JP2930185B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP2930185B2
JP2930185B2 JP8024258A JP2425896A JP2930185B2 JP 2930185 B2 JP2930185 B2 JP 2930185B2 JP 8024258 A JP8024258 A JP 8024258A JP 2425896 A JP2425896 A JP 2425896A JP 2930185 B2 JP2930185 B2 JP 2930185B2
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義尚 武富
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子分散型液晶
を用いた立体画像表示が可能なディスプレイ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶をポリマーに分散させてその散乱光
を利用する分散型の液晶表示装置は、偏光板を用いない
のでTN型液晶表示装置に比べて明るい画像が得られる
といった利点を有し、その開発が活発化している。従来
の高分子分散型液晶表示装置の一例を図13に示す。こ
の図において、51は高分子分散液晶層、52は透明基
板、53,54は透明電極、55は光吸収板、56はカ
ラーフィルタである。
【0003】高分子分散液晶層51を挟んで対向する一
組の透明電極53,54の間に電圧を印加すると、ポリ
マー母材に分散された液晶が、無秩序に配列した状態
(散乱状態)から、整然と配列した状態(透明状態)に
移行する。その逆のプロセスも可能である。一組の透明
電極53,54は、透明基板52の上に画素を構成する
パターンとして構成されている。
【0004】この液晶表示装置は、自然光又は室内光の
ような外部光を用いて画像表示を行うものである。カラ
ーフィルタ56を通して入射した光は、透明状態にある
画素では高分子分散液晶層51を通過して光吸収板55
で吸収されるため観察者からは黒く見える。一方、散乱
状態の画素(斜線部)に入射した光の一部は散乱して再
びカラーフィルタ56を通って広い角度で出射するの
で、色の付いた光として観察者の目に入る。
【0005】また、従来の立体画像表示装置として、図
14に示すように、レンチキュラーレンズ57と表示装
置58を組み合わせたものがよく知られている。レンチ
キュラーレンズ57は細長いシリンドリカルレンズを多
数並べたものであり、これをCRTや液晶ディスプレイ
のような表示装置58の前に配置する。
【0006】表示装置58に表示される画像は、図に無
地のストライプと斜線を付したストライプとで示すよう
に、交互に配置されたストライプで構成された2組のフ
レームに分割されている。つまり、無地のストライプが
集まって第1フレーム59を構成し、斜線のストライプ
が集まって第2フレーム60を構成している。
【0007】第1フレーム59に右眼用視差画像を表示
し、第2フレーム60に左眼用視差画像を表示したと
き、レンチキュラーレンズの働きにより、左眼用視差画
像は所定の位置にいる観察者61の左眼にのみ見え、右
眼用視差画像は右眼にのみ見える。このような原理で、
観察者61には画像がディスプレイ装置の表示画面から
浮かび上がって、立体像のように見えることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の液晶表示装置では、以下の理由により輝度の
低い画像しか得ることができない。図15に示すよう
に、高分子分散液晶層に入射した光は、これを通過して
散乱光を形成する。これを一般に前方散乱と呼ぶ。一
方、後方(入射側)への散乱を後方散乱というが、高分
子分散液晶層の性質上、後方散乱が前方散乱を上回るこ
とはない。従って、上記の従来構成では散乱状態となっ
た画素に入射した光の半分以上が光吸収板55で吸収さ
れてしまうことになる。このため、常に輝度の低い画像
しか得られず、直視型のディスプレイとして構成するこ
とが難しい。
【0009】また、上記の従来構成では、高分子分散液
晶層51及び透明電極53,54が光吸収板55とカラ
ーフィルタ56とに挟まれているので、電圧印加により
高分子分散液晶層51透明になるという特徴が十分に活
かされていない。さらに、この従来構成のままで立体画
像を表示することはできない。図14に示した立体画像
表示装置ではレンチキュラーレンズが必要であり、透明
の表示画面を形成することは不可能である。
【0010】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、レンチキュラーレンズ
等を用いずに立体画像表示が可能なディスプレイ装置、
直視型の明るいディスプレイ装置、画像表示部が透明な
ディスプレイ装置、さらには、カラー表示が可能なディ
スプレイ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスプレ
イ装置の第1の構成は、対向する2枚の基板の内側に電
極層が設けられ、これらの電極層の間に液晶相と高分子
相とがホログラムとして分布した構造の調光層が設けら
れ、前記2組の基板及び電極層のうちの少なくとも1組
が透明であり、前記電極層はマトリックス状に配置され
た画素を形成すべくパターニングされており、前記電極
層間に挟持された前記調光層はストライプ状又はモザイ
ク状にほぼ均一に分布した第1画素群と第2画素群とか
らなり、前記第1画素群を構成する各画素には照明光を
回折して観察者の左眼近傍に向けるホログラムが形成さ
れており、前記第2画素群を構成する各画素には照明光
を回折して観察者の右眼近傍に向けるホログラムが形成
されていることを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、電極層に印加す
る電圧を画素ごとに制御して、第1画素群に左眼用視差
画像を表示し、第2画素群に右眼用視差画像を表示する
ことにより、レンチキュラーレンズ等を用いずに立体画
像表示が可能となる。また、2組の基板及び電極層を共
に透明に構成し、後方から所定の入射角で照明光を照射
することにより、画像表示部が透明で、背景に表示画像
を重畳させることができる高輝度のディスプレイ装置を
実現することができる。
【0013】本発明によるディスプレイ装置の第2の構
成は、前記第1画素群が赤、青、又は緑の照明光を回折
して観察者の左眼近傍に向ける赤、青、及び緑のホログ
ラム画素がほぼ均一に分布して構成され、前記第2画素
群が赤、青、又は緑の照明光を回折して観察者の右眼近
傍に向ける赤、青、及び緑のホログラム画素がほぼ均一
に分布して構成されていることを特徴とする。例えば、
ストライプ状の各画素群の長手方向に赤、青、及び緑の
ホログラム画素を順番に繰り返し配置すればよい。この
ような構成によってカラー表示が可能になる。
【0014】本発明によるディスプレイ装置の第3の構
成は、前記第1画素群を構成する各画素には照明光を回
折して異なる位置にいる複数の観察者の左眼近傍に向け
る複数のホログラムが多重形成されており、前記第2画
素群を構成する各画素には照明光を回折して異なる位置
にいる複数の観察者の右眼近傍に向ける複数のホログラ
ムが多重形成されていることを特徴とする。
【0015】このような構成により、複数の観察者に同
じ立体画像を提供することができるようになる。この構
成においても、上記と同様に、各画素群に赤、青、及び
緑のホログラム画素をほぼ均一に分布させることによ
り、カラー表示が可能になる。
【0016】本発明によるディスプレイ装置の第4の構
成は、対向する2枚の基板の内側に電極層が設けられ、
これらの電極層の間に液晶相と高分子相とがホログラム
として分布した構造の調光層が設けられ、前記2組の基
板及び電極層のうちの少なくとも1組が透明であり、前
記電極層はマトリックス状に配置された画素を形成すべ
くパターニングされており、前記電極層間に挟持された
前記調光層は、nを2以上の自然数としたとき、2n種
類の画素群がストライプ状又はモザイク状にほぼ均一に
分布して構成され、kをn以下の自然数としたとき、第
k画素群を構成する各画素には照明光を回折して観察者
の左眼近傍に向けるホログラムが形成されており、第k
+n画素群を構成する各画素には照明光を回折して前記
観察者の右眼近傍に向けるホログラムが形成されている
ことを特徴とする。
【0017】このような構成によれば、異なる位置にい
る複数の観察者に独立した画像、即ち同一画像はもちろ
ん、異なる画像を提供することも可能となる。この構成
においても、各画素群に赤、青、及び緑のホログラム画
素をほぼ均一に分布させることにより、カラー表示が可
能になる。
【0018】上記の各構成において、回折光が左右方向
に所定角度範囲内の広がりを有するようなホログラムを
各画素に形成することにより、観察者の位置が左右にあ
る程度ずれても所望の画像を見ることができるようにな
る。さらに、回折光が所定の発散角を有するようなホロ
グラムを形成すれば、左右方向のみならず上下方向にも
観察者の位置ずれがある程度許容されるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
をいくつかの実施例と図面とに基づいて説明する。 (第1の実施例)図1に第1の実施例であるディスプレ
イ装置の構成を示す。図1において、1,2は透明ガラ
ス基板、3,4は透明電極層である。5は調光層であ
り、第1画素群6および第2画素群7とが交互にストラ
イプ状に配列されて構成されている。図1において、画
素群6は無地の直方体セルとして示されている画素8が
上下方向に配列して構成されており、画素群7は斜線が
付された直方体セルとして示されている画素9が上下方
向に配列して構成されている。また、10は光源であ
り、照明光11を透明ガラス基板2の背面から照射す
る。なお、この図では分かりやすくするために、調光層
5と電極層3とを離して描いているが、実際には両者は
密着している。
【0020】図2に、上記の画素群6を構成する画素8
の代表的な構造を簡略化して模式的に示す。図に示され
ているように、画素8は高分子相12と液晶相13とが
交互に形成された周期構造を有しており、そのピッチは
約0.3ミクロン、画素の厚みは約10ミクロンであ
る。周期構造の方位、即ちグレーティングベクトル14
は、画素表面の法線方向から左側に約0.28度、下側
に約34.7度傾いている。
【0021】画素群7を構成する画素9も図3に示すよ
うに同様の周期構造を有している。そして、代表的な周
期構造の方位、即ちグレーティングベクトル15は、上
下方向には画素8と同じく下側に約34.7度傾いてい
るが、左右方向には画素8と逆に右側へ約0.28度傾
いている。
【0022】上記のような周期構造は、感光性モノマ及
び/又はオリゴマ、ネマティック液晶、重合開始剤、及
び増感剤を混合した前駆体をガラス基板1,2の内側の
電極層3,4の間に挟み、これに515nmのアルゴン
レーザにより形成した干渉縞を照射してパターンを焼き
付けた後、低圧水銀灯による一様な紫外線照射で全面を
重合させることによって作製した。
【0023】光重合法によって調光層を作製するのに好
適なモノマとしては、液体または低融点のエチレン性不
飽和モノマ、特にアクリルまたはメタクリル酸エステル
類を用いることができる。これらは、例えばトリメチー
ルプロパントリアクリレートのような多官能性モノマで
あってもよいし、あるいはポリエチレングリコールジア
クリルレート、ウレタンアクリレートのようなオリゴマ
であってもよい。これらは単独で用いてもよいし、組み
合わせて用いることもできる。さらに、必要に応じて他
のモノマ、例えばスチレン、カルバゾール等を併用して
もよい。
【0024】これらのモノマやオリゴマは特に限定され
るものではない。通常、高分子分散型液晶の作製に用い
られるもの、又は特開平2-3082号公報に記載されている
ような体積ホログラムを作製するための光重合組成物の
ように、当業者にとって既知の各種モノマ、オリゴマ等
を適宜選択して用いることができる。コヒーレント光に
よって光重合させるためには、その波長に合った増感色
素、適当な光重合開始剤等が必要である。これらは、シ
アニン色素類、シクロペンタノン類等の色素、ジフェニ
ルヨードニウム塩やこれと色素との組み合わせ、各種キ
ノン類、トリフェニルイミダゾイル2量体と水素ドナー
等、多くの組み合わせから選択することができる。ま
た、液晶は複屈折性および誘電異方性が大きく弾性定数
が小さいものが適しており、市販されている各種のもの
から選択することができる。
【0025】このように構成された画素8及び9の機能
を、図4を用いて説明する。図4は画素8及び9のよう
な周期構造を有する画素を一般化して模式的に示したも
のである。図4(a)に示すように、傾斜した実線で示
されている高分子相12と実線の間の液晶相13とが周
期的な相分離を起こしている。
【0026】液晶相13の中では液晶分子が集合して液
晶ドロプレット18を形成している。これらの液晶ドロ
プレット18はランダムな方向を向いて分散しており、
等価的に定義される液晶相13の平均屈折率は高分子相
12の屈折率(例えば1.5)よりも大きい値(例えば1.5
6)になっている。
【0027】屈折率が異なる高分子相12と液晶相13
とによって形成された周期構造は、いわゆる体積位相型
のホログラムを形成している。従って、図4(a)に示
すように、所定のブラグ角度で入射する入射光16が回
折光17に変換される際の損失が非常に少ない。つま
り、入射光16は高効率で偏向されて観察者19の目に
達する。
【0028】次に、図4(b)に示すように、調光層5
を挟持する電極層3,4の間に電圧を印加すると、液晶
相13にある液晶ドロプレット18が電界方向に配列す
る。その結果、高分子相12と液晶相13との屈折率差
が無くなり、調光層5の光を回折する能力が失われるの
で、入射光16はそのまま調光層5を通過して透過光2
0となる。従って、この光は観察者19の目には届か
ず、観察者19にとって調光層5や透明電極層3,4を
含むディスプレイ装置は透明に見える。
【0029】ちなみに、本実施例における各画素の回折
効率は70%を越えている。100Wのハロゲンランプ
を光源10として用いた実験では、ディスプレイ面の輝
度が2000cd/m2 に達した。回折された光の指向
性は非常に高く、回折光の進路から外れた位置からは観
察されなかった。つまり、図4(a)の観察者19以外
の位置からはディスプレイ装置が透明に見えた。また、
電極層3,4の間に100Vの交流電圧を印加したと
き、ディスプレイ面の輝度は100cd/m2 以下に低
下した。
【0030】図5に示すように、上記のような機能を有
する画素8及び9の後方から約60度の入射角で照明光
11が入射したとき、画素8で回折されてその前方から
(観察者側へ)出射する光線21は観察者からみて水平
でかつ左側に約0.85度傾いた方向に出射する。同様
に、画素9で回折されてその前方から出射する光線22
は観察者から見て水平でかつ右側に約0.85度傾いた
方向に出射する。従って、所定の位置にいる観察者の左
目には光線21のみが到達し、左目には光線22のみが
到達する。これは厚みのあるホログラムの角度選択性に
よる特有の効果である。
【0031】尚、前述のように、画素8,9は画素群6
又は7を代表する画素である。各画素群6,7を構成す
るそれぞれの画素は、上下の隣接する画素間で少しずつ
異なっており、それによって全体として画素群6からの
回折光が観察者の左眼に、画素群7からの回折光が観察
者の右眼に到達するように構成されている。
【0032】上記のような観察者の左右の眼に各別に対
応するストライプ状の画素群6,7が交互に並んだ構造
のホログラムは、図6に示すように、ストライプ幅に相
当する幅dのスリットが一つ置きに並んだマスク板MK
を用いて作成することができる。図6(a)の側面図お
よび図6(b)の平面図に示すように、ディスプレイ装
置23の前面から所定の距離に設定した観察者の左右の
眼に相当する位置に設けた一対の凹レンズを通して、オ
ブジェクト光OLをディスプレイ装置23の全体に広が
るように照射すると共に、ディスプレイ装置23に対し
て入射角60度の方向からレファレンス光RLを照射し
て、両方の光の干渉縞をディスプレイ装置23の調光層
に焼き付ける。
【0033】この際、図6(b)に示すように、ディス
プレイ装置23の前にマスク板MKを、スリットの方向
が上下方向になるように置いて、まず左眼用のオブジェ
クト光OLのみを照射する。これによって左眼用の干渉
縞を焼き付けストライプ状の第1画素群6を形成する。
次に、マスク板MKを左右方向にストライプ幅(スリッ
ト幅)dだけずらして右目用の物体光OLを照射する。
これによって右眼用の干渉縞を焼き付けストライプ状の
第2画素群7を形成する。
【0034】図1に示したように、ディスプレイ装置の
調光層5が透明ガラス基板1,2の内側の透明電極層
3,4の間に狭持されている構造は、基本的には通常の
透過型液晶ディスプレイと同じである。各透明電極層
3,4はマトリックス状に配置された画素を構成するよ
うにパターニングされている。つまり、透明電極層3,
4の間に印加する電圧を画素単位で制御することがで
き、これによってドットマトリックスで構成される任意
の画像を表示することができる。但し、ここでいう「画
像の表示」は、その画像を構成する画素の電極間に電圧
が印加されないことにより、その画像を構成する画素の
回折光が観察者に届くことを意味する。他の画素につい
ては電圧が印加されるので、前述のように透明であり、
観察者にはディスプレイ装置の背景が見えることにな
る。
【0035】このようなディスプレイ装置を用いて簡単
な実験をした。図7に示すように、数字の「8」を左眼
用の第1画素群6(無地のストライプ部分)と右眼用の
第2画素群7(斜線が付されたストライプ部分)のそれ
ぞれに、左右に少しずらして表示させた。分かりやすい
ように、図7では、第1画素群6に表示された左眼用画
像24を白いドットで、第2画素群7に表示された右眼
用画像25を黒いドットで示している。
【0036】このディスプレイ装置23を観察者19か
ら50cm離れた位置に置き、後方から60度の入射角
で照射光を当てると、観察者19からディスプレイ装置
23を見たときディスプレイ装置23の後方で観察者か
ら約2mの位置に「8」の文字が浮かび上がって見え
た。
【0037】そして、前述のように、ディスプレイ装置
23の「8」が表示されていない部分は透明であるの
で、上記の浮かび上がって見える「8」の文字は、観察
者から2mの位置にある背景と重なって見える。このよ
うに、画像表示部が透明であり、表示画像がディスプレ
イ装置の背景に重畳して立体的に見えるという効果はこ
れまでにはない本発明の特徴的な効果である。これを応
用することにより、自動車等のヘッドアップディスプレ
イの遠方焦点機能を実現することができる。
【0038】なお、上記の画像「8」が浮かび上がって
見える位置、つまり観察者からの距離は、ディスプレイ
装置23の第1画素群6に表示させる左眼用の画像と第
2画素群7に表示させる右眼用の画像とのずらせる間隔
によって幾何学的に決まる。図7から分かるように、両
画像の間隔を離すほど観察者から遠い位置に浮かび上が
って見えることになる。また、ディスプレイ装置23に
表示させる左眼用の画像と右眼用の画像とを逆方向にず
らせばディスプレイ装置23の手前に画像を浮かび上が
らせることができる。
【0039】また、上記の例における「8」の文字に代
えて、ある立体物を見たときの両眼視差に応じたわずか
に異なる一対の画像を第1画素群6と第2画素群7とに
各別に表示させることにより、観察者19がディスプレ
イ装置23を見たとき、その立体物が立体的に浮かび上
がって見える。つまり、従来のようにレンチキュラーレ
ンズ等を用いることなく、両眼視差を利用した立体ディ
スプレイ装置を構成することができる。尚、両眼視差に
応じた異なる画像を表示させる代わりに同一画像を両画
素群6,7に表示させた場合は、立体画像を得ることは
できないが、前述の実験のように背景に重なるように浮
かび上がって見える高輝度の画像を得ることができる。
【0040】また、本実施例では、図8(a)に側面図
として示すように、ディスプレイ装置26の後方に光源
10を配置し、ディスプレイ装置26を透過した回折光
が観察者の目に達するように構成したが、図8(b)に
示すように、ディスプレイ装置26の前方に光源を配置
し、ディスプレイ装置26で反射した回折光が観察者の
目に達するように構成してもよい。さらに図8(c)に
示すように、専用の光源を配置せずに、室内光や自然光
27を照明光として用い、その透過回折光や反射回折光
が観察者の目に達するように構成することも可能であ
る。これに関連して、ディスプレイ装置26の前方から
の照明光の反射回折光が観察者に届くように構成した場
合は、背面側のの基板及び電極が透明である必要はな
い。
【0041】また、ホログラム画素からの回折光が左右
方向に所定角度範囲内で広がりを持つようにホログラム
画素を形成することにより、観察者の位置が左右に多少
ずれても観察者が所定の画像を見ることができる。さら
に、上下方向にも所定角度範囲内で広がりを持つよう
に、つまりホログラム画素からの回折光が所定角度範囲
内の発散角を持つようにホログラム画素を構成すること
により、観察者の位置が上下左右に多少ずれても観察者
が所定の画像を見ることができるようになる。
【0042】また、上記実施例において、第1画素群6
と第2画素群7を、それぞれ赤、青、又は緑の照明光を
回折して観察者の左眼又は右眼に向ける赤、青、及び緑
のホログラム画素をほぼ均一に分布させて構成すること
により、カラー表示が可能になる。
【0043】ストライプ状の第1画素群6及び第2画素
群7に赤、青、及び緑のホログラム画素をほぼ均一に分
布させた具体構造としては、各画素群の上下方向に赤、
青、及び緑のホログラム画素を順番に繰り返し配列した
構造が一般的である。このような構造は、図6に示した
干渉縞の形成方法において、スリットが1つ置きに並ん
だマスク板MKの代わりに、一画素に相当する角孔が左
右方向には1つ置きに、上下方向には2つ置きにマトリ
ックス状に形成されたマスク板を用いて形成することが
できる。
【0044】このようなマスク板を上下方向にずらしな
がら、赤、青、緑のオブジェクト光及びレファレンス光
を順番に照射することにより、上記のような赤、青、及
び緑のホログラム画素が順番に繰り返し配列した画素群
が得られる。従って、マスクを上下方向にずらしながら
3回ホログラムパターン焼き付けることにより第1画素
群が形成され、さらに左右方向にマスクをずらして同じ
く3回ホログラムパターン焼き付けることにより第2画
素群が形成される。結局、6回ホログラムパターン焼き
付けることにより、立体表示およびカラー表示が可能な
ディスプレイ装置を作製することができる。但し、この
方法は一例にすぎない。
【0045】これまでの説明は、調光層を狭持する電極
層の間に印加する電圧を画素ごとに制御することより、
ドットマトリックスで構成される任意の画像をディスプ
レイ装置に表示させる構成を前提としているが、図9に
示すように、固定画像をホログラムパターンとしてディ
スプレイ装置28の調光層に焼き付けてもよい。図9で
は、数字の「8」を表示する二つのホログラムパターン
29,30が左右にずれた位置に焼き付けられている。
第1のホログラムパターン29は回折光を観察者の左眼
に向け、第2のホログラムパターン30は回折光を観察
者の右眼に向ける。このようなホログラムパターンは、
物体の反射光や透過光のように画像情報を含むオブジェ
クト光とレファレンス光との干渉縞をディスプレイ装置
28の調光層に焼き付けることによって形成される。
【0046】上記のような固定画像表示の場合であって
も、電極層間に印加する電圧を画素ごとに又は一括して
制御することにより、観察者からディスプレイ装置28
を見たときに背景の中に画像を重ねて表示させたり表示
させなかったりすることができる。
【0047】(第2の実施例)上記の第1の実施例では
一人の観察者を前提としてディスプレイ装置を構成した
が、以下に説明する第2の実施例によれば、複数の観察
者が同一の画像を見ることができる。なお、第1の実施
例と異なる画素の構成に絞って本実施例を説明する。
【0048】図10に本実施例のディスプレイ装置を構
成する画素31,32の働きを示す。これらの画素3
1,32は、一方向からの入射光を複数の方向に回折さ
せるマルチホログラム画素といわれるものである。31
は複数の観察者の左眼に回折光を向ける左眼用マルチホ
ログラム画素であり、32は複数の観察者の右眼に回折
光を向ける右眼用マルチホログラム画素である。
【0049】これらのマルチホログラム画素は高分子相
12と液晶相13とからなる周期構造を同一体積内に複
数組重畳して形成したものである。第1の実施例で述べ
たように、感光性モノマ(オリゴマ)、ネマティック液
晶、重合開始剤、増感剤等からなる前駆体をガラス基板
1、2及び電極層3、4の間に挟んだものに、515n
mのアルゴンレーザにより形成した干渉縞を照射してパ
ターンを焼き付ける際に、1つ目のパターンを焼き付け
た後、2つ目、3つ目と順番に異なるパターンを焼き重
ね、最後に低圧水銀灯による一様な紫外線照射によって
全面を重合させることによってマルチホログラム画素を
形成することができる。具体的には、図6に示したマス
ク板MKを用いる方法で左右の眼に対応するストライプ
状の画素群が交互に並んだ構造を形成する際に、予定さ
れる観察者の位置に応じて左右の眼に相当する一対の凹
レンズの位置ををずらしながら、1つ目、2つ目、3つ
目、……のパターンを順次焼き重ねればよい。
【0050】このようにして作製された左眼用マルチホ
ログラム画素31は照明光11に対してn個の異なる方
向に左眼用回折光33を生成し、右眼用マルチホログラ
ム画素32は照明光11に対してn個の異なる方向に右
眼用回折光34を生成する。そして、左眼用回折光32
のうちのi番目の回折光35と、右眼用回折光34のう
ちのi番目の回折光36とが一人の観察者の左眼と右眼
に到達する。
【0051】図11にディスプレイ装置と観察者との関
係をわかりやすくするためにi番目とi+1番目の回折
表示光を取り出して、これらが第1の観察者37と第2
の観察者38とにそれぞれ到達する様子を示す。図11
に示すように無地のストライプで示した左眼用画素群3
9と斜線を付したストライプで示した右眼用画素群40
とが交互に配列されている。左眼用画素群39は図10
の左眼用マルチホログラム画素31が上下方向に並んだ
ものであり、右眼用画素群40は同じく右眼用マルチホ
ログラム画素32が上下方向に並んだものである。
【0052】左眼用画素群39から出たi番目の回折光
41は第1の観察者37の左眼に到達し、i+1番目の
回折光42は第2の観察者38の左眼に到達する。同様
に、右眼用画素群40から出たi番目の回折光43は第
1の観察者37の右眼に到達し、i+1番目の回折表示
光44は第2の観察者38の右眼に到達する。このよう
にして、同一の画像が二人の観察者に提供される。
【0053】なお、第1の実施例と同様に、左眼用画素
群39と右眼用画素群40とに両眼視差に対応する異な
る画像を表示させることにより、立体画像表示を観察者
に提供することができることはもちろん、両眼視差を与
えずに同一画像を表示することにより、高輝度かつ透明
のディスプレイ装置を構成することもできる。第1の実
施例で述べたカラー化等の他の変形例についても同様に
本実施例にも適用することができる。
【0054】(第3の実施例)上記の第2の実施例では
複数の観察者に同一の画像を提供するディスプレイ装置
の構成を説明したが、複数の観察者に異なる画像を提供
するディスプレイ装置を構成することも可能である。こ
れを第3の実施例として以下に説明する。図12に示す
ように、第1の観察者45と第2の観察者46とに異な
る画像を提供する場合について説明する。
【0055】図12において、47は第1の観察者45
の左眼に回折光を向ける第1の画素群、48は第2の観
察者46の左眼に回折光を向ける第2の画素群、49は
第1の観察者45の右眼に回折光を向ける第3の画素
群、50は第2の観察者46の右眼に回折光を向ける第
4の画素群である。このように4種類のストライプ状の
画素群が順番に繰り返し形成されている。
【0056】このような画素構成によれば、画素群47
及び49によって形成される画像と画素群48及び50
によって形成される画像とを異なる画像とすることがで
きる。従って、二人の観察者45,46に同一の立体画
像はもちろん、異なる立体画像を各別に提供することも
できる。
【0057】上記のような4種類のストライプ状の画素
群が順番に繰り返し形成された構造を得るには、第1の
実施例で説明した図6において、スリットが一つ置きに
並んだマスク板MKの代わりに、スリットが3つ置きに
並んだマスク板を用いて、このマスク板を左右にずらし
ながら、4回のホログラムパターンを焼き付ければよ
い。
【0058】一般に、n人の観察者にn個の独立した立
体視可能な画像を提供するには、2×n種類のストライ
プ状画素群を順番に繰り返し形成する必要がある。そし
て、k≦nとしたとき、第k画素群の回折光と第k+n
画素群の回折光とが一人の観察者の左眼及び右眼に到達
するように構成すればよい。
【0059】なお、この実施例においても、既述の実施
例で述べたカラー化等の変形例を同様に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るディスプレイ装置
の構成図
【図2】図1のディスプレイ装置の第1画素群を構成す
る一つの画素の機能を説明するための模式図
【図3】図1のディスプレイ装置の第2画素群を構成す
る一つの画素の機能を説明するための模式図
【図4】図1のディスプレイ装置における各画素の微細
構造を示し、(a)は電圧を印加していないとき、
(b)は電圧を印加したときの模式図
【図5】図1のディスプレイ装置における照明光と回折
光の関係を示す斜視図
【図6】図1のディスプレイ装置のストライプ状の第1
画素群と第2画素群とが交互に形成された構造の作製方
法を示す図
【図7】図1のディスプレイ装置を用いて行った実験の
構成を示す図
【図8】図1のディスプレイ装置の光源に関する変形例
を示し、(a)は光源をディスプレイ装置後方に配置し
た基本例、(b)は光源をディスプレイ装置前方に配置
した変形例、(c)は室内光または自然光を光源に用い
た変形例を示す側面図
【図9】図1のディスプレイ装置の変形例として、固定
画像のホログラムパターンをディスプレイ装置の調光層
に焼き付けた構成を示す斜視図
【図10】本発明の第2の実施例に係るディスプレイ装
置の画素の機能を示す斜視図
【図11】図10のディスプレイ装置の画素群と観察者
との関係を示す斜視図
【図12】本発明の第3の実施例に係るディスプレイ装
置の画素群と観察者との関係を示す斜視図
【図13】従来の分散型液晶表示装置の断面図
【図14】従来の立体画像表示装置の斜視図
【図15】従来の分散型液晶表示装置における光散乱の
様子を示す模式図
【符号の説明】
1,2 透明ガラス基板 3,4 透明電極層 5 調光層 6 第1画素群 7 第2画素群 8,9 画素 10 光源 11 照明光 12 高分子層 13 液晶層 14,15 グレーティングベクトル 21,22 回折光 23 ディスプレイ装置 MK マスク OL オブジェクト光 RL レファレンス光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03H 1/22 G03H 1/22 (56)参考文献 特開 平6−308331(JP,A) 特開 平5−181401(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/13 G02B 5/32 G02F 1/1333 G03H 1/22 G02F 1/1335

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2枚の基板の内側に電極層が設
    けられ、これらの電極層の間に液晶相と高分子相とがホ
    ログラムとして分布した構造の調光層が設けられ、前記
    2組の基板及び電極層のうちの少なくとも1組が透明で
    あり、 前記電極層はマトリックス状に配置された画素を形成す
    べくパターニングされており、前記電極層間に挟持され
    た前記調光層はストライプ状又はモザイク状にほぼ均一
    に分布した第1画素群と第2画素群とからなり、 前記第1画素群を構成する各画素には照明光を回折して
    観察者の左眼近傍に向けるホログラムが形成されてお
    り、 前記第2画素群を構成する各画素には照明光を回折して
    観察者の右眼近傍に向けるホログラムが形成されている
    ことを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 対向する2枚の基板の内側に電極層が設
    けられ、これらの電極層の間に液晶相と高分子相とがホ
    ログラムとして分布した構造の調光層が設けられ、前記
    2組の基板及び電極層のうちの少なくとも1組が透明で
    あり、 前記電極層はマトリックス状に配置された画素を形成す
    べくパターニングされており、前記電極層間に挟持され
    た前記調光層はストライプ状又はモザイク状にほぼ均一
    に分布した第1画素群と第2画素群とからなり、 前記第1画素群は、赤、青、又は緑の照明光を回折して
    観察者の左眼近傍に向ける赤、青、及び緑のホログラム
    画素がほぼ均一に分布して構成され、 前記第2画素群は、赤、青、又は緑の照明光を回折して
    観察者の右眼近傍に向ける赤、青、及び緑のホログラム
    画素がほぼ均一に分布して構成されていることを特徴と
    するディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 対向する2枚の基板の内側に電極層が設
    けられ、これらの電極層の間に液晶相と高分子相とがホ
    ログラムとして分布した構造の調光層が設けられ、前記
    2組の基板及び電極層のうちの少なくとも1組が透明で
    あり、 前記電極層はマトリックス状に配置された画素を形成す
    べくパターニングされており、前記電極層間に挟持され
    た前記調光層はストライプ状又はモザイク状にほぼ均一
    に分布した第1画素群と第2画素群とからなり、 前記第1画素群を構成する各画素には照明光を回折して
    異なる位置にいる複数の観察者の左眼近傍に向ける複数
    のホログラムが多重形成されており、 前記第2画素群を構成する各画素には照明光を回折して
    異なる位置にいる複数の観察者の右眼近傍に向ける複数
    のホログラムが多重形成されていることを特徴とするデ
    ィスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 対向する2枚の基板の内側に電極層が設
    けられ、これらの電極層の間に液晶相と高分子相とがホ
    ログラムとして分布した構造の調光層が設けられ、前記
    2組の基板及び電極層のうちの少なくとも1組が透明で
    あり、 前記電極層はマトリックス状に配置された画素を形成す
    べくパターニングされており、前記電極層間に挟持され
    た前記調光層はストライプ状又はモザイク状にほぼ均一
    に分布した第1画素群と第2画素群とからなり、 前記第1画素群は、赤、青、又は緑の照明光を回折して
    異なる位置にいる複数の観察者の左眼近傍に向ける複数
    のホログラムが多重形成された赤、青、及び緑のホログ
    ラム画素がほぼ均一に分布して構成され、 前記第2画素群は、赤、青、又は緑の照明光を回折して
    異なる位置にいる複数の観察者の右眼近傍に向ける複数
    のホログラムが多重形成された赤、青、及び緑のホログ
    ラム画素がほぼ均一に分布して構成されていることを特
    徴とするディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1画素群に左眼用視差画像を表示
    し、前記第2画素群に右眼用視差画像を表示した請求項
    1〜4のいずれか1項記載のディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 対向する2枚の基板の内側に電極層が設
    けられ、これらの電極層の間に液晶相と高分子相とがホ
    ログラムとして分布した構造の調光層が設けられ、前記
    2組の基板及び電極層のうちの少なくとも1組が透明で
    あり、 前記電極層はマトリックス状に配置された画素を形成す
    べくパターニングされており、前記電極層間に挟持され
    た前記調光層は、nを2以上の自然数としたとき、2n
    種類の画素群がストライプ状又はモザイク状にほぼ均一
    に分布して構成され、 kをn以下の自然数としたとき、第k画素群を構成する
    各画素には照明光を回折して観察者の左眼近傍に向ける
    ホログラムが形成されており、第k+n画素群を構成す
    る各画素には照明光を回折して前記観察者の右眼近傍に
    向けるホログラムが形成されており、これによって異な
    る位置にいる複数の観察者に独立した画像を提供するよ
    うに構成されていることを特徴とするディスプレイ装
    置。
  7. 【請求項7】 対向する2枚の基板の内側に電極層が設
    けられ、これらの電極層の間に液晶相と高分子相とがホ
    ログラムとして分布した構造の調光層が設けられ、前記
    2組の基板及び電極層のうちの少なくとも1組が透明で
    あり、 前記電極層はマトリックス状に配置された画素を形成す
    べくパターニングされており、前記電極層間に挟持され
    た前記調光層は、nを2以上の自然数としたとき、2n
    種類の画素群がストライプ状又はモザイク状にほぼ均一
    に分布して構成され、 kをn以下の自然数としたとき、第k画素群は、赤、
    青、又は緑の照明光を回折して観察者の左眼近傍に向け
    る赤、青、及び緑のホログラム画素がほぼ均一に分布し
    て構成され、第k+n画素群は、赤、青、又は緑の照明
    光を回折して前記観察者の右眼近傍に向ける赤、青、及
    び緑のホログラム画素がほぼ均一に分布して構成され、
    これによって異なる位置にいる複数の観察者に独立した
    カラー画像を提供するように構成されていることを特徴
    とするディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 前記第k画素群に左眼用視差画像を表示
    し、前記第k+n画素群に右眼用視差画像を表示した請
    求項6又は7記載のディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 前記回折光が左右方向に所定角度範囲内
    の広がりを有するようなホログラムが各画素に形成され
    ている請求項1〜8のいずれか1項記載のディスプレイ
    装置。
  10. 【請求項10】 前記回折光が所定の発散角を有するよ
    うなホログラムが各画素に形成されている請求項1〜8
    のいずれか1項記載のディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 画面の背面又は前面から所定の入射角
    で照射する照明光を供給する光源を備えている請求項1
    〜10のいずれか1項記載のディスプレイ装置。
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