JP2923459B2 - 廃棄物の圧縮装置 - Google Patents

廃棄物の圧縮装置

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JP2923459B2 JP27714895A JP27714895A JP2923459B2 JP 2923459 B2 JP2923459 B2 JP 2923459B2 JP 27714895 A JP27714895 A JP 27714895A JP 27714895 A JP27714895 A JP 27714895A JP 2923459 B2 JP2923459 B2 JP 2923459B2
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雅文 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維屑、再用綿そ
の他不織布、フイルム、紙、内装品等の廃棄物(以下廃
棄物という)を圧縮し固形状とする廃棄物の圧縮装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記廃棄物の圧縮装置の一例を図7に示
す。この廃棄物の圧縮装置50は、バッグフイルタFを
上部に備えたホッパ51とその下部に連設された圧縮機
構52とを備える。ホッパ51は有底筒状とし、底面に
上記圧縮機構52に開口する送り出し管53を連設し、
ホッパ51の底部に蓄積する廃棄物を上記排出管53側
に掻寄せる回転羽根54を備える。55はホッパ51内
に供給される廃棄物を送り出し管53を介して圧縮機構
52内に押し込める掻落板であり、56は該掻落板55
を昇降する昇降用エアシリンダである。上記圧縮機構5
2は廃棄物を受け入れる下部筐体57と、下部筐体57
内の廃棄物を一側方に形成したプレス室58内に押し込
む押込みプレート59及びその作動用油圧シリンダ60
と、この押込みプレート59により圧縮された廃棄物を
押し出すべく押込みプレートとは直角の水平位置に設け
られるプレスシリンダ61とを備え、またこのプレスシ
リンダ61に対向して下部筐体57には連結管62を介
して開閉弁機構63を設ける。64は排出管を示す。
【0003】上記開閉弁機構63は廃棄物の排出に抵抗
を付与するようにしたもので、図10に示す如く、連結
管62の出口側に対をなす半割れの押さえ片70、71
を配備し、一方の押さえ片70は固定片とし、他方の押
さえ片71は可動片とし、可動片71は支軸72を支点
として揺動可能とし、加圧シリンダ73により可動側を
加圧するようにしたものである。
【0004】これによりホッパ51内に供給された廃棄
物は昇降用エアシリンダ56を作動し、送り出し管53
を介して下部筐体57内に押し込み、進退用シリンダ6
0によりプレス室58内に押圧する。この状態を保持
し、ついでプレスシリンダ61により廃棄物を開閉弁機
構63側に押し出す。この際該弁機構63は加圧シリン
ダ73により加圧され、排出通路は狭められており、従
って排出に抵抗を生じ、廃棄物は固形状に圧縮され、排
出管64から棒状となって排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の廃棄物の圧
縮装置は、廃棄物の圧縮効果は充分あるが、油圧シリン
ダは押し込み用シリンダ60とプレスシリンダ61およ
び開閉片機構63の加圧シリンダ73の3本を必要とす
る。従って製作費は高価となり、かつその保守点検並び
に操作も煩雑である。本発明はかゝる点に鑑み、構造の
簡素化を計り、安価に提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の廃棄物の圧縮装置は、廃棄物を収納するホッ
パと、その下方に設けられ、該ホッパから供給される廃
棄物を圧縮する圧縮機構とを備え、該圧縮機構は下部フ
レームに形成したプレス室に沿って進退するプッシャを
備えた圧縮シリンダと、該プッシャに対向して設けられ
る抵抗手段とを備え、ホッパに供給される廃棄物は昇降
エアシリンダにより圧縮機構のプレス室に直接供給する
とともに、前記抵抗手段により前記プッシャによって押
し出される廃棄物を一定圧まで圧縮固化するようにした
廃棄物の圧縮装置において、前記抵抗手段は下部フレー
ムの延長部の上部を覆いプッシャ側を軸支し他方を上下
に揺動可能とした上蓋と、該上蓋を加圧する弾機とより
なり、該弾機により上蓋を加圧して排出通路を狭窄し、
廃棄物のプッシャによる押し出しに対し抵抗を付与する
ことを特徴とする。
【0007】上記構成からなる本発明の廃棄物の圧縮装
置は、ホッパに供給される廃棄物を圧縮機構に移送し、
該廃棄物はプッシャにより弁機構側にて圧縮される。こ
の場合、廃棄物の圧縮のための油圧シリンダは、プッシ
ャのみであり、構成は簡単であり、かつその保全管理は
容易である。そして、抵抗手段を弾機を用いた簡便な構
造とし、抵抗手段は下部フレームの延長部の上部を覆う
上蓋が弾機により押圧されて排出通路が狭められ、排出
に抵抗が付与されており、従って廃棄物は圧縮されて棒
状となって排出される。
【0008】この場合において、一つの廃棄物を収納す
るホッパに対し、圧縮機構を二基備えることができる。
【0009】これにより、廃棄物の圧縮効率を向上させ
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の廃棄物の圧縮装置
の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
【0011】この圧縮装置1は、廃棄物を収納するホッ
パ2と、その下方に接線状に設けられ、該ホッパから供
給される廃棄物を圧縮する圧縮機構3とを備える。
【0012】上記ホッパ2は有底筒状とし、底板適所に
圧縮機構3に開口する廃棄物排出孔4を穿孔し、かつ供
給される廃棄物をこの排出孔側に掻き寄せる回転羽根5
と、排出孔4に対向して掻落板6及びこの掻落板6を昇
降する昇降エアシリンダ7を備える。
【0013】上記圧縮機構3は、角柱または円柱状の下
部フレーム10と、このフレームに形成した筒状もプレ
ス室11に沿って移行するプッシャ12を備えた油圧式
圧縮シリンダ13と、該プッシャに対向して設けられる
抵抗手段14とを備え、プレス室11は上記排出孔4と
は送り出し管15により接続されている。
【0014】上記抵抗手段14は下部フレーム10の延
長部の上部を切欠きこれを覆いプッシャ側を支軸21に
より回動可能に固定せしめ、他方を上下に揺動可能とし
た上蓋20とし、該上蓋20を加圧するたとえばウレタ
ンゴム等の弾機22と、この弾機22を加圧する調整ネ
ジ23を備える。24は調整ネジ23を螺合する固定枠
部材で、コ字状とし両側は下部フレーム10の側面に固
定されている。
【0015】上記構成において、ホッパ2に供給された
廃棄物は回転羽根5により排出孔4側に掻き寄せられ、
エアシリンダ7の作動による掻落板6の押し込み作用に
より排出孔4から送り出し管15を介してプレス室11
内に圧入される。なおこの際、排出孔4は可及的にプレ
ス室11に沿った長孔とし、掻落板6もこれに沿つた形
状とすることが好ましい。該プレス室11に供給された
廃棄物は圧縮シリンダ13の作動によりプッシャ12に
て抵抗手段14側に押し込まれる。
【0016】この際、抵抗手段14は上蓋20を弾機2
2により加圧し押し下げ、排出通路を狭窄し、廃棄物の
プッシャ12による押し出しに対し抵抗を付与すること
により、図6に示す如く、上記プッシャ12により押し
込まれる廃棄物Wは圧縮され、これを繰り返すことによ
り廃棄物Wは棒状に固められ、弾機22による押圧力に
打ち勝った部分より順次排出される。
【0017】なお、排出孔4、送り出し管15及び圧縮
機構3をホッパ2に対し接線状に且つ平行に二基設ける
ことにより圧縮効率を2倍に向上させることができる。
【0018】
【発明の効果】以上の如く本発明によるときは、ホッパ
に供給された廃棄物は、エアシリンダにより圧縮機構の
プレス室に直接供給され、該プレス室に供給された廃棄
物はプッシャにより抵抗手段側に押し込まれ、該抵抗手
段は弾機により上蓋を押し下げて通路を狭窄し、廃棄物
の排出に抵抗を付与するようにしたから、圧縮機構とし
ては油圧式シリンダ1本のみで、構成は簡単であり、か
つ保守操作も簡単で安価に提供することができる。ま
た、従来の如く、押込みプレートとプレスシリンダがホ
ッパ下部においてT字状に位置しないため圧縮機構を二
基設けることが可能となり、その油圧源も廃棄物の蓄積
の時間を考慮し交互に作動するようにすれば二倍のもの
とすることなく装置全体が安価に製造が可能となる等の
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物の圧縮装置の一部を切断した正
面図である。
【図2】図1におけるX−X線に沿う矢視図である。
【図3】圧縮機構の縦断面図である。
【図4】圧縮機構の平面図である。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】抵抗手段の作動説明図である。
【図7】従来例の廃棄物の圧縮装置の平面図である。
【図8】その一部を切断して示す正面図である。
【図9】図7におけるY−Y線に沿って示す断面図であ
る。
【図10】抵抗手段の縦断面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物の圧縮装置 2 ホッパ 3 圧縮機構 10 下部フレーム 11 プレス室 12 プッシャ 13 圧縮シリンダ 14 抵抗手段 20 上蓋 22 弾機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−33490(JP,U) 実開 平4−125094(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B30B 9/28 B30B 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を収納するホッパと、その下方に
    設けられ、該ホッパから供給される廃棄物を圧縮する圧
    縮機構とを備え、該圧縮機構は下部フレームに形成した
    プレス室に沿って進退するプッシャを備えた圧縮シリン
    ダと、該プッシャに対向して設けられる抵抗手段とを備
    え、ホッパに供給される廃棄物は昇降エアシリンダによ
    り圧縮機構のプレス室に直接供給するとともに、前記抵
    抗手段により前記プッシャによって押し出される廃棄物
    を一定圧まで圧縮固化するようにした廃棄物の圧縮装置
    において、前記抵抗手段は下部フレームの延長部の上部
    を覆いプッシャ側を軸支し他方を上下に揺動可能とした
    上蓋と、該上蓋を加圧する弾機とよりなり、該弾機によ
    り上蓋を加圧して排出通路を狭窄し、廃棄物のプッシャ
    による押し出しに対し抵抗を付与することを特徴とする
    廃棄物の圧縮装置。
  2. 【請求項2】 一つの廃棄物を収納するホッパに対し、
    圧縮機構を二基備えたことを特徴とする請求項1記載の
    廃棄物の圧縮装置。
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