JP2919884B2 - 生産ライン制御装置 - Google Patents

生産ライン制御装置

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JP2919884B2
JP2919884B2 JP32106489A JP32106489A JP2919884B2 JP 2919884 B2 JP2919884 B2 JP 2919884B2 JP 32106489 A JP32106489 A JP 32106489A JP 32106489 A JP32106489 A JP 32106489A JP 2919884 B2 JP2919884 B2 JP 2919884B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生産ラインにおける各々がその動作につい
てのシーケンス制御が行われるものとされた複数の設備
単位を、それらに夫々対応して設けられた複数のシーケ
ンス制御ユニットが備える操作盤部の操作を通じて制御
する、生産ライン制御装置に関する。
(従来の技術) 自動車の組立ラインの如くの生産ラインにおいて、設
置された種々の設備に対してコンピュータを内蔵したシ
ーケンス制御ユニットを設け、斯かるシーケンス制御ユ
ニットによって、各設備が順次行うべき動作についての
シーケンス制御を行うようにすることが知られている。
斯かるシーケンス制御が行われる際には、シーケンス制
御ユニットに内蔵されたコンピュータにシーケンス制御
プログラムがロードされ、シーケンス制御ユニットが、
生産ラインにおけるその動作についてのシーケンス制御
が行われるべき設備単位、即ち、シーケンス制御対象設
備に対する動作制御の各段階を、シーケンス制御プログ
ラムに従って逐次進めていくものとされる。
そして、生産ラインが複数のシーケンス制御対象設備
を含むものである場合には、各シーケンス制御対象設備
に個別のシーケンス制御ユニットが設けられ、さらに、
通常、複数のシーケンス制御対象設備に夫々設けられた
複数のシーケンス制御ユニットの各々に接続されて、そ
れらを統括的に制御することができるものとされたマス
ター操作盤部が設置される。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如くに、生産ラインに備えられた複数のシーケ
ンス制御対象設備の夫々に個別のシーケンス制御ユニッ
トが設けられ、複数のシーケンス制御ユニットの各々に
接続されたマスター操作盤部が設置されて構成される生
産ライン制御装置にあっては、複数のシーケンス制御ユ
ニットのいずれについての制御も、個別のシーケンス制
御ユニットとは別に設置されたマスター操作盤部を通じ
て行われることになる。従って、例えば、生産ラインに
ついての管理作業者が、マスター操作盤部から離隔した
シーケンス制御ユニットの近傍にいる際に、複数のシー
ケンス制御ユニットのいずれかについての制御を行うこ
とが要求される場合等において、その都度、管理作業者
がマスター操作盤部が設置された場所まで行かなければ
ならないという不便があり、迅速な対応がとれないこと
になる虞がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、生産ラインに備えられた
複数のシーケンス制御対象設備に夫々設けられた複数の
シーケンス制御ユニットを備え、それら複数のシーケン
ス制御ユニットのいずれもが、複数のシーケンス制御ユ
ニットを統括的に制御することができるマスター操作盤
部として機能する状態を選択的にとることができるもの
とされて、生産ライン制御の迅速化が図られるようにさ
れた生産ライン制御装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係る生産ライン制
御装置は、生産ラインにおける複数のシーケンス制御対
象設備に夫々対応して設けられた複数のシーケンス制御
ユニットを備えるものとされ、それら複数のシーケンス
制御ユニットの各々が、複数のシーケンス制御対象設備
のうちの対応するものの各部にシーケンス制御信号を供
給するシーケンス制御出力部とシーケンス制御出力部に
接続されたデータ処理手段を内蔵する操作盤部とを含ん
で構成され、さらに、複数のシーケンス制御ユニットに
夫々備えられた複数の操作盤部の各々が、当該操作盤部
を含むシーケンス制御ユニットに含まれた制御を行い得
る個別制御操作盤機能を具えた状態と、複数のシーケン
ス制御ユニットに夫々含まれた複数のシーケンス制御出
力部の全てに対する統括的制御を行い得るマスター操作
盤機能を具えた状態とを選択的にとることができるとと
もに、データ通信回線を通じて相互接続されたものとさ
れ、複数の操作盤部のうちの特定の操作盤部がマスター
操作盤機能を具えた状態とされるとき、複数の操作盤部
のうちの特定の操作盤部以外の操作盤部が、特定の操作
盤部からデータ通信回線を通じて供給される制御データ
により、個別制御操作盤機能を具えた状態におかれるも
のとされる。
(作 用) このように構成されることにより、本発明に係る生産
ライン制御装置にあっては、生産ラインに備えられた複
数のシーケンス制御対象設備に夫々設けられた複数のシ
ーケンス制御ユニットの夫々に含まれた操作盤部が、そ
れを含むシーケンス制御ユニットにおけるシーケンス制
御出力部に対する制御を行えるものとされるのみなら
ず、マスター操作盤部として機能して複数のシーケンス
制御ユニットのいずれにおけるシーケンス制御出力部に
対する制御も行えるものとされ、それにより、生産ライ
ン制御の迅速化が図られることになる。
(実施例) 本発明に係る生産ライン制御装置についての説明に先
立ち、本発明に係る生産ライン制御装置の一例が適用さ
れる生産ラインの例について述べる。
第2図及び第3図は、本発明に係る生産ライン制御装
置の一例が適用される生産ラインの例とされた車両組立
ラインの部分を示し、斯かる部分においては、車両のボ
ディ11を受台12上に受け、受台12の位置を制御して受台
12上におけるボディ11の位置決めを行う位置決めステー
ションST1と、パレット13上における所定の位置に載置
されたエンジン14,フロントサスペンション組立(図示
省略)及びリアサスペンション組立15とボディ11とを組
み合わせるドッキングステーションST2と、ボディ11に
対してそれに組み合わされたエンジン14,フロントサス
ペンション組立及びリアサスペンション組立15を、螺子
を用いて締結固定留する締結ステーションST3とが設け
られている。また、位置決めステーションST1とドッキ
ングステーションST2との間には、ボディ11を保持して
搬送するオーバーヘッド式の移載装置16が設けられてお
り、また、ドッキングステーションST2と締結ステーシ
ョンST3との間には、パレット13を搬送するパレット搬
送装置17が設けられている。
位置決めステーションST1における受台12は、レール1
8に沿って往復走行移動するものとされており、また、
位置決めステーションST1には、図示が省略されている
が、受台12に関連して配されて受台12をレール18に直交
する方向(車幅方向)及びレール18に沿う方向(前後方
向)に移動させ、受台12上に載置されたボディ11につい
ての、その前部の車幅方向における位置決めを行う位置
決め手段,その後部の車幅方向の位置決めを行う位置決
め手段、及び、その前後方向における位置決めを行う位
置決め手段が設けられ、さらに、ボディ11における前方
左右部及び後方左右部に係合して、ボディ11の受台12に
対する位置決めを行う昇降基準ピンが設けられている。
そして、これらの位置決め手段及び昇降基準ピンによっ
て、位置決めステーションST1における位置決め装置19
が構成されている。
移載装置16は、位置決めステーションST1とドッキン
グステーションST2との上方において両者間に掛け渡さ
れて配されたガイドレール20と、ガイドレール20に沿っ
て移動するものとされたキャリア21とから成り、キャリ
ア21には、昇降ハンガーフレーム22が取り付けられてい
て、ボディ11は昇降ハンガーフレーム22により支持され
る。また、パレット搬送装置17は、夫々パレット13の下
面を受ける多数の支持ローラ23が設けられた一対のガイ
ド部24L及び24R,ガイド部24L及び24Rに夫々平行に延設
された一対の搬送レール25L及び25R,各々がパレット13
を係止するパレット係止部26を有し、夫々搬送レール25
L及び25Rに沿って移動するものとされたパレット搬送台
27L及び27R、及び、パレット搬送台27L及び27Rを駆動す
るリニアモータ機構(図示は省略されている)を備えて
構成されている。
ドッキングステーションST2には、フロントサスペン
ション組立及びリアサスペンション組立15の組み付け時
において、フロントサスペンション組立におけるストラ
ット及びリアサスペンション組立15におけるストラット
15Aを夫々支持して組付姿勢をとらせる一対の左右前方
クランプアーム30L及び30R、及び、一対の左右後方クラ
ンプアーム31L及び31Rが設けられている。左右前方クラ
ンプアーム30L及び30Rは、夫々、取付板部32L及び32R
に、搬送レール25L及び25Rに直交する方向に進退動可能
にされて取り付けられるとともに、左右後方クランプア
ーム31L及び31Rが、夫々、取付板部33L及び33Rに、搬送
レール25L及び25Rに直交する方向に進退動可能にされて
取り付けられており、左右前方クランプアーム30L及び3
0Rの相互対向先端部、及び、左右後方クランプアーム31
L及び31Rの相互対向先端部の夫々は、フロントサスペン
ション組立におけるストラットもしくはリアクサスペン
ション組立15におけるストラット15Aに係合する係合部
を有するものとされている。そして、取付板部32Lがア
ームスライド34Lにより固定基台35Lに対して、搬送レー
ル25L及び25Rに沿う方向に移動可能とされ、取付板部32
Rがアームスライド34Rにより固定基台35Rに対して、搬
送レール25L及び25Rに沿う方向に移動可能とされ、取付
板部33Lがアームスライド36Lにより固定基台37Lに対し
て、搬送レール25L及び25Rに沿う方向に移動可能とさ
れ、さらに、取付板部33Rがアームスライド36Rにより固
定基台37Rに対して、搬送レール25L及び25Rに沿う方向
に移動可能とされている。従って、左右前方クランプア
ーム30L及び30Rは、それらの先端部がフロントサスペン
ション組立におけるストラットに係合した状態のもと
で、前後左右に移動可能とされることになるとともに、
左右後方クランプアーム31L及び31Rは、それらの先端部
がリアサスペンション組立15におけるストラット15Aに
係合した状態のもとで、前後左右に移動可能とされるこ
とにより、左右前方クランプアーム30L及び30R,アーム
スライド34L及び34R,左右後方クランプアーム31L及び31
R、及び、アームスライド36L及び36Rは、ドッキング装
置40を構成している。
さらに、ドッキングステーションST2には、搬送レー
ル25L及び25Rに夫々平行に伸びるものとされて設置され
た一対のスライドレール41L及び41R,スライドレール41L
及び41Rに沿ってスライドするものとされた可動部材42,
可動部材42を駆動するモータ43等から成るスライド装置
45が設けられており、このスライド装置45における可動
部材42には、パレット13上に設けられた可動エンジン支
持部材(図示は省略されている)に係合する係合手段46
が設けられている。また、パレット13を所定の位置に位
置決めするものとされた、2個の昇降パレット基準ピン
47も設けられている。スライド装置45は、移載装置16に
おける昇降ハンガーフレーム22により支持されたボディ
11に、パレット13上に配されたエンジン14,フロントサ
スペンション組立及びリアサスペンション組立15が組み
合わされる際、その係合手段46が昇降パレット基準ピン
47により位置決めされたパレット13上の可動エンジン支
持部材に係合した状態で前後動せしめられ、それによ
り、ボディ11に対してエンジン14を前後動させて、ボデ
ィ11とエンジン14との干渉を回避するようにされる。
締結ステーションST3には、ボディ11にそれに組み合
わされたエンジン14及びフロントサスペンション組立を
締結するための螺子締め作業を行うものとされたロボッ
ト48A、及び、ボディ11にそれに組み合わされたリアサ
スペンション組立15を締結するための螺子締め作業を行
うものとされたロボット48Bが設置されており、さら
に、締結ステーションST3においても、パレット13を所
定の位置に位置決めするものとされた、2個の昇降パレ
ット基準ピン47が設けられている。
上述の如くの車両組立ラインにおいて、位置決めステ
ーションST1における位置決め装置19,移載装置16,ドッ
キングステーションST2におけるドッキング装置40及び
スライド装置45,パレット搬送装置17、及び、締結ステ
ーションST3におけるロボット48A及び48Bが、それらの
動作についてのシーケンス制御が行われるべき設備単位
(シーケンス制御対象設備)とされている。
斯かるシーケンス制御対象設備が行う動作は、その開
始から終了まで独立して行わせることができる一連の動
作の最大単位として定義される動作ブロックに区分され
ると、以下の如くにB0〜B11の12個の動作ブロックが得
られるものとされる。
B0:位置決め装置19による、受台12上のボディ11の位置
決めを行う動作ブロック(受台位置決め動作ブロッ
ク)。
B1:移載装置16による、ボディ11の移載のための基準を
行う動作ブロック(移載装置準備動作ブロック)。
B2:ドッキング装置40による、左右前方クランプアーム3
0L及び30Rによりフロントサスペンション組立のストラ
ットをクランプし、また、左右後方クランプアーム31L
及び31Rによりリアサスペンション組立15のストラット1
5Aをクランプする準備を行う動作ブロック(ストラット
クランプ準備動作ブロック)。
B3:位置決め装置19による位置決めがなされた受台12上
でのボディ11が、移載装置16における昇降ハンガーフレ
ーム22へと移載され、搬送される状態とされる動作ブロ
ック(移載装置受取り動作ブロック)。
B4:スライド装置45による、その可動部材42に設けられ
た係合手段46をパレット13上の可動エンジン支持部材に
係合させるための準備を行う動作ブロック(スライド装
置準備動作ブロック)。
B5:位置決め装置19による、受台12を原位置に戻す動作
ブロック(受台原位置戻し動作ブロック)。
B6:移載装置16における昇降ハンガーフレーム22により
支持されたボディ11に、パレット13上に配されたエンジ
ン14と、パレット13上に配されるとともに、左右前方ク
ランプアーム30L及び30Rによりクランプされたフロント
サスペンション組立のストラット、及び、左右後方クラ
ンプアーム31L及び31Rによりクランプされたリアサスペ
ンション組立15のストラット15Aを組み合わせる動作ブ
ロック(エンジン/サスペンション・ドッキング動作ブ
ロック)。
B7:移載装置16による、原位置に戻る動作ブロック(移
載装置原位置戻り動作ブロック)。
B8:ドッキング装置40による、左右前方クランプアーム3
0L及び30Rと左右後方クランプアーム31L及び31Rとの夫
々を原位置に戻す動作ブロック(クランプアーム原位置
戻し動作ブロック)。
B9:パレット搬送装置17による、リニアモータを作動さ
せて、エンジン14、フロントサスペンション組立及びリ
アサスペンション組立15が組み合わされたボディ11が載
置されたパレット13を、締結ステーションST3へ搬送す
る動作ブロック(リニアモータ推進ブロック)。
B10:ロボット48Aによる、ボディ11にそれに組み合わさ
れたエンジン14及びフロントサスペンション組立を締結
するための螺子締め作業を行う動作ブロック(螺子締め
動作ブロック)。
B11:ロボット48Bによる、ボディ11にそれに組み合わさ
れたリアサスペンション組立15を締結するための螺子締
め作業を行う動作ブロック(螺子締め動作ブロッ
ク)。
また、上述の動作ブロックB0〜B11の夫々は、夫々が
出力動作を伴う複数の動作ステップに区分される。
続いて、上述の如くのシーケンス制御対象設備が設置
された部分を有する車両組立ラインに適用される、本発
明に係る生産ライン制御装置の一例について述べる。
第4図は、本発明に係る生産ライン制御装置の一例に
含まれるシーケンス制御ユニットを、それによるシーケ
ンス制御が行われるシーケンス制御対象設備と共に示
す。第4図において、シーケンス制御対象設備50Aは、
前述の如くに、位置決め装置19,移載装置16,ドッキング
装置40,スライド装置45,パレット搬送装置17、及び、ロ
ボット48A及び48Bから成るものとされている。そして、
シーケンス制御対象設備50Aに対してシーケンス制御ユ
ニット60Aが設けられており、シーケンス制御ユニット6
0Aは、シーケンス制御対象設備50Aに含まれる各装置に
シーケンス制御信号を供給するシーケンス制御出力部61
Aと、シーケンス制御出力部61Aに接続された故障診断/
復帰制御部62Aと、シーケンス制御出力部61Aと故障診断
/復帰制御部62Aとの両者に連結された陰極線管(CRT)
操作盤部63Aとを含むものとされる。
シーケンス制御出力部61Aは、内蔵する送受信インタ
ーフェース64を通じて故障診断/復帰制御部62A及びCRT
操作盤部63Aに接続され、シーケンス制御出力部61Aによ
る、シーケンス制御対象設備50Aに含まれる各装置に対
するシーケンス制御信号の供給は、シーケンス制御出力
部61Aにロードされるシーケンス制御プログラムに基づ
いて行われ、このようなシーケンス制御プログラムは、
例えば、シーケンスラダープログラムとされる。即ち、
シーケンス制御対象設備50Aは、動作ブロックB1〜B11の
夫々における複数の動作ステップを、例えば、シーケン
スラダープログラムに従って順次実行するものとされ
る。
故障診断/復帰制御部62Aは、内蔵する送受信インタ
ーフェース65を通じてシーケンス制御出力部61A及びCRT
操作盤部63Aに接続され、シーケンス制御出力部61Aから
送受信インターフェース64及び65を通じて、シーケンス
制御対象設備50Aに対するシーケンス制御の進捗状態を
あらわすプログラム制御データを受け取り、ロードされ
た故障診断プログラムに従って、例えば、シーケンス制
御出力部61Aからのプログラム処理データから検出され
る、シーケンス制御対象設備50Aにおける各動作ブロッ
クの実行時間に基づき、シーケンス制御対象設備50Aに
おける故障の発生を検出し、故障の発生が検出された場
合には、シーケンス制御対象設備50Aにおける故障の原
因となった作動要素を究明し、その作動要素の修復を促
す故障表示を行うとともに、故障の原因となった作動要
素の修復がなされた後、シーケンス制御対象設備50Aを
その動作についてのシーケンス制御がシーケンス制御出
力部61Aによりなされる状態に復帰させる復帰制御を行
う。
CRT操作盤部63Aは、バスライン71を通じて接続された
中央処理ユニット(CPU)72,メモリ73,送受信インター
フェース74及び75、及び、入出力インターフェース(I/
Oインターフェース)76を有しており、さらに、I/Oイン
ターフェース76に接続された補助メモリとしてのハード
ディスク装置77,ディスプレイ用のCRT78及びデータ及び
制御コード入力用のキーボード79、さらには、送受信イ
ンターフェース74に接続されたタッチパネル80が備えら
れており、第5図に示される如く、タッチパネル80はCR
T78のフェースプレート部外面に取り付けられている。
また、CRT操作盤部63Aは、そのCRT78のフェースプレ
ート部外面に取り付けられたタッチパネル80が、全体的
に透明体とされて形成され、その表面に手指等が接触せ
しめられるとき接触位置に応じた出力信号を発生させる
ものとされるとともに、CRT78のフェーズプレート部
に、夫々がスイッチ等の操作要素が配列されて成るもの
とされた複数種の操作盤が選択的に表示されるものとな
されている。そして、タッチパネル80の表面における、
CRT78のフェーズプレート部に表示された操作盤の操作
要素のうちの選択されたものに対応する位置に手指等で
接触することにより、そのときタッチパネル80から得ら
れる出力信号を、タッチパネル80における接触部に対応
する操作盤の操作要素のうちの選択されたものを操作し
たことになる操作入力として、送受信インターフェース
74を通じて供給することができるようにされている。
CRT78のフェースプレート部に選択的に表示される複
数種の操作盤をあらわす表示データは、ハードディスク
装置77に格納されている。また、CRT78のフェーズプレ
ート部には、操作盤の他に、シーケンス制御対象設備50
の作動部分をあらわすイラストレーション等も表示さ
れ、そのための表示データもハードディスク装置77に格
納されており、ハードディスク装置77はデータベースを
構築するものとされている。タッチパネル80に手指等が
接触せしめられることにより送受信インターフェース74
を通じて供給される操作入力データは、CPU72に与えら
れるとともに、送受信インターフェース75から、シーケ
ンス制御出力部61Aにその送受信インターフェース64を
通じて供給されて、それにより、シーケンス制御対象設
備50Aにおける作動要素の動作制御が行われる状態がと
られ得ることになり、また、送受信インターフェース75
から外部に送出される。
CRT78とタッチパネル80とにより操作盤入力部が形成
されるにあたっては、CRT78のフェースプレート部に選
択された操作盤の表示がなされる毎に、CRT78のフェー
スプレート部に表示された操作盤における各操作要素の
位置とタッチパネル80上における位置との対応関係が設
定される。
上述の如くのシーケンス制御対象設備50Aに対応して
設けられたシーケンス制御ユニット60Aを含むものとさ
れた本発明に係る生産ライン制御装置の一例は、第1図
に示される如く、シーケンス制御対象設備50Aに対応し
て設けられたシーケンス制御ユニット60A、及び、シー
ケンス制御対象設備50Aに加えて車両組立ラインに51に
沿って順次配されたシーケンス制御対象設備50B,50C,50
D及び50Eに夫々対応して設けられた、シーケンス制御ユ
ニット60B,60C,60D及び60Eを備えて構成される。シーケ
ンス制御対象設備50B〜50Eは、夫々、シーケンス制御対
象設備50Aと同様に、各々に含まれる各装置の動作につ
いて、シーケンス制御ユニット60B〜60Eによるシーケン
ス制御が行われる。シーケンス制御ユニット60B〜60Eの
夫々も、シーケンス制御ユニット60Aにおけるシーケン
ス制御出力部61Aと同様なシーケンス制御出力部を含
み、さらに、シーケンス制御ユニット60AにおけるCRT操
作盤部63Aと同様に構成されたCRT操作盤部63B,63C,63D
及び63Eを夫々含むものとされる。
そして、シーケンス制御ユニット60A〜60Eに夫々備え
られたCRT操作盤部63A〜63Eは、中継接続部53A,53B,53
C,53D及び53Eを介して高速データ通信回線52に連結さ
れ、それにより、高速データ通信回線52を通じて相互接
続されている。このようにして、高速データ通信回線52
を通じて相互接続されたCRT操作盤部63A〜63Eの夫々
は、CRTとタッチパネルとにより形成される操作盤入力
部における操作に応じて得られる操作入力データに基づ
いて、シーケンス制御ユニット60A〜60Eの夫々に備えら
れたシーケンス制御出力部に対する制御を行い得る個別
制御操作盤機能を具えるものとされる状態と、シーケン
ス制御ユニット60A〜60Eに備えられたシーケンス制御出
力部の全てに対する統括的制御を行い得るマスター操作
盤機能を具えるものとされる状態とを選択的にとること
ができるものとされる。
例えば、シーケンス制御ユニット60A〜60Eの夫々に備
えられたCRT操作盤部63A〜63Eのうちの1個、例えば、C
RT操作盤部63Aが、個別制御操作盤機能を具えるものと
された場合あっては、そのCRT78のフェースプレート部
上に、第6図Aに示される如くの、シーケンス制御出力
部61Aを制御するための複数の操作要素W1〜W14,表示切
換操作要素X1及びX2、及び、マスター選択操作要素YGが
表示される状態とされる。
斯かるもとで、マスター選択操作要素YGが操作される
と、それにより得られた操作入力データが、CRT操作盤
部63Aにおいて送受信インターフェース74を通じてCPU72
に供給され、その結果、CRT操作盤部63Aがマスター操作
盤機能を具えた状態に切り換えられるとともに、マスタ
ー選択操作要素YGの操作により得られた操作入力データ
が、送受信インターフェース75から外部に送出され、高
速データ通信回線52を通じて、シーケンス制御ユニット
60B〜60Eの夫々におけるCRT操作盤部63B〜63Eに伝達さ
れ、それにより、CRT操作盤部63B〜63Eのいずれもが、
個別制御操作盤機能を具えた状態とされる。
CRT操作盤部63Aが、マスター操作盤機能を具えるもの
とされた場合あっては、そのCRT78のフェースプレート
部上に、第6図Bに示される如くの、シーケンス制御ユ
ニット60A〜60Eの夫々に設けられたシーケンス制御出力
部を制御するための複数の操作要素Z1〜Z12、及び、個
別制御選択操作要素RGが表示される状態とされる。そし
て、斯かるもとで、個別制御選択操作要素RGが操作され
ると、それにより得られた操作入力データが、CRT操作
盤部63Aにおいて送受信インターフェース74を通じてCPU
72に供給され、その結果、CRT操作盤部63Aが個別制御操
作盤機能を具えた状態に切り換えられるとともに、個別
制御選択操作要素RGの操作により得られた操作入力デー
タが、送受信インターフェース75から外部に送出され、
高速データ通信回線52を通じて、シーケンス制御ユニッ
ト60B〜60Eの夫々におけるCRT操作盤部63B〜63Eに伝達
され、それにより、例えば、シーケンス制御ユニット60
Aに隣接したシーケンス制御ユニット60BにおけるCRT操
作盤部63Bがマスター操作盤機能を具えた状態とされる
とともに、他のシーケンス制御ユニット60C〜60Eにおけ
るCRT操作盤部、即ち、CRT操作盤部63C〜63Eがいずれも
個別制御操作盤機能を具えた状態とされる。
このような、CRT操作盤部63A〜63Eの夫々におけるマ
スター操作盤機能を具えた状態と個別制御操作盤機能を
具えた状態との選択は、例えば、CRT操作盤部63A〜63E
の夫々が内蔵するCPU内のレジスタにおけるマスターフ
ラッグビットFmが“1"もしくは“0"にされることにより
行われ、マスターフラッグビットFmが“1"とされたもの
がマスター操作盤機能を具えた状態とされて、マスター
フラッグビットFmが“0"とされたものが個別制御操作盤
機能を具えた状態とされる。例えば、第1図において
は、シーケンス制御ユニット60CにおけるCRT操作盤部63
CがマスターフラッグビットFmが“1"とされてマスター
操作盤機能を具えた状態とされ、その他のシーケンス制
御ユニット60A,60B,60D及び60EにおけるCRT操作盤部63
A,63B,63D及び63EがいずれもマスターフラッグビットFm
が“0"とされて個別制御操作盤機能を具えた状態とされ
ている様子が示されている。
以上の如くに、シーケンス制御ユニット60A〜60Eにお
けるCRT操作盤部63A〜63Eの夫々が、マスター操作盤機
能を具えた状態と個別制御操作盤機能を具えた状態とを
選択的にとることができ、CRT操作盤部63A〜63Eのうち
のいずれかがマスター操作盤機能を具えた状態とされる
とともに、CRT操作盤部63A〜63Eのうちの他のものはい
ずれも個別制御操作盤機能を具えた状態におかれること
になり、従って、CRT操作盤部63A〜63Eのいずれから
も、シーケンス制御対象設備50A〜50Eに夫々対応して設
けられたシーケンス制御ユニット60A〜60Eにおけるシー
ケンス制御出力部についての統括的制御を行うことがで
き、車両組立ラインにおける制御の迅速化が図られる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る生産ライ
ン制御装置によれば、生産ラインに備えられた複数のシ
ーケンス制御対象設備に夫々設けられた複数のシーケン
ス制御ユニットの各々に含まれた操作盤部のいずれも
が、個別制御操作盤として機能する状態のみならず、複
数のシーケンス制御ユニットに夫々含まれた複数のシー
ケンス制御出力部の全てを統括的に制御することができ
るマスター操作盤として機能する状態を選択的にとるこ
とができるものとされているので、生産ラインに備えら
れた複数のシーケンス制御対象設備に夫々設けられた複
数のシーケンス制御ユニットの各々に含まれた操作盤部
のいずれからも、複数のシーケンス制御ユニットのいず
れにおけるシーケンス制御出力部に対する制御を行うこ
とができることになり、その結果、生産ライン制御の迅
速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る生産ライン制御装置を示す概略構
成図、第2図及び第3図は本発明に係る生産ライン制御
装置が適用される車両組立ラインの一例の部分を示す概
略側面図及び概略平面図、第4図は本発明に係る生産ラ
イン制御装置の一例に含まれるシーケンス制御ユニット
をそれに対応するシーケンス制御対象設備と共に示す構
成図、第5図及び第6図A及びBは本発明に係る生産ラ
イン制御装置の一例におけるCRT操作盤部の説明に供さ
れる図である。 図中、16は移載装置、17はパレット搬送装置、19は位置
決め装置、40はドッキング装置、45はスライド装置、48
A及び48Bはロボット、50A〜50Eはシーケンス制御対象設
備、60A〜60Bはシーケンス制御ユニット、61Aはシーケ
ンス制御出力部、63A〜63Eは陰極線管(CRT)操作盤
部、64,65,74及び75は送受信インターフェース、72は中
央処理ユニット(CPU)、73はメモリ、76は入出力イン
ターフェース(I/Oインタフェース)、77はハードディ
スク装置、78は陰極線管(CRT)、79はキーボードであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−147309(JP,A) 特開 昭61−84707(JP,A) 特開 昭62−50905(JP,A) 特開 昭63−143603(JP,A) 特開 平2−253402(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/02 - 19/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生産ラインにおける各々の動作に対しての
    シーケンス制御が行われる複数の設備単位に夫々対応し
    て設けられた複数のシーケンス制御ユニットを有し、該
    複数のシーケンス制御ユニットの各々が、上記複数の設
    備単位のうちの対応するものの各部にシーケンス制御信
    号を供給するシーケンス制御出力部と該シーケンス制御
    出力部に接続されたデータ処理手段を内蔵する操作盤部
    とを含んで構成され、上記複数のシーケンス制御ユニッ
    トに夫々含まれた複数の操作盤部の各々が、当該操作盤
    部を含むシーケンス制御ユニットに含まれたシーケンス
    制御出力部に対する制御を行い得る個別制御操作盤機能
    を具えた状態と、上記複数のシーケンス制御ユニットに
    夫々含まれた複数のシーケンス制御出力部の全てに対す
    る統括的制御を行い得るマスター操作盤機能を具えた状
    態とを、選択的にとることができるとともに、データ通
    信回線を通じて相互接続されたものとされ、上記複数の
    操作盤部のうちの特定の操作盤部が上記マスター操作盤
    機能を具えた状態とされるとき、上記複数の操作盤部の
    うちの上記特定の操作盤部以外の操作盤部が、上記特定
    の操作盤部から上記データ通信回線を通じて供給される
    制御データにより、上記個別制御装置盤機能を具えた状
    態とされることを特徴とする生産ライン制御装置。
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