JP2939194B2 - 操縦装置 - Google Patents

操縦装置

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JP2939194B2
JP2939194B2 JP1277797A JP1277797A JP2939194B2 JP 2939194 B2 JP2939194 B2 JP 2939194B2 JP 1277797 A JP1277797 A JP 1277797A JP 1277797 A JP1277797 A JP 1277797A JP 2939194 B2 JP2939194 B2 JP 2939194B2
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健三 池内
恭行 江連
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KOMYUUTA HERIKOPUTA SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、操縦士の座席シー
トの側方に設けられる航空機の操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタなどの航空機は、操縦系統に
フライバイワイヤ(Fly By Wire)方式が多く採用される
ようになり、これに伴って、操縦士が着座する座席シー
トの側方に、操縦士が操作するスティックとこのスティ
ックが設けられるハウジングとを有する操縦ユニットを
備える、いわゆるサイドスティック操縦装置と呼ばれる
操縦装置が採用されている。この操縦装置は、操縦ユニ
ットを、座席シートの側方でその座板から上方に立上げ
て、操縦士が座席シートに着座して、身体に負担のかか
らない姿勢でスティックを把持することができるように
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
操縦装置は、前述のように、操縦ユニットが座席シート
の座板から上方に立上がっているので、たとえば乗降す
るときなど、操縦士が座席シートに着座するときまたは
座席シートから離れるときに、操縦士の足などに操縦ユ
ニットが干渉する場合があり、前述のような動作が困難
である。特にヘリコプタに代表されるような、座席シー
トの側方に乗降口が設けられる航空機では、緊急脱出時
に、速やかに航空機から脱出できるように、迅速かつ安
全に座席シートから離れられる、ということが望まれて
いる。また足などに操縦ユニット、特にスティックが干
渉すると、操縦装置の故障の原因となるおそれもある。
【0004】したがって本発明の目的は、操縦士が、座
席シートへ着座するとき、および座席シートから離れる
ときに、操縦士の足などに干渉しないようにすることが
できる操縦装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、航空機を操縦
するための操縦装置であって、操縦士が操作する操縦入
力部と、操縦入力部に与えられる操縦情報を検出するセ
ンサ、および操縦入力部に操縦フィールを与えるフィー
ル手段が収納されるハウジングとを有する操縦ユニット
と、操縦士が着座する座席シートの後方寄りの側部に固
定され、鉛直な軸線を有するヒンジピンが形成され、操
縦ユニットの後端部にヒンジピンを抜取り可能に挿通さ
せて、操縦ユニットを、座席シートの側方で立上がる所
定位置と、この所定位置から前端部が座席シートから離
反する方向へ変位するように退避した退避位置との間
で、ヒンジピンまわりに角変位可能に支持する後方側の
ブラケットと、座席シートの前方寄りの側部に固定さ
れ、係合突起が形成されるとともに、所定位置にある操
縦ユニットの前端部寄りの下端部を支持する水平な支持
部を有する前方側のブラケットと、操縦ユニットの前端
部に設けられ、操縦ユニットが所定位置にあるとき、前
方側のブラケットの係合突起に係合可能な一対の爪部材
と、各爪部材の係合突起への係合状態を解除操作するた
めの開放レバーとを有するラッチボックスとを備えるこ
とを特徴とする操縦装置である。本発明に従えば、操縦
ユニットは、操縦入力部とハウジングとを有し、ハウジ
ングには、センサおよびフィール手段が収納され、操縦
士が操縦入力部を操作することによって、機体が操縦さ
れる。操縦入力部およびハウジングを有する操縦ユニッ
トは、座席シートの側方の所定位置で立上がって設けら
れ、操縦士は、座席シートに着座して、身体に負担のか
からない姿勢で操縦入力部を操作し、機体を操縦するこ
とができる。このような操縦装置の操縦ユニットはま
た、所定位置と所定位置から退避した退避位置との間で
変位可能であり、これによって、操縦士は、たとえば機
体への乗降時など、必要に応じて操縦ユニットを退避位
置に変位することができる。したがって、操縦士は、座
席シートに着座するとき、または座席シートから離れる
ときに、操縦ユニットを変位させて、移動するための広
い空間を得て、操縦士の足などに、操縦装置が干渉する
ことを防止することができる。また操縦ユニットは、後
端部がヒンジピンによって鉛直軸線まわりに角変位可能
に設けられ、所定位置から前端部が座席シートから離反
する方向へ退避位置に向けて変位することができる。こ
れによって、操縦ユニットの前端部は後方へ変位され、
座席シートの前方寄りの側方に広い空間を得ることがで
きる。また、操縦士は、座席シートに着座した状態で、
操縦ユニットの前端部付近を把持するなどして、ひじま
たは肩を中心にして腕を左右方向の角変位させることに
よって、操縦ユニットを容易に角変位することができ
る。操縦ユニットを角変位可能に支持するヒンジピン
は、抜取り可能であるので、ヒンジピンを抜取ることに
よって、操縦ユニットを容易に取外すことができる。さ
らに操縦ユニットは、所定位置にあるとき、ラッチボッ
クスの各爪部材が前方側のブラケットの係合突起に係合
されることによって、座席シートにしっかりと保持さ
れ、しかもこのとき前端部寄りの下端部が前方側ブラケ
ットの支持部によって支持されるので、ラッチボックス
に負担をかけることなく、操縦ユニットの不所望な変位
を確実に防止して、所定位置に固定することができる。
しかもラッチボックスは、開放レバーを操作することに
よって、各爪部材の係合突起への係合状態を容易に解除
することができる。
【0006】さらに本発明は、航空機を操縦するための
操縦装置であって、操縦士が操作する操縦入力部と、操
縦入力部に与えられる操縦情報を検出するセンサ、およ
び操縦入力部に操縦フィールを与えるフィール手段が収
納されるハウジングとを有する操縦ユニットと、操縦士
が着座する座席シートの側部に上下に間隔をあけて固定
され、かつ前後方向に延びる一対の案内レール、および
操縦ユニットに固定され、かつ各案内レールに移動自在
に嵌まり込む一対の移動片を有し、操縦ユニットを、座
席シートの側方で立上がる所定位置と、この所定位置か
ら後方へ退避した退避位置との間で、スライド可能に支
持する一対のリニアスライダと、座席シートの前方寄り
の側部に固定され、係合突起が形成されるブラケット
と、操縦ユニットの前端部付近に設けられ、操縦ユニッ
トが所定位置にあるとき、ブラケットの係合突起に係合
可能な一対の爪部材と、各爪部材の係合突起への係合状
態を解除操作するための開放レバーとを有するラッチボ
ックスとを備えることを特徴とする操縦装置である。本
発明に従えば、操縦ユニットは、操縦入力部とハウジン
グとを有し、ハウジングには、センサおよびフィール手
段が収納され、操縦士が操縦入力部を操作することによ
って、機体が操縦される。操縦入力部およびハウジング
を有する操縦ユニットは、座席シートの側方の所定位置
で立上がって設けられ、操縦士は、座席シートに着座し
て、身体に負担のかからない姿勢で操縦入力部を操作
し、機体を操縦することができる。このような操縦装置
の操縦ユニットはまた、所定位置と所定位置から退避し
た退避位置との間で変位可能であり、これによって、操
縦士は、たとえば機体への乗降時など、必要に応じて操
縦ユニットを退避位置に変位することができる。したが
って、操縦士は、座席シートに着座するとき、または座
席シートから離れるときに、操縦ユニットを変位させ
て、移動するための広い空間を得て、操縦士の足など
に、操縦装置が干渉することを防止することができる。
また操縦ユニットは、上下2つのリニアスライダによっ
て安定してスライド可能に設けられ、操縦ユニット全体
が所定位置から後方へ退避位置に向けて変位される。こ
れによって、座席シートの前方よりの側方に広い空間を
得ることができる。また操縦士は、座席シートに着座し
た状態で、操縦ユニットの前端部付近を把持するなどし
て、腕を身体に沿って前後に変位させることによって、
操縦ユニットを容易にスライド変位することができる。
さらに操縦ユニットは、所定位置にあるとき、ラッチボ
ックスの各爪部材が前方側のブラケットの係合突起に係
合されることによって、座席シートにしっかりと保持さ
れるので、操縦ユニットの不所望な変位を確実に防止し
て、所定位置に固定することができる。しかもラッチボ
ックスは、開放レバーを操作することによって、各爪部
材の係合突起への係合状態を容易に解除することができ
る。
【0007】さらに本発明は、航空機を操縦するための
操縦装置であって、操縦士が操作する操縦入力部と、操
縦入力部に与えられる操縦情報を検出するセンサ、およ
び操縦入力部に操縦フィールを与えるフィール手段が収
納されるハウジングとを有する操縦ユニットと、操縦士
が着座する座席シートの後方寄りの側部に固定される後
方側のブラケットと、座席シートの前方寄りの側部に固
定され、係合突起が形成される前方側のブラケットと、
前方側および後方側の各ブラケット間にわたって設けら
れ、前後に延びる軸線有し、操縦ユニットの下端部に抜
取り可能に挿通させて、操縦ユニットを、座席シートの
側方で立上がる所定位置と、この所定位置から上端部が
座席シートから離反する方向へ変位するように退避した
退避位置との間で、前記前後に延びる軸線まわりに角変
位可能に支持するヒンジピンと、操縦ユニットの前端部
に設けられ、操縦ユニットが所定位置にあるとき、前方
側のブラケットの係合突起に係合可能な一対の爪部材
と、各爪部材の係合突起への係合状態を解除操作するた
めの開放レバーとを有するラッチボックスとを備えるこ
とを特徴とする操縦装置である。本発明に従えば、操縦
ユニットは、操縦入力部とハウジングとを有し、ハウジ
ングには、センサおよびフィール手段が収納され、操縦
士が操縦入力部を操作することによって、機体が操縦さ
れる。操縦入力部およびハウジングを有する操縦ユニッ
トは、座席シートの側方の所定位置で立上がって設けら
れ、操縦士は、座席シートに着座して、身体に負担のか
からない姿勢で操縦入力部を操作し、機体を操縦するこ
とができる。このような操縦装置の操縦ユニットはま
た、所定位置と所定位置から退避した退避位置との間で
変位可能であり、これによって、操縦士は、たとえば機
体への乗降時など、必要に応じて操縦ユニットを退避位
置に変位することができる。したがって、操縦士は、座
席シートに着座するとき、または座席シートから離れる
ときに、操縦ユニットを変位させて、移動するための広
い空間を得て、操縦士の足などに、操縦装置が干渉する
ことを防止することができる。また操縦ユニットは、下
端部がヒンジ手段によって前後方向に延びる鉛直軸線ま
わりに角変位可能に設けられ、所定位置から上端部が座
席シートから離反する方向へ退避位置に向けて変位され
る。これによって、操縦ユニットの上端部は下方へ変位
され、座席シートの上方寄りの側方に広い空間を得るこ
とができる。また、操縦士は、座席シートに着座した状
態で、操縦ユニットの上端部付近を押して容易に退避位
置に角変位することができる。操縦ユニットを角変位可
能に支持するヒンジピンは、抜取り可能であるので、ヒ
ンジピンを抜取ることによって、操縦ユニットを容易に
取外すことができる。さらに操縦ユニットは、所定位置
にあるとき、ラッチボックスの各爪部材が前方側のブラ
ケットの係合突起に係合されることによって、座席シー
トにしっかりと保持されるので、操縦ユニットの不所望
な変位を確実に防止して、所定位置に固定することがで
きる。しかもラッチボックスは、開放レバーを操作する
ことによって、各爪部材の係合突起への係合状態を容易
に解除することができる。
【0008】さらに本発明は、航空機を操縦するための
操縦装置であって、操縦士が操作する操縦入力部と、操
縦入力部に与えられる操縦情報を検出するセンサ、およ
び操縦入力部に操縦フィールを与えるフィール手段が収
納されるハウジングとを有する操縦ユニットと、操縦士
が着座する座席シートの後方寄りの側部に固定され、左
右方向に延びる軸線を有するヒンジピンが形成され、操
縦ユニットの後端部にヒンジピンを抜取り可能に挿通さ
せて、操縦ユニットを、座席シートの側方で立上がる所
定位置と、この所定位置から前端部が座席シートから離
反する方向へ変位するように退避した退避位置との間
で、ヒンジピンまわりに角変位可能に支持する後方側の
ブラケットと、座席シートの前方寄りの側部に固定さ
れ、係合突起が形成されるとともに、所定位置にある操
縦ユニットの前端部寄りの下端部を支持する水平な支持
部を有する前方側のブラケットと、操縦ユニットの前端
部に設けられ、操縦ユニットが所定位置にあるとき、前
方側のブラケットの係合突起に係合可能な一対の爪部材
と、各爪部材の係合突起への係合状態を解除操作するた
めの開放レバーとを有するラッチボックスとを備えるこ
とを特徴とする操縦装置である。本発明に従えば、操縦
ユニットは、操縦入力部とハウジングとを有し、ハウジ
ングには、センサおよびフィール手段が収納され、操縦
士が操縦入力部を操作することによって、機体が操縦さ
れる。操縦入力部およびハウジングを有する操縦ユニッ
トは、座席シートの側方の所定位置で立上がって設けら
れ、操縦士は、座席シートに着座して、身体に負担のか
からない姿勢で操縦入力部を操作し、機体を操縦するこ
とができる。このような操縦装置の操縦ユニットはま
た、所定位置と所定位置から退避した退避位置との間で
変位可能であり、これによって、操縦士は、たとえば機
体への乗降時など、必要に応じて操縦ユニットを退避位
置に変位することができる。したがって、操縦士は、座
席シートに着座するとき、または座席シートから離れる
ときに、操縦ユニットを変位させて、移動するための広
い空間を得て、操縦士の足などに、操縦装置が干渉する
ことを防止することができる。また操縦ユニットは、後
端部がヒンジ手段によって左右方向に延びる軸線まわり
に角変位可能に設けられ、所定位置から前端部が上方へ
退避位置に向けて変位される。これによって、操縦ユニ
ットの前端部は後方へ変位され、座席シートの前方側の
側方に広い空間を得ることができる。しかも、後端部の
下端部寄りで連結されるので、座席シートの前方寄りの
空間は広くなる。操縦ユニットを角変位可能に支持する
ヒンジピンは、抜取り可能であるので、ヒンジピンを抜
取ることによって、操縦ユニットを容易に取外すことが
できる。さらに操縦ユニットは、所定位置にあるとき、
ラッチボックスの各爪部材が前方側のブラケットの係合
突起に係合されることによって、座席シートにしっかり
と保持され、しかもこのとき前端部寄りの下端部が前方
側ブラケットの支持部によって支持されるので、ラッチ
ボックスに負担をかけることなく、操縦ユニットの不所
望な変位を確実に防止して、所定位置に固定することが
できる。しかもラッチボックスは、開放レバーを操作す
ることによって、各爪部材の係合突起への係合状態を容
易に解除することができる。
【0009】さらに本発明は、操縦ユニットに、所定位
置から退避位置に向かう方向にばね力を与える手段が設
けられることを特徴とする。本発明に従えば、操縦ユニ
ットは、退避位置に向かうばね力を与えるので、操縦ユ
ニットを退避位置に容易に変位させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の操
縦装置10が設けられる座席シート11を示す斜視図で
あり、図2は図1と異なる方向から見て座席シート11
を示す斜視図である。航空機である反トルク用テールロ
ータ方式のヘリコプタには、コックピットの床12に、
操縦士13が着座する座席シート11が設置されてい
る。操縦装置10は、座席シート11のたとえば右側方
に設けられる操縦装置であって、操縦系統にフライバイ
ワイヤ方式が採用されるに伴って、このようなサイドス
ティックコントローラなどと呼ばれるサイドスティック
型の操縦装置10が採用される。
【0011】操縦装置10は、たとえば機体の前進およ
び後進ならびに左右の横進を操作・制御するための装置
であり、操縦士13が操作する操縦入力部であるスティ
ック15と、このスティック15が設けられるハウジン
グ16とを有する操縦ユニットUを備える。スティック
15は、ハウジング16の上部に角変位操作可能に設け
られ、操縦士13が角変位操作することによって、操縦
情報を与えることができる。ハウジング16内には、ス
ティック15に与えられる操縦情報、すなわち角変位角
度を検出するセンサと、スティック15に操縦フィー
ル、すなわち操縦感覚を与えるフィール手段とが収納さ
れている。操縦士13がスティック15を操作すると、
その角変位角度がセンサによって検出され、操縦士13
によるスティック15の操作に対応して、メインロータ
のサイクリックピッチが制御され、機体が前進または後
進あるいは左右の横進するように操縦される。
【0012】このようなスティック15およびハウジン
グ16を有する操縦ユニットUは、座席シート11の側
方の所定位置20に設けられて、この所定位置20にあ
るときには、操縦ユニットUの上端部23は、座席シー
ト11の座板18よりも上方に立上がっており、またス
ティック15は、ハウジング16の上部の前方寄りに設
けられ、操縦士13が、座席シート11に着座して、身
体に負担のかからない姿勢で、スティック15を把持し
て操作することができる。
【0013】図3は、操縦装置10を取り除いた状態で
座席シート11を示す斜視図である。図1および図2を
も併せて参照して、座席シート11の後方寄りの右側部
には、後方側のブラケット30が固定され、このブラケ
ット30には、鉛直方向に延びる軸線L1を有するヒン
ジピン31が形成されている。操縦装置10の操縦ユニ
ットUは、その操縦ユニットUの後端部26となるハウ
ジング16の後部にヒンジピン31が挿通され、このヒ
ンジピン30を軸として、軸線L1まわりに、角変位可
能に座席シート11に設けられる。また操縦ユニットU
の前端部25となるハウジング16の前部には、ラッチ
ボックス33が設けられるとともに、座席シート11の
前方寄りの右側部には、係合突起34が形成され、水平
な支持部36を有する前方側のブラケット35が固定さ
れている。
【0014】このように操縦ユニットUは、ヒンジ手段
によって連結され、図1および図2に示す所定位置20
と、所定位置20から前端部25が座席シート11から
離反する方向へ退避した図4および図5に示す退避位置
21との間で、変位可能に設けられる。またラッチボッ
クス33は、一対の係合爪37a,37bを有し、操縦
ユニットUは、所定位置20にあるときには、各係合爪
37a,37bが係合突起34に係合し、これによって
前端部25が座席シート11にさらに係止される。この
ように係止手段によって係止された状態で、さらに操縦
ユニットUの前端部25寄りの下端部24となるハウジ
ング16の前方寄りの下部は、ブラケット35の支持部
36によって支持される。このようにして、操縦ユニッ
トUを、不所望に変位しないように、所定位置20で座
席シート15にしっかりと固定することができる。ラッ
チボックス33は、開放レバー38を有しており、この
開放レバー38を操作することによって、操縦ユニット
Uの前端部25の座席シート11への係止状態を容易に
解除することが可能である。
【0015】また、座席シート11の左側部には、たと
えば機体の上昇および下降を操作・制御するための他の
コントローラ40が設けられる。コントローラ40は、
操縦レバー41を有し、この操縦レバー41を操縦士1
3が角変位操作することによって、メインロータのコレ
クティブピッチが制御され、機体が上昇または下降する
ように操縦される。
【0016】また、座席シート11の前方には、床12
付近に、たとえば機首の向く方向を操作・制御するため
の一対の操縦ペダル45a,45bが設けられる。各操
縦ペダル45a,45bは、個別に操作することによっ
て、テールロータのピッチが制御され、機首が左または
右を向くように、機体が操縦される。
【0017】さらにコックピットには、図6に示すよう
に、座席シート11に隣接して、たとえば副操縦士が着
座するための座席シート50が設けられるとともに、座
席シート11の前方には、機体の飛行状態および周囲の
状況などを表示する計器類を備えた計器盤51設けられ
る。また各座席シート11,50間および側方には、セ
ンターポール52およびサイドポスト53a,53bが
それぞれ設けられている。このようにコックピットに
は、機体を操縦するために必要な装置など、多くの装置
および機体構成物が設けられている。したがって、操縦
士13がコックピット内で移動するための空間は狭く、
操縦ユニットU、ひいては操縦装置10が邪魔になる場
合がある。たとえば図7に示すような座席シート11の
側方に設けられるドア55を開くことよって形成される
乗降口56から乗降する場合など、操縦ユニットUが設
けられる側(本形態において右側)から座席シート11
に着座するとき、または座席シート11から離れるとき
に、操縦ユニットUが所定位置20に固定されたままに
なっていると、前述のように、足などに操縦ユニットU
が干渉してしまう。
【0018】これに対して本形態の操縦装置10では、
操縦ユニットUは、所定位置20と所定位置20から退
避した退避位置21との間を変位可能に設けられ、これ
によって、操縦士13は、必要に応じて操縦ユニットU
を退避位置21に変位することができ、座席シート11
の側方に広い空間を得ることができる。しかも、本形態
では、操縦ユニットUの前端部25は後方側へ変位さ
れ、座席シート11の前方寄りの側方に広い空間を得る
ことができる。また操縦士13は、座席シート11に着
座した状態で、操縦ユニットUの前端部25付近を把持
するなどして、ひじまたは肩を中心にして腕を左右方向
に角変位させることによって、操縦ユニットUを容易に
角変位させることができる。
【0019】したがって、操縦士13は、乗降する場合
など、操縦ユニットUを退避位置21に変位させて、操
縦士13がコックピット内で移動するための広い空間を
得て、操縦士13の足などに、操縦ユニットUが干渉す
ることを防止することができ、容易に座席シート11に
着座し、または座席シートから離れることができる。特
に、緊急時にコックピットから機外へ脱出する場合に
も、迅速かつ安全に脱出することができる。また精密機
械である操縦装置10、特にハウジング16から突出し
たスティック15の損傷をも回避することができる。さ
らに、操縦ユニットUを所定位置20と退避位置21と
の間で角変位することができるので、操縦ユニットUの
メンテナンス性が向上される。またヒンジピン31を利
用した場合には、たとえばヒンジピン31を抜き取るこ
とによって、座席シート11から容易に取り外すことが
可能であり、メンテナンス性がさらに向上される。
【0020】さらに、操縦ユニットUは、所定位置20
にあるときには、前端部25がラッチボックス33およ
び係合突起34から成る係止手段によって、座席シート
11に係止されるので、たとえば飛行中の振動などによ
って、操縦ユニットUが不所望に変位するなどの不具合
が生じないように、所定位置20に固定することができ
る。したがって、操縦性が損なわれるおそれはなく、ま
た故障の原因となることもない。また、操縦ユニットU
は、ヒンジピン31を有するヒンジ手段によって、座席
シート11に連結されるので、安価に操縦ユニットUの
退避のための角変位機構を実現できる。さらに、ラッチ
ボックス33についても、自動四輪車のドアのために設
けられるラッチ機構を利用することが可能であり、商業
的に容易に入手可能であって、製造が容易である。
【0021】図8は本発明の実施の他の形態の操縦装置
10aが設けれる座席シート11を示す斜視図であり、
図9は図8とは異なる方向から見て座席シート11を示
す斜視図である。操縦装置10aは、上述の形態の操縦
装置10と類似の構成を有しており、異なる構成につい
てだけ説明し、同様の構成を有する部分には、同一の参
照符号を付して、説明は省略する。操縦ユニットUは、
直線案内手段である一対のリニアスライダ60a,60
bによって連結され、所定位置20と退避位置21aと
の間で、スライド変位可能に設けられる。
【0022】各リニアスライダ60a,60bは、座席
シート11側部に上下に間隔をあけて固定される一対の
案内レール61a,61bと、ハウジング16に固定さ
れ各案内レール61a,61bに移動自在に嵌まり込む
移動片62a,62bとを有する。各案内レール61
a,61bは、前後方向延びて設けられ、操縦ユニット
Uは、所定位置20から各案内レール61a,61bに
沿って後方へ、退避位置21aに向けてスライド変位す
ることができる。
【0023】また操縦ユニットUの前端部25付近に
は、ラッチボックス33aが設けられるとともに、座席
シート11の前方寄りの右側部には、係合突起34aが
形成されるブラケット35aが固定され、操縦ユニット
Uは、所定位置20にあるときには、ラッチボックス3
3aの各爪部材37a,37bが係合突起34aに係合
されることによって、前端部25が座席シート11に係
止される。
【0024】このような操縦装置10aもまた、上述の
形態の操縦装置10と同様に、座席シート11の前方寄
りの側方に広い空間を得ることができる。また、操縦士
13は、座席シート11に着座した状態で、操縦ユニッ
トUの前端部付近を把持するなどして、腕を前後方向の
変位させることによって、操縦ユニットUを容易にスラ
イド変位することができ、操縦装置10と同様の効果を
得ることができる。また、操縦ユニットUを連結するた
めの各リニアスライダ60a,60bは、商業的に容易
に入手可能であって、ヒンジピン31を利用する場合と
同様に製造が容易である。
【0025】図10は本発明の実施の他の形態の操縦装
置10bが設けれる座席シート11を示す斜視図であ
り、図11は図10とは異なる方向から見て座席シート
11を示す斜視図である。操縦装置10bは、上述の形
態の操縦装置10と類似の構成を有しており、異なる構
成についてだけ説明し、同様の構成を有する部分には、
同一の参照符号を付して、説明は省略する。操縦ユニッ
トUは、座席シート11の下方寄りの側部に固定される
ヒンジピン31bを有するヒンジ手段によって、座席シ
ート11に連結され、所定位置20と退避位置21bと
の間で角変位可能に設けられる。
【0026】座席シート11の前方寄りおよび後方寄り
の側部には、前方側および後方側の各ブラケット70,
71がそれぞれ固定され、各ブラケット70,71間に
延びて、ヒンジピン31bが設けられる。このヒンジピ
ン31bは、前後方向に延びる軸線L2を有し、このヒ
ンジピン31bが操縦ユニットUの下端部24であるハ
ウジング16の下部に挿通されて、操縦ユニットUが座
席シート11に連結される。このようにして、ハウジン
グ16は、所定位置20から上端部23が座席シート1
1から離反する方向へ退避位置21bに向けて角変位す
ることができる。
【0027】また操縦ユニットUの前端部25には、ラ
ッチボックス33bが設けられるとともに、座席シート
11の前方寄りの右側部に固定されるブラケット70に
は、係合突起34bが形成され、操縦ユニットUは、所
定位置20にあるときには、ラッチボックス33bの各
爪部材37a,37bが係合突起34bに係合されるこ
とによって、前端部25が座席シート11に係止され
る。
【0028】このような操縦装置10bは、操縦ユニッ
トUを退避位置21bに変位することによって、座席シ
ート11の上方側の側方に広い空間を得ることができ
る。また、操縦士13は、座席シート11に着座した状
態で、操縦ユニットUの上端部23付近を把持するなど
して、身体から離反するように側方に押圧することによ
って、操縦ユニットUを容易に退避位置21bに角変位
することができ、操縦装置10と同様の効果を得ること
ができる。また、操縦装置10と同様に、安価に容易に
製造することができる。
【0029】図12は本発明の実施の他の形態の操縦装
置10cが設けられる座席シート11を示す斜視図であ
り、図13は図12とは異なる方向から見て座席シート
11を示す斜視図である。操縦装置10cは、上述の形
態の操縦装置10と類似の構成を有しており、異なる構
成についてだけ説明し、同様の構成を有する部分には、
同一の参照符号を付して、説明は省略する。操縦ユニッ
トUは、座席シート11の後方寄りの側部に固定される
ヒンジピン31cを有するヒンジ手段によって、座席シ
ート11に連結され、所定位置20と退避位置21bと
の間で角変位可能に設けられる。座席シート11の後方
寄りの側部には、後方側のブラケット30cが固定さ
れ、このブラケット30cに、ヒンジピン31cが設け
られる。このヒンジピン31cは、左右方向に延びる軸
線L3を有し、このヒンジピン31cが操縦ユニットU
の下端部寄りの後端部26となるハウジング16の下方
寄りの後部に挿通されて、操縦装置10cが座席シート
11に連結される。このようにして、操縦ユニットU
は、前端部25が上方に跳ね上がるように退避位置21
cに向けて角変位することができる。
【0030】また操縦ユニットUの前端部25には、ラ
ッチボックス33cが設けられるとともに、座席シート
11の前方寄りの右側部には、前方側のブラケット35
aが固定され、係合突起34cが形成されている。操縦
ユニットUは、所定位置20にあるときには、ラッチボ
ックス33cの各爪部材37a,37bが係合突起34
cに係合されることによって、前端部25が座席シート
11に係止される。
【0031】このような操縦装置10cは、操縦ユニッ
トUを退避位置21cに変位することによって、座席シ
ート11の上方前方寄りの側方に広い空間を得ることが
できる。これによって、操縦ユニットUを退避位置21
cに角変位して、操縦装置10と同様の効果を得ること
ができる。また、操縦装置10と同様に、安価に容易に
製造することができる。
【0032】本発明の実施のさらに他の形態として、上
述の各形態において、操縦ユニットUに、所定位置20
から退避位置21,21a〜21cに向かう方向にばね
力を与える手段をそれぞれ設けるようにして、操縦ユニ
ットUを各退避位置21,21a〜21cに、容易に変
位させることができるようにしてもよい。これによっ
て、たとえば緊急脱出時などに、座席シート11からさ
らに速やかにかつさらに容易に離れることができる。ま
た、係止手段に代えてたとえば2位置安定ばねを用い
て、操縦ユニットUが所定位置20と各退避位置21,
21a〜21cとで安定するようにしてもよく、これに
よって、操縦ユニットUを所定位置20で安定させるこ
とができるとともに、各退避位置21,21a〜21c
への変位をさらに容易にすることができる。さらに、操
縦ユニットUを変位可能に設けるための構成は、上述の
構成に限られるものではなく、たとえばリンク機構など
他の構成によって、ハウジング16が所定位置20と退
避位置との間で変位可能に設けられるように構成しても
よく、同様の効果を得ることができる。
【0033】また、各操縦装置10,10a,10b,
10cは、反トルク用テールロータ方式のヘリコプタに
設けられる形態として説明したけれども、本発明の実施
の他の形態として、たとえばツインロータ方式(同軸反
転式、サイドバイサイド式)、およびタンデムロータ方
式など、他の方式のヘリコプタの操縦装置として実施す
るようにしてもよい。またヘリコプタに限ることはな
く、他の航空機の操縦装置として実施するようにしても
よい。このような場合にも同様の効果を得ることができ
る。さらに、上述のような各操縦装置10,10a,1
0b,10cは、コントローラ40に代えて実施するよ
うにしてもよく、またもう1つの座席シート50の側方
に、すなわち副操縦士が操作する操縦装置として実施す
るようにしてもよく、同様の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、操縦ユニ
ットは、所定位置と退避位置との間で変位可能であり、
座席シートの側方に広い空間を得ることができる。しか
も、座席シートに着座した状態で、操縦ユニットを容易
に変位させることが可能である。したがって、操縦士の
足などに、操縦装置が干渉しないようにして、容易に座
席シートに着座し、または座席シートから離れることが
できる。特に、緊急時にコックピットから機外へ脱出す
る場合にも、迅速かつ安全に脱出することができる。ま
た精密機械である操縦装置の損傷をも回避することがで
きる。さらに、操縦ユニットを所定位置と退避位置との
間で変位することができるので、操縦ユニット、ひいて
は操縦装置のメンテナンス性が向上される。操縦ユニッ
トを変位可能に支持するための構成は、簡単な構成また
は容易に入手可能な構成部品によって実現されるので、
容易に製造することができる。特にヒンジピンを用いて
角変位させる構成においては、ヒンジピンを抜取って操
縦ユニットを取外すことによって、メンテナンス性をさ
らに向上することができる。
【0035】さらに操縦ユニットUは、所定位置にある
ときにラッチボックスによって座席シートに係止するこ
とができるので、たとえば飛行中の振動などによって、
操縦ユニットが不所望に変位するなどの不具合が生じな
いように、所定位置に固定することができる。したがっ
て、操縦性が損なわれるおそれはなく、また故障の原因
となることもない。さらにラッチボックスは、開放レバ
ーの操作によって、各爪部材の係合突起への係合状態を
容易に解除することができ、緊急時に迅速かつ容易に操
縦ユニットを退避させることを妨げてしまうことがな
い。またこのようなラッチボックスは、入手容易であ
り、容易に製造することができる。また特に、操縦ユニ
ットが所定位置にあるとき、操縦ユニットをブラケット
の支持部によって支持する構成においては、操縦入力部
の操作時などに操縦ユニットに下方への外力が加えられ
た場合などにも、ラッチボックスに負担をかけることな
く、操縦ユニットを確実に支持することができる。さら
にまた操縦ユニットに退避位置に向かうばね力を与える
構成では、操縦ユニットの退避位置への変位をさらに容
易にすることができ、緊急時に、さらに迅速に座席シー
トから離れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の操縦装置10が設けら
れる座席シート11を示す斜視図である。
【図2】図1と異なる方向から見て操縦装置10が設け
れれる座席シート11を示す斜視図である。
【図3】操縦装置10を取り除いた状態で示す座席シー
ト11の斜視図である。
【図4】操縦装置10を退避位置20に退避させた状態
で図1と同様の方向から見て座席シート11を示す斜視
図である。
【図5】操縦装置10を退避位置20に退避させた状態
で図2と同様の方向から見て座席シート11を示す斜視
図である。
【図6】操縦装置10が設けられるコックピット全体を
示す斜視図である。
【図7】操縦装置10が設けられるヘリコプタの乗降口
55付近を示す側面図である。
【図8】本発明の実施の他の形態の操縦装置10aが設
けられる座席シート11を示す斜視図である。
【図9】図8と異なる方向から見て操縦装置10aが設
けられる座席シート11を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態の操縦装置1
0bが設けられる座席シート11を示す斜視図である。
【図11】図10と異なる方向から見て操縦装置10b
が設けられる座席シート11を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施のさらに他の形態の操縦装置1
0cが設けられる座席シート11を示す斜視図である。
【図13】図10と異なる方向から見て操縦装置10c
が設けられる座席シート11を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c 操縦装置 11,50 座席シート 15 スティック 16 ハウジング 20 所定位置 21,21a,21b,21c 退避位置 31,31b,31c ヒンジピン 33,33a,33b,33c ラッチ軌溝 34 係合突起 36 支持部 60a,60b リニアスライダ U 操縦ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64C 13/02 - 13/10 B62D 1/12 G05G 1/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機を操縦するための操縦装置であっ
    て、 操縦士が操作する操縦入力部と、操縦入力部に与えられ
    る操縦情報を検出するセンサ、および操縦入力部に操縦
    フィールを与えるフィール手段が収納されるハウジング
    とを有する操縦ユニットと、 操縦士が着座する座席シートの後方寄りの側部に固定さ
    れ、鉛直な軸線を有するヒンジピンが形成され、操縦ユ
    ニットの後端部にヒンジピンを抜取り可能に挿通させ
    て、操縦ユニットを、座席シートの側方で立上がる所定
    位置と、この所定位置から前端部が座席シートから離反
    する方向へ変位するように退避した退避位置との間で、
    ヒンジピンまわりに角変位可能に支持する後方側のブラ
    ケットと、 座席シートの前方寄りの側部に固定され、係合突起が形
    成されるとともに、所定位置にある操縦ユニットの前端
    部寄りの下端部を支持する水平な支持部を有する前方側
    のブラケットと、 操縦ユニットの前端部に設けられ、操縦ユニットが所定
    位置にあるとき、前方側のブラケットの係合突起に係合
    可能な一対の爪部材と、各爪部材の係合突起への係合状
    態を解除操作するための開放レバーとを有するラッチボ
    ックスとを備えることを特徴とする操縦装置。
  2. 【請求項2】 航空機を操縦するための操縦装置であっ
    て、 操縦士が操作する操縦入力部と、操縦入力部に与えられ
    る操縦情報を検出するセンサ、および操縦入力部に操縦
    フィールを与えるフィール手段が収納されるハウジング
    とを有する操縦ユニットと、 操縦士が着座する座席シートの側部に上下に間隔をあけ
    て固定され、かつ前後方向に延びる一対の案内レール、
    および操縦ユニットに固定され、かつ各案内レールに移
    動自在に嵌まり込む一対の移動片を有し、操縦ユニット
    を、座席シートの側方で立上がる所定位置と、この所定
    位置から後方へ退避した退避位置との間で、スライド可
    能に支持する一対のリニアスライダと、 座席シートの前方寄りの側部に固定され、係合突起が形
    成されるブラケットと、 操縦ユニットの前端部付近に設けられ、操縦ユニットが
    所定位置にあるとき、ブラケットの係合突起に係合可能
    な一対の爪部材と、各爪部材の係合突起への係合状態を
    解除操作するための開放レバーとを有するラッチボック
    スとを備えることを特徴とする操縦装置。
  3. 【請求項3】 航空機を操縦するための操縦装置であっ
    て、 操縦士が操作する操縦入力部と、操縦入力部に与えられ
    る操縦情報を検出するセンサ、および操縦入力部に操縦
    フィールを与えるフィール手段が収納されるハウジング
    とを有する操縦ユニットと、 操縦士が着座する座席シートの後方寄りの側部に固定さ
    れる後方側のブラケットと、 座席シートの前方寄りの側部に固定され、係合突起が形
    成される前方側のブラケットと、 前方側および後方側の各ブラケット間にわたって設けら
    れ、前後に延びる軸線有し、操縦ユニットの下端部に抜
    取り可能に挿通させて、操縦ユニットを、座席シートの
    側方で立上がる所定位置と、この所定位置から上端部が
    座席シートから離反する方向へ変位するように退避した
    退避位置との間で、前記前後に延びる軸線まわりに角変
    位可能に支持するヒンジピンと、 操縦ユニットの前端部に設けられ、操縦ユニットが所定
    位置にあるとき、前方側のブラケットの係合突起に係合
    可能な一対の爪部材と、各爪部材の係合突起への係合状
    態を解除操作するための開放レバーとを有するラッチボ
    ックスとを備えることを特徴とする操縦装置。
  4. 【請求項4】 航空機を操縦するための操縦装置であっ
    て、 操縦士が操作する操縦入力部と、操縦入力部に与えられ
    る操縦情報を検出するセンサ、および操縦入力部に操縦
    フィールを与えるフィール手段が収納されるハウジング
    とを有する操縦ユニットと、 操縦士が着座する座席シートの後方寄りの側部に固定さ
    れ、左右方向に延びる軸線を有するヒンジピンが形成さ
    れ、操縦ユニットの後端部にヒンジピンを抜取り可能に
    挿通させて、操縦ユニットを、座席シートの側方で立上
    がる所定位置と、この所定位置から前端部が座席シート
    から離反する方向へ変位するように退避した退避位置と
    の間で、ヒンジピンまわりに角変位可能に支持する後方
    側のブラケットと、 座席シートの前方寄りの側部に固定され、係合突起が形
    成されるとともに、所定位置にある操縦ユニットの前端
    部寄りの下端部を支持する水平な支持部を有する前方側
    のブラケットと、 操縦ユニットの前端部に設けられ、操縦ユニットが所定
    位置にあるとき、前方側のブラケットの係合突起に係合
    可能な一対の爪部材と、各爪部材の係合突起への係合状
    態を解除操作するための開放レバーとを有するラッチボ
    ックスとを備えることを特徴とする操縦装置。
  5. 【請求項5】 操縦ユニットに、所定位置から退避位置
    に向かう方向にばね力を与える手段が設けられることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の操縦装置。
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