臭気に、形状に、耐久力に、そのもの
本来の性質に、経済性に、何らかの影響がゼロと迄はな
らないものであります。
その点、本願出願は、火災の発生した火事現場におい
てのみ、その火災・火事を消火する事の為に、薬剤を用
いるものであります。
市販されている高分子ポリマー商品に、自己消火性加
工云々商品がありますが、ガラス繊維、石綿、金属、で
ないかぎり燃え盛る火災の中におかれた場合、と言う事
は、本願のテストのように、1200℃近い温度のガスバー
ナーの炎で熱っせられている金網の上に乗せると、何ん
ら、未加工の可燃物質と変わりなく、燃えると言う場合
が多々あります。
本願の消火水溶液を散水又は、放水する事により、先
の実験の如く、猛火の炎と接触して、可燃物の表面に大
量の白煙を上けて、急速に燃えにくい「二度と燃えない
不燃焼部分」を生成して来る。
そして、消火散水された部分に接触して来る周辺から
の猛火が、高温であればある程、と言う事は、折りから
の強風に煽られて、火災はその勢いを更に、強めた! と言うような高温化時に、本願の消火水溶液と燃焼部
分間に生成する「二度と燃えない不燃焼部分」こと、消
火済み部分には、そこに、更に、高温に耐え得るより燃
えにくい炭素化合物を生成して来る事になるのではない
かと思われます。
本願消火水溶液を、12%以上として用いると、1200℃
近いガスバーナーの炎ですら燃え尽きる事なく、炭化状
態を維持したまま、その元の状態を保つ事、更に、周辺
えの炎の広がりを見せない事からして、燃えにく炭素化
合物や、炭素繊維を表面に又は、全体に生成し、炎の接
近をその出来たての炭素層で覆う事になり、この層で覆
われた部分は、酸欠状態の発生、臨界温度の低下として
働き、遮断層として本願がより効果的な消火力を発揮し
得たのではないか、と思われます。
JL,Gay−Lussac,Ann Chim 2,18,211(1821) 以来、色々の防燃理論が展開されて来ています。
§、被覆理論; 炎により空気中の酸素の供給を遮断する溶融塩類の膜
を生成させる。
§、ガス理論; 防燃剤の熱分解で表面に不燃性ガス体を発生させる。
§、熱的理論; 炎により、溶融、昇華を起こし、そこで熱吸収する事
により、熱分解エネルギーを消費させる。
§、化学的理論; 終局的生成物の炭素と水に分解し、化学的に強力な脱
水作用を働かし多量の水の発生をさせる。
§、吸熱説; 防火剤の分解、結晶水の放出又は、相変化の際の吸熱
作用で温度上昇を抑制させる 等々の理論、説がありますが、共に、いずれも、先にも
記しましたが、言うならば、前もって、もし火災が発生
したら?!とか、もし、周辺からの火災で類焼の危険にさ
らされる等々の危険を想定して、此れらの火災に備えて
の、燃焼可能の品々えの、ある投資又は、ある準備をし
てくれる事を前提として、より良好な難燃剤、防炎剤、
の加工剤の加工、研究展開であります。
そして、此の防炎性、難燃性を付与する加工の為に
は、大掛かりな工場、機械装置、更には、専門の高度な
知識の有する技術者等々の完備の、基準合格の資格に基
ずいて、防炎製品の生産が試されて来ているものであり
ます。
更に、防炎、難燃の加工済み商品自体の性能の状態に
応じて、ランク別に分けられ、防炎、難燃の効果が顕著
に現れるもの程上等品等々のランクがあり、と同様に使
用する薬剤も高価となり、加工技術も高度化して来るた
め、当然、加工代金もそれだけに高くなって来ると言う
事になります。
と言う防炎、難燃の加工であります。
本願は、此れら、火災発生を想定してのある準備、あ
る投資を個人個人の購入する諸々の商品に、防炎、難燃
加工する等々に関係なく、また、従来からの消火方法と
も異なった消火方法を提示するものであります。
即ち、本願は、 一般家庭用品、建築材料に前もって防炎、難燃の加工
をするものではありません。
また、現在の消防車からの大量の水の連続散水・放水
する消火方法に変わる、少量の散水放水において、より
以上に効果を発揮させつつ、火災火事を消火すると言う
消火方法に関する特許出願であります。
更に、本願消火水溶液で火災を消火した後の、二次公
害、三次公害面ですが、 最近は、B重油、C重油燃焼による工場廃棄ガスから、
他、内燃機関からの廃棄ガス等々から、その中に不純物
として含まれていた硫黄及び、窒素等々の化合物の燃焼
からの大気えの拡散で、雨を酸性雨として降らせる云々
が問題化している昨今であります。
ある地区に於いては、酸性度の強い水が川に流れ、田
畑の植物育成えの悪影響を避けるため、時間的に中和剤
として安価な消石灰の一定量をアルカリ剤として流出し
ている所もある由であります。
本願は、火災の消火後、土壌をアルカリ性にする傾向
があります。
特定の場所で、火災現場にのみ強力にアルカリ性とす
るため、全く、無公害とは申しませんが、雨が、地下水
が、時間を追って此のアルカリ性を徐々に薄めて持ち去
ってくれる事でしょう。
本願の消火水溶液に用いられる単品の薬剤を公害面か
ら見た場合、 塩化カルシウムも、水酸化カルシウムも、共に、その純
度の高いものは、食品添加物として利用されています。
塩化カルシウム; 医薬品のカルシウム剤としての利用もあります。その
他、冷凍用触媒、乾燥剤、豆腐の苦汁代用、木材防腐
剤、等々 水酸化カルシウム; 制酸剤としての医薬剤、建築塗装用、酸性土壌中和
剤、肥料用、水の軟化用、砂糖精漂白剤、等々 塩化アンモニウム; 此れも純度の高いものは、医薬品としての利用もあり
ます。
火災の消火の為、大量に放水される本願消火水溶液、
無毒とは申しませんが、酸性雨を降らせ、田畑を森山林
の苗木、樹木等々の植物のすべてを、枯山水とする、灰
塵に帰する程の有毒作用は、先ず、無いものと思われま
す。
また、本願は火災時、猛火の炎で熱せられて、その際
発生する蒸気、気体、ガス状の物質にしても、高分子化
合物の塩化ビニール、アクリルやウレタン等々の繊維や
合成樹脂の燃焼時に見られるような、目を刺激したり、
呼吸困難に至らしめるような毒性の強い気体の発生も生
じないものであります。
以上のように、簡単に入手し得る安価な薬剤を、本願
の指定通りに用いる事により、従来法の消防車による消
火方法には、全く、見られなかった、消火作用、及び、
消火効果を発揮しつつ、大火災を小火災に、小火災を消
火・鎮火に至らしめ、且つ、更に、消火時のガス等々の
二次公害、鎮火後の消火水溶液からの三次公害等々の発
生も少ないと言う利点を有する火災の炎を利用した消火
方法の出願であります。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化アンモニウム100重量部、塩化カルシ
    ウム100重量部、水酸化カルシウム1重量部からなる薬
    剤を3%から25%を含む水溶液からなる消火剤を用い
    て、火災の炎の上に直接、霧状散布又は放水する事によ
    り、消火水溶液と燃焼物質と炎の3体間で反応をさせ、
    燃焼物質上に二度と燃えない不燃焼部分を生成させつ
    つ、消火する事を特徴とする火災の炎を利用した消火方
    法。
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